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幌延深地層研究センター報 - 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

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幌延深地層研究センター報 - 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
幌延深地層研究センター報 vol.2 2010.6
幌延深地層研究センター報
からのお知らせです。
vol.2
発行
vol.2 2010.6.30
2010.6.30 発行
「ゆめ地創館 GWイベント」
−ゴールデンウィークフェア(ミニ工作ラリーほか)を開催−
幌延センターゆめ地創館では、4月29日(木)∼5月9日(日)の期間中に「ゆめ地創館ゴールデンウィ
ークフェア」
と題し、春の行楽シーズンに合わせて複数のイベントを開きました。
内容は、通常年12回開催している工作・実験教室のような事前申込み制でなく、直接来館された方で
も気軽に参加できるように
「ミニ工作ラリー」を企画し、
こいのぼりをモチーフにした「マグネットこいのぼ
り」
・
「バルーンこいのぼり」や「おりがみこいのぼり」
といった小さいお子さんでも手軽に作成できる工作
を期間中に随時行いました。その他普段各家庭のご両親に感謝の気持ちをなかなか伝える機会のない
子供たちのため「母の日メッセージカード作りコーナー」を設置し、5月9日の母の日のため参加者のお子
さんたちも思い思いの言葉を丁寧に書き添えていました。
期間中は、約200名の方に来館いただき、家族との貴重なひと時をゆめ地創館で過ごして頂けたこと
と思います。
「バルーンこいのぼり」ちゃんと飛ぶかな?
「母の日メッセージカード」作成中!
発行:独立行政法人日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センター
http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/index.html
幌延深地層研究センタートピックス
幌延深地層研究センター国際交流施設にて
モンテリー国際共同研究の技術講演会と管理委員会が開催されました。
モンテリー国際共同研究は、8ヶ国から14研究機関が参加し、堆
積岩を対象とした地層処分に関する研究開発課題37テーマにつ
いて、スイス北西部ジュラ州モンテリーの坑道(モンテリー岩盤研
究所)
を使って試験研究を行っています。この国際共同研究の技術
講演会(ワークショップ)が平成22年5月12日(水)に、また、第53
回管理委員会が翌日の5月13日(木)に、当国際交流施設で開催さ
れました。
この共同研究は、
スイス連邦地形測量庁(swisstopo)の管理の
下、スイス、
フランス、
ドイツ、スペイン、ベルギー、
カナダ、米国、日本の8ヶ国から14機関が参加してい
ます。
スイス :連邦地形測量庁(Swisstopo)、放射性廃棄物管理協同組合(NAGRA)、
スイス連邦原子力安全検査局(HSK)
ベルギー :王立原子力研究センター(SCK/CEN)
フランス :放射性廃棄物管理機関(ANDRA)、原子力防護研究所(IRSN)
カナダ :核燃料廃棄物管理機関(NWMO)
ドイツ :連邦地質学・資源研究所(BGR)、原子炉安全協会(GRS)
米 国 :シェブロンエネルギー技術会社(CHEVRON)
スペイン :放射性廃棄物管理公社(ENRESA)
日 本 :日本原子力研究開発機構(JAEA)、株式会社大林組、電力中央研究所(CRIEPI)
「GWフェアの飾り付け」の様子
完成した「母の日メッセージカード」
詳しくはゆめ地創館ホームページで!
http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/prsite/
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ワークショップ(技術講演会)は、モンテリーで行われている代
表的な試験研究について、スイス、ドイツ、フランスおよび日
本の担当者からの講演が行われました。外部の研究者20名およ
び原子力機構の職員40名、合計約60名が参加しました。
また、第53回管理委員会は、各国研究機関の委員が本年度の研
究内容について審議し、午後からは地下施設(140m調査坑道)
の見学が行われました。
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幌延深地層研究センター報 vol.2 2010.6
沿 岸域での電磁法探査について
地 下施設 深度250m水平坑道が貫通しました。
幌延深地層研究センターでは北海道天塩郡幌延町の沿岸域において、塩淡境界・断層評価技術に関する研究(共
同研究)
を実施しています。本研究は沿岸域における地下水流動を評価するための手法の開発を目的としていま
す。これまでに沿岸域での反射法地震探査や陸域・浅海域での電磁法探査などの物理探査と、ボーリング調査を実
施してきました。今回はこの内の浅海域での電磁法探査についてご紹介いたします。
浅海域での電磁法探査のイメージ図を
(図-1)
に示します。海底に沈めた測定装置(図-2)
を使って自然界の電
安全第
一
幌延深地層研究センター地下施設
(研究坑道)
において、
6月23日、
深度250mにおける東立坑と換気立坑を
つなぐ水平坑道が貫通しましたので、
お知らせいたします。
現在、
研究坑道の掘削工事は、
東立坑と換気立坑ともに深さ250.5mまで掘削しております。今後も調査研究
用の坑道
(立坑および水平坑道)
における掘削作業にあたっては、
引き続き、
安全を第一に進めてまいります。
磁波や、地表で人工的に発生させた微弱な電磁波を計測し、それらのデータから海底下5km程度までの地層の比
抵抗構造を把握することで地質構造を推定します。これまでの調査結果から、沿岸域における地下水中の塩分濃
度分布などが推定されました。今後は調査技術の適用性の評価などの技術開発を行い、調査評価技術の信頼性向
西立坑
上と体系化を図っていきます。
換気立坑
東立坑
自然電磁波の変動
波
電磁
駆動装置
弱な
た微
せ
さ
発生
工的に
人
140m 水平坑道
バッテリーを内蔵し、
GPSによる世界協定時刻との同期
磁場2成分と電場2成分を
緩衝材ブロック
同時に自動で連続観測できるよう
東立坑側から撮影した貫通後の深度250m水平坑道
開発された優れモノじゃ!
MT法測定装置
電流モニター装置
250m 水平坑道
換気立坑
人工送信源
貫通箇所
測定装置
図-1 海底電磁法探査の概念図
施工済み
第Ⅰ期2次工事施工実績
比抵抗とは電気の流れにくさの程度を表すもので、
淡水に比べて塩水は電気が流れやすい。
深度毎の分布図を作成することで
地下構造が推定できるのじゃ!
図-2 測定装置
現 在行っている調査研究についてお知らせします。
〈幌延町内における現地調査〉
西立坑
※このイメージ図は
今後の調査研究の結果次第で変わることがあります。
地層によっても程度の差があり、
〈研究機関との共同研究〉
(1)地質環境調査技術の開発
(1)地質・地下水環境特性評価に関する研究
①表層水理調査【気象観測、河川流量観測、樹冠上蒸発散量観測、 【
(財)電力中央研究所との共同研究】
地下水位・土壌水分観測の各観測(継続)
】
・孔内モニタリング(継続)
(2)地質環境モニタリング技術の開発
・掘削影響評価試験(継続)
①ボーリング孔を用いた地下水長期モニタリング(継続)
(2)安全評価手法の適用性に係る現地調査
・水圧モニタリング(HDB-1,2,3,5,6,7,8,9,10,11 孔 , PB-V01 孔) 【
(独)原子力安全基盤機構、
(独)産業技術総合研究所との共同研究】
②高精度傾斜計を用いた地盤挙動のモニタリング(継続)
・東立坑近傍ボーリング孔における間隙水圧モニタリング
③遠隔監視システム ( アクロス ) の開発(継続)
・幌延町北進地区でのボーリング調査
(3)地質環境の長期安定性に関する研究
(3)地層処分実規模設備整備事業における工学技術に関する研究
①微小地震の観測、GPS 観測(継続)
【
(公財)原子力環境整備促進・資金管理センターとの共同研究】
(4)地下施設調査坑道での調査試験
・地上設備建屋一般公開(4/28 ∼)
①地球化学モニタリング(継続)
②掘削影響評価試験(継続)
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施 設見学会に参加してみませんか?
東立坑
幌延深地層研究センターでは、平成22年度も、多くの方々に調査研究を行うための深度140m調査
坑道などの地下施設や地上施設をご覧いただく施設見学会を4月∼10月の第4日曜日に開催します。
【開催日時】
:4月∼10月の第4日曜日 10:00 ∼ 12:00
【内 容】
:概況説明、
地上施設
(排水処理設備等)
の見学、
地下施設
(深度140m調査坑道)
の見学、
PR施設
「ゆめ地創館」
の見学
【定 員】
:各回12名 (定員を大幅に超える申し込みがあった場合は、午後に追加で開催することがあります。)
【参 加 費】
:無料
【申込締切】
:開催日直前の水曜日
【申込方法】
:お電話にて空き状況をご確認・仮予約の上、見学申込書を 01632-5-2488 までFAXしてください。
※施設見学会の詳細につきましては、
幌延深地層研究センターホームページ「4月∼10月第4日曜日の施設見学会について」
http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/kengaku_sunday.html をご覧ください。
【施設見学会のお申し込み・お問い合わせ先】
日本原子力研究開発機構 幌延深地層研究センター 地域交流課
TEL : 01632-5-2022 FAX : 01632-5-2488
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