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大善寺玉垂宮 鬼夜

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大善寺玉垂宮 鬼夜
 総勢300名ほどの裸の若衆が境内に参集。
そして寒空の下、
神社手前の霰川でお宮の汐井汲みの行事が行われる。
暗闇の中、6本の大松明に一斉点火。感動の瞬間。
一番松明から順次、提灯、小松明をかざして霰川と本殿の
間を2往復。
「オイサ、オイサ、ヨーノーセー!」
の掛け声が
力強く響く。
松明に登り、縛られた縄を切り落
として燃えやすくする若衆。燃え盛
る炎にも臆さない、熱気あふれる姿
に圧倒される。
1.2トンの大松明をカリマタで支える若衆。落ちてくる大量
の火の粉は葉の付いた枝で払い落される。しばらくすると、
火の粉を散らしながら6本の松明が境内を移動。近くの観客
にも火の粉が落ちてくるが、浴びると無病息災になると言わ
れている。
燃え盛る大松明の前では、赤と青の天狗面をつけた演者
が相対しつつ魔を祓う。大松明が境内を移動すると、やが
て鬼が姿を隠し、大松明が惣門をくぐり本殿を周回する。
23時頃、消火され神事が終わり、鬼夜の手打ち式が行われた。
DYDEN COMMUNICATION MAGAZINE Vol.686 10
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