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人的支援の状況 ◎ 短期派遣による支援 遠野市に開設した「現地支援調整本部」に、県職員と県内市町職員の混合編成による25名程 度の支援隊を、一週間交替(引継ぎ日を含め9泊10日、内車中2泊)で派遣する短期派遣で、 大津波により甚大な被害を受けた大槌町と山田町を重点的に支援した。 ● 派遣人員・派遣期間(先遣隊、第1陣~第 27 陣、撤収隊) 区分 派 遣 期 間 先遣隊 人 数 小計 県 市町 3月19日(土)~3月26日(土) 11 11 - 第1 陣 3月25日(金)~4月 1日(金) 20 20 - 第2 陣 4月 1 日(金)~4月 10 日(日) 26 22 4 第3 陣 第4 陣 第5 陣 第6 陣 第7 陣 第8 陣 第9 陣 第 10 陣 第 11 陣 第 12 陣 第 13 陣 第 14 陣 第 15 陣 第 16 陣 第 17 陣 第 18 陣 第 19 陣 第 20 陣 第 21 陣 第 22 陣 第 23 陣 第 24 陣 第 25 陣 第 26 陣 第 27 陣 4月 8 日(金)~4月16日(土) 4月14日(木)~4月23日(土) 4月21日(木)~4月30日(土) 4月28日(木)~5月 7日(土) 5月 5日(木)~5月14日(土) 5月12日(木)~5月21日(土) 5月19日(木)~5月28日(土) 5月26日(木)~6月 4日(土) 6月 2日(木)~6月11日(土) 6月 9日(木)~6月18日(土) 6月16日(木)~6月25日(土) 6 月 23 日(木)~7 月 2 日(土) 6 月 30 日(木)~7 月 9 日(土) 7 月 7 日(木)~7 月 16 日(土) 7 月 14 日(木)~7 月 23 日(土) 7 月 21 日(木)~7 月 30 日(土) 7 月 28 日(木)~8 月 6 日(土) 8 月 4 日(木)~8 月 13 日(土) 8月11日(木)~8月20日(土) 8月18日(木)~8月27日(土) 8月25日(木)~9月 3日(土) 9月 1日(木)~9月10日(土) 9月 8日(木)~9月17日(土) 9月15日(木)~9月24日(土) 9月22日(木)~10月 1日(土) 26 26 27 28 28 27 26 26 25 25 25 25 25 25 25 24 24 24 24 24 24 25 25 21 22 16 16 16 13 15 14 14 13 13 14 13 13 11 10 12 11 12 11 11 10 11 13 13 10 11 10 10 11 15 13 13 12 13 12 11 12 12 14 15 13 13 12 13 13 14 13 12 12 11 11 683 369 314 合 計 ※ 現地支援調整本部の撤収のため 9 名の職員が出張している。 51 ◎ 中・長期派遣による支援 ● 静岡県関係 岩手県を通じて、被災地の復旧・復興支援のため、中・長期の人的派遣の要請があり、技術職 員を中心に、 岩手県と山田町に対し、 以下のとおり県及び県内市町から職員が派遣されている。 (平成 23 年 11 月 1 日現在) 支援内容 支援期間 人数 公営住宅整備 1 県土整備部 建築住宅課 2~3ヶ月 高齢者福祉 8/1~3/31 8/1~3/31 1 保健福祉部 長寿社会課 1~2ヵ月 心理判定員 8/1~3/31 1 保健福祉部 障がい保健福祉課 心のケア(行政) 8/1~3/31 保健福祉部 障がい保健福祉課 1ヶ月 孤児・遺児対策 10/17~3/31 1 1 保健福祉部 児童家庭課 2~3ヶ月 生 活 保 護 8/1~3/31 1 1ヶ月 薬局の体制整備 8/1~3/31 1 高齢者の健康支援 8/1~3/31 2 沿岸広域振興局 保健福祉環境部福祉課 沿岸広域振興局 保健福祉環境部福祉課 山田町地域包括支援センター (県及び県内市町から各1名ずつ) 災害査定(海岸) 6/1~3/31 3 沿岸広域振興局 土木部河川港湾課 (海岸工事班) 1~2 ヶ月 災害査定(港湾) 6/1~3/31 3 沿岸広域振興局 土木部河川港湾課 (港湾工事班) 1~2 ヶ月 災害査定(漁港) 5/17~3/31 1 沿岸広域振興局 水産部漁港漁村課 (漁港工事班) 1~2 ヶ月 災害査定 (農業土木) 10/31~12/16 3 沿岸広域振興局 農林部大船渡農林振興 2 週間 センター 合 計 派 遣 先 交 替 1ヶ月 1~2 ヶ月 19 ※ 沿岸広域振興局は釜石市内にある。 ● 県内市町関係 支 援 先 岩手県 山田町 岩手県 大船渡市 茨城県 ひたちなか市 合 支援期間 人数 7/1~3/31 2 7/1~3/31 7/1~10/31 1 7/1~3/31 7/1~3/31 1 土木 1 土木 3ヶ月 7/1~3/31 1 建築 3ヶ月 7/1~3/31 1 化学 7/1~3/31 1 事務 6/1~7/29 2 計 11 1 派 遣 元 静岡市 三島市 浜松市 富士市 52 職 種 交 替 土木 建築 事務 土木 1ヶ月 ◎ 緊急消防援助隊(県内消防本部、防災・消防ヘリ) 区 分 派 遣 部 隊 等 部隊数 人 数 派 遣 期 間 陸 上 部 隊 (福島県内) 指揮支援隊 (岩手県久慈市) 航 空 部 隊 (岩手県内) 後方支援本部 (静 岡 市 消 防) 3月 12 日(土)~4月 1日(金) 307 1,012 3月 12 日(土)~3月 27 日(日) 3 18 3月 12 日(土)~4月 15 日(金) 9 56 4月 26 日(火)~4月 30 日(土) 1 7 5月 13 日(金)~5月 19 日(木) 1 7 3月 11 日(金)~4月 1日(金) 合 計 - 321 100 1,200 ※ 航空部隊は県防災ヘリ・静岡市ヘリ・浜松市ヘリの3機が交替で活動 ※ 陸上部隊は3月いっぱいで撤収。航空部隊も 4 月 15 日で撤収したが、他府県ヘリの機体点検期 間に対応して 2 度、岩手県内に派遣 ◎ 警察広域緊急援助隊 静岡県警察では、東日本大震災の発災直後から、被災地(福島県、宮城県、岩手県)に広域緊 急援助隊など多くの部隊を派遣し、 被災者の救出救助や避難誘導、 交通規制、 行方不明者の捜索、 検視、遺族対策、被災地での防犯パトロールなどの災害警備活動にあたっており、現在も派遣を 継続している。 (平成 23 年 9 月 30 日現在) 福島県 宮城県 岩手県 合 計 区 分 日数 人数 日数 人数 日数 人数 日数 人数 広緊警備部隊 6 51 6 51 広緊交通部隊 112 239 112 239 広緊刑事部隊 32 40 18 24 50 64 県機 22 42 24 65 46 107 警機 18 199 52 518 70 715 方機 84 340 84 340 スキューバー 7 11 7 11 警護部隊 8 6 4 3 12 9 特別交通派遣部隊 135 72 135 72 地域特別派遣部隊 219 394 219 394 航空隊 5 5 5 5 生安特別部隊 10 10 10 5 20 15 機動捜査隊 228 116 228 116 原発対策支援 30 2 30 2 連合機動隊 5 70 5 70 各県合計 337 825 373 53 560 229 827 1,029 2,212 ◎ 災害医療派遣チーム(DMAT)の活動 地震発生直後の 3 月 11 日の夜から 12 日早朝にかけ、県内の4病院から災害医療派遣チー ム(DMAT)が被災地に向け出発。被災地での救命救急活動に携わった。 病院名 人数 手段 活動先 期間 活動内容 県立総合 病 院 静岡医療 センター 順 天 堂 静岡病院 聖隷三方原 病 院 8 4 8 3 自動 車 自動 車 ドクター カー ドクター ヘリ 岩手 3/11~3/14 岩手県立宮古病院で病院支援活 動に従事 茨城 3/11~3/13 水戸協同病院等で患者搬送 茨城 福島 3/11~3/14 茨城メディカルセンターを中心 に患者転院搬送 福島 宮城 3/12~3/15 福島空港内に設置された SCU への患者域内搬送 3/15~3/16 ※ このほか県立総合病院、静岡医療センターはチーム独自で活動(3/19~3/22) ◎ 静岡県医師会医療チーム派遣(3 月 19 日~21 日) 静岡県医師会から被災地へ医療従事者を派遣したい旨の申し入れがあり、 「災害時の医療救護 活動に関する協定」に基づき、静岡県医師会医療チームをFDAのチャーター機で岩手県に派遣 した。 項 目 派 遣 者 派遣手段 内 容 等 代表 吉永治彦(静岡市清水医師会理事) 医師、看護職員等 45名(2 班に分かれて活動) FDAチャーター機:富士山静岡空港-いわて花巻空港 (現地はマイクロバスで移動) 活動地域 岩手県久慈市(久慈班) 、釜石市、大槌町(釜石・大槌班) 活動内容 拠 点:久慈班は久慈市内の旅館、釜石・大槌班は花巻市内の旅館 業 務:管轄保健所等から指示のあった避難所等における避難住民の健康管理、 慢性疾患の管理 診療患者数:524名 その他:医薬品、診療材料のほか食料等を持参 ◎ 静岡県医療救護チームの派遣 3 月 20 日に岩手県から本県に対し「岩手県宮古地区」の継続的な医療救護支援について具 体的な要請があったため、県内の公立・公的病院を中心に県医療救護チームを編成し、3 月 21 日から継続的な医療支援を開始した。 区 分 病院 医師 看護師 薬剤師 精神保健福祉士 その他 一般医療班 33チーム 22病院 88 75 37 - 42 15 41 精神ケア班 30チーム 10病院 242 33 26 - 115 ※ 一般医療班の派遣は5月 30 日をもって終了。精神ケア班の派遣は現在も継続中 54 ● 県医療救護チームを派遣した医療機関一覧 医療機関 一般医療班 県立総合病院(6)、県立こども病院(5) 県立がんセンター(4)、富士市立中央病 院(2)、静岡市立清水病院(2) 静岡市立静岡病院(2) 静岡医療センター、沼津市立病院 公 立 浜松医科大学医学部付属病院、 焼津市立総合病院、藤枝市立総合病院 島田市民病院、市立御前崎総合病院 菊川市立総合病院、磐田市立総合病院 掛川市立総合病院・袋井市民病院合同 浜松医療センター 公 的 静岡済生会総合病院(3)、遠州総合病院 民 間 聖隷浜松病院 順天堂大学医学部付属静岡病院 精神ケア班 県立こころの医療センター(10) 県立こども病院(2) 浜松医科大学医学部付属病院(7) 静岡県精神保健福祉センター 静岡市・静岡市精神保健福祉センター 浜松市精神保健福祉センター(2) 菊川市立総合病院 聖隷三方原病院(2) 鷹岡病院、沼津中央病院 ※ ( )内の数字は2回以上派遣した回数 ◎ 保健師等公衆衛生チーム ・厚生労働省の要請に基づき、3月 15 日から保健師チームを仙台市に継続的に派遣 ・4月 14 日から派遣先を岩手県上閉伊郡山田町に変更し、公衆衛生チームを継続的に派遣 宮城県仙台市若林区 岩手県上閉伊郡山田町 派 遣 先 (3/15~4/15) (4/14~7/2) 派遣人数 内 訳 ※ 市 町 延75名 保健師 獣医師 薬剤師 事 務 運転手 延93名 40名 3名 5名 7名 20名 保健師 57名 公衆衛生医師 5名 獣医師 8名 薬剤師 4名 管理栄養士 3名 事 務 16名 市町保健師 9名(8 市 1 町) 市町保健師53名(20 市 12 町) ※ 8月からは岩手県上閉伊郡山田町へ県・市町の保健師2名を中長期で派遣している。 ◎ 県医師会JMAT活動 日本医師会からの要請により静岡県医師会は、 支援先に指定された福島県の医師会と調整の下、 相馬市に県JMATを派遣した。 派 遣 者 県医師会理事等を代表者とする 16 チーム(医師、看護師等 125 名) 派遣期間 3 月 26 日(土)~5 月 19 日(木) 1 チームの活動は3~10 日間 活動場所 相馬市保健センターを拠点に指示を受けた避難所(8箇所) 避難住民の健康管理、慢性疾患の管理 活動内容 診療患者数;延 1,950 名(高血圧や糖尿病が主) ※ JMAT とは、日本医師会の災害医療チーム(医師 1 名、看護職員 2 名、運転手 1 名) 55 ◎ 国からの個別要請に対する県職員の派遣 区 分 期 間 原子力関係職員 3月 12 日(土) ~ 3月 14 日(月) 下水道技術者 児童福祉関係職員 被災宅地危険度判定士 学 芸 員 児童福祉関係職員 手話通訳者等 建 築 職 員 診療放射線技師 獣医師派遣 保健師派遣 4月 5日(火) ~ 4月 11 日(月) 4月 10 日(日) ~ 4月 16 日(土) 4月 19 日(火) ~ 4月 22 日(金) 4月 26 日(火) ~ 4月 30 日(土) 5月 1日(日) ~ 5月 7日(土) 6月 2日(木) ~ 6月 17 日(金) 6 月 27 日(月) ~ 7 月 29 日(金) 7月 18 日(月) ~ 7月 22 日(金) 8 月 1 日(月) ~ 8 月 5 日(金) 内 容 福島県から原子力発電関係団体協議会を通じて緊急時 モニタリング職員3名の派遣要請 →モニタリング要員等を派遣し、可搬型モニタリングポ ストを現地に設置 宮城県に対し、下水道災害時支援ルールに基づき、下水 道技術者 4 名(県1名、市職員 3 名)を派遣 福島県へ児童福祉司、児童心理司、各1名を派遣 (厚生労働省からの派遣要請に対応) 仙台市へ被災宅地危険度判定士(県3名)を派遣 (仙台市から国土交通相を通じ、中部ブロック、近畿ブ ロックの各府県、政令市に対して行われた、被災宅地危 険度判定士の派遣要請に対応) 学芸員 1 名、事務職員1名を宮城県石巻市へ派遣 (文化庁(全国美術館会議を通じ)から文化財レスキュー 事業(文化財等の廃棄・散逸の防止)の参加要請に対応) 宮城県気仙沼市へ児童心理司を派遣 (宮城県からの派遣要請に対応) 宮城県名取市に手話通訳者と同行の行政職員を5泊6 日で交代派遣(県 2 名、市1名) (厚生労働省からの派遣要請) 岩手県に応急仮設住宅の建設支援のため建築職員 1 名 を派遣(12 日~21 日交代) 福島県に被爆スクリーニングのため診療放射線技師3 名を派遣(内2名が県立病院機構の職員) 福島第一原子力発電所から半径 20km 圏の警戒区域内 のペットの保護活動のため、獣医師 2 名と動物保護協会 職員 2 名を派遣(環境省からの派遣要請) 9 月 4日(日) 山田町から派遣要請があり、被災者の健康状況調査のた め、保健師 2 名を派遣 ~ 10 月 2 日(日) ※県 1 名、市町 8 名(約 1 週間のローテーション) 56 物的支援の状況 ◎ 自衛隊を活用した物資支援 地震発生直後は、被災地までの高速道路や国道などの幹線道路が被災したことに加え、東北 地方太平洋沿岸の製油所、油槽所が被災したためガソリンや軽油、灯油などの供給が滞り、ト ラック等による陸上輸送が難しかったため、県独自に、海上自衛隊の艦船(おおすみ)を活用 した被災地への支援物資搬送を交渉し、県の備蓄資材や市町等から提供されたアルファー化米 や毛布等を、海上から被災地に向け緊急に搬送した。 その後、政府の指示により、自衛隊を利用し食料等の搬送を実施した。 ● 県独自の交渉による海上自衛隊艦船(おおすみ)を活用した物資搬送 出発日 主な支援物資 搬 入 先 ・飲料水 12 ㍑ 約 500 本 500ml 約 7,300 本 ・毛 布 約 28,000 枚 3月 15 日(水) ・簡易トイレ 約 7,000 セット ・紙おむつ (大人用子供用) 約 1,900 枚 他、10㌧トラック 30 台分 海上自衛隊横須賀基地 (神奈川県横須賀市) ● 政府の指示による自衛隊基地を活用した物資搬送 出発日 主な支援物資 第1回 ・飲料水 3 月 25 日(金) ・アルファ米 第2回 4月 1日(金) ・おむつ ・ブルーシート ・マスク ・簡易トイレ 搬 入 先 739 箱 約 1,000 箱 他 8箱 50 箱 約 200 箱 59 箱 他 航空自衛隊入間基地 (埼玉県狭山市) 日本通運春日部デポ (埼玉県春日部市) 陸上自衛隊富士駐屯地 (静岡県駿東郡小山町) ◎ トラック、航空機、バス等で搬送した支援物資 現地支援調整本部を拠点に、被災市町村や避難所から集めた支援ニーズを基に、静岡から調 達して搬送する物資に加え、被災地の復旧・復興に併せ、被災地内で調達して提供する物資ま で、被災地、被災者の側に立った、物的支援を心がけ、実施した。 日 付 手段 3 月 12 日(土) 陸輸 3 月 18 日(金) 空輸 3 月 19 日(土) 空輸 内 容 不綿布製防護服 300 着、綿手袋 300 セット、軍足 300 セット、 靴カバー300 セット(県放射線監視センターの備蓄物資)を福島 県に輸送(県トラック協会) サーベーメーター1 台、個人線量計 14 個(緊急消防援助隊用) (静岡市消防局ヘリで福島県消防学校へ空輸) 医薬品、医療機器材 20 箱(清水医師会提供)、マスク9箱(サンエ ムパッケージ㈱提供)、缶入り静岡茶 120 本(JA 静岡経済連提供) (FDA チャーター機) 57 日 付 3 月 19 日(土) 手段 陸送 空輸 3 月 21 日(月) 陸輸 3 月 25 日(金) 陸輸 3月 26 日(土) 空輸 3 月 29 日(火) 陸輸 3 月 30 日(水) 陸輸 3 月 31 日(木) 陸輸 陸輸 空輸 4 月 1 日(金) 陸送 4 月 4 日(月) 陸輸 4 月 7 日(木) 陸輸 4 月 8 日(金) 陸輸 4 月 13 日(水) 陸輸 4 月 21 日(木) 陸送 4 月 23 日(土) 陸輸 4 月 27 日(水) 陸輸 内 容 さば味噌缶 24 缶、パンの缶詰 22 缶、乾パン 48 缶、わかめご 飯 50 袋、水 1.8 ㍑ペットボトル 24 本、サバイバルフーズ23 缶、 カイロ 200 個、トイレットペーパー109 ロール、ティッシュ5箱、マ スク 100 枚、毛布 10 枚、軽油 100 ㍑、灯油 180 ㍑ 大槌町の避難所等へ提供(交通基盤部先遣隊が搬送) 医薬品、診療材料等 2 箱、飲料水、缶詰副食、毛布等 22 箱、 缶入り静岡茶 1,800 本(FDA チャーター便) アルファ化米 3,450 食、乾パン 936 缶、飲料水 416 本(県) 粉ミルク 70 缶、マスク 15 万枚(県ボランティア協会提供) (県トラック協会) 歯ブラシ 620 本、石鹸 200 個等生活必需品(協定業者から調達) 新たまねぎ、アメーラトマト、白菜等の野菜(JA 静岡経済連提供) を大槌町、山田町へ搬送(県トラック協会) チンゲン菜 50 箱(FDA チャーター便、第 1 陣と同便) 肌着 5,968 枚、靴下 6,000 本、タオル 5,000 枚 (県トラック協会) お茶 3 万パック(茶業会議所提供) 、米 8,400kg(県提供) 粉ミルク 90 ㎏、紙おむつ 420 枚(県産婦人科医会提供) (県トラック協会) サバイバルフーズ、野菜等 (県トラック協会) 新たまねぎ 1,500kg(JA 静岡経済連提供) (県トラック協会) スルガエレガント 100 箱(FDA チャーター便、第 2 陣と同便) 大槌町から要請のあった事務用品(第 2 陣が陸送) ・コピー用紙 10 箱/2500 枚入り ・クリアフォルダー 500 枚 ・ドッチファイル(3 ㎝、5 ㎝、8 ㎝、10 ㎝幅) 各 2 箱(20 個入) ・フラットファイル 500 冊 大槌町から要請のあった文房具を輸送(宅配便) ・役場用事務用品(シャープペン 100 本、ボールペン 100 本) 醤油 180 本(なかむら醤油提供)、枕 100 個(マルイ商事提供)、 砂糖などの調味料、小学生用学用品 150 セット(県提供) (県トラック協会) かいまき布団 100 枚 (県トラック協会) シーツ 25 箱(宅配便) ・日曜大工セット 20 セット(浜松市提供) (第 5 陣バス) ・50m延長コード 20 個 (島田市提供) 大槌町へ搬送 消毒液1㍑ 約 50 本、マスク 1 万枚、 飲料水(500ml) 約 200 本、生理用品、おむつ、うがい薬等 (県立学校提供) 岩手県立宮古水産高校へ搬送 畳 877 枚(静岡県畳適格組合連合会からの提供)を大槌町 (県トラック協会) 58 日 付 手段 内 容 ・延長コード 200 個 (HomeAssist 提供) ・甘夏みかん 1,500kg (被災者支援ネットワーク伊豆提供) (県トラック協会) 大槌町、山田町へ搬送 静岡県民から寄付された鯉のぼり約 5,900 匹を、現地支援調整 本部(遠野市)へ搬送 (県トラック協会) 山田町「鯨と海の科学館」他、被災地内の避難所等で全て掲揚 4 月 28 日(木) 陸輸 4 月 29 日(金) ~ 5 月 5 日(木) 陸輸 5 月 12 日(木) 19 日(木) 26 日(木) 陸送 基礎化粧品(杏林堂提供) (第 8、9、10 陣バスに同便) 5 月 12 日(木) 陸送 土嚢袋 1,400 枚(県交通基盤部)大槌町へ提供 (第 8 陣バス) 5 月 26 日(木) 陸送 6 月 2 日(木) 陸送 6 月 6 日(月) 陸輸 6 月 16 日(木) 陸送 7 月 13 日(水) - 業務用釜 1 個(内田水産提供(吉田町社会福祉協議会紹介)) (第 10 陣バスに同便) サージカルマスク(子供用)60,000 枚 (ユニックメディカル提供) (第 11 陣バスに同便) 紅茶 500 箱(マスケリーナ茶園(スリランカ)提供) 大船渡市立立根小学校へ輸送(県トラック協会) サッカーボール 108 個(NPO 法人ピュアスポーツクラブ提供) (第 13 陣バスに同便) 大槌町、山田町に提供 山田町内避難所に扇風機90台提供(山田町商工会から調達) 静岡県産緑茶(アルミ缶ボトル)12,000 本(JA 静岡経済連提供) 福島第一原発作業員用に福島県(Jヴィレッジ)へ輸送 (県トラック協会) トウモロコシ、ジャガイモ(NPO 法人 IBA 未来塾提供) 大槌町、山田町に搬送(宅配便) 7月 21 日(木) 陸輸 7月 26 日(火) 陸輸 7月 27 日(水) 陸送 バドミントンセット 15 セット( 「CLUB コスモス」提供) 大槌町立吉里吉里小学校へ贈呈 (第 24 陣バスに同便) 7月 28 日(木) 陸送 バドミントンセット 15 セット( 「CLUB コスモス」提供) 山田町立山田南小学校へ贈呈 (第 24 陣バスに同便) 59 被災者の受入支援、電話相談等 1 被災者受入調整会議 静岡県被災者支援対策本部内に、被災者の受入れを円滑に実施するため、被災者受入調整会 議(会長;くらし・環境部長)を設置。県民や被災者からの電話相談、県内への被災者の受入 等に関する情報提供などを実施した。 設置日 平成 23 年3月 18 日(金) 会 長;くらし環境部長 副会長;くらし・環境部長代理 メンバー;自治局長、広報局長、くらし・環境部管理局長、県民生活局長、建築 住宅局長、文化学術局長、観光局長、国際・交流局長、健康福祉部管理 構成員 局長、福祉こども局長、長寿政策局長、障害者支援局長、医療健康局長、 経済産業部管理局長、就業支援局長、都市局長、危機管理部理事、 教育次長 対応する機関名 県民生活課 相談 東部県民生活センター 窓口 中部県民生活センター 西部県民生活センター 県民生活課 対応 時間 場 所 電話番号 静岡市葵区追手町 9-6 054-221-2527 県庁西館 9 階第 2 会議室 054-221-2528 沼津市大手町 1-1-3 055-951-8201 沼津商連会館ビル 2 階 静岡市駿河区南町 14-1 054-202-6009 水の森ビル 3 階 浜松市中区鍛冶町 100-1 053-458-7112 ザザシティ浜松中央館 5 階 土日を含む毎日 午前 8 時 30 分~午後 6 時 ⇒6/1~ 午前 8 時 30 分~午後 5 時 各相談センター 土日を含む毎日 午前 8 時 30 分~午後 5 時 15 分 ⇒6/1~ 午前 9 時~午後 4 時 ◎ 静岡県被災者受入相談センター ● 相談受付件数 (平成 23 年 10 月 20 現在) 名 相 称 談 件 数 電 話 窓 口 計 静岡県被災者受入相談センター 509 32 541 東部被災者受入相談センター 107 1 108 中部被災者受入相談センター 43 2 45 西部被災者受入相談センター 73 3 76 732 38 770 計 60 ● 相談内容別の対応状況 (平成 23 年 10 月 20 現在) 相 談 内 容 対 応 状 況 件 数 公営住宅の紹介等 対応済み 今後対応 212 212 0 子供の転校 7 7 0 医療機関の紹介 7 7 0 職業の紹介 5 5 0 12 12 0 被災者の受入れ申し出 193 121 72 その他 334 334 0 770 692 72 生活物資の入手 計 ◎ 公営住宅等の提供状況 ● 公営住宅の提供状況 区 (平成 23 年 10 月 20 現在) 今後提供 受 入 れ 戸 数 分 現 在 累 計 可能戸数 県 営 住 宅 16 31 88 市 町 住 宅 80 152 196 2 4 49 98 187 333 ※ UR賃貸住宅 計 ※Urban Renaissance Agency(独立行政法人都市再生機構)が管理する賃貸住宅 ● 一時待機所の提供状況 (平成 23 年 10 月 20 現在) 施 設 名 静岡県地震防災センター 他 滞在者数 延べ利用者数 0 17 ◎ 旅館・ホテル等を活用した避難所の開設状況 区 分 避難所数 (平成 23 年 10 月 20 日現在) 避難者数 備 考 現 在 5 150 3市 累 計 37 525 8市 ◎ 被災地からの患者受入れ状況(がんセンター局) 被災地での治療が困難になった患者を受入 受 入 月 日 受入人数 3月 17 日(木) 1 3月 22 日(火) 1 計 2 61 2 県内への被災者の避難状況 ● 避難施設別 (平成 23 年 10 月 17 日現在) 避難所 県借上住宅 個人宅 156 245 317 県 営 住 宅 市町営住宅 41 雇用促進住宅等 民間賃貸住宅等 その他 合 計 44 365 62 1,451 221 ● 避難前居住地別 (平成 23 年 10 月 17 日現在) 福島県 宮城県 岩手県 青森県 茨城県 栃木県 千葉県 合 計 1,009 297 78 1 50 3 13 1,451 3 県教育委員会の支援 ◎ 児童生徒の就学機会の確保 ● 被災県からの転学等の対応 東北地方太平洋沖地震がもたらした甚大な被害を踏まえ、被災地から転学に関する照会が あった場合には、被災者の状況等を十分に考慮した対応をとるよう、県立学校及び市町教育 委員会に通知した。 ● 被災地からの児童生徒の転入に関する窓口 学校種別 担当課(室) 電話番号 小中学校 学校教育課小中学校班 054-221-3140 高等学校 学校教育課高校班 054-221-3114 特別支援学校 学校教育課特別支援教育推進室 054-221-2942 (県教委代表番号) 教育総務課総務人事班総務担当 054-221-3675 ● 児童生徒の受入件数(公立幼小中学校:政令市含む) 幼 稚 園 受入れ 小 学 校 うち転出 32 2 中 学 校 受入れ うち転出 受入れ 137 22 106 ● 児童生徒の受入件数(県立学校) 学 校 種 別 高等学校 特別支援学校 合 計 (平成 23 年 10 月 6 日現在) 合 うち転出 3 受入れ 計 うち転出 275 27 (平成 23 年 10 月 6 日現在) 受 入 れ うち転出 対 応 中 21 3 1 1 1 0 22 4 1 62 被災地での静岡県支援隊の活動 津波で浸水した歴史的公文書を仕分け(4 月下旬山田町) 遠野市東日本大震災後方支援活動本部会議の様子 毛筆による旧豊間根村の昭和 30 年代の公文書 先遣隊が模造紙に書き残した活動記録 4 月下旬の支援活動の様子 まだ桜は蕾、寒い! 山田町役場内に掲示されていた案内看板、 63 遠野市社会福祉協議会に開設されたボランティア受付所 ショッピングセンター内に移転した遠野市とぴあ庁舎 遠野市の仮設住宅「希望の郷「絆」」の開所式(7 月 15 日) 地元産材を使った応急仮設住宅(遠野市) 「盛岡さんさ祭」でのゆるキャラ撮影会(8月上旬) 山田町班の引継ぎ光景(9月上旬) 役場窓口での住民対応(山田町) 女性職員も積極的に支援隊に参加 64 応急仮設住宅に物資を届ける 被災地支援に協力いただいた県内関係機関の活動 岩手花巻空港に着陸したFDAチャーター機(4 月 1 日) 空路被災地入りした川勝知事(岩手花巻空港) がれきが山積みの中を緊急物資搬送(3 月 22 日) 静岡ナンバーの県トラック協会の支援車両 被災地に贈られたスズキ株式会社の軽トラック(3 月 26 日) 65 発動式発電機や脚立を積込んだ軽トラック (6 月 4 日、大槌町) JR東海の派遣バスには「静岡県災害支援隊」を表示 被災地に向けバスに乗込む(第 4 陣) 被災地の支援を終えた職員を乗せ現地支援調整本部を出発(第 7 陣) 被災地に向けバスに乗込む(第 20 陣) 岩手県に派遣された静岡県医師会医療チーム (3 月 21 日 富士山静岡空港) 茨城県内の被災地でドクターカーによる患者の域内搬送に従事 (順天堂大学医学部付属静岡病院のDMAT 3 月 12 日) 66 病院屋上のヘリポートで派遣準備中のドクターヘリ (聖隷三方原病院のDMAT 3 月 12 日) 東日本大震災の被災地支援を通して得られた課題と教訓 本県が現地支援調整本部を置き、岩手県三陸沿岸の被災市町村への支援をする拠点施設を提 供していただいた遠野市は、東北地方太平洋沖地震で震度 5 強の揺れに見舞われ、市役所本庁 舎が全壊するという大きな痛手を被った。 そうした状況の中、遠野市が沿岸被災地への後方支援活動を開始したのは地震発生の翌日、 3 月 12 日(土)の午前 1 時 40 分頃、市の災害対策本部に駆け込んだ男性の言葉だった。 「大槌高校に 500 人が避難している。避難所には水も食料も全く無い。何とか手を貸してほ しい。 」通信手段が途絶えた中で何とか助けを求めようと大槌町から土坂峠を越え、遠野市に辿 り着いた。 「隣町の窮状を見捨てる訳にはいかない。 」すぐさま物資を調達。毛布、非常食、水 と灯油を車に積み込み、午前 4 時 50 分、消防職員が大槌町に向け出発した。 ( 「遠野市沿岸被災地後方支援 50 日の記録」から引用) 一方で、被害があまり大きくなかった岩手県内陸部では、長期間にわたって停電が続き、燃 料や生活必需品が十分に供給されない状況が 3 月下旬まで解消されなかった。そのため、本県 が支援活動に着手した 3 月 20 日以降でも、三陸沿岸の被災地には十分な支援が届いていなか った。 (1)課題 ◎ 空から被災状況把握を試みた記録がない 東北地方太平洋沖地震は 3 月 11 日 14 時 46 分頃に発生し、地震により引き起こされた 大津波も 15 時 20 分過ぎから陸地の奥深くにまで遡上している。昼間の明るい時間帯に発生 した災害であるが、被災県が県の防災ヘリコプターを使って、上空から県内の被災状況を把握 したという記録が残っていない。 ◎ 行政機能喪失状態に陥った市町村が発生した 災害対策本部が置かれる庁舎の全壊や、災害対策本部長となる首長の死亡、幹部職員を含む 多数の役場職員が死亡・行方不明となるなど、市町村の機能がハード・ソフト両面から失われ てしまう事態が幾つも見られた。 ◎ 全ての通信インフラが途絶するという事態が発生した 大津波に襲われた地域では通信インフラが大きな打撃を受け、通信手段が全て失われ、被災 状況が把握できないという事態が発生した。 ◎ 県と市町村との間の意思疎通が十分でなかった 被災市町村の被害や避難の状況、支援要請の有無の確認などは、機能喪失状態に陥った市町 村も含め、県からの一斉メール送信によって行われていた。 通信インフラが回復したとはいえ、甚大な被害を被った市町村では、通常の行政機能を発揮 できる状態ではない。それにもかかわらず、県が平時と同じルートと手段で被災市町村に情報 提供や照会をしていたため、災害応急対策を進める中で、県と市町村との間で意思疎通が十分 でないと感じられる場面が散見された。 67 ◎ 被災状況の全体像の把握に手間取った 燃料の不足や長時間にわたった停電の影響もあったと推測されるが、被害の全体像を把握す るのに手間取った印象がある。 死者や行方不明、避難所に避難している住民の数が日を追って増加し、いつまで、また、ど こまで増えるのかわからないという印象が残っている。 ◎ 既存の広域応援体制は十分に機能を発揮できなかった 阪神・淡路大震災を契機に締結された、47 都道府県による「全国都道府県における災害時 の広域応援に関する協定」に基づき、発災直後から、全国知事会は入手した情報を各都道府県 に提供するという作業を行ったが、調整に時間がかかり、本県の物資支援先(岩手県)が指定 されたのは 3 月 17 日(文書の日付は 3 月 16 日)だった。 ◎ 平常に行う訓練の重要性 遠野市は、平成 19 年度に沿岸 9 市町村と協議会を設立し「後方支援拠点施設整備」の必要 性を国に提案するとともに、災害を想定した訓練を実施していた。 今回の大震災ではこの訓練を踏まえ、被災地支援のために派遣された自衛隊や警察、消防の 部隊や医療チームなどを速やかに受け入れ、災害応急対策活動を後方から支援した。 ◎ 燃料(ガソリン、経由、灯油等)が不足し被災地では厳しい住環境での避難生活 本県が被災地の支援活動を始めた 3 月下旬でも、東北~関東地方にかけての広い範囲で燃料 の供給が十分でない状況が続いており、被災地での支援活動の機動性を確保するため、先遣隊 と第一陣の一部は、緊急通行車両の標章と燃料を携行し、公用車を自走させて被災地に入った。 被災地内で営業を継続していたガソリンスタンドは 1/10 程度で、緊急通行車両以外への給 油はほとんど行えない状況だった。 また、被災地内の避難所では、暖を取るための石油ストーブの燃料が底を突き、凍死者が出 るのではないかと心配される程の厳しい住環境での避難生活が強いられた。 ◎ 想定外の津波や地震にどう対応するか 今回の東日本大震災では“想定外”という用語が度々用いられている。 これまで、国や地方公共団体が地震・津波対策の目標値として掲げてきた被害想定を遥かに 上回る規模の地震や津波が発生したためであるが、想定を超える規模の地震や津波が発生する ことも想定した計画やマニュアルが作られてこなかったということが改めて浮き彫りにされた。 ◎ 職員が被災した市町村に対する人的支援の考え方が表面的 首長をはじめ幹部職員の多くが死亡したり行方不明となった大槌町をはじめ、三陸沿岸の被 災市町村には、岩手県や岩手県内外の市町村から欠員となった職員を補充するための職員派遣 が行われた。 被災した市町村の行政機能の維持するために行われた人的支援で、欠員となった職員を数的 に補う程度の支援があったと推測されるが、被災した市町村にとって十分な支援となったのか ぎもんである。被災したことにより事務量が増加した業務や、被災したことにより新たに発生 した業務に対し、人的な支援は検討された様子がうかがえない。 68 (2)教訓並びに本県の取組み ◎ 空から被災状況把握を試みた記録がない 大規模災害の被災直後における航空偵察の重要性は、阪神・淡路大震災を契機に大きく取り 上げられ、自衛隊や海上保安庁、緊急消防援助隊の航空部隊等には航空機を活用した上空から の被災状況把握が発災初動期の活動として新たに位置づけられていた。 東日本大震災を踏まえて、県防災ヘリコプターによる上空からの被災状況把握、特に津波に よる被災状況の把握について、地域防災計画や災害応急活動のマニュアルに位置づける。 ◎ 行政機能喪失状態に陥った市町村が発生した 地震や津波などの自然災害により市町村がハード・ソフト両面若しくはどちらか一方の機能 を喪失してしまった場合を想定した対応について、大規模図上訓練などの訓練想定に盛り込み、 必要な対応項目等の洗い出しを行って、事前に改善できる項目については直ちに改善を行う。 ◎ 全ての通信インフラが途絶するという事態が発生した 県本部と県方面本部、各市町、防災関係機関等の間で衛星を活用した通信手段を確保すると ともに、商用電源が途絶した場合の通信を確保できるよう非常用発電機等による確実な電源の 確保を図る。 ◎ 県と市町村との間の意思疎通が十分でなかった 東海地震の警戒宣言発令時及び大規模災害発生時における市町情報収集要員の派遣体制につ いて、指名要員に対する研修や活動内容等について再点検するとともに、被災状況に応じ県の 幹部クラスの職員を派遣し、積極的に情報収集できるよう体制を強化する。 ◎ 被災状況の全体像の把握に手間取った 県の災害対策本部において、発災直後の限られた情報と被害想定結果等を比較するなどの方 法により、県内の被災状況を推測する手順等を明示し、訓練等による検証を加えてマニュアル 等の点検・見直しを繰返し行うとともに、対策要員のスキルアップを図る。 ◎ 既存の広域応援体制は十分に機能を発揮できなかった 本県が岩手点遠野市を拠点に、県と県内市町が一体となった自己完結型の職員派遣を継続的 に行い、特定の被災市町村を重点的に支援する被災地支援の仕組み(静岡方式)が大規模災害 の被災地支援には有効な方法であることが実証されたので、静岡方式の被災地支援の枠組みを 全国の自治体に広められるよう、国に対し積極的に働きかけていく。 ◎ 平常に行う訓練の重要性 今回の大震災において遠野市が行った被災地後方支援活動は、三陸地域が大規模地震災害に 見舞われたことを想定して遠野市を会場に行われた、平成 19 年度の岩手県総合防災訓練及び 平成 20 年度の東北方面隊震災対処訓練の成果が、実際の災害時に実践されたものと評価され ている。 本県においても、毎年度ごと策定される訓練計画に基づき様々な訓練が実施されているが、 今回の大震災を踏まえ、職員一人ひとりの危機管理意識の向上と対処能力を高めるための訓練 の重要性を再認識し、関係部局や関係機関等と連携した図上訓練や実践的な訓練を繰返し実施 していく。 69 ◎ 燃料(ガソリン、経由、灯油等)が不足し被災地では厳しい住環境での避難生活 本県では県の石油業協同組合との間で「緊急通行に必要な自動車用燃料の供給に関する協定 書」を結び、静岡県所属車両に対する優先的な給油が行われる仕組みを構築しているが、今回 の大震災のように製油所や油槽所そのものが被災した場合には、ガソリンスタンドへ燃料その ものが陸送できない状況となる。 このため、想定東海地震等が発生した場合には、石油元売り会社や石油の国家備蓄を行って いる経済産業省に対し、迅速な燃料供給体制を確保するよう働きかけていく。 ◎ 想定外の津波や地震にどう対応するか 国の中央防災会議に設置された「東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策の専門 調査会」から 9 月 28 日に公表され報告書では、発生頻度の高い津波に対しては海岸保全施設 等による人命、財産、地域経済の安定化等の被害の抑止効果を期待し、発生頻度は極めて低い ものの最大クラスの津波に対しては住民の避難を軸に、とりうる手段を尽くした総合的な津波 対策により人命の確保を図るという 2 段階の対応をとることが提唱されたため、県の地震・津 波対策に反映させていく。 ◎ 職員が被災した市町村に対する人的支援の考え方が表面的 静岡県内市町を代表して先遣的に被災地に入った静岡市職員は山田町に入り、窓口業務を所 管する4課の職員から直接ヒアリングを行い、甚大な被害を被った被災自治体で増加が予想さ れる事務とその処理に必要な職員の増員数について、先見性の高いヒアリング結果を取りまと め、県にも情報提供していただいた。 欠員となった職員の補充に加え、避難所や物資拠点、遺体安置所等で業務当たっている職員 を本来の職場に戻すという視点、震災により業務量が増大した業務や震災によって発生した業 務の処理を進めるという視点が被災地に対する人的支援には必要である。 <参考・引用文献> ・気象庁『災害時自然現象報告書 2011 年第 1 号 対象地域 全国 平成 23 年 8 月 17 日 「災 害時地震・津波速報 平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」 』 ・警察庁緊急災害警備本部 「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震の被害状況と警察措 置」 平成 23 年 10 月 5 日 ・緊急災害対策本部「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について」 平成 23 年 4 月 17 日(17:00 現在) ・緊急災害対策本部「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について」 平成 23 年 10 月 6 日(17:00 現在) ・岩手県 総務部 総合防災室「東北地方太平洋沖地震に係る人的被害・建物被害状況一覧」 平成 23 年 10 月 12 日(17:00 現在) ・遠野市「2011.03.11 東日本大震災 遠野市沿岸被災地後方支援 50 日の記録」 -「縁」が結ぶ復興への『絆』- 平成 23 年 5 月 11 日 ・静岡新聞 平成 23 年 9 月 9 日(金) 朝刊 『本田敏秋 遠野市長-静岡県民へメッセージ「復興 への大きな支えに」 』 70 現地支援調整本部に派遣された職員一覧 №1 先遣隊 第1陣 3/19~3/26 氏名 所属 3/25~4/1 所属 氏名 第2陣 班 4/1~4/10 所属 氏 名 第3陣 第4陣 4/8~4/16 所属」 氏 名 4/14~4/23 所属 氏 名 危機管理部 小平 隆弘 危機管理部 岩田 孝仁 隊長 危機管理部 小川 英雄 危機管理部 長尾 一郎 危機管理部 仁科 満寿雄 危機管理部 板坂 孝司 危機管理部 渡辺 岳史 隊長付 危機管理部 堤 庸之 危機管理部 江間 啓之 経済産業部 中村 孔秋 危機管理部 杉浦 正一 危機管理部 山田 英樹 労働委員会事務局 浅田 伸明 危機管理部 萩原 毅 危機管理部 内山 敬介 静岡市 荻野 敏彦 交通基盤部 守屋 文雄 危機管理部 村松 郁夫 統括 危機管理部 鈴木 正人 危機管理部 森内 昌樹 危機管理部 交通基盤部 真鍋 和敬 危機管理部 新谷 崇 交通基盤部 石垣 俊幸 危機管理部 宮崎 春男 交通基盤部 福田 達樹 危機管理部 山村 祐輔 班長 危機管理部 山田 宗則 出納局 大塲 正則 企業局 交通基盤部 木下 和昭 危機管理部 大木 正博 小関 克也 経営管理部 望月 雅俊 交通基盤部 佐藤 光 危機管理部 長島 尚子 くらし・環境部 星野 浩二 危機管理部 本部 危機管理部 詰め 村井 浩 塚本 豊 企画広報部 増田 真之 危機管理部 沼野 雄一 交通基盤部 宮本 三生 経済産業部 牧野 成俊 交通基盤部 小西 立浩 遠野 交通基盤部 久保田 高幸 経済産業部 市班 若松 芳治 青島 達広 班長 議会事務局 太田 芳裕 危機管理部 大石 哲也 がんセンター局 山下 強志 経営管理部 金子 雅也 経営管理部 塚本 晋也 経営管理部 森 企画広報部 赤石 明生 危機管理部 天野 聡 教育委員会 池谷 英二 健康福祉部 宮田 真人 健康福祉部 堀切 滋 経済産業部 鈴木 朝光 経済産業部 青山 徹 教育委員会 聡 危機管理部 山崎 雅治 危機管理部 杉村 高幸 教育委員会 杉崎 茂亨 教育委員会 増田 恭典 山 田 町 班 危機管理部 小林 剛 浜松市 星野 晃宏 静岡市 永野 照雄 くらし・環境部 伊藤 大祐 富士市 佐野 元洋 浜松市 益子 国明 福石 基秀 健康福祉部 及川 雅仁 沼津市 佐藤 典康 御前崎市 齊藤 交通基盤部 石川 修 静岡市 川口 晃一 藤枝市 長谷川 敦 交通基盤部 滝口 信太郎 森田 智司 掛川市 尾崎 和宏 三浦 一敏 磐田市 牧之原市 誠 出納局 北島 拓人 班長 危機管理部 小川 好伸 小山町 新井 昇 健康福祉部 三津山 弘樹 企業局 小坂 勝利 鷲巣 寿 くらし・環境部 松井 基幸 危機管理部 大 槌 町 班 星 錦吾 静岡市 危機管理部 杉原 貞圭 御殿場市 渡邊 志保 教育委員会 古蔵 健司 経済産業部 池田 琢郎 裾野市 宮坂 里司 教育委員会 山本 伸 文化・観光部 平野 隆広 伊豆の国市 佐藤 健太 富士宮市 齊藤 億伸 経済産業部 井上 泰孝 健康福祉部 齋藤 友浩 焼津市 滝井 道夫 富士市 野毛 史隆 交通基盤部 佐原 正基 焼津市 増田 康明 富士市 太田 智久 教育委員会 蔦木 一八 袋井市 伊藤 高広 教育委員会 長谷川 優 菊川市 林 佳輝 危機管理部 藤田 和久 県庁 危機管理部 藤田 和久 危機管理部 塚本 剛 危機管理部 花嶋 隆 危機管理部 杉村 高幸 駐在 ※ 斜体は派遣期間の一部期間だけ派遣された職員 現地支援調整本部に派遣された職員一覧 №2 第5陣 班 4/21~4/30 所属 氏 名 第6陣 4/28~5/7 氏 名 所属 第7陣 5/5~5/14 所属 氏 名 第8陣 5/12~5/21 所属 氏 名 第9陣 5/19~5/28 所属 氏 名 隊長 危機管理部 西川 久男 危機管理部 小川 幸弘 危機管理部 池田 和久 危機管理部 太田 道夫 危機管理部 北川 文博 隊長付 危機管理部 佐藤 信之 危機管理部 鈴木 基寛 危機管理部 統括 危機管理部 杉浦 邦彦 危機管理部 小坂 寿男 危機管理部 高橋 利豪 危機管理部 水野 和彦 危機管理部 木下 智章 本部 交通基盤部 詰め 鈴木 一史 教育委員会 貝瀬 佳章 教育委員会 藤田 信義 危機管理部 藤田 通孝 教育委員会 中野 昌夫 班長 議会事務局 鈴木 強 くらし・環境部 神谷 力 企業局 遠野 経済産業部 市班 後藤 浩文 文化・観光部 片山 晋輔 交通基盤部 内山 大輔 班長 健康福祉部 岡野 智 企画広報部 若田部 孝 教育委員会 粉川 隆弘 危機管理部 山本 祥充 危機管理部 白鳥 満啓 経営管理部 鈴木 一総 経営管理部 伊藤 康師 経営管理部 田村 毅夫 経営管理部 長谷川 貴久 経営管理部 木野 真遠 危機管理部 山本 知彦 くらし・環境部 石川 文司 くらし・環境部 鈴木 裕暁 くらし・環境部 大石 高広 危機管理部 梅原 一茂 教育委員会 小川 真治 湖西市 加藤 稔 磐田市 内田 貴久 磐田市 榊原 悟 浜松市 酒井 創 教育委員会 水野 優一 函南町 棚井 郁夫 焼津市 堀内 基 袋井市 渡部 直矢 富士市 本田 孝礼 下田市 黒田 幸雄 富士市 森下 文貴 藤枝市 山口 雅義 伊豆の国市 冨田 倫員 沼津市 榊原 和浩 東伊豆町 竹内 茂 静岡市 杉村 晃一 富士宮市 藤原 智之 三島市 井原 甫 磐田市 福本 敬一郎 掛川市 萩田 匡伸 清水町 杉山 克憲 三島市 山本 正浩 島田市 村松 達明 伊東市 稲葉 豊彦 長泉町 加藤 賢 吉田町 藤田 敏貴 熱海市 梅澤 謙和 牧之原市 曽根 由多 御前崎市 栗林 正和 富士市 小林 一也 西伊豆町 齋藤 英知 菊川市 鈴木 惟之 伊豆市 鈴木 信哉 三島市 金子 勝義 松崎町 糸川 成人 川根本町 中村 裕好 山 田 町 班 班長 危機管理部 大 槌 町 班 経営管理部 南伊豆町 青島 達広 危機管理部 田中 伸宗 危機管理部 中安 優介 文化・観光部 浜島 憲一郎 植田 勝久 出納局 人事委員会事務局 森下 知行 経済産業部 田中 宏和 高橋 秀行 経済産業部 芹澤 宗一郎 大村 仁 経営管理部 杉山 晃久 交通基盤部 鈴木 康祐 武井 美憲 危機管理部 堀川 敏夫 がんセンター局 藤井 崇 危機管理部 森井 徹 文化・観光部 安部 毅明 交通基盤部 高林 伸成 くらし・環境部 村中 康秀 経営管理部 磯崎 猛 企画広報部 杉山 英昭 教育委員会 佐藤 祥 磐田市 朝倉 直 経済産業部 山崎 資之 教育委員会 杉山 聡 経営管理部 上野 雄大 教育委員会 山内 正晴 浜松市 益子 国明 浜松市 太田 一彦 静岡市 松田 清紀 静岡市 森竹 篤志 伊豆市 鈴木 利明 藤枝市 横山 成紀 静岡市 杉山 浩介 浜松市 児玉 典昭 磐田市 杉田 雅英 伊東市 鈴木 淑夫 沼津市 宮澤 宏枝 御殿場市 芹澤 英明 沼津市 金子 大介 富士宮市 齊藤 琢也 島田市 廣田 豊和 牧之原市 矢部 昇 磐田市 伊東 祐樹 磐田市 松島 道治 熱海市 相磯 末弘 静岡市 上田 拓馬 牧之原市 小林 秀史 裾野市 木原 慎也 掛川市 萩原 裕也 河津町 渡邉 優人 浜松市 長谷田 悠人 牧之原市 牧之原市 県庁駐在 小倉 正 危機管理部 大場 峰夫 危機管理部 秋山 倫久 危機管理部 望月 政俊 危機管理部 浜崎 美由紀 野村 智歩 高橋 洋二 危機管理部 石井 勇司 危機管理部 渡辺 弘之 危機管理部 ※ 斜体は派遣期間の一部期間だけ派遣された職員 稲葉 清 現地支援調整本部に派遣された職員一覧 №3 第10陣 班 5/26~6/4 所属 氏 名 第11陣 6/2~6/11 所属 氏 名 第12陣 6/9~6/18 所属 氏 名 第13陣 6/16~6/25 所属 氏 名 第14陣 6/23~7/2 所属 氏 名 隊長 危機管理部 永江 慎悟 危機管理部 野村 秀樹 危機管理部 隊長付 危機管理部 深澤 貴幸 危機管理部 赤堀 信二 危機管理部 貝沼 征嗣 危機管理部 道端 秀和 危機管理部 中野 勝明 統括 危機管理部 堀口 敬記 危機管理部 塚本 剛 危機管理部 危機管理部 武田 幸人 危機管理部 塚本 豊 危機管理部 渡辺 岳史 危機管理部 教育委員会 小泉 高樹 人事委員会 岡村 和哉 危機管理部 山本 知彦 経済産業部 斎藤 健彰 企画広報部 内田 謙一 高橋 浩一 くらし・環境部 市川 篤 危機管理部 鈴木 要 くらし・環境部 河合 由久 教育委員会 鈴木 章司 牛田 匡貴 教育委員会 磯部 望 経営管理部 本部 詰め 班長 経営管理部 遠野 市班 交通基盤部 石田 雄一郎 交通基盤部 近藤 聡 危機管理部 小川 幸弘 危機管理部 北川 文博 花嶋 隆 危機管理部 白鳥 満啓 危機管理部 芦川 典久 萩原 毅 危機管理部 油井 里美 中西 豊 がんセンター局 渡辺 智明 経済産業部 万年 潤哉 経営管理部 中村 卓磨 経済産業部 石田 直也 交通基盤部 杉浦 文彦 経済産業部 班長 危機管理部 青野 幸憲 危機管理部 望月 政俊 危機管理部 池田 康男 危機管理部 石井 勇司 危機管理部 杉浦 正一 経営管理部 宮原 正広 教育委員会 望月 祐介 交通基盤部 眞田 英士 企業局 岩崎 徹 企業局 小栗 一芳 磐田市 岡部 雅 浜松市 高次 健 浜松市 星野 晃宏 富士宮市 鈴木 裕也 磐田市 田中 将博 磐田市 山内 克浩 磐田市 山田 卓司 磐田市 戸塚 雅文 磐田市 岡山 明芳 沼津市 長倉 正樹 焼津市 松野 圭介 磐田市 鈴木 法之 富士市 最上 敏和 焼津市 甲賀 康弘 焼津市 杉山 広晃 島田市 山田 修二 富士市 石井 俊勝 菊川市 片山 哲也 三島市 禰冝田 真慈 藤枝市 平井 文人 湖西市 徳岡 正嗣 焼津市 水野 建 御前崎市 栗山 伸也 伊東市 上原 和也 湖西市 藤田 貴伸 井上 勝 小山町 渡辺 辰雄 伊豆市 郷野 悟史 函南町 小田川 真 鳥澤 誠 南伊豆町 平山 貴寿 下田市 渡邉 貴裕 吉田町 俵 裕真 白土 達夫 危機管理部 高木 孝二 出納局 吉田 光廣 危機管理部 鈴木 克己 危機管理部 鈴木 正人 出納局 江崎 洋 企画広報部 堀尾 洋介 経営管理部 津田 竜伸 がんセンター局 大木 壮太郎 健康福祉部 小澤 宏明 教育委員会 八木 仁 経済産業部 星谷 知里 経営管理部 坪田 旨利 教育委員会 首藤 貴光 経営管理部 吉川 馨 浜松市 中谷 博文 藤枝市 村松 紀幸 文化・観光部 小川 士文 浜松市 坪井 絹代 浜松市 深浦 孝将 静岡市 西村 和宏 富士宮市 須藤 宜邦 磐田市 白幡 陽好 磐田市 池田 真一 磐田市 鈴木 博 藤枝市 石田 将人 御殿場市 遠畑 毅 沼津市 和田 まゆみ 掛川市 富口 真臣 島田市 望月 崇之 富士宮市 伏見 政治 裾野市 服部 雄太 掛川市 石川 貴紀 長泉町 牧野 将太 清水町 岩崎 哲也 下田市 朝比奈 誠 牧之原市 絹村 卓己 島田市 興津 裕士 西伊豆町 高木 光一 川根本町 望月 克規 山 田 町 班 長泉町 函南町 岩谷 智正 東伊豆町 森町 森田 真琴 班長 企画広報部 大 槌 町 班 長辺 雄二郎 伊豆の国市 榎 和彦 現地支援調整本部に派遣された職員一覧 №4 第15陣 班 6/30~7/9 所属 氏 名 隊長 危機管理部 隊長付 経営管理部 第16陣 7/7~7/16 所属 氏 名 西川 久男 危機管理部 第17陣 7/14~7/23 所属 氏 名 第18陣 7/21~7/30 所属 氏 名 第19陣 7/28~8/6 所属 氏 名 池田 和久 危機管理部 岩田 孝仁 危機管理部 仁科 満寿雄 危機管理部 小川 英雄 楠 圭吾 文化・観光部 太田 寿樹 危機管理部 増田 美耶子 企画広報部 伊藤 隆明 危機管理部 山田 秀樹 統括 危機管理部 高橋 洋二 危機管理部 水野 和彦 危機管理部 小坂 寿男 危機管理部 藤田 和久 危機管理部 渡辺 弘之 危機管理部 星 錦吾 危機管理部 山崎 雅治 危機管理部 危機管理部 西原 敏之 経営管理部 鈴木 康司 経営管理部 鈴木 康弘 経営管理部 加藤 友裕 企業局 本 部 詰 め くらし・環境部 矢岸 宏紀 経済産業部 堤 庸之 危機管理部 秋山 倫久 危機管理部 河野 明子 鷺坂 太一 貝田 恭二 経済産業部 高橋 辰典 班長 危機管理部 青山 徹 危機管理部 齋藤 勝己 危機管理部 平野 俊男 教育委員会 寺島 明彦 教育委員会 企画広報部 望月 和浩 健康福祉部 伏見 光博 教育委員会 八木 邦明 危機管理部 村松 郁夫 危機管理部 山田 義久 磐田市 佐野 元保 浜松市 加藤 元一 磐田市 栗田 和彦 浜松市 伊藤 義典 がんセンター局 船山 祐治 富士市 増田 康彦 磐田市 清水 大輔 富士市 遠藤 正嘉 磐田市 鈴木 秀明 磐田市 寺田 利行 三島市 勝又 寿士 磐田市 原 隆秀 三島市 田村 伸昭 三島市 森 康祐 富士市 望月 秀一 島田市 山中 順道 沼津市 小見山 俊一 御殿場市 勝又 慎介 島田市 柴田 智大 掛川市 石山 和史 御殿場市 岩田 儀康 伊東市 竹安 卯起 伊東市 松本 彰人 下田市 松下 仁 御殿場市 沓間 信幸 牧之原市 羽田 敦 長泉町 杉山 光司 熱海市 立見 幸紀 南伊豆町 外岡 優也 熱海市 関戸 有理 東伊豆町 鈴木 順太 西伊豆町 黒田 達也 伊豆市 山田 和彦 吉田町 山脇 一浩 鈴木 基寛 危機管理部 大石 哲也 危機管理部 山本 祥充 危機管理部 経営管理部 田中 清吾 出納局 長濱 靖也 企業局 経済産業部 室伏 敬太 富士市 秋山 英希 がんセンター局 上泉 賀津巳 経済産業部 桒原 誠治 経営管理部 若尾 英実 浜松市 川合 裕美 藤枝市 朝比奈 茂樹 くらし・環境部 良知 淳子 交通基盤部 田村 史朗 経済産業部 外山 祐介 磐田市 冨田 和孝 富士宮市 大杉 朋基 浜松市 長坂 基幹 磐田市 田村 直人 浜松市 村上 勝之 藤枝市 杉本 雄亮 掛川市 山崎 貴哉 磐田市 鈴木 淳一 藤枝市 石井 規雄 磐田市 井下田 覚 富士宮市 塩澤 雅人 伊豆の国市 小川 彰弘 沼津市 三澤 和也 掛川市 内田 達也 藤枝市 戸塚 勝彦 住川 敏之 焼津市 小泉 貴嗣 湖西市 藤田 哲司 富士宮市 深澤 利成 杉山 勝彦 山 田 町 班 班長 危機管理部 大 槌 町 班 裾野市 藤田 慎之介 菊川市 真野 聡 稲葉 清 危機管理部 佐藤 健二 杉山 光則 議会事務局 杉山 和範 危機管理部 中安 優介 森町 高木 佑太 小山町 安部 将彦 御前崎市 奥柿 敏之 伊豆市 山下 康弘 清水町 河津町 稲葉 純 松崎町 山下 好文 東伊豆町 山田 広美 長泉町 山田 克彦 西伊豆町 函南町 岩崎 隆康 須田 理栄子 現地支援調整本部に派遣された職員一覧 №5 第20陣 班 8/4~8/13 所属 氏 名 第21陣 8/11~8/20 所属 氏 名 第22陣 8/18~8/27 所属 氏 名 第23陣 8/25~9/3 所属 氏 名 第24陣 9/1~9/10 所属 氏 名 隊長 危機管理部 太田 道夫 危機管理部 近藤 聡 危機管理部 長尾 一郎 危機管理部 永江 慎悟 危機管理部 野村 秀樹 隊長付 危機管理部 木村 聡太 危機管理部 林 繁久 経済産業部 統括 危機管理部 佐藤 信之 危機管理部 杉浦 邦彦 危機管理部 木下 智章 危機管理部 堀口 敬記 危機管理部 危機管理部 深澤 貴幸 危機管理部 鈴木 孝之 経営管理部 村田 雄一 出納局 経営管理部 河内 裕一 教育委員会 青木 智規 教育委員会 持山 育央 本 部 詰 め 経営管理部 兼子 裕史 牧之原市 柳原 亘 企画広報部 山田 暁之 経営管理部 河合 貴英 花嶋 隆 相原 直人 危機管理部 山田 英樹 日野 剛久 班長 教育委員会 渡辺 清 危機管理部 宮崎 春男 交通基盤部 村松 哲也 危機管理部 小倉 正 危機管理部 貝沼 征嗣 危機管理部 黒柳 明 経済産業部 西島 左近 危機管理部 山本 知彦 掛川市 榛葉 博光 危機管理部 大野木 一夫 焼津市 山下 浩一 浜松市 鈴木 将太 教育委員会 山下 基路 教育委員会 山村 仁 交通基盤部 文化観光部 安本 誠 磐田市 元場 貴哉 浜松市 齋藤 学 長泉町 小野 秀則 経済産業部 石川 隆輔 藤枝市 片山 豊実 富士市 高橋 淳 磐田市 小笠原 秀樹 吉田町 裾野市 勝亦 哲也 島田市 村松 衛 焼津市 浜松市 鈴木 正仁 伊東市 富士市 久保 博司 牧之原市 磐田市 尾崎 敏満 山 田 町 班 木村 仁 鈴木 久 磐田市 長尾 信貴 木村 勝彦 富士市 伊東 大典 富士宮市 坪井 真司 小川 昌志 三島市 田中 泰之 浜松市 村越 俊介 掛川市 山田 拓郎 加藤 浩長 島田市 八木 寿弥 経済産業部 本多 正明 三島市 大嶽 和哉 御前崎市 小野 絢也 磐田市 加藤 文隆 伊東市 稲葉 将之 伊豆市 酒井 隼人 危機管理部 森内 昌樹 裾野市 田代 稔 下田市 渥美 大介 藤枝市 藁科 重人 危機管理部 横山 松崎町 深澤 準弥 焼津市 大畑 敦志 危機管理部 堤 庸之 元 危機管理部 村松 郁夫 班長 危機管理部 板坂 孝司 危機管理部 武田 幸人 危機管理部 経営管理部 高部 信孝 健康福祉部 中島 大介 がんセンター局 高木 剛 危機管理部 大場 峰夫 がんセンター局 大場 研 伊豆の国市 勝又 悠 くらし・環境部 白鳥 雅紀 磐田市 横井 師昌 函南町 廣田 守明 磐田市 山澤 幸男 磐田市 影山 正樹 磐田市 鈴木 秀幸 掛川市 佐藤 健史 磐田市 吉武 宏和 島田市 村柗 美由記 経済産業部 小柳 寿文 沼津市 杉山 好永 湖西市 辻村 圭一 御殿場市 小野 智久 伊豆の国市 植松 明久 森町 上沢 卓 富士宮市 杉村 浩之 西伊豆町 佐野 美香 沼津市 堤 尚児 伊豆市 梅原 敏男 沼津市 安室 伸哉 掛川市 石原 基弘 経営管理部 片山 太 小山町 渡邊 理絵 掛川市 杉原 幸弘 菊川市 中村 陽介 清水町 吉田 剛 東伊豆町 山田 知治 三島市 坂本 洋介 熱海市 立見 修司 川根本町 笹木 一則 河津町 飯田 雅人 大 槌 町 班 ※ 斜体は派遣期間の一部期間だけ派遣された職員 吉田 修 危機管理部 村井 浩 危機管理部 松本 勇人 現地支援調整本部に派遣された職員一覧 №6 第25陣 班 9/8~9/17 所属 氏 名 第26陣 9/15~9/24 所属 氏 名 第27陣 9/22~10/1 所属 氏 名 隊長 危機管理部 池田 和久 危機管理部 西川 久男 危機管理部 小平 隆弘 隊長付 危機管理部 藤田 和久 企画広報部 八戸 克哉 危機管理部 沼野 雄一 危機管理部 内山 敬介 統括 危機管理部 秋山 倫人 危機管理部 深澤 貴幸 危機管理部 芦川 典久 危機管理部 森田 浩行 交通基盤部 小林 拓生 危機管理部 班長 危機管理部 林 繁久 危機管理部 望月 政俊 危機管理部 小川 好伸 本部詰め 山 田 町 班 文化・観光部 杉山 明正 危機管理部 植松 明香 出納局 企業局 伊藤 香奈樹 経済産業部 兼子 誠司 経営管理部 秋元 伸哉 経営管理部 森川 拓 経営管理部 鈴木 智行 くらし・環境部 伊藤 大祐 磐田市 乗松 宏行 教育委員会 渡辺 勝 経済産業部 松野 正幸 沼津市 渡邉 孝次 磐田市 杉山 雅己 教育委員会 安藤 洋平 藤枝市 岡村 美基男 富士宮市 小田 正美 高橋 宏典 磐田市 寺田 洋二 牧之原市 竹嶋 一樹 掛川市 中嶋 康人 沼津市 齊藤 尚子 菊川市 稲垣 翔一 下田市 田中 秀志 焼津市 星野 明正 熱海市 駒村 健介 長泉町 金丸 直史 藤枝市 榛葉 隆浩 南伊豆町 黒田 利章 森町 山本 将人 函南町 市川 篤生 危機管理部 増田 美耶子 川根本町 中村 康彦 清水町 鈴木 健次 危機管理部 中村 邦彦 吉田町 中村 伊里 松崎町 大場 千徳 増田 佳浩 河津町 青島 達広 危機管理部 鈴木 正人 危機管理部 鈴木 基寛 経済産業部 田林 大介 三島市 山下 昌之 磐田市 原 拓也 磐田市 細井 竜次 島田市 西澤 浩一 富士市 嶋崎 洋介 富士市 小林 広幸 御殿場市 桐生 守 西伊豆町 山本 みち代 沼津市 室伏 正史 焼津市 小野田 諭史 班長 危機管理部 大 槌 町 班 青山 徹 御前崎市 杉山 智洋 ※ 斜体は派遣期間の一部期間に派遣された職員 今 後 に 向 け て 静岡県及び県内35市町は、昭和 51 年(1976 年)に東海地震説が発表されて以来、想定さ れる東海地震の被害をできるだけ小さくするため、30 年余にわたり東海地震対策に取組んで まいりました。 本年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は、本県にとっては“他人事”として済ますことの できない非常事態であり、総力を挙げて岩手県沿岸部の山田町、大槌町をはじめとして、支援 活動を続けてきました。今回の活動は「現地支援調整本部」を置かせていただいた岩手県、遠 野市の本田市長さんをはじめ、職員並びに市民の皆さまの多大なる御理解と御支援があったか らこそ出来たものであり、改めて感謝を申し上げます。 「静岡県隊」として派遣した、計27陣、延べ 683 名の職員に加え、ともに遠野市に本部 を置いた県ボランティア協会や県社会福祉協議会などのボランティア、発災直後から被災地で 救出・救助にあたった消防、警察、医療関係者など、多くの県民が現地での支援活動を経験し ました。また、支援活動を通じて巨大災害の現場で様々な課題、困難な事案に直面し、これま での訓練では知り得なかった多くのことを学ばせていただきました。 しかし、今は鮮明な記憶として多くの県民の間で共有されていても、人の記憶は時間ととも に薄れていきます。一方、自然災害は、すぐに来るかもしれませんし、何年も先に起きるのか もしれません。人の記憶の時間軸に合わせて発災するわけではありません。結局、年月を経て 残るのは、文字や写真等による記録です。この記録集は、今回の大震災における我々の経験を 記録にとどめ、将来の世代とも共有するために作成したものです。東海地震の発生の切迫性が 指摘されている本県において、今回の貴重な経験をこれからの新たな対策に活かし、血肉とし ていくことは支援活動に携わった我々の必須の業務です。 三陸沿岸の各地には、津波の記憶を記録にとどめ、子々孫々にまで津波への警鐘を鳴らそう とする多くの石碑が立っています。今回の大震災では多くの尊い命が津波によって失われまし たが、過去の津波災害に比べると犠牲となった人の割合は減少しています。甚大な被害を受け た祖先の記録は、目立ちませんが、確実に現在の減災に役立っています。 被災地での支援活動を通じて我々が体験し会得したものを、これからの東海地震対策に活か していくことは言うまでもありません。そして、この記録集が県や市町の行政関係者だけでな く、多くの県民の皆様方にも活用され、来るべき想定東海地震の被害軽減に結びついていくこ とを心から祈念しております。 静岡県被災者支援対策本部副本部長 大村慎一 77 遠野市の手作り横断幕を手に、遠野市の本田市長と大村副知事を囲んで閉所式の参加者一同 (遠野市浄化センターの玄関前で 10 月5日)