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1 - 原付講習実施要領の制定について 平成4年10月28日 栃運

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1 - 原付講習実施要領の制定について 平成4年10月28日 栃運
原付講習実施要領の制定について
平成4年10月28日
栃運第71号
道路交通法の一部改正により、原付講習を受けようとする者に対する原付講習が
義務付けられ、平成4年11月1日から実施することとなり、原付講習を適正かつ
効果的に実施するため、別添のとおり「原付講習実施要領」を定めたので、これが
運用上誤りのないようにされたい。
別添
原付講習実施要領
第1
目的
この要領は、道路交通法(昭和35年法律第105号。以下「法」という。)
第108条の2第1項第6号の規定に基づき、栃木県公安委員会(以下「公安
委員会」という。)が行う原動機付自転車(以下「原付自転車」という。)の
運転に関する講習(以下「原付講習」という。)を適正かつ効果的に実施する
ため必要な事項を定めることを目的とする。
第2
順拠
原付講習の実施については、法、道路交通法施行令(昭和35年政令第27
0号。以下「令」という。)、道路交通法施行規則(昭和35年総理府令第6
0号。以下「施行規則」という。)栃木県道路交通法施行細則(昭和47年栃
木県公安委員会規則第3号。以下「施行細則」という。)その他、別に定めの
あるもののほか、この要領の定めるところによる。
第3
1
原付講習の実施機関
原付講習は、施行規則第38条の3に規定するもの(以下「実施機関」とい
う。)に委託して実施するものとする。
2
第4
実施機関は、公安委員会の指導監督を受けるものとする。
原付講習の対象者
原付講習の対象者は、原付免許試験を受けようとする者(令第33条の6第
4項各号に定める講習を受ける必要がない者を除く。)とする。
第5
1
原付講習の実施体制
原付講習の実施責任者
-1 -
この要領に定める原付講習の適正な運用を図るため、交通部運転免許管理課
長(以下「管理課長」という。)を原付講習実施責任者とする。
2
原付講習指導員
(1)
原付講習指導員(以下「講習指導員」という。)は、講習指導員として適
格性を有し、かつ、公安委員会の認定を受けた者とする。
(2)
講習指導員の認定を受けようとする者は、次に掲げる資格要件を有する者
とする。
ア
21歳以上の者であること。
イ
原付自転車を運転することができる免許を現に受けている者で、当該運転
免許を受けていた期間(当該免許の効力が停止されていた期間を除く。)が
通算して3年以上の者であること。
ウ
原付自転車の安全運転に関する技能及び知識を有し、運転指導の実務経験
が豊富な者であること。
エ
過去2年以内に運転免許の取消し又は効力の停止の処分を受けたことがな
い者であること。
オ
原付講習の指導について不正な行為をし、又は講習指導員として適当でな
いと認められる行為をしたことにより、その職を解任された日から起算して
2年以上経過している者であること。
カ
刑罰法令に違反し罰金以上の刑に処せられ、その執行が終わり、若しくは
執行を受けることがなくなった日から起算して2年以上経過している者、又
は現に起訴されていない者であること。
キ
その他人格、識見ともに優れ講習指導員としてふさわしい者であること。
(3)
前号の講習指導員の認定を受けようとする者は、委託を受けた実施機関を
通じ、原付講習指導員認定申請書(別記様式第1号)に運転経歴証明書その
他公安委員会が必要と認める書類を添付して公安委員会に申請するものとす
る。
(4)
公安委員会は、前号の申請に基づき講習指導員に認定したときは、原付講
習指導員認定書(別記様式第2号)を交付するものとする。
(5)
公安委員会は、講習指導員に対する教養及び講習会を随時開催し、知識と
技能の向上に努めるものとする。
(6)
第6
1
講習指導員は、公安委員会が行う教養及び講習を受講するものとする。
原付講習の実施基準
原付講習時間は180分とし、原付講習の講習科目及び時間割り等に関する
細目(別添1)、原付講習指導要領(別添2)及び原付講習の課題・コ-ス設
定基準(別添3)により実施するものとする。
-2 -
2
原付講習は、必要に応じて、受講者の技量程度によるグル-プ分けに配意す
るとともに、受講者の技能の修得状況に応じた適切な指導をするものとする。
第7
原付講習の実施
1
原付講習の実施時期
原付講習は、原付免許試験の前又は当日実施するものとする。ただし、やむ
を得ない理由により当日受講出来なかった者に対しては、後日、講習日を指定
して受講させるものとする。
2
原付講習の実施場所
原付講習は、施行細則第20条第1項各号に規定する場所及び実施機関の定
めた場所において実施するものとする。
3
原付講習の実施方法
(1)
ア
受講申請の受付
受講申請の受付は、原付講習開始時間のおおむね30分前から開始するも
のとする。
イ
受講の申請に当たっては、原付講習受講申込書(別記様式第3号)を提出
させるものとする。
(2)
ア
講習指導員の数
講習指導員は、1グループ10名の受講者に対し、3名を基準とし、受講者
数に応じた必要な人員を確保するものとする。
なお、3名のうち中心となる主任の講習指導員を指定し、この者の指示に
より効果的な講習を行うものとする。
イ
聴覚障害者及び聴力に不安があるため講習を受けるに当たり安全を確保す
るための特別な対応を受けることを希望する受講者を含めて集団講習を行う
場合には、何らかの不測の事態が発生した際にこれに対処できるように、無
線による意思伝達装置を使用するなどの措置を講ずることにより、受講者の
安全を確保するものとする。
(3)
使用車両
受講者用原付自転車は、スク-タ-タイプのものを使用することとし、必
要に応じて変速ギヤ付の原付自転車を併用するものとする。
なお、受講者用車両は、受講者全員が乗車講習できる台数を確保するもの
とする。
(4)
ア
原付講習用教材等
講習用器材
運転適性検査には、安全運転自己診断警察庁方式KM85型「あなたが考
える安全運転適性」又はこれと同等以上の安全運転自己診断用の検査用紙を
-3 -
使用すること。
また、視聴覚教育には、原動機付自転車の操作方法及び走行方法並びに安
全運転に必要な知識等を内容とする視聴覚教材を用いること。
イ
教本
教本は、次の内容について、図やイラストを多く用いるなど、分かりやす
くまとめられたものを使用すること。
・
原動機付自転車の操作、走行等、運転の方法(法規制の内容を含む。)に
関する知識
・
原動機付自転車の運転の特性と事故の特徴に関する知識
・
場所(交差点、カーブ等)並びに天候及び路面状況に応じた安全な運転の
方法に関する基本的な知識
・
危険予測、回避方法等、原動機付自転車の安全な運転に必要な実践的な知
識
このほか、地域における道路交通の現状と交通事故の実態その他栃木県の
実情に応じた内容を記載した地方版資料を使用すること。
(5)
原付講習効果の確認
原付講習終了に際し、修得状況が良好でない者については、再度、原付講
習を受講するよう勧奨すること。
なお、再受講の際には、前回での未修得科目について指導することとし、
原付講習手数料は徴収しないこと。
(6)
事故防止
原付講習中の各種事故防止に万全を期すため、講習指導員は特段の配意を
するとともに、受講者には必ずヘルメット、ゼッケン、手袋等を確実に着用
させること。
なお、原付講習中の事故に関し、傷害保険等に加入すること。
(7)
天候不順時の対応
原付講習は、原則として天候不順時にあっても実施することとするが、降
雪等の悪天候により予定していた原付講習が困難な場合は、後日、講習日を
指定して受講させること。
第8
1
原付講習終了後の措置
原付講習受講者名簿の作成
実施機関の長は、原付講習の実施結果に基づき、原付講習終了又は未終了の
別を確認し、原付講習受講者名簿(別記様式第4号)を作成するものとする。
2
原付講習終了証明書の交付
実施機関は、原付講習を終了した者に対して、施行規則第38条第16項に
-4 -
規定する「原付講習終了証明書」(以下「終了証明書」という。)を交付する
こと。ただし、原付講習を終了した者が、申請に係る免許証の交付を受けた場
合は、終了証明書を発行しないものとする。
3
終了証明書の有効期間
終了証明書の有効期間は、当該原付講習を終了した日から起算して1年とす
る。
第9
1
原付講習未受講者等の措置
原付免許試験に合格した者が、病気その他やむをえない理由により原付講習
を受講できない場合又は受講中に早退しようとする時は、原付講習予約通知(申
込)書(別記様式第5号)を交付し、講習日を指定して受講させるものとする。
2
原付講習受講者が、前記第7の3(5)に基づき再受講を申し出たときは、
再受講予約通知(申込)書(別記様式第6号)を交付し、講習日を指定して再
受講させるものとする。
3
前各項に規定する「原付講習予約通知(申込)書」等を紛失し、又は持参し
ていない者から受講の申出があつたときは、身分証明書等により本人であるこ
とを確認し、受講させるものとする。
第10
原付講習の実施結果
実施機関の長は、原付講習を終了したときは、その実施結果を原付講習実施
結果報告書(別記様式第7号)に原付講習受講申込書及び原付講習受講者名簿
を添付し、管理課長を経由して公安委員会に報告するものとする。
-5 -
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