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Project NExT3

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Project NExT3
平成22年度地域新成長産業創出促進事業
3
Project
NExT
ナンバーワンとして輝き続けるために
ー 次世代の戦略を共に考えるプラットフォーム ー
<ブレイン機能・事務局機能>
事業報告書
平成23年3月
■■■
目次
■■■
事業の背景と趣旨 ............................................................................................... 1
第1章
1-1.
プロジェクトNEXTとは .......................................................................... 1
1-2.
プロジェクトNEXTのターゲット分野 .................................................... 1
1-3.
関西の電子・エネルギー技術関連産業集積 ................................................. 2
プロジェクトNEXT(ブレイン機能・事務局機能)事業実施内容................. 5
第2章
2-1.
事業全体像 ................................................................................................... 5
2-2.
ブレイン機能 ............................................................................................... 5
2-2-1.
戦略ボード............................................................................................ 5
(1) 戦略ボード全体会合 ........................................................................................ 6
(a) 第1回全体会合 ........................................................................................... 6
(b) 第2回全体会合 ........................................................................................... 6
(c) 第3回全体会合 ............................................................................................ 6
(2) サロン等の交流会、個別会合等 ...................................................................... 7
(3) 「関西発の革新技術」のPR ......................................................................... 7
(a) 作成手順 ...................................................................................................... 7
(b) 配布先 .......................................................................................................... 7
(c) 冊子目次・構成 ............................................................................................ 8
2-2-2.
イノベーション創出プログラム ........................................................... 8
(1) テーマ別戦略研究会 ........................................................................................ 8
(a) プリンテッド・エレクトロニクス(PE)................................................. 8
(b) 関西燃料電池ビジネス研究会 .................................................................... 11
(c) 家庭内省エネシステム連携システム情報交換会議 .................................... 13
(d) 7年後の次世代事業発想会議(NEXT7) ........................................... 14
(2) インタープロジェクト(フォーラム) ......................................................... 16
(a) プリンテッド技術×環境ナノテク融合フォーラム .................................... 16
(b) The 蓄電池 FORUM in 関西 ................................................................... 16
(c) 次世代ナノテクフォーラム/プリンテッド・エレクトロニクス講演会 .... 17
2-3.
事務局機能 ................................................................................................. 19
2-3-1.
体制等 ................................................................................................. 19
(1) プロジェクトマネージャーの配置等 ............................................................. 19
(2) 実務担当研究員の配置 .................................................................................. 19
(3) コーディネータの配置 .................................................................................. 19
i
2-3-2.
業務等 ................................................................................................. 21
(1) ニュースレターの発行 .................................................................................. 21
(2) 戦略ボード企業等からの意見聴取・整理・分析 ........................................... 21
(3) ウェブサイトの作成 ...................................................................................... 23
ii
第1章 事業の背景と趣旨
1-1. プロジェクトNEXTとは
現在、関西は電子機器や各種電池及びその部品・材料など、今後、次世代の低炭素社会
で大きな発展が期待される「電子・エネルギー技術関連産業」の世界的集積を有する。こ
れは関西地域の大きなポテンシャルである。
一方、これまで、日本の先端産業は、ビジネスとして緒についた時点では他国をリード
していても、次第に、海外企業等に後塵を拝するようになることが多々あった。
関西は、現在ポテンシャルを有する「電子技術・エネルギーシステム産業」において、
将来にわたっても世界のナンバーワンとして輝きつづける地域となることを目指すべきで
ある。
そのため、地域の総合力を結集し、摺り合わせの優位性を最大限発揮できる、情報収集・
分析機能やイノベーション創出機能・国際連携機能・産学連携機能等を備えた「プラット
フォーム」として「次世代電子・エネルギー技術産業ナンバーワン戦略プロジェクト/プ
ロジェクトNEXT」を推進する。
1-2. プロジェクトNEXTのターゲット分野
プロジェクトNEXTでは、例えば電気機械、電子部品、電子素材、住宅、エネルギー、
通信等の分野の企業が志向する、次世代の産業分野「電子・エネルギー技術関連産業」を
ターゲットとする。
対象分野のおおよその定義
低炭素化や高齢化等の次世代のニーズに対応する
「電子・エネルギー技術関連産業」
1.要素技術等
2.電子機器・エネルギー機器
3.統合的システム
【例】
【例】
【例】
1)材料技術
2)部品技術・組込技術
3)加工技術
1)次世代電子機器
1)エネルギーサービス
2)住宅内統合システム
3)プラットフォーム
要素技術
省エネ型素材
例:次世代情報通信機器、省エネ家電・照明、介護ロボット等
2)エネルギー機器(エネルギー発生・蓄積機器)
電子・エネルギー機器
省エネ家電・照明
次世代電子機器
統合的システム
スマートハウス
生活の情報化
(例:SiC、GaN等)
革新型デバイス
エネルギー機器
(例:超小型部品)
(蓄電池・燃料電池/PV)
生活支援ロボット
図 1 プロジェクトNEXTの対象分野
1
地域プロジェクト
1-3. 関西の電子・エネルギー技術関連産業集積
関西は、ほぼ日本の中心に位置し、歴史的に長らく日本の「都」であったことから、非
常に多くの産業集積が見られ、特に阪神工業地帯や京滋エリアなどを中心に、次世代を見
据えた重要な産業が集積する、世界有数の「メガ・リージョン」が形成されている。
■技術の中核となる電気系産業
8.7兆円
計
・電子部品・デバイス・電子回路製造業
・電気機械器具製造業
・情報通信機械器具製造業
■関連が深い産業
計
・有機化学・塗料インキ
・生産用機械器具製造業
・エネルギー産業(電力・ガス事業等)
・情報通信関連産業(通信・ソフトウェア等)
3.4兆円
3.8兆円
1.5兆円
(※1)
(※1)
(※1)
12.9兆円
1.4兆円
4.1兆円
3.4兆円
4.0兆円
(※1)
(※1)
(※2)
(※3)
出所:※1:平成20年工業統計表
※2:平成19年度県民経済計算(付加価値ベース)
※3:平成20年特定サービス産業実態調査、平成17年地域産業連関表
約37,500社
■関連する関西の中小企業の従業員数
約51万人
■関連する関西の中小企業数
注:出所:平成20年工業統計表(技術の中核となる電気系産業及び関連製造業の合計)
■関西の集積例(国内シェア)
リチウムイオン蓄電池
トランジスタ
81.2%
40.1%
太陽電池セル
抵抗器
78.6%
32.2%
出所:平成21年生産動態統計 全国シェア(数量比)
図 2 関西の電子技術・エネルギー技術関連産業集積
2
○関西の関連分野の主な工場集積(電池・FPD等)
【福知山市】
ブルーエナジー(リチウムイオン電池)
【茨木市】
パナソニック
プラズマディスプレイ
(プラズマTV用パネ
ル)
【豊岡市】
カネカソーラーテック
(太陽電池)
【尼崎市】
パナソニックプラズマディスプレイ
(プラズマTV用パネル第3,第4,
第5工場)
【京都市】
GSユアサ
(鉛蓄電池/
リチウムイオン
電池)
【加西市】
三洋電機
(リチウムイオン電池)
(第2号ライン)
【野洲市】京セラ
(太陽電池)
【東近江市】京セラ
(太陽電池)
【大山崎町】
日立マクセル(リチウムイオン電池)
【守口市】
パナソニック エナジー
(リチウムイオン電池)
【高砂市】
旭硝子
(大型ガラス基板)
【葛城市】
シャープ(太陽電池)
【神戸市】
川崎重工業
(ニッケル水素電池)
【大阪市】
パナソニック エナジー
(リチウムイオン電池)
旭硝子
(PDP用大型ガラス基
板)
【淡路市・南あわじ市】
三洋エナジー南淡
(リチウムイオン電池)
【洲本市】
三洋電機
(リチウムイオン電池)
【紀ノ川市】
パナソニック
エナジー
(リチウムイ
オン電池)
関西の工場立地動向
300
8,000
件数(右軸)
【堺市】
シャープ(TV用液晶パネル・太陽電池)
DNPカラーテクノ堺(液晶用カラーフィルター)
トッパンエレクトロニクスプロダクツ(液晶用カ
ラーフィルター)
コーニングジャパン(液晶用大型ガラス基板)
【貝塚市】
三洋エナジー貝塚
(太陽電池・リチウムイオン電池)
○2002年以降、関西での工場立地件数
は低炭素型産業などを中心に増加。
(件)
9,000
250
7,000
6,000
200
5,000
○平成21年度「低炭素型雇用創出
産業立地推進事業費補助金」 に
見る関連業種の設備投資動向
(関西の採択率)
150
4,000
3,000
100
設備投資総額(左軸)
2,000
【草津市】
パナソニック(燃料電池)
リチウムエナジージャパン
(リチウムイオン電池)
【栗東市】
リチウムエナジージャパン
(リチウムイオン電池)
・2012年稼働予定
【姫路市】
パナソニック液晶ディスプレイ(T
V用液晶パネル)
DNPプレシジョンデバイス姫路
(液晶用カラーフィルター)
(億円)
【大津市】
三洋電機
(太陽電池
モジュール)
・件数 28.6%
・金額 57.2%
50
1,000
0
0
97
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07
08
(出所)工場立地動向調査(経済産業省)
図 3 電子・エネルギー技術産業分野における関西の主な工場集積等
3
参考:関西メガ・リージョン構想(平成22年7月)における位置づけ
図 4 関西メガ・リージョン構想とプロジェクトNEXT
4
第2章 プロジェクトNEXT(ブレイン機能・事務局機能)事業実施内容
2-1. 事業全体像
次世代電子・エネルギー技術産業ナンバーワン戦略プロジェクト「プロジェクトNEX
T」における事業全体構成は以下の図の通りである。
NEXT
(オープンイノベーションを志向するプラットフォーム)
プロジェクト
の目標
イメージ
□ブレイン機能
NEXT 戦略ボード
・当該分野の中心的企業による、
事業全体の総括、共通課題の検討
イノベーション創出プログラム
事務局機能
インタープロジェクト テーマ別戦略研究会
調査分析
□国際連携機能
関西技術の
ブランド化
プロジェクト
マネージャー
□国内連携機能
GCP(グローバル・コネクト・プログラム)
・海外への売り込み支援、海外企業からの技術導入 等
DCP
大企業・中小企業
マッチング
高度産業人材育成プログラム
□人材育成機能
超ネット
ワーク形成
施策活用等
による
事業推進
標準化
規格化
評価
開発・実証
ナショプロ
化
図 5 プロジェクトNEXT事業全体図
2-2. ブレイン機能
2-2-1.
戦略ボード
関西地域の大手電子・エネルギー技術産業分野企業21社及び関連機関等からなる「プ
ロジェクトNEXT戦略ボード」を組織し、業界共通の課題や事業の全体の戦略を検討。
参加企業: 株式会社NTTドコモ関西支社、大阪ガス株式会社、オムロン株式会社、株式
会社カネカ、関西電力株式会社、京セラ株式会社、三洋電機株式会社、株式会
社GSユアサ、株式会社島津製作所、シャープ株式会社、住友電気工業株式会
社、積水ハウス株式会社、大日本スクリーン製造株式会社、大和ハウス工業株
式会社、西日本電信電話株式会社、日東電工株式会社、パナソニック株式会社
(パナソニック電工株式会社)、日立マクセル株式会社、三菱電機株式会社先端
技術総合研究所、株式会社村田製作所、ローム株式会社(以上21社)
関係機関: 近畿総合通信局、社団法人関西経済連合会、社団法人関西経済同友会、独立行
政法人産業技術総合研究所関西センター、独立行政法人情報通信研究機構、独
5
立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構関西支部、社団法人電子情報
技術産業協会関西支部、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(以上8機関)
事務局:
(1)
近畿経済産業局地域経済部次世代産業課
戦略ボード全体会合
企業間の意見交換や最新技術動向の把握を目的とした全体会合を3回開催し、テーマに
応じたディスカッションを行うととともに、プロジェクト全体の方向性を検討した。
(a)第1回全体会合
日時:平成22年7月21日(水)
、15:00~17:00
場所:大阪マーチャンダイズ・マートビル貸会議室
議事:
・
プロジェクトNEXT及び戦略ボードの設置趣旨説明
・
関西のポテンシャルと関連プロジェクト紹介
・
問題提起「製造業のデジタル化とそれによる我が国エレクトロニクス産業の苦境」
(経済産業省製造産業局戦略輸出室課長補佐
・
意見交換
・
アンケートの実施
伊藤慎介氏)
他
出席者:戦略ボード企業メンバー、関連機関、事務局
計65名
(b)第2回全体会合
日時:平成22年10月25日(月)、15:00~17:00
場所:ホテルアウィーナ大阪
4階
金剛(東)
議事:
・
プロジェクト活動状況報告
・
「電子産業分野 ナンバーワン企業集」について説明
・
講演「戦略的な国際標準化の推進について」(経済産業省産業技術環境局基準認証政
策課長
中西宏典氏)
・
講演「国際標準化と産業競争力」(関西学院大学経済学部教授
・
意見交換
・
アンケートの実施
土井教之氏)
他
出席者:戦略ボード企業メンバー、関連機関、事務局
計70名
(c)第3回全体会合
日時:平成23年3月8日(火)15:00~17:00
場所:國民会館12階武藤記念ホール
議事:
・
講演「今後の研究開発政策の在り方」(経済産業省産業技術環境局研究開発課課長補
6
佐 折居直氏)
・
講演「ナノガラスと最先端レーザ光を用いた3次元一括加工技術の応用について~
フレキシブル発電窓ガラスを目指して」
(京都大学大学院工学研究科教授平尾一之氏)
・
プロジェクトNEXTの活動報告と今後の活動について
・
意見交換
・
アンケートの実施
他
出席者:戦略ボード企業メンバー、関連機関、事務局
(2)
計60名
サロン等の交流会、個別会合等
上記(1)全体会合においては、各会合終了後に交流会を開催し、メンバー間の意見・
情報交換及び有望中小・ベンチャー企業に関する情報提供等を行った。
また、アンケートなどから寄せられた意見を参考に、個別マッチングなどの企業間引き
合わせを図った。
(3)
「関西発の革新技術」のPR
電子・エネルギー技術産業分野における関西発技術をアピールし、ブランド化するため
のPR冊子「関西の電子・エネルギー技術」を作成した。冊子を1,000部作成するとともに、
近畿経済産業局ウェブサイトにてPDF版を公表した。
(a)作成手順
本冊子作成にあたっては、はじめに戦略ボード参加メンバー企業においてこれまで生み
出された、電子・エネルギー産業分野での「世界初」「世界一」技術をWEBや文献等から
ピックアップし、整理した。また合わせて圏域内各種研究機関における革新的な研究成果
等を取りまとめるとともに、地域で独自に推進されている各種事業化推進プロジェクトの
情報、それに有力な中堅・中小・ベンチャー企業の事業成果を整理した。工業統計等のデ
ータや企業における研究開発拠点立地状況等を合わせ、関西地域における電子・エネルギ
ー技術ポテンシャルを集約した。
(b)配布先
本冊子は 1,000 部作成し、関西地域の技術ポテンシャルPRのために下記の通り各種機
関に配布した。
産業支援機関
全国イノベーション推進機関ネットワーク(イノベーションネット)参
加団体(正会員+オブザーバ会員)約200団体、大阪商工会議所、社
団法人関西経済連合会、社団法人関西経済同友会、財団法人東大阪市中
小企業振興会、財団法人京都高度技術研究所
戦略ボード企業
株式会社NTTドコモ関西支社、大阪ガス株式会社、オムロン株式会
社、株式会社カネカ、関西電力株式会社、京セラ株式会社、三洋電機株
式会社、株式会社GSユアサ、株式会社島津製作所、シャープ株式会社、
7
住友電気工業株式会社、積水ハウス株式会社、大日本スクリーン製造株
式会社、大和ハウス工業株式会社、西日本電信電話株式会社、日東電工
株式会社、パナソニック株式会社(パナソニック電工株式会社)、日立マ
クセル株式会社、三菱電機株式会社先端技術総合研究所、株式会社村田
製作所、ローム株式会社
掲載ベンチャー企業
ニューリー株式会社、篠田プラズマ株式会社、ケイ・エス・ティ・
ワールド株式会社、ヴイストン株式会社
その他掲載機関
財団法人関西文化学術研究都市推進機構、NPO 法人高周波・アナログ
半導体ビジネス研究会、一般社団法人ネオマテリアル創成研究会、一般
社団法人レーザプラットフォーム協議会、NPO 法人ワット神戸、独立行
政法人産業技術総合研究所、独立行政法人情報通信研究機構、株式会社
国際電気通信基礎技術研究所、大阪大学産業科学研究所、財団法人大阪
市都市型産業振興センター
他
(c)冊子目次・構成
冊子の構成は以下の通りである。
表 1 関西発技術PR冊子「関西の電子・エネルギー技術」ページ構成
p1. p16.
表紙・裏表紙
pp2-3.
関西の電子・エネルギー技術分野
pp4-5.
研究機関の集積
pp6-7.
研究開発プロジェクトとコミュニティ活動
pp8-9.
関西から生まれた革新的技術
pp10-11.
世界トップクラスシェアの製品群
pp12-13.
次世代のコアを担う現在の革新的技術、製品群
pp14-15.
産業のコアを支える中小企業の集積!
2-2-2.
(1)
Born in KANSAI
イノベーション創出プログラム
テーマ別戦略研究会
戦略ボード企業ヒアリングや各界からの意見を踏まえ、電子・エネルギー技術産業分野
における企業・プロジェクト連携や新ビジネス創出において有望なテーマに関し様々な形
式での研究会活動を展開した。平成22年度は4テーマ、9研究会を企画(うち2研究会
は東北地方太平洋沖地震の影響により開催中止)。
(a)プリンテッド・エレクトロニクス(PE)
プリンテッドエレクトロニクス(PE)は、機能性のインクと印刷技術などにより、柔
軟性を持った電子回路をインクジェットプリンタや高速プレスで形成するもので、将来非
8
常に有望な技術である。
1. 製造装置への資本投資が比較的尐なく、コピー(量産化)が容易
2. 薄型・大面積・フレキシブルエレクトロニクス製品化が可能
3. 超低価格化が実現可能(安価なフレキシブル・ソーラー/使い捨て短寿命エレクト
ロニクス)
4. 高い環境調和性(有害物質削減、レアメタル不要技術、低エネルギー生産)
本テーマについて、大阪大学等の主催する「プリンテッド・エレクトロニクス研究会」
と連携し、関係企業同士の連携を促進した。
(研究会活動支援活動)
プロジェクトNEXT事務局の企画により、プリンテッド・エレクトロニクス研究会に
参画する企業が保有する技術シーズや新製品・新事業開発動向等について把握するアンケ
ート調査を実施。取りまとめた調査結果は、今後の事業マッチングの基礎データベースと
して活用できるよう研究会に提供した。
(会合等)
プリンテッド技術×環境ナノテク融合フォーラム
<後述>
次世代ナノテクフォーラム/プリンテッド・エレクトロニクス講演会
<後述>
■メルク株式会社と中小企業との商談会
12月8日開催「プリンテッド技術×環境ナノテク融合フォーラム」開催後の来場者ア
ンケートにおいて、当日講師であったメルク株式会社とのさらなるマッチングを期待する
意見が多かった。そこで同社の協力を得、同社に面談を希望する企業を集めた情報交換会
+個別面談会を企画、推進した。
日時:
平成23年3月2日(水)、15:00~17:00
場所:
財団法人関西情報・産業活性化センター第1会議室、第2会議室
主催:
プロジェクトNEXT
協力:
メルク株式会社
参加者数: 参加8社(9名)
議事:
【講演会】メルク株式会社の取り組み説明、質疑応答
【個別面談会】個別面談5社
■プロジェクトNEXT×PE研究会・テーマ別合同研究会
ナノテクノロジー社会構築に向けた取り組みが進む中、昨年の CNT、Ag ナノ粒子の
RoHS 指令登録、それに REACH 規則の動き等、ナノマテリアルの環境規制問題をはじめ
9
とするさまざまな課題が指摘されている。こういったナノテクノロジー社会構築に向けて
の問題について、最先端の研究等に携わる講師の方々から問題提起を頂き、その認識を深
めるとともに、今後のビジネスの参考としていただくための研究会を開催する。
日時:
平成23年3月24日(木)、14:00~17:30
場所:
追手門学院大阪城スクエア 大手前ホール
主催:
プロジェクトNEXT
共催:
プリンテッド・エレクトロニクス研究会
定員:
100名
議事:
(1)問題提起「PEにおける安全性問題について」
大阪大学
産業科学研究所
副所長/教授
菅沼克昭 氏
(2)現状と課題(基調講演)「ナノテクノロジーの社会受容」
独立行政法人産業技術総合研究所
ナノシステム研究部門
ナノテクノロジー戦略室長
阿多誠文 氏
(3)話題提供
1)「欧州等ナノ材料の海外規制動向について」
経済産業省
製造産業局
化学物質管理課
課長補佐
松本真太郎 氏
2)「ナノ材料の環境規制と国内メーカーの動向」
地方独立行政法人大阪市立工業研究所
理事
中許昌美 氏
(4)特別講演(日英同時通訳)
「フラウンホーファーの関西における取り組みについて」
フラウンホーファーOPER
所長
イヴィツァ コラリッチ 氏
(5)名刺交換会
※東北地方太平洋沖地震発生の影響により開催中止
【大阪大学】プリンテッド・エレクトロニクス研究会
【研究会趣旨】 世界の最先端要素技術を有する国内の大学や企業による、次の5年、10年の近未来を見据えた要素技術開発や統
合されたサプライチェーンの形成のための、新たな市場を見据えたPEに関する統合的な情報交換、情報発信、共同開
発提案の場。
【発起人】(平成22年5月19日発足)
・大阪大学産業科学研究所 菅沼克昭教授、安蘇芳雄教授 他
定例研究会
PE研究会
【参加企業】
・H22年9月28日(火)
会員名簿化
①参加企業数 約100数社の賛助会員、約70名の個人会員
第二回研究会
②参加企業の業種 化学、印刷、インク、電気電子機器等
参画企業
の可視化
プリンテッド技術 ×
環境ナノテク 融合フォーラム
(総論)
H22年12月8日(水)参加者150名
次世代ナノテクフォーラム
プリンテッドエレクトロニクス講
演会(各論)
H23年2月23日(水)参加者211名
合同研究会
ナノテクの問題点とビジネス
チャンス(予定)
H23年3月24日(木)定員100名
・研究会の参加メンバーやフォーラム出席者へのアンケートを
元に、プロジェクトマネージャーが訪問。
・相互の意見調整を行い、事業終了後に延べ12件の個別企
業紹介を実施。
アンケート
ヒアリング訪問
・メルク株式会社と中小企業等5社の商談をセッティング
(H23年3月2日(水))
(参考)地域イノベーション創出研究開発事業
企画
(平成22年度
近畿経済産業局委託事業)
テーマ:プリンテッドエレクトロニクス用受容層の開発
図 6 プリンテッド・エレクトロニクス研究会とのコラボレーションイメージ
10
(b)関西燃料電池ビジネス研究会
次世代機器の開発に向けて低コスト化が期待される家庭用定置型燃料電池について、技
術力を持つ中堅・中小企業の新規参入を促進するため、燃料電池システムメーカ-と中堅・
中小企業のマッチングを実施した。有望中小企業発掘にあたっては10名の技術コーディ
ネータ、近畿経済産業局エネルギー対策課及び事務局スタッフが企業訪問し調査した。
マッチングまでのステップ
・
大阪ガス株式会社、パナソニック株式会社ホームアプライアンス社より、家庭用定
置型燃料電池システムに関するニーズ説明会実施(技術コーディネータ対象、平成
22年9月1日、同9月14日)
・
技術コーディネータ等からの各種情報や金融機関等との連携により候補企業110
社をリストアップ
・
技術コーディネータによる訪問候補企業選定会議(平成22年10月8日、同10月14日)
を経て33社を訪問(平成22年10月~11月)
・
企業側意向等を踏まえ、研究会参加企業24社を決定
研究会参加企業
表 2 研究会参加企業
企業名
株式会社アーバンマテリアルズ
RP東プラ株式会社
阿波製紙株式会社
株式会社生方製作所
大石金属工業株式会社
大久保精工株式会社
株式会社カサタニ
協和工業株式会社
ケーピーエス工業
株式会社寿精密
株式会社産工社
サンリットジャパン株式会社
昭和電機株式会社
住友電気工業株式会社
ゼンシン株式会社
高砂電気工業株式会社
高橋金属株式会社
多田プラスチック工業株式会社
中辻金型工業株式会社
日東精工株式会社
株式会社ノーケン
濱田プレス工藝株式会社
富士テクノ工業株式会社
株式会社リンテック
11
所在地
兵庫県西宮市
大阪府吹田市
徳島県徳島市
名古屋市南区
大阪市東成区
滋賀県草津市
大阪市淀川区
滋賀県東近江市
京都府相楽郡精華町
和歌山県伊都郡かつらぎ町
名古屋市千種区
大阪府吹田市
大阪府大東市
大阪市中央区
大阪市北区
名古屋市緑区
滋賀県長浜市
大阪府藤井寺市
大阪府東大阪市
京都府綾部市
大阪府吹田市
京都府綴喜郡宇治田原町
大阪府枚方市
滋賀県大津市
大手企業からのニーズ発表会
■大阪ガス株式会社ニーズ発表会
日時:
平成22年12月15日(水)、15:00~17:30
場所:
財団法人関西情報・産業活性化センター
参加者:
52名
議事:
主催者あいさつ(近畿経済産業局)
第1会議室
研究会の進め方説明(近畿経済産業局)
講演「燃料電池の市場動向と新ビジネスの可能性」
株式会社富士経済大阪マーケティング本部
DENCHIプロジェクトリーダー
鷹羽 毅 氏
ニーズ発表「大阪ガスにおける家庭用燃料電池補機技術ニーズ」
大阪ガス株式会社技術戦略部
オープンイノベーション室
室長
松本 毅 氏
研究会参加企業によるプレゼンテーション(4社)
■パナソニック株式会社ホームアプライアンス社ニーズ発表会
日時:
平成22年12月24日(金)、15:00~17:30
場所:
財団法人関西情報・産業活性化センター
参加者:
49名
議事:
情報提供「経済産業省における関連施策」(近畿経済産業局)
第1会議室
ニーズ発表「補機部品などのニーズ紹介~家庭用燃料電池の低コスト実現に向
けて~」
パナソニック株式会社 ホームアプライアンス社
燃料電池プロジェクト
燃料電池プロジェクト
総括担当・参事
栗林 良造 氏
第1開発プロジェクト
デバイス開発チーム
チームリーダー
研究会参加企業によるプレゼンテーション(3社)
中堅・中小企業からのシーズ提案会
■大阪ガス株式会社向けシーズ提案会
日時:
平成23年2月23日(水)、13:00~17:15
場所:
近畿経済産業局
第2小会議室、第3小会議室
提案企業数: 9社
■パナソニック株式会社向けシーズ提案会
日時:
平成23年2月28日(月)、13:30~17:00
場所:
近畿経済産業局
第2小会議室、資源エネルギー部審議室
提案企業数: 7社
12
菅 宏明 氏
関西燃料電池ビジネス研究会
燃料電池システムメーカー:パナソニック㈱、大阪ガス㈱
中
堅
・
中
小
企
業
の
訪
33 問
社実
施
候
補
企
110業
社の
抽
出
研
究
会
メ
ン
バ
ー
の
選
24 定
社
ニーズ発表会
シーズ提案会
・H22年12月15日(水)
大阪ガス㈱より発表
参加企業:24社
・H23年2月23日(水)
大阪ガス㈱に対し
9社から提案
(うち可能性有り4社)
・H22年12月24日(金)
パナソニック㈱より発表
参加企業:24社
試
作
、
共
同
開
発
等
の
実
施
・H23年2月28日(月)
パナソニック㈱に対し
7社から提案
(うち可能性有り2社)
技術コーディネータの知見を活用
図 7 関西燃料電池ビジネス研究会のフレーム
(c)家庭内省エネシステム連携システム情報交換会議
家庭内における家電機器等の相互連携については、業界団体における統一仕様が策定さ
れ、省エネ効果を加味したスマートハウスの実験なども各所で行われており、スマートタ
ップに見られるような消費電力可視化の開発も行われている。しかしこれら様々な仕組み
が提案されているものの、家庭への実際の普及は進んではいない。
そこで、スマートハウス普及を後押しするため以下の取り組みを提案。
○スマートタップ等研究開発の現状の共有(産総研実証ハウスの研究成果を含む)
○スマートハウスにおける新サービスを含めた将来性の情報
○スマート製品普及方策の検討
○先行的な相互接続への取組みの可能性の土壌としての関係者の出会い
■第1回研究会
日時:
平成23年2月24日(木)、14:00~17:00
場所:
化学分析実験棟01104会議室・実証住宅
参加者数:
31名
議事:
開会挨拶(近畿経済産業局)
産業技術総合研究所(関西センター)における研究成果の説明
独立行政法人産業技術総合研究所ライフサイエンス分野副研究統括 松岡克典氏
実証住宅の見学
話題提供「スマートタップの現状とユビキタス・センシングシステム」
神戸大学大学院工学研究科
教授
塚本昌彦氏
フリーディスカッション・名刺交換会
既存スマートタップ・グリーンタップ紹介・実機デモ(3社)
・NECシステムテクノロジー株式会社、鹿島エレクトロ産業株式会社、株式会
13
社富士通研究所よりプレゼンテーション
平成23年2月24日開催「家庭内省エネシステム連携システム情報交換会議」
○産総研関西センター実
証実験住宅
・研究成果の説明
・実証実験住宅
の見学
○神戸大学大学院塚本教
授からの話題提供
「スマートタップの
現状とユビキタス
センシングシステム」
○スマートタップ
・研究開発企業3社による
概要説明
・実機デモ
(交流会形式)
【情報共有・普及課題の意見交換】
戦略ボード企業、関西内外のスマートタップ研究開発企業からの参加企業 (10社16名)
フィードバック,
コーディネート
アンケート
・各研究に対する関心
・普及に向けた意見
*意見の例+
・実証試験のデータは興味
深い。常識ではわからな
い気付きがある。
・生活行動の把握は次世代
産業育成のベースになる。
各種実験データの共有化
を図る活動を展開すべき。
・エネルギー管理システム
は、健康管理との共通点
が多く・高齢化対応事業と
の連携し効率よいシステ
ムを目指すべき。
・導入は家庭よりも産業界
が先に普及が進む。一般
への普及には、見える化
の早期展開、キラーアプ
リの登場に期待。
図 8 家庭内省エネシステム連携システム情報交換会議
(d)7年後の次世代事業発想会議(NEXT7)
概ね7年後にブレイクすることが期待される次世代の革新的事業について、基礎分析資
料、個性的な有識者や異分野・他地域(中部圏)の企業からのプレゼンテーション、革新
ベンチャー情報等を参考にディスカッションし、課題と協調事業を探求。
■第1回会合
日時:
平成23年2月8日(火)、15:00~18:30
場所:
ハービスPLAZA
参加者数:
42名
議事:
5F
会議室3
開会挨拶(近畿経済産業局)
話題提供「次世代の電子・エネルギー技術産業」
立命館大学
総合理工学院情報理工学部情報システム学科教授
西尾信彦氏
ディスカッション①「電気自動車をプラットフォームとした新事業」
・トヨタ自動車株式会社、三菱自動車工業株式会社、ユアサM&B株式会社より
プレゼンテーション
ディスカッション②「次世代生活空間における新事業」
・西日本電信電話株式会社、NECシステムテクノロジー株式会社よりプレゼン
テーション
ファシリテーター:株式会社新産業文化創出研究所
14
代表取締役
廣常啓一氏
第1回7年後の次世代事業発想会議
■テーマ
電気自動車をプラットフォームにした新事業
次世代生活空間における新事業
■日時 平成23年2月8日
■参加者数 23社 27名
■内容(発表)
・アドバイザーからの話題提供
立命館大学 西尾教授
「次世代の電子・エネルギー技術産業」
・参加企業からのプレゼン等
トヨタ自動車㈱、三菱自動車工業㈱
ユアサM&B㈱、西日本電信電話㈱
NECシステムテクノロジー㈱
・ファシリテーター
㈱新産業文化創出研究所 廣常啓一氏
*会議でのメッセージ例+
・建材・自動車・家電を横断
する部品モジュール化。
・EVはパブリックな社会イ
ンフラの一部となる。
・EVはよりパーソナルにな
る。家庭のリビングに入る。
・車や住宅を無料で貸し、ア
プリを売るビジネス。
図 9 7年後の次世代事業発想会議(NEXT7)
■第2回会合
日時:
平成23年3月18日(金)、15:00~18:30
場所:
財団法人関西情報・産業活性化センター第1会議室
議事:
テーマ「次世代の生活空間ビジネス(自動車や生活空間)
」
話題提供「ウェアラブル・ユビキタスコンピューティングによる近未来のくらし」
神戸大学大学院工学研究科
教授
塚本昌彦氏
プレゼンテーション:アイシン精機株式会社、凸版印刷株式会社
ほか
ファシリテーター:株式会社新産業文化創出研究所
廣常啓一氏
代表取締役
※東北地方太平洋沖地震発生の影響により開催中止
15
(2)
インタープロジェクト(フォーラム)
関西地域における電子・エネルギー技術産業分野での新事業・新製品創出に向けた各種
プロジェクトを連携させる「インタープロジェクト」活動を推進した。具体的には下記の
3つのイベントを開催するとともに、関連する機関や企業、グループの交流を促進した。
(a)プリンテッド技術×環境ナノテク融合フォーラム
次世代エレクトロニクス技術として話題の「プリンテッド技術」と「環境ナノテク」を紹介
し、次世代のエレクトロニクスを志向する企業間連携を啓発。終了後に、発表企業と聴講
中小企業との連携をコーディネートした。また来場者に対してアンケートを実施し、さら
なる面談を希望する声が多数得られたメルク株式会社については別途個別マッチング会を
設けることとした。(先述)
開催日時: 平成22年12月8日(水)
14:30~17:25(交流会17:40~19:00)
開催場所: 國民会館12階武藤記念ホール(大阪市中央区大手前2-1-2)
主催:
近畿経済産業局
協力:
京都環境ナノクラスター(文部科学省地域イノベーションクラスタープログラ
ム(グローバル型))、一般社団法人ネオマテリアル創成研究会、プリンテッド・
エレクトロニクス研究会
参加者:
150名
議事:
・
「我が国エレクトロニクス産業の危機」社団法人電子情報技術産業協会関西支部事
務局長
・
戸倉毅氏
「プリンテッド・エレクトロニクスの将来像とPE研究会の活動」大阪大学産業科
学研究所教授
菅沼克昭氏
・
「メルク株式会社の先進的PEの取り組み」メルク社新事業開発部
・
「環境ナノ部材の将来像と京都環境ナノクラスター/ネオマテリアル創成研究会の
活動」京都環境ナノクラスター事業総括
・
市原達朗氏
「福田金属箔粉工業株式会社の先進的環境ナノ部材の取り組み」福田金属箔粉工業
株式会社
・
川俣康弥氏
和田仁氏
(来場者アンケートを実施)
(b)The 蓄電池FORUM in 関西
関西で進行する蓄電池関係の二大国家プロジェクトの動向及び蓄電池分野における大企
業と中堅・中小企業の連携のあり方に関する情報を発信した。
開催日時: 平成22年12月9日(木)、13:15~17:00
開催場所: 追手門学院大阪城スクエア(大阪市中央区大手前1-3-20)
主催:
近畿経済産業局
16
後援:
大阪府、独立行政法人産業技術総合研究所関西センター、独立行政法人新エネ
ルギー・産業技術総合開発機構関西支部
参加者:
255名
議事:
「低炭素社会における蓄電池の役割」
京都大学産官学連携本部
名誉教授・特任教授
小久見善八氏
「リチウムイオン電池材料評価研究センターについて」
技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター 専務理事
太田
璋 氏
パネルディスカッション「蓄電池分野における新ビジネス」
【パネリスト】三洋電機株式会社
モバイルエナジーカンパニー
技術企画統括部
エリーパワー株式会社
統括部長
代表取締役社長
米津 育郎 氏
吉田 博一 氏
グリーンロードモータース株式会社
代表取締役社長
小間 裕康 氏
マイクロ・ビークル・ラボ株式会社
代表取締役
松尾
博 氏
【コーディネータ】
独立行政法人産業技術総合研究所
関西センター所長代理
ユビキタスエネルギー研究部門長
小林 哲彦 氏
(来場者アンケートを実施)
(c)次世代ナノテクフォーラム/プリンテッド・エレクトロニクス講演会
ナノテクノロジーの産業化に必須である産学官連携を軸に、現在そして将来に向けた夢
のある技術開発や産業応用への取り組み、それを支える制度、社会的枠組みなど、多面的
なナノテクノロジー研究開発のあり方を、各界のリーダーを交えて議論し、将来に向けて
の提言として纏めることを目的とした講演会を実施した。
講演会実施後は来場者に対するアンケート調査を行い、その取りまとめ結果をもって、
講師等に対するさらなる詳細面談等実施に向けたマッチング支援を行った。
日時:
平成23年2月23日(水)
場所:
千里ライフサイエンスセンター(大阪府豊中市新千里東町1-4-2)
主催:
近畿経済産業局、
(独)産業技術総合研究所関西センター、産業技術連携推進会
議近畿地域部会ナノテクノロジー分科会
共催:
プロジェクトNEXT(近畿経済産業局「次世代電子・エネルギー技術ナンバ
ーワン戦略プロジェクト」)
後援:
近畿化学協会、高分子学会関西支部、日本化学会近畿支部、応用物理学会関西
支部
特別協力: プリンテッド・エレクトロニクス研究会
参加者数: 211名
議事:
【開催挨拶・趣旨説明】産業技術総合研究所 関西センター 所長
田口隆久氏
大阪市立工業研究所 理事
中許昌美氏
17
【基調講演】
「プリンテッド・エレクトロニクス-近畿における展開-」
大阪大学 産業科学研究所 副所長 教授
菅沼克昭氏
【政策講演】
「関西における次世代の電子・エネルギー産業」
近畿経済産業局 地域経済部 次世代産業課 課長
石原康行氏
【研究講演】
「プリンテッド・エレクトロニクスのためのナノ粒子インク」
大阪市立工業研究所 理事
中許昌美氏
「プリンテッド・エレクトロニクス用インクとしての液晶性有機半導体」
産業技術総合研究所 ユビキタスエネルギー研究部門 グループ長
清水 洋氏
「フラン環の特徴を活かした新規レジスト材料の開発」
和歌山県工業技術センター 化学産業部 グループリーダー
森 一氏
【ビジネス講演】
「次世代プリンテッドエレクトロニスク-次世代エレクトロニ
クス産業-」株式会社野村総合研究所 コンサルティング事業本部 上級コンサ
ルタント
藤浪 啓氏
【企業講演】
「透明電極用ITO ナノ粒子インクの開発」
株式会社巴製作所 研究開発部 主任
古田晋也氏
「スクリーン印刷におけるPE への取り組み」
中沼アートスクリーン株式会社 企画本部 研究開発部
村松慶子氏
「インクジェットプリンタとプリンテッド・エレクトロニクスへの期待」
紀州技研工業株式会社 社長
釜中甫干氏
終了挨拶
産業技術総合研究所関西センター
所長代理・
ユビキタスエネルギー研究部門長
交流会
18
小林哲彦氏
2-3. 事務局機能
2-3-1.
(1)
体制等
プロジェクトマネージャーの配置等
大手IT企業、大手セットメーカ出身者2名及び当財団グループマネジャー1名を本事
業における「プロジェクトマネージャー」として位置づけ、企業ニーズの把握やイベント
企画・実施、技術動向調査、インフォーマルな企業引き合わせ等を行った。
(1) 河野 信一(元・西日本電信電話㈱)
委嘱期間:平成22年9月1日~平成23年3月31日(活動日数110日)
略歴:昭和21年生(64歳)
昭和44年 京都大学工学部機械工学科卒、日本電信電話公社入社
同社
国際調達担当課長、西日本電信電話株式会社
パナソニックモバイルコミュニケーションズ株式会社
法人営業本部担当部長
国内営業本部
担当部長
平成18年4月、パナソニック株式会社退職
(2) 別所 誠一(元・パナソニック㈱)
委嘱期間:平成22年9月27日~平成23年3月31日(活動日数100日)
略歴:昭和24年生(61歳)
昭和48年 早稲田大学政治経済学部卒、松下電器貿易株式会社(現・パナソニック
株式会社)入社
欧州本部、アフリカ部、宣伝事業部、海外企画グループ等。その間、英国松下株
式会社営業部長/支店長、ベルギー松下電器株式会社社長等歴任。
財団法人海外邦人医療基金出向
平成21年4月、パナソニック株式会社退職
(3) 三坂 勝弘((財)関西情報・産業活性化センター事業推進グループマネジャー)
従事期間:平成22年7月16日~平成23年3月31日(活動日数換算35日)
河野プロジェクトマネージャー、別所プロジェクトマネージャーの選定にあたっては、
当財団ウェブサイトに公募要領を掲載し一般公募を行った(公募期間:平成22年8月20日~
9月27日)。
(2)
実務担当研究員の配置
当財団事業推進グループ内研究員4名が業務にあたるとともに、補助職員1名を採用し
事務推進を行った。
(3)
コーディネータの配置
主として関西燃料電池ビジネス研究会における提案企業発掘及び提案サポートのため、
19
加工系ものづくり中小企業のネットワークを有する中小企業診断士等10名を技術コーディ
ネータとして委嘱し、企業サポートを行った。
コーディネータ活動回数:企業訪問33社、研究会出席等延べ26人・回
表 3 技術コーディネータ一覧
津賀 弘光
乾 哲也
ベンチャービジネスサポートオフィス
有限会社乾経営コンサルティング
大音 和豊
モノプラス株式会社
加藤 秀勲
加藤経営コンサルティング
島ノ内 英久
田邊 佑介
代表/中小企業診断士
代表/中小企業診断士
株式会社ウィレンス
株式会社そだてる
代表/中小企業診断士
代表取締役/中小企業診断士
取締役/中小企業診断士
林 浩史
株式会社バリューシンク
柳 辰雄
ジリツ・コンサルティング
代表/中小企業診断士
代表/中小企業診断士
山内 祐二
株式会社アクルス
山本 敬治
大阪大学産学連携推進本部特任研究員
合同会社山本商会 代表社員/工学博士
プロジェクト
マネージャー
河野 信一
PM
代表/中小企業診断士
代表取締役/中小企業診断士
部長・
プロジェクトマネージャー
三坂 勝弘
PM
プロジェクト
マネージャー
別所 誠一
主任研究員
石橋 裕基
研究員
川口 貴史
補助職員
研究員
渡辺 智子
コーディネータ
図 10 事業実施体制
20
研究員
布施 匡章
CD
PM
2-3-2.
(1)
業務等
ニュースレターの発行
プロジェクト進捗状況等情報共有や関連プロジェクトの動向、優良中小・ベンチャー企
業等の紹介を目的とした「ニュースレター」を4回発行した。
(2)
戦略ボード企業等からの意見聴取・整理・分析
プロジェクトマネージャーを中心に、戦略ボード参加企業及び関連する企業等へのヒア
リングを実施し、各社ニーズ・シーズの把握を行い、個別のマッチング及びイベント企画
等に反映させた。
表 4 企業等訪問・相談状況
(経済産業局及びプロジェクトマネージャー、事務局スタッフによる活動含む)
戦略ボードメンバー及び大企業
43社
延べ104回
中小企業
69社
延べ
76回
18大学・機関
延べ
42回
14機関
延べ
16回
大学/研究機関等
関係機関等
これらの企業ヒアリングを元に、下記の企業連携テーマを企画した。
・
プリンテッド・エレクトロニクス研究会からのプロジェクトメイク
・
家庭内省エネシステムの連携(HEMS)
・
7年後の次世代商品発想会議(NEXT7)
・
燃料電池ビジネス研究会
・
ナンバーワン産業の維持・発展戦略検討(蓄電池ケーススタディ)
・
システムリビング研究会
・
欧州REACH規則に対するアクティブ戦略
・
日本版受託研究サービスの検討
・
太陽光発電システムの海外メガソーラープラント受注戦略 等
・
電子書籍研究会
・
家庭用給電直流化に向けた課題分析
プロジェクトマネージャー活動記録
企業訪問等回数:延べ136回
※内訳:
戦略ボード企業への訪問
延べ27回
研究会企画のための企業訪問、面談等
延べ48回
インフォーマルなマッチング活動
延べ42回 ※
その他(情報収集等)
延べ19回
など
21
※複数のPMが共同でマッチングにあたったケースがあり、件数合計が下記表5「インフォ
ーマルなマッチング活動」件数と一致しない。
表 5 「インフォーマルなマッチング活動」の内訳
実施日
2010/10/12
2010/10/12
2010/10/20
2010/11/12
2010/11/18
2010/12/04
2010/12/08
2010/12/22
2010/12/24
2011/01/07
2011/01/13
2011/01/13
2011/01/13
2011/01/14
2011/01/14
2011/01/17
2011/01/17
2011/01/24
2011/01/24
2011/01/24
2011/01/26
2011/01/29
2011/02/04
2011/02/17
2011/02/17
2011/02/17
2011/02/17
2011/02/23
2011/03/02
2011/03/02
2011/03/02
2011/03/02
2011/03/02
2011/03/02
2011/03/02
2011/03/02
2011/03/02
2011/03/02
曜
(火)
(火)
(水)
(金)
(木)
(土)
(水)
(水)
(金)
(金)
(木)
(木)
(木)
(金)
(金)
(月)
(月)
(月)
(月)
(月)
(水)
(土)
(金)
(木)
(木)
(木)
(木)
(水)
(水)
(水)
(水)
(水)
(水)
(水)
(水)
(水)
(水)
(水)
面談・相談企業の業種・分類
某国企業誘致局
某国総領事館
太陽電池
組込みシステム(ドイツ)
SIer
e ラーニングシステム開発
金属ナノ材料
太陽電池
SIer
蓄電池及び同応用システム
スクリーンマスク、スクリーン印刷
半導体設計・開発
配線フィルムその他化成品
医薬品、化成品
医療材料、化成品
液晶フォトマスク等電気機器
超音波試験装置
ゴム等化成品
印刷、電子機器、電子部品
プリント基板製造装置
高効率インバータ
資材、パッケージ、印刷
新聞社
国際研究機関
プリンテッド・エレクトロニクス機器
国際研究機関、ナノテク
某国企業誘致局
高精細印刷
金属ナノ材料
磁気・ICカード製造
商工会議所
プリンテッド・エレクトロニクス機器
バイオ系コンサルティング
セルロース、有機合成、化成品
スクリーンマスク、スクリーン印刷
液晶パネル用膜印刷機
液晶用光学フィルム等
液晶材料等特殊化学品(ドイツ)
22
事業分類
その他
その他
PE
HEMS
HEMS
電子書籍
PE
その他
電子書籍
その他
PE
PE
PE
PE
PE
PE
PE
PE
PE
PE
燃料電池
PE
PE
PE
PE
PE
その他
PE
PE
PE
PE
PE
PE
PE
PE
PE
PE
PE
(3)
ウェブサイトの作成
事業内容紹介及び各種イベント周知・受付のため、財団ウェブサイト内に本事業ホーム
ページを作成し公開した。
URL:http://www.kiis.or.jp/NExT/
図 11 作成ウェブサイトイメージ(抜粋)
23
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