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文字・活字文化の日記念事業「言葉と音楽が旅をする」を開催しました

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文字・活字文化の日記念事業「言葉と音楽が旅をする」を開催しました
平成27年度 文字・活字文化の日記念事業
言 葉 と音 楽 が旅 をする
∼朗読とピアノのコラボレーション♪∼
≪平成27年11月15日(日) in成城ホール≫
ゲストに、女優・作家の中江有里さんと、ピアニストの園田涼さんをお迎えして、3部構成で行
いました。今回のテーマを「旅」とし、いろいろな世界の旅を楽しみました。(来場者230名)
第1部は、園田涼さんのミニコンサート。音楽の世界へ旅をする
ということで、園田さんオリジナル曲以外にも、様々な曲を演奏し
てくれました。ショパン作曲の「幻想即興曲」をラテンやジャズ要
素を加えたポップなアレンジで観客を驚かせました。
1曲1曲そのストーリーが思い浮かぶような演奏で、音の感性の
世界に引き込まれました。演奏も、ダイナミックかつ繊細なすばら
しかったです。
第2部は、中江有里さんの朗読・ミニトークでした。
中江さんが朗読する、平松洋子著の『アジアおいしい話』は、
食べ歩きの旅をしているような楽しい気分になりました。また
師でもある故・児玉清さんのお話は、児玉さんの正義感や熱い
気持ちが伝わってくるものでした。中江さんが小説の第二作を
書くのがこわくて、なかなか踏み切れなかったとき、相談した
児玉さんにも同じ経験をしたことがあり、背中を押してくれた
という話も印象的でした。
第3部は、中江有里さんと園田涼さんのコラ
ボレーション!園田さんの演奏をバックに、中
江さんが朗読を行いました。『エルニーニョ』
(姫野カオルコ著)で出てくる「もりのくまさ
ん」のお話は少し奇妙な雰囲気で、園田さんの
即興BGMも空気にぴったりと合っていて、ま
るで不思議な世界に迷い込んでしまったかの
ようでした。また、村上春樹著の『辺境・近境』
の朗読では神戸を旅している気分に。本に出て
きたピザ屋さんはなんと園田さんのお知り合
いで、その小話に会場も盛り上がりました。
朗読とピアノのコラボレーションが実現!
来場者からは「なかなか面白い企画であったと思います。
二人のコラボも自然で、聞いていて私も小説を改めて読ん
でみたいと思いました。」「朗読でゆっくり文章を味わうこ
とができました。」「読書の楽しみについて、再認識するこ
とができました。」などの声がありました。
昨年は、作家の江國香織さんの詩の朗読と園田涼さんの
ピアノでしたが、今年は去年とはまた違う雰囲気で新鮮で
した。みなさんもよい“旅”ができたのではないかと思い
ます。
握手を交わす中江さんと園田さん
※当日朗読した本については、次のページをご覧ください。
当日のリスト・曲目♪
第1部
園田涼さんのミニコンサート
1. うらぎりものたち
2. 273マイル
3. Romance
4. Soul
River
5. Yesterday
6. nationslism
7. 幻想即興曲(作曲:ショパン)
第2部
中江有里さんの朗読・ミニトーク
1. アジアおいしい話
平松洋子著(筑摩書房)
2. 人生とは勇気−児玉清からあなたへラストメッセージ
第3部
児玉清著(集英社)
中江有里さんと園田涼さんのコラボレーション
1. エルニーニョ
2. 辺境・近境
姫野カオルコ著(角川書店、新潮社)
村上春樹著(新潮社)
3. ティンホイッスル
中江有里著(角川書店)
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