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「授業の演劇発表と小旅行Taxco(タスコ)」(PDF:507KB)

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「授業の演劇発表と小旅行Taxco(タスコ)」(PDF:507KB)
授業の演劇発表と小旅行 Taxco(タスコ)
授業の演劇発表
早いものでメキシコにも秋がやってきたようです。しかし、日本とは違って紅葉
を楽しむ様子はなく、赤や黄色ではない茶色の枯れ葉がただ風に吹かれています。
私の通っているCEPE(外国人のためのスペイン語教育スクール)という学校
は、6週間で1つのレベルを習得します。今月10月はその集大成となる試験や発
表会があります。私は、Español a Escena, Teatro y Pronunciación(スペイン語
による映画、演劇と発音)という授業をとっていて、10月9日に、その集大成と
して、8人の仲間とともに、3つのショートムービーと演劇を発表しました。3つ
のショートムービーのタイトルは、Información(情報)・Bilbioteca(図書館)・
Jardín(中庭)で、それぞれ2~3人のグループでシナリオを考え、監督として試行
錯誤したり、俳優として演じたりしました。9日に、実際に舞台に立って演じた演
劇のタイトルは、
“Pez Mágico(魔法の魚)”です。内容は、魔法の魚が3つの願い
をかなえてくれるというものです。しかし台本はありません。「何曲か音楽をかけ
るから、好きなように踊ったり動いたりして!」。これが初日の先生の指示で、こ
の時の学生の動きからこの演劇のシナリオとタイトルが生まれました。友人達と
“Spanglish(英語とスペイン語の混ざった言語のこと)”を使ってショートムービ
ーと演劇の内容について話しているだけで、1コマ3時間の授業が、あっという間
に過ぎて行きました。私は最初から最後までずっと想像力のなさに悩みました。日
本で、映画だけではなく演劇をたくさん見て、想像力や思考を柔らかく鍛えて来れ
ばよかったと後悔しました。しかし、日本では考えられないような発想から話を作
り、想像して体を動かして、ゼロの状態から何かを作り上げるということがだんだ
ん楽しくなり、この授業はとても充実したものになりました。
小旅行 Taxco(タスコ)
試験を終え、私は Guererro(ゲレロ)州にある Taxco(タスコ)という銀細工
が有名な街に、日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画に参加している
友人と1泊2日で旅行をしました。Taxco(タスコ)からバスで40分ほどのとこ
ろにある Grutas de Cacahuamilpa(グルータス・デ・カカワミルパ)という、巨
大な鍾乳洞を訪ねました。暗闇の中、ガイドの方によるライトアップとひねりのき
いた楽しい解説を聞きながら往復4km をゆっくりと見学しました。初めて見た鍾
乳洞は、本当に自然によって作られたのかと思うほど威厳があり、堂々としていて
恐怖さえ感じました。その後 Taxco(タスコ)の街にもどって、歩き回って感じた
ことは、2つあります。まず、坂が多くそれぞれがとても急斜面であることです。
たまにバスやタクシーなどが、ずるっと坂を落ちたりしていて驚きました。しかし、
この急斜面によって作り出される夕日や朝日と建物の影によるコントラストは、映
画から飛び出してきたかのように素晴らしいもので、写真よりも動画に収めたいと
感じました。もう1つは、人の雰囲気の穏やかさでした。Taxco(タスコ)は、ホ
テルのスタッフや、レストランのウェイター、タクシーのドライバーなど関わった
人すべてがにこやかで優しく、本当に異空間に飛び込んだような気分を味わい、リ
フレッシュすることができました。
毎日外に出て人と会うこと、スペイン語で会話することに少しずつ向き合うこと
が出来るようになってきました。また、アジア人が珍しいとジロジロ見られること
にもだいぶ慣れてきました。新しい環境で過ごすことは大変ですが、まだ時間はた
っぷりあるので、この体験を自分のものにし目標を達成できるように頑張りたいで
す。
演劇の授業の発表会のためCEPEのいくつかある掲示板に張り出されていたポ
スター。記載されている写真はすべてショートムービーのもの。
演劇終了後の写真。(プライバシー保護のためにすべてピントが合ってないものを
選びました)
Grutas de Cacahuamilpa(グルータス・デ・カカワミルパ)の大鍾乳洞
Taxco(タスコ)にて。朝日の差し込むZocalo(ソカロ中央広場)
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