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消費税増税に反対する意見書 「社会保障と税の一体改革」に関しての

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消費税増税に反対する意見書 「社会保障と税の一体改革」に関しての
消費税増税に反対する意見書
「社会保障と税の一体改革」に関しての消費税増税法案
は 、 6 月 26日 の 衆 議 院 本 会 議 で 賛 成 多 数 に よ り 可 決 さ れ 参
議 院 に 送 付 さ れ た が 、 こ の 増 税 法 案 は 、 消 費 税 率 を 2014年
4 月 に 8 % 、 2015年 10月 に 10% ま で 引 き 上 げ る こ と を 柱 に
しており、消費税収を「社会保障財源化」するとしている。
しかし、政府の説明でも社会保障の全体像を示しておら
ず、また5%の増税分のうち「社会保障の充実」に使うの
は2兆5千億円または2兆7千億円、1%相当分とされて
おり、充実とは言いがたい。
消費者や中小企業者、年金生活者はもちろん、労働者、
農林漁業者など幅広い階層・分野の人々が、消費税の増税
による営業や暮らし、景気への打撃を心配しており、「こ
の不景気の時に消費税増税をすべきでない。」というのが
多くの国民の声である。
とりわけ今でも苦難を強いられている東日本大震災で被
災された方々にも容赦なくのしかかる消費税は家や工場な
どを失った被災者の生活再建に大きな負担を強いる過酷な
税金になる。
1997年 に 消 費 税 が 3 % か ら 5 % に な っ た と き 景 気 は 上 向
い て い た が 、 増 税 後 に 個 人 消 費 は 落 ち 込 み 続 け 20年 間 に 及
ぶ 不 況 と な り 、 1997年 度 以 降 の 国 税 収 入 は 低 迷 し 、 一 度 も
増 税 前 の 税 収 水 準 を 回 復 し て い な い 。 今 回 は 1997年 当 時 と
比べても家計所得が大きく減少している中での5%から
10% の 増 税 で あ り 、 ま た 増 税 に よ る 12兆 5 千 億 円 ま た は 13
兆5千億円に上る負担増は、内需を壊して全体の税収も減
らしかねないことからもデフレを助長する要因となりうる。
よって、国及び政府においては、いま消費税増税を行わ
ないように強く求めるものである。
上 記 に つ い て は 、 地 方 自 治 法 第 99条 の 規 定 に よ り 、 意 見
書として関係機関へ提出するものとする。
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