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農業用使用済プラスチックの取引変化と政策課題 - Tokyo University of
81 農業用使用済プラスチックの取引変化と政策課題 ῏῏ 日本ῌ韓国ῌ中国間の政策共通化に向けて ῏῏ 船 津 準 二* 要旨 : 本投稿論文は῍ 農業用使用済みプラスチックの取引について῍ 日本῍ 韓国῍ 中国の制度と実態の 比較及びその貿易を通して浮き彫りにした問題点を基に῍ 日本における改善のための課題に言及した ものであるῌ その視点は処理経費を農業者負担に特定している日本固有の制度に対して῍ 処理経費の 引き下げを希求する農業者と中国貿易業者の廉価買い上げ参入が重層化して処理料単価料が大幅に下 がり῍ 処理体系の基本的枠組の崩壊を誘発し῍ 再生処理業者の経営危機が進行していることであるῌ 農業者にとって処理料単価の低下は῍ 一面では経済的プラス効果をもたらすが他面では῍ 使用済プラ の適正処理に支障をきたすというマイナスの負荷を背負うことにもなるῌ こうした事態の改善のため の課題は῍ 国際商品化している使用済プラの取引の基本を韓国῍ 中国同様有価体系に転換し῍ 回収ῌ 処理工程を経済原理に基づく経済行為として確立῍ 地域連携に発展させることであるῌ キ῍ワ῍ド : 農業用使用済プラスチック῍ 適正処理推進協議会῍ 委託処理経費῍ 再生処理῍ 再生製品 フィルム῍ 原料有価取引῍ 地域連携 ῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍῍ ῌῌ 本稿の目的 プラΐ 時代が ,* 年῍ 以降῍ ῒ使用済プラΐ を行政 用語としているが῍ 農政局῍ 都道府県῍ 市町村ご 欧州で萌芽したプラスチックフィルム等合成樹 とに行政と農協を主たる構成員として設置されて 脂を素材とした施設園芸農法は῍ アジアでは日本 いる適正処理推進協議会 ῐ以下 ῒ協議会ΐ というῑ の での導入を端緒に韓国῍ 中国に普及῍ 日ῌ韓῍ 中 名称は῍ ῒ廃ΐ῍ ῒ使用済ΐ が混在して使われてお - 国の施設園芸面積はハウス栽培で ,0 万 ,,*** り῍ 農林水産省の調査項目は῍ 依然῍ ῒ農林業使用 ha, 欧州の +- 万 ha ῐCIPA,***ῑ の +./ 倍῍ マルチ 済ΐ として ῒ林ΐ を含めている等政策の基軸がい 栽培では ,-* 万 ha, 欧米の /* 万 ha ῐ同ῑ の / 倍に まだに定まっていないῌ これに対し韓国ῌ中国は 拡大しているῌ その帰結として農業用使用済プラ ῒ廃ΐ で統一されており῍ 日ῌ韓ῌ中 - 国連携問題 スチック ῐ以下 ῒ農廃プラΐ というῑ 処理問題は῍ - を政策課題とするに当たって用語の統一が重要と 国での処理体系が世界の指針となる重みを持つこ なるῌ とになるῌ - 国の処理体系を論ずる上で要となる処理経費 農廃プラに対する農林水産省の政策対応は῍ の負担構造は῍ 日本が農業者負担῍ 韓国が行政負 +310 年 ῐ昭和 /+ 年ῑ の事務次官通達 ῒ農業用廃プ 担 ῐ国῍自治体ῑ῍ 中国が回収業者負担等῍ 国情を反 ラスチックの適正処理体制の強化ΐ ῐ事務次官通 映して基本ベ῎スが異なるῌ また - 国が直面して 達ῑ῍ +32- 年 ῐ昭和 /2 年ῑ の ῒ園芸用廃プラスチッ いる国内問題も一様ではないῌ 日本では処理料に ク適正処理基本方針ΐ ῐ食品流通局長通達ῑ῍ +33/ 年 対する農業者の引き下げ要求と中国貿易業者の廉 ῐ平成 1 年ῑ の ῒ園芸用使用済プラスチック適正処 価買い付けを背景に῍ 再生処理事業が採算割れに 理の指導ΐ ῐ同局長通達ῑ を発出して῍ 今日の処理体 追い込まれる事例も出始めているῌ ,**/ 年に , 社 系を築いてきたῌ 通達の名称は都度変更され῍ ῒ廃 が撤退῍ 近い将来複数以上の撤退が見通されてい * 衆議院議員秘書 るῌ 韓国では .+ 万 t に上る公社回収未処理在庫 農村研究 第 +*/ 号 ῐ,**1ῑ 82 を抱えた上῍ -*῍ 近い未回収問題が政策の至上課 ているῌ 題となっているῌ プラントの増設や中国等アジア ῏῍ 地域への輸出の拡大が検討されているῌ 中国では ῏農廃プラῐ 排出の現状 政府による再生資源回収利用十五計画 ῐ,**,ῑ が ῌ 韓国 : 日本の +.0 倍の ,0 万 t 国民に示され῍ 再生処理体制の整備にも官民一体 政府直轄の韓国環境資源公社 ῐ以下 ῒ公社ΐ とい となった取り組みが進みだしているῌ 枯れ木や電 うῑ の事業報告年報によると῍ ,**. 年の農廃プラ 線に絡まっている農廃ビニ῎ルは環境汚染の象徴 排出量は ,/ 万 1,+.* t で῍ ,**, 年の ,0 万 +,,3* t をピ῎クに日本と事情と同様の傾向で漸減してい とされ῍ 国民の関心を集めているῌ 本論文では῍ - 国が直面しているこれらの現状 る も の の῍ 排 出 総 量 は 日 本 の +.0 倍 に 当 た るῌ と課題を踏まえて῍ 我が国のあるべき方向性につ フィルムの種別はポリエチレン系 ῐ以下 ῒ農ポリΐ いて韓国῍ 中国との連携をベ῎スにした政策課題 というῑ が 2/῍ 占めるῌ 製品の厚みは日本の標準 の考察を行うものであるῌ その視角は῍ 国際商品 タイプ *.*, mm に対し *.*+, mm が 0*῍῍ *.*+- 化している農廃プラの市場経済性を基底に῍ 取引 mm が -*῍῍ *.*+ mm が +*῍ であるῌ 極薄製品 形態を新たに構築することにあるῌ こうした課題 の使用方法は土壌῍ 気候条件と関係が深く῍ その に対する国内での研究は未着手の状態であるῌ 筆 ことで使用後の廃プラスチック ῐ韓国は ῒ廃プラΐ 者は資料収集のため韓国῍ 中国に出向き῍ 関係機 で統一ῑ は῍ 泥῍ 水分等の付着度が日本の , 倍以上 関や農業῍ 処理等の現場を尋ねたῌ また῍ 国内で 多いῌ 洗浄ῌ破砕後の再生原料となる PE ῐ再生原 は再生製品フィルム化の開発事業に直接ῌ間接的 料ῑ は日本の /*῍ 前後に比べて +*῏,*῍ 程度と に関わり῍ これらを通して国内の処理現場の情報 少ないῌ 公社が行った . 地域での調査結果の平均 を数多く得ることができたῌ 本稿はその集大成と 値は῍ HDPE ῐ高密度ῑ 水分 .,.-῍῍ 泥 .0.3῍ PE これら事象の動向の科学的論拠を考察したもので +*.2῍῍ LDPE ῐ低密度ῑ 水分 -3.+῍῍ 泥 .,.*῍῍ PE あるῌ +3.*῍ であるῌ このことは再生処理の経済性が乏 しく῍ 農廃プラの回収ῌ処理の壁となっているῌ 宮城県の H 社によって開発され῍ 実用に供さ れている再生製品フィルムは῍ 農業内循環システ 排出量と処理の総括は表 + の通りであるῌ 数値は ムを現実化したῌ 加えて῍ 農廃プラ排出時に再生 一部重複しているῌ 製品フィルムの購入契約を締結することで処理料 ῍ 中国 : +**῎++* 万 tῌ 世界最大 負担を不要にしたシステムは῍ 農廃プラ有価体系 中国の施設園芸は +1* 万 ha ῐ表 ,ῑ で῍ +33. 年 化を促す処理料ゼロ時代への方途も開き῍ 今後の 以降急速に伸びているῌ デ῎タの取り方が日本と 農業政策῍ 農協運動の新政策理念の樹立に寄与し 異なるので῍ 単純な比較はできないが῍ 中国環境 表 + 韓国の農廃プラ排出量と処理の現況 ῐ,**/ 年ῑ ῐ単位 : tῑ 種別 ハウス用 ῐPVC PVAῑ 排出量 .*5/1+ マルチ用 ῐLD HDῑ ,+05/03 合計 ,/15+.* 回収 未回収 一時保管 公社在庫 民間 ,.5-31 公社 +/ ,.5.+, 公社 +0,5--0 +0,5--0 処理形態 再生業者直送 ,.5-13 ῌ公社の 1 つの 中間処理工場 /-5*** ῍公社の / つの 処理工場 --5*** ῎再生業者直送 +2051.2 1*5.+* +2051.2 ῐ注ῑ 韓国環境資源公社資料 Technology R & D Center より作成ῌ +05,,1 輸出 /15**2 +015-21 民 間 成 型 再 生 業 者 ῌ 輸 出 等 ,,5*,* 83 農業用使用済プラスチックの取引変化と政策課題 表 , 中国の施設園芸面積の推移 単位 : 万畝 + 畝*.33 a プラスチック 年度 プラスチックビニル温室 合計 大中型 がらす室 +32+ῌ+32, +*42 省エネ型 日光温室 小型 +43 14. 普通日光 温室 +4+ 加湿温室 *4/ +323ῌ+33* ,*243 .,4* +,241 24. ,-4+ /4. +33.ῌ+33/ +5*+*4/ ,-34/ ///4* ++140 2140 +*42 +333ῌ,*** ,02/41 +*5.234* +*5,./4. -304* +1+4+ .,4. Ha 換算 万 +134* 0343 024. ,04. ++4. ,42 注 政府ῌ農業部資料より作成 ,*** 年以降のデタ資料不明 科学研究院廃棄物汚染管理技術研究所研究機関や 翌年 0 月 に行っている調査 園芸用ガラス室ῌ Yantai Resource & Environment Research In- ハウス当の設置状況 によると ,**-,**. 年は stitute の WASTE PLASTICS RECYCLING IN +/0,..- t で +330 +331 年の +2*,,/3 t を境に漸 CHINA のレポトを基にすると 農プラフィル 減を続けている 種類別には塩ビ 1+,03- t 農ポリ ムの年間消費量は ++*+,* 万 t 排出量は +** 01,+3, t で塩ビの数量がやや上回っている 塩ビ ++* 万 t となっている は +330 +331 年の +*.,3/. に比べ 02῍ の水準に 研究機関の同報告書は 0 点を指摘する まず面 落ち込み 対する農ポリは横ばい水準を維持して 積では ῌ 中国における農業用プラスチックῌ いる この結果 農ビと農ポリの差は縮まり 傾 フィルムの被服面積は 最近の +/ 年間で +,1/* 向をシュミレ ションすると 農ポリが農ビを . +* acre にまで増えている 年間生産量は -*+* 徐に上回るもののと見られる 農ビの用途は主 t 未満から +** +* へと急増した ῍ .* 種類以 にハウス用資材で 厚みは標準材質 *.+ mm, マル 上の農業用プラスチックῌフィルムが使用されて チ用材農ポリ *.*+ mm の約 +* である この重量 いる 農業用プラスチックῌフィルムの生産と消 比が農ポリに傾斜する理由となっている . . 費は 世界の他の全ての国の合計の +.0 倍に当 たる ῎ 農業用プラスチックῌフィルムの二つの 主な種類の + つは地面用フィルム 注 : マルチを指 す で年間被覆面積は +*,/3*+*. arce 注 : + エ ῒ῍ ῎農廃プラ῏ の回収体制 ῌ 韓国 : 政府機関の公社主体ῌ -*ῌ の未回収 が課題 カは .,*.1 m, 年間需要量 ./+*. t である ῏ 韓国では農廃プラ排出量全体の 1-῍ が回収さ , つはハウス用フィルムで年間被覆面積は れ うち 公社経由 21῍ 民間回収業者 +-῍ と +,-,-.1/ +* arce, 年間需要量は 0/ +* t であ なっている 種類別ではマルチ用農ポリが公社 る 次に排出量は ῐ 農業用プラスチックῌフィ ハウス用農ビが民間事業者経由で行われている ルムの実質年間消費量 ++*+* t 注 : ++* 万 t で 農ポリは汚染度が激しく公社の処理工場に自ずと ある ῑ ,**/ 年の排出量の予測は +**+* t 注 : 依存することになる . . . . +** 万 t である とする 農廃プラの数量の +** 回収ῌ処理経費は公社負担で行われ 設立時か 万 t は 日本の +/ 万 1,*** t の約 0 倍に相当する ら ,* 年余は公社が公費で農民等に支払っていた なお 中国環境科学研究院の資料によると最新の が ,**+ 年に財政難を理由に予算計上を一時中止 デタとして ,/- 万 ha という数字も見える したところ回収率が低下したため , 年間の空白 ῍ 日本 : +0 万 t で - 国中最少 を経て 地方自治体の肩代わりで再開した 回収 所管の農林水産省が昭和 -1 年から , 年毎 1 月 費用は農業者への直接支払いと婦人会等民間協力 農村研究 第 +*/ 号 ῐ,**1ῑ 84 組織への助成の形で行われ῍ kg 当たり +**῏,** され῍ キロ当たり上限 -* 円前後῍ 下限 +* 円前後῍ ウオンであるῌ 公社は全国 2* 箇所に事業所を設 協議会のおおむね半分で自治体と農協が一部助成 け῍ 回収車両を各 .῏/ 台を常備し῍ + 台 , 人体制 を行っているῌ 農業者負担の賦課基準について で業務を行っているῌ 公社は回収機能の強化を図 は῍ ῒ原則として都道府県協議会で決定すること るため῍ / トン車を中心とした車両体制の増強を が適切ΐ ῐ平成 1 年農林水産省食品流通局長通達ῑ との 進めているῌ 指針が出されているものの῍ 現実は市町村協議会 しかし῍ 未回収分の約 - 割は῍ 回収車が進入で 独自の単価になっているῌ これは ῌ 市町村協議 きない地域となっていて῍ 野積み῍ 埋め立て῍ 野 会設置が全国的に整うまでに ,* 余年の歳月を費 焼き῍ 放置等で処分されており῍ これら地域の回 やし῍ 統一的性がない῍ ῍ 協議会間の組織体制が 収改善計画は当面なく῍ 施設園芸の生産環境と環 ない῍ ῎ 再生処理業者の事業エリアが県域を超え 境汚染が懸念されているῌ た広域になっている ῐ第三セクタ῎の千葉῍ 茨城῍ 山 ῍ 中国 : 民間業者主体ῌ 回収率 +/ῌ で弱体 梨を除くῑ ため῍ 県単位の指導が徹底されない῍ ῏ 中国では制度による組織的な回収体制の整備が 協議会組織の横と縦との組織化が整備されていな 著についたばかりであるῌ ῒ生産ῌ需要の増大に いため῍ 課題の協議῍ 情報交流等の場がない῍ な 比して回収率は +/῍ たらずで῍ 環境汚染問題は どの理由によるῌ 特に近年は農協の広域合併と市 日に日に深刻になっているΐ ῐ環境科学研究院ῑ と 町村合併の同時進行で῍ 協議会の事務局体制の再 いうῌ 政府は廃棄物全体の回収施策として῍ ῌ 編が進み῍ 回収業務の混乱に拍車がかかってい ,**+ 年に再生資源回収利用法を制定῍ ,**, 年に るῌ 回収計画を策定῍ プラスチックは /** 万 t ῏ 0** 万 t を見込んでいるῌ 上海に事業所を持つ廃農プ ラリサイクル業者から得た情報では῍ ῌ 組織化さ れた回収システムは整備されていない῍ ῍ 農ポリ ῒ῍ ῎農廃プラ῏ の処理体制 ῌ 韓国 : 公社プラントで処理ῌ .* 万 t の在庫 処分が至上課題 のリサイクル率は非常に少ない ῎ 個人の回収業 韓国では公社が回収ῌ処理等の実務を行ってい 者が村を回って現金で買い取る῍ ῏ これらの回収 るῌ 公社は +311 年に当時のパクῌチョン大統領 業者でリサイクル工場を持っていく ῐ リサイク が地方巡業の際に廃プラの野積みを目にして῍ 環 ル業者の機械性能は悪い῍ ῑ 回収されたフィルム 境と農業の汚染防止の見地から政府による回収態 は簡単なスクラッピング機械又は川で手洗いして 勢の制度化を命じた ῐ公社幹部ῑ ことに端を発した おり῍ 異物は混入も多い῍ というῌ このため῍ 成 というῌ この年῍ 大統領が刺客によって政治生命 型工程を経て製品化されたものも品質のグレイド を絶たれたが῍ 大統領の意志は引き継がれ +32* が低く῍ 従って製品の需要範囲にも限界があるῌ 年῍ 内務部管轄に資源再生公社が設立されたῌ 回 ῎ 日本 : 適正処理推進協議会で組織回収ῌ 体 制の再編成へ 収と合わせて処理プラントを国費で +322 年に チョンジュ ῐ清州ῑ に設置したῌ このプラントは日 日本では地方自治体と農協組織を主たる構成員 本製であったが῍ 補修の繰り返しで稼動が軌道に とする適正処理推進協議会が各農政局῍ 都道府 乗るまでに数年を要したというῌ 処理プラントは 県῍ 原則市町村単位に設置 ῐ平成 +0 年 ,,/2,ῑ され῍ その後も逐次増設され῍ ,**. 年の / 号基は既存の 主に回収等の業務を行っているῌ 農業者は指定さ 二倍強の +,,*** t, ドイツ製の最新鋭機で῍ +,* 億 れたストックヤ῎ド ῐ主に農協広場ῑ に搬入῍ 行政 ウオンを投入したῌ と農協担当者が計量῍ 処理経費徴収῍ 再生ῌ埋め 公社所有プラントの処理能力は῍ ペレット原料 立てῌ焼却等への分別を行い῍ 運搬業者に委託す 化工程 / 基 - 万 -,*** t, フラフ原料化工程 1 基 / るῌ 委託等の処理経費は῍ 農業者の負担が原則と 万 1,*** t, 総計約 3 万 t 規模であるῌ 処理原料の 85 農業用使用済プラスチックの取引変化と政策課題 太宗は最終製品製造の成型事業者に売却され῍ 一 など処理技術の研究が進みだしているῌ 資源リサ 部は輸出に向けられているῌ 回収のうち ./῍ の イクルに関する規則や中国人民共和国農業法 未処理分の多くが成型事業者等に入札売却され῍ ῐ+33- 年ῑ が法規の原典となっているῌ 調査研究機 他は在庫として累積されているῌ 在庫量は年῎増 関のレポ῏トによると῍ 中国におけるプラスチッ 大し῍ +333 年 ,2 万 t が ,**/ 年 .+ 万 t にストッ ク生産は +30* 年代に始まり῍ +33* 年代から急増 クῌアップしているῌ 在庫処理対策として῍ ῌ プ するῌ 特に ,*** 年代の伸びは大きく῍ この / ヵ年 ラントの増設῍ ῍ 輸出の拡大等が検討されてい で倍増する勢いであるῌ 地域的には広東῍ 浙江῍ るῌ 技術面でも再生製品フィルムに仕上げて農業 江蘇地域で /0῍ を占めるῌ ,**. 年のプラスチッ 生産資材として還元する方策の検討も行われてい ク類総排出量 -** 万 t のうち農業用 -*῍῍ 包装用 るῌ 1*῍ という構成であるῌ 地方におけるリサイクル 中間加工処理工場は洗浄῍ 破砕を主体としたも は῍ レポ῏トの直訳表現によると῍ ῌ 乏しい技 ので῍ ῌ アンソン῍ ῍ ヨンギ῍ ῎ テグ῍ ῏ チョン 術῍ ῍ 大雑把な施設῍ ῎ 見せ掛けの規則のため体 ウップ῍ ῐ ナジュウ῍ ῑ ハッチョン῍ ῒ ソンジュ 制はかなり弱体῍ ῏ 回収チャンネルが不足してい ウῌ 処理能力は /1,*** tῌ これを原料とした製品 る῍ とし῍ 今後の課題として῍ ῌ 科学技術と設備 は῍ トイレの枠῍ はち῍ 電線の保護管῍ 各種ブロッ の開発῍ ῍ 原料輸入前の効果的な事務処理῍ ῎ リ クであるῌ サイクルのための経済的῍ 実用的な工程と設備῍ ῌ 中国 : 民間企業が処理研究開発に着手ῌ 技 術は乏しい 中国では ῒ回収ῌ利用技の開発と普及に対し広 ῏ リサイクルプラントのための厳格な環境保護 条例整備などをあげている ῍ 日本 : 再生処理企業は +* 社ῌ 処理能力 . 範な関心を呼び起こしているῌ 中国化石グル῏プ 万 t で不足 会社は廃プラスチック技術の開発を組織し῍ 廃マ 日本では再生῍ 埋め立て῍ 焼却῍ 輸出等で処理 ルチフィルム῍ ハウスフィルムを回収した後῍ 再 されているῌ アグロメ῍ パウダ῏ ῐ粉末ῑ 生産にま 生して石油製品῍ パラフィン῍ 建築材料などにな で携わる再生処理事業体は῍ 民間の北海道῍ 宮城 り得る技術に使用としているΐ ῐ環境科学研究院ῑ 県῍ 千葉県῍ 高知県῍ 長崎県῍ 宮崎県 ῐ, 事業体ῑ῍ 鹿児島県の 2 事業体と第三セクタ῏ ῐ自治体と農協 組織ῑ の山梨県῍ 千葉県῍ 茨城県῍ 計 ++ 事業体で 表 - 韓国環境資源公社のあゆみと農廃プラプラント 等設置状況 +32*. 3. ++ +32*. +,. ,* +320. 3. ,/ +322. +*. ,1 +33+. 1. + +33+. ++. +/ +33-. 3. ++ +33.. .. + +33/. +,. ,* ,***. -. -+ ,**+. +,. ,2 ,**,. 0. +3 ,**,. 2. ,3 ,**,. ++. 1 ,**-. +. + ,**-. +,. -* ,**.. 1. + ,**.. ++. +0 韓国資源再生公社設立 古紙回収業務開始 ῐ内務部から移管ῑ 農薬容器の業務開始 チョンジュ農業用廃プラ再生処理工場完成 ῐ第 + 号機ῑ リサイクル用品回収事業参加 ῐゴミの選別回収開始ῑ アンドル農業用廃プラ再生処理工場完成 ῐ第 , 号機ῑ タミヤン農業用廃プラ再生処理工場下正 ῐ第 - 号機ῑ 韓国資源再生公社法施行 シファ農業用廃プラ再生処理工場完成 ῐ第 . 号機ῑ テグῌキョンフグ圏第 - 圏域農業用廃プラ中間加工施設完成 資源循環テ῏マ展示間開館 総合環境研究団地庁舎移転 廃棄物適法処理立証情報システム運営開始 チュンチョンなど - 圏域農業用廃プラ中間加工処理施設完成 生産者責任再活用制度運営開始 韓国環境資源公社法制定 韓国環境資源公社法施行 チョンウップ農業用廃プラ再生処理工場完成 ῐ第 / 号機ῑ ῐ注ῑ 韓国環境公社事業報告書 ῐ,**/ῑ より作成 あるῌ 処理能力は各事業体の公表数字で最大限 . 万 t であるῌ 日本の廃棄物処理法規制は῍ 明治 -- 年の汚物 掃除法に始まり῍ 昭和 ,3 年の清掃法を経て昭和 ./ 年制定の廃棄物の処理と清掃に関する法律 ῐ廃 農業用廃ビニ῏ル再生処理工場の規模ῌ生産能 力ῌPE 生産量 ῐtῑ 表 . 地 域ῌ チョンジュῌ清州 アンドンῌ安東 タミヤンῌ漂陽 シファῌ始華 ジョンウップῌ井邑 設立時期 処理能力 ῐ年 tῑ PE 製品生産量 22. +*. ,1 3+. ++. +/ 3-. 3. ++ 3/. +,. ,* ,**.. +. +0 /5*** /5*** /5*** 05*** +,5*** 1/* 1/* +5+** +5*** ,5.** ῐ注ῑ ῌ生産品はフラフ ῐ細片ῑ῍ ペレット ῐ顆粒ῑῌ ῍韓国環境公社資料ῌ ῒあゆみΐ より作成 農村研究 第 +*/ 号 ῏,**1ῐ 86 掃法と略すῐ として今日に至っているῌ 生活環境の が最も多く῍ 次いで中国῍ マレ῎シアとなってい 清潔と公衆衛生の向上が骨格となっていて῍ 政策 るῌ ,**- 年と ,**. 年との対比で見ると中国῍ マ 体系は生活の現場から排出される一般廃棄物と事 レ῎シアの伸びが大きいῌ 製品別には῍ 未選別と 業活動からの産業廃棄物に峻別されているῌ 農廃 破砕ῌ圧縮した簡易処理をしたものが太宗を占め プラは産業廃棄物の ῑプラスチック類ῒ に包含さ ているῌ 中国政府の輸入基準には適合しないもの れているῌ 廃棄物対策先進国とされるフランス で῍ 中国への輸出は香港ル῎ ト経由と判断され で῍ プラスチック類は紙やダンボ῎ルなどの家庭 るῌ マレ῎シアは韓国が新たに開拓した輸出市場 廃棄物と同様῍ 非有害物廃棄物として物性による であるῌ 韓国はベトナムをはじめ東南アジアに輸 処理が行われているῌ 家庭廃棄物の 2*῍ は市町 出先を志向し始めているῌ また中国への輸出基準 村と契約した業者によって処理される ῏田中῍ +330 : がペレットの場合一般商品として通関するため῍ +1,ῐῌ 極端なケ῎スとして未処理物を直接溶融固化して 日本の農廃プラの処理は῍ 再生 /*.2῍῍ 埋め立 ペレット状に仕上げる選択肢も検討されているῌ て ,..+῍῍ 焼却 2.,῍῍ その他 +0.3῍ ῏,**/ 年農林 北朝鮮ル῎トは重大関心事で῍ 輸入規制が緩いこ 水産省調査ῐ になっているῌ 物性別には農ビ系が 1 とも重なって῍ 中国への迂回輸出の窓口になって 万 +,0+3 再生処理 . 万 -,,+0 t ῏0*.+῍ῐ῍ 埋立処理 + いるとの情報もあるῌ .* 万 t を超える公社在庫処 万 /,/2, t ῏,+.3῍ῐ῍ 焼却処理 -,*30 t ῏..-῍ῐ῍ その 理の方途として輸出に期待をかけているῌ 他 3,0./ t ῏++.-῍ῐῌ 農ポリは 0 万 1,+3, t のうち῍ 再生処理 , 万 1,,0. t ῏.*./῍ῐ῍ 埋立処理 + 万 1,2*2 ῍ 中国 : 廃農プラの輸入は農薬ῌ土壌汚染を 理由に禁止 t ῏,0.0῍ῐ῍ 焼却処理 2,-*0 t ῏+,..῍ῐ῍ その他 + 万 中国ではリサイクル原料の輸入に当たっては῍ -,2+. t ῏,*./῍ῐ であるῌ 再生処理の割合は農ビが 細かな基準を設けているῌ ῌ 地方環境保護局に廃 農ポリを上回り῍ 農ポリの比率も高まっている 棄物輸入申請書を提出῍ ῍ 公共機関で証明された が῍ プラントの処理能力に照らすとその約 3 割は 輸入廃棄物の環境影響分析を引き渡す῍ ῎ 再調査 サ῎マルリサイクル ῏油化燃料化ῐ に仕向けられた のため国家環境保護局に廃棄物輸入要求書と環境 ものであるῌ サ῎マルリサイクル単独の統計は存 影響分析書を提出῍ ῏ 廃棄物輸入ライセンスを取 在しないῌ 得等の手続きが必修となるῌ また῍ 他国からの廃 ῒ῍ プラ輸入基準は῍ ῌ 固形廃棄物の防止と環境汚染 ῎農廃プラ῏ の貿易 管理に関する中国人民共和国の法立῍ ῍ 環境保護 ῌ 韓国 : 中国ῌ 東南アジアに販路拡大 と管理のための廃棄物輸入に関する必要事項῍ ῎ 韓国における廃プラの輸出数量は ,**- 年の 輸入廃棄物の輸送管理に関する必要事項῍ ῏ 環境 +*,1.+ t から ,**. 年 ,,,*1* t へ倍増したῌ ,**/ 年 保護局への当座の準備対応῍ ῐ 船積前輸入廃棄物 以降も輸出量は拡大傾向にあるῌ 輸出先は北朝鮮 原料証明書を検査機関で管理῍ ῑ 輸入に当たって 表 / 輸出状況 ῏単位 : tῐ 表 0 性質別輸出状況 ῏単位 : tῐ 前年対比 前年対比 主要輸出国 品目別 ,**- ,**. 北朝鮮 中国 マレ῎シア ベトナム その他 151+2 ,5022 --/ 35/-* /50** .50*2 +5+2. +5+.2 合計 +*51.+ ,,5*1* ῏注ῐ 韓国環境資源公社年報より作成 ,**- ,**. 未選別 破砕ῌ圧縮 ペレット フラフ 25+/. ,5,32 ,/* -3 +/5-+1 051,. +3 +* 合計 +*51.+ ,,5*1* ῏注ῐ 韓国環境資源公社年報より作成 87 農業用使用済プラスチックの取引変化と政策課題 未処理原料と一元された原料に関する使用済み廃 中間処理事業者に委託された農廃プラをフラフ化 棄物リスト῍ ῎ 輸入禁止品目リスト῍ 等の基準を したものをブロ῎カ῎ ῒ仲介専業ΐ῍ バイヤ῎ ῒ再生 クリア῎しなければならないῌ 処理業者直系の買付け者ΐ に売却するῌ , つは中国バ 農廃プラの輸入は῍ 原則禁止扱いになってい イヤ῎が日本国内に洗浄ῌ破砕だけの簡易処理施 るῌ 根拠規則は῍ 輸入できる廃棄プラスチックの 設を設置῍ 農業者や協議会から直接買い付けて῍ 検査検収規定 ῒ+331ΐ に 農薬廃棄物の混入物が当 中国の再生処理工場に送り込むῌ - つはブロ ῎ 該貨物層重量の + ῌ +,**** を超過していた場合῍ カ῎が農業者等から買い付けた未処理原料をパッ 泥 ῌ 砂等の混入廃棄物が当該貨物層重量の + ῌ キングして香港ル῎トで中国に ῐ密輸ῑ ῒ中国側の +,*** を超過していた場合 は輸入を禁止する῍ と 認識ΐ するほか῍ バ῎ゼル条約未締結の東南アジ 規定しているῌ 農廃プラには農薬῍ 泥等が付着し ア等に輸出しているῌ ていることを前提としたもので῍ 基準をクリア῎ 香港の場合῍ +321 年の香港返還実効後は一国二 していても 農プラ 表示がある場合は輸入禁止 制度のもと῍ 廃棄物の越境移動管理は 廃棄物処 の対象になるῌ 理条例 ῒ32* 年制定ΐ が適用されているῌ 自由貿易 ῌ 日本 : 香港ル῍トに集中ῌ 貿易デ῍タは不 明 の原則にしたがった手続きで処理され῍ 香港環境 保護署の許可を受ければ輸入できるという一国内 日本では農廃プラ輸出に関する公式デ῎タが存 の規制格差が生じている ῒ桜井῍ +33+ : /3ΐ 制度に 在しないῌ 農林水産省の所管は回収 ῌ 処理先配 なっているῌ このため中国国家環境保護局で禁止 分῍ 環境省所管は有害物資の国境移動 ῒバ῎ゼル条 している廃棄物物資でも香港では輸入が可能にな 約等ΐ に関する取り締まり῍ 経済産業省は貿易振 るῌ これを裏付けるようにプラスチック類の日本 興῍ 財務省は通関統計管理というように業務が分 からの輸出状況は῍ 通関統計 ῒ財務省ΐ によると῍ かれており῍ 唯一の手掛かりとなる通関統計も 香港ル῎トが際立って多い ῒ表 1ΐῌ 農廃プラ物資 プラスチック類 で整理されているため῍ 特定 はエチレンポリマ῎の項に属し῍ ,**. から ,**/ デ῎タが存在しないῌ しかし῍ 現実には - 通りの 年にかけて香港ル῎トが急増していて占有率は ル῎トで輸出が行われているῌ + つは協議会から 3*῍ 近いῌ 背景には῍ ,**. 年 . 月に発覚した青島 香港ル῎トに集中する日本の廃プラスチック輸出状況 ῒ,**/ 年ΐ 表 1 エチレンポリマ῎ スチレンポリマ῎ ,**. ,**/ ,**. ,**/ 香港 中国 台湾 韓国 マレ῎シア フィリッピン ベトナム シンガポ῎ル 北朝鮮 インドネシア タイ インド マカオ その他 +.15+// .15,,0 +,5+00 2-, ,52/+ 0.+ ,2, .//21 +2* ῏ ῏ ῏ ,/ ,,252,+.5.,++5*/, ,51+2 ,5/13 2.2 03* +// +-* 3, ,῏ ῏ , +-*53*, ,*5/-+ .533* +5*3//+ ,. 0,3 ῏ +,3 ῏ ῏ ,/ +0/ +** 合計 ,+-5-32 ,0+5/-/ 034- 214/ 香港 ῒ῍ΐ ῌ通関統計より作成 ῍,**/ 年エチレンポリマ῎の順位 塩ビポリマ῎ ,**. ,**/ +1-50// -5+33 /50.. +51,/ /3* ,0* -,, +-0 ῏ 0,/-32 /* 25..2 -5-3+ +35+0+5*3, ,+* ῏ .+1 ῏ +5*3, ῏ ῏ ῏ ῏ +, +/35+-3 +205++2 2,4, 3-4- その他 ,**. ,**/ +.51+. +50+. ,*5.-2 +50/+ .-1 ῏ /22 ῏ +50+. ῏ ῏ ῏ / +2 -**5303,5*0. ,25/1+ 35-*2 ,5-1* ,2. -/, +/2 35-*2 ,/3/ ,52,+ 121 -5*2. .2,5+*--5*-0 ,35011 +.51-1 +5+1++, 00/ 003 +.51-1 ++* ,* ,5*0+5+++ -5+1* -,53/0 -351/1 ...5*-- /1*52.- ,/40 -14* 0142 2.4/ 農村研究 第 +*/ 号 ῑ,**1ῒ 88 へのプラスチック不法輸出事件の発覚で日本から シフト化しつつあるῌ の輸入が禁止され῍ ,**0 年の +* 月に解禁される ῍ 中国 : 厳格なリサイクル原料の輸入規制 までに + 年半も要したため῍ 香港ル῎トに集中し 中国では人民共和国環境保護法 ῑ+323 年ῒ の制 たことによるῌ 香港に陸揚げされた物資はトラッ 定に続いて῍ 固体廃棄物環境汚染防 ῑ+331 年ῒ῍ 廃 ク便で中国本土に搬送されるῌ 転送費はトン当た 棄ῌリサイクル対策の中核機関として環環境護総 り + 万円という情報もあるῌ 局の直轄機関とした中国環境科学研究院ῌ固体廃 ῒῌ ῍農廃プラ῎ 関連法規等の制度 棄物汚染制技術研究所を設立によって῍ 廃プラ処 理問題の中枢的機能を果たしているῌ 環境対策の ῌ 韓国 : 公社法で指針ῌ展望を規定 体制整備として῍ 環境保護産業発展 ῏十五ῐ 計画῍ +320 年に廃棄物管理法が制定され῍ +33. 年に 再生資源回収利用法 ῑ,**+ῒ῍ 再生資源回収利用 韓国資源再生公社法῍ ,**- 年に韓国環境資源公社 ῏十五ῐ 計画 ῑ,**,ῒ を制定したῌ 法に組織替えし῍ 今日に至っているῌ 公社法の設 人民民共和国輸出入商品検査法 ῑ+330ῒ῍ 輸入廃 立目的は῍ 廃棄物の発生を抑えリサイクル及びそ 棄物原料装運前の検験認可管弁法 ῑ,***ῒ῍ 原料と の処理を事業として効率的に行うῌ これは循環型 なりうる輸入規制廃物目録 ῑ,**-ῒ῍ 船積前検査制 の資源管理を体系的に構築することを目的とする 度等を整備し῍ 国家環境保護局から輸入許可 ῑラ ῑ韓国環境資源法第 + 条ῒ としており῍ 公社自らが事 イセンスῒ を受けた輸出業者が῍ 原料リサイクルプ 業主体になること῍ 循環型資源管理を理念とする ラスチックのくず῍ エチレン重合体ῌ工場端材῍ ことを明示したものになっているῌ 公社は実行上 スチレンの重合体 ῌ 工場端材῍ 塩化ビニル重合 の効果を上げるために῍ リサイクル可能な資源の 体ῌ工場端材῍ その他プラスチックῌ工場端材な 回収ῌ活用及び施設の設置῍ 生産者責任再活用制 どを受検の上῍ 輸入が許可されるῌ 中国は廃棄物 度῍ 廃棄物適法処理立証情報システム῍ 事業者廃 輸入体制のル῎ル化を更に進めるため῍ 中華人民 棄物減量化制度の運用῍ リサイクル産業育成資金 共和国国家品質監督検査検疫総局公告 ῑ,**.ῒ῍ 輸 の融資῍ 創業῍ 再活用製品販売促進等の総合支援῍ 入廃棄物原料の国外供給企業に関す登録 ῑ,**.ῒ ῑウῒ リサイクル可能な資源の回収ῌ活用及び施 を実施したῌ 設の設置῍ 運営等を組み立てているῌ 登録申請では῍ ῌ 所在国で合法的企業῍ ῍ 法規 公社が示すビジョンの中でも῍ 農業用廃プラ対 基準を熟知῍ ῎ 事務所῍ 加工工場を融資῍ 一定の 策は重要な位置を占めているῌ 環境と経済が共生 経営規模を有す῍ ῏ ISO+.*** 取得῍ ῐ 貨物の安 する豊かな未来社会の建設とともに῍ ῑイῒ 農村環 定的な供給源῍ ῑ 直近 - 年間に重大な問題を起こ 境を蘇らせ῍ 環境を保存する῍ ῑロῒ 廃プラの再活 していないことなど 0 項目が審査されるῌ これは 用を積極的に行う῍ ῑハῒ 全国に / 工場を設立῍ 年 カバン + つで買い付けをする仲介業の排除を目的 間 --,*** t の中間原料 ῑペレットῒ を生産する῍ としているῌ ῑニῒ 成型民間企業 ῑ最終製品製造ῒ を育成する῍ 中国は船積前検査機関として῍ 政府設立の ῑホῒ 急増するマルチフィルム対策として全国 1 CCIC ῑ中国検験認証集団有限公司ῒ の現地ブランチ 箇所に中間処理施設 ῑフラフ生産ῒ を設置する῍ を世界 +2 カ国῍ ,. 箇所に設置῍ +33* 年以降運営 ῑへῒ ,+ 世紀農村環境保存のため / t のクレ῎ン を民間機関に移し῍ 日本では JCIC ῑ日中商品検査 車両を増やし῍ 回収能力を高め῍ 早くて効率性の 株式会社ῌ東京ῒ と CCIC JYAPAN ῌ大阪がその 良い経営を推進する῍ との具体策を明らかにして 任務に当たっているῌ 中国へ廃棄物原料を輸出す いるῌ 農業用廃プラ回収を初期の目的とした公社 る際に῍ この機関の検査を事前に受け῍ 廃棄物原 法制度も環境対策の質῍ 量の拡大と処理対策に伴 料検査認可証が添付されたものだけが通関でき う財政問題から῍ 民間を積極的に取り込む方向へ るῌ 89 農業用使用済プラスチックの取引変化と政策課題 香港ル῎トは中国政府法規の対象外となってい 計画的に推進῍ 第二条の定義では῍ 天然資源の消 るので῍ JCIC による船積前検査を必要としないῌ 費を抑制し῍ 環境への負荷ができる限り低減され この制度の違いが῍ 当該資材の貿易を複雑なもの る社会をいい῍ ῑ循環資源ῒ とは廃棄物のうち有用 にしているῌ なもの῍ ῑ環境への負荷ῒ とは῍ 人の活動により環 ῌ 日本 : 現状と乖離した廃掃法ῌ農林通達 境に加えられる影響であって῍ 環境の保全上の支 日本における廃棄物処理法規制は明治 -- 年の 障の原因となるもの῍ との基本理念を明文化し 汚物掃除法῍ 昭和 ,3 年の清掃法と続き῍ いずれも たῌ これを実効あるものにするため῍ 循環型社会 公衆衛生の向上の視点を中心としたものであっ 形成推進基本計画 ῏,**-ῐ を策定῍ 第 . 章第 . 節で たῌ 戦後の経済発展は工業化を軸とし῍ 生活用機 処理の優先順位を示し῍ ῌ 発生抑制῍ ῍ 再使用῍ 器材の多様化と共に῍ 環境問題としての対応が浮 ῎ 再生利用῍ ῏ 熱回収῍ ῐ 適正処分 ῏焼却῍ 埋立 上して῍ 廃棄物の処理と清掃に関する法律 ῏廃掃 等ῐ を原則としたῌ 農廃プラは῍ ῎ の再生利用か 法῍ +31*ῐ が制定され῍ 今日の法体系の根幹を成し ら始まるῌ サ῎マルは再生処理が困難な場合の手 ているῌ 法の第一条目的は῍ 廃棄物の排出を抑制 段となるῌ しかし῍ 現実は処理が安易で処理料が し῍ 廃棄物の適正な分別῍ 保管῍ 収集῍ 運搬῍ 再 割安なことでサ῎マル主体に動いているῌ 生῍ 処分等の処理をし῍ 生活環境を清潔にするこ 農林事務次官通達は῍ ῌ 都道府県において農業 とにより῍ 生活環境の保持や公衆衛生の向上を図 用廃プラスチック適正処理対策協議会を設置῍ 市 る῍ 第二条の定義は῍ ῑ産業廃棄物ῒ とは事業活動 町村にも準ずる組織の設置を指導῍ ῍ 協議会の構 に伴って生じた廃棄物のうち῍ 燃え殻῍ 汚泥῍ 廃 成は都道府県関係部局῍ 農業団体等で構成῍ 処理 油῍ 廃酸῍ 廃アルカリ῍ 廃プラスチック類をいう῍ 計画の実行計画を策定῍ ῎ 農業用廃プラスチック 第三条の事業者の責務では῍ 事業者はその事業活 はその使用者である農業者が適正に処理すべきで 動に伴って生じた廃棄物を自らの責任で適正に処 あること῍ 処理の委託経費は本来的に委託農業者 理すする῍ と規定῍ 農業用使用済プラスチックは が負担すべき῍ との基本考え方を指示したῌ 廃プラスチック類の一つとして廃棄物に指定され たῌ これを受けて食品流通局長の園芸用使用済みプ ラスチック適正処理基本方針῍ 同見直し方針が発 廃棄物を資源としたリサイクル産業の拡大と共 出され῍ 今日の処理体系が制度化されてきたῌ 処 に῍ 循環型社会形成推進基本法 ῏,***ῐ が制定され 理の基本的考え方は῍ ῌ リサイクル処理を基本と たῌ これは ῑ宣言法ῒ といわれるもので῍ 従来の する῍ ῍ リサイクル処理はプラスチックの特性を 廃掃法の上位法と位置づけられたῌ 第一条目的で 生かしたマテリアルリサイクル ῏再生処理ῐ が最 は῍ 環境基本法の基本理念にのっとり῍ 循環型社 適῍ ῎ それが困難な場合サ῎マルリサイクル ῏油 会の形成について基本原則を定め῍ 循環型社会形 化燃料ῐ を進める῍ ῏ 経費は事業者 ῏使用者である 成推進基本計画を策定し῍ 係わる施策を総合的ῌ 農業者ῐ が自らの責任で適正に処理῍ ῐ 輸出に当 表 2 農業用廃プラスチック処理に関する三国の制度の特徴 日本 韓国 法体系等 廃棄物処理及び清掃法 農林通達 廃棄物管理法 韓国環境資源公社 中国 回収体制 適正処理推進協議会 韓国環境資源公社 再生資源回収利用用十五計画 処理費用等 農業者負担 公社ῌ自治体負担 回収ῌ処理業者負担 人民共和国環境保護法 再生資源回収利用法 企業経済性 農業者負担原資 全工程有価ベ῎ス 全工程有価ベ῎ス 貿易体制 中国等への輸出 中国等への輸出 合成樹脂原料として輸入 貿易規制 バ῎ゼル法 バ῎ゼル法 国外供給企業の船積前検査 90 農村研究 第 +*/ 号 ῏,**1ῐ たっては῍ 輸出業者の選定を慎重に行い῍ 海外で てきた処理費農業者負担の基本ル῎ルが崩れ出し の使用状況を輸出業者から報告させること῍ など てきたῌ を骨子としているῌ しかし῍ 通達で示した指導指 処理料の低下は῍ 農業者に経済的効果をもたら 針内容と現状とは各項目においてすでに乖離して す一方῍ 委託処理企業の破綻から生ずる重い負荷 おり῍ 根底からの見直しが必要となっているῌ を農業者は覚悟しなければならなくなるῌ 原油価 ῌῌ 処理料価格破壊の現状と打開策 日 ῌ 韓 ῌ 中三国の廃プラの物流は中国を基点 に῍ 国際商品としての市場取引が現実化してい るῌ このため῍ 中国からの買い付け業者の価格が῍ 日本の処理料単価水準を直に左右するῌ 近年῍ 中 格の動向によってはその時期が早くなることも想 定されているῌ 農廃プラの流通が国際商品化して いる情勢の下では国内の枠を超えた視点での組み 立てが不可決となってくるῌ ῍ῌ ま と め 国のバイヤ῎が熊本῍ 茨城῍ 宮城の - 地区を拠点 日本ῌ韓国ῌ中国の農業用使用済プラスチック に農廃プラの買い付けを展開しているが῍ 価格水 の現状と課題から得られた果実を基に今後のある 準は現地水準の半値近く῍ この影響が熊本では農 べき政策路線を整理すると次の諸点になるῌ ビが / 円῍ 農ポリが +/ 円 ῏回収῍ 処理業者の情報ῐ῍ 第一は῍ 廃プラがすでに国際商品として流通し 東北では平均で -* 円が ,* 円台に急落しているῌ ている市場商品であるとの視点を基本に据えるこ 当の中国バイヤ῎は῍ ῑ農業者は安いほど喜ぶῌ わ と῍ 第二は廃プラ原料を有価とした経済体系を構 れわれは協力しているῒ と言うῌ そして῍ 中国で 築すること῍ 第三は廃棄物処理体系を有価物加工 は農業者から有価買い上げをしている῍ 良品質は 体系に転換῍ 法規の整備を図ること῍ 第四は農廃 ゼロ῍ さらに有価でも歓迎する῍ との考えを示すῌ プラの再生処理企業体の再編整備を進め῍ 全国的 農業者間で低単価買い付け情報の伝播は早いῌ 引 な視野から核となる大型処理企業の育成とプラン き下げ傾向は加速するῌ 一度下がったものは元に ト等の助成措置を創設すること῍ 第五は技術の共 回帰しないものであるῌ +31* 年代 ῏昭和 /* 年前後ῐ 有を軸にアジア地域の連携システムを構築するた は再生処理業者の買い手市場でキロ当たり /* 円 めの常設検討機関を創設すること῍ であるῌ 同時 水準が現実的であったが῍ 広域的再生業者数の増 に῍ 廃棄物として処理してきた概念をエコ産業 加と産業廃棄物処理専業事業者の参入῍ 中国等へ 加工業に転換し῍ 法ῌ通達等制度を検証し῍ 整備 の仲介貿易業者の急増によって国内で制度化され することが肝要となるῌ 引用ῌ参照文献 田中 勝監修 ῏+330ῐ ΐ日米欧の産業廃棄物処理 ぎょうせい 農林事務次官通 ῏+310ῐ ΐ農業用廃プラスチックの適正処理体系の強化について 農林水産省食品流通局長通達 ΐ園芸用使用済プラスチック適正処理に関する指導について ῑ適正処理基本方針ῒ 経済産業省ῌ平成 +/ 年度環境問題対策委託調査報告 ῏,**.ῐ ΐ中国のリサイクルῌ廃棄物処理関連の政策動向等の 実態調査 経済産業省産業技術環境局リサイクル推進課 ῏委託先ῌ神鋼リサ῎チ株式会社ῐ 孟 慶発編 ῏,**/ῐ ΐ中国向け廃棄物原料に関する法規ῌ環境保護基準ῌ検査規定 日中商品検査株式会社 ENVICOU ῏,**0ῐ ΐ韓国環境資源公社の概要 韓国環境資源公社 金 慧秦 ῏,**/ῐ ΐTechnologies for Inter mediate Stu# & final Industrial Goods from Waste Plastic Films ENVICO YETDZ ῏,**/ῐ ΐWaste agricultural plastic films situation in China Yantai Economic & Technology Development Zone 黄 啓飛 ῏,**1ῐ ΐ中国の農業用廃プラスチックの回収と処理の現状 中国環境科学研究院 桜井次郎 ῏+33.ῐ ΐ国境を越える廃棄物の移動に関わる日本の規制法規 国際開発研究フォ῎ラム +. ῍受付 ,**1 年 / 月 +1 日῏ ῎受理 ,**1 年 1 月 +1 日ῐ 農業用使用済プラスチックの取引変化と政策課題 91 Changes in Used Agriplast Trading and Policy Challenges : Towards Standardization of Policy Among Japan, Korea and China Junji FUNATU (Secretary to House of Representatives Member) Greenhouse horticulture using plastic which allows for flexible forcing and inhibition of plant growth has grown into a global farming method. Meanwhile, disposal of used agriplast has become an urgent issue from both environmental and agricultural policy perspective in the interested states. The formula for disposal of used agriplast in Japan, Korea and China, where the majority of world’s greenhouse horticulture takes place, will o#er a global guideline for sustainability of greenhouse horticulture. The report carefully examines the present condition and challenges concerning the disposal systems in the three countries from this perspective and reviews the scientific basis of regional cooperation measures for sharing policy and economic e$ciency. Key words : Greenhouse horticulture agriculture, Used agriplast, Recycling (material recycling), Intraagriculture resource recycling system, Global partnership, Economic e$ciency of valuable resources