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第 1 部 子供・若者の状況 第 2 節 意識 1 幸せ感,不安や悩み ⑴ 幸せ感 第1 部 幸せだと思う小学生・中学生・高校生等の割合は上昇。 今,幸せだと思うかどうかの状況をみると,小 学校 5~6 年生,中学生,高校生のいずれでも幸 せだと思うとする者の割合は,平成 16(2004) 年と比べ平成 21(2009)年は上昇している。小 学校 5~6 年生の 83.4%,中学生の 77.4%,高校 生等の 71.5%が幸せだと思うとしている。(第 第1 章 1-6-20 図) 第 1-6-20 図 幸せ感(幸せだと思う者の割合) (%) 85 80 83.4 77.4 77.3 75 70.7 71.5 70.7 70 65 60 小学校 5 ~ 6 年生 中学生 平成 16 年(2004 年) 高校生等 平成 21 年(2009 年) (出典)厚生労働省「全国家庭児童調査」 (注)1.高校生等とは,高校生と,各種学校・専修学校・職業訓練校の生徒の合計。 2.ここでいう幸せだと思う者とは, 「今,幸せだと思うか」との問いに対し「と ても幸せだと思う」 「やや幸せだと思う」と回答した者の合計。 第2 章 ⑵ 不安や悩み 不安や悩みを抱えている小学生・中学生・高校生等の割合も上昇。不安や悩みの主な内容は勉強や進路。 不安や悩みを抱えている小学校 5~6 年生,中学生,高校生の割合も,平成 16(2004)年と比べ平 成 21(2009)年は上昇している。小学校 5~6 年生の 71.6%,中学生の 81.2%,高校生の 84.9%が何 第3 章 らかの不安や悩みを抱えている。不安や悩みの内容をみると,いずれの年齢層でも「勉強や進路」が最 も多いが,特に中学生と高校生でその割合が高い。(第 1-6-21 図) 第 1-6-21 図 不安や悩み (1)不安や悩みを抱えている者の割合 第4 章 (%) 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 55.4 71.6 小学校 5~6年生 70.8 81.2 73.0 中学生 第5 章 平成 16 年(2004 年) 84.9 高校生等 平成 21 年(2009 年) (2) 不安や悩みの内訳 (平成 21 年 複数回答) (%) 80 70 60 50 40 30 20 10 0 健康 顔や 体形 勉強や 進路 性格や 癖 いじめ 小学校5~6年生 友達 性の ボーイフレンド/ 家庭の 問題 ガールフレンド 問題 中学生 学校 生活 その他 高校生等 (出典)厚生労働省「全国家庭児童調査」 (注)高校生等とは,高校生と,各種学校・専修学校・職業訓練校の生徒の合計。 ⑶ 大切だと思うこと 第6 章 「健康であること」が最も多い。 大切なことと思うことについてみると,小学校 5~6 年生では「友達がたくさんいること」が最も多 く, 「健康であること」が続いている。中学生と高校生等では「健康であること」が最も多く,次いで, 中学生では「友達がたくさんいること」が,高校生では「将来に夢を持っていること」が多い。(第 1-6-22 図) 74 第 6 章 生活行動・意識 第 2 節 意識 第 1-6-22 図 大切だと思うこと(平成 21 年) 勉強ができる いろいろなことを 知っている お金が たくさんある 友達が たくさんいる 健康で ある 将来に夢を 持っている 小学校 5 ~ 6 年生 何か得意なもの 人のいやがることを (特技)がある すすんでやる 中学生 勇気を 持っている 第1 部 (%) 80 70 60 50 40 30 20 10 0 不詳 高校生等 (出典)厚生労働省「全国家庭児童調査」 (注)1.高校生等とは,高校生と,各種学校・専修学校・職業訓練校の生徒の合計。 2.複数回答。 2 結婚の意思,ライフコース 第1 章 ⑴ 結婚の意思 結婚する意思を持つ未婚者は 9 割前後で推移。 結婚の意思をみると,中学生・高校生の男性の 6 割弱,女性の 6 割強が結婚をしたいと思っている。 (第 1-6-23 図(1) ) 第2 章 18 歳以上の未婚者でいずれ結婚するつもりと考えている者の割合をみると,1980 年代から 2000 年 頃にかけて男女ともにやや低下した。2000 年代に入ってからは,おおむね横ばいで推移している。男 女ともいずれの年齢層でもその割合は 9 割前後であり,依然として高い水準にある。(第 1-6-23 図(2) (3) ) (1)中学生・高校生 57.7 57.2 男性 平成 16 年 (2004 年) 65.5 63.8 女性 (2) 18 歳以上 (男性) (%) 100 90 80 70 60 50 昭和 62 平成 4 9 14 17 (3) 18 歳以上 (女性) (%) 100 88.2 90 88.0 80 84.1 70 60 50 22 (年) 昭和 62 平成 4 (1987) (1992) (1997) (2002) (2005) (2010) 平成 21 年 (2009 年) 18 ~ 19 歳 91.4 89.3 9 14 17 89.4 第4 章 (%) 70 60 50 40 30 20 10 0 第3 章 第 1-6-23 図 結婚の意思のある者の割合 22 (年) (1987) (1992) (1997) (2002) (2005) (2010) 20 ~ 24 歳 25 ~ 29 歳 第5 章 (出典)厚生労働省「全国家庭児童調査」 ,国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査(独身者調査) 」 (注)1.(1)のグラフは, 「将来,結婚をしたいと思っているか」との問いに対し「結婚はしたい」 「結婚はしたくない」 「まだわからない」の中から「結婚はしたい」を選んだ,中 学生,高校生,各種学校・専修学校・職業訓練校の生徒の割合。 2.(2)と(3)のグラフは, 「いずれ結婚するつもり」 「一生結婚するつもりはない」 「不詳」のうち「いずれ結婚するつもり」が選択された割合。 ⑵ ライフコースの考え方 女性が実際になりそうだと考えるライフコースも男性がパートナーに望むライフコースもともに,専 業主婦の割合が低下し,両立が上昇。 第6 章 未婚女性が実際になりそうだと考えるライフコース(予定ライフコース)をみると,10 年前と比較 して,いずれの年齢層でも,再就職(結婚あるいは出産の機会にいったん退職し,子育て後に再び仕事 を持つ)の割合が最も高いが,専業主婦や再就職といった結婚や出産の機会にいったん退職することを 望む者の割合は総じて低下し,非婚就業継続や両立といった仕事を一生続けることを望む者の割合が総 じて上昇している。(第 1-6-24 図(1) ) 75 第 1 部 子供・若者の状況 未婚男性がパートナーとなる女性に望むライフコースでも,女性の予定ライフコースと同様に,再就 職の割合が最も高いが,専業主婦や再就職を望む人の割合が総じて低下する一方,両立を望む人の割合 が総じて上昇している。(第 1-6-24 図(2) ) 第 1-6-24 図 ライフコースの考え方 第1 部 (1) 女性の予定ライフコース 専業主婦 再就職 専業主婦 25 ~ 29 歳 (2)男性がパートナーに望むライフコース 平成 17 年(2005 年) 両立 平成 14 年(2002 年) DINKS 20 ~ 24 歳 非婚就業継続 専業主婦 再就職 両立 DINKS 平成 9 年(1997 年) 非婚就業継続 第4 章 18 ~ 19 歳 専業主婦 再就職 両立 DINKS (%) 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 非婚就業継続 第3 章 再就職 20 ~ 24 歳 両立 DINKS 非婚就業継続 専業主婦 第2 章 第5 章 第6 章 76 再就職 18 ~ 19 歳 両立 DINKS 非婚就業継続 専業主婦 再就職 両立 DINKS 第1 章 非婚就業継続 (%) 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 25 ~ 29 歳 平成 22 年(2010 年) (出典)国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査(独身者調査) 」 (注)1.女性の予定ライフコースとは,実際になりそうな人生のタイプとして選ばれたもの。理想ではない。 2.各ライフコースの説明は以下の通り。 非婚就業継続:結婚せず,仕事を一生続ける。 DINKS:結婚するが子どもは持たず,仕事を一生続ける。 両立:結婚し子どもを持つが,仕事も一生続ける。 再就職:結婚し子どもを持つが,結婚あるいは出産の機会にいったん退職し,子育て後に再び仕事を持つ。 専業主婦:結婚し子どもを持ち,結婚あるいは出産の機会に退職し,その後は仕事を持たない。