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JP-②-A-2-1/2 中級編 A グループ 旧約聖書概論 (第2) 創世記と

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JP-②-A-2-1/2 中級編 A グループ 旧約聖書概論 (第2) 創世記と
JP-②-A-2
中級編
A グループ
旧約聖書概論
(第2) 創世記とアダム
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聖書箇所(創世記1章~3章):
②
「はじめに神が天と地を作られた。
」とあるようにこの世の始まりについて聖書は明確に告げています。
③
旧約、新約聖書を通じて書かれている大きなテーマは「回復」です。
聖書の内容を一言で答えるとしたらこうです。
「①始めに神が全てを創造された。②それは完全でよいも
のでした。③創世記 3 章で人に罪が入ったことにより、それらが失われてしまった。④その回復の過程
を記述。⑤黙示録には回復した姿が書かれている。」と答えることが出来るでしょう。
④
回復のひとつは「離れた二つのものをひとつとする。」です。第一に「神と人との和解」(エペソ 2:16)です。
⑤
離れたものがひとつとなる象徴的な事柄のひとつは天のエルサレムと地のエルサレムがひとつとされる出来
事です(黙示録 21 章 2 節)。人が罪を犯したときに、エルサレムは二つに分かれました。(ガラテア 4:24-27)。
⑥
エデンの園の位置の解釈はいろいろありますが、ここでは現在のエルサレムに位置にあったと解釈します。
ですから世の終わりに新しいエルサレムが天から下ってくる出来事はエデンの回復を意味します。
⑧
■ この世界の創造
現在の科学技術では世界の創造を説明することができませんが、科学によって明らかなことは進化論が言うよ
うに生命が誕生し進化したり、ビッグバン(この世界は大爆発によって始まり無秩序な状態から秩序が生まれ
たという考え)によって世界ができたということは科学的にありえないということです。ノーベル賞学者の山
中教授と増川教授は無神論者ですが対談の中で進化論一辺倒に疑問を投げかけています。
⑨
神は人類が生きていく上で必要な世界をすべて整えてから人類を創造されました。それは赤ちゃんを迎える親
が子供が生まれる前に育児に必要なものをそろえて待ち望むようなものです。この地球の大気や水のシステム、
食物連鎖、その他のさまざまなシステムはあまりにもよくできており、
知れば知るほど驚かされるばかりです。
⑩
■人類創造の目的
神が人を創造された理由は主に次の2つです。
1)人を愛し家族として人格的な交わりを持つため。(①-E-003 人生の目的)にも解説があります。
2)この地上を神に代わって治めさせるため。
(①-F-003 とりなし)にも解説があります。
⑪
理由(1)
人は愛されるためにつくられました。
神が私達に第一に求めているものは人格的交わりです。ただの友人ではなく家族としての親しい交わりです。
罪を犯すことによってその関係は壊されましたが、イエスを信じるものは救われその関係が回復するのです。
⑫
(ヨハネ 1:12) しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされ
る特権をお与えになった。・・・親は子供を無条件で愛するように、神はあなたを愛しているのです。
⑬
理由(2)
二つ目の理由は、(①-F-3)「とりなし」でも少し触れましたが、神に代わってこの地上を治めさせるためです。
この世にはたくさんの被造物が存在します。また神や天使や悪霊を含めて霊的存在というものもたくさんあり
ます。しかし、この地上を治めるという役割を効果的に果たせるのは人間だけです。
⑭
なぜなら人間は「霊、魂(心)、肉体」の三つの性質を備えており(1テサロニケ5:23)霊の世界と物質
世界の両方の性質を持ち、両方の世界に属しているからです。
⑮
霊的世界に住む霊的存在である神が物質的な地上世界を治めていくには、人を用いなければならないのです。
ということは同様に、霊的存在である悪魔もこの地上に介入するのに人間を用いるということです。
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中級編
A グループ
旧約聖書概論
(第2) 創世記とアダム
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⑯
ですから、サタンは人間に近づきました。そして人を欺きその支配権を人から奪い取ってしまったのです。
(そ
の手段については下をご覧ください。)支配権を奪い取ったからと言って、サタンは肉体を持っていないので、
この地上を直接的に治めることはできません。やはり人間という存在を必要としています。
⑰
ですから、今日悲惨な出来事を多く見かけますが、それはただ単に人が堕落した性質を持っているからだけで
はありません。その背後のサタンおよびその手下である悪霊の仕業があることを忘れてはなりません。
⑱
■ 付録
神の天地創造の以前の世界の様子については聖書に書いていないのでわかりません。
⑲
■ 神はどうして「善悪を知る知識の木」をエデンの園に植えたのか。
エデンにおいてアダムたちには完全な自由がありました。ロボットではありません。それはつまり選択の自由
があったということです。「神を愛しその言葉を守る」という選択の為にその木が置かれたのです。
⑳
■アダムの生活
(1)人は神の似姿につくられた。
この言葉の解釈についてはさまざまな論議がされてきましたが、大切なポイントはその他の被造物とはまった
く異なる尊いものであるということです。そして、創造的な力を持っています。単に何かを作り出すだけでな
く、神が言葉によってこの世界を創造されたように、人の告白や宣言には物事を動かし変える力を持ってます。
(21)
(2)アダムは支配者
アダムは単なる園の管理人ではありませんした。ましてや神のペットでもありません。彼はこの地上に支配者
だったのです。名前をつける権利(創世記 2:19)を持つことは支配権を持っていることを意味します。
(22)
(3)アダムは完全に自由にことを行えた(創世記 2:16)
アダムには「善悪を知る知識の実」を食べる事以外に何の制限も与えられていませんでした。
(23)
(4)アダムのなすことは全て神の御心にかなっていた。
(創世記 2:19)アダムの仕事は動物に名前をつけることでしたが、いちいち神にお伺いを立ててはいません
でした。彼が名づけたらそうなりました。彼に自由裁量権が与えられていたのがわかります。
(24)
(5)アダムが自由意志を用いることを神はわくわくして見ていてた。
(創世記 2:19)神はただ、アダムが名づけるのをただ見てはいませんでした。神自身動物を連れてきたので
す。神はアダムが自由意志を用いるのを待ちきれなかったのです。
(25)
今日においても、人が自由意志を用いることを神は喜んでいます。ただ、アダムとの違いはアダムは全てが自
由でしたが、私達は(キリストによって権威を回復したゆえに)キリストにあって御心を求めるべきです。
日常の決断すべき事についてはもちろん自由ですが、霊的な事柄、そして重要なことについてはそうです。
(26)
(6)アダムは祭司であった。
(創世記 2:15) の「神である主は、人を取り、エデンの園に置き、そこを耕させ、またそこを守らせた。」
という言葉に用いられている「耕す」という動詞は、祭司のつとめをするときに使われる動詞と同じです。
アダムは裸でワイルドに走り回っていたわけではありません。祭司のつとめをしていたのです。
(27)
(7)はだかであったが恥ずかしくなかった。
彼らは自分がはだかであったことは(おそらく知っていましたが)気にとめていませんでした。それは神の姿
を見れるほど霊的な目が開かれており、肉体の目に見えることはさほど気に留めていなかったからです。
霊的な目と肉体の目の開かれ方は反比例しています。彼らが罪を犯したときに声は聞こえるが(神の姿が見え
なくなったので)(3:10)恐れたのです。
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