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息子の部屋(2002年)

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息子の部屋(2002年)
★★★
監督:ナンニ・モレッティ
出演:ナンニ・モレッティ/ラウ
ラ・モランテ/ジャスミン・
トリンカ/ジュゼッペ・サン
フェリーチェ
息子の
息子の部屋
2002
2002(
平成14)
16日鑑賞
02(平成14
14)年2月16日鑑賞
2001年度
2001年度の
年度のカンヌ映画祭
カンヌ映画祭パルムドール
映画祭パルムドール賞受賞作品
パルムドール賞受賞作品だが
賞受賞作品だが、
だが、ストーリーは
ストーリーは単
純。大切な
大切な息子の
息子の死をめぐって、
をめぐって、さまざまな人間模様
さまざまな人間模様が
人間模様が・・・。
・・・。テーマが
テーマが重す
ぎてしんどい。
ぎてしんどい。私の評価はもう
評価はもう1
はもう1つだ。
つだ。
─── * ─── * ─── * ─── * ─── * ─── * ─── * ─── * ─── * ─── * ───
<パルムドール賞
パルムドール賞の受賞>
受賞>
これは、2001年度カンヌ映画祭パルムドール賞(最優秀作品賞)受賞作品だ。昨年
は、あのビョーク主演の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」が受賞した名誉ある賞。両者と
も泣かせる作品だが、
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」ではたっぷりと泣かされた。しかし、
「息子の部屋」
は、
ちょっと重たすぎて、
しんどい。
本当に最優秀作品賞に値するのか?・
・
・。
というのが、正直な感想。
<家族それぞれの
家族それぞれの思
それぞれの思い>
ストーリーは、わりと単純。舞台はイタリアの小さな港町。ここで働き、生活する精神
分析医ジョバンニ(ナンニ・モレッティ)は、妻パオラ(ラウラ・モランテ)と娘(姉)
イレーネ(ジャスミン・トリンカ)
、息子(弟)アンドレア(ジュゼッペ・サンフェリーチ
ェ)の4人家族で、安定した幸せな家庭生活を送っていた。
ところが、ある日突然、アンドレアが友人とダイビングに出かけ、潜水中、事故により
死亡。家族の幸せな生活は、一瞬にして暗いものに転化してしまった。
ジョバンニをはじめとして、残された人たちの後悔と懺悔、そして家族間の葛藤。そん
な毎日が続く。残された家族3人が、静かな日常をとり戻すのには、数カ月という時間が
必要だった。
そんな中、突然、アンドレア宛の1通の手紙が届く。差出人の名前はアリアンナ(ソフ
ィア・ビジリア)
。この手紙を開封した母親のパオラは、息子アンドレアに生前、文通して
いたガールフレンドがいたことをはじめて知る。そして、アリアンナに電話。一度アリア
ンナと会って、息子を失った悲しみを分かち合いたいとジョバンニに訴える。アンドレア
が事故死したことなど、つゆ知らなかったアリアンナは、電話を受けて驚くが、しばらく
して友人と共にジョバンニの家を訪れ、生きていた時のアンドレアとの思い出を家族に語
りかける。そしてその時、アンドレアの部屋で、アンドレアとアリアンナの仲良く楽しげ
に写っている写真が、残された家族にはじめて見せられた。
息子のこのような世界を知らなかったジョバンニとパオラは、顔を見合わせながらこの
写真を見る。そこには、何とも言えない複雑な思いが入り込んでいた・・・。
<暗い、しんどい、
しんどい、疲れる・・・
れる・・・>
・・・>
ざっと、こんなストーリーで、特別なアピールがあるわけではない。愛する息子アンド
レアを失った家族3人の思いが、さまざまな形で描かれ、そこに生前のガールフレンド、
アリアンナが絡んでくるというだけのもので、いろいろなエピソードが淡々と描かれ、そ
して終わる。
家族の愛情や、突然愛すべきものを失った人間の心の動揺などを、率直に描いているこ
とは間違いないが、やはり、見ていてちょっとしんどくなることは否定できない。考えさ
せられる映画ではあるが、もう1度観てみようという気になる作品ではない。パルムドー
ル賞の出来としては、断然、昨年の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の方が上。
2002(平成14)年2月記
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