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ウ`イ ン ズ フックス 第百里量

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ウ`イ ン ズ フックス 第百里量
ウイメンズ ブ ックス
第66号 1998年 2月 25日
Womenb Booに
2月 25日 発行
女性の本の情報誌・ウイメンズブック友の会会報
ウイ メ ンズ ブ ックス トア
発 行 所
有限会社 松 香 堂 書 店
本
社 〒602_8048京 都市上京区下立売通西洞院西入
・祝 日休み TEL/FAX 075_441_6905
土 。日
天満橋店 〒540_Olll18大 阪市中央区大手前 1丁 目 3-49
ドー ンセ ンター内
水曜定休・ 祝 日代休あ り
TEL/FAX 06-910-8627
郵便振替 口座 00900-5-309395
(入 会金800円
年会費個人2,200円
団体及び海外会員3,000円
フェ ミニ ズム ●女性学…Pl
最 新 刊 情 報
:[::]lii:「
(こ
仕事 …P3
あ
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『一語の辞典 おんな』
li婦
・
題
問
結婚 …P4
家族 。
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3
『 男 の子 は泣かな い一学校 でつ くられ る男 らしさとジェ
ンダ ー差別解消 プ ロ グ ラム』
スー・ アスキュー キ ャ ロル・ ロス
三 省堂 1997年 10月 1050円
古事記 に登 場 す るいに しえ の女 た ちは、 ど うみて も優
勢 だ った。 オ ミナ とオキナ、 シヨメとシヨ ヲ、 イ ラツ
メ等 々 どの言葉 を とって もそ の源 を探 れば興味 つ きな
い。「お ん な」をつ くる言 葉 か ら女 の 扱 わ れ方 が 見 え
て くる。中山千夏 の古事記 探索 も益 々面 白 い。
『 男 た ら し論』
野 中邦子
子育 て…P4
こに表示 してある価格は、便宜上消費税 5%を 含んで います)
フ ェミニ ズム 0女 性 学〕
〔
中山千夏
)
この リス トの書籍 を ご希望 の方 は、
同封 の振替用紙 の通信 欄 で お 申 し
込 み下 さい。書籍代 は送料共でお振
り込 み くだ さい ます よ うお願 い致
します 。
ご注文 の本 の定価 の合計額 に、下 の
表 の送料 を合 わせてお送 り下 さい。
なお、 お電話 でのご注文 も受 け付 け
て い ます。
2,000円 まで
400円
2,001円 ∼4,000円 まで
500円
4,001円 ∼ 10,Oal円 まで
600円
10,001円 以上
700円
・ お手 紙 等 で の ご
電話・ フ ァックス
注文 は、天満橋店 に お 申 しつ け下
さ い。
本誌 か らの無断転載・ コ ピー はお
断 りいた します。
江崎 リエ
藤 田真利子
実川元 子 山本淑子 高 岡尚子
平 凡社 1997年 12月 1680円
い ま生 きて い る私 たちに と って、 いちばん居心 地 の い
い「 男 との付 き合 い方」を考 え る。本 の タイ トル に反
して 、 グ ン と真面 目 な 内 容 で あ る。 提 示 され て い る
「 女 が生 きの びるための10ケ 条」 はいちいち肯 け る。 6
人 の著者、各 々の持 ち味 を生 か したい きのいいエ ッセ
イ揃 い。特 に若 い男女 にお薦 め。
堀 内 かお る訳
金子書房 1997年 12月 2310円
学校 文化 その もの に潜在的 にあるジェンダー構造や ジェ
ンダ ーの「規範」 に動 か されている点 に注 目 して、 性
差別 を な くすた めの プ ロ グラム、実践 の進 め方 を提 案
して い る。
『 女 た ちの エ ンパ ワーメ ン ト
男女平等社会 をめざす学習 と実践』
野 々村恵子 中藤洋子編者
国土社 1997年 10月 2100円
女性 が 力 をつ けるため に は知 ることがまず重要であ り、
その ためには女性 セ ンターが学習 と実践 の場 にな る こ
とが望 ま しい。前半 は、実 際 にエ ンパ ワー した人 々 を
取 り上 げ、後半 で は女性 支援 のためによ り有効 な女 性
セ ン ターの あ り方 を考察 す る。
(2)
ウイメンズ ブ ックス
『
「 女」 と「 男」 ― ジェ ンダーで解 きあかす 現 代 社 会 』
北海道教育大学公 開講座委員会編
北海道大学 図書刊行会 1997年 9月 2100円
ジェ ンダーが発見 され るに至 った歴史背景、 ジェンダー
とい う視点 を導入 す る ことで、従来 の男性 優位 中心 の
学 問 や文化 を どう捉 え なおす ことがで きたか を述 べ て
い る。現状 だけで な く、今後 の展開 につ いて も論 じて
い る。大学放送講座 ラジオテキス ト。
『 女 の 出来
もう一 つ の人類進 化論』
エ レイ ン 。モーガ ン 望月弘子訳
ど うぶ つ社 1997年 12月 2625円
「 これ まで の進化 の本 は、男 の立場 で しか ものを 見 、
考 えて こなか った。女 の 目で見れば、事 態 はま った く
違 って見 え る」 と主 張 して世界的なベ ス トセラーとなっ
た。 日本で も1972年 に二 見書房 か ら出 たが 、 そ の 後 改
訂 が重 ね られた原書 に もとづ き、新訂 版 とな った。 ユ
ニ ー クな発想 の新 しい人類進化論 で あ る。
『 介護 とジェンダー 男が看 とる女が 看 とる』
春 日キ ス ヨ 家族社 1997年 12月 1800円
介護 と ジェ ンダー、介護 とセ ク シュア リテ ィにつ いて
の イ ンタ ビューや調査 を とお して、具 体 的 に現 在 の在
宅介護 の問題点 を見 す え る。女 も男 も地域 も等 し く介
護 に関 ってい くことの重要性 がよ くわか る。
『 韓 国風俗産業 の政治経済学
従属 的発展 とセク シ ャル・ サ ー ビス』
金早雪訳 新幹社 97年 10月 2520円
韓 国 の経済発展が、 セ ク シ ャル・ サ ー ビス と密接 に関
申意秀
連 して いるとい うことを、接待す る企業例 と、風 俗 産
業 で働 く人 たちにイ ンタ ビューを行 い、明 らか に して
い る。
「従軍慰安婦」 か らキ ーセ ン観 光 、 接 待 型 ビジ
第66号 1998年 2月 25日
『 現代 中国文学 の女性 たち ―家族・ 仕事・ 性』
堀黎美 風響社 1997年 9月 2625円
現代 中国 に生 きる女 た ち10人 の短篇小説 と背景 の解説。
80∼ 90年 代 にか けて の変化す る中国社会 を映 し出 す。
文革、改革 開放、拝金、出国熱、不倫 まで、無 名 の 女
たちが現 代 の中国 を語 る。
『国際化 時代 の女性 の人権 両性 の平等 と自立』
日本弁護士連 合会・ 両性 の平等 に関す る委 員会
明石書店 1997年 12月 2100円
労働 や健 康、女性 へ の暴力年金 な ど様 々な制度 を女 性
の人権 か ら見 直 し、問題点 をまとめて いる。法律 、 男
女共 同参画 21X10年 プ ラ ンや 男女 共 同 参 画 ビジ ョンに
も言及 し、対策 や提 言 を行 ってい る。
『 資本主義 と性差別 ジェンダー的公正 をめざ して』
森 田成也 青木書店 1997年 10月 2730円
日本 の企業社会 を縦 軸 に性差 別 を横 軸 に ジェンダー 的
公正 さをめざす。資料 の読 み込 みが膨大 で、注 に記 し
た個人 的見解 が面 白 い。博士論文 を ベ ー スに して い る
とい うが、若 々 しい意気込 みが伝 わ って くる力作。
『 ジェンダー・ バ ラ ンスヘの挑戦
―女性 が資格 を生 かすには』
青 島祐子
学文社 1997年 12月 1680円
「寄 らば ライセ ンスの陰」 とばか り資格取得を め ざす
女性 がお、えて い る。だが、その選択 は家事 。育 児 と両
立で きる資格 とい う性別役割分業 が通底 す る。今後 、
資格取 得 が性差 によ る職業地図 を塗 りかえ るキ ー とな
るよ うに と呼 びか け る。
『 ジ ェンダ ー・ ポ リテ ィックス
治 と女性』
変革期 アメ リカの政
ネス と日本 との構造 的 な問題 と して も鋭 くせ ま って い
る。
進 藤久美子 新評論 1997年 11月 3675円
アメ リカ現代政治史 を ジェンダーの視点 を軸 に分析 す
る。女性参政権運動 か らニ ュー・ フェ ミニ ズム、 レー
「 キ ャ ンパ ス・ セ ク シュアル・ ハ ラスメ ン ト
―調査・ 分析 。対策』
渡 辺和子 啓文社
ガ ンか らク リン トン政権 へ。21世 紀 に、女性 は「違 い」
を作 れ るか。多文化社会 アメ リカの未来 を予測す る。
1997年 11月
3465円
第 1部
セ クシャル ハ ラスメ ン ト
第 2部
調査
キ ャ ンパ ス・ セ クシ ャル
ハ ラスメ ン トをめ ぐって
海外 。国 内 のセ クシ ャル
ハ ラスメ ン ト指針 と対 策
の 3部 か らなる膨大 な調査分析 の ま とめ。海外 ガ イ ド
ライ ン、 日本 の大学 の とり くみな ど参考 にな る。
第 3部
『 ジ ェンダ ーの発達心理学』
ス ー ザ ン・ ゴ ロ ンボ ク
ロ ビ ン・ フ ィバ ッ シ ュ
小林芳郎
田研 出版
瀧野揚三 訳
1997年 11月 6825円
男 女 の 差 異 、 ジ ェ ン ダ ー 差 が生 ま
れ て い く課 程 を発 達 心 理 学 の 立 場
か ら綿 密 に探 って い く。 既 存 の 発
達 女 性 学 と ジ ェ ン ダ ーの 関 係 も論
考。
ウイメ ンズ ブックス
第66号 1998年 2月 25日
『 女 性学 キ ー ワー ド』
岩男 寿美子
加藤千恵 編
有斐閣 1997年 12月 1575円
女性学 を知 る上 で必 要 なキ ー ヮー ドにつ いて解 りや す
く解説 して い る。女性学 が取 り組 んで い る問題 の 幅 の
広 さ と重 要性 が よ く解 る。
「 こころ 。か らだ」「結 婚・
非 婚」
「働 く」
「女性 たちをめ ぐる潮流」な ど、 各 項 目
毎 に整理 されて い るので、 これか ら学 ぼ うとす る人 に
『 女性 のパ ソ コ ン利用 と情 報社 会 の展望 』
村松泰子 宮 田加久子編著 中村雅子 江利川滋著
富士通経営研修 所 1997年 9月 2625円
の
と
情報化 女性 生活 につ いて、 と くにそ の核 とな る パ
ソコ ンに焦 点 をあて、実証 的 な デ ー タを もとに分析 、
検討 して い る。 パ ソ コンの女 性 へ の普及過程 と生 活 の
かかわ り、情報 とジェ ンダーの 関係 な どに も言及 して
いる。正 に い ま知 りた い と ころだ。
も役立 ちそ うだ。
『 女性 は裁判 で ど うたたか うか」
アメ リカ自由人権協会 著
THE RIGHTS OF WOMEN和
訳会訳
教 育 史料 出版会 1997年 11月 2625円
メ
ア
リカ自由人権協会」が紹介 した女性 の権 利 に か
「
かわ る裁判例。女性 が 日常 にぶつか る問題を解決 して
い く上 の指標 とな る。憲法上 の権利、雇用差別 、 育 児
に対 す る短 大生 の意識、 ジェンダー・ アイデ ンテ ィティ
を どの よ うに築 いているのか な どを調査、分 析 して い
る。短大 の イメー ジと実像、今後 の ビジ ョ ンは ?
と労 働、性 と生 殖 の 自由 な ど、 どれ も日本で参 考 に し
た い。
『 道徳派 フ ェミニ ス ト宣言』
永 田え り子 勁草書 房 1997年 10月 3860円
ア ンチ 。モ ラル、対抗文化 と しての異 議 申 し立 て が リ
ブや フェ ミニ ズムの源流 だ った と思 うのだが。性 と生
『 女性語の世界』
井 出祥 子
明治書院 1997年 12月 1890円
女性 が差 別 され る ことな く、 アイデ ェ ンテ ィテ ィ ー を
確保 す るために言葉 の問題 は欠 かせ ないという視点 で、
「 日本 と世界 の ことばの性差 に 関 す る研 究論 文 」 を ま
とめ た。れ いの るず 秋葉 の「言語 と性差 の研究 」 も収
録 して いる。
ジ ェンダーフ リーな社会 をめざ して』
国立婦人教育会館
殖 をめ ぐる女 の主体 と性 を確立 す るには、著者 は新 し
い道徳 が必 要 だ とい うが、そ の 中身 は…。 もう一 度 、
フェ ミニ ズム論争 をまき起 こす 必要 があ りそ うだ。
「 フ ェミニ ズム教育実践 の創 造』
吉 田和子 青木書 店 1997年 12月 2310円
徒 とともに創造 してい く教育 実践 の記録。親子 で あ
ることが難 しい時代。親子関係 、家族問題 で悩 む女 生
徒 たち と学 びなが ら育てて い く。す ば らしい実 践 だ 。
l性 学教育 /学 習 ハ ン ドブ ック
1耳
│
「 短大 は どこへ 行 く―ジェ ンダ ー と教育』
松 井真知子 勁草書 房 1997年 12月 3465円
短大 へ の進学率 が42年 ぶ りに4年 制 大 学 を下 回 った。
女性 が短大 に い く理 由、学校 や 職場、社会 で の 性 差 別
(ヌ
上野千鶴子 との対談 も収録。
エ ック)
有斐閣 1997年 11月 2100円
国立婦人教育 会館 の開館 20周 年 を
記念 して出版 された。女性学、 ジェ
ンダー研究 の到達点 を明快 に解 説
して いる。 なお女性学 の学 習 プ ロ
グ ラムを、課題 ごとに具 体 的 に 提
示 して いるので、社会教育 生 涯 教
育 の担 当者 は、 ただ ちに利 用 で きるだ ろ う。
〔
仕事〕
『 SOHOへ の道
転職 。独立・ ホ ーム オ フ ィスをめざすあなたに』
井上以 知子 海文堂 出版 1997年 10月 1680円
SOHOと はSma11 0ffice Home Officeの 略 だ 。 著 者
は コ ンピュー ター関係 の仕事 (DTP、 Webデ ザ イ ン、
マ ッキ ン トッシュ教室 な ど)に 携 って いる。軽 いの り
で結構 シ ビアな仕事 の案 内を して くれ る。
『 女性 の虐待あ るいはマライア』
M・ ウルス トンク ラフ ト 川津雅江訳
あぽ ろん社 1997年 7月 2940円
「 女 性 の権利 の擁護 」以上 に注 目を浴 びる小説 を ウ ル
ス トンクラフ トは書 いて いた。 しか し、39歳 で 出産 が
原 因 で死 去、構想 は3分 の1で 中断 した。 マ ライ アの 状
況 は女性 一 般 の話 だ。現在 も解決 困難 な問題 を扱 った
原点 の書。
『 女 に向いて いる職業
女性私立探偵 た ちの仕事 と生活』
ヴ ァル・ マ ク ダ ー ミ ド 高橋佳奈子訳
朝 日新 聞社 1997年 11月 2520円
サラ 。パ レツキーの小説 に登場す るヴィク・ ウォーシ ョー
スキーの様 な探偵 はほん とに い るのか と誰 もが思 う。
本物 の女探偵 た ちの事件簿 と素顔 を余す ところな く伝
ウイメ ンズ ブ ックス
えて くれ る。著者 も探偵小説 の作 家 だが、 これ は興 味
深 い ドキ ュメ ン トだ。
第66号 1998年 2月 25日
家庭 内で夫 の暴力 に苦 しめ られて い る妻 たちが よ うや
く語 り始 めた。そ の状況 はいろいろで も恐怖感、 子 ど
もの 問題、家族や回 りの人、警察 の無理解が対 応 を遅
男女 雇 用機会均等法、労働基準法、育 児・ 介
護休業法 ―法律論』
『改正
労働省女性局女性政策課 監修
1997年 10月
労働基準調査会
1050円
昨年変 った女 性労 働 に関わ る法律 の解説。 12の ポ イ ン
トやQ&A。 新 旧条文 と遂 条 解 説 が あ るので、 法 が ど
らせ る。
新版〕
『 21世 紀家族 へ 〔
家族 の戦 後体制 の見か た 。超えかた』
落合恵美子
有斐閣 1997年 12月 1785円
部分 も。
戦後家族像 の検証 と分析 が評判 とな った1994年 版 が 装
いを新 たに した。「 これか らの 家 族 像 」 を提示 した章
も加 え た。 さて21世 紀 の家族像 は ?
『 女子学生 によ る私 たちの就 職手 帖 '99』
私 た ちの就職手帖編 集部
『 ポ ジテ ィプ離婚
―前向 きに別 れを選 んだ60人 』
実務教育 出版 1997年 12月 1260円
のため
の
女子学生
就職情報。就職活動 のい ろ い ろ。 自
亀 山早 苗
ネ ス コ発行 文藝春秋発売 1997年 11月 1575年
離 婚 の理 由 はさまざまだ。別 れ るためにはエネル ギ ー
う変更 され たのか は っきりす る。「 改正 」 といえ な い
己分析、業界探 検 など、有効 な提案 が い っぱ い。
も必 要。心 に傷 も受 け る。で も離婚 は した方が い い場
『めざせ !ワ ー キ ングマザー』
河野 真理子 読売新聞社 1997年 12月 1365円
産体・ 育休 を組 み入 れて、
「 仕 事 も家 庭 も育 児 も」 を
実現 して い くた め に、会社 の制度 の点検 か ら妊娠 中 の
細 か いア ドバ イ ス まで、親切 な ア ドバ イス。
合 も多 い。様 々な ケ ースの イ ンタ ビューを重ねて、 離
婚 を考 え る。別れ たあ と、前 向 きの人生 を歩 き始 め る
人 た ちに も目を向 け る。
『 変 貌 す る家族
(子 育 て〕
『 育児 の国際比較』
恒吉僚子 S・ ブー コ ック
日本放送 出版協 会 1997年 10月 966円
世界中で読 まれ て い る育児書 や、その国独 自の育児書、
その中 に書 か れ て い ることか ら世界 中 の育児事情 が 見
えて くる。未来 の見 えに くい今 日、 どんな子 育 て が望
まれて い るのか。各国 の比較 か ら共通課題 も浮 か び上
が る。興味深 い比 較研究だ。
『 少子社会 カル テ その現状 と課 題』
横浜市企画局少子・ 高齢化社会対 策室
ブ レー ン出版 1997年 11月 1995円
遂 に老年人 口が 年 少人 口を5万 人 上 回 った。 今 後 益 々
少子高齢化 は進 む とみ られて い る。少子化 の要 因 、 影
響、背景 な ど、様 々な分野 の人 にイ ンタ ビュー した り、
座談会や パ ネ ル デ ィスカ ッシ ョン、市民 の意識 調 査 な
どか ら、横浜市 が ど う取 り組 む べ きかを真剣 に探 って
いる。
〔
家族・結婚〕
『 殴 る夫逃 げ られ な い妻』
吉廣紀 代子 青木書店 1997年 10月 1575円
家庭 問題 よろず相談』
家庭 問題情報 セ ン ター 野田愛子監修
日本加 除 出版株式会社 1997年 9月 2625円
家裁調 査官 は時代 を映 す家族 をめ ぐる事件 を扱 う。 人
間関係 の質的変化 が起 こ って い る とい う。 Q&Aと 座
談会 でわか りやす い事 例 を報告。
〔こころ・癒 し〕
『 愛 しす ぎる女 たち 癒 しの とき』
ロ ビン・ ノー ウ ッ ド 読売新聞社 訳
読売新聞社 1997年 12月 1890円
多 くの女性 が支持 した『 愛 しす ぎる女 たち』か ら12年 。
著者 は、そ の後離婚 を経験 し、病 に倒 れた。心 とか ら
だの痛 みを乗 り こえた セ ラピス トか ら「癒 し」 の メ ッ
セー ジ。
『 アダル トチル ドレ ン 恋愛 。結婚症候群
「 自分探 し」 の処方箋』
中村延江 KKベ ス トセ ラーズ 1997年 11月 1260円
自分 を肯定 す る ことがで きな いため に人 との関係が う
ま く結 べ ないアグル トチル ドレンが恋愛や結婚を経験、
余計傷 つ いて しま う例 をあげ、「 も う一 人 の 自分 」 に
気 づ くよ うア ドバ イス。
『 アダル ト・ チ ャイ ル ドが人生 を変 えていく本』
アス ク・ ヒューマ ン・ ケア研修相談 室
ウイメ ンズ
第66号 1998年 2月 25日
アスク・ ヒューマ ン・ ケア 1997年 9月 1575円
ア ダル ト・ チ ャイ ル ドが、 自分 自身 を と りもど して い
くまでを ワー ク式 で道 案 内 して くれ る。「AC」 とい う
言葉 が「親 の告発」 とと り違 え られて いないか と懸 念
して い ると書 かれて いたが、 ことばだ けが一 人歩 き し
て い るの も事実 だ。
「 生 きる勇気 と癒 すカ ー性暴力 の時代 を生 きる女 性 の
ための ガイ ドブ ック』
エ レン・ バ ス ロー ラ 。デイ ビス
原美奈子
二 見れ い子訳
三一書房 1997年 10月 5775円
子 ど もの ころに性暴 力 を うけ、さまざまな心 の傷を負 っ
た人 に実 際的 な指針 を与 え る書。負 って しま った 傷 を
癒 して い く道筋 が ケ ー スを通 して具体 的 に示 されて い
るのが いい。
『 カ ウ ンセ リング とは何 か
朝 日選書 586』
平木典子 朝 日新聞社 1997年 10月 1260円
ンセ
カウ
リング・ 心 理療法 の理 論 。方 法 は41Xlに もの
ぼ る とい う し、 カ ウ ンセ リングは極 めて個別 的 だが、
この本 で は一 般 的 な カ ウ ンセ リングの概要 を示 した と
い う。面接 の前段 階 か ら終了 まで のプ ロセ スを非 常 に
ブ ックス
『 女 医が乳が ん にな つた とき』
小 倉恒子 創樹社 1997年 9月 1680円
一人 の人間 と して、乳 がん手術、再発 の不安、 離 婚 を
経 て、ひたむ きに生 きるプ ロセ スを綴 る書。医者 と し
て よ り、一 人 の生 身 の女 と して医療現場 を見 る目で正
直 に書 かれて い る。
『続
お つぱいだ よ り集
一母乳 で育てたいママヘ』
母乳育児サ ー クル メデ ィカ出版 彊
19971F12′ ]
1995生 F
母乳育児 をすす め るグループが 、
母乳 で育 てたい人 た ちヘ ア ドバ イ
ス。
「 お っぱ い を 吸 う」 こ とが 、
赤 ち ゃん の心 と身体 に影響 を与 え
る ことに頓着 しな い医師 や病 院 が
あ るとい う。 い ま、育 て て い る人
たちの悩みや戸惑 いに答 え る。
『 更年期、わ た しの選択
―日いとか らだ の危機」 を本音 で語 る30人 の体験』
野末悦子監修
KKベ ス トセ ラーズ
1997年
11月
1470円
や さ しく解説 して くれ る。
様 々な体験 の事例 を示 しなが ら、更年期 につ いて の 医
学 的知識 を教示 して くれ る。 ホルモ ン補充療法 の 受 け
「 悲 しみ に寄 り添 う カウ ンセ リング』
畠瀬直子 大 日本図書 1997年 10月 998円
人 は悲 しみを ひきず って い る。人 は苦悩 す る。人 間心
理 に「 秘 め られた働哭」 と正面 か らつ き合 うカ ウ ンセ
ラー。著名 な小説 を例 にひ きなが ら、働哭 の現 象 像 を
方 な どにつ いて も詳 しく説 明 す る。
追 う。 自分 の内面 を知 る手 がか りを与 えて くれ る。
『 子 どもの トラウマ』
西澤哲
講談社 1997年 10月 672円
トラウマ は、 か な りの
である
された体験
」
「瞬 間冷 凍
の
に
時間 が経過 した後 何 らか 理 由 で解凍 された とき、
非常 に生 々 しいか た ちで心 に侵入 して くる。著者 は、
虐待 と密接 に関連 して い る トラウマを癒 す 三 つ の Rに
つ いて述 べ て い る。
「 自然出産 の智 慧
非西 洋社会 の女性 たちが伝 えてきたお産の文化』
ジュデ ィス・ ゴール ドス ミス 日高陵好訳
日本教文社 1997年 12月 2600円
仰 向 けでな く「坐 り産」、産 前 産 後 の マ ッサ ー ジ、 ヘ
その緒 はす ぐに切 らず に胎盤 の血液 を十分 に活 かす な
どなど、非西洋社 会 で行 なわれ て い る自然 出産 は、 現
在 の我 々が失 った良 いお産 へ の智慧 が い っぱ い。世 界
500の 民族 のお産 を紹介。若 い人 たちに読 んで ほ しい。
そ して助産婦、医 師 に も。
『 性 と生 を どう教 え るか』
中山千 夏監修
「 男医 にはわか らな い こと 一ハー トケ ア事 始 め』
松井律子 二五館 1997年 10月 1470円
パ ター ナ リズ ムの 医者 の世界 を女 医 の 目で批判 す る。
あた りまえ の提言 なの に、 あた りまえ が通 らない世界。
患 者 へ のハ ー トケ アのすすめを説 き、心 と体 の両 面 か
尾藤 りつ子編著
解放 出版社 1997年 12月 21Clll円
一人 ひとりの違 いを「豊 か さ」 と捉 え 、「地 球 とい の
ち」
「 いのち と一生 」「暮 らしと いのち」 に分 けて や さ
しく生 と性 の大 切 さを説 く。先生 と生徒 が共 に読 ん で
共 に考 え るの に いいテキス トだ。
らの ケアの大切 さを主張す る。
せ ぐ骨粗藤症』
「 貯骨であ、
〔からだ〕
食 べ もの通 信社発行
家庭栄養研究会
本 の泉社発売
ウイメ ンズ
1997年 7月
1575円
骨 が スカ スカにな って骨折 しやす くなる骨粗藤症 はそ
れだ けで も コ ヮイが骨折 が 寝 た きりの原因 にな る と聞
くと も っ と コ ヮイ。骨粗縁症 にな らないための食 事 や
ブ ック ス
第66号 1998年 2月 25日
て存在 す ることで成 り立 つ。 ステ レオ タイプの女 と男
の二 元論 の あやま りを思 う。
『 エ ロテ ィカ』
運動 を具 体 的 に示 して い る。今 か らで も遅 くはな い
ザ・ ケ ンジ ン トン・ レデ ィーズ
エ ロテ ィカ・ ソサ ェ テ ィ WET訳
!
『 どうす る更年期 -2953人 の体験 か ら』
女 のか らだ と医療 を考 え る会
ン
オ リジ 出版 セ ン ター 1997年 12月 1995円
現代書館発売 1997年 7月 1050円
女 が エ ロテ ィックと感 じる もの は男 の それ とは違 う。
女が いか に誘惑 の犠牲 に されて きたか。女 自身 の 解 放
2953人 の更年期 に関す るア ンケ ー トの結果をまとめた。
佐 々木静子 医師 による細 部 に わ た るQ&Aが とて も い
い。更年期 は1過 程 の症状 も起 るが 、 骨 が もろ くな っ
を書 いた。
た り、血 圧 が変化 した りす る ことに も気 をつ けた い。
バ ン ドラ発行
『 買わ れ る子 どもた ち ―無垢 の叫 び』
『 ぼ― っと しょ ぅょ養生 法
―心 のつ ばか らだのつぼに』
大久保 真記 明石書店
1997年 12月 1680円
北 京会議 のテーマ の ひ とつ「少女」
を き っか けに、子 ど もた ちが 買 春
田中美津 毎 日新 聞社 1997年 11月 1575円
誰 で もか らだの どこか に不安 を 持 って い る。「 明 る く
養生、元気 に不摂生」な どといいなが ら、 この 著 者 な
の犠牲 にな って しま う背景 一貧困、
物 質文明、性差別 、家 族 ― に つ い
て現 地取材。
らで はの養生 法指南。 つ ぼの こと、食 べ ものの こ とか
ら病 気 とのつ きあ い方、予 防法 な どとって も明 る く具
体的 に教 えて くれ る。 さ っそ く試 してみよ う。
『 もう患者 て いるの はよそ う
― フェ ミニ ス ト倫理 とヘルス ケア』
スーザ ン・ シ ャー ウ ィ ン
岡 田雅勝
服部健司 松 岡悦子訳
勁 草書 房 1998年 1月 3360円
これ まで の倫理 と全 く違 うフェ ミニ ス ト倫理 を テ ーマ
に して い る。抑圧 は正 義 に反 す るとい う視点 で 、 現 代
の医療 を中絶 、生殖技術、生命科学 などを中心 に詳 細
『 18歳 未満『健全育成 』計画 ―淫行条 例 と東京都 「 売
春」処 罰規定 を制定 した人 々の野望』
藤井誠 二
現 代入文社発行 大学 図書発売 1997年 12月 2205円
悪書追放 、有害 コ ミック規制、そ して淫 行条例。 世 の
中 の「 有害」 な もの を全 て取 り去 った「 健全 な社 会 」
とは何 だ ろ うと著 者 は 間 う。 淫 行 条 例 な ど、一 連 の
「 浄化」規制 に対 して社会 学 者宮 台 真 司 と共 に徹 底 的
に異 議 を となえる。 フェ ミニ ズムに対 す る誤 った思 い
込 みが 気 になる。
に論 じて い る。
『 セ クハ ラ完全 マニ ュアル』
『 わた しが 決 め る乳 ガ ン治療
―乳 ガ ン体験 者 と医 師 か らのア ドバ イス』
イデアフォー 近 藤誠
三 天書房 1997年 12月 1575円
乳房温存 治療 の近藤医師 と乳 ガ ン治療体験者 た ちが 納
得 の い く治療 法 を選ぶ ため の知識 を丁寧 に伝 え る。
〔性 〕
『ある性転換者 の記 録』
虎井 まさ衛 宇佐美恵子
青 弓社 1997年 11月 1680円
「私 の肉体 はまちが って い る」、 だ か ら手 術 を して 変
えよ うと性 転換 を した著 者。性 アイデ ンテ ィテ ィが確
立 して いる著者 の選択 は明確 だ。人間 の性 は、生 物 学
的性、性 意識、性役割、性 的指 向 が独立 した 要 素 と し
若林恵 子 丼上憲 一
社会批評社 1997年 11月 1575円
セ クハ ラとは、実際 に ど うい うことを指 す のか。 セ ク
ハ ラにな る ことな らな い こと、企業 の対処 の仕方 、 セ
クハ ラにあ った ときの解決方法 などを平 易 に述 べ て い
る。相談 機 関 の リス トも収録。
『 発情装 置 ―エロスの シナ リオ』
上野千鶴子 筑摩書房 1998年 1月 1995円
著者 の セ クシュア リテ ィをめ ぐる議論 の集成 とい った
趣 の書 で あ る。
「 セ クシュア リテ ィの 地 殻 変動 が起 き
て い る」「性愛 この非対照 的 な もの」 な ど書 きお ろ し
を は じめ、各項 ともセ クシャ リテ ィの根 源的 な問題 に
迫 る。著者一流の明敏 な分析 と鮮 やか な書 きっぶ りは
論議 を よぶ だろ うが、 や っば り読 ませ る。
ウイメ ンズ
第66号 1998年 2月 25日
『 悦 びJ
ロニー・ バ ーバ ック編
WET訳
パ ン ドラ発行
ブ ック ス
ど う闘 って きたか。
「 ウ ーマ ニ ス ト」 の 登 場 な ど ア メ
の
カ
リ 黒人女性 歴 史 を情熱的に追 う著者 の熱意 が伝わ っ
現代書館発売 1997年 7月 1050円
女性 のための エロテ ィックな物語「 エロテ ィカ」 シ リー
て くる。
ズ。異性愛者、同性愛者、既婚者、独身者 か らの寄稿。
自分 自身 の体験 を女性 た ちが描 く各 々の性。
『 性 愛 の 日本 中世』
田中貴 子 洋泉社 1997年 12月 2100円
稚児 をめ ぐる中世 の 男色 と稲荷信仰、神仏 と女性 や女
神 をめ ぐる話、平家 物語 やお伽草子 を通 して歴史 の 陰
(「 従軍慰安婦」問題
〕
に隠 されて きた、中世 エ ロスの世界 を明 かす。
『
「 慰安婦 」関係文献 目録』
財団法人女性 のための ア ジア平和 国民基金
ぎ ょうせ い 1997年 9月 2730円
「慰安婦 」 をめ ぐる国 内 の論争 を公正 か つ 客観 的 に網
羅す る ことを 目標 に編 纂 され た文献 目録。世論 の動 き、
日本政府 の対応、外 国政府 の対応 がわか る年表 つ き。
「 戦争犯 罪 と人権
一 日本軍「慰 安婦」問題 を考 え るJ
前 田朗
明石書店 1998年 1月 2415円
国連人権 委員会 での この 問題 の論議 の概要、 クマ ラス
ワ ミ報告 の意味、 日本 で の論議 の焦点 を明 らか に し、
人権 問題 と して の慰安婦 問題 を問 う。
「 いま、記憶 を分か ちあ う こと』
「 ナ ヌ ムの家』 を京都 で観 る会編
素人社 1997年 12月 840円
ドキ ュメ ン タ リー フ ィル ム『 ナヌ ムの家』 は各 地 で上
映運動 の輪 が広が った。上 映 にかかわ った人 た ち、学
生 たちが ピ ョン・ ヨンジュ監督 と語 り合 った記録集。
その時 の 熱 い思 いが伝 わ って くる。
「 なぜ「 従軍慰安婦」 を記憶 にきざむのか
十代 のあなたへ のメ ッセー ジ』
西野瑠美子 明石書店 1997年 11月 1680円
チマ 。チ ョゴ リ事件、 自由主義史観 な どか ら、 日本 の
民族差別 や女性差別 が見 え る。元軍人、軍属 の証言 も。
「 従軍慰 安婦」 の問題 につ いて 、 日本 の 若 い人 た ち も
知 って 、 そ して考 えて ほ しい。
〔女性史〕
『 アメ リカ黒人女性 の歴史
20世 紀初頭 にみ る「 ウーマニ ス ト」への軌跡』
岩本裕子 明石書店 1997年 10月 2940円
歴史 の表舞 台 に登 場 して こなか った黒人女性 史。人 探
じと資料探 しの10年 だ った と著者 はい う。映画 や小 説
の アメ リカの黒人女性「 マ ミー」 は私 たち もお な じみ
だ。そん な作 られた イ メ ー ジや差別社会 と黒人女 性 は
「 仏 と女』
西 日順子編 吉川弘文館 1997年 11月 2520円
中世 にお ける女性 の 信心 の実態や「家」 にお け る女 性
の宗教 的役割、浄土 宗 の女性信者 へ の布教活動 と教 団
形 成 期 の女性 の役割 、尼 の宗教活動 な ど地味 だが興 味
深 い研究 だ。
『 近代 を読みかえ る全 3巻
一第 1巻 マ イ ノ リテ ィと して の女性史』
奥 田暁 子 三一 書房 1997年 10月 3360円
日本 の「近代」化 に もとり残 されて きた女性 の 歴 史 を
女 性 の視点 で掘 り起 す。 この巻 で は「 マ イ ノ リテ ィの
女 性 の経験」 と「女 性 と労働」 を とり上 げて い る。 今
まで見過 されて きた「障害 を持 つ 女 性 の 近 代 史 」「 女
性 に とつての北海道 史」 な ど。
〔自伝 0評 伝 〕
『 キ ャサ リン・ グ ラハ ム わが人生』
キ ャサ リン・ グ ラハ ム 小野善邦訳
TBSプ リタニ カ 1997年 9月 31XXl円
「 ニ ュ ー ズ ウ ィ ー ク」 の 名 を
「 ワ シ ン トン・ ポ ス ト」
知 らな い人 はな いだ ろ う。 ウォー タニ ゲ ー ト事件 で 権
力 と闘 い、報道 の 自由を守 りぬ いた社主 キ ャサ リ ンの
波乱 の 自伝。富豪 の娘 と して育 った生 い立 ちか ら、 夫
の 自殺 などまるで映画 の よ うだが、政治 家 とメデ ィア
の 緊迫 したや りと り も詳 しく描 かれて いて、一 方 で ア
メ リカ現代史 の 内幕 を垣 間 み るよ うだ。 アメ リカで 発
売 後 す ぐベ ス トセ ラー入 りした の もうなず ける。
「 孤 高 の人 一評伝・ 湯浅芳子J
瀬戸 内寂 聴 筑摩書房 1997年 11月 1470円
ロ シア文学者 の湯浅 芳子 と交友 のあ った著者 が愛情 を
こめて描 き出す評 伝 。官本百合子 との同棲 で も知 られ
る湯浅芳子 は無類 の毒舌 と優 しさを もち、資産家 で ケ
チだ った とい う。 レズ ビア ンと して愛憎 の性 を激 し く
生 きた生涯。
(8)
ウイメンズ
『 こん な生 き方が した い
科学者 レイテ ェル・ カー ソ ン』
ブ ックス
第66号 1998年 2月 25日
著者 の生 まれが 1908年 だ とい うか
ら、90歳 。「 最 後 の一 息 まで人 生
小手鞠 るい
理論社
1997年 11月
1575円
『 沈黙 の春』を書 いて 、地 球 に危
機 が せ ま って い る こと、そ の 危機
は、私 たち人 類 が 引 きお こ した こ
とを教 えて くれた科学 者 レイテ ェ
ル・ カー ソ ンの評伝。 自然 を愛 し
た この科学者 の生涯 を、若 い人 た
ち 向 けに書 いた もの。
『 ゾ ラ・ ニール・ ハ ー ス トン伝』
ロバ ー ト 。E・ ヘ メ ンウェイ
中村輝子訳
平凡社 1997年 11月 3780円
小説 家 で民俗学者、文化 人類学者 の ブ ラは今、黒 人女
性 文学 の祖 と して再評価 されて い る。 ゾ ラは貧困 の 中
忘 れ さ られて故郷 フ ロ リダで没 した。作 品 も翻訳 され
た ものが あ るが、 この伝記 は き っ と感動 をよぶだろう。
『 トニ 。モ リスンの世 界
一語 られ ぎ る 語 り得 ぬ もの を求 めて』
加藤恒彦 世界思想社 1997年 12月 2415円
アメ リカ黒人文学者 と して初 の ノーベ ル文学 賞 を受 賞
した トニ 。モ リス ンの作 品 とそ の 思 想 を分 析 。『 青 い
眼 が ほ しい』
『 ビラヴ ィ ド』
『 ジ ャズ』 な どを め ぐる ト
ニ 。モ リス ン研究。
を積極的に生 き抜 きたい」 とい う
著者 はまだまだ したいことがある、
終 わ らぬ ことが あ ると言 い、 そん
な 日常 と今思 う ことをあ りの ま ま
に率 直 に書 いて い る。
『 女 160人 、女友達 を語 る』
カーメ ン・ レネイ・ ベ リー &タ マ ラ・ トレイ ダー
高田恵子訳
飛鳥新社 1997年 11月 1365円
「女 同士 の友情 は育 たない」 とよ く言 われたが 、 今 で
は女性 同士 の多様 な仲 間、友だちの信 頼関係を築 いて
い る人 の方 が多 いので はな いか。 160人 の女性 が女 の
友情 につ いて語 る。 アメ リカでは37万 部 を突破 した と
い う話題 の本。
『 かの子歌 の子』
尾崎左永子 集英社 1997年 12月 2310円
か の子 の短歌 を中心 に据 えて、現代 歌人 の著者が 自身
の心 の遍歴 をた ど りなが ら、岡本 か の子 の実像 と魅 力
の源流 を探 ってい く。評伝であ りなが ら著 者 自身 の 自
伝 と もいえ る。かの子 ファンには必 読書。
『 乾杯 !女 と男 ―聖子 。新子 の幸福論』
田辺聖 子
時実新子
PHP研 究所 1997年 6月 1200円
『 与 謝野 晶子詩集
春 のかぜ我 にあつ まる』
上 田博
古澤夕起子編
啓文社 1997年 10月 1995円
晶子 の詩 の多面的 な魅力、晶子 の 日心の姿」 を紹 介 す
る ことを意図 に編 まれ た。 タイ トルの詩 の ほか「 君 死
にた まふ こと勿れ」
「山 の 動 く日」 な ど50篇 が 収 録 さ
れて い る。年譜付 き。
(エ ッセ イ・ 文学 〕
『 が ん を道連 れ に13年 いのちを見 つ めて』
宮尾茂子 未束社 1997年 11月 1890円
ガ ンの再発 につ ぐ再 発 のなかで、 自身 の「死」 と対 峙
しなが ら、 ポ ラ ンテ ィア も続 け、積極 的 に生 きる著 者
が触 れ合 った様 々な「終末期」を語 る。
「 告知」「 自己
決定」 な ど、 日頃か ら考 えてお きた い。
『 いの ちの贈 りもの 一犬、猫、小鳥、そ して夫 へ』
大塚敦子 岩波書店 1997年 11月 1890円
29歳 で エ イズで亡 くな った女 性 の 最 期 の 3年 間 の 生 活
を克 明 に追 ったフ ォ ト・ ェ ッセイ。
「 いか に生 きるか 」
「 終 末 期 にお ける選択 」
「 医 師 と患 者 の 関 係 」「 伴 侶 を
失 った者 の喪 の作業」 な ど、 どの テ ーマ も最近 日本 で
も関心 の高 ま った問題 だ。写真 が胸 を打 つ 。
『 老 いの 始末
女 と男 の く縁〉 は人 それぞれ。一 点 の イイ トコロが あ
れば 一一 とい う田辺 さん。夫の湯呑 が 洗 えなか った と
い う時実 さん。二人 の人生 が率直 に語 られ る。
死ぬ ことは怖 くない』
田中澄 江
海竜社
1997年 11月
1575円
『 源氏物語 の女性 たち』
瀬戸 内寂聴 NHK出 版 1997年 11月 872円
を経
て
もなお魅力を失なわない源氏物語 の何が人 々
千年
を ひ きつ け るのか。瀬戸 内「源氏」で好評 の著者 が 登
場人物 の個性 や、 その背景、また小説 と して、 随 所 に
光 る「 しか け」な どを解 き明か して くれ る。
『 さまざ まな愛のか た ち』
三 浦綾子 ほ るぷ 出版 1997年 11月 1575円
三 浦綾子 の 自伝 には『 道 あ りき』が あ るが、 この 本 で
ウイメ ンズ ブ ック ス
第66号 1998年 2月 25日
は人生 を語 って い る。戦前 か ら戦後 にか けて、誠実 に、
自分 の心 に忠実 に生 きた一人 の女 の姿。心 の 自由 の 大
切 さな ど心 に しみ る。
アカデ ミック・ ハ ラスメ ン トの ゆ くえ』
坂奈玲 三 一 書房 1997年 12月 2100円
「京都大学 セ ク シュアル・ ハ ラスメ ン ト」を小説 化 。
『 知 の虚 構
東京創文社 1997年 5月 181Xl円
フ ィ リ ピンのス トリー ト・ チ ャイル ド、 ロサ ー リオ の
短 い生 涯 を ドキ ュメ ン タ リー小説 の形 で再現。子 ど も
たちの貧困 とそれを喰 い ものにす る性虐待 が、 いか に
残酷 な ものであ るか、実話 を もとに容赦 な く描 き出 し
て い る。
〔男性問題 〕
知 の虚構 と小説 の虚構 が うま く ミックスされて 、読 ま
せ る。 (書 評 欄参照 )
『 男 の歴史
『 母 住井 す ゑ』
増 田れ い子
海竜社
1998年 1月
1575円
市民社会 と 〈男 ら しさ〉 の神話』
トー マス●キ ューネ 星乃治彦訳
柏書房 1997年 11月 3360円
の
近代 日本 は「男 ら しさ」 基準 を ドイツに学 び、 取 り
入 れ た とい う。 この書 で は近代 ドイ ツの「男 らしさ」
著者 の少女 期、母住井す ゑ とす ご
した 日々の思 い 出 の記。 牛 久 沼 の
自然、 日々の暮 ら し、食 べ もの 、
の生 成、発展 そ して衰 退 の歴 史 が展 開 され る。「愛 国
的 な戦 う男 らしさ」
「 スポー ツと男 らしさの理 想 」「男
の哀愁 とい う麻薬」 な ど、創 られて い く男 らしさを明
父 と母 の姿 な どが 目の前 に 浮 かぶ
よ うに描 かれ る。懐 か しい 日本 の
風景、暮 ら しが あたたか い 気 持 ち
にな る名 エ ッセー。
き らか に して くれ る。
『 パ ンク坊 主宣言』
蓮 月 同時代社 1997年 12月 1995円
自由奔放 に言 いたい ことを言 う。私的 な問題 提起 が政
治 的 に も宗教 的 に もな る。 自他共 に認 め るパ ン ク ポ ー
。
『 男 であ ることの困難 一恋愛 日本・ ジェ ンダー』
小谷野敦 新曜社 1997年 10月 2625円
ニ
「 独 身 の男性、 あ る い は「 もて な い男」 は フ ェ ミ ズ
の
ムか らも男性学 か らも無視 されて きた」 と怒 り 声 を
あげ る。漱石、谷崎、志賀、 シェー クス ピアな ど の 有
名 な作 品 を通 して 日本恋愛文化論 をぶ つ が、 フェ ミニ
ズ蓮月 の本領発揮。
ズムヘ の私怨 も こもってい るや にみえ る。
『 魔利 の ひ と りごと』
『 性 を買 う男』
森茉莉
筑 摩書房 1997年 11月 1890円
森茉莉 の エ ッセイに佐野洋子 が絵 を描 いて い る。「 パ
リのキ ャフ ェ」、
「 流行 と私」 とい った軽 いエ ッセイ集。
に吹か れて いるよ う。
だか心地
よい風
何
『 夜 明 け前 の女 た ち』
童 門冬 二
パ ン ドラ発行
現代書館発売
1997年 11月
1890円
性 を買 うとはど うい うことか。売春 に走 る男 たち の実
態 を徹底取材。 自 らも「 性 を買 う男」だ った著 者 が 、
売春 をめ ぐる環境 と男 たちの性意識 を探 ってい く。
〔その他 〕
2415円
講談社
幕末 の時代 を動 か した男 たちを愛 し、支 えた女 た ち の
姿 を描 いた小説。 日本 の夜 明 けは彼女 たちな しに は語
1997年 10月
れ ない。
『 届 かな い手紙
谷 口和憲
佐野 洋子
レベ ッカ・ ウエ ス ト』
フェイ・ウ ェル ドン 田嶋 陽子訳
山 口書店 1997年 8月 1575円
1914年 、21才 で妻子 あ る48才 のH.G.ウ ェル ズの子 を産
ん だ作家 レベ ッカ・ ウエ ス トヘ 1985年 の ウェル ドンが
送 った手紙 とい う変 った形式 の ユニー クな小説 。
『 ロサ ー リオの死 ―少女 の残 した もの 一』
マ イ グル・ ア クセ ル ソ ン 津金 レイ ニ ウス豊子
『女の民族誌 1 アジア篇』
綾部恒雄 弘文堂 1997年 10月 2100円
「民族誌」 の中 の女 性 に関す る習俗、考 え方 、 生 活 一
般 につ いて客観的 に捉 え られて い る。 ア ジア とい って
も、 この本 で と り上 げ られて い るの は ご く一 部 にす ぎ
な いが 、 こうした「 伝統 と変化」 につ いての調 査 研 究
は貴重 だ。
(女 の民族誌 2は オセ アニ ア・ 欧米 な ど既刊 )
『 日本 のお父 さん に会 いたい 一 日比混血児 はいま』
松井 や よ り
岩波書店 ブ ック レッ ト 1998年 1月 420円
日比混血児 たちの現実、 日比 カ ップ ル と子 ど もを め ぐ
(10)
ウイメ ンズ
ブ ックス
第66号 1998年 2月 25日
る法律 問題 な どを ル ポ。 その解決 の処方箋 は人 権 の 視
たのだ。多品種、少 量、 カ ジュアル感 が要求 され る今
点 で と訴 え る。
後 の マー ケ ッ トを探 る。
モ・チ』
「 西 多摩 ぐら し 女 の キ 。
西多摩 メデ ィアに係 わ る女性 の会
筑波書房 1997年 11月 1050円
西多摩 に住 む、 地 域 紙 、 タウ ン紙 記 者 な どの 集 ま り
「 西多摩 メデ ィアに係 わ る女性 の 会 」 が 、 西 多 摩 の 女
性 の ホ ンネを知 るため に行 った、 イ ンタ ビュー を ま と
め た もの。西多摩 の地 域性が くっ きり出て い る。
『 ライ フスタイル と環 境』
(社 )日 本家政学会 朝倉書店 1997年 12月 3360円
環境 問題 を家政学 の立 場 か ら調査研究 されて い るが 、
そ の報告書 を もとに本書 は編 まれた。生活 環境、 経 済
と環 境、人 口増加、住 問題 と環境等 々様 々な視 点 か ら
報告 されている。環 境 問題 は我 々の生活 の全 て に亘 る
ことが解 る。
〔雑誌 〕
『 イ ンパ ク シ ョン105号
―特集 ピル か ら見 え る世界』
イ ンパ ク ト出版会 (イ ザ ラ書房)1997年 11月 1260円
「 ピル とはどんな薬 なのか」 丸本 百 合 子 、「避妊 の 歴
史 の 中 の ビル」荻野美穂 な ど、各 々の 専 門家 が ピル に
つ いて様 々な角度 か ら語 る。そ して、避妊 か ら見 え て
くる生 と生 殖 の問題 につ いて考 えて い く。
『 女性情報 (切 り抜 き情報誌 )
一特集 女 たちをめ ぐる1997年 』
パ ド・ ウイメ ンズ オ フ ィス 1998年 1月 2752円
1997年 12月 1日 ∼31日 全 国 20の 新 聞 紙 上 に掲載 され た
女性関連記事 を収 録。
〔文庫になった本 〕
〔資料 〕
『 お んな ぢか ら 一世 界 を動 かす女性人物事典』
山中若 菜 小学館 1997年 10月 1865円
国際 的 に名 を知 られて い る女性 政治家 たちイギ リスの
エ リザ ベ ス女王、 ダイ アナな どを と りあげ る。軽 い の
りで、面 白おか しく書 いてい るが、結 構 ま じめ に論 評
して い る。世界 を動 かす女 たちは、 まだ まだ少数派だ。
「 読 書案 内 。作品編
現代女性作 家 150人 』
日外 ア ソシエー ッ編
日外 ア ソシエーッ 発売紀伊 國屋書店
1977年 11月
6090円
1970年 以後 に活動期 の あ る日本 の女性作家 とその小説、
短 歌 、俳句 などを紹 介。作品内容 の紹介 や 文庫 化 情 報
も入 って いて便利。
「 女性 トレン ド1998全 予則
おん なの消費 を分析す る !』
西村晃 と トレン ド研究会
実業之 日本社 1997年 12月 2100円
女性 の消費動 向を無 視 して商品 を売 る ことはで きな く
な った。経済が男性型 画一 的右肩上 りを許 さな くな っ
『 もとち ゃんの痛 い話』 新井素子 角川文庫
『 恋人論』
神津 カ ンナ 集英 社文庫
546F3
『 娘 と私 と娘 のム スメ』佐藤愛子
篠 田節子
『 愛逢 い月』
『 幸福 は幸福 を呼ぶ』 宇野千代
集 英 社文庫
480円
集英 社文庫
460FI
集英 社文庫
480円
『 夢渦巻』
田辺聖子
集英 社文庫
480円
落合意子
『 揺れて』
『土 曜 日の殺人 者』
ア ンネ・ ホル ト 柳沢 由実子訳
集英 社文庫
780円
集英 社文庫
580円
520円
『 わた しだ けの カ ンタ ン料理③ レシ ピ』
村上祥子
講 談社文庫
609円
『 みん な悩 んでママにな る」
結 木美砂江
学 陽書房 693円
『 フ リモ ン ト嬢 と奇妙 な依頼人」
ダイア ン・ デイ 茅律子訳 ハ ヤ カ ヮ文庫 714円
幕末
明治 女百話 (下 )』 篠 田鉱造 岩 波文庫 630円
『
しい去
勢のため に』
『優
松浦理英子
ち くま文庫 672円
・ 年度 が変 わ りま した。 '98年 度 の会費 の納入 を よろ し くお願 い致 します。年 会 費 は個 人 会 費 2200円 、
団体・
海外会員 3000円 です。
・ 退 会 され る方 は必 ず お 申 し出 くだ さい。
住所変更、姓名変更 な どもお知 らせ くだ さい。
第66号 1998年 2月 25日
ウイメ ンズ
(11)
ブ ックス
女性問題 に関係 の あ る政府刊行物
最近各省庁 か ら女性 に関 わ る調査、研究、自書等 の 資料 が 次 々 と 出 されて い ます。
ンズブ ック ス」 の読者 の皆様 か らご要望 も多 いの で、松香堂 で はで きるだ け揃
ウイメ
「
え るよ うに してお ります。今回 はそ う した政府刊行物 を特集致 しま した。
『 図 でみ る 日本女性デ ー タバ ンク』
坂東員理子編著 1995年 6月 (改 訂版 )662円
同 じ人 の4年 間 に亘 る生活 の変化 を調査分析 して い る。
2年 度 (4587円 ))
(雲 鼻 憂 1犯 :;コ ;第
『「 開発 と女性」に関す る第 2回 ア ジア・ 太 平 洋 大 臣
会議 及 び関連事業等報告』
総理府男女共 同参画 室編 1996年 2月 1325円
『 北京 か らの メ ッセー ジ
ー第 4回 世界女性会議 及 び関連事業等報告』
総 理府男女共同参画室編 1996年 9月 1529円
北京会議 の 内容 と関連事業 につ いて ま とめた もの。
『 男女共 同参画 2000年 プ ラ ン&ビ ジ ョン』
総理府男女共 同参 画室編 1997年 2月 1020円
「 男女共 同参画社会」を実現 させ るため の展望 とそ の
取 り組 み につ いて ま とめた もの。
『 女性 の能 力発揮 を 目指 して
一雇用 の分野 にお け る女性 の現状 と課 題』
総務庁行政監察 局編 1997年 4月 2037円
『 男女共 同参画 の現状 と施策』
総理府男女共同参 画室編 1997年 7月 2835円
男女共 同参画 2000年 プ ラ ン第 1回 の 報 告 書 。 従 来 の 本
の タイ トル『 女性 の現状 と施 策』 か ら『 男女 共 同参 画
の…』 に変更 された。
『 現代女 性 の暮 ら しと働 き方
―消費生活 に関す るパ ネル調査平成 9年 版 」
働 家計経済研究所編 1997年 10月 4515円
『 国民 生 活 自書 平成9年 版
―働 く女性 一新 しい社会 システムを求 めて』
経 済企 画庁編 1997年 11月 1365円
に焦点
をあて
た 自書。働 く女性 に不 公平 な 雇
働 く女 性
い
用制度 に言及 して る。
『 あな たの家事の値段 はお い くらですか
―無償労働 の貨幣評価 につ いて の報告』
経済企画庁経済研究所国民経 済計算部編
1997年 1月 1785円
『 働 く女性 の実情 平 成 9年 版』
労働 省女性局編 1998年 1月 1630円
例年 よ り判 を大 き く して 図版 も見やす くな った。
『世 界 の女性運動 ―研究文献 目録』
1lse Lenz, Ania Szypulski
Beate Molsich編
(Frauenbewegungen lnternational
一Eine Arbeitsbibliogrphie)
の
の
64号 「 あなた 情報・ わた しの情報」欄 で ご紹 介
した ドイ ツ語 の文献 に 日本語訳 の 「 目次 」「 まえ が き
要約」
「 分類項 目一 覧」を付録 に つ け ま し
「 内容 一 覧」
た。 (寺 崎 あ き子訳 )10部 限 定 販 売 で す。 ど うぞ お早
くお 申込 み下 さい。
目次等翻訳 付録 (24頁
)付 きで3990円
(税 含 )
。本誌 は皆様 の会費 が支 えです。お知 り合 いの方 に もご紹介頂 けれ ば幸 いで す。
・『 」APANESE WOMEN NOW‖ 』 (ED.S著 )(1470円 税込 )の 再版 がで きま した。 日本女 性 の 日常 や今 、
話題 とな っている事柄 につ いて英語 で書 かれ て い ます。英語 テ キ ス トに是非 ご利 用 くだ さい。
・『 イ ンタ ー ネ ッ ト初歩 の 初歩 ― ひろがれ女 の情報 ネ ッ トJ寺 本哲 子著 (1470円 税 込 ) 好 評 発売 中。 イ ン タ ー
ネ ッ トの始 め方 か らホ ー ムペ ー ジの作 り方 まで。 (女 のホーム ペ ー ジ リス ト付 )
(12)
ウイメンズ
ブ ックス
第66号 1998年 2月 25日
濱濱濱濱 あなたの情報・ わたしの情報 濱粽濱濱
〈お 知 らせ 〉 森 田 ゆ り講 演 会
「 子 ど もの 内 な る力
…子 ど もへ の 暴 力 に 対 応 す る」
きょうとCAP 山下祐子
こんにちは、 き ょうとCAPで す。 CAPは 、 Child
Assaut PreventiOnの 略称 で、子 ど もへ の 暴 力 を 防止
す るために、子 ど も達 自身が身 を守 れ るよ うにワ ー ク
シ ョップを行 って い ます。基本的人権 を伝 えなが ら、
人 権 を侵す暴力 に対 して ど うすれば いいか を、子 ど も
達 と話 し合 った り、 ロールプ レイを通 して、 ヮークショッ
い新 しい関係 を作 り出 し交流 を深 めて い く場 と した い
ので す。趣 旨 に賛 同 いただ き、寄付 に ご協力 ください。
個人、一 日3000円 、団体、一 口5000円 を 目安 に よ ろ し
くお願 い します。 1998年 2月 27日 、 オ ー プ ン予定。
「 日本軍慰安婦記念 館」 (仮 称 )
設立後援会共同代表
池 内靖子 /宗 連玉
〈連絡先〉池 内靖 子 (立 命館大学個人研究室)
FAX:075-466-3208
〈振込 み先〉 郵便 口座
加入者名 :ナ ヌムの家記念館講演会
口座 番号 :00910-1-68302
プを進 めています。 この CAPの 活 動 を 日本 に紹 介 し
た森 田ゆ りさんが、昨春 21年 ぶ りに帰 国 され ま した。
彼 女 を招 いて、講演 会「子 ど もの 内 な る力∼子 ど もヘ
の 暴力 に対応す る」 を開催 します。
日時 :3月 7日 (土 )午 後 2時 ∼ 4時
イベ ン トホール
『 ア メ リカ 黒 人 女 性 の 歴 史 … 二 〇 世 紀 初 頭 に
み る「 ウ ー マ ニ ス ト」 へ の 軌 跡 … 』
岩本裕子 明石書店 1997年 10月 2800円
場所 :ウ ィ ングス京都
岩本裕子
参加費 :前 売券 800円 、当 日券 1200円
〒振替 口座 :00990-9-67295 き ょうとCAP
連絡先 。申込 み :TEL 075-723-1050
FAX075-723-8331
麻 田まで
『 い ま 、記 憶 を 分 か ち あ う こ と 一映画『 ナ ヌ ム の
家』 を とお して「 従軍慰安婦」問題 を考 え る 一』発 行
池 内靖子
この ブ ック レ ッ トは、 1996年 5月 に発 足 した市 民 学
生 グルー プ「
『 ナ ヌムの家』を京都 で観 る会 」 の上 映運
動 の記録です。内容 は、 ピ ョン・ ヨ ンジュ監督 の立 命
館 大学 での講演、上 映運動 に取 り組 ん だ学生 の座談会、
ソウルヘ ピ ョン監督 を訪 れた学生 に よるイ ンタビュー、
フ ェ ミニ ズムの視点 か ら分析 した『 ナ ヌムの家』 の 映
19世 紀 末 の アメ リカ南部 で多発 した黒人 リンチ に対
して、反対運 動 を起 こ した黒人 女性 ジ ャー ナ リス ト、
アイ ダ・ B・ ウェル ズをテーマに した修 士 論 文 を提 出
してか ら10年 間、20世 紀転換期 に活躍 した アメ リカ黒
人女性 に関す る研究 を続 けて きた。 その 10年 分 の 結 果
を一冊 の本 と して出版 す ることがで きた。
1960年 代 を待 たず と もア リス・ ウォ ーカーの定 義 し
た「 ウ ーマ ニ ス ト」 はすでに百年前 に存在 した こと、
その主 張 を現在 の黒人女性 たちが受 け継 いでい る こ と
を史 料 で実証 した。
ア メ リカ社会 で人 種 とジェ ンダ ー、 さ らに階級 と い
う複数 の重荷 を背負 いなが ら、家族 を守 り、 コ ミュ ニ
テ ィを維持 す るために生 き抜 いて い る黒人 女性 たち の
意識 の原点 を、20世 紀転換期 に見 い出そ うと した試 作
(P7ご
画論、 い くつかの コ ラム とい った充実 した編集 に な っ
て い ます。思 わず引 き込 まれ る ピ ョ ンさん の ユー モ ラ
で あ る。
スな語 り、若 い学生 た ちが率直 に語 る「 慰安婦 」 問題
につ いての「 遠 さ と近 さ」 な ど、ぜ ひ多 くの 方 々 に分
「 マイマイ族32号 のご案内』
か ちあ って もらいた い小冊子 です。 [素 人社
円 (税 別)]
(P7ご
定 価 800
参照下 さい)
「 日 本 軍 慰 安 婦 記 念 館 」 (仮 称 )
設 立 の た め の募 金 の お願 い
宗連 玉・ 池 内靖子
韓 国 で「 日本軍慰安婦」 問題 に関 わ って きた市 民 や
仏教 徒 たちか ら「 日本軍慰 安 婦 記 念 館 」 の 設立 (「 ナ
ヌムの家」
敷地 内)が 提起 され、 日本 で も支 援 活 動 を
始 め ま した。韓 国 の女性運動 に支 え られ 、 ハ ル モ ニ た
ちが語 り始 めた植民地 支配、侵略戦争 と性 暴力 の証 言
を無 に しないため、広 く関連 資料 を集 め保管 す る歴 史
資料 館 です。21世 紀 の ア ジア に民族差別 や性差 別 の な
参照下 さい)
鈴木美和子
巻頭特集 は、
「冠婚葬祭・ 女 の トラ ブル」 です 。 平
穏 な 日常生活 と比 べ て、冠婚葬祭、特 に「葬 」 は普 段
見 え ない様 々な問題 を浮 き彫 りに します。おまけに 、
その前後 に は病 気 。介護問題、老人・ 福祉問題、相続・
同居 問題、家意識等 々が現れ るのです 。 しか も、 日頃
は冷静 な書 き手 で あ って も思 わず ハ イテ ンシ ョンに な
らず におれ な い話題 なのは、何故 で し ょ うか。 第 1弾
の今号 には、新潟、大 阪等 の地域 の7人 の体験談が載 っ
て い ます。
他 に、連載 エ ッセイ、約40歳 で絵 の道 に 目覚 めた人、
旧習 に悩 む寺 の若奥 さん、乳 がん病後 の体験記 な ど、
盛 り沢 山。猫新 聞、 イ ラス トペー ジ もあ ります。
B5半 1・ 50ペ ージ・ 1部 300円 (送 料別 )
(こ
の欄 の書籍 は松香堂 で 扱 って い ます )
ウイメ ンズ
第66号 1998年 2月 25日
1
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ブ ック ス
連載 第62回
ミニ コ ミの 女 た ち
ア ジア女 `性 資料 セ ンタ ー
友政真知子
ア ジア女性 資料 セ ンター は「 ア ジアの女 たちの会 」
の20年 近 い活動 を もとに、 1995年 4月 に設 立 され ま し
た。代表 は松井 や よ りで す。 全 国 に約 900人 の 会 員・
機 関誌購読者 が います。
に取 り組 ん でいる編集委 員 ―秋 山洋子、有村順子 、 池
田恵理 子、伊従直子、大津 恵子、甲斐 田万智 子 、 加 地
設立 の 目的 は、暴力 や差別 が な く、男女が平等 で 、
環境 (自 然 )と 共生 で き、女性 の人権が守 られ る平 和
永都子 、金富子、國信潤子、計良智子、高 里 鈴 代 、 竹
信 三恵 子、田中雅子、 田畑佐和子、角 田由紀 子 、 友 政
な「女 た ちの21世 紀」 を創 るため に、新 しい経 済 や 文
化 を アジアの女性 た ち と共 に模索 す ること。 さ らに、
真知子 、中野麻美、中原道子、中村 8、 じゑ、 西 野 瑠 美
子、丹羽雅代、藤岡美恵子、古沢希代子 、星 野 昌子 、
堀 口悦 子、松井 やよ りが、毎号重要 テ ーマ につ い て議
経済 は発展 して も女性 の地位 が低 い 日本の環境 を変 え、
草 の根 の視点 と地 球 的 な視野 で 考 え行動す る ことが で
きる、「 日本女性 の エ ンパ ワ メ ン ト」 を 目指 す こ とで
す。
「 ア ジアの女性運動」「 女 性 の
取 り上 げ るテ ーマ は、
「武力紛 争 と女 性 」
人権」
「環境 と女 性」
「開発 と女性 」
な
たちの
どです。
国際協力」
「女
機 関誌 「 女 た
具体的 な活動 と して は、①広報 出版 《
ち の21世 紀」 (季 刊 )、 英文機 関 誌 (年 1回 )発 行 、 ビ
デオ制作、書籍 出版 な ど》、②女 性 エ ンパ ワメ ン トセ
ミナ ー 《連続講座・ 北京世界女性会議 をどう生かすか、
松井 や よ りの女性 ジャーナ リス ト養成講座、情報 ア ク
セ ス講座、 お、ぇみ にす と英語 (会 話・ 翻 訳 )、 ア ジ ア
各国女性運 動 な ど》 、 ③ 女 た ち の ス タデ ィ ー ツ ア ー
《1996年 フ ィ リ ピン、97年 タイ》、④会議企画・ 運営・
「北 京世 界 女 性 会
参加 《
「 日本 のODAと ア ジア女 性」
へ
の
暴力国際会議 」 な
議 に提言 す る会」
「戦争 と女 性
ど》、⑤調査研究 《ジェ ンダ ー トレーニ ング研 究会 、
男性 と買春 を考 え る会、 グ ローバ リゼー シ ョ ン (構 造
調査・ 規制緩和 )と 女性研究 会》、⑥ アジアや 日本 の
ミニ コ ミ・ 書籍 の収集閲覧、⑦女性運動 のため の 電 子
ネ ッ トワ ー ク 《fem― net》 開設・ 運営、③ ア ジア の 女
たちの会 ネ ッ トワー ク 《タイ女性 の友、立 ち寄 リサポー
トセ ンター、WEAVE(開 発 と女 性 ))の 活 動 、 ⑨ 国
際協力、⑩提言活動、⑪販売 な どです。
機 関誌「女 た ちの21世 紀」 は 、 女 (ジ ェ ン ダ ー )、
エ コロジー (自 然 )、 「南 」 (ア ジア)を 結 び つ け た 草
の根 と地 球 的視野 で、 オ ル タナテ ィブ社会 の ビジ ョ ン
を創造・ 追求 す る季刊誌 です。 ア ジア各国、各 テ ー マ
論 しなが ら創 ってい ます。
今 まで取 り上 げた テ ーマ は貧困 の女 性化、環境 の 危
機 と女性 、 ア ンペ ン ドワー クとは、 セ ク シュア ル・ ラ
イ ツを考 え る、メデ ィア と女 性 、「 マ イ ノ リテ ィ」・
女性 。私、女性 の人権 ―守 る ことか ら創 ることへです。
最新 の 13号 は、昨年 11月 に世界各地 か ら40人 程 の 専 門
「戦 争 と女 性 へ の 暴 力 」 国 際
家 が 集 ま って開 かれ た、
会議 につ いて特集 しま した。
さ らに3年 の間 に、明石書店 か ら2冊 の本 を出版 しま
した。一冊 は『北京発、日本 の女 た ちへ』。北 京 世 界 女
性会議 の 内容 を伝 えた い と開 いた女性 エ ンパ ワメ ン ト
セ ミナ ー「北京世界女性 会議 を ど う生 かす か」 を、 セ
ミナ ー参加者 が 中心 とな って ま とめ ま した。
も う一冊 は『
「慰安婦 」問題 Q&A』 。「慰安婦」問 題
を歴 史教科書 か ら削 除 しよ うとす る、 自由主義史 観 派
の動 きに危機感を抱 いた女性 たちが反論 しよ うと、 女
性 の視 点 か ら20の わ か りやす いQ&Aで 構 成 した ブ ッ
ク レッ トをつ くりま した。
今後 は、
「 戦争 と女性 へ の暴力」国際会議 の記 録 や、
ア ジア各 国女性運動、女性 の人権 トレーニ ング・ マニ ュ
アルな どの出版 を計 画 して い ます。
ア ジア女性資料 セ ンター事務局長
友政真知子
〒150-0031 渋谷 区桜丘町 14-10-311
TEL 03-3780-5245
FAX 03-3463-9752
E― mail:[email protected]
apc orgiCa.ax apc org
(14)
ウイメ ンズ
ブ ックス
第66号
19%年 2月 25日
(松 香堂で扱 っている ミニ コ ミの最新情報です)
「 れ組通信 No.128-『 れ組通信』 の文通欄 を利用 して
み ませんか?」
れ 組 ス タジオ 。東京 1997年 11月 420円
「れ組通信 No.129-は み だ しヘ ル パ ー さん の 介 護 日
誌」
1997年 12月
420円
「 おんなの叛逆 No.46-特 集『 夫 の暴 力』 は犯 罪 です」
1997年 12月
315円
「あ ごら233号 ―女性 に有 利 ?不 利 ?五 年別居離 婚・
破綻離婚」
女 による女 のBOC出 版部 1997年 10月 121111円
ごら
あ
234号 ―北京会議 と 日本 の 地 方 自治体 の 取 り
「
組 み」
1997年 12月
1200円
久野綾子 1997年 12月 420円
ニ
ニ ュー ス No 151-医 療 の 中
のため
の
女
ク
リ
ック
「
で女 たちが不快 と感 じた こと110番 よ り」
「 くら しと教 育 をつな ぐWe ll月 号 ―特集 [多 様 な 家
族 ]っ て なんだろ う ?」
フェ ミックス 1997年 11月 630円
ウィメ ンズセ ンター大阪 1997年 11月 420円
「女 のため の ク リニ ック ニ ュー ス No.152-シ ンポ ジ
ウ ム『 女 へ の暴 力 ∼ 聞 こう!話 そ う!行 動 しよ う』」
「 くら しと教 育 をつな ぐWe 12月 号 一特集 [先 進 国 ]
に学 ぶ 」
1997年 12月 630円
「 くら しと教育 をつな ぐWe l月 号 ― 特 集 稼 ぐ 。働
1997年 12月
420円
「 女 のための ク リニ ック ニ ュー ス NO.153-シ ンポ ジ
ウム女 の暴力 ∼ 聞 こう !話 そ う !行 動 しよ う !① 」
1998年 1月
420円
「 月刊家族第 141号 ―特集 登 校 拒 否 は親 も子 も一 生
もん、母 と娘 が語 る『 登校拒否 って ナ ンダ!』 」
家族社 1997年 11月 315円
「 月刊家族第 142号 ―特集 追 跡 レポ ー ト 。グ ル ー プ
ホ ーム に希望 を託 せ るか、そ の現状 と課題」
1998年 1月
く」
630円
「 F ifty:Fifty VOL 36-特 集 よ り弱者 へ と向 か う暴
力、そ の 日本的土壌 」 Click 1997年 11月 420円
「異文化 の 交差点 イ マー ジュvo1 11-特 集『 自立』、
障害者 の 自立生活 って何 ?金 満里 」
イ マー ジュ 1997年 11月 525円
「 マイマ イ族第32号 ―特集 冠婚葬祭・ 女 の トラブル
315円
(第 1回 )」
鈴木美和子 1997年 11月 315円
「 FLCニ ュース レター No.24-特 集 人 を弔 うとい う
こと」
「 月刊家族第 143号 一新春 特 集 あ な た に と って 月 刊
家族 とはなんで すか、20代 読者 の メ ッセー ジ」
女性 ライ フサイ クル研究所 1997年 11月 315円
「 FLCニ ュー ス レター No.25-特 集 忘 れ られ な い人
1997年 12月
1998年 1月
315円
との 出会 い」
1998年 1月
315円
「月刊むすふ No.323-特 集 野宿者 の現在」
ロシナ ンテ社 1997年 11月 700円
「月刊むすぶ No.324-特 集 いの ち を 守 る/環 境 作
り、地域作 り、健 康作 り」
1997年 12月 700円
「 女性 ライ フサイクル研究第 7号 ―特 集 :中 年期 の 女
性 の課題」
1997年 11月 1575円
269号 ―特集 再 就職 で 得 た 仕 事・ 得 られ な
「 わ いバ、
「 月刊 むすぶ No.325-特 集
「 GAZEttTE vol.17-特 集
止」
ダイ オ キ シ ン/産 廃 阻
1998年 1月
800円
「 VO!CE OF WOMEN No186-投 稿 女 性 学 年 報
につ いて」 日本 女性学研究会 1997年 11月 158円
VOICE
OF WOMEN No.187-特 集 日本 女 性 学
「
20周
研 究会
年記 念 イ ベ ン ト」 1997年 12月 158円
「 Voice第 86号 -11/30住 民 票 続 柄 裁 判 9周 年 記 念 集
会 へ !」 住民票 続柄 裁判交流会 1997年 11月 210円
「 Voice第 87号 -9周 年記念集会 に参加 して」
1998年 1月
210円
「 女 のか らだか ら No.148-緊 急集会 /強 制 不 妊 手 術 」
SOSHIREN・ 女 のか らだか ら 1997年 11月 315円
女
「 のか らだか ら No.149-『 強制不 妊 手 術 に対 す る謝
罪 を求 め る会』発 足」
1997年 12月 315円
「 女 のか らだか ら No.150-『 女 のか らだ か ら合宿 』 特
集号、SOSHIREN15周 年特別号」
か った仕事」
わ いふ編集部 1998年 1月 560円
子 ど もや若 い人 た ちの
見 て い る番組 を問 う」
FCT市 民 の テ レビの会 1997年 11月 683円
「 HEARTあ い NEWS NO.19-特 集 /子 育 て を楽
しん じゃお う !∼ ママ に聞 くホ ンネ① ∼」
BBB・ OSAKA
1997年 11月 315円
「 パ ヮー ア ップ ニ ュー ス voL.24-女 と男 の イイ関係
学 住 活感覚をとり戻そ う)深 江誠子 さん イ ンタビュー」
パ ワー ア ップ・ プ ラ ンニ ング 1997年 12月 315円
「 ア ジア女 性 研 究 第 6号 ―特 集 :国 際 シ ンポ ジ ウ ム
「 女性 とメデ ィア』、 メデ ィアの現 状 と課題」
働 ア ジア女性交流 。研 究 フォー ラム
1997年 3月
「教会 と女 性第十集 ―特集
10∞ 円
女性 に対 す る暴力」
神奈川教 区婦人委員会 1997年 10月 525円
「 しつか り地面 を踏 み じめた くて 〈地 域 と政治 と私 た
ち〉 -4年 間 の活 動 と シ ンポ ジウム “
性 。Say・ 生 "
報告」
女性 と政 治 を考 え る会 1997年 10月 525円
ア
メデ
ィ にお ける『 性 の 商品化』 に関する作 り手・
「
送 り手の本音集 ―
『 性 の商 品化 』 に対 す る メデ ィ ア
の作 り手・ 送 り手 の意識、並 びに取 り組み実態 調 査
報告書 /別 冊」
コマ ー シ ャルの 中 の男女役割 を問 い直 す会
1997年 11月
「 WWN
(15)
ウイメ ンズ ブ ックス
第66号 1998年 2月 25日
WENtt TO THE!LO∼
315円
日本 の職 場 の 男 女
平等 を 国際機 関 に訴 えて∼ ILO訪 問記録、提 出資料、
ワーキ ング・ ウイメ ンズ 。ネ ッ トワー ク
英訳」
1997年 11月
1050円
子 どもの権利 "子 ど も
「国連人権委 員会特別報告書 “
。
。
の人 身売買 子 ども買春 子 どもポル ノ」
売買春 問題 とと り くむ会 1997年 12月 945円
「 シネマ 。ジ ャーナル VOl.42-特 集 第 2回 あ い ち 国
際女性映画 際、第 10回 東京国際映画際」
テ ス企画 1997年 12月 840円
「環境 イ ベ ン トガ イ ドPico Vol.5-特 集 地 球 温 暖
化防止京都会 議 ∼ ピコが 見 つ けた様 々な取 り組 み∼」
「 メ ンズ ネ ッ トワーク No.39-特 集 どん な 子 育 て し
て ます か ?家 族 へ の眼差 し、男 の子育 て…」
メ ンズセ ンター 1998年 1月 315円
「 ピー マ ン・ イ ンフ ォメ ー シ ョン No.46-セ ミナ ー・
サ ー クル など人脈 づ くり、 自己開発 のための情 報 誌
(京 阪神 )」
ピーマ ン・ ネ ッ トワー ク事務局 1998年 1月 840円
「 TOK TALK 2月 号 ― くらし、結婚、健康 &ダ イエ ッ
ト、懸賞 な どの情報」
情報 サ ー クル TOKoTALK
525円
315円
元気 トランタ ンマ マ
1998年 1月
210円
「 グ リー ン レター VOL.8-ホ イ澄 子 さん へ の イ ン タ
ビュー (カ ナダにて)」
大 阪心 のサポー トセ ンター 1998年 1月 315円
「女 の 叫 び 一新 しい生 き方 を求 めて、私 の アー トセ ラ
ピー │さ をみつめて絵 と文 に)」
作・ 絵
山本海加里 (MiKaRi)
368円
1998年 1月
「 フ ィ リピン農村女性 の生 活
ス トー リーか らJ
(く
1000円
ら し)-5人 の ライ フ
『 開発 と女性』研 究会 WIDIN 1997年 10月 525円
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「 奈良 らぶ りいママ情報 Vo!。 3-わ た し 。か ぞ く 。ち
き ゅう 。まち (子 育 て 中 ママ に必 要 な情報満載 )」
、す リング リン クス 1997年 4月 800円
おふ 、
1月
1997年 12月
「 トラ ンタ ン新聞 Vo!135-特 集
の 1998チ ャ レンジで勝 負」
環 境 グループガイ ドを 出版す る集 ま りEGG
1997年 12月
1998年
「 IBU‐ IBU Vo!.14-特 集 国民生 活 白書 に み るサ ラ
リー マ ンの妻 たち」
トラ ンタ ンネ ッ トワー ク新聞社
1997年 度 ウ ィメ ンズブ ック ス トア BEST20(松 香堂刊は除く)
1.『 自分 でで きるカウ ンセ リング』
2.『 公 的介護保険 Q&A』
深江誠子
か もがわ出版 561円
12.『 自分 で治す冷 え性』
高齢社会 を よ くす る女性 の会 編
岩波書店 407円
田中美津
13.『 魔女 の論理』
マガ ジ ンハ ウス 1223円
駒沢喜美
学 陽書房 693円
14.『 民 法改正 そ こが知 りた い』
3.『 女性 問題 キ ー ワー ド111』
m横 浜市女性協会 編
ドメス出版 1785円
4.『 “
援助 交際 "の 少女 た ち』
庄子 晶子他 東研 出版 630円
5.『 子 どもの虐待』 森 田ゆ り 岩波書店 407円
6.『 女性 のためのパ ソ コン活 用術』
大橋照枝 岩波書店 407円
7.『 ア リー テ姫 の 冒険』
ダイアナ・ コール ス 学陽書房 999円
民 法改正 をすすめ るグループ編
か もがわ出版 561円
15.『 リプ ロダクテ ィプ 。ヘ ル スと環境』
上野千鶴子・ 綿貫礼子 工 作舎 2520円
ジュデ ィス・ L・ ハ ーマ ン
16.『 心 的外傷 と回復』
みすず書房 6930円
ーニ
ング』
ジ
17.『 いのちのイメー
トレ
田中美津
筑摩書房 1223円
18.『 ジ ェンダ ーが や って きた』
8.『 女 性施設 ジ ャーナル③』
働 横浜市女性協会
学陽書房 2100円
9.『 これ で いいの ?女 性 と年金』
塩 田咲子
11.『 「 家族 する こと」か らの 自由』
創元社 1529円
川喜 田好恵
か もがわ出版 600円
10.『 家庭科 ワー クブ ック』
牧野 カ ツ コ 国土社 2100円
船橋邦子
19.『 女 の子の育 て方』 樋 口恵 子
木犀社 1785円
学 陽書房 693円
20.『 わ た しのか らだ よ !』
ロ リー・ フ リーマ ン 木犀社 407円
(価 格 は消費税 を含んで い ます)
(16)
ウイメ ンズ ブ ックス
=書
評=
『知 の 虚 構
・
第66号 1998年 2月 25日
・
ア カ デ ミ ック
0ハ ラ ス メ ン
坂奈
トの ゆ くえ 』
玲
二一書房 1997年 12月 2100円
っ
は
ていない
物語 終わ
。
「地域研究」の 砦 か ら、 不 思 議 なわ らべ 歌 が 、 い ま も聞 こえ て
「■■へ義ヤクシユアル0ハ ラスメント
」が、時をかけて小説化された。
く る 00・ 。
魁魅魁題 が 住 む とい う大学。 著者 はその周辺 に多分、 いる。 プ ライバ シーを あ らわ にす ることな く、
誰 の立場 に も寄 りかか らず、人 の関係 と時代 を切 り取 るため に、書 く手法 を考 え、語 り口に迷 い、 時 間
をか けて書 き進 めた苦心 が行 間 に滲 む。事件発覚 か ら数年、裁判係争 中 だ けに小説化 は難 しか った と思
う。 だが、 書 か ず にはい られ な い内発 的 な気持 ちを、京 の季節 の移 り変 わ りと京言葉 を背 景 に、 はん な
りと仕上が った。
国立大学 「 地 域研究所」所長、 芦原喬 のセ ク シュアル・ ハ ラスメ ン トが浮上 した。 新京 都学派 を名 乗
る「 著名」 な教 授 の事件 をめ ぐって、 さまざ まな思惑 と人 間模様 が繰 り広 げ られ る。
「 室温 の調整」「 添
い寝 や膝枕」「 靴下 を脱がせ、履 かせ る」
「 水割 りの好 みの濃 さの気配 り」 な ど、 秘書五訓 、 出張 に際 し
ての心 掛 け は、 ばかばか しくも物悲 しく、女 と、 ま と もな関係 を持 て ない男 の哀 れな姿 を映 し出す。 女
性 たちの告発 を受 けて、「諸縁放下」 と駆 け込 ん だ東福寺 を追 い 出 され る一 幕 の オ チ まで つ いて。 しか
し、 被害者 の 女 た ちの物語 は何 も終 わ って は いな いのだ。
「 ここを離 れ た ら、芦原 さん と個人 的 につ きあ う人 は誰 もい ぃひん。 みん な、 自分 の利益 のため や 。
芦原 さんが いん と、 ここの看板 が な い。 しょうが な いん ゃ」。周辺 の男 たち は、 利 害 と保 身 に走 り、 究
明 を求 め る女 た ちを優 しげに脅 し、 か らか いの対象 にす る。彼 らは、 なぜ調 査 を しな いの か。 ど う して
日前 の事実 を知 ろ うともせず 、海外研究 に逃 げて い くのか。主人公、
「 地 域 研 究 所 」 助 教 授・ 高木雅 子
の 目を通 して、 著者 の真 の ター ゲ ッ トは、護送船 団 を組 む男 たちに向か う。 批判 は、更 に マ ス コ ミに も
言及 す る。芦 原 の釈明記事が載 り、援護 す る学 者 の記事が並 ぶ。 報道 を避 け るA新 聞 は「 学 問的業績 の
あ る人 の性暴 力事件 は書 か ない と言 うマス コ ミの見識」 と書 いた。 す べ て根 は同 じなのだ。 欲 と保身 と
無責任 の構図。 そ して怒 りまで忘 れて しま った人 々。 ただ この小 説、惜 しい ことに登場人物 が多すぎて、
教授、助教授 、 事務職員、秘書、 それぞれの 台詞 の書 き分 けか ら顔 が見 えて こな い。 それ と も大学 人 と
い うもの、 同質 的 であ りす ぎると い うことな の か な。 笑 って しま うの は主人公 が、論文 を コ ンピュー タ
で打 つ くだ り。「 地域 の研究」 とキ ーを叩 くと「 稚気 の研究」 とでて くると い う一 節 、 本 当 か な ぁ。 章
ごとに流れ るわ らべ歌 の数 々。 森 の小人、雀 の学 校、 兎 の ダ ンス、 か ごめか ごめ・・・ 謎解 きは読 ん で
の お楽 しみ 。
やぎ みね (フ ェ ミネ ッ ト企 画 0編 集者 )
= 原 稿 募 集 =
上記 の書 評欄 へ の投稿 をお待 ち して い ます。
女性 の 日で見 直 した鋭 い批評 や、視点 を変 え た
ユニー クな ものを お寄 せ くだ さ い。 400字 詰 原
稿用紙 に約 2枚 、9011字 前後 です。掲 載 させ て 頂
いた方 に は薄 々謝、進呈致 します。
「 あなた の情報 。私 の情報」 と コ ラム 「 わ た
しの推 した い この一 冊」は、知 って欲 しい本 、
ご意見・ 情 報 交換等 に御利 用 くだ さ い。 400字
以 内でお願 い します。但 しこれ らの欄 は、 薄 々
謝 も差 し上 げ られ ません。 ご了承下 さい。
尚、 ご投 稿 は会 員 に限 らせて いただ きます。
宛先 は
〒602京 都 市上 京 区下立売通 西洞 院西入
松香 堂 書店「 ウイメ ンズ ブ ックス係 」
次号 の締 切 は 1998年 4月 20日 。
た くさん の ご投稿をお待 ち して い ます。
※次号 は 1998年 5月 25日 発行 の予定 です。
編 集
後 記
○胸 にス トンと落 ちる話、知的興奮 を呼び覚ます本を、
いつ も紹介 で きた らと思 い ます。読 む私 自身 も、 行
間 を読 み取 る力を磨 か なければ と、 い ま しめて い ま
す。 と もあれ本 の世 界 にひた る時間 は楽 しい。 今 年
もよろ しくお願 い します。
(み ね )
○ フェ ミニ ズ ムの視点 で書 かれ た本 が 急激 に増えて き
ま した。 皆様 に漏 れ な くご紹介す るよ う努力 して い
ますが、何 とい って も膨大 な数 の本 が 出版 され て い
る中、探 しきれない ことが あ るか と思 い ます。 読 者
の皆様か らの情報 もお待 ち して い ます。お気 づ きの
本 な どあれ ば ご教示 くだ さい。今年 もいい本 の情 報
をお届 け したい と思 って い ます。
(と
○ (海 外 だ よ り)は 休 み ま した。
よ こ)
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