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Ⅱ授業外の取組 ⑧学習習慣の確立(中学校)
Ⅱ授業外の取組 ⑧学習習慣の確立(中学校) 〔一歩前進のポイント〕 ・「学習の手引き」を利用して,学習の目標,学習の方法,評価について等を確認し て,生徒が進んで学習する環境を整える。 ・保護者にも,家庭学習の必要性や方法を理解してもらい,学校と連携しながら取 り組める環境をつくる。 ・家庭学習を習慣化するための手だてを考える。 大分類 Ⅱ授業外の取組 No.106 基本項目 ⑧学習習慣の確立(中学校) 課題 ・与えられた課題,宿題には取り組んでいるが,自主的に学習する態度が弱い。 ・宿題以外の復習や予習,苦手な教科の学習などに取り組んでいる生徒が少ない。 ・学力向上への保護者の関心は高いが,子供の学習習慣確立の具体的な方法が分からなかっ たり,本人の意欲を引き出せずに手をこまねいていたりして困っている場合が多い。 方策 ・家庭における自主的・継続的な学習習慣づくりを目指す。 ・学校と家庭が連携・協力して家庭学習習慣の確立を図る。 ・得意な教科,好きな教科をつくり,分かることの喜びを知り,学校や家庭で学ぶことの意 義を実感できるようにする。 具体例 ・「学習の手引き」を活用して,学習の目標や方法について子供と保護者に紹介し, 子供の進んで学習に取り組む意欲を育て,保護者にも家庭学習の重要性を理解して もらう。 ・望ましい家庭における時間の使い方を考えさせるために,子供に一週間の時間の使い方を 振り返るワークシートに記入させ,保護者,教師と共に見直す取組をする。 ・ 「明日を創るノート」を利用し,家庭学習の習慣化を図る。 ・ 「明日を創るノート」のコメント欄を利用し,保護者との連携を図る。 手引 中学生は,小学生の時に比べ忙しくなる。小学校ではなかった放課後や休日の部活動などに時間を使 うため一つ一つの事柄にかけられる時間が少なくなる。特に中1の入学当初には,忙しい毎日の中で学 習への取組にまで手が回らないケースも多く見られる。 予習と復習を定着させるためには教師と保護者が協力することが大事である。そのために「学習の手 引き」を作成し,生徒と保護者の意識化を図っている。 1週間の細かい「生活記録」を記入させ,家庭における時間の過ごし方の課題を明確にする。続いて, 改善方法を助言し,家庭学習の見直しをする。保護者のコメント欄を作るなどして,負担にならない程 度の協力を求めていくことが望ましい。 <学習習慣確立に向けた取組手順> ①年度初めの学級指導,各教科のオリエンテーションの時間に, 「学習の手引き」を利用し,家庭学習 を含めた学習の意義・学習内容・学習方法・評価の方法などを確認して,生徒の意識化を図るととも に,保護者にも目を通してもらい,理解と協力を得られる環境を整える。 - 410 - 学習の手引きの概要 学習の意義と手引きの内容について 家庭学習の方法の紹介 - 411 - 評価の方法について 各教科の学習について(国語の場合) ②家庭における時間の使い方について,子供に一週間の時間の使い方を振り返るワークシートに記入 させ,保護者,教師と共に見直す取組をする。 各学期毎に実施し,保護者と共に時間の使い方を見直す機会をつくる。 - 412 - ③明日の教科連絡や一日を振り返るコメントを書く生活記録ノートを学校で自作して, 「明日を創るノ ート」と呼んでいる。それを利用して,家庭学習の習慣を定着させるために,家庭学習の内容をそれ に記入させて,毎日提出させることにしている。そして,毎日取り組んでいる「小テスト」の間違え た問題のやり直しや各教科の授業の復習をするように指示している。毎日少しずつでも家庭学習をす る習慣をつくり,計画的な学習ができる環境をつくる手だてとしている。 ④「明日を創るノート」を利用して,家庭との連 携を図る。一週間に一度,保護者からコメント を書いてもらうことにより,子供の家庭生活の 様子を把握したり,保護者の悩みや要望に対し て応えるために活用する。保護者が記入しやす いように,学校からの質問形式にするなどの工 夫をしている。 ⑤効果の検証 アンケートを実施して,書く取組の効果と課題 を検証して,改善策を検討する。 - 413 -