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歯列矯正治療
【歯列矯正治療の本質を理解する】 * 発音がしにくい * 噛みにくい 歯並び * 内臓が弱くなることがある 骨 格 * 歯周病になりやすい バランス不良 * 虫歯になりやすい * 口臭が気になる かみ合わせ * 顎の関節のだるさや痛み かみ合せ・歯並び・骨格は密に関連しているた め、歯並びが悪いと審美的問題だけではなく、か 歯列矯正治療における バランスチャート み合わせ・骨格的なバランスが崩れます。逆に 骨格に異常があると、かみ合せ・顎の関節にも異 常を起こすことがあります。 歯並び 10 このように歯列矯正は『歯を並べる』治療ではな く、『アンバランスを修復し、異常を改善させる』 5 治療後 治療と考えます。 治療前 0 噛み合わせや骨格等のバランスを配慮した歯列 矯正治療を受けることで、歯の本来の機能が正 常になり、頭部全体の審美的改善となります。 骨格 かみ合わせ 【歯列矯正治療により変わるお口の環境】 矯正装置がお口に装着されると歯ブラシがしにくくなり、磨き残しが目立ちお口の中の環境が不潔にな りやすく、虫歯や歯周病にかかるリスクが非常に高くなります。事前に虫歯の治療や歯ぐきのケア、ブラ ッシング指導を受け、矯正治療中も口の中の衛生管理をしてもらうことが望ましいです。 【歯列矯正治療の流れ】 ―歯列矯正の相談や治療計画の説明では、わからない事を理解し 気にしなる事を納得して治療を受けましょうー 治 療 相 談 歯科医師に口の中の状況を診てもらい、相談をします。自分のなりたい口元のイメージをしっ かりと伝え、わからないことを理解できるようにお話をききます。 《例》・現状の問題点と対策・治療に関しての情報など ・ 具体的な問題点と・治療法 ・ 矯正治療にかかる費用・期間 ・ 装置の種類 ・ 矯正治療による痛みや口の中の変化(どういう症状が起こるのか) ・ 矯正治療によりどのような症状をどれだけ改善できるか ・ 虫歯や歯周病への対応法 精密検査−状況と問題の確認分析― 検査結果に基づいて、歯科医師が患者個人の症状・状況を総合的に分析し、最も理想的な最 終目標を定めた治療計画を立てます 〈分析に必要な検査項目〉 ¾ レントゲン検査・・頭部側方撮影・全歯列撮影・全顎の各歯部分レントゲン (骨格の状態・歯の向きや生え方や位置関係などを確認) ¾ 口の型取り・・・・模型作成(立体的にかみ合わせや歯並びの問題を確認) ¾ 顎関節の検査・・・不正なかみ合せによる関節の異常の有無 ¾ 写真撮影・・・・・口の中・顔(頭部外観の状態) 〈虫歯・歯周病の状態を確認する検査項目〉 ¾ レントゲン検査 ¾ 歯ぐきの検査 ¾ 虫歯や、詰め物などの適合状態の検査 検査結果による分析から細かな問題点の提示と、治療計画の内容について 虫歯・歯ぐきの治療と口腔衛生指導 検査結果と治療計画の説明 患者自身が理解・納得できるように説明してもらいます。 * 治療方針の決定 ¾ 抜歯の有無 ¾ 患者の希望する最終の目標と、現実問題との限界など 矯正装置装着−歯を動かす治療ー ● 歯を動かす力による痛みが生じる。徐々に和らぎ約 10 日ほどで治まる。 ● 歯が動く速さは1ヶ月に約1ミリ∼1.5 ミリ。 ● 装置が入ることにより歯ブラシが難しくなる。 ● 定期的に治療中の口腔衛生管理や、虫歯予防処置を受けることが望ましい 治療についての不安や痛み等は、主治医に遠慮せずに、患者自身が思うことを 相談しましょう。主治医と患者の意思の疎通につながり、お互いを理解すること により歯科医と患者の目標を合わせることが理想的な治療に影響します。 装置をはずす−保定治療− 精密検査(状況と改善状態の確認) 検査の結果に基づく治療後の状態の分析と、結果の確認、改善状況の説明を 受けましょう。 ● 改善状況、分析結果の確認 ● 虫歯・歯周病などの確認 歯を動かす治療が終わると、歯を保定させ安定させる保定治療がはじまります。 平均的な保定期間は約2∼3年といわれます。 定期的な健診 歯と長く付き合っていくためには、かみ合せの不具合や虫歯・歯周病の確認のため定期的検診を受けるこ とが大切です。 ¾ かみ合せの確認や後戻りの有無 ¾ 虫歯・歯周病などの確認・口腔衛生管理 健康の維持・増進 【成人矯正治療と小児矯正治療】 成人と子供の大きな違いは、体の成長にあります。成人の場合は治療中の骨格の変化がない ため比較的治療計画は立てやすいでしょう。 小児矯正治療では、定期的にお口の中の成長と変化を経過観察することも大切な治療の一部 となり、治療を始める時期を的確に判断する必要があります。お口の中の状態はどんどん変化 するため、成長を予測しつつ治療を進めていかなければなりません。小児矯正治療は特殊な治 療(筋機能訓練・咬合誘導など)も多く、顎の成長をコントロールし、不正咬合の原因となる問題 の早期除去を行います。小児矯正の目的と対処法を理解することが大切です。 【矯 正 装 置】 矯正装置には個々の症状にあわせて多種多様な装置があります。一般的な歯に貼り付けて歯を動かす装置のほ かに、顎の成長を抑制させる装置。矯正治療後に歯を保定させるための保定装置など・・・ これら全てを含め矯正装置と呼びます。歯科医師は個々の治療にあわせた装置を選択し治療します。