...

柔道の国際化と日本柔道の今後の課題 (第二報) - SUCRA

by user

on
Category: Documents
3

views

Report

Comments

Transcript

柔道の国際化と日本柔道の今後の課題 (第二報) - SUCRA
埼玉大学紀要 教育学部 (人文 ・社会科学 Ⅱ)
,49(
1
):71-8
4(
2
0
0
0)
柔道の国際化 と日本柔道の今後の課題 (
第二報)
-
大 会 参 加 資 格 ・競 技 運 営 シ ス テ ム ・日 本 代 表 選 手 の 選 考 を 中 心 に -
野 瀬 清 書書
も講師 として同セ ミナーに参加 した。5
)
Ⅰ 緒 言
これ らの資料 をもとに第一報で検討 した 日本女
子柔道 を中心 とした(
∋強豪国のメダル獲得数②柔
1
9
9
6
年 7月に開催 されたア トランタオリンピッ
道選手の身体特性③国際柔道連盟審判規定 とスポー
クか ら 3年の歳月が流れ、2
0
0
0年のシ ドニーオリ
ツコー ド(
彰オリンピック ・世界選手権大会の競技
ンピックまで1
0カ月余 りを残すばか りとなった。
997年 にはパ リで世界柔道選手権大会
この間、1
内容⑤欧州勢の組み方の変化 と新 しい技(
むナシ ョ
ナル トレーニ ングセ ンター6)の 6項 目の結果 も加
(
以下世界選手権 と略す)
、1
9
9
8
年にはバ ンコクで
味 しなが ら、 IJFの大会運営方法 ・オリンピッ
アジア大会が開催 され、本年 も1
0月 7日か らの 4
ク参加資格 (ランキング制度) ・国際審判規定の
日間イギリス ・バー ミンガムで世界選手権が開幕
問題点 ・日本代表選手の選考方法と大会結果 ・コー
するi全 日本柔道連盟 (
以下全柔連 と略す)強化
チ及び選手が直面する課題などを取 り上げ、強化
委員会では、強化 コーチを中心に真撃な競技力向
と運営の現状か ら問題点を探ることとした。なお、
上の努力が続けられ、 日本柔道は上記の各大会で
第三報以降は、第二報 までに抽出で きたそれぞれ
継続 して好成績 を維持 している。
の問題点を個々に検討 し、今後、日本柔道が競技
I
nt
e
r
nat
i
o
また、この 3年間に国際柔道連盟 (
nalJudoFe
d
e
r
at
i
on :以下 IJFと略す )で
力向上 を図るための一助 としたい。
は、「オリンピック ・世界選手権でのカラー柔道
Ⅱ 方
法
着の採用」1)「ランキ ングシステム」「
各大陸か ら
2
)「国際柔道連盟
のオリンピック出場枠の決定 」
1 調査項 目
審判規定 (
以下国際審判規定 と略す )の改正」3
)
(
1) IJFの大会運営方法
「IJF、各大陸での審判 ・コーチのセ ミナー開
催」など数多 くの改革が行われた。これを受けて
(
2) IJFのオ リンピック参加資格 と
ランキングシステム
アジア柔道連盟 (
Jl
l
d
oUni
o
nofAs
i
a:以下 J
UAと略す)で も1
9
9
9
年 6月に総会が開催 され会
(
4) 日本代表選手選考方法 と大会成績
長選挙、審判理事 ・スポーツ理事 ・財務理事など
(
5) コーチ ・選手が直面する強化の課題
の選挙が行われた。4) ∫UAで特筆すべ きことは、
以上の 5項 目を今回の調査項 目とし、それぞれ
会長に竹内善徳氏が当選 したことと中央アジア ・
(
3) 国際審判規定の問題点
収集 した資料 を分析 し検討 を加 えた。
カザフスタンか ら初のスポーツ理事 オンガルバエ
フ氏が誕生 したことである。さらに JUAでは、
1
9
9
8
年 7月マカオ、1
9
9
9
年 9月シンガポールにお
いて JUA審判 ・コーチセ ミナーが開催 され筆者
2 調査内容
(
1) IJFの大会運営方法
第 1回、第 2回 JUAオーガナイゼ-シ ョンセ
ミナーで配布 された Fトーナメン トシステム』の
◆
埼玉大学教育学部保健体育講座
資料 をもとに I∫Fで行われる大会運営方法 を検
-7
1-
討 し、問題点 と日本国内に導入すべ き事項 を取 り
を抽出するため、全 日本女子強化部長、全 日本女
上げた。
子強化 コーチ 4名に 5項 目の質問を用意 し直接聞
(
2) IJFのオ リンピック参加資格 と
ランキングシステム
き取 り調査 を行った。
第 1回、第 2回 JUAオーガナイゼ-シ ョンセ
にも同様の質問を行い、上記の 5項 目について も
また、 IJF教育理事、北朝鮮柔道協会副会長
ミナーで配布 された Fオ リンピックゲームズ ・ク
意見を述べて もらい参考資料 とした。
000)
』
オリフイケ-シ ヨンシステム (シ ドニー2
をもとに問題点を検討する。また、IJFランキ
Ⅲ 結
果
ングシステムについて も検討 を行 う。
(
3) 国際審判規定の問題点
(
1) IJFの大会運営方法
1
9
9
6年以降に取 り上げ られたカラー柔道着 ・試
図 1は、1
9
9
9年 9月 8日か ら 9月1
2日の間にシ
合場の大 きさ ・柔道着の材質の問題 ・審判試験の
ンガポールで実施 された JUA審判 ・コーチセ ミ
あ り方や規定の改正点などを検討する。
2ヶ国より2
6
ナーの 日程表である。東 アジア地区1
(
4) 日本代表選手選考方法 と大会成績
名の各国代表の受講者を集め、大会運営 ・審判法 ・
0
年間に行われた最終選考会の試合成績 と
過去 1
審判技術 ・投 げ技、固め技 などの講習が行われた。
オリンピック、世界選手権 日本代表の選考方法 ・
また、今回はオリンピックソリダリティー も並行
大会での試合成績 ・選考の経過 などを抽出 し、代
して行われたため、少年を中心 とした初心者指導
表選考のね らいと試合成績の関係を明らかにする。
の講習にも重点が置かれた。 5日間の講習の うち
(
5) コーチ ・選手が直面する強化の課題
全 日本女子強化スタッフが直面する強化の課題
3日間は審判 と大会運営及び柔道技術 に関するも
のであ り最後の 2日間は、東南 アジア柔道選手権
ST
NGAPm JUDO FEDERATI
ON
A,REFEREEI
Nq COACI
ⅡNG也 ORGAMSI
NG Sm虹NARS
JUm UNl
ON OFASI
T
ITO l
2
'
HSEPTEMBER 1
999
TRAmmG PROGRAMME 8T
,
Lu ATI
ON
CONFET
t
ENCEROOM,SEAVl
EW t
式汀EI
.
DATE/DAY
08/09
/9
9,
WEDNESDAY
・H(
:
芯T COUNTRY
S
B
m
[
A
E
YMⅠ
Ⅰ
E
M
MR.
ONAR
R
OFJ
Y
OGA
UDT
OT
A RAI
NI
NG
坦∠担∠
THt
担1
J
RSDA
Y
辿∠
FR岨
I
DAY
l
LECI
T
URE & VI
DEO]
OL
YR
MP
O
GANI
ZⅠ
NG SEMNAR
UA CALENDAR
Ⅰ
JF,J
Ⅰ
CQ
SYS
UT
AL
EM
I
Fl
CAT1
0N
COACl
ⅡNG SEMI
NAR
1
JFNAME
SOFTECHNI
QUf
S
COACHⅠ
NG SEMI
NAR
CO
ACHmG SEMmAR
l
DE
O
AN
VD
CO
RS
RECrTECHNI
QUES
YOUO
MR.
T
GAT
H JUD
A OKA l
E【
XPERT TECHNI
QUES
BY
NAGE
MR.
N(
WAZ
:
追E
A]
COACr
hNG SEMⅠ
NAR
LECI
T
URE
& VI
DEO
MR.
HYON
TOURNAMENT
S
MR.
OGATA
COACt
丑NG SEMmAR
[
KB
AT
YAME
MR.
N(
WAZA】
MR.
HYON
EXPERT TECHNⅠ
QUES
i
Si
A
∠担∠塑l
Tt
J
RDAY
J
REFES
RI
E
E
t
NG
SEN
MI
NAR
T
RI
AI
.
SN
l
COACHI
NG & 0
RGANI
N
G
SEMI
AR
【Ⅰ
Nr
S
P
EC
T
'
1
0
出St
J
N塁
D
∠坦l
AY
F THE GAME
GAME]
cOACHI
NG & ORGANI
REFES
RI
E
E
I
NS
G
SEN
MI
NAR
T
RI
AI
J
Sl
N OFT
N
G
EMI
AR
l
l
Nr
S
P
EC
Tl
O
BE
JUA Or
gani
z
at
i
onSemi
nari
nSi
ngapor
e
1.
Tol
ユ
r
anme
ntSys
t
e
m
KEY WORDS
・ni
inat
m
i
onSys
t
e
m(
Knoc
koutSys
t
c
m)
it
w
hDoubl
eRe
pe
c
hage
・St
ar
t
sL
is
・Po
t
一Gr
ol
▼ミ
6
6
0
k
h.
R2
l
▼
!6
6
l
▼ :6
弧【
gPo
o
l
F
n
i
a
l
▼
▼ :
:
;⇒6
6
gS
e
m
i
Fl
i
n
a
1
gE
h
T
.
▼;
0
k
gRe
p.
R2
6
k
gR
e
p
.
F
i
n
a
l
▼
6
0
k
gF
i
n
d
)
IF■
n
l :6
a
6
k
6
6
k
gEh R2
▼: 6
6
k
gRe
pR2 :6
6
k
gPo
o
6
0
k
gE
l
m.
R3
▼≒
gFi
n
a
1
up
・Rep∝
・Fi
nal
S
Ranki
ngM
ha
gES
a
・Re
pe
c
hag
eF
tch
i
e
n
s
al(
7
d
'
,5
・PoolFi
na1
t
,
or3)
(
5
d
.
,3p
'
.2 d
一Se
miFi
na1- 3
r
dPr
l
d
a
.
c
o
eMa
r1
)
・Fi
na
t
c
h(
5 or3
)
1(
2
=触 t7m
a
R
d
t
co
h
r
e
sb
1)
ybs
t
2.Or
d
※ Rp
e
c
ha
geFi
na
l andPoolFi
nalmus
tbej
o
e
e
i
n
nc
t
ed
o
,
nt
est
s.
Wk
gEl
m Rl
▼:
⇒6
0
k
gRe
p
.
Rl
▼ :
⇒6
0
k
gRe
pFna
l
t
s
Or
de
rSh
eet
"mus
tbedi
s
t
r
i
b
ut
e
dandus
e
de
f
e
c
t
l
Ve
l
6
群
6
k
gE
山
ng
mh
l
.
R
3
⇒
8c
ompe
t
i
t
or
s
l mm
in
a
t
i
ofC
ns o
l
(
u
n
t
ud
c
i
di
ngt
hegr
oupw
e
ro
n
t
e
s
te
ol i
▼
in
ne
r
s
-血
°i
n
g
re
p
ahagepar
t
i
c
i
pant
sa
ndp
o
I Re
De
▼
C
hages
l
(
unt
i
lde
c
i
di
ngt
her
e
pe
c
hage
f
l
nal
J
S
t
S)
h
e7
払
l
Re
pe
c
h
▼
aEeFi
nal
l
(
de
c
i
det
hese
m f
i
nau
s
t
sandt
i
s
t
s)
f
i
n
al
na
l 1
(
de
c
i
det
hes
e
im
f
na止s
i
t
sand
I poo
▼
lFl
J Sem
i
▼f
nal J
i
(
de
c
l
det
I
Fi
n
▼
al
pl
ac
e)
i
s
t
s)
f
l
nal
I
(
de
c
i
det
h
e2
・
da
n
】
a
d
c
e
)
h
e3
巾p
ac
e)
t
h
e1
-pl
図2
※ Atl
e
as
t3mat
ch
e
smus
tbei
ns
e
r
t
e
dbe
t
w
1
JFの試合の分類と運営方法
y.
TS′ORDER
大会の運営 と審判が実習 された。今後 JUAでは、
1 6
0k
g
⊂
コ81
kg
〔
コ6
6
kg
D9
0k
g
東アジア、西アジア地区に分け、この
で毎年数回の講習会が実施 され審判 ような形式
養成が行われる。
本題の IJF試合運営方法で
員 ・コーチの
合の種類の分類 と運営方法を表 あるが、図
2 は試
した ものである。
IJFでは、試合を 3種類 に分類 している。予
の 1 回戦から準々決
選
ンと呼び、最初に配布されたフ
勝までの試合をイルミネーショ
ト(
ァイ トオーダーシー
図 3 )に したがって試合が行われる。続いて
準決勝 に勝ち残 った 4 名
る敗者復活戦が行われるが、これをレペチャージ
に敗れた全ての選手によ
と称する。また、敗者復活戦の最終戦をレペチ
ジファイナルと称
定 し 3位 次に、日本
ャー
し、この試合で
5 位決定戟
に進出する選手を
7 位の選手を決
選出する。
イナルを行い、決勝進出者
では一般的に準決勝
と 3 と呼ぶプールファ
進 むものを決定する。最後 にメダルのかかった三
位 - 5位決定戦に
位決定戦 と決勝戦が行われるが 3 位決定戦
ファイナル、決勝戦 をファイナルと呼び
をセ ミ
試合が終了すると全ての試合が終わ り表彰式に移
、この 3
FI
GH
⊂
■17
3
kg
る。 この ように IJFでは、イル ミネーシ ョン ・
的は、重要な試合であるファイナル 7試合を一定
レペチ ャージ ・ファイナルの 3種類の試合か ら大
の時間か ら開始 しテ レビの放映 ・観客への配慮 ・
会が成 り立っていると理解 してお り、スポーツ理
報道陣へのサー ビスなどを期 していることである。
辛 (
委員長 )のフランソワ ・ペ ソン氏は、ファイ
このことについて ヒョン ・チ ャンギ北朝鮮柔道連
最 も重要な意味を持つ試合 と呼
ナルの 7試合を 「
盟副会長が 「日本の大会は優勝者 を決めることが
ぶ 」 と語っている7
)
。 さらに後半には、同一選手
目的 、I∫Fは大会運営 を通 じて柔道を普及する
の試合が続いた場合の処置、体重制による試合順
8
)と述べている ことか らも説明で き
ことが 目的」
序、ファイ トオーダーシー トの配布の方法につい
るであろう。全 日本柔道連盟 ・国内各柔道連盟 も
て も細か く記 している。
IJFの試合運営方法を理解 し、その長所 を取 り
以上の試合運営で最 も注 目すべ きことは、イル
入れていけば観客動員 も可能になる。このように
ミネーシ ョン ・レペチ ャージの試合は、ひとかた
参加する者の立場だけでな くファンサービスを考
ま りの試合 としてとらえられ、これ らの試合が終
えた大会運営は 日本 も大いに参考 に しなけらばな
了すると休憩時間に移 るとい うことである。 日本
らない。
で も昼食 を取 るために休憩時間を設けることはあ
図 4は実際 に抽選 を行って選手名を入れてい く
るが、試合 を分類 し大会の進行時間を調整するた
トーナメン ト表である。参加者が32名以内の場合
めに休憩 を取るという習慣 はない。 IJFが試合
はこの表 を使用 し、参加人数以上の数字 を消去す
を 3種類 に分類 した 目的は、試合時間の調整 ・選
る。大会はノックアウ ト方式で行われ、ダブル レ
手役員の負担の軽減などもあるが、最 も大 きな目
ペチ ャージの敗者復活戦 も行われる。役員席、審
CONTt
STSYSTEMLI
ST
FOR UPTO3
2PARTJ
CI
PAN′
I
S
wgfb
ht
。
?p
b
.
E
d
O
s
r
y
L J Kg
G
)
u
n
t
r
y
,
Dab. .
IU
As
B
Q
L
U
PF
AE2D
& £O
B:諾E I
N
T
ig"s
/Pays
図
Name
/Nom
判席、競技スタッフには、 トーナメン表 とファイ
トオーダーシー トが配布 される。 トーナメン トの
Specl
alConsi
derati
ons
y
.onOc
t
.6
/71
9
9
7
5
.
Qu
o
t
asapp
r
ov
e
di
nt
h
eGe
n
e
r
alAs
s
e
mbl
I
nP
ansf
ort
h
eSydn
e
yOI
ympI
CGame
s
山は大 きくA、Bのプールに分けられ、Aプール
をA l ・A 2に区分 し、BプールもB l ・B 2に
区分 されグループと呼ばれる。ここで問題 として
取 り上げたいのは、 トーナメン トの山の作 り方で
Me
n
8
く
1
)WC
(
2)Unl
ons
・Af
r
i
c
a
Women W.
Cat
e
gor
y Tot
al
1
6×7
1
1
2
8
3
2
5×7
3
2
・Asl
a
5
3
8×7
5
6
・Eur
ope
9
5
1
4×7
9
8
・Oc
e
ani
a
1
1
2×7
1
4
・Paname
r
l
c
a
6
3
9×7
6
3
Tot
alquat
8
(
3)l
nvi
t
at
I
ons
Hos
tc
ount
r
y
1
0C/ l
JF/ACNO
Tol
:
81
2
4
1
4
3
8×7
2
6
6
4
3
7
7
1
5
ある。 日本では従来か らの漢字の使い方の習慣で
トーナメン トの山は縦型に作 る場合が多 く、その
山の頂点が優勝 を意味 している。 しか し、世界各
国では氏名は横書 きにするのが一般的で、当然、
トーナメン ト表 も横書 きとなる。試合場の電光掲
示板が縦型か ら横型に統一 されたように トーナメ
ン ト表 も統一することがのぞまれる。
(
2) オリンピック参加資格 とランキングシステム
1)オリンピック参加資格
●
国際オリンピック委員会は (
以下 I
OCと略す)、
巨大化するオリンピックの出場者 を制限するため
の方策 としてア トランタオリンピックより柔道競
技にも出場者数の制限を行 った。シ ドニーオリン
4
0
0
●
se
xandc
al
:
e
gor
l
e
SO
fwe
l
gh
tn
o
tpr
e
vi
o
s
l
yd
e
f
i
n
e
d
図 5 シ ドニー五輪の出場枠
は IJFの中で競技 を統括す るスポーツ委員会
(
スポーツ理事 1名 と五大陸の代表理事 5名)で
0
0名の選手が参加で きる。その他の
れ、最大限4
検討 される。 ドーピング問題 ・IJFイベ ン トの
出場枠や大会期間の決定 ・柔道着問題などは随時、
主な参加資格 は以下の通 りである。
この機関の委員会開催 によって定め られるもので
ピック柔道競技は男女体重別 7階級の試合が行わ
(
∋ 国家の連盟が I∫Fの登録 メンバーである
こと。
ある。 しか し、各大陸か ら選出されたスポーツ委
員は大陸代表的な意味 もあ り、必ず しも公正な判
(
参 少な くとも IJFの初段 を有すること.
断がなされるとは限らない。ア トランタオリンピッ
(
卦 過去 4年間のうち世界柔道選手権大会 もし
クか ら引 き継がれている大陸別の出場枠の適否は
くは 2回の I∫F公認国際大会に出場 してい
別に して 「
柔道の競技人口が多 く長い伝統 を有す
ること。
る強豪国を中心 に最重要課題 を話 し合 う機関の設
以上の条件 を満た した上で、
置が必要がある」
9
)という中村 良三
(
彰 オリンピック直前の世界選手権大会 8位以
事の意見を反映 させる方策を全柔連は IJFに提
内入賞者 (
男女 7階級 :選手ではな く国家に
言すべ きである。 また、中村教育理事が指摘 して
出場権が与えられる)
0
いるように、これらの出場権をクリアした国であっ
(
参 ホス トカン トリーの男子 4名、女子 3名の
計 7名
IJF教育理
て も 「ランキング ・大会出場ポイン トなどで自由
に国内の選手を選出で きない」など制限が多す ぎ
⑥ IOC・IJF・
ACNOが合意 した招待
5名以内。
選手1
ることも問題である。
2)IJF・JUAランキ ングシステム
ランキ ングシステムは、1
9
9
2
年以降にア トラン
(
診 各大陸の予選 を通過 した国家の代表2
6
6名.
図 5は、以上のオリンピック参加資格及び基準
タオリンピック参加資格 と並行 して IJFで検討
を大陸別の人数を加えて図示 したものである。ヨー
された。その 目的は将来のオリンピック参加資格
8名、次いでパ ンアメ
ロッパの出場枠が最 も多 く9
の資料 とすることとテニスのように一 目で対戦中
リカ6
3名、アジア5
6名、アフリカ32名、オセアニ
の選手同士の実力 を観客 ・テ レビ視聴者が判断で
ア1
4名の順 となっている。 これ らの大陸別出場枠
きるファンサービスも兼ねている。図 6は IJF
-7
5-
POI
NTS FOR RANKI
NG SYSTE
』
GROUP
L A
PLACE .
L B
AXO.
5
lPl
ac
e
280.
0
2Pl
ac
e
1
90.
0
3Pl
ac
e
11
7
1
40.
0
柔連広報 ・IJFレ
ポー ト F
講道館柔道
JUA い
A
JF
5
X
62
などにランキング制度:全柔連事務局のペ ージ』
AX4
この ような制度が発
の紹介は見当たらなかった。
0.
0
1,
120.
0
地域指導者 ・選手に周
足 していることが 日本各地の
5.
0
380.
0
760.
0
である。 また、国際大知 されていないことは問題
9
4Place
75.
0
5
8.
37
5
2
30
4.
0
1
5
40
60
8.
3
0
手でランキ ングに入って
会 に出場 したことのない選
5Pl
ac
e
50.
0
25.
0
1
00.
0
200
78Pl
ac
e
27.
0
1
3.
5
速 に伸び国内予選で優勝 いない者が
したとして、
もラン
1年間で急
1
6Pl
ac
e
1
8.
0
3
2Pl
ac
e
9.
0
5
.
0
4.
0
9
4.
0
5
3
1
6.
0
108.
0
72.
0
に入っていないという
キング
で きないことは問題であ
理由でオ リンピックに出場
ランキ ング制度はオリ る (
出場資格(
参か ら).
OLYMPI
C OUALI
FI
CATI
ON EVENT8
S.
0FOR 3
S
6Y
.
0
D
A
T
E
D
e
c
.
1
9
9
8 GROU
Jam.
1
9
9
9
Fe
ゎ.
1
9
9
9
AA
JU
A
EVENT
CⅠ
TY
DNE
oXano
Fuku
C
u
p
Japan
J
i
g
o
r
e
s
A
s
i
anG
a
o
k
aWo
me
nm
'
sC
h
amps
. Tokyo.
Fukuoka.
Japan
A
A
Ma
Jur
r
1
.
1
9
9
9
9
9 JU
AA
Ju1
.
1
9
9
9
A
at
.
1
9
9
9
I
JF
NoV.
1
9
9
9
A
De
c
.
1
9
9
9
A
Jam.
2
0
0
0
A
Fe
b.
2
0
0
0
A
A
Mar
.
2
0
0
0
A
May.
2
0
0
0 JUA
Pa .
Fr
a
l
Mu
J
e
Oni
d
c
h
n
.
g
Gー
A
e
m
u
s
c
a
t
e
r
n
i
y
a
n
ud
a
p
∈
s
t
.
H.
u
g
ar
As
i
anSr
.
Champi
ons
hi
ps B
We
n
g
z
h
o
w
Cn
h
i
Pac
i
f
i
cRi
m Champi
na
o
n
s
h
i
ps Tai
Wor
l
dSr
.
Champ1
pe
i
.
Tai
wan
0n
S
h
i
p
s
Kor
e
a Op
e
n
FukuokaWome
oul
.
Kor
e
a
n'
sChamps
. Se
Fukuoka.
Japan
Par
i
s
.
Fr
anc
e
Lwondngー
Au
s
t
r
i
M一
ユ
n
i
c
hG
e
r
m
any
B
ud
a
p
6t
.
H
u
n
.
Champ1
0T
t
S
hi
ps
(
おaka
As
i
anSr
gar
図 6 ランキングシステ
.
Japan
ムとI
のランキングシステムと大会のポイ
JF主要大会
し検討 してい くべ きで ンピックの参加資格 と切離
参加資格 に二重三重の 、 IJFがオリンピックの
(
3)
ないことである。
条件 をつけるのは好 ましく
前回の第一報でも国際柔
国際審判規定の問題点
ツコー ドの項 目で、滑 り 道試合審判規定とスポー
道着の前合わせ、中国選 やすい柔道畳の制限、柔
さや襟の大 きさ厚み、一 手の帯の締め方、袖の長
化 についての問題点を 本の定義、柔道着のカラー
点の うち柔道着の
指摘 した1
0
)。これ らの問題
は連盟のマークを前合わせ については 「国家 また
外側 に して柔道着つけることので きる左側の襟 を
た。ケ一 ・スンヒ選手
を着用する」
(
北
という内規がで き
わせ については、朝鮮の伝統的民
朝鮮 )の柔道着の前合
ゴリの前合わせ に合わせて着用 してい
俗衣装チマチ ョ
り、下方の表は JUAを中心 とした ン
Iト制度であ
と田村亮子選手に対する対策であったたという説
と
大会の一覧表である。この他 に1
4の A JF公認 A
たが、北朝鮮柔道協会の ヒヨン副会長はの説が出
・B国際大
会が世界各国で開催 され無差別級の試合
けている11)。 また、カラー柔道着に
てポイン トとして加算 される。得点計算以外 は全
9
7
年1
0月 6日、
JF公認の Aランク大会で優勝すると2法では I
ン トが与 えられ 2位か ら1
6
位の選手 8
0.
0ポイ
票 1)
図のポイン トが与えられる。 また、までそれぞれ
選手権 ブルー柔道着が採用
・ワー
され、それ以降の世界
にも9.
0 ポイン トが与えられ
道着での試合が行われ、
ル ドカップはブルー柔道着対日の柔
日本選手
を
もカラー柔道着
位 と出場者
3
2
る。 IJF公認 Bラ
JUAの主催する公式大半分 とな り、大陸である
の 2倍 となる。 さらに I会ではポイン トはA大会
ンク大会ではポイン トは
いてカラー化賛成
日に開催
2
7票、反対
された
3
8IJF総会にお
71
票 (
無効 2、白
着用
して試合を行っている
1
9
9
7年以降に改正
され
1
2
)0
権 ・ワール ドカップでは ∫F
4倍の
が主催する世界選手
れ世界選手権で優勝すればアジア
ポイン トが与 えら
大会で 2回優勝
したの と同 じ得点 となる。このポイ
は良 くで きてお り検討重ねた結果の ン ト制度 自体
F
全
今回の調査では、日本国内で発行 されている
ものであるが、
言及を避
関 しては、1
9
』F近代柔道 :全
柔連広報紙
うような不正 も行われている。前 回の第一報で柔
け。従来は警告。
4)コン トロールされた引 き込み返 し、隅返 し
道着の規格 を詳細 に検討 したが、これ らの不正を
規制す る規定 はな く罰則 を与 えることはで きな
の捨て身技 にはポイン トを与える。
5)変則の組み方 (いわゆる片襟状態)で 3-
い1
4
)
.柔道着はスポーツウェアーではな く、野球
5秒攻撃がない場合は反則 を与 える。
これ ら 5項 目の改正のうち 4項 目は、観客か ら
のバ ッ トやゴルフのクラブに類する用具であるこ
見て見ごたえのある試合が展開されることがね ら
ミンガムの世界選手権で 日本選手は、木製のバ ッ
い とされてお り、改正後の 2年間の試合内容は活
トをもって金属バ ッ トのチームと対戦するような
とは前回も述べた通 りである。 目前 に迫ったバー
動的になってお り効果的な改正であったと評価で
ものである。組んで競技 を行 うはずの柔道が柔道
きる。
着を十分振れなかった り、手首 を使 う技、絞め技
また、中村教育理事は、国際審判規定の問題点
がかか らないなど技術 を阻害 させる柔道着は認め
るべ きではない。大会直前の1
0月に開催 される I
を次のようの分析 している。
1)競技のルール自体が内包する問題
礼法、柔道着のサイズ、規格の検討 (
襟 を固 く
∫F総会で全柔連は、柔道着の規格 に関する提案
を緊急動議 し公平な条件で選手 に大会 を迎えさせ
した り、背中の縫い合わせ部分を厚 くすることに
るべ きである。このことは IJFが進める一般フア
対する規制がない)
、柔道畳の材 質や試合場 の大
ンか ら歓迎 される柔道 ・観客、メデ ィアにアピー
0
きさ (
最大 と最小で 2メー トルの差)
)にも合致することであ り I∫Fメン
ルする柔道15
2)ルールの運用に関する間老
バーの理解 を得 られる動議であると確信する。
審判の技術 にバラツキをな くす、審判員に対す
9
9
7
年世界選手
最後に国際審判の採点に関 して1
るルールの周知 ・熟知、外国の審判は反則に厳 し
権か ら画期的な試みがなされていることを追記 し
く技の判定は甘い、 日本の審判は反則で勝敗 を決
たい。実際に大会を審判 した国際審判員にA ・B ・
することを好 まない、各大陸で理解や運用の仕方
Cの評価 を与えることである。Aの評価 を受けた
にズ レがある。
審判はオリンピックの審判候補者 として登録され、
以上のように国際審判規定に関 してはルール自
B評価の審判のなかで下位の者は、世界選手権の
体の問題 と運用の問題が混在 してお り、これ らを
審判がで きな くなる。C評価 を受けた審判は 2年
整理 した上でひとつひとつ解決を図る必要がある。
間資格が停止 され研修の上、再チェックのペナル
また、中村教育理事は 「日本の伝統的な柔道の良
ティーが課 される16)。このような審判のランクづ
さを残すのに審判規定は重要な意味を持つ」 とも
け、評価基準の作成は日本で も大いに参考にすべ
語っている。国際審判規定は IJF審判理事 と五
きである。
大陸の代表の 6名で構成 される審判委員会で審議
(
4) 日本代表選手の選考方法 と大会成績
されるが、前項で も述べたように重要事項に関 し
バー ミンガムで開催 される世界選手権で男子は
ては柔道の長い伝統 と多 くの競技人口を持つ国が
2
1
回目、女子では11回目の大会 を迎 える。この間
常任理事国制度のような機関を作 り競技柔道の進
に柔道はオリンピック種 目に採用され男子は 8回、
むべ き方向を話 し合 うことが急務である。
女子 2回のオリンピック参加 を している。これ ら
さて、中村理事があげた問題点の中で、特 に大
8
80)
の大会に日本柔道はモスクワオリンピック (
1
きな問題 を含んでいるのは柔道着の襟の大 きさ ・
を除 き、全ての大会に代表選手団を派遣 している。
厚み (
固さ)の項 目である。現在、ヨーロッパの
日本代表の選考に関 しては、数回の予選 (
選考会)
柔道着メーカーは、こぞって柔道着の襟幅を大 き
が行われ、代表候補を国際大会 に派遣 し、外国選
く、厚 くしている。メーカーによっては日本の柔
手 との戦い方 も選考の資料 に含め最終選考が行わ
道着の 3倍近い厚みの もの も製造 されている (
毎
れる。全柔連女子強化部長で もある中村教育理事
日新聞 :1
9
9
9
年1
0月 3日)
。 さらに、 ルールの盲
は、「日本の強化は広い裾野 を持つ 中学 ・高校 ・
点をつ き柔道着の肘の部分にパ ッ トを入れるとい
大学 ・実業団の各所属の努力の上 に成 り立ってい
-7
7-
る。我 々、強化スタッフはその強化のお手伝いを
会が開催 され男女それぞれの代表が決定 される。
している」 と語ってお り、所属のコーチ と全柔連
また、男女 とも重量級の選考には、 4月に開催 さ
の連携 を強調 している。この点では、北朝鮮のヒヨ
れる無差別の全 日本選手権の成績 も重要 な参考資
ン副会長 も 「
DPRコ- 7
)アでは、国内最終予選
料 となる。以上が世界選手権 (
1
9
9
5)が終了 して
で勝 った ものを最優先で代表にする。献身的な努
か らオ リンピック代表が決定 されるまでの経過で
力 を した所属 コーチに報いるにはその方法 しかな
ある。男子のヘ ッ ドコーチの山下泰裕氏は 「
我々
い」17)と述べている。 しか し、 日本代表選手の選
が 日本代表 として選考する選手は国内で勝つ選手
考では、古 くは東京オ リンピック (
1
9
6
4)代表決
ではな く世界 に通用する外国選手に強い選手であ
定で も多 くの議論 を呼んでいる。アン トン ・ヘ-
る」1
8
)と機会があるごとに述べ てい る。 当時、女
シンクと戦 うのは、猪熊功氏か神永昭夫氏か、軽
子の監督であった野瀬 も 「
対外国選手との戦い方、
量級で最 も強い選手は誰かなど、今で も話題 とし
国際大会の成績 は選考の大 きな要素 」19)と同様 の
て取 り上げられることがある。それか ら3
5
年、時
考え方 を述べている。
は流れ選ばれる側から選ぶ側と立場 も代わ り、様々
この項では最終選考会での優勝の重み と代表選
な観点か ら日本代表の選考が行われて きた。ある
考の過程、代表選手の本大会での成績を取 り上げ、
時は、国内選考会の結果を重視 し、時には対外国
その関連の比較 も行った。図 8は過去1
0
年間の世
選手に対する強 さに重点 をお き選考が行われて き
界選手権最終選考会の優勝者 と日本代表選手及び
たのである。 日本代表 を率いる監督 ・コーチには、
本大会 における試合成績 を表 した ものである。図
国民の税金で賄われる強化費の重み ・日本の伝統
9は同様 にソウル ・バルセロナ ・ア トランタオ リ
的武道で唯一オリンピック種 目となった誇 りなど
ンピックの最終選考会優勝者 と日本代表選手及び
大 きな責任 とプレッシャーが大会 まで続 く。柔道
本大会 における試合成績である。但 し、ソウルオ
1
9
9
2
)か ら男女共催
はバルセロナオリンピック (
リンピックの女子柔道は、公開競技 として行われ、
の大会が行われた。男女が強化体制に歩調 を合わ
IJFが前年度の世界選手権入賞者 を直接参加 さ
せ るようになったのは、この大会が終了 しア トラ
せたため国内予選は行われなかった。以上のオ リ
ンタオ リンピックを (
1
9
9
6)目指す体制になって
ンピック ・世界選手権 を合わせて 日本代表に選出
か らである。図 7は、ア トランタオリンピックの
7名、女子6
3名であ り、こ
された選手は男子のベ6
選手選考の流れとね らいを男女別に表 した もので
のうち国内最終選考会で優勝で きずに代表 となっ
1
、1
2
ある。男女 ともオリンピック開催年の前年1
7名、女子 6名であった。選考の理
た選手は男子1
月に講道館杯全国体重別選手権大会 ・全国女子体
由を調査 したところ 「
重量級 と無差別の代表に別
重別選手権大会 (
旧女子強化選手選考会 )が開催
の選手 を選考 した (
代表は優勝者以外か らも 1名
され第一次選考が行われる。男女の大会の違いは、
出る) 「
無差別の全 日本選手権大会 に優勝 し最終
男子は強化選手 ・指定選手 と各種大会の上位入賞
選考会 を欠場 した」 とい うケースが男子で 6例、
者 を選考 して参加 させるのに対 し、女子は強化選
女子 1例み られた。 これ らのケースで全 日本で優
」
手 ・準強化選手 ・特別指定選手の他は県 ・地区を
勝 した選手は、ほとんどが前年度の世界選手権 ・
勝 ち抜いた予選通過者 を参加 させることである。
国際大会で他の選手を大 きく引 き離 した実績 を残
第一次選考のね らいは最終選考会 に残す選手の決
している。これ らのケースを除 く男子11
例、女子
定 と 1月か ら 3月に開催 されるヨーロッパの国際
5例が最終選考会の成績 を覆 して 日本代表 を決定
大会 に参加 させる選手 を選抜することにある。強
6
例の最終選考会の
したケースである。この男女1
化委員 ・コーチは第一次選考で優秀な成績 を収め
試合内容 を見ると、「
準優勝者 を選 出 した」 もの
た選手たち (
各級 3-4名)の参加する国際大会
が男子で 5例、女子では 4例であった。選考理由
を視察 し、外国選手に対する戟いぶ りを評価する。
では、男子 は全 てが 「過去 の国際大会の実績」
これ らの大会が全て終了 した 5月に全 日本選抜体
「第一次選考会を含む国内大会 トー タルの成績 」
重別選手権大会 ・全 日本女子選抜体重別選手棒大
での選出であった。女子は 1例 を除 き全ての代表
-7
8-
日本代表遜考の推緯(
男子)
[
1
9
9
4
年】le月
1
9
9
5
年】2-3月
)
大
全会
日本選抜拝王別選手権
・フランス(2/l
l-
汰績
成
9
4
年の諸大全の
ばれた
を勘
7案
階級
して選
2
3
4
名
ヨー
の選
ロ手
ッパ
がの
出場。
大倉代表が決国際
まる。
)
・オース トリア(2/1
2
)
・ドイツ(2/2
5-2
68-1
9
)
・-ンガ リー (
3/ 4)
-5)
※好成績の
/
1
耗大会後の封
(
最終違考会)
ヒ委員会で代表を選
考。勝 者が原則的 に選出され る
【にク㌧-ン と近
選手は代表の座
9
/
2
8
1
0
づ く。
1
2
月
5/2
1(
楕円
無差別
男
千
チ
女
+9
5
9
5
8
6
7
8
1
9
8
7 エ ッセ ン
1
9
8
9 ベ オ グラー ド
小川
正木
須貝
村田
岡田
代表者
古賀
山本
細川
田辺
坂上
田辺
佐 々木
持田
泉
山口
江崎
小川
小
須川
貝
大迫
持田
代表者
古賀
山
越本
田辺
:
坂上
佐田辺
々木
小林
阿武
野
溝口
江崎
/
6
5
6
0
小
川
須貝
村田
岡田
予選優勝者
古賀
山本
細川
+7
2
7
2
6
6
6
1
5
6
無差
別
5
2
4
8
坂上
田辺
佐 々木
持田
泉
山口
江崎
階級
7
1
/
金
二回戦敗退
小
金
須川
貝
鍋
大迫
金
持田
結果
予選優勝者
鍋
古賀
金
丸山
銀
越野
二回戟敗退
一回戦敗退
坂上
鍋
鍋
藤
田辺
本
鍋
小林
敗復二回轍 退
阿武
銀
溝口
級
江崎
無差 別
千
男
+9
5
9
5
8
6
7
8
階級
7
1
6
5
6
0
千
女
+7
2
7
2
6
6
6
1
5
6
無差別
5
2
4
8
/
予選優勝者
小川
甲斐
中村
堀越
予選優勝者
森山
大熊
園田
阿武
松尾
藤本
北爪
立野
鈴木
田村
/
小川
関根
甲斐
中村
吉田
代表者
秀島
中村
園田
鈴木
阿武
松尾
藤本
北爪
立野
鈴木
田村
鍋
二回戦敗
退
三位決
定戦敗退
金
銀
結果
鍋
金
金
増地
岡泉
吉
田
古賀
秀島
中村
園田
敗復二回戟敗退
敗復二回馳 退
級
結果
一回戟敗退
銀
鍋
金
古賀
大熊
一回戦敗退
級
鍋
一回銀
戟敗
退
敗復二回戟敗
退
銀
鈴木
田辺
関
口
鈴木
藤本
田辺
小林
越野
立野
植
田
田村
小林
越野
立野
植
田
田村
代表者
回戟敗退
/
小川
岡泉
吉
田
古賀
秀島
中村
園田
阿武
級
鍋
銀
金
金
金
篠原
中村
藤
田
滝本
岩川
中村
阿武
石橋
田辺
恵本
溝
口
薮下
田村
溝
口
薮下
田村
+9
5
9
5
8
6
チ
男
階級
予選優勝者
斎藤
甲斐
大迫
斎藤
須貝
大迫
金
二回戟敗退
鍋
養父
甲斐
岡田
予選優勝者
代表者
結果
予選優勝者
代表者
小川
甲斐
岡田
敗復二回載敗退
鍋
結果
真書志
栄
篠原
銀
中村
鍋
藤
田
敗復二
滝本
敗復二回戟敗退
1
9
9
7パ リ
中村
金
回戟敗退
中村
三回戟敗退
二 宮
鍋
級
敗復一
金
回戟敗退
三位
決定戦敗退
三位決定戦敗退
敗復二
鍋
回戟敗退
二宮
阿武
木本
二 宮
一回戟敗退
鍋
二回
戟敗退
-回戦敗退
北爪
野村
立
野
永井
北爪
野村
立
野
永井
敗復三
回載敗退
金
田村
田村
金
1
9
9
2 バ セ ロナ
ソ ウル
二回戟敗退
級
鍋
二回金
戦敗退
鍋
結果
鍋
阿武
福場
石橋
恵本
代表者
結果
小川
金
小川
鍋
賓持
三位決
定戦敗退
岡田
金
吉
セ ロナ
田
鍋
古賀
金
大熊
級
松尾
敗復三
金
二回戦敗退
鍋
金
図 8.世界選手権 日本代表 と国内大会優勝者
1
9
8
8
関根
甲斐
岡田
高波
代表者
篠原
級
敗復二回戟
一回戟敗退
敗退
/
予選優勝者
金
二 回金
戟敗退
1
9
9
5幕 張
1
9
9
3 ハ ミル トン
1
9
91 バ ル
木本
阿武
三 鍋
回戟敗退
1
9
9
6 ア
結果
予選
優勝者
銀
真喜志
敗復三回戟敗退
中村
鍋
吉田
代表者
小川
中村
三位結果
決定戦
敗復 敗退
三回戟敗退
トランタ
が最終選考会決勝進出者か ら代表が選ばれてお り、
強化体制 については、「コーチの専業化 を検討
決勝の内容 も接我であ り試合内容 も審議の対象 と
する時代が きている」 という回答が全ての指導者
なっていた。特例 となった 1例は国際大会の実績
か ら出された。これは海外派遣 ・国内合宿 ・大会
で選ばれたア トランタオリンピックの代表で最終
参加の機会が増え、ボランティアとしてコーチを
選考会の成績は 3位であったが、本大会では日本
続けるには負担が大 きす ぎることか らくる問詰で
女子に初の金 メダルをもた らしている。このよう
ある。欧州では 1カ月以上の合宿 を行った り、4
に今回の調査では、全柔連は予想 された以上 に最
週間連続で大会 を転戦するという企画が実施 され
終選考会の試合結果を重視 して 日本代表の決定 を
てお り、強豪国のキューバ ・フランス ・ベルギー
行 っていた。
などでは、少数精鋭の選手団で毎年 このような事
しか し、今後、メダルの分散化、日本柔道の競
業が行われる。 日本の指導者は所属の業務や試験
技力の低下が起 こった時には現状の選考方法が適
の合間をぬって交代で活動に参加 しているのが現
当か論議を呼ぶ もの と思われる。スポーツ競技は
状である。強化費に関 しては、「
JOCの強化重
同 じ条件で大会 に参加 し、そこで勝利を得た もの
点種 目に指定 されているため現状では大 きな問題
が代表に選出されることが最 も望 ましい。アメリ
はない」 との回答が多かった。
2)年間スケジュールについて
カ合衆国の水泳、陸上競技 などは徹底 した自由競
「
大会が多す ぎて十分な強化鍛練期がとれない」
争の原理が守られてお り、個人の責任でオリンピッ
クに参加する形が取られている。これこそがスポー
と回答する指導者が多かった。 また、 「国際大会
ツの明朗 さ、公正 さの根本である。 しか し、柔道
と国内大会のバ ッティングが多 い」「国内で も中
は格闘技であ り、対人競技である。このような競
学校 ・高校 ・大学 ・実業団の大会の同日開催があ
技 には対戟相手による得意、不得意が歴然 として
存在 し、優勝者が実力ナンバーワンであるとは限
る」 などという問題 もあげられた。 これ らの問題
を解決するためには、全国大会の各地区予選の 日
らない。 また、競技力には技術 ・体力 ・精神力の
程 を統一 した り、中学生 ・高校生の予選参加 を制
みでな く経験 という目に見えない力 も必要である。
限することなどが対応策 としてあげ られる。女子
今回の調査では最終選考会で優勝で きずに日本代
に関 しては、中学校 に入学すると全 日本大会予選
表に選考 された選手が本大会で優勝 したケースも
に参加で きる資格が得れるが体力、技術 とも伴わ
多 く、選考会の成績 と本大会の成績の関連 を言及
ない時期か らシニアの大会に出場することは怪我
するまでには至 らなかった。今後は、これ らの総
やバー ンアウ トにつながる可能性 もあ り早期 に検
合力 を得点化 し、最終選考会の成績 を加味する評
討する必要がある。
3)海外派遣 と強化合宿について
価基準の作成が急務 になるであろう。スポーツの
明朗 さ、公正 さを守 り所属 コーチを納得 させる選
年間スケジュールで も述べたように過密な日程
考方法の明確化 も全柔連に与 えられた大 きな課題
で大会が行われる中で海外派遣や強化合宿が実施
の一つである。
されている。「中学生に関 しては海外大会の参加
(
5) コーチ ・選手が直面する強化の課題
は避け視察に留めるべ き」 との回答 も見られた。
全 日本女子柔道を長年に渡 り指導 して きた全柔
また、「国内合宿で外国チームを長期 間受 け入れ
連女子強化部長及び全 日本 シニア担当強化 コーチ
長期合宿や トレーニ ング合宿 を
る施設がない」「
2名、ジュニア担当強化 コーチ 2名の計 5名に全
行 う施設がない」などの回答 も複数見 られ、前回
日本強化スタッフ ・選手が直面す問題点について、
の調査で も指摘 したナショナル トレーニ ングセ ン
強化体制 と運営 ・年間スケジュール ・海外派遣 と
ターの設置 を要望する声が多かった'
m
)。少数意 見
強化合宿 ・国際審判規定 と審判 ・指導のあ り方 と
ではあるが 「アジア対策、アジア合宿の必要性」
今後の競技成績の 5項 目について質問を準備 し聞
をあげる指導者 も見 られた。
4)国際審判規定 と審判について
き取 り調査 を行った。
ブルー柔道着に関 しては、「
分か りやすい」「
普
1)強化体制 と運営 について
-8
1-
及につながる」 など肯定的な意見が多 く反対意見
走の問題点 ・日本代表選手の選考方法と大会成績 ・
は見 られなかった。現状では、 「
柔道着の襟や袖
コーチ、選手が直面する強化の課題の 5項 目を取
の厚みに対す る規制がないことは問題」であると
り上げ検討 を行 った。主な研究成果は、以下の通
の回答が全員か ら得 られた。この他 で は、 「国内
りである。
」「国内で も国際審判
審判の罰則の与 え方が遅い
」
審判の技術試験 を定期 的 に
規定に統一すべ き 「
」
(
1)
IJFでは大会運営 を一般 フアンか ら歓迎
される柔道 ・観客、メデ ィアにアピールする柔道
行う 「
審判員にもランキング制 を取 り入れ る」
として とらえ、試合を 3種類 に分類 し、一定時間
などの意見があげ られた。
か らファイナル 7試合を開始する。
(
2) IJFのオリンピック参加資格 は、個人で
5)指導のあ り方 と今後の競技成績 について
全 日本強化 コーチの多 くは、自分の所属で選手 を
はな く国家に代表権が与 えられる。 しか し、世界
かかえて選手の育成を行っている。このようなコー
選手権枠 ・大陸代表枠の他 に段位やランキングの
チのみでな く 「
所属 を持たず に全 日本 に専念で き
制限 もあ り再検討が必要である。
るコーチの必要性」が多 くの指導者か ら指摘 され
(
3) 国際審判規定は、柔道着の厚みや襟の大 き
た。この他では、「
選手に対す る知識や情報 の伝
さなどが規定 されてお らず不備な部分が残 されて
」「減量の しす ぎで体調不 良の選
」「勝敗 に対する価値観 をどう教 えるべ
達が十分でない
いるが 、1
997年の改正で審判員の評価制度や組み
手が多い
方の制限が行われ活動的な試合が行われるように
きか」などの問題があげ られた。今後の競技成績
に関 しては、「
現状では突出 した能力 を有 した選
なった。
手のみが メダルを獲得 してお り組織が育てた選手
」「メダルの分散化は さらに進 む」 な ど
が少ない
(
4) 全柔連の 日本代表選考は最終選考会の成績
を最重視 して行われているが、明確な基準がなく、
早急 に基準作成の必要がある。
の回答が多かった。 これに対する対策 としては、
(
5) コーチ ・選手が直面する強化の課題は、年
小人数の有望選手 を
「
毎月定期的に合宿 を行 う 「
間スケジュールの過密 ・中学生、高校生の大会参
長期的に強化する」 などの意見が多 く、少数意見
加、減量の問題 ・審判規定の統一などがあげ られ
ではあるが 「
企業の強化システムおよび選手の受
た。これ らの対策 としては専任 コーチ制の導入、
」
」
入れに問題がある 「プロ化の検討が必要である」
少数精鋭で長期的な強化策などであった。
(
6) 柔道の長い伝統 と多 くの競技人口を有する
などの声 も聞かれた。
以上のような間定点がそれぞれの項 目であげら
れたが、次回以降の研究でこれ らの課題 を整理 し
フランス ・ドイツ ・ロシア ・日本などで柔道の最
重要課題 を決議する機関を作る必要がある。
改善策 を検討 してい きたい。
引用 ・参考文献
Ⅳ
まとめ
本研究の 目的は、柔道の国際化 に伴い変容 して
い く競技柔道のあるべ き姿 を探 り、日本柔道の今
後の課題 を見つけ出す ことにある。第一報では、
ア トランタオリンピックの女子柔道競技 に焦点 を
当て、世界の強豪国 ・日本代表選手の身体特性 ・
国際審判規定 とスポーツコー ド・世界大会の競技
内容の分析 ・欧州勢の柔道スタイル ・ナシ ョナル
トレーニ ングセ ンターなどを取 り上げた。今回は、
第二報 として I∫Fの大会運営方法 ・オリンピッ
ク参加資格及びランキングシステム ・国際審判規
1)ベースボールマガジン社 (
1
9
9
7)
、近代柔道1
1
月号、
4
0
4
1頁
2)財団法人講道館 (
1
9
9
3)
、柔道 7月号、2
6
頁
3)ベースボールマガジン社 (
1
9
9
8)
、近代柔道6月号、
7
6
7
9頁
4)財団法人講道館 (
1
9
9
9)
、柔道 8月号、4
8
5
2
頁
5)ベースボールマガジン社 (
1
9
9
8)
、近代柔道 1月号、
3
4
頁
6)野瀬清書(
1
9
9
7)
、柔道の国際化と日本の柔道の今
後の課題(第〟報)-ア トランタオリンピック女子
柔道競技の競技内容と問題点を中心に-、埼玉大学
紀要教育学部(
教育科学第4
6
巻第 1号9
1
1
0
7
頁)
7)ベースボールマガジン社 (
1
9
9
8)
、近代柔道 1月号、
- 82-
3
4
頁
8)ベ ースボールマ ガジ ン社 (
1
9
9
7)、近代柔 道 8月号
2
1
頁
9)ベ ースボールマ ガジン社 (
1
9
9
8
)
、近代柔道 1月号
1
0)野瀬清書 (
1
9
9
7
)
、柔道 の 国 際 化 と 日本 柔 道 の今 後
柔道の哉技 内容 と問題 点 を 中心 に - 、 埼 玉 大 学 教 育
学部 (
教育科学 第4
6
巻第 1
号1
0
3
頁)
2
1)飯 田穎男 (
1
9
8
8)
、柔 道研 究 とその課題 、武 道学 研
究2
0
-(
3
)
、7
1
2
頁
2
2
)馬立龍雄 (
1
9
6
3
)
、 オ リンピックーそのすべ て -、
の課題 (第一報 )-ア トラ ン タオ リ ン ピ ッ ク女 子 柔
道競技 の競技 内容 と問題点 を 中心 に -、 埼 玉 大 学 紀
4
6
巻第 1
号9
6
9
9
頁)
l
l)ベ ースボールマ ガジ ン社 (
1
9
9
7
)
、近代柔 道 8月号、
2
0
2
3
頁
1
2
)ベ ースボールマ ガジン社 (
1
9
9
7)
、近代柔 道1
1月号、
4
0
4
1
頁
1
3
)ベ ースボールマ ガジ ン社 (
1
9
9
8)
、近代柔 道 1月号、
7
8
頁
1
4
)野瀬清書 (
1
9
9
7)、柔道 の 国 際 化 と 日本柔 道 の 今 後
報知新 聞社
2
3
)尾形敬 史 ・小俣幸 嗣
の課題 (第 1報 )-ア トラ ンタオ リンピック女子柔 道
競技 の競技 内容 を中心 に-、 埼玉大学紀要 教 育 学 部
6
巻第 1
号9
6
9
7
頁)
(
教育科学 第4
1
5
)ベー スボールマ ガジ ン社 (
1
9
9
8)
、近代柔 道 3月号、
3
6
頁
1
6)同上書 、3
3
頁
1
7)財 団法 人講 道館 (
1
9
9
2
)
、柔 道 9月号 、4
1
-4
2
頁
1
8)ベ ースボールマ ガジ ン社 (
1
9
9
5
)
、近代柔道 3月号、
.鮫 島元成 ・菅波盛雄 (
1
9
g7
)
、
競技柔 道の国際化 、不味堂
要教育学部 (
教育科学 第
2
4
)小俣幸嗣
・尾形敬 史 ・松井勲 (
1
9
9
9)
、柔道のルー
ル と審判 法、大修館書 店
2
5
)財 団法 人講道館 (
1
9
9
5
)
、講道館柔 道試 合審判規定
2
6)財 団法 人講道館 (
1
9
9
6)
、柔 道 8月号
2
7
)財 団法 人 日本武道飽 (
1
9
9
6
)
、月刊 武道 1月号
2
8
)デー ビッ ド ・マ ツモ ト(
1
9
9
6)
、柔 道 、本の友社
2
9
)藤堂良明 (
1
9
9
3)
、「
武 道 」 と して の学 校 柔 道 の あ
6
-(
2
)
、7
1
2
頁
り方 につ いて、武道学研 究 2
3
0
)醍醐敏郎 ・佐藤宣践 監修 (
1
9
8
6
)
、柔 道/ 戦 後 柔 道
その栄光 と変遷 、ベ ースボールマ ガジ ン社
3
1)ベ ースボールマ ガジ ン社 (
1
9
9
3
)
、近代柔 道 1月号
3
2
)ベ ースボールマ ガジ ン社 (
1
9
9
5
)
、 9̀
5
世 界 選手権
大会決算号 (
近代柔道1
0月号増刊 )
3
3
)文部 省 (
1
9
9
3)
、
72頁
1
9)同上書 、7
4
頁
2
0
)野瀬清書 (
1
9
9
7
)
、柔道 の 国 際 化 と 日本 の柔 道 の今
後 の課題 ・
(第一 報 )- ア トラ ン タオ リ ン ピ ック女 子
-8
3-
学校 体育実技指導資料 、 第 2集
柔道指導 の手引 き (
改訂版 )
(
1
9
9
9
年 9月3
0日提出)
(
1
9
9
9
年1
0月2
9日受理)
Internationalization of Judo and Future Assignment
(Second report)
III
Japanese Judo
- Centering around the qualification system and the condust system of
Judo games and the selection of representative competitors in JapanSeiki NOSE
-84-
Fly UP