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なでしこ 2014年10月号

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なでしこ 2014年10月号
巡 回 通 信 誌
奴 、 ノー ベ ル賞 のIPs細 胞が火付 け役 となった
欺 の如 く、 日本 で も再生医学が改めて注 目されて
い る。然れば、 卵巣や精巣 な ど性 腺 の再生 も可能
わ
か
しか
欺 ?究 極 的な疑 問 も湧 いて くる。 然 し、 人体 の
パー ツを再生、創出す る発 生医学 の場合 には材料
Reinier de Graaf
と其の使用個所す なわち適材、適所 の吟味 の重要
性は論 を侯たな い。が、夫 にも増 して
`適 時
'の
「脱分化 と分化」
判断が肝要 となる。 機能的 な生物 学的時計 として
院長 西
田
敬
のヒ トの成長 と老化、之 を具現す可 く材料 と栄養
よ
げい
ぐ まい
かしこ
やから
てつ
の補充 を誤たず に施行す る。
藝は道 に由って賢 し。 愚味 の輩 は一芸 に徹 し、
か
ふたた
すが
み たび
知れば知 るほ ど己の無知 さが 明 らか に為 る。 育
且 つ、組 る… ってな訳で再び三度、卵巣腫瘍 の登
児 に当って子供 の栄養 は受精 の瞬間か ら始 まる。
場 と為 る。 内臓 では臓器 の表面 を被 う腹膜 を漿膜
卵管内 に横溢 して いるのは卵管液。 これ こそは受
とい う。謂わば、臓器 を構築す る細胞 を包み閉込
精卵 (新 生児 )に 菅 され る最初 の栄養液 。 19世 紀
めるカプセル。然 し、あ らゆる臓器 の 中で卵巣 の
の天才生化学者 ワー ブル グの緻密な実験 では雲丹
カプセル ほど注 目され続 けた漿膜 はな い。
の卵 では受精後 の酸素消費量 は非妊娠時 の6倍 に
嘗 っては、給 、物 々 しくも胚上皮 と称 されたよう
な
ベ
も跳ね上がる。 ヒ トでは如何 か。冗談ではな い。
に将来的に生殖細胞 と為 る可き胚細胞 です ら其処
子宮内 に着床 した妊卵 には酸素 の運 び屋たる血管
に含 まれ ると信 じられて居た。そ うなれば、総 じて
は近付けもしな い。何故か。酸素は酸素呼吸動物
90%以 上 もの卵巣が んが表層上皮 由来 といえる。
もろ は
き かんけいせい き
に とって 諸 刃 の 剣。 器官 形成期 、細胞 障害性 が あ
ミュラー氏管 か らの派生臓器 は本よ り、胚細胞 自
る酸 素 は分裂 能 が旺盛 な妊卵 には 近付 かな い。 す
体や夫か ら卵 まで配偶子が形成 され る途 中の細胞
べ て 先天性 奇 形予 防 の 意 味 で あ る。
な どを支持 し栄養す る役 目の性索 一間質細胞 も こ
細胞 は成熟 へ 向か う (分 化 )。 投 与時期 によ って
の表層 上皮 に含 まれ得 ると考 え られ る。此の卵巣
望 み得 る薬剤 の 作用 、或 は反作 用 が 異 な る。 望 み
上皮か ら何にでも分化可能、と為れば pluripoten
の 薬効 を期待 す る には 細 胞 自体 の 成熟 度 を揺 さぶ
tial cell(多 能細胞 )ど ころではない。totipoten
る必 要 が あ る。
tial cell(全 能細胞 )だ
!(註 :WHO分 類 2014年
(レ ニエ・ ド・ グラー フ :レ ー ヴェンフ ッ
では表層 上皮性腫瘍 の語句 は完全 に消去 された。
手製
娑 p御
の顕微鏡 を用 いて、 卵巣内 に初めて卵胞 を具 に観察 し
将 に諸行無常)
た。 *グ ラー フ卵胞 =成 熟卵胞 )
棗 卜 済生会 日田病 院
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ームページ
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な
で
し
こ
10月 号
血液検査
血液内科 岩 橋 正 人
血液 は体 内 の す みず み まで を循環 し組織 や細 胞
に酸 素や栄養 分 を運 搬 し生 命活 動 の 結果 生 じた 二
の 防御 が弱 くな ります。 好酸球 (EOS)、 好塩基球
(BOS)は
ア レル ギ ー に 関 係 し ま す 。 単 球
漿 (水 分 )と 細胞 成 分 で あ る血 球 の二 つ の 成 分 か
(MON)は 細菌や 異物 を捕 まえ ます。 また捕 まえ
た異物や細菌 の情報 を リンパ 球 (LYM)に 伝 え ま
す。 リンパ 球 (LYM)は 体 に対す る病原体 や 異物
らな りた って い ます。
を記憶 しそ れ らを排 除す る 中心 的役割 を果 た しま
酸化 炭 素や不 要物 質 を集 めて、 肺 、 腎臓 、肝 臓 な
どか ら体 外 に排 出 します。 血 液 は大 き くわ け て血
病 院 を受 診 され る と血 液検 査 が あ ります。 この
血液 検 査 か らは 診療 に必 要 な情 報 が得 られ ます。
す。 これ らが なん らか の 原 因 で 壊 れ る と 同 じ病 原
体 による感染 を繰 り返 した りします。
血 液 か ら血 球 成 分 を除 い た 血 漿 に は 、 タ ンパ ク
質 、 糖 質、脂 質 、 ビタ ミン、 ミネ ラル な どが 存在
血 小板
します。 今 回 は血球 につ いて 簡 単 に述 べ た い と思
管 に ひ っ つ き 固 ま っ て 血 栓 を形 成 し、 止 血 しま
い ます。血 球 は赤血 球 (RBC),自 血 球 (WBC), 血
す。 血 小板 数 が少 な か った り、 血 小板 を凝集 (固
小板 (Plt)か らな り骨髄 (骨 の 中)で そ れ らの も と
ま り)さ せ な い薬 を飲 んで い る と 出血 が な か なか
で あ る造 血 幹細胞 (骨 髄 移 植 で は この 細胞 を使 い
止 ま らな い ことが あ ります。
(PLT);血 管 が切れ た りす る と傷 つ いた血
ます )か らつ くられ ます。
病 院 に行 かれ る と血 液検 査 が行 われ 血 管 の 細 い
(RBC);肺 か ら全 身 に酸 素 を供給 し、 二 酸
方 な ど何 度 も注射 針 を刺 され た りす る ことが あ る
化 炭 素 を肺 に運 び ます。 赤 血 球 が何 らか の原 因 で
と思 い ます。 申 し訳 な くお も い ます が、 上 記 の よ
減 る と (貧 血 )、 酸 素欠 乏 によ る脳 、 筋 肉、 心臓
うな情 報 をえ るた め と ご理解 くだ さい。 改 めて、
な どにた いす る症 状 (頭 痛 、 め ま い、 疲 労感、 狭
RBC,WBC,PLT,NEU,LYM,MON,EOS,BAS(当
検 査報告 書記載 )に つ いて 記載 しま した。
赤血球
心痛 な ど)や 、 酸 素 欠乏 を補 うた め 動悸 や 息 切 れ
な どが あ らわれ る ことが あ ります。
(WBC);白 血 球 の 重 要 な役割 は、 病原 体
(細 菌、 ウイ ル ス な ど)か ら体 を守 る ことで す。
白血球 は顆粒 球 (好 中球 SEG,好 酸球 EOS,好
塩基球 BAS)、 単球 MOM,リ ンパ 球 LYMか ら
な って い ます。 好 中球 (SEG)は 細 菌 を と らえ殺
白血 球
菌す るはた らきが あ ります。 好 中球 が少 な い と こ
院
な
で
し
つ0
10月 号
こ
療中
青報 管 理 室 のお仕事
済生会 日田病院診療情報管理室
Cコ ロ)診 療情報管 理士もチ ー ム医療 の ―員 へ
診療情報管理室 係長
坂
電子カルテ 時代の到来
当院は平成 25年 9月 17日 か ら電子 カルテヘ 移行
しています。 紙 の カルテ (物 )の 管理か ら、デー
タ (情 報)の 管理 へ移行 の時代 です。
十数年前 まで、直 接的 には生産性 の低 い (お 金
。NCD
にな らな い…)診 療情報 の管理 を積極的 に行 う医
療機 関 は決 して 多 くは あ りませ んで した。 しか
し、平成 12年 に診療録管理体 制加算 が新 設 され
診療報酬 上の評価 を得た ことを皮切 りに、病院機
能評価 、DPC、 が ん登録 な ど診療情報管理士 の
存在 ・必要性が徐 々 に注 目され、専 門性 を発揮す
・指標
る場が広 が つてきました。
東
:
I和
外科 系 の専 門医制度 と連携 した全 国的 なデー
タ ベ ー ス 事 業 の こ とで す 。 デ ー タ マ ネ ー
ジ ャー として外 科 医師 の 手術登録 を全面的 に
サポー トして い ます。
済 生会 では 「医療 。福祉 の質 の確保 ・ 向 上等
に関す る指標」 をホーム ペー ジで公 開 して い
ます。 全国 166施 設 (DPC対 象病 院、 DPC対
象外病 院 、 診療所、そ の他老 人施設 )が 共通
定義 の デ ー タ を提供 してお り、 この 提供 デ ー
タ を関係部 署 。委員会 の協 力を得 て 作成 して
い ます。
診療情報管理の トレンド
診療記録 の点検や ク リニ カル パス、カルテ 開示
な ど、診療情報管理分野 の トピックは時代 と共 に
移 り変 わ って お り、 現 在 の トレ ン ドと して は
DPCや が ん 登 録 、 臨 床 指 標 な どが 挙 げ られ ま
す。 これ までは、 ひ とりの診療情報管理士がある
程度 オ ール マ イ テ ィ に係 わ る ことが主 流 で した
が、施設基準上 のニー ズやデ ー タ の利活用 まで を
行 うスキル の 問題な どか ら最近は専門分化 も進む
傾向 にあ ります。
・DPC/PDPS
急性期入院医療 を対 象 とした診療報酬 の 包括
評価 制度 の ことで、 傷病 名や手術 。処 置等 の
組 み合わせ によ り医療 費が決 ま ります。 診療
情報管理 士 が傷病 名や分類が適切 な選択 とな
るよ う点検 ・支援 して い ます。
・がん登録
当院はがん診療連携拠点病 院 で あ り、標 準登
録様 式 に基 づ い た院内が ん登録 の実施 と地域
がん登録 へ の協 力が必須要件 です。 受診 され
た患者 さんの全て のが ん につ いて 、診 断 ・ 治
療 。予後 に 関 す る 情 報 を登 録 し、 整 理 ・ 保
管・ 集計 して い ます。
│
縁の下の存在として …
現在 は多 くの医療 機関 で 診療情報管理 士が活躍
して い ます。 しか し、 「物 の管理」 と 「情報 の管
理」 に終始 し、そ の先 にある 「情報 の活用」が十
分 に行われ ていないのが現状 です。
現在は電子 カルテの時代 で もあ り、診療情報管
理士は精度 の高 いデ ー タを管理す る =溜 め込む こ
とか ら、活用す る ことへ のステ ップア ップが求 め
られて い ます。 しか し、 何が必要 とされて いるの
か を把 握 せず に専門性 を発揮 しよ うとして もただ
の 自己満 足 で 終 わ って しま うか も しれ ませ ん。
ニー ズを しっか りと読み取 り、 よ り必 要 とされ る
デ ー タや指標 を提供す る ことで、 医師 をは じめ と
す る医療スタ ッフが安全 でよ り良 い医療 を提供で
きるよ うサポー トして い くことが診療情報管理士
の次 のス テ ップだ と思 います。そ して、その先 に
いる患者 さんや地 域 の医療 に間接的 にで も役立て
る ことを目標 に、チーム 医療 に不可欠な一 員 とし
て認知 され るよ う縁 の下 で存在感 を高めて い きた
い と思 い ます。
(4)
平 成 26年 10月
で
な
①氏 名
②担当診療科
③趣味 。モ ットー ④私の健康法
⑤患者さんヘー言 ⑥開業医の先生万ヘ
繹
響
① 加 地 正 英 (H2651着 任)
② 内科
③ 時間があればペ ッ トの柴犬と散歩を
します。またDVDを 借 りて映画もよく
見ています。
④ 予防が第一と考え、最近は階段を積
極的に利用 して昇降しています。
⑤ 病気は予防、早期発見 ・早期治療が
有効です。そのために気軽 に相談でき
るお医者 さんを作 り、必要なときにはす ぐ当院を紹介 し
て もらって ください。
⑥ 2度 目の勤務です。一般 内科 (月 ・水)で 外来を して
います。感染症 (イ ンフル エ ンザ)が 専門ですが、 リウ
マチな ども見ています。また当院の臨床研修の担当にな
ってお ります。 ご子息、お知 り合 いの方 に初期及び後期
臨床研修をされる方がお られま した らご紹介をお願 い 申
し上げます。
① 中 村 芳 明 (H2641着 任)
② 歯科口腔外科
③ 野菜作 り・一所懸命
④ 時々行く山登 りです。
⑤ 歯科口腔外科は、医科 と歯科の接点
です。 口やあごがおか しい方はかか り
つけの先生にご相談の上で受診 されて
下さい。
⑥ 久留米大学 に 14年 間、大川の高木病院 に 16年 間在職
していま した。歯科 口腔外科の疾患全体をカバーできま
すが、特 に顎関節症や顎関節脱臼な どで バ ンピングや開
放術 も行 っています。御相談、御紹介 の程よろ しくお願
い申し上げます。
⑤ ⑥
や矢
わ達
﹂
西州
①②
(H26.616着 任 )
済生会 にくるのは 3度 目にな ります。
またよろ しくお願 いします。
③ 2歳 と 6歳 の子供と遊ぶこと
④ 21時 には寝ることになります。ほぼ強
制的です。
【10月 011月 の巡回診療日程のお知らせ 】
地 区 名
診
東羽 田高花
療
日
10月
11月
14日 Q。 28日 び ll日 ω 。
25日 ω
場
高 花 公 民 館
0、
古
10月 7日 ω、11月 4日 の
後
日
尋
テ
所
古後生活改善センター
間
1:45∼ 3:15
1:45∼ 3:15
※身体のことでお悩みの方は、お気軽にお出でください。
*健 康保険証、医療受給者証 (ま たは高齢受給者証)を 持参 してく―
ださい。
院の窓口で現金をお支払いいただくのと同様に有料です。■│■ ■
`病
済牛会日甲病院の「理含Jt,と「基本方針
患者の権利 と義務
J.
理
墨
ヨ勇
「曇せ
着
9宅
幕
層
青
震
進
冒
を
掘
彗
程
曇
臭
義
1.最 善で安全な医療 を平等 に受 ける権利があ
│ま
ります。
現 に貢献 します。
2.個 人 として、その人格や価値観が尊重 され
る権利があ ります。
1:稽 嘉
T霧 菌
歯
tま す
義
言
。
霞
霧
負
崎
縫
翼
…
3.自 己の病気や治療 につ いて、説明を受 ける
3
関係機 関 との連携 を図 り、 高度 医療 を
提供 します。
4.職 員 の協 調 と信頼 によ って、 テ ーム 医
療 の充 実 を図 り、患者本位 の 医療 を
実践 します。
5 中核 病 院 と して、 地域 の 医療 水準 の 向
上 に努 め ます。
6 総合 的な 医療 の質 の管 理 を行 い、 健 全
経 営 を 目指 します。
発行 /爵 田大分県済 生会 日田病院
権利があ ります。
4.自 ら治療方法 を選択す る権利、 また 自ら治
療 を拒否す る権利があ ります。
5.治 療 に当た り症状 を正確 に告知す る義務が
あ ります。
6.医 師の指示 に従 い、病院の規則 を遵守す る
義務があ ります。
7.診 療費 を支払 う義務があ ります。
〒877-1292日 田市大字三和 643番 地の 7
80973(24)1100
印刷 /朝 日堂印刷
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