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カナダの金融市場動向 Weekly Report
2014年4月30日 カナダの金融市場動向 Weekly Report 【2014年4月19日~2014年4月25日の推移】 【1】為替動向 先週のカナダ•ドル円相場は小幅にカナダ・ドル安とな りました。消費税増税の影響をはかる4月東京都CPI (消費者物価指数)が市場予想を下振れ、日米の TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)協議が合意に至 らなかったことも失望され、米ドル円はこう着となりました。 カナダ・ドルについても、欧米がイースター休暇明けで、 翌週に米国雇用統計などの重要指標を控え、様子見 姿勢が強く、再度緊迫の度合いを増すウクライナ情勢 をにらみながら小幅に下落しました。 今週は、カナダで2月GDP(国内総生産)が発表されま すが、経済指標面では米国のセンチメント指数や雇用 統計の方に注目が集まりそうです。ウクライナ情勢の緊 張や原油価格の下落、米国株式市場の戻りが一服した ことなどからリスクセンチメントは改善しにくく、カナダ・ド ルもやや上値の重い展開を見込みます。 【カナダ・ドル 為替推移】 (2014年3月28日~2014年4月25日) (円/カナダ・ドル) (カナダ・ドル/米ドル) 100 1.05 円/カナダ・ドル(左軸) カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転) 97 1.07 カナダ・ ドル 高 92.55 94 1.09 91 1.11 1.10 88 3/28 4/4 4/11 4/18 安 1.13 4/25 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【2】金利動向 先週のカナダ5年国債利回りは低下しました。欧米の イースター休暇明けで当初は動意が薄い相場でしたが、 ウクライナ情勢が再度緊迫度を増す中、週末にかけて 金利は低下しました。カナダでは2月の卸売売上高、小 売売上高が発表されましたが、市場への影響は軽微で した。ここもとの物価指標の上昇から市場ではやや利上 げに目線が向かいつつありましたが、カナダ中央銀行 のポロズ総裁があらためて低インフレに対する警戒と金 融政策の中立姿勢を示したことが、中期年限の債券を 中心に買い戻し(金利は低下)の材料となりました。 今週は、FOMC(米国連邦公開市場委員会)と米国雇 用統計が注目されます(5月は、カナダの雇用統計は米 国と同時ではなく、翌週に発表されます)。ただし、今回 のFOMCではFRB(米国連邦準備制度理事会)議長の 記者会見が予定されておらず、週末の米国雇用統計に 向けての動きがより注目されます。債券市場ではウクラ イナ情勢への警戒から買いが入っておりますが、米国と カナダの経済環境は悪天候要因の払拭から改善基調 が読み取れる状態にあり、金利上昇の可能性にも注意 が必要とみています。 【カナダ 金利推移】 (2014年3月28日~2014年4月25日) (%) 2.1 2.0 5年国債 1.9 1.8 1.7 1.67 1.6 1.5 1.4 3/28 4/4 4/11 4/18 4/25 【3】先週と今週発表の主要経済指標 発表日 発表頻度 期間 指標名 データ (参考)前回 4/23 4/30 月次 月次 2014年2月 2014年2月 小売売上高(前月比) GDP(前月比) 0.5% - 0.9% 0.5% (出所)Bloombergより大和投資信託作成 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。■当資料は、 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数値、 図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。■当資料中における運用実績 等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1