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港北区災害ニュース第33号 - 港北区災害ボランティア連絡会

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港北区災害ニュース第33号 - 港北区災害ボランティア連絡会
港北区災害ボランティア連絡会ニュース
事務局 〒222-0032 横浜市港北区大豆戸 13-1 吉田ビル 206 港北区社会福祉協議会 TEL 045-547-2324 FAX045-531-9561
第 33 号
mail [email protected] 2015 年 6 月 HP http://www.kouhoku-saibora.net *入会は随時受け付けています。あなたの町の防災度を高めるためにお力を貸してください 新規約による初総会 大勢の参加で成立 「いると得する災害ボランティア連絡会」をみんなの力で 昨年度は、横浜市内で崖崩れによる死者まで出た土砂災害を想定したシミュレーションを行ったり、セミナー
は引き続き七ヶ浜での活動報告を支援者側からの観点で聞き、併せてHUGを実施して避難所運営の問題をよりリア
ルに考えるなど、実践的な活動が展開できたのではないでしょうか。ニュースも会員の投稿も増え、毎月発行を確
保しました。定例会で行っている災害手話ミニ講座は新しい言語を覚える難しさを感じつつも、聴覚障害を持つ会
員からの学びを得る機会ともなっています。また港北区と災害ボランティアセンター設置運営に関する協定書を交
わしたことを受け、より着実にかつ確実な力を点けていく事が求められます。そんな総括を受けて今年の活動の柱
は次のように決まりました。 ① 楽しく学べる災ボラ、役に立つ災ボラ ② 命を守る知恵を出す災ボラ ③ 汗をかいて動く災ボラ 地域防災ネットワーク活動に求められるのは、災害ボランティアセンター運営能力だけではなく、減災につなが
る知恵と力を地域に提供する事です。そのためには拠点運営委員会や自治会、町内会などとの結びつきを行う必要
があります。連絡会会員は町内会員でもあります。積極的に地域に働きかける活動も行っていきましょう。 それとともに連絡会に積極的に関わりたい、と思える会にする事も大切です。自分や自分の大切な人々の命や生
活を守るのが防災活動です。そのために必要な知恵、技術があります。自分はどんな事を知りたいのか、何が欠け
ているのかを考える事が、地域に防災を伝える際の気づきとなります。 また最後にネパール地震へ積極的な支援を会として行う決議が採択されました。このように他地域への災害支援
も積極的に行うことも会の活動を活性化する事になると思いますし、会の存在価値を高めることにもつながります。
今後も災害の発生は避けられないのが日本列島に住む私たちの宿命です。その意味でも他者の痛みを我が身の痛み
と感じる感性を持ち続けて今年度の活動を進めていきましょう。
2015年度総会報告 和田、鈴木、会計監査生井、広報山本、宇田川
2 2014 年度総括を井上会長、事業報告を白井副会長、
日時:5月 20 日(水)10 時
会計報告を付岡より提案、拍手で確認された。
会場:港北区福祉活動拠点多目的研修室
3 2015 年度事業方針案提案
出席者:井上会長、富士塚ボランティアグループ、港
タスクから
北区ボランティア連絡会、国際救急法研究所、仲手原
●PR
マザークラブ、聴覚障害者協会、ガールスカウト神奈
連絡会ニュース発行は PR 活動なのでこのタスクメン
川県連盟 21 団、陽だまりの会、梅の会、どろっぷ、あ
バー全員が編集に関わって欲しい。
じさいの会、ペガサス、個人6名、委任状 10 名
会員の協力があってより良いニュースになっていくの
市川(区役所総務課)矢崎、山本(社協)
で、積極的に記事を提供して欲しい。
司会、矢崎 これからはパソコンの活用は必須である。HP だけで
議長にペガサスの木村さんを選任
は情報が伝えにくいため、フェイスブックやツイッタ
1 今年度役員
ーも取り入れる方向にしたい。また ML を活発化させ
会長井上、副会長白井、矢崎、会計付岡、小澤、書記
るために講座を持ちたい。
●シミュレーション
26 年度はタスクの集まりは 10 回ほどだったが、シミ
ュレーションへの参加者は少なかった。27 年度はハン
大湧谷が活発化、口永良部島で爆発 地震、噴火が多発 何を学ぶか
ドブックの改訂作業も有り、タスクメンバーだけでシ
各地で地震や火山噴火が起きています。日本列島は
ミュレーションの準備をすすめるのは難しいので、会
プレート境界の上に成り立った島国ですから地震や火
員の協力を頂きたい。
山噴火が多いのは宿命ですが、慣れてしまう事はいけ
●イベント
ません。被害が無くてもそれぞれから教訓を学ぶ姿勢
26 年度は旭市の研修で良い勉強が出来た。今年度は時
でいたいものです。その点で、避難に備えて車の向き
間や費用の関係もあり、自費で現地集合する方法や近
まで考えていた学校の対応など口永良部島の住民の皆
場での研修もあっても良いのではないかと思う。
さんの対応は賞賛されて良いでしょう。
●会計
教訓その① 緊急地震速報が鳴ったら まだ未登録の会員がいるので早急に登録して欲しい。
残念ながら多くの人が「ああ、またか」と無視して
5月現在での正会員数は、団体15、個人13、賛助
いるのが現状のようです。しかし実際に揺れが来てか
会員は3(国際交流ラウンジ、陽だまり、小島さん)
ら慌てては遅いのです。被害軽減のための速報なので
役員交通費は定額制を止め現在の額を上限に実費支給
すから、それを生かす方向で使いたいものです。緊急
でも良いのではないか、との意見あり。
地震速報が届いたならすぐにその場でシェイクアウト
区からの助成金が無い状態でも活動を充実させられる
して身を守る行動を習慣化しましょう。自分だけする
方法も検討すべき。
のはちょっと目立つなあ、という環境でもせめてシェ
イベント参加費を値上げしても良いのではないか。
イクアウト行動をイメージしてみましょう。このよう
連絡会で募金活動はありか。
な訓練を重ねておくことで、小さな地震でも揺れに慌
等を論議した上で、今年度方針と予算が承認されま
てて逃げようとして転倒して負傷する、という残念な
した。
事態を避ける事が出来るでしょう。
●その他
ネパール地震支援を積極的に行う決議が採択されまし
た。
第 2 回定例会報告 ・区役所担当が萩生田さんから市川祐人さんに引き継
がれました。
・社協担当の松本さんは5月8日付けで退職されまし
教訓その② エレベーター停止 た。
小笠原沖の地震では関東で1万 3000 台以上のエレ
・5 月 17 日実施のらくらく市で広報活動とフリーマー
ベーターが非常停止したそうです。最近のエレベータ
ケットをおこなった。売り上げは会計に入れる。
ーは震度 5 弱 3程度の揺れを感知すると最寄り階で
・大豆戸ケアプラザで連続防災講座を開催。初回は 7
停止するようになっているそうですが、高層ビルの上
月 27 日。地域防災を担える人材育成を目指すとのこと。
階部分にいた場合などは階段で降りるのは大変なこと
・連絡網は今年も作成する。固定電話と携帯電話双方
になります。車椅子使用者はもう動けなくなります。
を記載。活用方法をしっかり考える。
マンションではその後の生活に大変な困難が生じる可
次回定例会 6 月 17 日(水)10 時より
能性があり、それを見越した訓練が絶対に必要です。
・手話通訳費用が多額になっているが、軽減できる良
今回閉じ込め事故は8件の発生だったそうですが、首
い知恵は無いか。
都圏で地震が有り、閉じ込められた場合はエレべータ
→不特定多数のイベントでは有資格者を依頼する事に
ー会社からいつ来てもらえるか予想が立ちません。エ
なっており、難しい。 (和田)
レベーター内に防災グッズを整備する事も必要です。
次回定例会は 6月17日(水)10時 教訓その③ 風評被害 神奈川県の一大観光地の箱根大湧谷の蒸気噴出の活
発化を受けて警戒レベルが引き上げられ、立ち入り禁
止区域も出た事で観光客の落ち込みが箱根全体に広が
いますので、多くの会員のご協力をお願いします。
っているようです。立ち入り規制がされているのは大
6 月 6 日には大倉山の太尾防災拠点センターを会場
湧谷の半径 300 メートルの範囲ですが、
「箱根山に規
にどろっぷデーが行われました。連絡会会員の「港北
制」という書き方は全体が危険と感じられます。この
区地域子育て支援拠点どろっぷ」が毎年開いている地
ような風評被害を解決する基本は正しい情報を的確に
域イベントです。主催団体の性格を表す子育て世代の
素早く出す事です。情報を出す方(多くは役所や専門
参加が多い楽しいイベントでした。いつものパネルを
家)は無用な心配を避けたいとの思惑から、小出しに
展示しましたが、横山区長もパネルをしっかりと見て
したり、遅れて出したりする事が日本では良くありま
くれました。子育て世代にも PR できた良い機会でし
す。
た。
しかし結果としてかえって悪い方へ解釈される事につ
また 6 月 4 日には地域防災拠点運営委員会連絡協議
ながります。また、情報を受け取る市民にも冷静に情
会総会で災ボラの活動紹介をする機会を持てました。
報を読み取る力(情報リテラシー)が求められます。
ニュースの他に参加申込書も配布できましたので、今
ネット社会では不確定情報が一人歩きする現象が多発
後も拠点関係者に継続的な連絡を取って会員拡大へ繫
しています。出所や根拠を見極める力を持ちましょう。
げたいと思います。
これからも機会あるごとに積極的に参加しますので
皆さんイベント情報を集めて下さい。
耳が不自由でも「らくらく市」で活躍 なんと来年 30 周年を迎える催しに初めて参加しま
した。災害ボランティア連絡会に何かお手伝いが出来
ればと思い出かけたのです。
当日は災害ボランティア連絡会ニュース配布とバザ
ーを少しだけお手伝いしました。幸い並んで出店した
国際研究所の東北商品販売に集まったお客さんが、連
絡会の場所にも流れてきてニュースを渡すことが出来
箱根は日本ジオパークに指定されています。その中で
て PR 効果があったかと思います。
も大湧谷ロープウェーは噴火口を真上から見ることが
港北区の防災マップや、洪水、土砂災害ハザードマ
できる素晴らしい場所ですから早く警報が解除される
ップのパネル展示もしましたが、見て下さる方が少な
と良いですね。
く、たくさんの方に関心を持ってみて欲しいと感じま
*ジオパークとは
した。しかし中にはマップで自分の地域を見て質問し
ジオ(地球)に関わるさまざまな自然遺産、たとえば、
て下さる方もいましたので、励みになりました。
地層・岩石・地形・火山・断層などを含む自然豊かな
しかし難聴者の私は、バザーやパネル展示で、準備
「公園」のことです。山や川をよく見て、その成り立
や後片付けはお手伝いできても、お客さんからの質問
ちに気付くことに始まり、生態系や人々の暮らしとの
が聞こえなく、スタッフにいちいち代わって応えてい
かかわりまでをつなげて考える場所です。 ただかなくてはならず、不便に感じました。聴障者を
(日本ジオパークネットワークHPより) 理解していただくため、一般的に筆談は分かりやすい
区内イベントなどで連絡会をアピール が、手話の出来る人が広まって欲しいし、当事者の参
加も大切だと思いました。
5 月17 日港北図書館前で恒例のらくらく市が開かれ、
30周年を迎える来年どのようならくらく市が開か
今年も連絡会が参加し、会場に来た区民の皆さんに積
れるのか、期待しています。 極的な PR 活動を行いました。併せてフリーマーケッ
聴覚障害者協会 児玉安代
トも行い会の活動資金を増やす活動も行いました。独
=防災パネル貸し出しします= 自財源を確立する事の重要性は昨年の会則検討の中で
「連絡会紹介」
「区内震度分布」
「液状化危険地図」
「土砂災害
も出された大事な課題です。今後も取り組みたいと思
危険地図」があります。スタンド付きですから展示に便利で
す。地区の訓練等で積極的に活用しましょう。
突然生活に侵入してくる、ケガ→入院→非
てしんどいです。くれぐれも皆さん気をつけて下さい
ね!ここまで読んでいただきありがとうございました。
日常の連続、は被災生活そのもの お見舞いに何を持ってい
くか=被災地に何を送る
1 ヶ月半に及んだ入院生活。リハビリも進んでくる
か、です。
と「自宅に帰りたい」という思いが強くなってきまし
いずれも想像力が必要
た。ようやく許可が下り、退院した日は猛暑日。皆が
ウンザリしている中、
「久々の外!」
「なんて空が青い
の!」と舞い上がって自宅に戻り、自分のベッドで休
んだ晩は「やっぱり我が家はいいなぁ」と、とても幸
せな気持ちになりました。 これは便利? 「エレベーター内災害キット」を考える が!退院して数日経つと、なぜか気持ちが落ち込ん
首都圏直下で地震が起きると、7000台以上がエレベ
できました。せっかく我が家に帰れたのに、なぜ?と
ーター内に閉じ込められる事故が起きる事も予想され
考えると「誰とも会話できない」状況だからだ、と気
ています。首都圏のエレベーターメンテナンス会社が
づきました。最初は受け入れられなかった入院生活も、
管理するエレベーターは、約22万7,000基あります。し
段々と慣れ、知り合いもでき、言葉を交わす人がいま
かし復旧に関わる作業員は約2,600人しかいません。
した。それが退院して自宅に帰ると外出もままならず、
エレベーターの閉じ込め事故については次のようなデ
元々あまり近所づきあいをしていなかったこともあり、
ータもあります。 会話をする相手は主人だけ。頼みの綱の主人も仕事が
▪ 事故:平常時 平均30事故/日/国内 忙しい時期とあり帰宅が遅く、日がな一日、一人で自
▪ 最長救出時間:1時間 宅で過ごすうちに、気持ちがひどく落ち込み、一度爆
▪ 事故対応順:災害時 病院、公共施設、民間の順 発したかのように大泣きをしました。いま考えると、
▪ 救出時間:数時間以上 骨折後一度も泣ける場もなく、いろいろと積み重なっ
2005年7月の地震では交通機関が麻痺したため、作業員
ていたのかもしれません。泣いたら妙にスッキリし、
が現場に到着するまでに時間がかかり、1日近くエレベ
その後は、家族や友だちが車を出してお茶に誘ってく
ーター内に閉じ込められたケースもありました。 れたり、自分一人でも松葉杖をついて外出できるよう
閉じ込め事故に対応するためエレベーター内災害キ
になり、段々とこの生活にも折り合いがついてきまし
ットが有ります。その中で考えたいのがトイレキット
た。 です。災害時生き延びた後、最初に必要になるものが
振り返ってみると、環境の変化に対応するというこ
トイレです。水や食料では有りません。しかしエレベ
とは実はとても難しいことで、かなりストレスを感じ
ーターという閉鎖空間で、もしかしたら他人も(異性
るものなんだ、と身をもって体験しました。被災地の
も)いる中でトイレをどう使えば良いのでしょうか。
方と比較するのは本当に申し訳ないくらいの小さな出
そこをリアルに考えておかないといけません。簡単に
来事ですが、もっと大きなストレスやしんどさの中で、
は答えが出ないでしょうからこそ、問題提起が重要で
未だ過ごされていらっしゃるんだな、と思うと、より
す。 宇田川 自分のこととして置き換えることが出来ました。 編集後記 日々当たり前のように暮らしている生活が、如何に
☆大湧谷ロープウェーから見る景色はダイナミックです。楽
人によって支えられ、また自分も他者を支えていると
しみながら地球の動きを学べる場所ですから早く奮起活動が
いう「支え支えあいの積み重ね」だということに気づ
鎮まって再会して欲しいですね。 (宇田川) けたこと・・・痛い思いをし、辛くて泣いたこともあ
☆近所の銭湯の壁にツバメが巣を作っています。 ったけれど、そのことに気づけたことが、今回の骨折
すっかり大きくなった雛が口をあけて餌を待っています。巣
騒動で得られた一番の出来事!これからも、傲慢にな
立ちはもうすぐです。 (山本) らず謙虚に「今」の生活を大切にしていこうという気
☆いよいよ梅雨に入りました。雨の日の外出は滑りやすいの
持ちでいっぱいです。 で足元には十分気を付けて下さいね!(山口) いろいろ得られた機会とはなりましたが、とはいえ
骨折はしないにこしたことはありません。やはり痛く
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