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平成22年1月 迎賓館長決定 迎賓館の改修に関する懇談会運営要領 1
平成22年1月 迎賓館長決定 迎賓館の改修に関する懇談会運営要領 1.目的 迎賓館赤坂離宮は、明治42年東宮御所(赤坂離宮)として建設され、我が国に 現存する洋風宮殿建築としては唯一のものであり、当時の建築技術や工芸美術の粋 が結集された、明治期から戦前を代表する建築の一つである。また、平成21年1 2月に、近代の建造物としては初めて国宝に指定され、文化財的にも極めて価値の 高い、由緒ある建物である。 迎賓施設としての経緯は、昭和42年に赤坂離宮を改修して迎賓館に充てること が閣議決定されたことに始まり、それを受けて迎賓施設としての大改修が行われ、 昭和49年に完成(以下「昭和の大改修」という。)、迎賓館赤坂離宮が設置された。 その後は、昭和62年にとりまとめられた「迎賓館保全計画調査業務報告書」、「迎 賓館保全計画調査報告書」により計画的に維持管理を行っていたが、接遇上の制約 及び老朽化や、社会の変化に対応できない部分が発生し始め、それらを解消すべく、 昭和の大改修から31年後の平成18年より、迎賓館赤坂離宮の本館について、3 年間に渡る建築及び設備の大改修を行い、平成21年に終了(以下「平成の大改修」 という。)、現在は国公賓の接遇に使用されている。 迎賓館赤坂離宮には、建築技術の外に、高い工芸美術の粋が集められているが、 それらは昭和の大改修以降、修繕が行われず、劣化が著しく、国公賓の接遇には支 障をきたす恐れがある段階まで至っているものもある。 このため、迎賓館赤坂離宮の工芸美術である、天井絵画、裂地、シャンデリア、 家具・調度品について専門家の意見を聴き取り、今後の改修及び保全計画をまとめ ることを目的とする。 2.検討事項 以下の策定を行うものとする。 ・ 文化的、美術的及び芸術的評価 ・ 迎賓施設の運営及び維持管理を考慮した、各改修方針。 ・ 迎賓施設の運営を考慮した、円滑な改修計画。 3.懇談会の構成 別紙のとおり構成し、迎賓館長が開催する。 なお、懇談会の運営上必要と認められる場合は、委員の追加及び、オブザーバー の出席を求めることができる。 また、各分野ごとに、専門家による専門検討部会を設けるものとする。 4.その他 この運営要領に定めるもののほか、この運営要領の実施に関し必要な事項は、迎 賓館長が別に定める。 なお、本懇談会の事務手続きは、内閣府迎賓館庶務課が行うものとする。