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ゲート機構
LC-TPCについて なぜILDではTPCなのか? なぜMPGDなのか? ゲートとは? 与那嶺 亮 (KEK) 飛跡検出器を運動量測定装置として使う 検出器断面 Lorentz力 fµ = j Fµ x --> F = e(E + v B) 運動方程式から p = eBR 衝突点 L R どうやって軌道半径を求めるか? 2 R = (R R 2 x) + (L/2) x とすると eBL2 p⇡ 8x 2 L2 R⇡ 8x 実際には、飛跡を多数の測定 点を検出することにより、 もっと良い精度が出せる。 ☆位置測定は、ガウス分布の誤差をもつので、運動量に関しては 、 1/p でプロットするとガウス分布になる。 p p 2に反比例して改善する。 / x ☆ 運動量が大きくなってくると悪化する、BL 2 p BL TPC と 半導体飛跡検出器 SiD : Bとδxで勝負 ILD : Lで勝負 運動量分解能は同程度の精度が達 成可能であるが、飛跡再構成のし やすさでは測定点が連続的にあっ た方が有利。 TPCを運動量測定装置として使う 磁場をかけるとTPCには都合が良い。 信号電子のドリフトする際に起こる拡散を抑える 役割を果たす。 -->2mドリフトさせても位置分解能を維持できる。 読み出しは、パッド(1mm×5mm)を層状に配列し、 各層ごとに電荷重心を取ることによって複数点にお いて位置測定を行う。 B An ode Plane (Readout) Fi eld Cage Rings Ca tho d Pla ne E Row1 Row2 Row3 Row4 ILD-TPCでは、200点以上の測定点になる。 (SiDでは5点) なぜTPCを使うか? PFAのことを 考えるとカロ リーメータの前 にはなるべく 物質をおきた くない。 TPCが最適 しかしILDならではの問題も これまでに実績のあるTPCではMWPCが使われていた。 しかしILDでは磁場の強さが3.5Tになり、ワイヤー近傍で生じる ExB成分による信号電子の広がりが無視できなくなってきた。 [mm] Large ExB effect 2 MWPC, TDR, 4.0T, | |<4°, | |<30° = 10 / n.d.f.= 5 0.6 CD/ N eff = 6.23 ± 28.6 [µm / cm], x Garfieldシミュレーション 0.7 0 = 290 ± 11.9 [µm] 0.5 (4Tの場合) 2 0.4 2 0 = + CD/ N eff 2 z 0.3 300 µm 0.2 4T 0.1 0 0 50 100 150 200 250 Drift distance [mm] 実際の測定結果(小型TPC) 位置分解能300µm程度のところで平らになっ 飛跡にそってできた電子がワイヤ-近傍で広がっている様子 ている(ExBによる広がりによる寄与が主と なる)。 ILD-TPCでは100µmが目標。 MPGDを用いたTPC 高磁場中でもExB効果を抑える。 TPCの課題 TPCでは一様な電場と磁場が重要。 (1) フィールドケージ、カソード板の精度 (2) イオンフィードバックによるドリフト電場の乱れ イオンは、荷電粒子がガス分子を電離させたときにできる 一次イオン と、ガス増幅時に出てくる 一次イオン:低密度イオンが分布 二次イオン ドリフト領域 がある。 増幅領域 二次イオン:高密度でイオンが分布(イオンディスク) 読み出し端板 イオンの影響に関する研究 D. Arai 結論: 1次イオンの影響は無視できる。 2次イオンは、無視できないほど影響を引き起こす可能性が 高い。 ゲートをつけると2次イオンの影響を抑えることができる。 --> ゲート機構を準備しておくことが必要。 ゲート機構 2次イオンがドリフト領域に逆流してくること(イオンフィードバック)を防ぐ。 ドリフト領域 ゲート(電場をコントロールして、開閉を行う。) イオンフィードバック 信号増幅領域 (MWPC, MPGD) 信号読み出し (電極ストリップ、パッド、ピクセル) P. Colas @ MPGD2013 これまでの結果 P. Colas @ MPGD2013