Comments
Description
Transcript
<クラッチポンプの改善>
<クラッチポンプの改善> 今のトライアルは「クラッチ性能」がとても大切です。ですんで、今のトライアルバイクは例外なくすべて「油圧クラッ チ」です。だけど、モトクロスはほんの一握りが油圧クラッチだけで、あとモトクロスとロードを含めてすべて古典的な ワイヤークラッチですね。 �この二つの部品はショックのないようゴムでつながっています。 �ゴムがゆるくなりガタが出ますと、クラッチが切れなくなります。 �ハウジングメインギア �クラッチハウジング この“能書き”はさておき、クラッチ性能向上は一番きくと思われる「クラッチフリクション板やクラッチ鉄板」や、これら の入っている機械的部分「クラッチハウジングやクラッチセンター等々」の、上の写真部品なんかの改善に限っていま す。 ですがこれらのクラッチ機構を動かしている部品の大もとの「油圧部分」にも改善の余地はないのでしょうか?? 「パスカルの原理」を発見したパスカルおじさんも「もっと研究しろ」と、草葉の陰から申しているかもしれませんね。 �これが圧力をかけるピストンで �押します ��フリーの状態のレバーを押し戻す力はこの� ��スプリングの力で調整します。 これが「油圧でクラッチ機構」を動かす一番最初のクラッチマスターシリンダーの分解部品ですが、機構は単純です ね。油圧系はすべて「パスカルの原理」を応用しています。 パスカルの原理については以下をご覧下さい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/パスカルの原理 これが「クラッチポンプ」です Beta-Evo であれ Beta-Rev3 であれ他なんであれ「左手で動かしたクラッチレバー」は“ホース内のオイル”を通じ て「クラッチポンプ」へと油圧が伝わります。 ここで一番大切な事ですが「ホース内のオイル」という表現をしましたが、これは間違いで正しくは「ブレーキフリュー ド」と言うのが正しいのです。そして「いわゆるオイル」と「ブレーキフリュード」は別物なのを知って下さいね。この違い こそが「今回の本題」なのです。 ちなみにブレーキフリュードの“フリュード”は直訳で“液体”です。つまり「ブレーキオイル」ではなくて「ブレーキ液」とい うのが正しい言い方ですね。 この油圧クラッチポンプを取り外すと、このような形をしています。