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みどりアップQ 第5号原稿案
配付資料 Vol.5 Nov 2015 横浜みどりアップ計画 市民推進会議レポート 緑 × ま ち × 未 来 を 考 え よ う 横浜市内には、自然豊かな大学の キャンパスが点在しています。 キャンパスの自然も、私たち市民に とってはかけがえのない緑。 みどりアップ計画の事業の一つ 「よこはま森の楽校」では、 緑のキャンパス、 森の楽校へ! そんな緑のキャンパスで、街で、 学生たちと一緒に学びながら、 さまざまな発見に出会えます。 今号では、学生の目を通した、 緑と地域の交流をレポートします。 フェリス女学院大学を囲む森での蝶の観察会 子供たちに伝えることで、 気づくこと、学ぶこと。 横浜市と大学、学生たちの協働により、市民向けの自然体験、 環境学習を行っている「よこはま森の楽校」事業。 なかでも、フェリス女学院大学のプログラムは、まちと緑のつな がりを実感できる楽しさが魅力。 みどりアップ市民推進会議では、フェリスを囲む森で行われた 「蝶がつなぐ緑のネットワーク調査」を取材、レポートします。 取材・編集 東みちよ 委員 蝶とまちの緑の関係を探る 泉区緑園にある、フェリス女学院大学緑園キャンパス。こ こには構内に約2ヘクタールもの樹林地があり、周辺の森と 共に、住宅地の中の貴重な緑となっています。キャンパスで はビオトープや屋上緑化を取り入れるなど、緑あふれる環境 作りにも積極的。 子供たちも発見しながら成長! 「サークル活動では、長靴に麦わら帽子で、農作業も楽しん でいるんですよ!」と元気に話してくれるのは、同校のエコキ 「きれいな蝶をたくさん捕まえたい」「よく山を歩いているけ ャンパス研究会の学生たち。構内で畑を耕したり、企業と協 ど、もっと昆虫のことが知りたい」「夏休みの宿題にしたい」な 働でエコ商品の開発を行ったり、幅広い活動をしているそう。 どなど、さまざまな思いで参加した 19 組の親子参加者たち。 「よこはま森の楽校」事業では、蝶の観察会を通して、まちと まずこの調査では、参加者たちが大学グラウンド周辺の樹 緑のつながりを知る「蝶がつなぐ緑のネットワーク調査」を実 林、草地で、蝶を捕まえることから始めました。蝶を捕まえた 施、親子で参加できる体験学習を行っています。 ら、それを観察し、配布した地図に蝶の種類と場所をまとめ 「蝶は、まちの緑を“蝶道”として利用して、ある決まった通 ます。そしてグループごとに大きな地図にまとめ、蝶の生息 り道を飛んで行くのです。ですから捕まえた蝶を追いかける 域がわかる蝶マップを発表するというプログラム。最初はな ことで、その生態を知ることができます。また蝶の幼虫は、そ かなか蝶を捕まえることができなかった子供も、みんなでワ れぞれ決まった葉や草しか食べないので、緑とのつながりが イワイ楽しんでいるうちに、いろんな蝶を発見! 「あ、シジミ 深いのです。緑の種類によって、蝶の生息域も変わってきま 蝶だ!」などと、蝶の種類がわかるようになりました。 す」今回の調査で講師を務める、東京都市大学環境学部准 教授、横田樹広さんは蝶とまちの緑の関係について、そう解 説してくれました。 Q よこはま森の楽校とは? A 横浜みどりアップ計画では、森に関わる市民の裾野をひろげ るため、森に関わる第一歩として、親子で参加できるイベントの 充実に取り組んでいます。「よこはま森の楽校」は、市が市内大 学と連携し、学生が中心となって大学ごとに特徴のある環境学 蝶の講義(右)、森の中で蝶の説明をす る横田先生(左) 習のイベントを開催しています。 最初は捕まえることに夢中でしたが、次第にどのような蝶が、どん な場所にいるのか、観察しながら捕獲できるように。キャンパスの 芝生、森の周辺、森の中と移動するうち、観られる蝶の種類の違 いに気づくようになったのも、学習の成果です。 「生き物のつながりを、緑地だけでなく、まちも含めて作ることが大 森の楽校レポート 東京都市大学 岩﨑研究室 森の土の中にいる生き物探し、落ち葉のゆくえなどを通して、 森の循環を観察しました。 ―学生スタッフのコメント― 切です。これを機会に、森とまちの境目や、まちとの関係も考えら 「参加した後で見える世界が変わると思 れるようになって欲しいですね」と横田先生。 う。落ち葉のゆくえを通して森の循環を 知ってほしいです」 学生たちの地域への想い 東京都市大学 北村研究室 こうした取り組みを 2002 年度から続けてきたフェリス女学院大 キャンパスの森でのバードウォッチング、鳥の生態の解説や野 学の学生たちは、地域貢献活動の意義についてさまざまな想いを 鳥クイズ、巣箱作りをして、自然と触れ合いました。 語ってくれました。「こうやって子供たちや地域の人たちと交流でき ―学生スタッフのコメント― るのが楽しいです」「子供たちに、どう伝えたら理解してもらえる 「鳥の研究をしています。地域の人にも、 か? というのは難しいところではありますが、それを考えることで 森にどんな鳥がいるか、知ってもらえた 私たち自身も勉強になります」「こうした活動を続けることで、これ らいいなと思います」 まで環境に関心のなかった子供たちにも、緑と生き物の関係を知 って興味を持ってもらえたら嬉しい」(エコキャンパス研究会:1年・ 松永悠里さん、3年・浅田真奈さん、丸山絵里さん) ここにみどり税 環境学習のイベント実施、広報 東洋英和女学院大学 散策や笹舟遊び、自然素材を使った工作、自分で摘んだ草花 の試食などを通して、自然に親しみました。 ―参加者のコメント― 「子ども一人ずつに学生が付いて、子ど ものペースで参加できてよかった」「身 近な自然を体験することができた」 市内大学合同「よこはま森の楽校」、開催 @クイーンズサークル 横浜市内にある大学に通う学生が主導するイベントが、11 月にみな とみらい、クイーンズサークルで開催されます。各校ごとにユニークな 環境学習プログラムを実施するこのイベントは、学生たちが自分たちで 企画しながら進めるというもの。 「イチから自分たちで企画、準備するのは大変だけど、大学での学びと は違った楽しさがあります。子供たちや、おじいちゃん、おばあちゃん、 いろんな方々と交流できる、まちのイベントは、自分の知らなかったこと を逆に教えてもらうこともあり、楽しみです!」「横浜は都会? って聞か れるけど、私の周りにはまだまだ畑や森もたくさんあります。まちの自 然の魅力や、緑のあるまちだからこそ発見できる生き物のこと、いろい ろ知って欲しいですね」(東京都市大学吉﨑研究室 3 年・後藤彰太さ ん、同大学北村研究室3年・柴田綾菜さん、笠井賢一さん) 企画会議に集まった学生のみなさん よこはま森の楽校 ~元気もりもり!横浜の森~ 日時:2015 年 11 月 22 日(日) 正午~午後5時 30 分 (開場 11 時 30 分) 会場:クイーンズサークル(クイーンズスクエア横浜1F) 入場料:無料 自然素材を使ったクラフト教室や、ネイチャーゲーム、ワークショ ップ、トークショーなど、市内の大学生が中心になって企画する、 横浜の森に親しむイベントです。 イベント INFORMATION [みどりのイベント情報] イベント情報3件掲載 ・横浜花き展覧会 ・いきものを知る守るシリーズ~林の野鳥調査隊~ ・ウェルカムセンターイベント1件 市民の森 OPEN! 柏町市民の森 (旭区) 9 月 1 日、相鉄いずみ野線「南万騎が原」駅から徒歩 3 分ほどの ところに、柏町市民の森が開園しました。 柏町市民の森は、市街地に残された貴重な緑を守るため、横浜 みどり税を活用して、横浜みどりアップ計画で保全されたものです。 園内にある約1.9ha の樹林地は、コナラ等の落葉広葉樹林と、 スギ・ヒノキ等の針葉樹林で主に構成され、豊かな自然環境が保全 されています。 自然を気軽に楽しむための、憩いの 場となる広場や散策路が整備されてい ます。ぜひ、みなさんも市民の森を歩き においでください。 ●問合せ 環境創造局みどりアップ推進課 ℡045-671-2624 FAX:045-224-6627 5 25 11 青空市イベント開催 農産物直売所や朝市でのイベント情 報(11 月~2 月)を掲載 横浜みどりアップの マスコットキャラクター誕生 横浜みどりアップ葉っぴー だよ。よろしくね~! 531 点の応募の中から選 ばれました。みどりアップ 計画を知ってもらうため、 活動していきます。 プロフィール 横浜の森で目覚めた、森の妖精。好きな ことは日向ぼっこ。手に持っている花で、 緑をどんどん増やします。