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参考資料1-11(PDF:2968KB)

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参考資料1-11(PDF:2968KB)
参考1
行政文書の除外規定について
1 滋賀県情報公開条例(平成12年滋賀県条例第113号)
(定義)
第2条
2 この条例において「公文書」とは、実施機関の職員(県が設立した地方独立行政法人の役員を含む。以下同
じ。)が職務上作成し、または取得した文書、図画および写真(これらを撮影したマイクロフィルムを含む。
以下同じ。)ならびに電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができな
い方式で作られた記録をいう。以下同じ。)であって、当該実施機関の職員が組織的に用いるものとして、当
該実施機関が保有しているものをいう。ただし、次に掲げるものを除く。
(1) 公報、官報、白書、新聞、雑誌、書籍その他不特定多数の者に販売することを目的として発行されるもの
(2) 滋賀県立近代美術館、滋賀県立琵琶湖博物館その他の県の施設または県が設立した地方独立行政法人の施
設において、歴史的もしくは文化的な資料または学術研究用の資料として特別の管理がされているもの
【滋賀県情報公開条例の解釈運用の手引】
歴史的もしくは文化的な資料または学術研究用の資料として価値があるため、特別の管理をしているもの
についても、できるだけ一般の利用に供されるべきですが、貴重な資料の保存、学術研究への寄与等の観点か
らそれぞれ定められた公開範囲、手続の基準に従った利用に委ねられることが適当であり、本制度の対象外と
したものです。
- 19 -
2 公文書等の管理に関する法律(平成21年法律第66号)
(定義)
第2条
4 この法律において「行政文書」とは、行政機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書(図画及び電磁的
記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう。
以下同じ。)を含む。第19条を除き、以下同じ。)であって、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとし
て、当該行政機関が保有しているものをいう。ただし、次に掲げるものを除く。
(1) 官報、白書、新聞、雑誌、書籍その他不特定多数の者に販売することを目的として発行されるもの
(2) 特定歴史公文書等
(3) 政令で定める研究所その他の施設において、政令で定めるところにより、歴史的若しくは文化的な資料又
は学術研究用の資料として特別の管理がされているもの(前号に掲げるものを除く。)
公文書等の管理に関する法律施行令(平成22年政令第250号)
(法第2条第4項第3号の政令で定める施設)
第3条 法第2条第4項第3号の政令で定める施設は、研究所、博物館、美術館、図書館その他これらに類する
施設であって、保有する歴史的若しくは文化的な資料又は学術研究用の資料について次条の規定による適切な
管理を行うものとして内閣総理大臣が指定したものとする。
2 内閣総理大臣は、前項の規定により指定をしたときは、当該指定をした施設の名称及び所在地を官報で公示
するものとする。公示した事項に変更があったとき又は指定を取り消したときも、同様とする。
(法第2条第4項第3号の歴史的な資料等の範囲)
第4条 法第2条第4項第3号の歴史的若しくは文化的な資料又は学術研究用の資料は、次に掲げる方法により、
特別の管理がされているものとする。
(1) 当該資料が専用の場所において適切に保存されていること。
(2) 当該資料の目録が作成され、かつ、当該目録が一般の閲覧に供されていること。
(3) 次に掲げるものを除き、一般の利用の制限が行われていないこと。
イ 当該資料に行政機関の保有する情報の公開に関する法律第5条第1号及び第2号に掲げる情報が記録
されていると認められる場合にあっては、当該資料(当該情報が記録されている部分に限る。)の一般
の利用を制限すること。
ロ 当該資料の全部又は一部を一定の期間公にしないことを条件に法第2条第7項第4号に規定する法人
その他の団体又は個人から寄贈又は寄託を受けている場合にあっては、当該期間が経過するまでの間、
当該資料の全部又は一部の一般の利用を制限すること。
ハ 当該資料の原本を利用させることにより当該原本の破損若しくはその汚損を生ずるおそれがある場合
又は当該資料を保有する施設において当該原本が現に使用されている場合にあっては、当該原本の一般
の利用の方法又は期間を制限すること。
(4) 当該資料の利用の方法及び期間に関する定めがあり、かつ、当該定めが一般の閲覧に供されていること。
(5) 当該資料に個人情報(生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の
記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と照合することができ、それにより特定の
個人を識別することができることとなるものを含む。)をいう。以下同じ。)が記録されている場合にあっ
ては、当該個人情報の漏えいの防止のために必要な措置を講じていること。
- 20 -
【国立公文書館等】(公文書管理法2条3項)
・国立公文書館およびそれに類する機能を有するものとして政令で定めるもの
……歴史公文書等としての性格を有する行政文書の保存期間が満了したときに移管を受ける。
独立行政法人国立公文書館
宮内庁書陵部図書課宮内公文書館
外務省大臣官房総務課外交史料館
国立大学法人東北大学学術資源研究公開センター史料館公文書室
国立大学法人東京大学文書館
国立大学法人東京工業大学博物館資史料館部門公文書室
国立大学法人名古屋大学大学文書資料室
国立大学法人京都大学大学文書館
国立大学法人大阪大学アーカイブズ
国立大学法人神戸大学附属図書館大学文書史料室
国立大学法人広島大学文書館
国立大学法人九州大学大学文書館
日本銀行金融研究所アーカイブ
【歴史的資料等保有施設】(公文書管理法2条4項3号、同条5項3号)
・研究所、博物館、美術館、図書館その他これらに類する施設であって、保有する歴史的若しくは文化的
な資料又は学術研究用の資料について適切な管理を行うものとして内閣総理大臣が指定したもの
行政機関の施設
11施設 (平成27年10月1日現在)
宮内庁長官官房用度課(三の丸尚蔵館)
宮内庁書陵部図書課(図書寮文庫)
宮内庁正倉院事務所
国税庁税務大学校研究部(税務情報センター租税史料室)
文部科学省国立教育政策研究所教育研究情報センター(教育図書館)
文部科学省日本学士院(図書室)
文化庁日本芸術院(展示室及び保管庫)
国土交通省国土地理院地理空間情報部情報サービス課(地図と測量の科学館)
環境省国立水俣病総合研究センター(水俣病情報センター)
防衛省防衛大学校総合情報図書館
防衛省防衛研究所戦史研究センター(史料室)
独立行政法人等の施設
475施設 (平成27年10月1日現在)
国立大学法人滋賀大学附属図書館
(彦根市)
国立大学法人滋賀大学附属図書館教育学部分館 (大津市)
国立大学法人滋賀大学経済学部附属史料館
(彦根市)
国立大学法人滋賀大学経済経営研究所
(彦根市)
国立大学法人滋賀医科大学附属図書館
(大津市)
国立大学法人京都大学生態学研究センター図書室(大津市) ほか
- 21 -
3 鳥取県公文書等の管理に関する条例(平成23年鳥取県条例第52号)
(定義)
第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
(2) 現用公文書 実施機関の職員(県が設立した地方独立行政法人及び公社にあっては、役員を含む。以下同
じ。)が職務上作成し、又は取得した文書(図画、写真、スライド、マイクロフィルム及び電磁的記録(電
子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう。以下
同じ。)を含む。第16条を除き、以下同じ。)であって、当該実施機関の職員が組織的に用いるものとして、
当該実施機関が保有しているものをいう。ただし、次に掲げるものを除く。
ア 新聞、雑誌、書籍その他不特定多数の者に販売することを目的として発行されるもの
イ 特定歴史公文書等
ウ 図書館、博物館その他の施設において一般の利用に供することを目的として管理されているもの(特
定歴史公文書等を除く。)
4 島根県公文書等の管理に関する条例(平成23年島根県条例第3号)
(定義)
第2条
2 この条例において「公文書」とは、実施機関の職員(県が設立した地方独立行政法人の役員を含む。第30条
を除き、以下同じ。)が職務上作成し、又は取得した文書(図画及び電磁的記録(電子的方式、磁気的方式そ
の他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう。以下同じ。)を含む。第21条を
除き、以下同じ。)であって、当該実施機関の職員が組織的に用いるものとして当該実施機関が管理している
ものをいう。ただし、次に掲げるものを除く。
(1) 官報、公報、新聞、書籍その他不特定多数の者に販売することを目的として発行されるもの
(2) 特定歴史公文書等
(3) 図書館、美術館その他の県又は県が設立した地方独立行政法人の施設又は機関において一般の利用に供す
ることを目的として管理されているもの(前号に掲げるものを除く。)
5 香川県公文書等の管理に関する条例(平成25年香川県条例第5号)
(定義)
第2条
2 この条例において「行政文書」とは、行政機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書(図画及び写真
(これらを撮影したマイクロフィルムを含む。以下同じ。)並びに電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その
他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう。以下同じ。)を含む。第21条を除
き、以下同じ。)であって、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとして、当該行政機関が保有している
ものをいう。ただし、次に掲げるものを除く。
(1) 公報、白書、新聞、雑誌、書籍その他不特定多数の者に販売することを目的として発行されるもの
(2) 特定歴史公文書等
(3) 香川県立文書館等において、歴史的若しくは文化的な資料又は学術研究用の資料として特別の管理がされ
ているもの(前号に掲げるものを除く。)
- 22 -
6 熊本県行政文書等の管理に関する条例(平成23年熊本県条例第11号)
(定義)
第2条
3 この条例において「行政文書」とは、実施機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書(図画及び電磁的
記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう。
以下同じ。)を含む。第18条を除き、以下同じ。)であって、当該実施機関の職員が組織的に用いるものとし
て、当該実施機関が保有しているものをいう。ただし、次に掲げるものを除く。
(1) 官報、公報、白書、新聞、雑誌、書籍その他不特定多数の者に販売することを目的として発行されるもの
(2) 特定歴史公文書
(3) 熊本県立図書館、熊本県立美術館その他知事が定める施設において、知事が定めるところにより、一般の
利用に供することを目的として特別の管理がされているもの(前号に掲げるものを除く。)
行政文書等の管理に関する条例施行規則(平成24年熊本県規則第25号)
(条例第2条第3項第3号の知事が定める施設)
第2条 条例第2条第3項第3号の知事が定める施設は、研究所、博物館、美術館、図書館その他これらに類す
る施設であって、保有する歴史的若しくは文化的な資料又は学術研究用の資料について次条の規定による適切
な管理を行うものとして知事が指定したものとする。
2 知事は、前項の規定により指定をしたときは、当該指定をした施設の名称及び所在地を熊本県公報で告示す
るものとする。告示した事項に変更があったとき又は指定を取り消したときも、同様とする。
(条例第2条第3項第3号の一般の利用に供することを目的として特別の管理がされている文書の範囲)
第3条 条例第2条第3項第3号の一般の利用に供することを目的として特別の管理がされている文書は、次に
掲げる方法により、特別の管理がされているものとする。
(1) 当該文書が専用の場所において適切に保存されていること。
(2) 当該文書の目録が作成され、かつ、当該目録が一般の閲覧に供されていること。
(3) 次に掲げるものを除き、一般の利用の制限が行われていないこと。
ア 当該文書に熊本県情報公開条例(平成12年熊本県条例第65号)第7条第1号から第3号までに掲げる
情報が記録されていると認められる場合にあっては、当該文書(当該情報が記録されている部分に限
る。)の一般の利用を制限すること。
イ 当該文書の全部又は一部を一定の期間公にしないことを条件に法人その他の団体(県及び地方独立行
政法人等を除く。第5条第3号イにおいて「法人等」という。)又は個人から寄贈又は寄託を受けてい
る場合にあっては、当該期間が経過するまでの間、当該文書の全部又は一部の一般の利用を制限するこ
と。
ウ 当該文書の原本を利用させることにより当該原本の破損若しくはその汚損を生ずるおそれがある場合
又は当該文書を保有する施設において当該原本が現に使用されている場合にあっては、当該原本の一般
の利用の方法又は期間を制限すること。
(4) 当該文書の利用の方法及び期間に関する定めがあり、かつ、当該定めが一般の閲覧に供されていること。
(5) 当該文書に個人情報(個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等に
より特定の個人を識別することができるもの(他の情報と照合することができ、それにより特定の個人を識
別することができることとなるものを含む。)をいう。以下この号及び第5条において同じ。)が記録され
ている場合にあっては、当該個人情報の漏えいの防止のために必要な措置を講じていること。
- 23 -
- 24 -
参考2
地方機関の公 文書管理に関 する調査結果 について
1
調査内容
この調査は、地方機関等が保有する文書の中に歴史的に価値が高い公文書が存在すると
思 慮 さ れ る こ と か ら 、 作 成 後 30年 以 上 経 過 し て い る 文 書 ( 永 年 保 存 文 書 ほ か ) に つ い て 、
歴 史 的 文 書 と し て 保 存・活 用 す る こ と を 検 討 す る た め 、地 方 機 関 154所 属 を 対 象 に 、平 成 27
年 7月 10日 か ら 9月 25日 ま で 実 施 し た も の で す 。
2
調査対象
所属部局
知事直轄組織
1
総合政策部
3
総務部
6
琵琶湖環境部
15
健康医療福祉部
18
商工観光労働部
6
農政水産部
19
土木交通部
12
企業庁
3
病院事業庁
4
教 育 委 員 会 ( 県 立 学 校 64 所 属 を 含 む )
計
3
67
154
調査結果
(1) 作 成 後 30 年 以 上 経 過 し て い る 文 書 の 保 有 状 況
・保有している
95所 属
約 62.0%
・保有していない
59所 属
約 38.3%
- 25 -
約 6 割 の 所 属 が 作 成 後 30年 以 上 経 過 し て い る 文 書 を 保 有 し て い る と 回 答 し ま し た 。
文 書 を 保 有 し て い る 所 属 の う ち 、 知 事 部 局 が 全 体 の 35.1%、 教 育 委 員 会 が 23.4%と な
っています。
部局別では、文書を保有している比率は、琵琶湖環境部が最も高く、次いで商工観
光労働部となっています。
( 2) 作 成 後 30 年 以 上 経 過 し て い る 文 書 の 主 な 保 管 場 所
・敷地内の文書庫
66所 属
約 69.5%
・敷地外の文書庫
1所属
約 1.1%
・執務室内
25所 属
約 26.3%
・その他
3所属
約 3.2%
- 26 -
作 成 後 30年 以 上 経 過 し て い る 文 書 の 保 管 場 所 に つ い て は 、 約 7 割 の 所 属 が 敷 地 内 の
文書庫に保管しています。執務室内に保管している所属のうちの約8割は県立学校で
した。その他は全て学校であり、校長室等を保管場所としていることから回答されま
した。
( 3) 作 成 後 30 年 以 上 経 過 し て い る 文 書 の 文 書 保 存 票 等 の リ ス ト
・ある
63所 属
66.3%
・ない
32所 属
33.7%
全体の約3分の2の所属で、文書保存票等のリストが作成されています。知事部局
では約9割、企業庁・病院事業庁では6割、教育委員会では約3割となっています。
( 4) 作 成 後 30 年 以 上 経 過 し て い る 文 書 の 数 量
作 成 後 30年 以 上 経 過 し て い る 文 書 の お お よ そ の 数 量 を 文 書 保 存 箱 ( 幅 42㎝ ) に 換
算 す る と 、 合 計 4,946箱 で あ り 、 部 局 別 の 内 訳 は 、 次 の と お り で し た 。
所属部局
箱数
割合
知事直轄組織
0
0.0%
総合政策部
2
0.0%
総務部
4
0.1%
琵琶湖環境部
416
9.3%
健康医療福祉部
237
5.3%
商工観光労働部
24
0.5%
農政水産部
1,174
26.2%
土木交通部
2,431
54.2%
92
2.1%
病院事業庁
105
2.3%
教育委員会
461
10.3%
4,946
100%
企業庁
計
- 27 -
また、部局別の内訳からは、土木交通部が保有している文書が全体の約半分、農政
水産部が保有している文書が全体の約4分の1を占めていることが分かります。
土木交通部と農政水産部の内訳は、次のとおりです。土木事務所および農業農村振
興事務所が大半を占めています。
土木交通部
箱数
農政水産部
大津土木事務所
135
大津・南部農業農村振興事務所
南部土木事務所
740
甲賀農業農村振興事務所
甲賀土木事務所
420
東近江農業農村振興事務所
東近江土木事務所
30
永源寺ダム管理支所
箱数
229
40
421
0
湖東土木事務所
162
湖東農業農村振興事務所
20
長浜土木事務所
150
湖北農業農村振興事務所
22
木之本支所
400
高島農業農村振興事務所
402
高島土木事務所
394
農業技術振興センター
2
芹谷地域振興事務所
0
病害虫防除所
0
北川水源地域振興事務所
0
畜産技術振興センター
7
計
2,431
家畜保健衛生所
11
水産試験場
20
計
- 28 -
1,174
(5) 作 成 後 30 年 以 上 経 過 し て い る 文 書 の 使 用 頻 度
・頻繁に使用している
8所属
1,482箱
・時々使用している
45所 属
1,866箱
・ほとんど使用していない
38所 属
1,568箱
・全く使用していない
4所属
30箱
55.8% に あ た る 所 属 が 、作 成 後 30年 以 上 経 過 し て い る 文 書 を「 頻 繁 に 使 用 し て い る 」
「 時 々 使 用 し て い る 」と 回 答 し ま し た 。頻 繁 に あ る い は 時 々 使 用 し て い る も の は 3,348
箱 分 で あ り 、 こ れ は 作 成 後 30年 以 上 経 過 し て い る 文 書 全 体 の 67.7% に あ た り ま す 。
一 方 、「 全 く 使 用 し て い な い 」 も の は 30箱 分 で 、 全 体 の 0.6% で し た 。
(6) 作 成 後 30 年 以 上 経 過 し て い る 文 書 を 県 庁 に 移 管 し た 場 合 の 影 響
・支障が生じるものがある
82所 属
4,510箱
・支障が生じるものはない
13所 属
436箱
- 29 -
86.3%の 所 属 は 、 作 成 後 30年 以 上 経 過 し て い る 文 書 を 県 庁 に 移 管 し た 場 合 、「 支 障 が
生 じ る も の が あ る 」と 回 答 し ま し た 。数 量 は 4,510箱 分 で あ り 、作 成 後 30年 以 上 経 過 し
て い る 文 書 全 体 の 91.2%に あ た り ま す 。
支障が生じるもの
支障が生じるもの
がある
はない
計
頻繁に使用している
1,482
0
1,482
時々使用している
1,863
3
1,866
ほとんど使用していない
1,165
403
1,568
0
30
30
4,510
436
4,946
全く使用していない
計
(箱)
「 頻 繁 に 使 用 し て い る 」「 時 々 使 用 し て い る 」 文 書 に つ い て は 、 9 割 以 上 が 県 庁 に
移管すると支障が生じ、
「 ほ と ん ど 使 用 し て い な い 」も の の 約 7 割 に つ い て も 、支 障 が
生じるとなっています。
「 ほ と ん ど 使 用 し て い な い 」も の の う ち の 約 3 割 の 403箱 分 と「 全 く 使 用 し て い な い 」
30箱 分 を 含 め た 436箱 分 に つ い て は 、県 庁 に 移 管 し て も「 支 障 が 生 じ る も の は な い 」と
なっています。
- 30 -
(7) 作 成 後 30 年 以 上 経 過 し て い る 文 書 の 内 訳
作 成 後 30年 以 上 経 過 し て い る 文 書 を 、 以 下 の 「 滋 賀 県 公 文 書 の 収 集 お よ び 保 存 に 関
する要領」の第3条の各号に分類しました。
第1号
条例・規則等例規
第2号
県政の施策、計画、制度
第3号
行政組織、人事
第4号
県または市町村の行政区域、地方制度、選挙
第5号
県財政、公有財産、監査
第6号
行政処分、行政代執行、訴訟
第7号
会議、県関係法人
第8号
広報、県民の意向・動向、統計調査
第9号
叙位叙勲、表彰
第 10号
県内の重要な出来事、文化、自然、環境、産業、社会、国際交流
第 11号
その他歴史的資料として重要なもの
例規
県政の
組織人
公有財
行政処
施策
事
産等
分等
会議
広報・
表彰
重要な
調査
その他
出来事
6
13
7
44
30
4
5
11
8
21
4.0%
8.7%
4.7%
29.5%
20.1%
2.7%
3.4%
7.4%
5.4%
14.1%
「 公 有 財 産 等 」 に 関 す る 文 書 が 3 割 、「 行 政 処 分 等 」 に 関 す る 文 書 が 2 割 で 、 こ の
二 つ で 半 数 を 占 め て い ま す 。一 方 、
「 例 規 」や「 重 要 な 出 来 事 」に つ い て は 、低 い 割 合
となっています。
- 31 -
区分
該当所属数
(複 数 回 答 )
移管する
と支障が
主な意見
ある割合
官 民 境 界 の 確 定 資 料 等 、公 有 財 産 の 状 況 を 確 認
するのに必要な資料である。
公有財産等
(第 5 号 )
問 合 せ が あ っ た 場 合 等 に 、過 去 の 書 類 を 参 照 し
44
88.6%
て 迅 速 に 対 応 す る た め に 、敷 地 内 に 文 書 が 保 管
されている必要がある。
校 舎・敷 地 の 施 設・設 備 関 係 の 文 書 で あ り 、修
繕や工事の際に参照する必要がある。
過去の申請内容や経緯等を確認する場合に使
用 し て い る 。常 に 申 請 受 付 業 務 を 行 っ て い る た
行政処分等
(第 6 号 )
め 、い つ で も 閲 覧 可 能 な 状 態 に し て お く 必 要 が
28
85.7%
ある。
主に許認可関係で過去の経緯を迅速に調べる
必要が出てくる可能性がある。
卒 業 証 明 書 や 各 種 証 明 書 発 行 の た め 、卒 業 証 書
その他
(第 11 号 )
授与台帳をその都度確認する必要がある。
21
71.4%
卒 業 生 名 簿 で あ り 、原 本 な の で 、本 校 に な い と
卒業証明書等の発行事務に支障が生じる。
「 公 有 財 産 等 」 文 書 の 88.6%、「 行 政 処 分 等 」 文 書 の 85.7%が 県 庁 に 移 管 す る と 支 障
が生じるとなっており、理由としては、問合せ等への迅速な対応、修繕等の場合の参
照などが挙げられています。
「その他」では、卒業証明書等の発行が移管に支障が生じる理由として挙げられて
おり、県立学校が保有する卒業生名簿等が該当していると考えられます。
4
結論
地 方 機 関 が 保 有 し て い る 文 書 の う ち 、作 成 後 30年 が 経 過 し て い る 文 書 は 約 5,000箱 分 で 、
そのほぼ全てが敷地内の文書庫や執務室内などのすぐに取り出せる場所に保管されてい
ます。
こ の 約 5,000箱 の う ち 、お よ そ 半 分 を 土 木 事 務 所 、4 分 の 1 を 農 業 農 村 振 興 事 務 所 が 保
有しており、その文書の内訳は、官民境界関係や施設設備関係の「公有財産等」が約3
割 、許 認 可 関 係 の「 行 政 処 分 等 」が 約 2 割 、学 校 に 保 管 さ れ て い る 卒 業 生 名 簿 等 が 約 1 .
5割となっています。
こ の 約 5,000箱 の う ち 、99.4% は 何 ら か の 形 で 使 用 す る こ と が あ り 、91.2% に つ い て は 、
県庁に移管すると支障が生じます。一方、県庁に移管しても支障が生じないものは、全
- 32 -
体 の 8.8% に あ た る 436箱 で す 。
戦 後 か ら 昭 和 末 ま で の 約 40年 間 に 永 年 保 存 で 移 管 可 能 な 文 書 が 436箱 発 生 し た と す る
と 、 同 様 の 文 書 が 約 10箱 /年 で 発 生 す る こ と に な り ま す 。
436箱 ÷40年 = 10.9箱
本 庁 の 有 期 限 文 書 か ら の 選 別 率 は 、 H19~ H27ま で の 9 年 間 で 平 均 0.76% で あ る こ と か
ら 、 地 方 も 同 様 と 考 え る と 、 地 方 機 関 の 廃 棄 文 書 は 約 2,200箱 /年 で あ る た め 、 約 16箱 /
年を選別することとなります。
2,200箱 ×0.0076= 16.72箱
し た が っ て 、 永 年 保 存 文 書 10箱 と 有 期 限 文 書 か ら の 選 別 文 書 16箱 の 計 26箱 が 、 毎 年 度
地方機関から本庁文書庫へ移管される数量と予想できます。地方機関文書を移管するな
ら ば 、 初 年 度 に 436箱 と 26箱 /年 を 受 け 入 れ る こ と と な り ま す 。
こ れ ま で の 平 均 か ら 、 有 期 限 文 書 引 継 ぎ 箱 数 2,000箱 /年 、 有 期 限 文 書 廃 棄 箱 数 2,000
箱 /年 、 永 年 保 存 文 書 引 継 ぎ 箱 数 400箱 /年 、 本 庁 選 別 箱 数 20箱 /年 と 仮 定 す る と 、 本 庁 文
書庫が受け入れる文書数量は、以下のようになります。
<地方機関文書を受け入れた場合>
+ 2,000箱 - 2,000箱 + 400箱 + 20箱 + 26箱 = + 446箱
<本庁のみの場合>
+ 2,000箱 - 2,000箱 + 400箱 + 20箱
= + 420箱
本 庁 の 文 書 庫 に お い て 、 現 用 文 書 等 が 保 存 可 能 で あ る 棚 数 は 44,347、 既 に 使 用 し て い
る 棚 数 は 32,395で あ り 、 使 用 率 は 73.0% 、 空 き 棚 数 は 11,952で す 。( 平 成 27年 9 月 時 点 )
空き棚数と本庁文書庫受入れ数量から、文書庫が満杯になるのは、地方機関文書を受
け 入 れ た 場 合 は 25年 後 、 本 庁 の み を 受 け 入 れ る 場 合 は 28年 後 と な り ま す 。
<地方機関文書を受け入れた場合>
(11,952- 436箱 )÷446箱 = 25.8年
<本庁のみの場合>
11,952
÷420箱 = 28.4年
- 33 -
- 34 -
参考3
各媒体に適した温湿度について
媒体
温度
22℃
相対湿度
備考
55%
出典
※1
夏期および冬季の平均外気
温の変化に応じ、季節によ
紙
22℃
60%±5%
って緩やかな温度の変動は
あっても良い。湿度は年間
※2
を通じて一定に維持するこ
と。
マイ
TAC(酢酸セルロース、
クロ
1954~1993年)
フィ
PET ( ポ リ エ ス タ ー 、
ルム
1973年以降)
白黒
写真
フィ
ルム
写真
印画
カラー(銀色
素漂白様式)
~21℃
15~40%
~21℃
30~40%
TAC
~2℃
20~50%
PET
~21℃
20~50%
PET
~21℃
20~50%
カラー(発色
TACまた
現像方式)
はPET
白黒
JIS
間維持しなければならな
(Z6009)
い。
※3
24時間以内の変動幅は温度
±2℃、相対湿度±5%で
なければならない。
~2℃
20~30%
~18℃
30~50%
24時間以内の変動幅は温度
±2℃、相対湿度±5%で
JIS
(K7641)
JIS
(K7642)
~2℃
30~40%
光ディスク
10~25℃
20~60%
※3
(CD、DVD、BD)
~20℃
40%
※4
12~18℃
30~40%
※4
18℃
40%
※4
紙
カラー(発色現像方式)
湿度および温度は1日24時
なければならない。
磁気テープ
(オーディオカセット、ビデオ
カセット、オープンリールテー
プ、フロッピーディスク)
オーディオディスク
(LPレコード)
※1
国立公文書館所蔵資料保存対策マニュアル(平成14年3月)
※2
国宝・重要文化財の公開に関する取扱要項(平成8年7月12日文化庁長官裁定)
※3
情報保存研究会「JHKダイレクトリ2015年版」
※4
IFLA「図書館資料の予防的保存対策の原則」(2003年)
- 35 -
- 36 -
参考4
利用請求に対する措置について
1 鳥取県公文書等の管理に関する条例施行規則(平成23年鳥取県規則第67号)
(利用請求に対する決定等)
第6条 館長は、利用請求があったときは、当該利用請求があった日から起算して15日以内に、特定歴史公文書
等の全部若しくは一部を利用させる旨の決定又は特定歴史公文書等の全部を利用させない旨の決定(以下「利
用決定等」という。)をしなければならない。ただし、前条第3項の規定により補正を求めた場合にあっては、
当該補正に要した日数は当該期間に算入しない。
2 館長は、やむを得ない理由があるときは、前項の規定にかかわらず、同項に規定する期間を30日以内に限り
延長することができる。この場合において、館長は、速やかに、利用請求者に対して延長する理由及び期間を
書面により通知しなければならない。
3 館長は、利用決定等をしたときは、速やかに、利用請求者に対してその内容を書面により通知しなければな
らない。この場合において、特定歴史公文書等の全部を利用させる旨の決定以外の利用決定等をしたときは、
当該利用決定等の理由及び当該利用決定等の理由がなくなる期日(当該期日をあらかじめ明示することができ
る場合に限る。)を付記しなければならない。
4 館長は、利用請求に係る特定歴史公文書等が著しく大量であるため、利用請求があった日から起算して45日
以内にその全てについて利用決定等をすることができないときは、第1項又は第2項の規定にかかわらず、利
用請求に係る特定歴史公文書等のうちの相当の部分につき当該期間内に利用決定等をし、残りの特定歴史公文
書等については相当の期間内に利用決定等をすれば足りる。この場合において、館長は、第1項に規定する期
間内に、利用請求者に対して次に掲げる事項を書面により通知しなければならない。
(1) この項を適用する旨及びその理由
(2) 残りの特定歴史公文書等について利用決定等をする期限
5 館長は、前項の規定による通知をした場合は、鳥取県情報公開審議会にその旨を報告しなければならない。
2 島根県公文書等の管理に関する条例(平成23年島根県条例第3号)
(利用請求に対する措置)
第17条 知事は、利用請求に係る特定歴史公文書等の全部又は一部を利用させるときは、その旨の決定をし、利
用請求者に対し、その旨及び規則で定める事項を書面により通知しなければならない。
2 知事は、利用請求に係る特定歴史公文書等の全部を利用させないときは、その旨の決定をし、利用請求者に
対し、その旨を書面により通知しなければならない。
3 知事は、前2項の規定により、利用請求に係る特定歴史公文書等の全部を利用させる旨の決定以外の決定を
する場合は、これらの規定に規定する書面にその理由を付記しなければならない。
(利用決定等の期限)
第18条 前条第1項及び第2項の規定による決定(以下「利用決定等」という。)は、利用請求があった日から
起算して15日以内にしなければならない。ただし、第14条第2項の規定により補正を求めた場合にあっては、
当該補正に要した日数は、当該期間に算入しない。
- 37 -
2 前項の規定にかかわらず、知事は、事務処理上の困難その他正当な理由があるときは、同項に規定する期間
を30日以内に限り延長することができる。この場合において、知事は、直ちに書面により延長後の期間及び延
長の理由を利用請求者に通知しなければならない。
(利用決定等の期限の特例)
第19条 利用請求に係る特定歴史公文書等が著しく大量であるため、利用請求があった日から起算して45日以内
にその全てについて利用決定等をすることにより公文書センターの事務の遂行に著しい支障が生ずるおそれが
ある場合には、前条の規定にかかわらず、知事は、利用請求に係る特定歴史公文書等のうちの相当の部分につ
き当該期間内に利用決定等をし、残りの特定歴史公文書等については相当の期間内に利用決定等をすれば足り
る。この場合において、知事は、同条第1項に規定する期間内に、利用請求者に対し、次に掲げる事項を書面
により通知しなければならない。
(1) この条の規定を適用する旨及びその理由
(2) 残りの特定歴史公文書等について利用決定等をする期限
3 香川県公文書等の管理に関する条例(平成25年香川県条例第5号)
(利用請求に対する決定等)
第17条 知事は、利用請求に係る特定歴史公文書等の全部又は一部を利用させるときは、その旨の決定をし、利
用請求者に対し、その旨及び特定歴史公文書等の利用に関し規則で定める事項を書面により通知しなければな
らない。
2 知事は、利用請求に係る特定歴史公文書等の全部を利用させないときは、その旨の決定をし、利用請求者に
対し、その旨を書面により通知しなければならない。
(利用決定等の期限)
第18条 前条各項の決定(以下「利用決定等」という。)は、請求書が提出された日から起算して15日以内にし
なければならない。ただし、第16条第2項の規定により補正を求めた場合にあっては、当該補正に要した日数
は、当該期間に算入しない。
2 前項の規定にかかわらず、知事は、事務処理上の困難その他正当な理由があるときは、同項に規定する期間
を請求書が提出された日から起算して60日以内に限り延長することができる。この場合において、知事は、利
用請求者に対し、遅滞なく、延長後の期間の満了日及び延長の理由を書面により通知しなければならない。
(利用決定等の期限の特例)
第19条 利用請求に係る特定歴史公文書等が著しく大量であるため、当該請求書が提出された日から起算して60
日以内にその全てについて利用決定等をすることにより事務の遂行に著しい支障が生ずるおそれがある場合に
は、前条の規定にかかわらず、知事は、利用請求に係る特定歴史公文書等のうちの相当の部分につき当該期間
内に利用決定等をし、残りの特定歴史公文書等については、相当の期間内に利用決定等をすれば足りる。この
場合において、知事は、同条第1項に規定する期間内に、利用請求者に対し、次に掲げる事項を書面により通
知しなければならない。
(1) 本条を適用する旨及びその理由
(2) 残りの特定歴史公文書等について利用決定等をする期限
- 38 -
4 熊本県特定歴史公文書の保存、利用及び廃棄に関する規則(平成24年熊本県規則第27号)
(利用決定)
第9条 知事は、利用請求に係る特定歴史公文書の全部又は一部の利用を認めるときは、その旨を決定し、速や
かに、利用請求をした者(以下「利用請求者」という。)に対し、その旨及び利用の実施に関し知事が定める
事項を書面により通知しなければならない。
2 知事は、利用請求に係る特定歴史公文書の全部の利用を認めないときは、その旨を決定し、速やかに、利用
請求者に対し、その旨を書面により通知しなければならない。
(利用決定等の期限)
第10条 前条第1項及び第2項の決定(次条において「利用決定等」という。)は、利用請求書が知事に到達し
た日から起算して15日以内にしなければならない。
2 前項の規定にかかわらず、知事は、事務処理上の困難その他正当な理由があるときは、当該利用請求書が知
事に到達した日から起算して45日を限度として、同項に規定する期間を延長することができる。この場合にお
いては、知事は、利用請求者に対し、速やかに、延長後の期間及び延長の理由を書面により通知しなければな
らない。
(利用決定等の期限の特例)
第11条 利用請求に係る特定歴史公文書が著しく大量であるため、利用請求書が知事に到達した日から起算して
45日以内にその全てについて利用決定することにより事務の遂行に著しい支障が生ずるおそれがあるときは、
前条の規定にかかわらず、知事は、利用請求に係る特定歴史公文書のうちの相当の部分につき当該期間内に利
用決定等をし、残りの特定歴史公文書については相当の期間内に利用決定等をすれば足りる。この場合におい
て、知事は、同条第1項に規定する期間内に、利用請求者に対し、次に掲げる事項を書面により通知しなけれ
ばならない。
(1) この条の規定を適用する旨及びその理由
(2) 残りの特定歴史公文書について利用決定等をする期限
- 39 -
- 40 -
参考5
簡便な方法による利用について
1
独立行政法人国立公文書館利用等規則(平成23年規程第4号)
(簡便な方法による利用等)
第23条
館は、法第16条において利用が認められている特定歴史公文書等について、前節に定める手続
のほか、別に定めるところによる簡便な方法(次項に定めるものを除く。)により利用に供すること
ができる。
2
館は、特定歴史公文書等のデジタル画像等の情報をインターネットの利用により公開すること等の
方法により、積極的に一般の利用に供するものとする。
独立行政法人国立公文書館利用細則(平成23年4月1日館長決定)
(簡便な方法による利用の対象)
第11条
館は、利用の促進を図るため、特定歴史公文書等(目録において利用制限の区分が非公開及び
要審査とされているものを除く。以下この章から第7章までにおいて同じ。)について、利用等規則
第23条第1項に基づき、利用請求の手続によらずに利用に供することができる。
(簡易閲覧の申込み)
第12条
前条により特定歴史公文書等(利用等規則第8条により作成されたマイクロフィルムその他の
複製物を含む。以下この条において同じ。)の閲覧を希望する者は、特定歴史公文書等簡易閲覧申込
書(別記様式第3号。以下「簡易閲覧申込書」という。)を利用受付に提出するものとする。
2
館は、利用受付に簡易閲覧申込書が提出された場合は、原則として当日中に当該特定歴史公文書等
を閲覧に供するものとする。
2
鳥取県立公文書館管理運営要綱(平成24年3月26日制定)
(簡便な方法による利用)
第21条
館長は利用の促進を図るため、特定歴史公文書等(目録において利用制限の区分が非公開及び
要審査とされているものを除く)については、第14条の利用決定手続きを省略して閲覧(視聴)又は
複写に供することができる。
3
島根県公文書センターの管理に関する規則(平成23年島根県規則第34号)
(簡便な方法による利用)
第18条
知事は、特定歴史公文書等(条例第15条の規定により利用させることができるものに限る。)
について、条例第14条から第22条までに定める方法のほか、別に定めるところにより、簡便な方法に
より利用に供するものとする。
- 41 -
- 42 -
参考6
時の経過を考慮した利用制限情報該当性の判断基準について
1
国立公文書館における公文書管理法に基づく利用請求に対する処分に係る審査基準
(平成23年4月1日館長決定)
2 法第16条第1項第1号及び第2号の利用制限情報該当性の判断基準
国立公文書館においては、従来、30年を経過した歴史公文書等について、作成又は取得から一定の期
間が経過し、個人の権利利益を害するおそれがあると認められなくなった時点において、当該個人情報
を公開してきたことから、個々の案件における利用制限事由の該当性の判断に当たっては、これらの運
用も踏まえるものとする。なお、判断の際には、法第18条第1項に定める手続も活用するものとする。
(個人の権利利益を害するおそれがあるかについて検討を行う「一定の期間」の目安については、別添
参考資料「30年を経過した特定歴史公文書等に記録されている個人情報について」を参照。)
(別添参考)30年を経過した特定歴史公文書等に記録されている個人情報について
特定歴史公文書等に記録されている情報 一定の期間(目安) 該当する可能性のある情報の類型
の例(参考)
個人情報であって、一定の期間は、当該 50年
イ 学歴又は職歴
情報を公にすることにより、当該個人の
ロ 財産又は所得
権利利益を害するおそれがあると認めら
ハ 採用、選考又は任免
れるもの
ニ 勤務評定又は服務
ホ 人事記録
重要な個人情報であって、一定の期間 80年
イ 国籍、人種又は民族
は、当該情報を公にすることにより、当
ロ 家族、親族又は婚姻
該個人の権利利益を害するおそれがある
ハ 信仰
と認められるもの
ニ 思想
ホ 伝染性の疾病、身体の障害そ
の他の健康状態
ヘ 刑法等の犯罪歴(罰金以下の
刑)
重要な個人情報であって、一定の期間 110年
イ 刑法等の犯罪歴(禁錮以上の
は、当該情報を公にすることにより、当 を超える適切な年
刑)
該個人又はその遺族の権利利益を害する
ロ 重篤な遺伝性の疾病、精神の
おそれがあると認められるもの
障害その他の健康状態
(備考)
1 「一定の期間」とは、個人の権利利益を害するおそれがあるかについて検討を行う期間の目安
を参考として示したものである。本期間の起算日は、当該情報が記録されている特定歴史公文書
等が作成又は取得された日の属する年度の翌年度の4月1日とする。
2 「該当する可能性のある情報の類型の例」とは、この表の左欄にいう「個人情報」又は「重要
な個人情報」にそれぞれ該当する可能性のある一般的な情報の類型を例示したものであって、特
定歴史公文書等に記録されている情報がこの表のいずれに該当するかについては、当該情報の具
体的性質、当該情報が記録された当時の状況等を総合的に勘案して個別に判断するものとする。
3 「刑法等の犯罪歴」には、犯罪の被害者の情報を含む。
4 「刑法等の犯罪歴(禁錮以上の刑)」の「一定の期間」は110年を目途とする。「重篤な遺伝性
の疾病、精神の障害その他の健康状態」についての判断に当たっては、疾病の程度、医療の状況
及び疾病に対する社会の受け止め方等を考慮し、「一定の期間」は140年を目途とする。
- 43 -
2
鳥取県公文書等の管理に関する条例に基づく利用請求に対する処分に係る審査基準
(平成24年7月2日決定)
第1 審査の基本方針
個人、法人等の権利利益や公共の利益を保護する必要性は、時の経過やそれに伴う社会情勢の変化に
伴い、失われることもあり得ることから、審査において「時の経過を考慮する」に当たっては、国際的
な慣行である「30年ルール」(利用制限は原則として作成又は取得されてから30年を超えないものとす
る考え方)を踏まえるものとし、時の経過を考慮してもなお利用を制限すべき情報がある場合に必要最
小限の制限を行うこととする。したがって、特定歴史公文書等に記録されている個人情報については、
作成又は取得の日から30年以上の一定の期間が経過し、個人の権利利益を害するおそれがあると認めら
れなくなった時点で利用制限情報に該当しないと判断することとなるが、判断に当たっては条例第15条
第1項に定める手続も活用するものとする。(個人の権利利益を害するおそれがあるかについて検討を
行う「一定の期間」の目安については、別添参考資料「30年を経過した特定歴史公文書等に記録されて
いる個人情報について」を参照。)
(別添省略)……国立公文書館と同様
3
島根県公文書等の管理に関する条例に基づく利用請求に対する処分に係る審査基準
(平成25年2月決定)
審査の基本方針
個人、法人等の権利利益や公共の利益を保護する必要性は、時の経過やそれに伴う社会情勢の変化に
伴い、失われることもあり得ることから、審査において「時の経過を考慮する」(条例第15条第2項)
に当たっては、国際的な慣行である「30年ルール」(利用制限は原則として作成又は取得されてから30
年を超えないものとする考え方)を踏まえるものとし、時の経過を考慮してもなお利用を制限すべき情
報がある場合に必要最小限の制限を行うこととする。したがって、特定歴史公文書等に記録されている
個人情報については、作成又は取得の日から30年以上の一定の期間が経過し、個人の権利利益を害する
おそれがあると認められなくなった時点で利用制限情報に該当しないと判断することとなるが、判断に
当たっては条例第20条第1項に定める手続きも活用するものとする。(個人の権利利益を害するおそれ
があるかについて検討を行う「一定の期間」の目安については、別添参考資料「30年を経過した特定歴
史公文書等に記録されている個人情報について」を参照。)
1
(別添省略)……国立公文書館と同様
- 44 -
4
香川県公文書等の管理に関する条例に基づく利用請求に対する処分に係る審査基準
(平成27年2月18日決定)
第1 審査の基本方針
個人、法人等の権利利益や公共の利益を保護する必要性は、時の経過やそれに伴う社会情勢の変化に
伴い、失われることもあり得ることから、審査において「時の経過を考慮する」(条例第13条第2項)
に当たっては、国際的な慣行である「30年ルール」(利用制限は原則として作成又は取得されてから30
年を超えないものとする考え方)を踏まえるものとし、時の経過を考慮してもなお利用を制限すべき情
報がある場合に必要最小限の制限を行うこととする。したがって、特定歴史公文書等に記録されている
個人情報については、作成又は取得の日から30年以上の一定の期間が経過し、個人の権利利益を害する
おそれがあると認められなくなった時点で利用制限情報に該当しないと判断することとなるが、判断に
当たっては条例第20条第1項に定める手続も活用するものとする。(個人の権利利益を害するおそれが
あるかについて検討を行う「一定の期間」の目安については、別紙「30年を経過した特定歴史公文書等
に記録されている個人情報について」を参照。)
(別紙省略)……国立公文書館と同様
5
熊本県行政文書等の管理に関する条例に基づく利用請求に対する処分に係る審査基準
(平成25年7月10日決定)
第1章 利用制限情報該当性の判断基準について
個人、法人等の権利利益や公共の利益を保護する必要性は、時の経過やそれに伴う社会情勢の変化に
伴い、失われることもあり得ることから、審査において「時の経過を考慮する」に当たっては、国際的
な慣行である「30年ルール」(利用制限は原則として作成又は取得されてから30年を超えないものとす
る考え方)を踏まえるものとし、時の経過を考慮してもなお利用を制限すべき情報がある場合に必要最
小限の制限を行うこととする。したがって、特定歴史公文書に記録されている個人情報については、作
成又は取得の日から30年以上の一定の期間が経過し、個人の権利利益を害するおそれがあると認められ
なくなった時点で利用制限情報に該当しないと判断することとなり、個人の権利利益を害するおそれが
あるかについて検討を行う際の「一定の期間」の目安については、別表「30年を経過した特定歴史公文
書に記録されている個人情報について」のとおりとする。
(別表省略)……国立公文書館と同様
- 45 -
6
滋賀県歴史的文書の閲覧等に関する要綱(平成19年滋賀県告示第238号)
(閲覧の制限)
第4条 県民情報室長は、歴史的文書に次に掲げる情報が含まれている場合は、当該情報に係る部分の
閲覧を制限するものとする。
(1) 個人に関する情報(事業を営む個人の当該事業に関する情報を除く。)であって、特定の個人を
識別することができるもの(他の情報と照合することにより、特定の個人を識別することができる
こととなるものを含む。)のうち、個人の秘密に属するもの(別表の左欄に定める情報の区分ごと
に、同表の右欄に定める年数を経過したものを除く。)。ただし、次に掲げる情報を除く。
ア 法令もしくは条例(以下「法令等」という。)の規定によりまたは慣行として公にされ、また
は公にすることが予定されている情報
イ 人の生命、健康、生活または財産を保護するため、公にすることが必要であると認められる情
報
ウ 当該個人が公務員等(国家公務員法(昭和22年法律第120号)第2条第1項に規定する国家公
務員(独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)第2条第4項に規定する行政執行法人の役
員および職員を除く。)、独立行政法人等(独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律
(平成13年法律第140号)第2条第1項に規定する独立行政法人等をいう。以下同じ。)の役員
および職員、地方公務員法(昭和25年法律第261号)第2条に規定する地方公務員ならびに地方
独立行政法人(地方独立行政法人法(平成15年法律第118号)第2条第1項に規定する地方独立
行政法人をいう。以下同じ。)の役員および職員をいう。)である場合において、当該情報がそ
の職務の遂行に係る情報であるときは、当該情報のうち、当該公務員等の職および当該職務遂行
の内容に係る部分
別表
情報の種類
経過年数
個人の秘密であって、当該情報を閲覧させることにより、当該個人の
50年
権利利益を不当に害するおそれのあるもの
個人の重大な秘密であって、当該情報を閲覧させることにより、当該
80年
個人の権利利益を不当に害するおそれのあるもの
個人の特に重大な秘密であって、当該情報を閲覧させることにより、
120年
当該個人およびその遺族の権利利益を不当に害するおそれのあるもの
- 46 -
7
滋賀県歴史的文書の閲覧等に関する要綱をもとに作成している参考資料
情報の種類
個人の秘密であって、当該情報を
閲覧させることにより、当該個人
の権利利益を不当に害するおそれ
のあるもの
個人の重大な秘密であって、当該
情報を閲覧させることにより、当
該個人の権利利益を不当に害する
おそれのあるもの
経過年数
50年
80年
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
※下線は国立公文書館の基準と異なる部分
該当する可能性のある情報の類型の例
学歴または職歴
財産または所得
採用、選考または任免
勤務評定または服務
国籍、人種または民族
家族、親族または婚姻
信仰
思想
伝染性の疾病、身体の障害その他の健康状態
貧窮、生活扶助その他の生活状況
身上、身元、素行
民事裁判、小作争議
族籍
戦没者遺族
門地
戸籍
遺伝性の疾病、精神の障害その他の健康状態
犯罪歴または補導歴
事件、事故または人権侵害の被害
個人の特に重大な秘密であって、 120 年 ( 120
当該情報を閲覧させることによ 年 以 上 を 含
り、当該個人およびその遺族の権 む)
利利益を不当に害するおそれのあ
るもの
(その他)
「被差別部落に関わるもの」
「差別的な村名、地名など」
は、年数を限らない。
「各類型にかかわらず、差別や不名誉なもの」
- 47 -
8
旧・国立公文書館利用規則(最終改正平成12年9月29日総理府告示第51号)
別表(第3条の2関係)
一般の利用を制限する歴史公文書等に記録されて
いる情報
個人の秘密であって、当該情報を公にすることに
より、当該個人の権利利益を不当に害するおそれ
のあるもの
個人の重大な秘密であって、当該情報を公にする
ことにより、当該個人の権利利益を不当に害する
おそれのあるもの
個人の特に重大な秘密であって、当該情報を公に
することにより、当該個人及びその遺族の権利利
益を不当に害するおそれのあるもの
該当する可能性のある情報の類型の例
経過年数
イ
ロ
ハ
ニ
イ
ロ
ハ
ニ
ホ
30年以上
50年未満
学歴又は職歴
財産又は所得
採用、選考又は任免
勤務評定又は服務
国籍、人種又は民族
家族、親族又は婚姻
信仰
思想
伝染性の疾病、身体の障害その他
の健康状態
イ 門地
ロ 遺伝性の疾病、精神の障害その他
の健康状態
ハ 犯罪歴又は補導歴
50年以上
80年未満
80年以上
備考
1 該当する可能性のある情報の類型の例とは、この表の左欄にいう「個人の秘密」、「個人の重
大な秘密」又は「個人の特に重大な秘密」にそれぞれ該当する可能性が考えられる一般的な情報
の類型を例示したものであって、歴史公文書等に記録されている情報に対するこの表の適用に当
たっては、当該情報の具体的性質、当該情報が記録された当時の状況等を総合的に勘案して個別
に判断するものとする。
2 経過年数とは、当該情報が記録されている歴史公文書等の作成又は取得の日の属する年度の翌
年度の4月1日から起算して経過した年数をいう。
- 48 -
参考7
行政手続法・条例について
1 行政手続法(平成5年法律第88号)
(定義)
第2条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(3) 申請 法令に基づき、行政庁の許可、認可、免許その他の自己に対し何らかの利益を付与する処分(以下
「許認可等」という。)を求める行為であって、当該行為に対して行政庁が諾否の応答をすべきこととさ
れているものをいう。
(審査基準)
第5条 行政庁は、審査基準を定めるものとする。
2 行政庁は、審査基準を定めるに当たっては、許認可等の性質に照らしてできる限り具体的なものとしなけれ
ばならない。
3 行政庁は、行政上特別の支障があるときを除き、法令により申請の提出先とされている機関の事務所におけ
る備付けその他の適当な方法により審査基準を公にしておかなければならない。
(標準処理期間)
第6条 行政庁は、申請がその事務所に到達してから当該申請に対する処分をするまでに通常要すべき標準的な
期間(法令により当該行政庁と異なる機関が当該申請の提出先とされている場合は、併せて、当該申請が当該
提出先とされている機関の事務所に到達してから当該行政庁の事務所に到達するまでに通常要すべき標準的な
期間)を定めるよう努めるとともに、これを定めたときは、これらの当該申請の提出先とされている機関の事
務所における備付けその他の適当な方法により公にしておかなければならない。
2 滋賀県行政手続条例(平成7年滋賀県条例第40号)
(定義)
第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(4) 申請 条例等に基づき、行政庁の許可、認可、免許その他の自己に対し何らかの利益を付与する処分(以
下「許認可等」という。)を求める行為であって、当該行為に対して行政庁が諾否の応答をすべきこととさ
れているものをいう。
(審査基準)
第4条 行政庁は、申請により求められた許認可等をするかどうかをその条例等の定めに従って判断するために
必要とされる基準(以下「審査基準」という。)を定めるものとする。
2 行政庁は、審査基準を定めるに当たっては、当該許認可等の性質に照らしてできる限り具体的なものとしな
ければならない。
3 行政庁は、行政上特別の支障があるときを除き、条例等により当該申請の提出先とされている機関の事務所
における備付けその他の適当な方法により審査基準を公にしておかなければならない。
(標準処理期間)
第5条 行政庁は、申請がその事務所に到達してから当該申請に対する処分をするまでに通常要すべき標準的な
期間(条例等により当該行政庁と異なる機関が当該申請の提出先とされている場合は、併せて、当該申請が当
該提出先とされている機関の事務所に到達してから当該行政庁の事務所に到達するまでに通常要すべき標準的
な期間)を定めるよう努めるとともに、これを定めたときは、これらの当該申請の提出先とされている機関の
事務所における備付けその他の適当な方法により公にしておかなければならない。
- 49 -
- 50 -
参考8
各都道府県公文書館等の開館日
都道府県
1 北 海 道
2 青 森 県
3 岩 手 県
4 宮 城 県
5 秋 田 県
6 山 形 県
7 福 島 県
8 茨 城 県
9 栃 木 県
10 群 馬 県
11 埼 玉 県
12 千 葉 県
13 東 京 都
14 神奈川県
15 新 潟 県
16 富 山 県
17 石 川 県
18 福 井 県
19 山 梨 県
20 長 野 県
21 岐 阜 県
22 静 岡 県
23 愛 知 県
24 三 重 県
25 滋 賀 県
26 京 都 府
27 大 阪 府
28 兵 庫 県
29 奈 良 県
30 和歌山県
31 鳥 取 県
32 島 根 県
33 岡 山 県
34 広 島 県
35 山 口 県
36 徳 島 県
37 香 川 県
38 愛 媛 県
39 高 知 県
40 福 岡 県
41 佐 賀 県
42 長 崎 県
43 熊 本 県
44 大 分 県
45 宮 崎 県
46 鹿児島県
47 沖 縄 県
名称
北海道立公文書館
青森県公文書センター
宮城県公文書館
秋田県公文書館
(山形県公文書センター)
福島県歴史資料館
茨城県立歴史館
栃木県立文書館
群馬県立文書館
埼玉県立文書館
千葉県文書館
東京都公文書館
神奈川県立公文書館
新潟県立文書館
富山県公文書館
日
月
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火
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木
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土
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福井県文書館
○
長野県立歴史館
岐阜県歴史資料館
(静岡県歴史的文書閲覧室)
愛知県公文書館
三重県総合博物館
滋賀県県政史料室
京都府立総合資料館
大阪府公文書館
兵庫県公館県政資料館
奈良県立図書情報館
和歌山県立文書館
鳥取県立公文書館
島根県公文書センター
岡山県立記録資料館
広島県立文書館
山口県文書館
徳島県立文書館
香川県立文書館
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福岡県立公文書館
佐賀県公文書館
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(熊本県情報プラザ)
大分県公文書館
(宮崎県文書センター)
沖縄県公文書館
計
開館率
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祝
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20
21
40
40
40
40
25
11
50.0% 52.5% 100% 100% 100% 100% 62.5% 27.5%
- 51 -
- 52 -
参考9
登録アーキビストについて
1 日本アーカイブズ学会登録アーキビストに関する規程(2012年4月21日施行)
(資格要件)
第6条 登録アーキビストの登録申請をする者は、申請時において本学会正会員であるとともに、次の各号に定
める資格要件のいずれかに該当しなければならない。
(1)アーカイブズ学を研究教育することを目的とする大学院またはそれに相当する高等教育機関において、
別表1の要件を満たす科目を履修し、かつ、アーカイブズ学に関する学位論文を提出して修士または博
士の学位を取得した者で、別表2の基準によるアーカイブズに関する専門的業務の経験を1年以上有す
る者。
(2)前号以外の大学院またはそれに相当する高等教育機関において、修士または博士の学位を取得し、かつ、
別表1の要件を満たす科目を履修した者で、次の要件を満たす者。
ア 別表2の基準によるアーカイブズに関する専門的業務の経験を2年以上有すること。
イ 別表3の基準によるアーカイブズ学に関する業績を有すること。
(3)第1号以外の大学院またはそれに相当する高等教育機関において、修士または博士の学位を取得した者
で、次の要件を満たす者。
ア 別表2の基準によるアーカイブズに関する専門的業務の経験を3年以上有すること。
イ 別表3の基準によるアーカイブズ学に関する業績を有すること。
(4)大学またはこれに準ずる高等教育機関を卒業した者で、次の要件を満たす者。
ア 別表2の基準によるアーカイブズに関する専門的業務の経験を5年以上有すること。
イ 別表3の基準によるアーカイブズ学に関する業績を有すること。
- 53 -
【別表1】アーカイブズ学に関する専門科目の履修要件(第6条第1号、第2号関係)
① 大学院またはそれに相当する高等教育機関、あるいは高度な専門的研修において、以下の7分野すべてにつ
き、それぞれ2単位以上に相当する授業を履修すること(2単位=90分×15回の授業時間を標準とする)。
② 実際に履修する授業の科目名や科目編成は、以下に示した7分野と同じものでなくてもよいが、授業内容と
授業時間数が①の条件を満たしていることをシラバス等により明示しなければならない。なお、「主な項
目」は取り扱うことが望ましいと考えられる事項を例示したものである。
分野
1
内容
主な項目(例示)
アーカイブズ アーカイブズ機関等にお ・アーカイブズとアーキビストの歴史
学総論に関す ける幅広い業務の根幹と ・アーカイブズ機関等の活動を支える基礎的理論および隣
る分野
なる知識と価値観を獲得
接領域の理論
し、その社会的、文化的 ・アーカイブズ機関等の社会的、文化的使命とアーキビス
責任を理解するととも
トの職務、価値観および倫理
に、その過去と現在から
未来を展望できるように
する。
2
アーカイブズ 記録やアーカイブズを実 ・記録を生み出す組織・個人と記録の存在に関する探究
資源研究に関 際に研究することを通し ・記録(群)の内容、構成、他の記録や記録群との関連性
する分野
て、その性質や特徴を探 ・公文書、電子記録、古文書、オーラルヒストリー、視聴
究し、アーカイブズ管理
覚アーカイブズ等のメディアの性質、取り扱い方法およ
上の諸課題や利用者の多
び解釈方法
様な要求に応えることが ・アーカイブズ事業への多様なフィードバックのあり方
できるようにする。
3
アーカイブズ 情報、記録、アーカイブ ・「公文書館法」・「公文書等の管理に関する法律」をは
法律・行政論 ズに関する法制度と行政
に関する分野
じめとする国内の関連法令
について的確な知識をも ・国内外における関連法制度の発展とその概要
ち、国内外における研究 ・法令に則った記録・アーカイブズの管理と文書主管課・
状況と望ましい実践方法
アーカイブズ機関等の連携等に関する方策と実施方法
を理解し、適切に実施で ・アーカイブズ業務のための組織と資源の管理
きるようにする。
4
記録管理論に 組織活動の使命を達成す ・組織活動における記録管理の意義と便益の説明、方針等
関する分野
るために、記録の作成、
の策定、実施責任の定義
取得、維持、利用、処分 ・組織における記録の機能およびそれを実現する記録シス
に関して、適切な原則や
テムの特定と分析・評価
標準を採用しながら効率 ・記録の捕捉、制御、組織化、索引作業、検索、追跡、処
的、体系的な実施方策を
分のシステムおよび実施方策
策定し、実施できるよう ・費用効率の高い収納、物的保護等の方策と実施方法
にする。
・システムの評価・監査方策と実施方法
・危機管理における役割とその実施方策
- 54 -
5
アーカイブズ 社会と文化の維持・発展 〔システム構築と組織マネジメントに関する項目
管理論に関す のために、永続的価値を ・アーカイブズ機関等の管理・運営
る分野
もつ記録に関し、専用の ・法令、機関等の規則および倫理規程に対するコンプライ
施設・設備等を用いて、
アンスの方策とその実施方法
調査・研究、取得、評価 ・電子記録管理およびデジタル・アーカイブの方針と実施
選別、編成、記述、検索 〔資料の調査、評価・選別、移管、収集等に関する項目〕
手段作成、保存管理、オ ・アーカイブズとなる組織内記録の調査と分析
ンラインを含む利用サー ・民間が所蔵する記録その他の地域資料の調査と分析
ビス等を行い、永久に保 ・移管と収集に関する方針と方策
存し、利用できるように ・評価・選別の方策と実施方法
する。
〔資料の編成と記述、検索手段の作成に関する項目〕
・編成、記述および検索手段作成の方策と実施方法
〔資料の利用と普及に関する項目〕
・アクセス・ポリシーの策定と運用
・閲覧利用システムの構築と管理(利用のための施設・設
備・機器等の整備、レファレンスサービスを含む)
・普及啓発活動の方策と実践(ウェブサイトの運営、展
示、出版、学校教育への活用等を含む)
6
アーカイブズ アーカイブズを将来にわ ・資料の状態調査や環境調査にもとづく保存ニーズの把握
保存論に関す たって利用できるように
る分野
と保存計画の立案・実行
するため、資料・情報の ・紙・フィルム媒体、音盤等の記録資料の特性とそれらの
劣化・損傷・消失要因お
劣化・損傷要因
よびそれに対する様々な ・アーカイブズ資料を維持管理し、必要に応じて保護、補
対処方法を理解し、さら
修、代替等の処置を講ずるための方策の立案と実施
には各機関の保存ニーズ ・電子記録長期保存の課題と方策
を把握し、保存の諸方策 ・災害対策の立案と実施
を実行できるようにす ・保存修復専門家等との間における協力および業務委託
る。
7
アーカイブズ アーカイブズ機関等にお ・情報ネットワークや電子オフィス等に関する情報技術
情報処理論に ける基礎的情報処理に加 ・Web サイトの構築と管理に関する基本
関する分野
え、情報システムの開発 ・アーカイブズ情報の電子的提供の方策と実施方法
を委託する際に必要とさ ・電子記録およびメタデータに関する管理方策と実施方法
れるレベルの電子情報化 ・長期的保存・活用に関する問題の把握と取り組み方法
技術、メタデータ管理、 ・各種情報システムの開発委託に関する仕様、委託方法お
業務管理方法を身につけ
よび評価・検証方法
る。
- 55 -
【別表2】アーカイブズに関する専門的業務の基準
本規程第6条にいう「アーカイブズに関する専門的業務」とは、次の各項に準拠するものとする。また、本基
準にもとづき、専門的業務の具体的な内容について実務経験申告書を提出しなければならない。
1. 以下に掲げる内容を含むアーカイブズに関する専門的業務に従事すること。なお専門的業務とは、アー
カイブズ学の知識・技能にもとづき、一定の自律性をもって行う業務をいう。ただし、所属または活動を
行う組織がアーカイブズ機関であるか否かの如何、また正職員・任期制職員・非常勤職員・アルバイトな
どの身分の如何は問わない。
(1)アーカイブズ・システムに関連する情報管理・記録管理に関する業務
(2)アーカイブズ・システムの調査・設計・構築に関する業務
(3)アーカイブズ資料の調査、評価・選別、移管、収集等に関する業務
(4)アーカイブズ資料の編成と記述、検索手段の作成に関する業務
(5)アーカイブズ資料の利用と普及に関する業務
(6)アーカイブズの保存または保存マネジメントに関する業務
(7)アーカイブズ学、記録管理学等、アーカイブズの業務に関わる教育
2. 登録申請の要件となるアーカイブズに関する専門的業務の実務経験年数は、週4日以上勤務する者を基
準とし、週3日勤務の者は4分の3、週2日の者は2分の1、週1日勤務の者は4分の1の割合で換算す
る。
【別表3】アーカイブズ学に関する業績の基準
第6条第2号に アーカイブズ学に関する (1)「アーカイブズ学に関する論文」は、既発表論文のほか、
より申請する者
論文( 10,000 字以 上) アーカイブズ学に関する高度の専門的研修会(国文学研究資料館
1本以上
アーカイブズ・カレッジ長期コース、国立公文書館専門職員養成
第6条第3号に アーカイブズ学に関する 課程等)の修了レポート、アーカイブズ学に関係する博士論文・
より申請する者
論文(10,000字以上)、 修士論文・卒業論文を含む。
またはそれに相当する専 (2)アーカイブズ学に関する論文に「相当する専門的業績」
門的業績の成果 合計2 は、別表2に掲げるアーカイブズに関する専門的業務の成果物と
本以上
しての調査報告書、企画設計書、資料目録、展示図録、資料集、
第6条第4号に アーカイブズ学に関する データベース等で、紙媒体または電子媒体で内容を示すことがで
より申請する者
論文(10,000字以上)、 きるものでなければならない。また申請者は、申請する業績(複
またはそれに相当する専 数の担当者による共同成果物である場合は担当部分)が明らかに
門的業績の成果 合計3 申請者によるものであり、かつアーカイブズ学に関する論文に相
本以上
当するものであることの説明書を提出しなければならない。
- 56 -
参考10
各都道府県公文書館の設置状況
都道府県
1 北 海 道
2 青 森 県
3 岩 手 県
4 宮 城 県
5 秋 田 県
6 山 形 県
7 福 島 県
8 茨 城 県
9 栃 木 県
10 群 馬 県
11 埼 玉 県
12 千 葉 県
13 東 京 都
14 神奈川県
15 新 潟 県
16 富 山 県
17 石 川 県
18 福 井 県
19 山 梨 県
20 長 野 県
21 岐 阜 県
22 静 岡 県
23 愛 知 県
24 三 重 県
25 滋 賀 県
26 京 都 府
27 大 阪 府
28 兵 庫 県
29 奈 良 県
30 和歌山県
31 鳥 取 県
32 島 根 県
33 岡 山 県
34 広 島 県
35 山 口 県
36 徳 島 県
37 香 川 県
38 愛 媛 県
39 高 知 県
40 福 岡 県
41 佐 賀 県
42 長 崎 県
43 熊 本 県
44 大 分 県
45 宮 崎 県
46 鹿児島県
47 沖 縄 県
合計
(平成27年4月1日現在)
設置形態
名称
設置根拠 設置年
北海道立公文書館
条例
S60 道庁の一部および別館
青森県公文書センター
規則
H25 県庁舎の一部
図書館内併設
図書館併用
宮城県公文書館
秋田県公文書館
条例
条例
H13
H5
福島県歴史資料館
茨城県立歴史館
栃木県立文書館
群馬県立文書館
埼玉県立文書館
千葉県文書館
東京都公文書館
神奈川県立公文書館
新潟県立文書館
富山県公文書館
条例
条例
条例
条例
条例
条例
規則
条例
条例
条例
S45
S48
S61
S57
S50
S63
S43
H5
H4
S62
福井県文書館
条例
H15
図書館併設
長野県立歴史館
岐阜県歴史資料館
条例
規則
H6
S52
博物館機能あり
愛知県公文書館
三重県総合博物館
滋賀県県政史料室
京都府立総合資料館
大阪府公文書館
兵庫県公館県政資料館
奈良県立図書情報館
和歌山県立文書館
鳥取県立公文書館
島根県公文書センター
岡山県立記録資料館
広島県立文書館
山口県文書館
徳島県立文書館
香川県立文書館
条例
条例
-
条例
要綱
要綱
条例
条例
条例
条例
条例
条例
条例
条例
条例
S61
H26
H20
S38
S60
S60
H17
H5
H2
H23
H17
S63
S34
H2
H6
県行政機関と併用
博物館機能と併用
県庁舎に併設
図書館併用
行政機関と併用
迎賓館部門・展示部門と併用
図書情報館として機能
図書館併用
図書館併用
県政情報センター併設
福岡県立公文書館
佐賀県公文書館
条例
条例
H24
H24
市町村と同一施設
県庁舎内
大分県公文書館
条例
H7
図書館等併設
沖縄県公文書館
条例
規則
要綱
-
計
条例
30
3
2
1
36
H7
S62以前
14
S63以降
22
36
- 57 -
博物館機能と併用
県庁舎の一部
図書館、生涯学習センター併用
図書館等併用
図書館併用
図書館併用
単独設置 :11
図書館併設:12
その他併設:6
県庁舎等内:7
36
- 58 -
参考 11
公文書館設置条例以外での公文書館の設置例について
1
青森県行政組織規則(昭和36年青森県規則第18号)
(所掌事務)
第44条
公文書センターは、次の事務を所掌する。
(1)
移管された歴史公文書を保存し、及び一般の利用に供すること。
(2)
公文書センターに寄贈され、又は寄託された歴史公文書を保存し、及び一般の利用に供すること。
(3)
歴史公文書の保存及び利用に関する情報の提供、助言、調査研究等を行うこと。
(名称及び位置)
第45条
公文書センターの名称及び位置は、次のとおりとする。
名称
位置
青森県公文書センター
青森市
2
東京都組織規程(昭和27年東京都規則第164号)
(本庁行政機関の設置)
第31条
本庁行政機関の名称、所在地及び所掌事務は別表3のとおりとする。
別表3(第31条関係)
2 総務局所属
(1)
機関の名称
所在地
所掌事務
東京都公文書館
世田谷区玉川一丁目20番1号
都の公文書類及び資史料の保存及び利用並
びに都政史料の編さんに関する事務
3
岐阜県行政組織規則(平成18年岐阜県規則第46号)
(設置)
第61条
県の歴史、民俗及び行政に関する資料の収集、保存及び研究に関する事務を行うため、岐阜市
に岐阜県歴史資料館を設置する。
2
歴史資料館に管理調整係及び資料係を置く。
(所掌事務)
第62条
歴史資料館の所掌事務は、県の歴史、民俗及び行政に関する資料の収集、保存及び研究に関す
ることとする。
2
前項に規定するもののほか、歴史資料館において処理する事務は、次のとおりとする。
(1)
館内の庶務並びに予算の執行及び会計事務に関すること。
(2)
県有財産及び物品の管理に関すること。
- 59 -
4
大阪府公文書総合センター設置要綱(平成23年4月18日制定)
(設置)
第1条
府政に関する多用な情報を収集、提供するとともに、現在使用されている行政文書及び歴史的
文書資料類等を広く府民の利用に供する総合窓口として、大阪府公文書総合センター(以下「センタ
ー」という。)を設置する。
2
センターに「歴史的文書資料類の収集及び保存に関する規程」で定める歴史的文書資料類等の体系
的かつ適正な収集及び保存を行い、これを調査、研究、閲覧など広く府民の利用に供する大阪府公文
書館(以下「公文書館」という。)を置く。
3
センターに公表資料等の閲覧、案内及び販売等府政に関する情報(前項の歴史的文書資料等を除
く。)の提供を行う府政情報センターを置く。
(位置)
第2条
センターの設置場所は、次のとおりとする。
大阪市中央区大手前2丁目
(業務)
第3条
公文書館は、次に掲げる業務を行う。
(1)
歴史的文書資料類等の収集、整理及び保存に関すること
(2)
歴史的文書資料類等の展示及び閲覧に関すること
(3)
歴史的文書資料類等の調査及び研究に関すること
(4)
その他第1条の目的を達成するために必要なこと
5
島根県公文書等の管理に関する条例(平成23年島根県条例第3号)
(設置)
第4条
特定歴史公文書等を保存し、及び一般の利用に供すること等の業務を行うため、島根県公文書
センター(以下「公文書センター」という。)を松江市に設置する。
(業務)
第5条
公文書センターは、次に掲げる業務を行う。
(1)
特定歴史公文書等を保存すること。
(2)
特定歴史公文書等を一般の利用に供すること。
(3)
規則で定めるところにより、公文書(第7条第5項の規定により公文書センターにおける保存の
措置をとるべきことが定められているものに限る。)を保存すること。
(4)
前3号に掲げる業務に附帯する業務
- 60 -
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