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さとうきび夏植えに向けた管理(PDFファイル)

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さとうきび夏植えに向けた管理(PDFファイル)
さとうきび夏植えに向けた管理の要点
平成22年6月
大島支庁農政普及課
最初に,
10アール当たりの
茎数が何本あるか
さとうきびの(10 アール当たり)単収は
何で決まるのか
(原料茎数)
1本当たりの茎の重さ
がどれくらいか
・・・ということは,単収を上げるには
(原料茎重)
原料茎数を増やす
原料茎重を大きくする
適期植付けで単収の確保
6月
7月
8月
9月
10月
中
下
上
中
下
上
中
下
上
中
下
上
中
下
旬
旬
旬
旬
旬
旬
旬
旬
旬
旬
旬
旬
旬
旬
旬
植え付け時期の違いによる単収の違い
(平成6年度農業試験場徳之島支場)
植付け適期
原料茎重を大きくする
1,329
1,009
9月単収(1アール当たり) 1,009kg
892
500
単収(kg/a)
1,000 1,500
上
10月単収(
〃
)
892kg
1ヶ月の差(
〃
)
117kg
↓
0
10アール当たり約25千円に相当
8月上旬
9月上旬
植付け時期
10月上旬
土壌酸度の矯正(土壌pH6.0に)
ほ場の準備
例)苦土石灰の 10 アール当たり施用量(粘板岩土壌の場合)
土壌改良材の施用
土壌pHが5.0 → 約140kg(7袋)
土 づくり
〃
4.6 → 約200kg(10袋)
・堆肥,緑肥 → 10 アール当たり2t
有機物(堆肥,緑肥,
ハカマ等)の施用
深
耕
・ハカマ等のすき込み
→石灰窒素 10 アール当たり 30∼40kg を散布してすき込
目 標
表土の厚さ 30cm
深耕・心土破砕 60cm
植え付け
苗の準備
2節2芽苗
採苗ほからの苗
植付け前の約1日程度
水または石灰水に浸ける
茎が太い
(消石灰500倍液)
芽が太い
自家採苗の場合は,
芽が硬くない
病虫害の被害がない茎
発芽揃いが良くなる
施 肥
原料茎数を増やす
緩効性肥料体系
施肥では窒素・リン酸・
速効性肥料体系
カリのバランスの良い
基肥のみ
基肥
施肥が大切
さとうきび880
BB538
10 アール当たり40kg
10 アール当たり60kg
追肥(最終培土時)
追肥(1回目)
BB880DX
BB80
10 アール当たり80kg
10 アール当たり20kg
追肥(2回目)
省力的
施肥量が少ない
BB538
望ましい基肥の施肥位置
10 アール当たり70kg
環境にやさしい施肥法
主な害虫防除
プリンスベイト
植付時
培土時
施
用
方
法
等
10 アール当たり6∼9kg
○
アドバンテージS粒剤 植溝処理し土壌に混和
○
幼
○
ガゼット粒剤
○
幼
○
10 アール当たり 6∼9kg 株元処理し土壌に混和
収 穫 4 5 スミチオン乳剤
1000倍
日前まで
10 アール当たり4∼5kg
スミチオン微粒剤F
チンチバック
農 薬 名
メイチュウ類
時期
コガネムシ類
使用
ハリガネムシ類
適 用 害 虫
○
○
○
○
植付け方法
基本的な栽植様式
10アール当たりの定植本数を
うね間 120cm
4,000本をめどとする。
株間 20∼30cm
苗の置き方
原料茎数を増やす
覆土は3cm 程度
芽を左右に置く
正しい苗の置き方
間違い
芽を上下に置く
除 草
原料茎数を増やす
原料茎重を大きくする
適期の中耕
除草の基本的な考え方
雑草の種類や生育時期に合った除草剤の適期散布
除 草 剤 名
種 類
使用量/10 アール
使 用 時 期
(希釈水量/10 アール)
カーメックス-D
土壌処理
100∼150g
回 数
(以内)
植付覆土後又は培土後
1回
100∼150g
雑草生育期(草丈 15cm 以
2回
(100 ㍑)
下,収穫90日前まで)
300g
植付直後∼植付45日後
(100 ㍑)
まで(雑草2葉期まで)
100∼200g
植付直後∼収穫 30 日前ま
(70∼100 ㍑)
茎葉処理
センコル水和剤
土壌処理
茎葉処理
(100 ㍑)
アージラン液剤
茎葉処理
2,4-D「石原」 茎葉処理
アミン塩
1回
で(雑草2葉期まで)
800∼1000 ml
雑草生育初期(草丈 10∼
(150∼200 ㍑)
15cm)
300∼500g
植付後又は株出管理後3
(100∼150 ㍑)
0日以降雑草生育期(収穫
90日前まで,草丈 30cm
以下)
※ 土壌処理剤:雑草が生える前に散布し除草する。
茎葉処理剤:発生している雑草に散布し除草する。
2回
2回
7~8月
(6月,9月の干ばつ時)
かん水時期
かん水
台風通過後,風が収まり
次第すみやかに
原料茎重を
大きくする
塩害軽減
1回当たり30mm
かん水量
1週間に1回の間隔で
30mm とは
1回当たり12mm
12mm とは
10アール当たり30t
10アール当たり12t
(参 考)
主な品種の特徴
品 種
NiF8
品種の
特性概要
タイプ
中間型
注意点
多収
早期高糖 脱葉しやすい
耐病性は全般的に強い
F177
Ni17
茎重型
茎重型
多収(肥沃地で収量が上がりやすい)
台風で折れやすい
晩期高糖
株出し萌芽がやや不良
葉焼病に強い
黒穂病に弱い
株出萌芽が良く,株出しで多収となる
黒穂病に弱い
(
「春植+株出し」体系に適する)
干ばつに弱い
晩期高糖
夏植え収量がやや劣る
台風に強い(折れにくく,倒伏しにくい)
Ni22
茎数型
初期生育良好で,多収
稚けつが発生しやすい
早期高糖
台風で折れにくい
Ni23
中間型
初期生育良好で,多収
台風で折れやすい
高糖
刈置時に品質劣化しやすい
干ばつに強い
黒穂病に弱い
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