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週刊テクニカル分析
週刊テクニカル分析 前号のおさらい：東京金の平均足、パラボリック、MACD 発行日 ： 2017/3/31 前回のレポート 3月17日 前回3月17日発行のテクニカル分析において「東京金は平均足が陽線となっているがパラボリックは下落の サインのまま。MACDもゼロラインを下回っており、下落の圧力は高いため平均足が再度陰線となるのを待っ て戻り売りが有効となりそうだ」と分析した。その後は平均足が陰線となってものの下落が続かずに反発し、再 び陽線となるとパラボリックが上昇のサインへと変化するとともにMACDがわずかながらもゴールデンクロス している。上昇のサインが揃っているもののMACDが横ばいとなっておりトレンドがない状態だ。買いで入る にしても慎重にいきたい。 TOPICs 一目均衡表とトレンドライン 相場シナリオを組み立てるのにとても有効で予め相場を測ることで可能性の高い動きに備えることができる一目均衡 表にて分析する。 一目均衡表は5本の線を用いたチャートを使い、それぞれ転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2・遅行スパン と呼ばれる線があり、すべての線が支持線・抵抗線となる。トレンドがあるときはそれぞれの線が押し目（戻し）の限 界点を示す。 今回はそれに加えて、価格が大勢として上昇方向にあるのか、下降方向にあるのか、または、横ばいなのかを見分け るため、トレンドラインも引いていく。 上昇トレンドを支えている線を一般的に支持線（サポートライン）といい、下降トレンドのときに相場の上値を抑え ている線を抵抗線（レジスタンスライン）と言う。 トレンドラインはサポート・レジスタンスの水準を示しており、上昇トレンドラインではサポート水準を、下降トレ ンドラインではレジスタンス水準を示している。上昇トレンドラインを割り込んで価格が下落すると上昇トレンドの終 息、又は上昇力の低下を示し、下降トレンドラインを割り込んで価格が上昇すると下降トレンドの終息、又は下降の勢 いの低下を示している。 - 1 - TOPICs 金市場を一目均衡表とトレンドラインで見てみよう NY金 NY金は2月高値を更新できるかどうか NY金は再び上昇 してきたが、2月の 高値1264.9ドルを 更新するまでに至っ ていない。昨日は一 時転換線割れまで下 落したが、終値では 転換線を上回ってい る。27日高値の起 点となって1240ド ルを割れてくるよう だと、下落に拍車が かかることが予測さ れる。また、遅行線 が価格とぶつかって おり、終値において 下抜けてしまうよう だとやはり下落する ことが予測される。 2月高値を更新でき ずに下落に転じた場 合には1200ドル割 れも視野に入れたい。 東京金 東京金は転換線や雲の上限に支えられているが 東京金は4403円 まで下落後に反発し たがそのまま上昇と はならずに横ばいで の推移となっている。 転換線を上回り、雲 の上限に支えられて いる。現在の基準線 を上回ると15日安 値からの戻り高値も 更新することとなり、 上昇することが予測 されるが、遅行線が 価格を下回ったまま 推移していることか ら、下落する可能性 のほうが高い。ここ から下落し転換線や 雲の上限というサ ポートを失う場合に は15日安値を下回 るような下落となる ことが予測される。 - 2 - TOPICs 他市場はどうか 東京白金 東京白金は3355円がサポートラインとなるか 東京白金は抵抗帯 となる雲を下抜けた ことから下落がより 一層進行している。 今週に入り、遅行線 も雲の下に出てきた ことでさらに下落す ることも予測される。 転換線を下回ってい る間は下落が継続す ることになりそうだ。 3月2日までの上昇 と起点となった安値 が3355円と迫って きており、このライ ンがサポートとなり 下げ止まることも考 えられ、このライン を下回るまでは下落 はいったん止まるこ とが予測される。 東京原油は急反発も下落トレンドが継続か 東京原油 東京原油は狭いレ 東京原油は今年に 入り続いていたレン ンジでの取引が続い ていたが、これを下 ジ価格を下回ると一 抜けると15日には 気に下落し、28日 35170円まで下落 には33850円まで した。すべての指標 下落した。その後は が下落のサインで 反発に転じており、 揃ったままでさらに 基準線付近まで戻し 下落することも考え ている。ただし基準 られる。平均足が陽 線を再び上回ること 線となるような場面 があっても前述のレ ではトレンドが下向 ンジ下限がレジスタ きではっきりしてい ンスラインになるこ ることから戻り売り とが予測され、それ のチャンスの場面と を上回ってくるよう なる。 だとレンジ上限を目 指す動きとなること が予測される。基準 線に押さえられ反落 した場合には28日 安値を更新する動き となるだろう。 - 3 - 東京ゴムは遅行線が唯一のサポート 東京ゴム 東京ゴムは下落が 続き27日には235 円30銭まで下落し た。転換線を越える ことができずに下落 している。遅行線が かろうじて雲の下限 で支えられており、 これが唯一のサポー トとなっている。さ らに下落が進み遅行 線も雲の下側に出て くるようだとさらに 下落が進行すること が予測される。 今後の予想 今週は一目均衡表とトレンドラインを利用して分析した。 金市場は、NYは27日高値の起点となって1240ドルを割れてくるようだと、下落に拍車がかかることが予測される。 東京遅行線が価格を下回ったまま推移していることから、下落する可能性のほうが高い。ここから下落し転換線や雲の 上限というサポートを失う場合には15日安値を目指す下落が予測される。 東京白金は遅行線も雲の下に出てきたことでさらに下落することも予測される。転換線を下回っている間は下落が継 続することになりそうだ。 東京原油は反発しているが基準線を再び上回ることがあっても前述のレンジ下限がレジスタンスラインになることが 予測される。 東京ゴムは遅行線がかろうじて雲の下限で支えられており、これが唯一のサポートとなっている。 掲載される情報は株式会社コモディティー インテリジェンス (以下「COMMi」という) が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが作 成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を 持つものでもありません。 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびそ の複製物に修正･加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じら れています。 COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を 増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を補償するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何ら かの障害が発生した場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。 COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。 投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。 発行元 ： 株式会社コモディティー インテリジェンス 〒103-0014東京都中央区日本橋蛎殼町1丁目11-3-310 会社電話： 03-3667-6130 会社ファックス 03-3667-3692 メールアドレス： [email protected] - 4 -