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日内連情報 - 日本内燃機関連合会

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日内連情報 - 日本内燃機関連合会
ISSN 0287-122X
No. 91
日内連情報
January, 2007
日本内燃機関連合会
Information of the JICEF
Japan Internal Combustion Engine Federation
〒105-0004 東京都港区新橋 1-6-6 木村ビル 6F
電話:050-3536-7846
FAX:03-3574-7883
E-mail:[email protected]
Web site : http://www.jicef.org
目
次
Ⅰ. 新年のご挨拶…………………………………………………………………………雨森 宏一 …… 3 頁
New Year’s Greeting from President of JICEF……………………………AMEMORI, Koichi
Ⅱ. 2006 年 11 月 CIMAC 評議員会出席報告………伊藤 恭裕、高畑 泰幸、田山 経二郎…… 4 頁
Report of CIMAC Council Meeting, November 2006…………
……………………ITOH,Yasuhiro, TAKAHATA, Yasuyuki, TAYAMA, Keijiro
Ⅲ. CIMAC WG 関連 Reports of CIMAC WG activities
Ⅲ-Ⅰ CIMAC WG “船級協会―ディーゼル”
フリードリッヒスハーフェン国際会議(2006 年 9 月)出席報告…………………高橋 正英…… 9 頁
Report of CIMAC WG " Classification Societies-Diesel " in Friedrichshafen, September 2006…TAKAHASHI, Masahide
Ⅲ-Ⅱ CIMAC WG “潤滑油”
ゲント国際会議(2006 年 9 月)出席報告………………………… 塚本 達郎…… 11 頁
Report of CIMAC WG "Marine Lubricants" in Ghent, September 2006…TSUKAMOTO, Tatsurou
Ⅲ-Ⅲ CIMAC WG “ガス機関”
フランクフルト国際会議(2006 年 10 月)出席報告………………… 後藤 悟 …… 13 頁
Report of CIMAC WG "Gas Engine" in Frankfurt, November 2006…… GOTO, Satoru
Ⅲ-Ⅳ CIMAC WG “排気エミッション”
キール国際会議(2006 年 10 月)出席報告 ……………………………川上 雅由 ……15 頁
Report of CIMAC WG "Eehaust Emission Controls" in Kiel, October 2006 …KAWAKAMI, Masayoshi
Ⅲ-Ⅴ CIMAC WG “補機システム-設計”
アウグスブルグ国際会議(2006 年 11 月)出席報告 …………………岩本 勝美 ……19 頁
Report of CIMAC WG "Auxiliary systems-Design" in Augsburg, November 2006… IWAMOTO, Katsumi
Ⅲ-Ⅵ CIMAC WG “重油”
ロンドン国際会議(2006 年 11 月)出席報告…………………………木原 英雄…… 21 頁
Report of CIMAC WG "Heavy Fuel" in London, November 2006……… KIHARA, Hideo
Ⅳ. ISO 関連
Reports of ISO Meetings
Ⅳ-Ⅰ ISO/TC70/ SC7(往復動内燃機関:潤滑油ろ過器試験)
ケルン国際会議(2006 年 11 月)出席報告…………………………泉谷 浩司…… 24 頁
Report of ISO/TC70/SC7 (LO filter) Meeting in Cologne October 2006…IZUTANI, Kouji
Ⅳ-Ⅱ ISO/TC192/WG13(ガスタービン:コージェネレーションシステム)
ブリュッセル国際会議(2006 年 11 月)出席報告…伊東 弘一、宇治 茂一、杉山 雄一郎……26 頁
Report of ISO/TC192 /WG13Meeting in Brussels, November 2006………
……………………ITOH,Koichi, UJI, Shigekazu, SUGIYAMA, Yuichiro
Ⅳ-Ⅲ ISO/TC192/WG11(ガスタービン:受渡試験方法)
オーランド国際会議(2006 年 11 月)出席報告……………………… 鳥飼 高行……29 頁
Report of ISO/TC192 /WG11Meeting in Orland, November 2006 …TORIKAI, Takayuki
Ⅴ. 標準化関係作業進む ………………………………………………………………… 鈴木 章夫……27 頁
Progress Reports on ISO and JIS Activities in Japan……………………… SUZUKI, Akio
事務局通信
Information from JICEF
1 次回日内連主催講演会計画(案)……………………………………………………………………… 8 頁
2 CIMAC Working Group 国内対応委員会一覧表 …………………………………………………… 23 頁
3日内連主要行事等一覧 ………………………………………………………………………………… 33 頁
事務局後記 Postscript………………………………………………………………………………………… 35 頁
―1―
―2―
Ⅰ.
新
年
の
ご
挨
拶
日本内燃機関連合会
会長 雨森 宏一*
新年明けましておめでとうございます。
年頭に当たり、日本内燃機関連合会(「日内連」)を代表して、一言ご挨拶申し上げます。
本年は日内連の主要行事の一つであります CIMAC 大会が開催される年であり、 5月21日(月)か
ら24日(木)まで オーストリアのウイーンにての開催の準備が着々と進められております。 本大会
の推進にあたりましては、日内連の CIMAC 評議員の方々が積極的にその運営に参加していただいており
ますと共に、日本からも多数の論文の発表が予定されており、また日本グループとして一部のスポンサー
シップを提供することにもしております。 今回は排気ガス規制、新燃料等、技術の変わり目の時期にあ
たります上に、25回記念大会でもあり一層盛大な大会になると思われますので、日内連会員の皆様方の
多数のご参加をお願い申しあげます。
また、CIMAC の WG(Working Group)活動に関しましては、IMO二次規制と関連する WG5(デ
ィーゼル機関 排気排出物の制御)、重油のS量や燃焼特性の評価を担当しております WG7(重油),
WG17(ガス機関)の諸活動を積極的に行っております。
もうひとつの活動の柱であります標準化に関しましては、ISO TC192(ガスタービン)WG1
3コージェネレーションの幹事国としての活動が開始されました。 本活動は、日本コージェネレーショ
ンセンターと共同で推進するもので、日本から提案した “システム導入評価検討項目“ 原案の検討が
進められております。
また本年の講演会といたしましては、CIMAC大会報告会を、東京と神戸の2箇所にて開催すること
を予定しており、テキストとして、CIMAC発表論文の日本語要約版を作成配布することにしておりま
す。
最後に、日内連事務所が改装され、10人程度の会議が可能なスペースが確保できましたので会員各位
に積極的にご利用頂きますようご案内申し上げます。
以上今後ますます進展するであろう国際化の動きに対応できるよう、日内連といたしましても会員の皆
様方の交流の場を広げ活発な活動を進めて行きたいと考えておりますので、本年も一層のご指導ご鞭撻の
程よろしくお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。
*
ヤンマー(株)
常務取締役
技術統括本部長
―3―
Ⅱ.
2006 年11 月 CIMAC 評議員会出席報告
CIMAC 副会長
CIMAC 評議員
CIMAC 評議員
1.日時
2006(平成 18)年 11 月 30 日 10:00 ~ 17:00
2.会場
ドイツ、フランクフルト市 VDMA ビル
3.出席者
CIMAC 役 員 、 11 カ 国 の NMA(National
Member Association) か ら の 評 議 員 、
CM(Corporate Member)及び WG 議長等の総勢 26
名の参加で開催された。中国、韓国、米国およ
びインドからの評議員は欠席であった。
写真
1 会議風景
4.概要
前日の CIMAC 役員会に続けて開催された。
日本からは、CIMAC 評議員の田山氏、伊藤氏、
高畑の 3 名が出席した。
評議員会での主要議事は、新役員メンバー、
CIMAC の会員関連、WG 活動状況、CIMAC 広
報活動(CIMAC CIRCLE 他)、各国 NMA の活
動状況、CIMAC 大会関連(2007 年ウィーン大会
準備状況、2010 年大会開催地)および財務につ
いてである。
5.議事要約
5.1 前回議事録の確認
前回(6 月 7 日)評議員会の議事録に関し異
議及び質問はなく、原案通り議事録が承認され
た。
5.2 議題の確認
議題は提案どおり確認された。
*
新潟原動機
**
ヤンマー
*** 日内連
伊藤 恭裕*
高畑 泰幸**
田山経二郎***
5.3 CIMAC 新役員メンバー
2007 年 CIMAC ウィーン大会以後の新役員と
しての会長:Karl Wojik 氏(AVL)、WG 担当
副会長:Ralf Marquard 氏(MAN)、論文担当副
会長:Klaus Heim 氏(Wartsila)及び、残りの三
副会長、前会長、事務局長の留任が提案され承
認された。本来であれば現会長の Kleimola 氏が
前会長職につくところであるが Heim 氏と同じ
く Wartsila 社所属のため役員メンバーを辞退し
た。
5.4 CIMAC 会員関連
(1) CM への新規参入他
前回役員会、評議員会以降に下記1社から
CIMAC への CM としての参加希望があり 8 月
の評議員メンバーによる投票により承認された。
・Stolt-Nielsen Transportation Group B.V. (オランダ)
Stolt-Nielsen は 2006 年 5 社目の新規 CM はとな
る。
又、イランが NMA を創設し会員メンバーを
再構築した。以上により NMA(NMG を含む)
16 カ国、CM19 社となった。
(2) 会員獲得活動
これまでと同様に CIMAC の WG への非会員
参加者を新 CM 候補又は各 NMA の新メンバー
候補としてリストアップした。WG5:英国 NMA
新メンバー候補 5 社、WG7:新 CM 候補 3 社、
NMA 新メンバー候補 3 社、WG8:NMA 新メン
バー候補 1 社、WG10:新 CM 候補 10 社、NMA
新メンバー候補 7 社。
5.5 WG
(1) WG の活動状況
WG 担当副会長の Wachtmeister 氏が欠席の為、
事務局長 Heseding 氏より WG の活動概要説明が
なされた。但し WG2 については前回議事に基
づき今回の会議に出席した WG 議長 Kjeld B.
Hansen 氏、WG16 については Rick Boom 氏より
活動内容の説明がなされた。各 WG 活内容報告
の概要は以下のとおり。
WG2(Classification Societies) :IACS
URM51,67,59 改訂版、新規エンジンに使用さ
れるべき FMEA の標準化、IACS URM68 に対
するコメント、アルミの機関・機関室への使用、
非純正部品などを協議。WG 通常会合を年 2
回、船級協会との合同会議を年 1 回開催。合
―4―
同会議には必要に応じて WG4,14,15 の議長も
参加。
WG4(Crankshaft Rules):MAN B&W を除く全
WG メンバーが WG の重要性と継続の必要性
を認めた。新議長は Savolainen 氏。
WG5(Exhaust Emission Control) :舶用、陸用の
排気規制の調査(CARB,EPA,EU,IMO など)。
WG10(users)により提案された CIMAC リコメ
ンデーション”Classification of existing marine
engines(not regulated by IMO) on exhaust
emission basis”作成に参画。現時点は WG10
の活動が先行するのを待っている状況。SOx
スクラバー用の排水基準の CIMAC リコメン
デーションを準備中(IMO に於いても検討グ
ループが活動)。排気エミッション低減技術の
適用性、メリット・デメリット、低減割合等を
一覧表にした“Emission Abatement Technology
Matrix”を準備中。2007 年 2 月に草案作成、
2007 年中頃に完成の予定。次回ミーティング
は 2007CIMAC 大会に合わせウイーンにて開
催予定。
WG7(Heavy Fuel):低硫黄燃料、燃料の燃焼性、
燃料規格の 3 つのサブグループで活動中。11
月 22,23 日に WG のミーティングを開催。活
動内容で WG8 (Marine Lubricants), WG10
(Users) との関連あり。
WG8(Marine Lubricants):年に 2 回の WG ミーテ
ィングを開催。最近では 9 月 27 日に開催、次
回は 2007 年 3 月 29 日。サブグループ SG1 に
て「中速エンジン潤滑ガイドライン」を見直
し中。2007 年秋に最終原稿完成の予定。SG2
にて「潤滑に及ぼす低サルファ燃料の影響」
をほぼ完成。2007 年 1 月又は 2 月に CIMAC
事務局に提出予定。SG3 は潤滑油の引火点を
扱っている。SG4 は「使用油分析のガイド」
の草案を 2008 年春に完成予定。
WG10(Users) :活動報告なし。
WG13(Turbocharger Efficiency) :2006 年中にリ
コメンデーションを完成するため活動中。原
稿を WG メンバーに送付、11 月 25 日迄に再
確認。若干の修正と付録を検討中。
WG15(Electronics and Software Systems):本 WG
はエンジン電子部品・エンジン自動化システ
ムの信頼性と安全性に関し、リコメンデーシ
ョンの提供、認証機関へのパートナーシップ
提案、最終ユーザーの理解促進により新技術
採用を助ける事を目的とする。2006 年 7 月の
SMM に合わせてミーティングを開催し、主機
一機仕様に対する IACS,SOLAS ルールの解釈
に関するリコメンデーションの作成が新たな
活動として提案された。
WG16(Auxiliary Systems–Design):現在までに船
社、エンジンメーカー、関連機器(ポンプ,
コンプレッサ、熱交換器、ピューリファイヤ
ー、フィルター)メーカー約 20 社からの約
40 名がメンバー。10 月 5 日にアウグスブルグ
の MAN 社にて WG ミーティングを開催し、
WG の目的, Auxiliary Systems の範囲,他 WG と
の関連性, “mind mapping”(Auxiliary Systems
をメイン,サブシステム,モデュール,コンポー
ネントに分類)を議論した。
WG17(Gas Engines):2006 年 1 月にフランクフ
ルトにて初回、5 月にアーヘンにて第 2 回、
10 月にフランクフルトにて第 3 回ミーティン
グを開催した。エミッション低減法、熱効率
とのトレードオフについての見解書を作成予
定(2007 中頃発行)。又、リコメンデーション
については 2008 年上期までの作成を目標と
する。本 WG にて考慮されるべき事項は以下
の通り。
・ガスエンジンの据付・適用マニュアル
・国の安全基準
・船級ルール
・エミッション規制
・ガス品質
・ガスエンジン性能の国際標準(ISO)
5.6 広報関係
(1) 2006SMM ハンブルグ展での CIMAC サーク
ル
9 月 28 日、SMM ハンブルグ展会場コペンハ
ーゲンの間に於いて“Next Generation Marine
Diesel Engines”を議題としてパネルディスカッ
ションが開催された。Prof.Kyrtatos が議長を務
め、他のパネリストはエンジンメーカーからの
5 名、船社からの 1 名であった。2004 年の参加
者が 240 名であったのに対し、350 名の参加者
があり盛況であった。
(2) SMEM( Seatrade Middle East Maritime)での
CIMAC サークル
12 月 6 日(水)ドバイの World Trade Center
にて、Wartsila 社の Blomberg 氏の司会により
“ Maintenance & Repairs - Life cycle support
systems”を議題として開催される。パネリスト
は他にエンジン、機器メーカとユーザよりの 5
名が予定されている。初の中東での CIMAC サ
ークルとなる。
(3) CIMAC サークル 2007
2007 年の大きな展示会としては 10 月の
KORMARINE(プサン)、12 月の Marintec
China(上海)があるが規模の観点から Marintec
China での開催が決まった。但し、前回 Marintec
China での経験から中国語への通訳が必要。更
―5―
にオスロで開催の Nor Shipping でのサークル開
催を検討。
(4) CIMAC Internet Statistics
2005 年 11 月から 2006 年 10 月迄の CIMAC
ホームページの利用状況がグラフに纏められ報
告された。国別の論文のダウンロード頻度では
韓国が全体の 15%でトップ、2 位は英国の 14%、
3 位はスペインの 9%であった。日本は 3%であ
った。
5.7 財務
(1) 2007 年度の予算計画
事務局より、2006 年度の決算予測と共に、
2007 年度の予算計画が提出され承認された。
2006 年度決算予測はほぼ計画予算通りである
が支出 196,110 ユーロ、収入 91,359 ユーロであ
り、不足分 104,751 ユーロは預金取り崩しによ
り補われる。2007 年度の予算は支出 191,700 ユ
ーロ、収入 203,400(内 100,000 は CIMAC 大会収
入) ユーロであり、剰余分 11,700 ユーロが預金
に加算される。
(2) 財務状況の改善について
年間 100 千ユーロの損失(2006 年度の決算予
測と略同額)と 3 年毎の CIMAC 大会収入 100
千ユーロを想定した場合 2009 年に CIMAC 財政
が破綻、更に CIMAC 大会収入 190 千ユーロを
仮定した場合でも 2011 年には CIMAC 財政が破
綻するとの試算がなされ、下記の問題解決シナ
リオ案が示された。
(ア)
CIMAC 支出①人件費②基本運営費③プ
ロジェクト運営費(CIMAC サークル、WG 活動)
の内、2/3(約 150 千円)を占める①と②をメ
ンバー会費で賄うものとし、NMA 年会費を
7,500 ユーロ(現状 4,500)とする(CM 年会費は現
状通り 1,500 ユーロ)。
(イ)
残り 1/3(約 50 千円)の③を CIMAC 大会
で賄うものとし、大会収入 150 千ユーロ(現状
100 千ユーロ)を確保する。
NAM 年会費の大幅増額はメンバー数が少な
く、メンバー企業の規模が小さい NMA では負
担が大きい等々の議論がなされたが、最終採決
により 2008 年よりの NMA 会費を 7,500 ユーロ
に増額する事が決まった。
5.8 会員の活動状況
(1) 各国 NMA の活動状況
各国 NMA より、最近の活動について、以下
の報告があった。
・オーストリア…会員数は 20。年 2 回の定例会
議を開催している。現在は CIMAC ウィーン大会
の準備に専念。
・デンマーク…35 の会員からなり、春と秋の年 2
回の会合を開催している。セミナも開催している。
会費の改定を検討中。
・フィンランド…企業の会員数が 15、大学の会
員数が 4。他にとなった。会合は春と秋に年 2 回
開催。NMA 独自のニュースレターは無し。最近
2 つの新メンバーの参加と 1 メンバーの脱会があ
った。9 月の SMM への見学会も実施した。
・フランス…実質 9 の会員からなる。2006 年は 2
月と 9 月にミーティングを開催し、エミッション、
燃料品質、ガスエンジンについての議論がなされ
た。来年も 2 回のミーティングを計画、バイオデ
ィーゼル、エミッションについての議論を考えて
いる。
・ドイツ…2006 年に 2 つの新メンバー参加があ
り、30 の会員から成る。定例会議を年 2 回であ
り、2006 年は 4 月にグラーツ(AVL)、9 月はハン
ブルグ(SMM)にて開催した。次回は 2007 年 3
月に開催予定。2007 年 CIMAC 大会に独より 39
の論文が寄稿された。
・日本…会議、セミナの開催状況が伊藤氏より紹
介された。前回報告の後に 1 社が退会し現時点で
企業会員は 42 社、団体会員は 17 団体、更に WG5
参加の為の臨時会員が 1 団体である。国内 WG リ
ーダー会議を年に 2,3 回開催している。セミナは
3、6、11 月に開催し、多くの参加者を得た。又、
オーストリア NMA へのサポートとして、2007
年 CIMAC 大会参加者へのお土産の費用を負担す
る。
・ノルウェー…25 のメンバー(13 は船会社)で構成
されている。2006 年は 1/25(オスロ)と 10/26(ベル
ゲン)に総会を開催した。秋の総会ではガスエン
ジンの論文 4 件(エンジン開発、サービス&メン
テ、フェリー用ガスエンジン、小形船用ガスエン
ジンの経済性に関する内容)が発表された。次回
総会は 2007 年 1/30 の予定。
・スウェーデン…19 のメンバーで構成されてい
る。年に 2 回のミーティングを開催している。
・スイス…9 のメンバーと 3 のゲストメンバーに
より構成されている。2006 年は 4 回(2,5,8,11 月)
のミーティングを開催した。
・英国…16 のメンバーにて構成。3 月 8 日にロン
ドンでの World Maritime Conference で舶用におけ
るガス燃料に関するパネルデスカッションを実
施した。
5.9 2007 年 CIMAC 大会関連
(1) 準備状況概要
オーストリア NMA より 2007 ウィーン大会の
準備状況が報告された。
・大会準備の計画スケジュール通りに準備が進行。
―6―
・大会の仮プログラムの準備完了、12 月に発送
予定。
・最終論文の評価を実施中。
・展示会場スペースに関し、現時点で 70%に相
当する展示申し込みがある。
・ソーシャルプログラム(開会セレモニー他各種
行事)の内容を決定し、詳細を準備中。
・幾つかの積極的なスポンサー申し入れもあり、
計画より多くの収入が見込まれる。
・ホテルとの契約完了。
・大会収支は現時点で計画通り(参加者 750 名を
予定)。
(2) 論文とセッションプログラム
・アブストラクト 273 の応募(新記録)から 176
を採択し最終論文を準備中。
・既に 132 の最終論文を受領済み。
・ガスエンジンのセッションを増やし、Electronics
関係のサブセッションを新たに 4 つ設けた。
・User のセッションの構成を変更し、舶用・陸用
の 2 つのセッションとした。
・Collin Trust Lecture は Prof.Helmut List(AVL) に
よる“Energy situation in the future”。
(3) バーターアグリーメント
・3 回のフルページ広告
⇔展示ブース提供と記者 2 名の入場
Diesel & Gas Turbines Worldwide
・3 回のフルページ広告、全アブストラクト掲載
の特別号発行と 1000 部の配布
⇔展示ブース提供と記者1名の入場
Schiff & Hafen
・3 回のハーフページ広告
⇔プレススタンド席の提供と記者 1 名の入場
Fairplay Solutions 他、全 11 社
(4) ユーザー調査
ユーザーの CIMAC に対する興味、CIMAC 大
会への出席などの促進を目的としてインター
ネット調査を実施(本年 12 月末まで)。
(5) CIMAC2010 年大会候補地投票結果
CIMAC2010 年大会開催地として中国とノル
ウェーが立候補、開催地を最終決定するに
NMA,NMG,CM による投票が実施された(8 月)。
全 40 票のうち 28 票が投票され、ノルウェー:
20 票、中国:6 票、棄権:2 票であり、次回大
会はノルウェー開催に決まった。ノルウェー代
表より大会開催地はベルゲンとの報告があっ
た。
5.10 次回以降の評議員会
・次回会議:恒例により CIMAC ウィーン大会
前日(2007 年 5 月 20 日)に大会会場で開催。
–11:00 ~ 13:00 CIMAC 役員会
–14:00 ~ 16:00 CIMAC 評議員会
–16:30 ~ 17:30 Get-together(役員、評議
員、大会関係者、WG&セッション議長)
・次々回会議:2007 年 11 月 22 日にドイツ、フ
ランクフルトで開催。
以上
W 杯直前の 6 月にはミニチュアのサッカーゴ
ールが飾ってあったホテルの前庭は、クリスマ
スの飾りつけになっていました。昨年はとても
寒い中でクリスマス市を見に行った記憶があ
りますが、今季は世界的に暖冬で東京と同じく
らいの気温でした。暖かいのは良いのですが、
やはりクリスマスには似合わない感じがしま
す。
写真2 街の様子
財政健全化の議論を一年ほど前からやってき
ましたが、ようやく CIMAC 本部運営費用は加
盟国・団体の会費で賄う、という基本的な姿(そ
のための会費値上を行う)に落ち着きました。
前日の役員会での議論では、財政改善案は事前
に配布された評議員会の議題案には含まれてい
ないため、問題提起のみとして次回審議とする
方針でありました。しかし、評議員会で問題提
起したところ自然発生的に会費値上の提案があ
り、一部に不満があったものの、ほぼ全員一致
で採択されました。財政健全化の方向がでたこ
とで、今後は CIMAC 大会や CIMAC サークルの
運営も自由度が大きくなり、より魅力的になる
ものと期待します。(伊藤恭裕)
今年は 3 年毎の大会年で、CIMAC ウイーン大
会が開催されます。出来るだけ多くの方が参加
され、世界のトップレベルの方々と技術論議を
楽しまれることを願っております。もちろん歴
史の都ウイーンの観光も楽しめます。
(田山 記)
―7―
事務局通信
テーマ
1
次回日内連講演会計画
“船舶からの排気エミッションの規制動向と計測に関する最新情報”講演会
―ISO8178 に関する最新情報―
―いよいよ規制が強化される船舶からの有害エミッション―
この度、本年度三回目の日本内燃機関連合会主催講演会を催すこととなりました。
現在からの排気エミッション規制は大きなテーマとなっております。IMO(国際海事機関)での議論
も進み、いよいよ実行の段階に来ています。今回は、エミッション規制の最新動向に加え、各エミッシ
ョンの計測に焦点を当て、現在市場に出ている各計測法とその使用実績、問題点、新たな使用方法など
を、それぞれの分野での第一人者により、本件に関するそれぞれの切り口からの最新の情報を御提供い
ただくことといたしました。
いずれの情報も内燃機関のメーカー、ユーザーにとって非常に重要なものです。つきましては、原動
機ユーザー、原動機メーカー、行政関係者など本問題に興味のある方、日頃これらの分野の計画、設計、
開発、研究、運転実務に携わっておられる方々の多数のご来聴をお願い申し上げます。
(1)日
(2)場
時
所
2007年2月15日(木) 09:30~17:00
三菱ビル コンファレンススクエア エムプラス M+ 10F
グランド
(東京都千代田区丸の内2-5-2 TEL 03-3282-7777)
(3)
講演プログラム
09:25~09:30 開会の辞
09:30~10:20
1) 最近のエミッション規制の動向
----CIMAC,IMO におけるエミッション規制の議論の動向は?
10:20~11:10
2) ISO8178(排気排出物測定)の最新情報
----改定作業の状況と主な改正点
11:10~12:00
3) 船級協会の対応
----国内における認証の状況と今後の対応
----------------- 昼
TC70/SC8 国内委員会主査
日本海事協会
食------------------
13:20~14:10
4) NOx モニタリングの実際
----IMO のモニタリング検証手段に対応できるか
14:10~15:00
5) 地球温暖化ガスの規制に対する考え方
----ISO で作成中の GHG ガス評価指標とは
------------------ 休
CIMACWG 国内委員会主査
日本船舶技術研究協会
海上技術安全研究所
憩 ------------------
15:20~16:20
6) 船舶からの排気エミッションに対する東京都の考え方
東京都
----船舶の影響度は? 長期的にどの方向に動くのか?周辺自治体との連携は?
プログラムは都合により予告無く変更されることがあります
お問い合わせ:日内連講演会事務局(担当:上原) Tel : 050-3536-7846
―8―
Ⅲ.
CIMAC WG 関連
Ⅲ-Ⅰ
CIMAC WG "船級協会―ディーゼル"
フリードリッヒスハーフェン国際会議(2006 年 9 月)出席報告
CIMAC WG “Classification Societies-Diesel ” 国内対応委員会
主査 高橋 正英*
1.はじめに
今年 2 月に、CIMAC WG2 の国内対応委員会主
査を花房前主査より引き継いだ。この WG は、
2004 年 の CIMAC 京 都 大 会 よ り 始 ま り 、
MEETING は年 2 回行われている。3 月に開催さ
れた ROSTOCK MEETING も含め日本からはこ
こ 3 回出席していない。また、これまで国内対応
委員会も発足していなかったが、8 月に第 1 回目
の会合を開き、現在懸案の項目について協議し本
会議に臨んだ。
2.開催日時
3.開催場所
2005 年 9 月 7 日(木)
MTU Friedrichshafen GmbH
写真2
写真1
MTU 第 2 工場
4.出席者
Mr.K.B.Hansen(Chairman,MANDieselA/S,Denmark)
Mr.St.Stutz(Secretary,Wartsilla Switzerland)
Mr.J.Andas(Rolls-Royce,Norway),
Ms.J.Jafs(WartsillaFinland)
,Ms.L.Gambini(Wartsilla Italia)
Dr.J.Triemel,Mr.D.Hess(MTU,Germany),
Mr.N.Rattenbury(IACS-MP,LRS,England),
Mr.P.Kloppenburg(WG10,Holland),
Mr.M.Just(MAN Diesel AG,Germany)
Mr.R.Boom(Woodward,WG15,Holland)
Mr.C.Hadler(IACS-MP,GL,Germany)
Mr.H.Heuer(Caterpillar,Germany)
Mr.M.Fanspets(Scania,Sweden)
Mr.M.Heseding(VDMA,Germany)
Mr.M.Takahashi(MES,Japan)
計 16 名
*
三井造船
会議の風景
5.審議内容
1) CIMAC WG10(Users)活動報告
現在メンバーは 35 名。極東地域のグループを
作るか検討中。活動の中でエンジンメーカとは非
常に良い関係を築いているとのこと。
2) CIMAC WG15(Engine Electronics & Automation
System)活動報告
活発には活動できていない。コモンレールの形
式承認や”overspeed-overriding”の共通の解釈が現
在の懸案事項とのこと。
3) 開放,吊上要具の船級承認について
要具の中でも特に開放や吊上げに使うものに
ついては、安全上の理由で船級が何らかの形で承
認した方が良いのではないかという IACS-MP に
対する提案。現在は天井クレーンが一部の船級で
承認が必要であるのみ。IACS-MP に提案として
申し入れる。
4) EIAPP 証書共通テンプレートについて
EIAPP 証書,テクニカルファイルについて現在
ライセンサーで共通のテンプレートを作成して
いるが、IACS-MP として共通のテンプレートは
作られないのかというもの。IACS-MP としては、
それ自体は船籍国マターであり、IACS-MP とし
て作成するつもりは無いとの見解。現状では、
IACS-MP 側と CIMAC WG02 側で方向性を見出
すのは難しく、設計者,製造者側で何らかの方向
性を見出し、船級の処理のスピードアップに注力
する方が賢明であるとの結論となった。
5) グリーンパスポート
日本国内でも少しずつ議論になっているが、具
体的にははっきりとしていない状況。9 月 14 日
の VDMA(ドイツ機械工業連盟)の MEETING で
―9―
議論に上がる予定で、CIMAC WG02 としては来
年春の次回の MEETING まで状況を見守ること
とした。
6) IACS UR M66,M67(クランクケース安全弁,オ
イルミストディテクタ)
現在、記述内容について最終的な摺り合わせを
行っている状況であり、それがクリアになれば発
効に至る。しかし、これまでの内容から大きく変
更になるものではなく、来年 1 月からの施行につ
いてダイハツオイルミストは対応可能とのこと
だが、クランクケース安全弁の開発の遅れが気に
なるところである。現時点では、ルールをクリア
した安全弁は無く今後もフォローが必要である。
この MEETING では、再延期の話は全く出ていな
い。
7) 船級間の相互認証
特にストック品等を例に上げ、IACS に参加し
ているどれか一つの船級の承認を受けていれば
他の IACS メンバーの承認が自動的に受けられる
ようにしたいとの CIMAC WG02 の提案。この提
案を IACS-MP 側で前向きに検討できれば、製造
者側全体としてメリットがあるものと考える。提
案内容を再度見直し、IACS-MP に提出し次回の
JOINT MEETING で議論する。
8) FMEA 共通プラットフォーム
2003 年 11 月に WG15 から IACS-MP に対して
提案したがその後動きがなく、今回再度申し入れ
た。
9) 船級証書の有効性
設計承認及び形式承認については、各船級の対応
がまちまちであり、設計者、製造者共に無駄な費
用が発生していると思われる。CIMAC WG02 と
しては、IACS UR M44 の記述内容を見直して、
上記の無駄な費用が発生しない統一した対応と
なる様な提案として申し入れる。
10) 海賊部品について
海賊部品の排除については、船級に”Approved
suppliers”のリストを提出するという案があるが、
2 ストロークと 4 ストロークメーカで各々思惑も
違うため次回の MEETING までに再度議論する
こととした。
11) 保証期間中の事故情報の開示について
IACS-MP からの提案として題記情報の開示が
求められている。本提案に至った背景や意図等を
十分に確認した上で次回の MEETING までに再
度議論する。
7.おわりに
今回初めて CIMAC の会議に出席することとな
ったが、これまで国内委員の経験すらなく、いき
なりの国際舞台ということで戸惑うことが非常
に多かった。MTU の所在するフリードリヒスハ
ーフェンは、ボーデン湖のほとりの風光明媚な都
市であり観光客が多く見られた。
写真3
写真4
ボーデン湖の観光船
CIMAC WG メンバーの皆さんと
前日は、メンバーと観光船にてマイナウ島の観
光、当日は、MTU 第 2 工場の工場見学と非常に
貴重な経験ができた。
最後に、このような重要な会議に出席する機会
を与えていただいた JICEF 並びに国内対応委員
会の皆様に厚くお礼申し上げます。
6.次回会議予定
2007 年 5 月 21-24 日の CIMAC ウィーン大会
に合わせて計画する。
―10―
以上
Ⅲ-Ⅱ
CIMAC WG "潤滑油"
ゲント国際会議(2006 年 9 月)出席報告
CIMAC WG “Marine Lubricants” 国内対応委員会
主査 塚本 達郎*
1.はじめに
この度,2006 年 9 月 27 日(水)に開催された
CIMAC WG8 ”Marine Lubricants”の第 42 回会
議(議長:H. Gehring(MAN B&W),幹事:K. C.
Lim(BP Marine))およびその翌日(9 月 28 日(木))
に開催された CEC "Marine and Large Engine
Group" 会議(議長:A. Dunn(Infineum),幹事:
D. J. E. Vrolijk(Oronite))に出席したので,その概
要について報告する.今回の会場は,ベルギー
のゲントにある Chevron Technology Ghent であ
る.
2.CIMAC WG ”Lubricants”会議
議長の H. Gehring 氏(MAN B&W)の開会の
挨拶の後,最初に今回のホスト役である
Chevron の W. Rossen 氏より歓迎の挨拶および
Chevron の歴史,概要,ベルギーでの Chevron
の概要などについて説明があった.
出席者の確認,名簿の確認がされた.今回は
ハンブルグでの SMM と日程が重なったため欠
席者が多く,出席者は16名であった.MTU
からの委員が交代になり,新委員の A. Keller 氏
の紹介があった.また,長期にわたり出欠の連
絡のない Germanischer Lloyd の委員の扱いにつ
いて議論がなされ,再度連絡を試み反応がない
場合には,メンバーから除くことになった.
写真1 会議の様子
Sub-group2 で作成した原稿「Impact of low
sulphur fuel on lubrication of marine engines」に対
してメンバーから寄せられたコメントについ
て検討した.この原稿は,8月末にメンバーに
送付されており,コメントを求められていたも
のである.今回の議論をまとめて Sub-group 主
査の C. Roejgaarg(MAN Diesel)が,最終原稿を作
成し,Editor Group の確認を経て CIMAC 本部へ
*
東京海洋大学
提出される.
表1 出席者リスト(順不同,敬称略)
H. Gehring
K.C. Lim
G.Fleischhack
B. Svensson
D.J.E. Vrolijk
D.O. Halle
A. Mayhew
J. Keraval
V. Doyen
R. Drijfholt
C. Roejgaarg
K. Juoperi
W.V. Rossen
L.F. Lastres
R. Metz
A. Keller
T. Tsukamoto
MAN B&W Diesel AG
BP
OSC (1 日目のみ)
Alfa Laval
Chevron Oronite
DNV
Lubrizol
S.E.M.T. Pielstick (1 日目のみ)
Total (2 日目のみ)
Wartsila Switzerland Ltd
MAN B&W Diesel A/S (1 日目のみ)
Wartsila (1 日目のみ)
Chevron
Petrobras
MTU
MTU
Tokyo University of Marine
Science
and Technology
CEC "Marine and Large Engine Group"の活動
概要について D. J. E. Vrolijk 氏(Oronite)より
説明があった.現在4つの sub-group に分かれ
て活動している.(詳細は後述)
関連する他の WG 活動について,K. Juoperi
氏(Wartsila)から6月にオスロで開催された
WG”Heavy Fuel”の概要について説明があった.
Sub-group の活動状況について,報告があった.
現 在 , 4 つ の Sub-group , 「 1. Medium Speed
Engine Lubrication Guideline Up-date」,「2. Impact
of Emission Control Measures on Lubrication」,「3.
Flash Point 」 , 「 4. Used Oil Analysis User
Interpretation Guide」が活動しており,現状につ
いて報告があった.このうち 1 は,最終的な原
稿の確認作業を行っており,2007 年秋の会議ま
でには完成させる予定である.2 は,上述のよ
うに今回の会議で原稿「Impact of low sulphur
fuel on lubrication of marine engines」の検討が行
われ,作業がほぼ終了した.Emission 関係のテ
ーマで引き続き活動することを計画している.
3 は使用油の分析項目として Flash Pint が必要で
あるかどうかを検討すること,もし必要であれ
ば標準的な Flash Point の計測法を決定すること
をテーマとしている.4 は原稿を作成中で,次
―11―
定である.
次回会議は、2007 年 3 月 30 日に Alfa Laval
がホストとなって開催される予定である.
回会議までに原稿を完成させる予定となって
いる.
次回会議は,2007 年 3 月 29,30 日に Alfa Laval
がホストとなって開催される予定である.
3.CIMAC 潤滑油 WG 会議 Sub-group 会議
9 月 27 日(水)の午後,15 時より Sub-group 会
議が開催された.所属する Sub-group1 の会議に
出席した.前回議事録に沿って,Medium Speed
Engine Lubrication Guideline Up-date の課題事項
について検討した.
4.CEC "Marine and Large Engine Group" 会議
会議は、9 月 28 日(火)の 9 時過ぎより,議長
の A. Dunn 氏(Infineum)が欠席のため,V. Doyen
氏(Total)が議長となって始まり,出席者は 11 名
であった.最初に,Sub-group のメンバー構成の
確認,議事録の確認が行われた.
K. C. Lim 氏より,Flash Point に関する潤滑油
WG 会議での検討状況について説明があり,も
う少し CIMAC の Sub-Group3 で情報や文献を集
めて検討を続けることになった.
現 在 . 4 つ の Sub-Group , 「 1. TDG-L-094
(Determination of Asphaltens in Used Engine Oil)」,
「2. TDG-L-095 (Determination of Insolubles in
Used Engine Oil)」,「3. TDG-L-096 (Performance
Characteristics of Cylinder Lubricants) 」 , 「 4.
TDG-L-097 (Liner Lacquer Formation Tendency
and Factors Influencing High Oil Consumption)」に
分かれて活動を行っており,それぞれの
Sub-Group から活動状況について報告があった.
このうち1では、8つの組織で Round Robin テ
ストを行ったが,4つの組織でうまく結果が出
なかったので,再度 Round Robin テストを行っ
ている.2では、5 つのサンプルを6つの組織
に送って Round Robin テストを行っている.1
つを除いて結果が返ってきているので,今後こ
の結果について議論していく.4は,原稿がで
きたので,Sub-group 会議で確認作業を進める予
―12―
図2
図3
ブルージュのレストランでの会食
ゲントの鐘楼からの眺め(聖ニコラス教会)
Ⅲ-Ⅲ
CIMAC WG "ガス機関"
フランクフルト国際会議(2006 年 10 月)出席報告
CIMAC WG “Gas engine”
1. 日時および出席者
日時 2006 年 10 月 19 日(木)10:00~16:00
場所 フランクフルト、VDMA
出席者
FREDRIKSEN,Stein
BERG, Pierre
MOOSER, Dr. Dirk
DIJKS, Albertus
KLIMA, Jiri
HERDIN, Dr. Gunther
BERAN, Dr. Robert
ROLLS-ROYCE
SEMT PIELSTICK
CATERPILLAR
WAUKESHA
PBS TURBO
GE JENBACHER
AVL LIST
ARRIBALZAGA, Peru
GUASCOR
CALLAHAN, Timothy
SWRI
EINANG, Per
MARINTEK
Magne
PLOHBERGER,
DEUTZ
Diethard
SYSTEMS
GOTO, Dr. Satoru
NIIGATA
POWER
POWER
SYSTEMS
NERHEIM, Lars
Ricardo
WILLIKSEN,
DET NORSKE VERITAS
Harald
HUCHTEBROCK,
FEV
Bertold
MOTORENTECHNIK
HANENKAMP,
JUNG,
Rudolf
Axel
MAN B&W DIESEL
DEUTZ POWER SYSTEMS
2. 今回会議の位置付け
議長の、Mr.NERHEIM から次の説明があった。
・WGリコメンデーションの構成、ヘッドライン、
サブジェクトを本日の議論により作成したい。
作成後、E-mail によるメンバ間のディテイル
情報交換を行っていきたい。
3. 議事
3.1 主要活動報告
3.1.1 JICEF 活動報告
新潟原動機の後藤氏が、WG17に対応する日
本のWG活動の報告を行った。参加メンバー社は、
新潟原動機、ダイハツ、ヤンマー、三菱重工、三
井造船、大阪ガス、東京ガス、事務局は日本内燃
機関連合会である。
*
新潟原動機
国内対応委員会
主査 後藤 悟*
(1)性能
絶対湿度と温度が発電効率に与える影響につ
いて、いくつかの資料がある。しかし、全ての場
合に当てはまるように定義・定式付けられたもの
ではない。より多くのデータが得られれば、有益
な推定式ができあがる。
サイトコンディションとして、
- 大気圧力
- 高度
- 絶対湿度
- 過給機吸い込み温度または室温
- 空気冷却機出口温度
- 背圧
- 冷却水温度
を考慮する必要がある。
室温と発電効率の関係は一様ではない。中型ガ
スエンジンの例では、温度上昇に伴い効率が低下
する場合と、殆ど変わらない場合がある。高度の
影響として、出力デレート算式がある。
(2)エミッション
日本では NOx とばいじんの規制値があるが、エ
ンジン排ガスのメタン浄化については具体的な
議論はされていない。メタン排ガスについては、
まず種々のガスエンジンの排出レベルを把握す
ることが最初のステップである。
(3)安全
舶用では、IMO 及び他船級が討議している内容
と方向性を知る。その後に具体的対応討議となる。
爆発を避けるために、安全弁設置が必要とされる
が、具体的な設計指針がない。排気煙道パージと
かガス検知器の指針が必要である。
(4) 燃料ガス品質
消化ガスには硫化水素とかシロキサンなどが
微量成分として含まれる。許容される比率が不透
明で、これら不純物の種類と濃度の指針が必要と
なる。
・JENBACHE 社の Mr.HERDIN が、パキスタンに
納入したガスエンジンによりサイトコンディシ
ョンの影響について評価した。次のコンファレ
ンスで公刊論文として出すとの報告があった。
・高度について検討することが必要であるかの討
議を行った。最新型ガスエンジンのBMEPは
2MPaまで上昇し、ミラーサイクルを採用す
る場合が多い。このような設計条件では、過給
機の適合性が重要である。従い、高度の影響即
―13―
ち高度と出力デレートの関係も議論が必要であ
るとの共通認識に至った。
・本資料記載のサイトコンディション要件が、過
給機性能に与える影響について討議することが
重要であると認識された。SEMT 社の Mr.BERG
が過給機メーカ ABB 社の Mr.LECHNER(今回
欠席)に、サイトコンディションの影響につい
ての検討実施を依頼する事となった。
3.1.2 各サブWG
(1)ガス品質
・GUASCOR社のMr.ARRIBALZAGAは、燃料ガス
中の不純物が燃焼とか部品耐久性に与える影響
について、経験的事例紹介を行った。下水処理
消化ガスに含まれるシロキサンの影響は、燃焼
室構成部品の損傷とか局所過大な磨耗を引き起
こす。アンモニアは他の物質と結合し腐食の一
因となる。また燃焼により、排気排出NOx濃
度を上昇させる。
硫化水素はメタルにアタックを与える。潤滑油
にも影響する。メタル部分の侵食は化学反応で
生ずる。その他、エンジンに影響を与える物質
として、硫黄分、ハロゲン物質、残渣油、ター
ルがある。
・Ricardo社のMr.NERHEIMが、燃料ガスの燃焼性
評価指標として、1995年に東京ガス、リカ
ルド、陸用内燃機関協会でまとめた資料(CIMAC
D35/Interlaken,1995)の説明があった。
水素含有量が少ない場合の燃料ガスの場合に有
効な指標である。
・JENBACHER社のMr.HERDINが、夏と冬で燃料
ガス性状が大きく異なる事例を紹介した。夏は
全ての成分が気化しているが、冬場は液化した
成分があり、ガスパイプの先端から液化ガスが
流れ出ている写真を紹介した。このような事例
では、従来のMNは燃焼性の指標にはならないと
報告している。
・ガス品質、性状変化がエンジン運転などに与え
る影響を補償する機能は、シンプルな制御シス
テムが良い。
・SWRI 社の Mr.CALLAHAN が、各社独自のノッ
ク指標を持っている。メタンに二酸化炭素とか
窒素などの不活性ガスを混合した場合の可燃
範囲変化について調べた文献からの引用図を
紹介した(出典:Zebetakis,M.G. ”Flammability
Characteristics of Combustible Gases and Vapours”,
Bulletin 627,Bureau of Mines,1965)。影響を考察
する際の参考となる。
(2)排ガス
・地域毎に異なる排ガス性状が話題に上がった。
ドイツでは町レベルで独自のルールを設けてい
る。アメリカでも同様に、州毎に異なる。特に
カリフォルニアは規制値が厳しくてエンジンは
設置できない。
・上記傾向は世界的になっており、新しいディス
トリビュータが参入する際の障害となりつつあ
る。ロビー活動が必要との意見が出た。
・JENBACHER社のMr.HERDINが、ホルムアルデ
ヒドの生成と計測に関して、ミュンヘン工科大
学がFVVプロジェクトを始めようとしていると
報告があった。前回も同様な事を話していたが、
具体的な成果はまだのようである。
(3)安全、信頼性
・DNVのMr.WILLIKSENは、2007年1月始に
舶用ガスエンジンの安全指針を公刊する予定で
あると報告した。
・GUASCOR社のMr.ARRIBALZAGAは、漁船用ボ
ート会社から、プロパンガスエンジンを搭載し
た場合のルールについて問合せを受けていると
報告した。プロパンは石油会社が販売している
ので、天然ガスに比べて安いと言う。DNV曰く
安全指針は、メタンを利用するガスエンジンと
定義されているので、プロパンの場合はケース
バーケースで討議されるとの見解を述べている。
・Mr.NERHEIM から、舶用と CHP 用の安全装置
設置に関する CIMAC ドキュメント作成の提案
がされた。また EUROMOTO は ATEXT レギュ
レーションにポジションペーパーを準備してい
るので、Mr.NERHEIM がこれを調査することと
なっていたが、まだ調査報告がされていない。
3.1.3 その他の情報
・ガスエンジンビジネスの話題として、「米国で
は小型ガスエンジンがブームになっている。ガ
スガバナステーション、ガスコンプレッサステ
ーションに利用されている。この分野ではワー
ケシャが大きなシエアを持っている。」と言う
話があった。
・また、インド、チャイナもガスブームである。
ロシアのガスエンジンマーケットはグローイン
グアップとの話も出た。
4.次回
2007年3月27日(火)
ベルリン市、ドイツ国
―14―
以上
Ⅲ-Ⅳ
CIMAC WG "Exhaust Emission Controls"
キール国際会議(2006 年 10 月)出席報告
CIMAC WG “Exhaust Emission Controls”
1. はじめに
2006 年 10 月 31 日にドイツのキールにある
Caterpillar Motoren で開催された第 39 回 CIMAC
Exhaust Emission Control WG の国際会議に出席し
たので、その概要について報告する。
2. 日時
2006 年 10 月 31 日
3. 場所
Caterpillar Motoren (MaK)
写真 1
会場となった Caterpillar Motoren の 6 番ゲート前
4. 出席者 今回は以下の 16 名が出席した。
Mr G Hellen (Wartsila Finland),議長
Mr J Boij (Wartsila Finland)
Mr F Fleischer (MAN B&W Diesel AG)
Mr H-J Goetze (Germanischer Lloyd)
Dr U S-Kelling (Caterpillar Motoren GmbH)
Dr S Henningsen (MAN B&W Diesel A/S)
Ms A Kasper (Wärtsilä Switzerland)
Mr K Valde (Rolls-Royce Marine AS Engines-Bergen)
Dr M Ioannou (National Technical University of Athens)
Mr J DeHart (Navsea)
Mr J P Olivier (UK Ministry of Defence)
Mr C L. Dijkstra (Royal Netherlands Naval College)
Mr D. Stapersma (Royal Netherlands Naval College)
Mr H Kihara (MHI Europe)
Mr S Hanayama (Ocean Policy Research Foundation)
Dr M Kawakami (Niigata Power Systems Co., Ltd.)
*
新潟原動機
国内対応委員会
主査 川上 雅由*
5. 議事
De Hart 氏から、米国の MARPOL ANNEX VI 批
准作業は上院を通過したが、日程は明確になって
いない旨コメントがあった。前回議事録が承認さ
れ議論に入った。
写真 2 会議の様子
5.1 規制動向の説明
(1)IMO-MEPC55、BLG の動向
Fleischer 氏から 10 月開催の IMO-MEPC55 の主
な審議内容が CO2 インデックスと Exhaust Gas
Cleaning System - SOx 排 水 基 準 で あ る た め
EUROMOT は同会議に出席しなかった旨報告が
あった。
BLG10 では何も決定されなかったがとの前置
きで、前回の WG からの状況について以下の報告
があった。
・ 2 件の Corresponding Group (CG)が設置され、
情報交換が行われた。CG A は米国が議長とな
り、MARPOL ANNEX VI の規制改訂について
審議した。多くの国が新設機関の 2 段階の規
制強化を支持した。2010 年からの 2 次規制で
は機関本体での対応を基準とし、2014/2015 年
からの 3 次規制についてはそれぞれ考慮され
た技術によった数値が提案されている。
既存船については、ケース毎によって規制を
検討すべきや、規制は適用すべきでないとの
意見があった。
その他、規制 14 の SOx に関する意見もあっ
た。
CG B はノルウェーが議長になり、NOx テクニ
カルコード改訂と ANNEX VI の見直しにつ
いて 135 項目について議論された。
これらの CG の審議結果が 11 月に開催される
中間会議に報告される。この中間会議で合意
―15―
いても検討される。
された結果が来年 4 月に開催される BLG11 に
・EPA のカテゴリー1,2 の機関については、Tier
提案される。
3 は、2012 年 機関本体で、2015 年後処理含む
・ 議長からレベルはどの程度か質問があり、
Fleischer 氏が 2 サイクルは 15%、4 サイクル残
対策で検討される。
渣油が 20%程度と EUROMOT の考えを示した。 ・CARB は漁船以外のハーバークラフト機関にお
機関単体での対策では、高温腐食や信頼性の
いては換装によるコンプライアンスを 2008 年、
観点から妥当のレベルであり、EPA との話し
2014 年で規制にしようと考えている。漁船は
合いでもそのように説明しているとの話があ
2011 年、2018 年でコンプライアンスが検討され
った。
ている。
・ 日本は規制レベルが機関のカテゴリーによっ
・減速運航について CARB は現状の 20 カイリ内
て場合分けされるのは不公平だという観点か
12 ノットから、40 カイリ内 10 ノットが検討さ
ら、公平な規制とすべきとの考えがある旨説
れている。
明した。これに対し、Fleischer 氏は EUROMOT
・ CARB は燃料中の S 分は SECA の 1.5%から 2015
の当初の提案は 2 サイクルも 4 サイクル残渣
年に 0.5%に低減を検討している。
油も 1 次規制値より-2g/kWh であり、それを 1
・CARB は新設、
改造機関に対し 2010 年に NOx,PM
次規制レベルで比較すると 2 サイクルが 15%、
30%削減、新設機関に対し 2015 年に NOx 90%、
4 サイクルが 20%になったと説明有。
PM60%削減(いずれも IMO Tier 1 に対して)を
・ Kelling 氏から PM、スモークに関しての質問
検討している。
があり、Fleischer 氏は低質油を使う場合 50%
・CARB で補機の試験結果について報告されてい
以上がサルフェートであり、S 分の多い燃料
る。燃料中 S 分が 2.4%で 5 ケースの負荷につい
の PM の計測方法が困難なので燃料中の S 分
て PM 計測を実施し、83%がサルフェート、4%
低減を検討している。また、燃料中の S 分を
がカーボン、4%が灰分他となっている。詳細は
換算する式も提案されているが、サルフェー
Web サイトで確認できるとのこと。
ト分を完全には評価していないとのコメント
・情報として、EPA は Wartsila, MAN, MaK にカテ
もあった。
ゴリー2 の Tier 2 証書を取るよう依頼を出して
議長から、S 分の多い Marine Diesel Oil では
いるが、燃料中 S 分が多いと PM の対応ができ
EPA Tier 2 の PM を保証できないとのコメン
ない場合があるとのことで積極的な対応はして
トがあった。
いないようである。
・ 華山氏から INTERTANKO から提出された燃
2007年2月に開催される会議“Clean Ships:
料中 S 分に対するグローバルキャッピング強
Advanced Technology for Clean Air”の情報があった。
化内容について説明があった。これに対し、
(3) Europe marine-EU, River Rhine, etc.の動向
Goetze 氏より前回から舶用関係では新しい情報
Fleischer 氏は機関メーカーは問題なく、市場
はないということでガソリン機関等の小形機関
の問題であると話があった。また、Goetze 氏
に関する動向の報告のみであった。
から S 分を下げるにはエネルギーが必要なの
(4)ノルウェー舶用機関NOx課税
で、これも考慮する必要がある旨コメントが
Valde氏からノルウェーで検討されているNOx課
あった。
税について以下報告があった。
(2)USA marine – EPAand CARB, etc.の動向
・
Gothenburg議定書により、ノルウェー国内
DeHart 氏から以下報告有。
の陸用機関、舶用機関(ノルウェー海域に入
・SECA についてはフィージビリスタディを 2007
る船舶も含め)、航空機(国内線)、車両用
年中旬まで行い、カナダ、メキシコを含めて
機関にあと2ヶ月で規制が開始できるかはわ
2008 年中旬に提案予定。
からないが、NOx課税が来年から施行される。
・カテゴリー1,2 の機関については、2007 年か
ら Tier 2 規制が有効になり、カテゴリー3 の機
・
最終決定ではないが€2.00/kgの課税が検
関については IMO 規制案が満足いくレベルで
討されている。
あれば、IMO 規制案で決定される可能性がある。
・
Boij氏から、SCR脱硝装置等によるNOx削
2007 年決定予定。
減に対し減税処置があるか質問があったが、
・2030 年の国の登録での舶用機関ゴールは、カテ
現時点では不明。
ゴリー1,2 で NOx 16% PM 15%削減、カテゴリ
(5)アジア-舶用、陸用プラント
ー3 では NOx 12%、PM 45%削減。車両用機関
川上からアジアの明確な動きはないが、インドが
では、NOx 12% PM 10%削減で、カテゴリー1,
本年 9 月に EUROMOT で陸用、舶用機関に対す
2 及び車両用機関の燃料は蒸留油で燃料中 S 分
る規制の状況について報告しているので、以前報
は 2007 年に 500ppm、2012 年に 50ppm。
告したものと変わっていない旨報告した。また、
カテゴリー1,2 の機関については、既存船につ
―16―
日本も陸用、舶用で動きはないが、IMO 排ガス規
制及び NOx テクニカルコード見直し等での活動
内容の項目について報告した。
また、この日本の活動の中で、3 次規制での沿岸
域でのNOx規制強化、外洋での GHG 悪化抑制
優先の Geographical 規制コンセプトと PM の寿命
に関する シミュレーション調査結果について華
山氏からプレゼンがあった。
・Goetze 氏からモニタリング計測結果を踏まえた
改定案はでるかとの質問があり、BLG11 で提案
予定と回答。
・PM の寿命の調査結果も踏まえ、Hellen 氏から
技術的に可能であれば基本的な考えは理解でき
るが、規制については複雑になる可能性がある
旨コメントがあった。また、このような切替は
電子制御の部分のみになるので、10~20%程度
が限界であろうとのコメントもあった。
Fleischer 氏は以前からこのコンセプトに反対で
あった。以前よりは理解していただいたが、各
国で規制が異なったり、種々問題があり困難で
あるという意見は変わらなかった。時間のかか
る提案になるであろうとのコメントがあった。
さらに、Kelling 氏からは、電子制御では 10~
20%削減は可能であるが 50%削減は不可能との
コメントがあった。
(6)米国パワープラント
Boij 氏から米国の陸用機関規制動向について以
下報告があった。
・Final US CI NSPS (displacement > 30 liters per
cylinder engine)が7月11日に発行された。排気エ
ミッション規制レベルは以下の通り。
-NOxは1.6 g/kWh (約200 mg/Nm3 (15 % O2)) /
90 % 削減
-PMは0.15 g/kWh (約 20 mg/Nm3 (15 % O2)) /
60 % 削減(EPA Method 5)
-燃料中S-%は General rule max 500 ppm S
(0.05 wt-% S).対象外の地域有。
大形の低質油焚き機関は特別地域でSCRと
ESPの設置が必要。
・US SI (Spark Ignition) NSPS (New Source
Performance Standards) と NESHAP Draftが6月
12日にBest Demonstrated Technology (BDT)を基
本として発行された。
NESHAPでは、ガスエンジン250 < HP< 500 (更に
大 形 機 関 も 同 等 ) は 93 % CO 削 減 ま た は 14
ppm-v (15 % O2) ホルムアルデヒドを満足しな
ければならない。
NSPSでは> 500 hpの常用SI 天然ガス焚きガス
エンジンに対して、
2007年7月1日から
- 2.0 g/HP-hr (190 ppm at 15 % O2) NOx
- 4.0 g/HP-hr (650 ppm) CO
- 1.0 g/HP-hr (280 ppm) NMHC
2010年7月1日から、
- 1.0 g/HP-hr NOx (about 95 ppm at 15 % O2)
- 2.0 g/HP-hr CO (about 320 ppm)
- 0.7 g/HP-hr NMHC (about 195 ppm) :
これらはNMHC以外基本的に対応可能である。
(7)世界銀行パワープラント
Boij 氏から国際銀行等の状況について以下報告
があった。
EHS(Environmental Health and Safety Guidelines)
のガイドラインが性能基準にあり、3~50 MWの新
設機関に対するドラフトガイドラインを表1に示
す。単位はmg/Nm3 @O215%である。
表1 3~50 MW機関に対するガイドライン
NOx
Emission
PM
SO2
Liquid
50 or
860/1.5%
1460
0.15
S
A.740
g/kWh
A.570/1%S B.300 or
B.280
1.6
g/kWh
Gas
N/A
N/A
200
新設< 50MWeの熱発電プラントに対するガイド
ラインは、燃料に関係なく表2のようになる。単
位は同上。
表2 50 MW以上の機関に対するガイドライン
PM
100 –150
(in degraded airshed compensation)
SO2
2000(in degraded airshed 400)
NOx 2000(in degraded airshed 400)
また、AQG(Air Quality Guidline)について比較す
ると表3のようになっている。単位はμg/m3である。
表3 ガイドライン比較表
SO2
1 year
24-hours
10 minutes
NO2
1 year
1-hour
24-hour
PM(10)
1 year
24-hour:
O3
8
hour
daily
maximum
Proposed
Current
(WB 1998)
US EPA
(Primary
NAAQS)
50
125
500
80
150
-
80
365
-
40
200
-
100
150
100
-
20
50**
50
150
150**
100
-
235
これらに対して、EUROMOT は国際金融公社
(IFC)に対してポジションペーパをまもなく提出
予定である。
5.2 陸用サブグループ状況報告
サブワーキンググループの議長である Boij 氏
から以下報告があった。
前回の4月の会議でユーザーのメンバーが必要で
―17―
あると話したが、現在Cogen Portugalにコンタクト
しており、その結果、EDA – Electricidade dos Açores
(responsable for the electricity utility in the Azores
Archipelago (Portugal)液体燃料でのディーゼル発
電) が参加に興味を持っているとのことであり、
CIMACに関する情報を連絡済とのことであった。
5.3 Activities
(1)就航船機関データ調査
議長から就航船に搭載された機関の NOx デー
タ調査結果(WG10 Users 依頼事項)について、リー
ダーの Heninngsen 氏から前回調査継続が困難で
ある旨報告があり、WG Users に確認することに
なった。Poulsen 氏が同僚のユーザーグループメン
バーに確認することとなっていたが、まだ、結果
がでてこない。本件の活動は保留とし、議長が 1
ヶ月後の議長会議で Users 議長に確認することに
なった。
(2)EGCS-SOx 排水基準検討
スクラバーの排水基準検討グループについて
の状況について、現時点で SECA 対応スクラバー
の実績はなく、排水基準評価は困難である旨報告
があった。また、本件について本年 10 月に開催
された MEPC55 で英国及びフィンランド・ノルウ
ェーから提案があった旨報告があった。これに対
し、華山氏から MEPC55 での審議内容の詳細情報
が報告された。
しかしながら、他項目との優先順位から本活動は
保留となった。
(3)チェックリスト
Poulsen 氏から提案のあった将来の NOx、SOx、
PM に対する 2 次対策のチェックリストに対し、
議長が CIMAC Paper ドラフトを作成したので説
明があった。内容としては、NOx、SOx、PM 対
策に用いられる装置等とそれぞれの装置に対す
る概略記述、NOx、SOx、PM のこれら対策技術の
可能性についてまとめられる。DeHart 氏から
BLG10 で作成された各機関の NOx 低減対策と効
果等の表(ANNEX 1,2,3)のようにまとめてはとの
提案があり、議長がさらにドラフトを作成するこ
とになった。
また、この結果を来年開催される CIMAC ウィー
ン大会で発表すべきとの提案があり、検討するこ
とになった。さらに、本作業を来年の New Activity
にすることになった。
5.4 New activities
特に新しい提案は無かった。前項のチェックリ
スト作成に集中することになった。
5.5 CIMAC MEMBERSHIP
CIMAC 事務局からの要請として、議長から
CIMAC WG に参加するためには CIMAC 会員の必
要がある旨説明があった。各自確認して対処する
よう指示があった。
次回予定
2007 年 5 月に開催される CIMAC Congress の昼
食時間を使って開催されることになった。
6
*CIMAC 関係資料の配布について
日内連では、各 CIMAC WG 国内対応委員会の配布資料を、日内連ホームページ経由で、委員の皆様に
事前に配布するようにいたしました。各委員は、随時アクセスして最新の資料を入手するようにお願い
申し上げます。アクセスに必要な ID、PW は、各 WG のリーダー経由で入手してください。
*日内連 IP 電話番号
日内連に新しく IP 電話が入りました。
番号は、050-3536-7846 です。従来の電話に加えて IP 電話もご利用ください。
―18―
Ⅲ-Ⅴ
CIMAC WG "補機システムー設計"
アウグスブルグ国際会議(2006 年 11 月)出席報告
CIMAC WG “Auxiliary systems-design”
1.開催日時および出席者
2006 年 11 月ドイツのアウグスブルグで第2回
CIMAC WG “Auxiliary System-Design”会議があり,
出席したので報告する。
1)日時:11 月 7 日 9:00~17:00
2)場所:MAN B&Wdiesel Augsburg
3)出席者は本 WG Chairman の F.Deichman 氏
(Columbus Shipmanagement GmbH)を含め 23
名(日本より1名)
その他の出席者は以下の通りである。
C.Schneider(KRAL)
H.Koster(GEA)
M.Brandhoff(CSG)
M.Schlegel(MAN)
T.Theunissen(MAN)
P.Pallmann(Alfa Laval)
B.Knape(KNAPE)
P.Harris(CSG)
F.Leskow(ABB)
G.Vetter(MAS)
H.Schmidt(MAN)
C.Wichmann(Behrens Pumpen)
F.Zangana(MAS)
J.Hallstrom(Tranter)
N.H.Weichhold(BOLLFILTER)
T.Sandberg(Tranter)
T.Henriksson(WARTSILA)
M.Muller(Hapag-Lloyd)
H.Schulz(J.P.Sauer&Sohn)
K.Iwamoto(TUMST)
2 審議・報告内容
(1)本 WG,Chairman F.Deichmann 氏により
挨拶があり、WG の目的および5月に行われたキ
ックオフミーティングの議論の内容について説
明があった。
本 WG の目的は「メインエンジンあるいは補助
エンジン周りの補助機械を対象とし、技術的見地
から補助機械の最適設計のためのガイドライン
を作成すること」であることが説明された.また,
説明後の議論において,①蒸気発生プラントにつ
いても検討すること,②オーナーの意見を尊重し,
最適解を考えること,③作業効率を考え,対象シ
*
東京海洋大学
国内対応委員会
主査 岩本 勝美*
ステムごとにサブグループを立ち上げること
等の意見,要望があった。
写真1
出席者:Augsburg MAN の3号機の前にて
写真2
委員会会議風景
(2)MAN B&W の紹介
H.Schmidt 氏により MAN B&W 社の紹介が行わ
れた.2ストローク,4ストロークの舶用エンジ
ンの製品割合が高く,舶用推進システムの製造も
行われていることが説明された。また,20カ国
以上の製造拠点,ライセンシーネートワーク,会
社組織等についても説明が行われた。
(3)出席者自己紹介
出席者はエンジン,ポンプ,熱交換器,フィル
ター,コンプレッサー,清浄機,プラント等の製
造会社の方々であった。
(4)Recommendation の作成指針について
・コントロールシステムについても考えるべきで
あるとの意見があった。
・「船級ルールとの関わりはどうするのか」とい
う質問があり,F.Deichman 氏より船級ルールを
再評価して作成するのではなく,最低限備える
べき条件を記述した CIMAC Recommendation と
したいとの回答があった。また,船級ルールを
―19―
否定するような Recommendation とならいない
よう気をつけるべきで,船級協会でチェックの
必要性有りとの意見もあった。
・「他のWGとの関わりは」との質問に対して,
F.Deichman 氏 よ り , 今 ま で に W G “ Marine
Lubricants”で作成された「中速ディーゼルエン
ジンの潤滑油のガイドライン」等があり,これ
に習った補助機械システム用のガイドライン
を作成したいとの説明があった。
・「オーナー,ヤード,サプライヤーなどのどこ
を対象とするのか」との質問があり,F.Deichman
氏より,ガイドラインはオーナー,ヤードの議
論に左右されるので,本WGで作成するガイド
ラ イ ン は 最 低 備 え る べ き 条 件 を
Recommendation としたいとの説明があった。
・サプライヤーからの情報は最適な装置を定義す
る上では必要であるとの意見があった。
(5)サブグループの編成
対象のシステム毎にサブグループを作り,それ
ぞれのガイドラインを作成する。
出席者のサブグループ分けがあり,サブグループ
で補助システム,補助機器の設計ガイドラン作成
が検討されることとなった。サブグループ分けは
以下のように行なわれた。
・Steam generating system: Hamburg Sud
・Cooling Water System:
Mr.Muller, Mr.Wichmann, Mr.Sandberg and
Mr.Schmidt
・Fuel Oil System:
Mr.Schmidt,
Mr.Weichhold,
Mr.Mackel,
Mr.Koster, Dr.Schneider, Mr.Pallmann, Mr.Vetter,
Mr.Sandberg, Mr.Muller and Mr.Deichmann
・Lube Oil System:
Mr.Henriksson,
Mr.Weichhold,
Mr.Mackel,
Mr.Koster, Dr.Schneider, Mr.Pallmann, Mr.Vetter,
Mr.Sandberg, Mr.Leskow, Mr.Muller and
Mr.Deichmann
・Compressed Air System:
Mr.Schulz and Mr.Deichmann
尚、各サブグループにはリーダーは置かず,オ
ーナーの代表を含むようにすることとなった。
学を行った.見学は鋳物工場,加工工場,組立工
場,部品工場,エンジンテスト建屋の順で行われ,
ディーゼルエンジン1号機の記念碑も見学でき
た。
5 その他,雑感
第一回会議が 2006 年 5 月に開催されたが,私
のメールアドレスが間違って主査に伝わり,開催
案内がなく,出席できなかった。その会議後 CSG
(Columbus Shipmanagement GmbH)がガイドライ
ンの構成を作成し,WGメンバーに配布される予
定であったが,送られてきていず、前もって検討
することができなかった。今回の会議で,その構
成について議論され,会議上、日本で検討されて
いないこと,今後日本の委員会で対応を早急に検
討する必要がある旨を伝えた。
[アウグスブルグについて]
アウグスブルグはローマ皇帝アウグストゥス
の名前が町の名の由来となっている。紀元前1世
紀にローマ人によって造られた町で,紀元前 15
年,ローマ皇帝ティベリウスはこの辺りを軍事目
的の植民地とし,スイスから北部イタリアにまた
がる,ローマ帝国の属州,ラエティア州の州都と
定めた。この地は古代ローマ時代から,ドイツと
イタリアを結ぶ交通の要として,通商,軍用道路
上の拠点となっていく。15 世紀末から 16 世紀に
かけては,バルヒェン織りの布地をイタリアや東
方へと輸出して,町は栄えていった。町は第2次
世界大戦の戦禍を受け,新しいビルが建ち並ぶ大
都会へと変わったが,そんな中に,当時の栄華を
誇る歴史的建造物が残されている。また,ディー
ゼルモーターの発明者ルドルフ・ディーゼルが,
この町のディーゼルモーター製造会社 MAN 社で
世界最初のディーゼルモーター稼働に成功した
ことでも知られている。
3 話題提供
Tranter, Tomas Sadberg 氏により“Availability of
Titanium for heat exchanger”について情報提供があ
り,熱交換器に使用されるチタンプレートの入手
が困難となり,代替材料として合金,コーティン
グされたステンレススティール等の使用が検討
されているとの話があった。
4.見学
14 時より約1時間ほどMAN社内の見学が行
われた。1898 年に製造されたディーゼルエンジン
の前で出席者全員で写真撮影を行い,その後,見
―20―
写真3
Augsburg の街並み
以上
Ⅲ-Ⅵ
CIMAC WG "重油"
ロンドン国際会議(2006 年 11 月)出席報告
CIMAC WG “Heavy Fuel” 国内対応委員会
海外委員 木原 英雄*
1. はじめに
2006 年 11 月 22 日および 23 日にイギリスの
Thornton にある Shell Technology Centre で開催され
た第 55 回 CIMAC Heavy Fuel WG の国際会議に出
席したので、その概要について報告する。
写真1
Shell Technology Centre Thornton
2. 出席者
議長
Mr. Kjeld Aabo (MAN B&W Diesel, Denmark),
Mr. Adrian Daniels (BP Marine Ltd, UK)
Mr. Dag O. Halle (DNV Petroleum Services, Norway)
Mr. Dick Vrolijk (Chevron Oronite, The Netherlands)
Mr. Erwin E. Ch. Gorlitz (Unitor Chemicals, Norway)
Dr. Holger Gehring (MAN B&W Diesel, Germany)
Mr. Jan Kjetil Paulsen (Fueltech AS, Norway)
Mr. Keith Forget (Shell Marine Products Ltd., UK)
Mr. Kai Juoperi (Wärtsilä, Finland)
Ms. Maria H. Paredes (Soluziona O&M, Spain)
Mr. Mats Englund (Alfa Laval, Sweden)
Ms. Monique Vermeire (Texaco R&D, Belgium)
Mr. Niel H. Poulsen (A.P. Møller, Denmark)
Mr. Paul Tindall (ExxonMobil, UK)
Mr. Pedro Miguel Martinez (CEPSA, Spain)
Mr. Robert Thornton (World Fuel Services, UK)
Mr. Rolf Drijfholt (Wärtsilä, Switzerland)
Mr. Tage Ib Nielsen (A.P. Møller, Denmark)
Mr. Hideo Kihara (MHI Europe)
*
欧州三菱重工
3. 議事
3.1 プレゼンテーション
1) デカンターによる 3 層分離の実績
A.P. Møller の Mr. Poulsen より、デカンターを使
用した燃料油の 3 層(燃料油/スラッジ/水分)分離
の実績に関する発表が行なわれ、燃料油中の Al-Si
分は 90%(分離)削減可能であると紹介があった。
2) Concawe – Cost and Consequences of
Desulphurising Residual Marine Fuel
プレゼンテーションに先立ち、CEPSA の Mr.
Martinez より、前回の Concawe の会合では具体的
決定事項は何もなかった点と、11 月に OSLO で開
催 さ れ た IMO の MEPC 中 間 会 議 直 前 に
INTERTANKO が提出した燃料油 S 分に関する将
来規制案(2010 年に S 分 1%以下、2015 年に 0.5%
以下のグローバルキャップ)に関して報告があり、議論
が行われた。特に燃料油性状を ANNEX VI に織り
込む INTERTANKO の要求に関して、CIMAC HF
WG よりその要求値に対し技術的見解を出すべき
であるとの意見が出され、承認された。
写真 2 会議の状況
これに引続き、Texaco R&D の Ms. Vermeire から
Concawe が行なった舶用重質油脱硫に関する調査
に関するプレゼンテーションが実施された。
Concawe の試算では、現状の ANNEX VI の S 分規
定を満足するだけであればオイルサプライヤの追
加投資額はほぼゼロで済むのに対して、EU 全域で
S 分 0.5%以下の 重質油使用を義務付けられた場
合には、70~130 億 EURO の追加投資が必要とな
り、燃料油価格上昇は現状の要求を満足するだけ
であれば 15 EURO/ton 以下だが、S 分 0.5%以下の
重質油使用を EU 全域で義務付けられた場合 45~
65 EURO/ton となり、CO2 排出量の増加にもつな
―21―
がるとの検討結果が示された。また、低硫黄重質
油精製のための脱硫設備に投資をするのに比べれ
ば、Distilled Oil 生産のために設備を転換するため
の投資を行なう方が魅力的であるとの結論も示さ
れた。
3.2 Progress report from MARULS Project meeting
OSLO で開催された前回の WG で紹介された
MARULS Project に関して、最新活動状況は Web
に掲載されており CIMAC のメンバーは 閲覧が
可能である旨 Fueltech の Mr. Paulsen より紹介され
た。また次回の HF WG を MARULS Project meeting
と同時/共同開催することが同氏より提案され、
了承された。
4. サブグループミーティング
1) 低硫黄燃料油
現状の活動状況の確認が行われた。メンバーか
らの情報収集状況は、オイルサプライヤーからの
低硫黄燃料油の需要、生産、入手性に関する質問
に対する回答、およびエンジンメーカに対する低
硫黄燃料油の経験に関する質問に対する回答を残
し、ほぼ必要な情報は集まった。これまでに集め
られた情報/議論からは、低硫黄燃料油の中には
問題を起こすような燃焼性が劣る燃料油がある点
は WG も認めるところであるが、“低硫黄燃料油
“=“問題を起こす粗悪油“でないことも、WG メン
バー共通の認識として固まりつつある。なお今回
のミーティングで、本サブグループは低硫黄重質
油のみ取り扱うこと、リコメンデーションの第一
原稿を 3 月末までに作成することが決定された。
2) 燃焼性
先の WG にて提案された燃焼性に関する実船デ
ータ収集のアンケートのフォーマットが議論され
た。
3) 燃料規格の見直し
規格を少しでも強化しようとするグループに対
して、「性状の良い“プラチナ“燃料が使いたけれ
ば、高い燃料代を出せば済むだけで、規格そのも
のを見直す必要は無い」という、オイルサプライ
ヤーグループの抵抗が根強く、議論は紛糾。今回
議長の Ms. Wanda Fabriec が欠席と言うこともあり、
具体的な進展は次回以降のサブグループとなると
思われる。
MCR;
Al+Si;
16.84%
0.01%
0.26%
14.74%
25.71%
81.38%
0.3%
0.84%
2.39%
5,27%
10.65%
5.2 燃料油規格の見直しに関する日本提案
日本から提案していた燃料油規格の見直しに関
する水分規定の見直し(規格の水分含有率を 0 ま
たは Trace にするという提案)に関しては、サブ
グループのミーティングでは議論されず、WG の
全体会議の中で紹介されたが、「燃料油価格は現
在の燃料油規格に従って決められているだけであ
り、水分含有率を 0 にすれば燃料油価格は上がる
だけ。従って、燃料油に含まれる水分にお金を払
ってもらっているというわけではない」と言うオ
イルサプライヤー側の意見に押し切られたような
形で、それ以上の議論は行われず。
6. 次回予定
CIMAC Congress(Vienna)の直前とはなるが、
2007 年 4 月 26 日~27 日に Copenhagen で開催予定
(前述の通り MARULS Project の Meeting と同時開
催予定)。ホストは MAN B&W Diesel。
写真3
5. その他
5.1 DNV によるバンカー分析結果の統計
DNV Petroleum Services の Mr. Dag O. Halle より、
2006 年 1 月 1 日から 10 月 31 日までの間に分析し
た燃料油中の V、MCR、Al+Si、Ash の含有率の分
布が報告された。
Vanadium; 350 ppm 以上:
200 ppm 以上:
150 ppm 以上:
20 wt%以上:
18 wt%以上:
15 wt%以上:
14 wt%以上:
10 wt%以上:
80 ppm 以上:
70 ppm 以上:
60 ppm 以上:
50 ppm 以上:
40 ppm 以上:
0.1%
4.83%
―22―
Michael Schumacher が乗車し、
2004 年 F1 GP で
World Championship を獲得した Ferrari
(Shell Technology Centre 所蔵)
CIMAC
WG(作業グループ)と日本対応の国内委員会
(2006-12-12)日本内燃機関連合会
CIMAC(国際燃焼機関会議)
日本からの役職者
会長
事務局長
WG 担当副会長
M. Kleimola (Wartsila, Finland)
M. Heseding (CIMAC, Germany)
Prof. Wachtmeister (TUM, Germany)
テクニカルプログラム担当副会長
評議員
評議員
伊藤恭裕(新潟原動機) /Y.Itoh
高畑泰幸(ヤンマー) /Y.Takahata
田山経二郎(日内連)/K.Tayama
主査会議議長:新潟原動機 伊藤技術センター長
事務局:日本内燃機関連合会 山田知夫 特別参与
WG
No.
02
WG Title,
Chairman,
WG No.,、WG
abrev.
国内担当委員会
もしくは委託先
国内委員会
主査
WG: Class. Soc. D.E. coordinating WG
(船級協会ディーゼル機関)
K.B. Hansen (MAN B&W/DK) WG2 CS-D
WG: Class. Soc. D.E. Crankshaft Rules
(船級協会ディーゼル機関-クランク軸の寸法)
WG4 CD
WG: Exhaust Emission Controls-D.E.
(ディーゼル機関―排気排出物の制御)
G. Hellen (Wartsila/Finland) WG5 D-EX
WG: Heavy Fuels
(重油)
K.Aabo (MAN B&W/Denmark) WG7 HF
WG: Marine Lubricants
(舶用潤滑油)
H. Gering(MAN B&W/Germany)
WG8 ML
WG: Users
(往復動内燃機関ユーザー)
D.Walford (Teekay Shipping/Canada) WG10 U
WG: Turbocharger efficiency
(過給機効率)
Dr.E.Codan ( ABB TurboSystems/S)WG13 TE
WG: Engine Electronics and Automation System
(電子制御と自動制御システム)
R. Boom (Woodward/NL) WG EEA
日内連
WG2 対応国内委員会
16
WG: Auxiliary systems-design
(機関補機システム)
F.Deichman(Columbus Ship/Germany) WG16ASD
(社)日本マリンエンジニアリング学会
機関関係合同委員会
JIME
岩本 勝美
K. Iwamoto
(東京海洋大)
17
WG: Gas Engine
(ガス機関)
Lars Nerheim ( Ricardo/UK ) WG17 GFA
日内連
WG17 対応国内委員会
後藤 悟
S. Goto
(新潟原動機)
CORDINATOR: Int’l Standards-Recic’g Eng
(コーディネーター:ISO-往復動内燃機関)
J.Peaker (GEC Ruston , UK) ISC1 ISC-RE
日内連
ISO/TC70
国内対策委員会
CORDINATOR: Int’l Standards-Gas Turbine
(コーディネーター:ISO-ガスタービン)
A. Suzuki (JICEF , Japan)
ISC2 ISC-GT
日内連
ISO/TC192
国内対策委員会
04
05
07
08
10
13
15
JICEF WG2 committee
日内連
WG4 対応国内委員会
JICEF WG4 committee
日内連
WG5 対応国内委員会
JICEF WG5 committee
日内連
WG7 対応国内委員会
JICEF WG7 committee
(社)日本マリンエンジニアリング学会
燃料・潤滑研究小委員会
JIME
(社)日本船主協会
機関管理研究会
Ship owners ass. of Japan
日内連
WG13 対応国内委員会
JICEF WG13 committee
日内連
WG15 対応国内委員会
JICEF WG15 committee
JICEF WG17 committee
―23―
高橋 正英
M.Takahashi
(三井造船)
久保 晴義
H. Kubo
(神戸製鋼)
川上 雅由
M.Kawakami
(新潟原動機)
宮野春雄
H. Miyano
(日本油化/NYK)
塚本達郎
T. Tsukamoto
(東京海洋大)
中谷博司
H. Nakatani
(日本郵船)
白石 啓一
K.Shiraishi
(三菱重工)
前田 隆義
T.Maeda
(ナブテスコ)
[連絡担当]
古林 誠
M.Furubayashi
(日内連)
[連絡担当]
鈴木 章夫
A.Suzuki
(日内連)
備
考
Ⅳ.
ISO 関係
Ⅳ-Ⅰ ISO/TC70/SC7(往復動内燃機関:潤滑油ろ過器試験)
ミラノ国際会議(2006 年 10 月)出席報告
ISO/TC70/SC7 国内対策委員会
主査 泉谷 浩司
1.はじめに
ISO/TC70/SC7(往復動内燃機関:潤滑油ろ過器
試験)の第 25 回国際会議が、2006 年 10 月 25 日
ドイツのケルンで開催された。
この会議は例年 ISO/TC22/SC7/WG1,WG3(エア
&オイルフィルタ,フュエルフィルタ)と連結して
開催されており、また、ISO/TC22/SC5/WG11(ク
ランクケースブローバイフィルタ)も同時開催さ
れ、その担当者を含め、今回は計 4 名で出席した。
その概要について報告する。
2.会場
ドイツ ケルン
DIN(ドイツ規格協会)内会議室
3.会期
2006 年 10 月 25 日(水)
4.出席者
議長:Robert S. Mules(イギリス)
事務局:Bernd Borchert(イギリス)
日本 4 名 泉谷 浩司(デンソー)
中村 芳貴(東京濾器)
佐野 哲也(東京濾器)
太田 道也(自技会)
他アメリカ 5 名、イギリス 3 名、ドイツ 6 名、
フランス 4 名、イタリア 2 名 計 24 名
写真1
*
デンソー
会議風景
*
5.会議の概要
会議は、議長の挨拶から始まり、各国出席者の
自己紹介、前回議事録の承認の後、各議題の審議
に入った。今回は次の 4 議題について審議を行っ
た。概要は以下の通り。
(1) ISO/DIS 23556(ディーゼルオイル中のカーボ
ン捕捉用フィルタの試験方法)についての討議。
DIS 投票結果が口頭で報告され、日本、フラン
スが反対投票したが、他国の賛成多数で成立した。
ただし DIS ではなく FDIS として登録され近日
FDIS として発行されると幹事から報告された。
この件に関してはフランス代表からラウンドロ
ビンテストが未実施で、技術的指摘の回答もあい
まいのまま成立を認めることはできないと猛烈
に抗議があった。米国代表からは、ラウンドロビ
ンテストは実施中で、来年の会議で報告すると発
言があったがフランスは納得せずに、会議は紛糾
した。最終的に議長提案で
・幹事が ISO 事務局にコンタクトし、FDIS をキ
ャンセルし、TS として再登録できないか確認す
る。
・TS 登録できないときは、FDIS の序文に“この
規格はラウンドロビンテストが未実施”と記入
する。また、発行された後に修正することを前
提とする。
のどちらかを選択することで決着した。なお、日
本提案のバイパスフィルタの流量規格を原案 2~
75L/min から 0.5~75L/min と変更することに関し
ては、Resolution で明記してもらえた。
【今後の対応】
本規格は日本から三菱化学製ダイヤコンタミ
ナントを提案し、再現性がよいことより規格に取
り入れられた経緯があったが、DIS 投票では上記
修正を主張するため、あえて反対投票し会議の中
で意見を出して認めてもらえた。日本はラウンド
ロビンに参加していないが、日本の意見を集約す
るために次回開催までに、本規格でのテストをで
きないか調整を行う予定。
(2) ISO 4548-12(粒子カウント法によるフルフロ
ーオイルフィルタ試験法)ラウンドロビンテ
スト結果のラボ間でのばらつきについての討
議。
―24―
フランス Petillon 氏からラウンドロビン結果の
報告があった。今回シングルパスで行ったテスト
で 1 次校正の精度により結果にバラツキが生じる
ため、ISO11943 のセンサー校正を見直す必要があ
る。次回までに、マルチパスで再度試験し、結論
をだす。
米 国 か ら ISO11938 を 見 直 す な ら 、
ISO/TC131/SC6 に依頼する必要があり TC131 メン
バーにもラウンドロビンに参加してもらったほ
うがよいと提案があり、07 年 5 月の TC131 会議
で議論することになった。
【今後の対応】
日本では日本メーカ間でラウンドロビンを行
い、バラツキ等の問題は出ていないため当面静観
する。
(3) ISO4548-9
(オイルフィルタのインレット、
アウトレットアンチドレンバックテスト)につ
いての討議
イタリアが修正案を検討していたが、試験時間
3hは長すぎるので、1hに修正したいと提案し特
に各国から異論はなく、認められた。日本はこの
規格を使用せず、JISD1611-1 で独自規定してい
る。
(4) ISO4548-5(インパルステスト)、ISO4548-6(耐圧
テスト)、ISO4548-7(振動テスト)5 年見直し
・ISO4548-5;日本(低い条件廃止)を含め修正
意見が多いため、WG 結成し修正案をまとめて
いくことになった。米国 Wagner 氏が申し出て
リーダに選出された。
・ISO4548-6;フランスから樹脂ハウジングのフ
ィルタの場合は温度の影響が大きいので、温度
のスペック化の意見があり、米国 Bessee 氏がリ
ーダで修正案をまとめることになった。
・ISO4548-7;確認投票が多数であったが、フラ
ンスが振動スペックの修正意見を多く出し、フ
ランスがリーダで修正案をまとめることにな
った。
【今後の対応】
これらの規格は PWI(Preliminary Work Item)とし
てプログラムに乗って進められる。これを機に
JISD1611-1 との整合を図るためにも日本の意見
をまとめていく必要がある。
6.次回会議開催予定
2007 年 10 月 15~19 日
アメリカ
ワシントン
7.所
感
今回の会議で議題(1)は日本の提案、意見が取り
入れられて Resolution に取り込むことができた。
積極的に提案していったことが実を結んだ結果
となり、今後の自信にもつながった。また毎年出
席し、各国メンバーとのコミュニケーションを密
にすることも重要であると考える。
会議の開催地であるケルンはドイツの西部に
ある人口 100 万人あまりのドイツ第4の大都市で、
フランクフルト空港から 200Km 程離れているが
高速鉄道に乗り換え 1 時間で到着する。日本で言
えば、もし成田に新幹線が乗り入れたらというイ
メージである。ケルン駅に近づくと車窓からは、
1200 年代から建設が始まり 600 年掛けて完成させ
たドーム(ケルン大聖堂)の 2 つの尖塔がせまっ
てくる。町並みは古代ローマからの歴史があり、
数々の歴史的建造物が立ち並ぶ古都のイメージ
とライン川沿いの近代的な建物の両面を持って
いる。ライン川沿いでは、ライン川観光の大型船
が行き交い、それらを見ながら、特産のケルシュ
ビールを飲みながら談笑できるオープンカフェ
が多数開店していた。
写真2
ケルン大聖堂
今回会場となった DIN は旧市街地の端に位置
しているが、中心部から徒歩 15 分ほどで到着で
き、大小 4 つ程の会議室をもつ町並みにとけこん
だ建物である。プロジェクター、飲み物等を用意
していただき、ストレスなく会議を進行でき、行
き帰りは徒歩で、ケルンの街の雰囲気を満喫でき
た。
ホテルは DIN から徒歩 10 分ほどの大きな建物
で中心部に位置しているため、周辺は大変にぎや
かなところであった。夕食はホテル周辺に点在す
るレストランで、ドイツ語はお手上げなので英語
のメニューのあるところを選別してドイツ料理
を堪能でき、公私とも充実した時間を過ごさせて
いただいた。
最後に、このような機会を与えていただいた
JICEF 並びに関係者の皆様にお礼を申し上げると
ともに、来年の米国での国際会議に向けて、日本
の意見の取りまとめ等にさらなるご協力をお願
いいたします。
以上
―25―
Ⅳ-Ⅱ
ISO/TC192/WG13(ガスタービン:コージェネレーションシステム)
ブリュッセル国際会議(2006 年 11 月)出席報告
幹事(コンビーナ)伊東 弘一*
副幹事
宇治 茂一**
国内対策委員会 事務局 杉山 雄一郎***
ISO/TC192/WG13
1.経緯・目的
現在コージェネレーションの ISO 規格は制定さ
れていない。しかし,特に高効率の内燃機関コージ
ェネレーション導入実績が最多である日本では、
早急な ISO 化を強く要望しており 2005 年 6 月
ISO/TC192(ガスタービン)の全体会議にて JIS を
英文化した WD 案にて NWIP の提案を行い、各国
投票の結果 2006 年 1 月に新 WG13(コージェネレ
ーション)として成立し,以降 3 年間(~2009 年
1 月 ) で ISO 化 を 行 う た め 、 ま ず 5 月 に
ISO/TC192/WG13 第 1 回スペイン会議を開催し、
適用範囲・概要スケジュール・初回案の審議をし
た。そして,第 2 回(2006.11:ベルギー)、第 3
回(2007.5:カナダ)の計 3 回の会議において WD
案を審議/完成させ、CD 段階を目指すことにな
った。
引き続き ISO 指針に基づく委員コメントの往還
や WD-第 2 案・関連資料作成及び会議準備を行
い、11 月末に今回(第 2 回)ベルギー会議を開催し
た。欧州コージェネ推進団体:COGEN-Europe
事務所(ブリュッセル市)を会場として利用し、
事務局長 ( Dr. Reddoch 氏)とも欧州コージェネレ
ーション普及状況と ISO 規格について情報交換し
た。
2. 開催日時/場所
2006 年 11 月 28 日(火)13:00~18:00
COGEN Europe Office, Brussels, Belgium
3. 出席者(3 カ国 5 名 英,スエーデン,日本)
Dr.Koichi Ito, Convenor,
Waseda University, Japan
Dr.Shigekazu Uji, Sub Convenor,
Ishikawajima-Harima Heavy Industries , Japan
Mr.Yuichiro Sugiyama, Secretary,
Japan Cogeneration Center , Japan
Mr. Lars Ellmark , Siemens Industrial
Turbomachinery AB ,Sweden
Mr. Ronald J Hunt , Power +Energy
Associates, UK
*
**
***
早稲田大学
石川島播磨重工業(株)
日本コージェネレーションセンター
―26―
4. 議事内容
① 会議概要
WG13 コンビーナ(伊東教授)の開会宣言によ
り開始。事務局(杉山)から Agenda・参加者及び
配布資料確認・前回議事録説明を行い、全て了承
された。米・仏・露からは業務都合による不参加・
委任連絡があり参加委員:3 ヶ国 5 名(日本 3、
英 1、スウェーデン 1)と少数であったが、外国
参加委員は全てコメント回答者であったため活
発な討論が可能となり、実質的な WG 案の審議・
改訂作業を行うことができた。
写真1
会議出席者
② 詳細内容
(A) Title と Scope
本 WD の Scope として「planning」、「design」、
「evaluation」、「procurement」の位置づけを明確
にし、的確な Title 表現に変更することが課題。
- Scope 案の検討として 2 点を議論
a)「purchaser」と「supplier」との間で情報交
換 が な さ れ 、 「 purchaser 」 の 「 enquiry
specification」が調整される。この作業は
「procurement」の一環であり、この意味で本
WD は「procurement」を Scope として含むと
みなすことができる。
b)“「design」に該当する部分が見当たらない”
との外国委員コメントに対し、「design」に
は広い意味があり、本 WD では「コージェ
ネシステム 評価」のための「system design」
について述べていると説明。
最終合意が得られた Scope 案は、”This
standard shall be applied to the planning and
system design, evaluation and procurement of
CGS”
- 「design」の意味の明確化のため、2.2 項に
「system design」の定義を追加。
(2.2 system design:for the purpose of this
documents, design shall mean the
cogeneration system design.)
- 上記より「Abstract of CGS standardization」
(Scope Matrix:ISO/TC192/WG13 N22)に以下 2
点の修正を加えることで合意。
・項目名「Basic planning」を「Basic planning
& System design」に修正。
・「Evaluation」、「Procurement」各項目の△
印
全て○印に変更。(この規格の範囲とする。)
- その結果、最終 Title を「Cogeneration systems
- Technical declarations for planning,
evaluation and procurement」とすることを提案
し、了承された。
- その他、評価の前提条件として“4.5 Related
policies and regulations”の取り扱い変更や
“Table1”の Manufacturer 関連項目を追加。
写真 2 会議の様子
(B) 蒸気タービンの扱いについて
第 1 回会議(バルセロナ)で各国委員から“3.2.1
Type of prime mover”に蒸気タービンを含めるべ
きとの意見が多かったことから、同項に蒸気ター
ビンを含める修正を審議、次の議論を経て採用さ
れた。
a) 欧州の熱電併給プラントは蒸気タービンに
よるものが多数ある。
b)“Matrix Scope : Steam turbine(using CGS heat in
the 2nd stage)”に対して外国委員から「2nd stage
に限定すべきではない」との反対意見が出さ
れた。他の原動機での使用が不可能な燃料
(木質バイオ、廃棄物等)を有効に CGS 燃料
として活用できることが理由。
c) 燃料電池などの発電装置も今後検討される
可能性があるため、ここで挙げられるものの
みに限定されるものではない表現としてはど
うかとの提案あり。 その結果、追加文章“The
type to be examined may include, ”を盛り込ん
だ。
(C) 各国コメントの本文への追加/補足
コメントの番号ごとに審議し、追加/修正が最
終合意された。また 19)項目の「4.1 Economic
effects」は 2 段階評価方法に変更され、詳細は次
回会議にて追加・再審議することで合意した。
(事務局へ修正案作成の指示有り。)
また、議論の過程で「Economic effects」を評価
する指標として「simple payback period」、
「life cycle
cost」、「IRR」、「NPV」「Sensitivity analysis」
等が挙げられたが、それらをどのように使い分け
るかが今後の課題となった。
(D) 用語(言葉)の使い方に関して
コメントの番号ごとに審議し、修正・削除が最
終合意された。
14) 項 目 ‘3.3.2 Total energy balance of electric
power and heat’は前項で電力需要、熱需要の具体的
な量が調査されており、敢えて熱電比を調査する
必要は無いと判断し、削除した。
(E) 次回会議へ向けての検討内容
今回の審議において、主要な延長課題は、19)
項目“ Economic effects ”である。
- 例として、以下のような表現を冒頭に挿入す
ることを Mr. Hunt が提案。
“In the first instance, projects may be
calculated on a simple payback analysis
method. After that, it will be necessary to
carry out a more detailed evaluation such as
life cycle cost, IRR, and NPV by analyzing the
following items.”
- また Mr. Ellmark から「life cycle cost」などの経
済評価に使用される用語の定義資料(ISO15663:ラ
イフサイクルコスト)を受領。必要項目を選定し、用語と定
義に追加する。
その結果、以上の外国委員からの提案に対し
て次のように対応することとなった。
・“Economic effects”の必要用語は“2 Terms
and definitions”ですべて定義する。
・“Economic effects”に現れる評価指標はそれ
ぞれレベルがまちまちなので各評価指標の従属
関係が明確になるような表現に修正する。
4.次回スケジュール
まず、本提案に対する対応案文を日本側で調製
―27―
(2006 年 12 月末)し、今回出席の2外国委員へ
送付。確認/追加・修正の上、その結果を 2006
年 1 月中旬までに日本側へ返送いただく。引続き
WD 第 3-1 案を作成してWG13 全委員へ送付し、
最終レビュー頂く。そして次回(第 3 回)会議:
2007 年 5 月開催/モントリオールまでに最終修正
して WD 第 3-2 案を再送付し、次回会議で審議・
承認(CD 案に格上げ)予定である。そのため、
以下スケジュールにて活動を行うことが合意さ
れた。
・ 日本事務局→外国 2 委員:
WD 第 3-1 原案を出席委員に送付:2007 年 12
月末日
・ 外国 2 委員→日本事務局:
WD 第 3-1 原案の確認、
コメント返送:2007 年 1 月 15 日
・ 日本事務局→各国委員:
WD 第 3-1 正式案の送付、2007 年 1 月 25 日
・ 各国委員→日本事務局:
WD 第 3-1 正式案の確認、
コメント返送:2007 年 3 月 15 日
・ 日本事務局→各国委員:
WD 第 3-2 正式案の送付:2007 年 4 月 15 日
・ISO/TC192/WG13 第 3 回モントリオール会議に
て審議/承認:2007 年 5 月 10 日
6. まとめと評価
今回の会議は事前連絡/準備にもかかわらず
参加者は少数であったが、幸いにもコメント回
答者のみの実質的な WG 案の審議・改訂作業と
なり本格的な討論を行うことができた。
また,COGEN-Europe 事務所(ブリュッセル市)
を使用し、事務局長:Reddoch 博士とも欧州 CGS
普及状況と ISO 規格について情報交換できたこ
とは有意義であった。
―28―
写真 3 ベルギー・ブルージュ
(鐘楼からの眺望)
写真 4 ベルギー・ブルージュ
(世界遺産 マルクト広場)
Ⅳ-Ⅲ
ISO/TC192/WG11(ガスタービン:受渡試験方法)
オーランド国際会議(2006 年 11 月)出席報告
ISO/TC192 国内対策委員会
委員(WG11 担当) 鳥飼
1はじめに
ISO 2314 “ガスタービン受渡試験方法”の改
正については,
これまで 3 年以上話し合ってきた。
今回はその最終会議であり,今回の審議を持って
投票用 DIS(照会原案)を1月に提示し各国の投
票を行い,賛同を得られれば改正版発行となる。
日本からの修正案は,大部分の項目で認められた
が,流量計の精度緩和を求めた件については,技術
的に十分達成可能とのことであり計測誤差 0.5%
以内となった。英国では 0.3%以内の精度が要求
されているとのことであった。
写真1
会議出席メンバ
2
3
日時:2006-11-29/30
場所:米国・オーランド
Haward Johnes Hotel 会議室
4 出席者:
・ 議長 Mr. Ram Narula
Bechtel (米国代表)
※コンバインド,コンベの PJ を担う。6ヶ国
語話す
・ Mr. Michel Petetin, EDF(フランス代表),
※性能試験のマネージャ。シュトラスブール在
・Mr. Robert van Heiji
ドバイ・KEMA, (オ
ランダ代表)
※性能試験のコンサルタント。ドバイ在住。
・ Dr. Jeff Parmar, generalPhisics Corporation(英国
代表)
※コンサル会社社長。ロンドン在。
・ Mr. Roman Danz,
Alstom (スイス代表)
※性能試験マネージャ。スイス・バーデン在。
・ 鳥飼 高行, 東芝 (日本代表)
* 東芝
―29―
高行*
5 審議内容
AA. スケジュール
・ これまで3年以上話し合ってきたので,
2007-01-10 までに DIS をまとめ各国の投票を
行い是非を問う。
・ 更なるコメントは今回出席のメンバにてメー
ル,電話会議にて決定する。
・ 次回 ISO/TC192/WG11 の会議は,コンバインド
の試験方法につき,来年3月にスペイン・マ
ドリッドで開催の見込み。
BB. 日本からの修正提案の審議結果
概ね日本からの提案は受け入れられたが,相違
点/修正点は以下。
(1) ガス燃料流量測定誤差の緩和要求
流量計の計器誤差は 0.5%とする。これは最新
版 ASME と同じ。英国では 0.3%であり,日本の
主張する 1%は受け入れられない。流量計の精度
は上がっており,十分達成できる値である。
(2)md値(冷却空気量のヒートバランス計算
上の割合)の削除要求
md値は,“メーカが提示すべき”との表現を
緩和する。また,性能計算をするソフトの章につ
いては,先頭に“性能試験を実施するにあたって
は必要ではないが,参考までにその計算方法を記
す”との趣旨を書き込む。(⇒鳥飼 がドラフト
提示する。)
(3)6.3.2 項と 7.2 項の同じ記述
6.3.2 と 7.7 は,同じ規定ではない。6.3.2 は試験
の事前,7.7 は試験後についての記述となってい
る。よって,記載文は同一だが意味が異なるので,
そのままにする。
(4)大気圧力測定
吸気圧力は,圧縮機入口フランジが基準となっ
ているので,GT シャフト高さとするのは必ずし
も正しくないので記述を修正する。
(5)シャフト・トルクメータ(測定頻度と精度の
記述)
差異については基本的に標準偏差の量で考え
ている。よって,平均をとって0になることはな
いので,従来の記述を変更する必要はない。
(6)燃料の温度変動
液体は,気体に比べて精度良く測定できるので,
変動の許容値は,液体は2K,気体は3K とする。
(7)Hand copy の意味
手書きはダメという事。
(8)8.1 Gas turbine energy balance の項の取扱い
確かに参考例としての記述で,必ずしも受入検
査で必要わけでないので,Annex に移すのも道理
に適っている。しかし,そうすると番号付けなど
大幅な変更が必要になる。これまで3年以上も話
し合ってきたので,来年 1 月には投票にかけたい。
それには時間ないので(2)のmdに関しての文
言を入れて合意を得たい。
6 所感
小職は,今回初めて ISO 会議に出席したが,他
のメンバはこれまで何度も顔を合わせている仲
であり,議論を戦わせることもしばしばあったが,
会議全体としては非常に友好的であった。審議項
目が100項目以上あり,時間的な制約があった
ため,かなり速いペースで審議が進められ十分な
議論が尽くせない部分もあったが,メール等で十
分補える範囲と思われる。今回の会議は DIS 発行
前の最終審議であったが,参加者が6名と少ない
のは意外であった。
7.オーランドについて
フロリダに位置するオーランドは,11月下旬
でも気温が23℃とここちよい気候であった。こ
こは一大リゾート地であって,ディズニーワール
ド,ユニバーサルスタジオ等々が点在しており,
道沿いにはホテルが何十も連なっていた。また,
大規模な国際展示場があって,同時期に Power
Gen が開催されており,
多くの人で賑わっていた。
会議後,数人でオーランド市内のアウトレット
センターへ。巨大な駐車場に隣接して衣料,雑貨
など数百件の店舗がひしめき,中央の道を歩くだ
けでも20分ぐらいかかるほどの広さだ。11月
終わりであったが,もうクリスマスの買い物が始
まっているようであった。夕食は,“いつもここに
来ている”とスイス人のお勧めで米国チェーン店
のステーキハウスへ。スペア-リブを頼むと幅が
50cmもあろうかという横長の皿にはみ出る
大きさの肉の塊が出て来た。これにバーベキュソ
ースをたっぷりつけて食べると,ビールがとても
良く合う。オーランドは,アメリカらしさを感じ
させる街であった。
写真2
オーランド・オレンジ会議センタ
写真3
オーランド市内・アウトレットセンター
―30―
以上
Ⅴ.標準化関係作業進む
日本内燃機関連合会
鈴木 章夫
1.はじめに
日内連の標準化事業に関する 2005 年度及び
2006 年度の活動の報告及び予定については,本紙
第 90 号(2006 年 8 月号)で詳述したので,ここで
は,最近の状況を中心にご紹介する。
2. 国内標準化事業関係(JIS 関係)
2.1 平成 18(2006)年度事業
日本規格協会の公募方式による委託事業によ
り,往復動内燃機関の JIS 原案作成委員会を設置
し,委員会3回,分科会を6回開催し,次の JIS
原案2件を作成し,平成19 年 6 月末までに報告
書 と共に日本規格協会へ提出する予定。規格協
会の中間チェック用原案は 19 年 3 月末に提出す
る。これまでに,委員会1回,分科会 3 回を開催
し,作業を進めている。
・JIS B 8008-1 往復動内燃機関―排気排出物
測定-第 1 部:ガス状排出物及び粒子状
排出物の台上測定 [改正原案]
[ISO 8178-1:2006 の整合化規格]
・JIS B 8008-4 往復動内燃機関―排気排出物
測定-第 4 部:各種用途の試験サイクル
[改正原案]
[ISO/FDIS 8178-4:2006 の整合化規格]
2.2 平成 19(2007)年度の計画
平成 19(2007)年度には,次の 3 件の JIS 原案
(改正原案)の作成を計画しているが,整合化対
象となる ISO 規格が現在 2 件の DIS が成立前であ
るので,契約期間は,平成19 年8月~平成 20 年
7 月として,平成19 年2月末に規格協会へ計画
書を提出の予定。
・JIS B 8008-2 往復動内燃機関―排気排出物
測定-第 2 部:ガス状排出物及び粒子状排
出物の現地測定 「改正原案]
[ISO/DIS 8178-2:2006 の整合化規格]
・JIS B 8008-5 往復動内燃機関―排気排出物
測定-第 5 部:試験燃料
「改正原案]
[ISO/DIS 8178-5:2006 の整合化規格]
・JIS B 8041
ガスタービン-受渡試験方法
「改正原案]
[ISO/DIS 2314:2006 の整合化規格]
*
日内連
―31―
*
2.3 今年度新規発行の JIS
平成16年度に日内連で原案を作成した,次の
規格が発行された。
・JIS B 8008-10:2006 往復動内燃機関―排気排
出物測定-第10部:圧縮点火機関の過渡状態にお
ける排気煙濃度の現地測定での試験サイクル及び
試験方法
・JIS B 8045:2006 ガスタービン-ガスタービ
ン装置用状態監視装置に対する要求事項
3.国際標準化事業関係(ISO関係)
3.1 全般
(1)平成 18(2006)年度は,ISO/TC70(往復動内燃
機関)国内対策委員会,同 ISO/TC70/SC8(排
気排出物 測定)及び ISO/TC192(ガスタービ
ン)国内対策委員会を各々3回開催し ISO 規格
に関する審議を実施する予定である。また,
日本を幹事国とする TC192/WG13(コージェネレー
ション)の国際会議に対応するための国内作業
委員会を 2 回開催した。
TC70/SC7(潤滑油ろ過器試験)については従
来どおり書面審議とした。
(2)国際会議参加状況
-ISO/TC70 : 0 (会議なし), TC70/SC8:
1 名/1回(2006-4),TC70/SC7:1 名/1 回
(2006-10)
-ISO/TC192:4 名/1回(2006-5),
TC192/WG10(安全性):1 名/1 回 (2006-5)
TC192/WG11(受渡試験):1 名/1 回 (2006-11)
TC192/WG13(コージェネレーション):7 名/2 回
(2006-5, -11)
3.2 ISO/TC70(往復動内燃機関)関係の主要活動状況
- TC70:用語規格,性能関係規格,発電装置関
係規格などの改正又は見直し作業を中心に
活動中。
- TC70/SC8:排気排出物測定方法の ISO 8178 シ
リーズ 11Parts の制定作業を終え,Part
2,4,5 の改正原案を審議中。Part 1 につい
ては,改正規格(第2版)が発行された。
- TC70/SC7:ディーゼルオイルのカーボン捕捉
フィルターの試験方法の規格を審議中。
-特記事項:ISO/TC70 幹事国の件
2005 年 12 月にイギリスが幹事国の退任を申し
出て,1 年間の継続期間を終え 2006 年 12 月に
退任した。次期幹事国は未定で,現在は ISO
中央事務局の担当部署が幹事国業務を引き継
いでいる。
3.3 ISO/TC192(ガスタービン)関係の主要活動状況
-WG10 で審議中のガスタービンの安全性の規格
ISO/CD 21789 については,3回の CD(委員会
原案)投票の結果,賛成国が多くなり,現在
DIS(照会原案)を作成中であるが,Convenor
が病気のため遅れている。
-WG11 では,ISO2314:1989(受渡試験方法)の改
正原案が審議されている。各国からの修正要求
を討議するための WG が 2006-11 に開催され,
日本からも燃料流量の計器精度の緩和などコ
メントを出し,討議に参加した。2007-01 に
DIS をまとめ,投票にかける。引き続きコンバ
インドサイクルの規格(AMENDMENT)の見直しを
行う予定。
-WG12 では,マイクロガスタービンの規格を審
議中であるが,進捗がはかばかしくなく,まだ
WD(作業原案)がまとまっていない。
-特記事項:TC192/WG13(コージェネレーション)の件
2006 年 5 月に,日本を幹事国とする1回目の
国際会議を開催し,日本から提案した JIS B
8123“コージェネレーション導入検討評価項
目”をベースにした WD を討議した。この会議
及びその後の各国からの追加の修正意見を取
り入れた改正版を作成し,第2回の国際会議を
2006 年 11 月にブリュッセルの COGEN Europe
事務所で開催し,更に原案の内容を審議した。
今後の進め方としては,原案を再修正し,2007
年 5 月にモントリオールで開催される TC192
関係の一連の国際会議と共に,第3回の国際会
議を開催し,CD 案をまとめ,その後,WG 不参
加国も含めた投票を実施する予定である。
なお,TC192/WG13 関係の活動については,経
産省の重点 TC 旅費支援制度及び規格協会の幹
事国業務支援制度の適用を受け,旅費及び経費
の支援を受けている。
以上
―32―
日内連主要行事等一覧(1/2)
[2006 年 4 月~2006 年 12 月分実績、2007 年 1 月~予定及び中長期予定]
区分
◇:CIMAC 関係(国内)
☆:標準化関係(国内)
●:日内連行事等(海外)
◆:CIMAC 関係(海外)
★:標準化関係(海外)
区
分
年-月-日
(自/至)
○●◇ ◆☆★
2006
04-05
04-13
2006 年 12 月現在
○:日内連行事等(国内)
◆
○
04-19
☆
04-19
主な出来事(行事・会議等の名称)
開催場所
CIMAC WG “Marine Lubricants”国際会議
サンバリー/英国
日内連第 137 回運営委員会
ISO/TC192/WG13(コージェネレーション)国内作業
委員会
CIMAC WG“Exhaust Emission Controls”国際会議
東京ガス
参加者等
摘 要
木原英雄
欧州三菱重工
コジェネセンタ
ー
アテネ/ギリシャ
川上雅由
新潟原動機
04-28
★ ISO/TC70/SC8 国際会議
イスプラ/イタリア
芦刈真也
コマツ
◆
05-08
★ ISO/TC192/WG12(ガスタービン/マイクロガスタービン)国際会議
バルセロナ/スペイン
安田耕二他
日立製作
05-09/11
★ ISO/TC192/WG10(ガスタービン/安全性)国際会議
バルセロナ/スペイン
安田耕二
日立製作
05-10
★ ISO/TC192/WG13(ガスタービン/コージェネレーションシステム)国際会議
バルセロナ/スペイン
伊東弘一他
早稲田大学
★ ISO/TC192(ガスタービン)国際会議
05-11
05-11
◆
05-18
バルセロナ/スペイン
安田耕二他
日立製作
CIMAC WG "Gas Engines"国際会議
アーヘン/ドイツ
後藤 悟
新潟原動機
CIMAC WG "Exhaust Emission Controls"国内対応委員会
日本舶用工業会
05-23
◆
CIMAC WG "Auxiliary Systems-design"設立会議
ハンブルグ/ドイツ
日本欠席
06-01/02
◇
◆
CIMAC WG “Heavy Fuels”国際会議
オスロ/ノルウェー
宮野春雄
日本油化
06-02
◆
CIMAC セッションオーガナイザ会議
フランクフルト/ドイツ
伊藤恭裕
新潟原動機
06-06
◆
CIMAC 役員会
ウィーン/オーストリア
伊藤恭裕
新潟原動機
◆
CIMAC 評議員会
ウィーン/オーストリア
伊藤恭裕
新潟原動機
高畑泰幸
ヤンマー
田山経二郎
日内連
高橋正英
三井造船
塚本達郎
東京海洋大
06-07
06-22
06-23
◇
CIMAC WG "Gas Engines"国内対応委員会
◇
CIMAC WGs 国内主査会議
日内連事務所
ISO/TC70(往復動内燃機関)国内対策委員会本委員会
日本海事協会
日内連第 90 回理事会・第 52 回通常総会
八重洲倶楽部
☆
ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会
石川島播磨重工
☆
ISO/TC70/SC8(RICE 排気排出物測定)国内対策委員会分科会
三井造船
日内連主催講演会“電気推進船に関する最新情報” エムプラス/東京
○
06-28
07-03
07-05
☆
◯
07-10
07-12
08-01
日内連事務所
日内連情報 No.90 発刊
○
08-11
◇
CIMAC WG "Classification Societies-Diesel"国内対応委員会
日内連事務所
09-05
◇
CIMAC WG
日本舶用工業会
◆
09-07
◇
09-19
◆
09-27/28
☆
10-06
◆
10-19
11-07
11-22/23
CIMAC WG “Marine Lubricants”国際会議
ゲント/ベルギー
往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 1 回委員会第 1 回分科会
堀場製作所
CIMAC WG "Gas Engines"国際会議
フランクフルト/ドイツ
コジェネセンタ
ー
キール/ドイツ
後藤 悟
新潟原動機
川上雅由
新潟原動機
ケルン/ドイツ
泉谷浩司
デンソー
岩本勝美
東京海洋大
★ ISO/TC70/SC7 国際会議
10-25
11-16
フリードリッヒハーフェン/ドイツ
日本舶用工業会
CIMAC WG“Exhaust Emission Controls”国際会議
◆
10-31
CIMAC WG “Classification Societies-Diesel”国際会議
CIMAC WG "Exhaust Emission Controls"国内対応委員会
ISO/TC192/WG13(コージェネレーション)国内作業委員会
☆
10-30
“Heavy Fuels”国内対応委員会
◆
CIMAC WG "Auxiliary Systems-Design"国際会議
日内連主催講演会“燃料油動向とオンサイト電源に関する最新情報”
アウグスブルグ/ドイツ
エムプラス/東京
◆
CIMAC WG “Heavy Fuels”国際会議
ロンドン/英国
木原英雄
欧州三菱重工
ブリュッセル/ベルギー
伊東弘一他
早稲田大学
○
★ ISO/TC192/WG13(ガスタービン/コージェネレーションシステム)国際会議
11-28/29
☆
11-29
往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 2 回分科会
三井造船
11-29
◆
CIMAC 役員会
フランクフルト/ドイツ
伊藤恭裕
新潟原動機
11-30
◆
CIMAC 評議員会
フランクフルト/ドイツ
伊藤恭裕
新潟原動機
高畑泰幸
ヤンマー
田山経二郎
日内連
―33―
日内連主要行事等一覧(2/2)
区分
2006 年 12 月現在
○:日内連行事等(国内)
◇:CIMAC 関係(国内)
☆:標準化関係(国内)
●:日内連行事等(海外)
◆:CIMAC 関係(海外)
★:標準化関係(海外)
年-月-日
(自/至)
区
分
主な出来事(行事・会議等の名称)
開催場所
参加者等
摘
○● ◇ ◆☆★
11-30
★ ISO/TC192/WG11(ガスタービン/受渡試験方法)国際会議
12-01
◇
12-06
12-12
CIMAC WG "Gas Engines"国内対応委員会
◇
○
12-14
◇
12-18
12-20
12-21
日内連事務所
CIMAC WG "Exhaust Emission Controls"国内対応委員会
日本舶用工業会
日内連第 138 回運営委員会
東芝
CIMAC WGs 国内主査会議
日内連事務所
☆
ISO/TC70/SC8(RICE 排気排出物測定)国内対策委員会分科会
堀場製作所
☆
ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会
IHI 豊洲
CIMAC WG “Classification Societies-Diesel”国内対応委員会
日内連事務所
往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 3 回分科会
IHI 豊洲
往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 4 回分科会
IHI 豊洲
◇
12-22
オーランド/米国
☆
2007
01-19
☆
01-20
○
01-30
02-15
○
日内連情報 No.91 発刊
◇
CIMAC WG “Heavy Fuels”国内対応委員会
日内連主催講演会"船舶からの排気エミッションの規制動向と計測に関する最新情報"
02-
☆
往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 4 回分科会
02-
☆
ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会
02-
☆
ISO/TC70/SC8(RICE 排気排出物測定)国内対策委員会分科会
02-
☆
ISO/TC70(往復動内燃機関)国内対策委員会本委員会
02-
☆
往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 2 回委員会
02-28
☆
ISO/TC70 及び ISO/TC192 国際規格回答・平成 18 年度再委託報告書提出
03-
☆
往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 5 回分科会
03-
★
03-27
◆
04-25/26
日本舶用工業会
エムプラス/東京
日本規格協会
ISO/TC192/WG11
(ガスタービン/受渡試験方法)国際会議
バルセロナ
/スペイン
CIMAC WG "Gas Engines"国際会議
ベルリン/ドイツ
★ ISO/TC70/SC8 国際会議
05-17
05050505-
★ ISO/TC192(ガスタービン)国際会議
モントリオール/カナダ
★ ISO/TC192/WG13(ガスタービン/コージェネレーションシステム)国際会議
モントリオール/カナダ
★ ISO/TC192/WG12(ガスタービン/マイクロガスタービン)国際会議
モントリオール/カナダ
☆
往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 6 回分科会
☆
往復動内燃機関 JIS 原案作成委員会第 3 回委員会
05-21/24
◆
第 25 回 CIMAC ウィーン大会
ウィーン/オーストリア
05-
◆
CIMAC WG “Classification Societies-Diesel”国際会議
ウィーン/オーストリア
05-
◆
CIMAC WG“Exhaust Emission Controls”国際会議
ウィーン/オーストリア
06-07
◇
CIMAC WG "Gas Engines"国内対応委員会
日内連事務所
06-12
◇
CIMAC WG "Exhaust Emission Controls"国内対応委員会
日本舶用工業会
06-
☆
ISO/TC192(ガスタービン)国内対策委員会本委員会
06-
☆
ISO/TC70/SC8(RICE 排気排出物測定)国内対策委員会分科会
06-
☆
ISO/TC70(往復動内燃機関)国内対策委員会本委員会
06-30
☆
平成 18 年度委託事業・往復動内燃機関
日本規格協会
JIS 原案作成成果報告書提出
07-
○
日内連第 91・92 回理事会・第 53 回通常総会
08-
○
日内連情報 No.92 発刊
11-
○
◇
日内連講演会“CIMAC ウィーン大会報告講演会” 東京/神戸
―34―
鳥飼高行
東芝
要
事務局後記
毎年気象条件の良い秋に行う Long Navigation、今年も 3 機で実
施しました。当日までは、東北地方を考えていましたが、気象情報
を取ってみると、どうも南の方が天気が良そうなので急遽ルートを
変更し、南に向けて、名古屋、高松、を経由して四国の松山まで飛
んできました。(私は大利根―名古屋、高松―松山間の 2 区間を操
縦しました。 松山で 1 泊して、帰途に就こうと思ったころ、私が
搭乗予定のセスナ機のエンジン始動用のギアが咬み込んだまま離
れません。いろいろやってみましたが手に負えず、結局 1 機だけ機
体を松山空港に置いて私は JAL で帰ることになってしまいました。
写真
(田山)
松山空港でエンジンを囲み対応を
鳩首会談中のクルー
新年おめでとうございます。読者の皆様は、新しい年をいかが迎えられたでしょうか。
本号へもたくさんの国際会議出席報告原稿をいただきました。お忙しいところ、原稿をお寄せくださいましてあ
りがとうございました。
今年は、2 月 15 日に、日内連講演会が“船舶からの排気エミッションの規制動向と計測に関する最新情報”と言
うテーマで開催されます。また、5 月には、“音楽の都”ウィーンで第 25 回 CIMAC 大会が予定され、ウィーン大
会事務局からも着々と準備が進められているとの声が届いております。多くの皆様のご参加をお願いいたします。
お正月休みは、撮りためておいたビデオをみたり、普段あまりすることのないお裁縫などもしたりして、久し振り
に家でゆっくり過ごしました。そろそろのんびり気分も抜けて参りましたので、また、いつも通りのドタバタ(?)
生活に戻りつつあります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。(上原)
最近、初詣は、東海七福神巡りに出かけます。京浜急行の品川から2つ目の新馬場駅で下車、駅前の品川神社(大
黒天)を皮切りに、旧東海道沿いに養願寺(布袋)-一心寺(寿老人)-荏原神社(恵比寿)-品川寺(毘沙門天)
-天祖諏訪神社(福禄寿)と巡り、昔の鈴が森刑場跡を通り最後に、大森海岸駅近くの磐井神社(弁財天)で完了
です。ゆっくり歩いて約2時間、旧東海道といっても、今は舗装道路で昔の風情はありませんが、神社によっては、
餅つきをしてつきたてのもちを振舞ったり、お囃子をやっていたり、多少正月の雰囲気が楽しめます。最初の品川
神社で神社や寺の名前の入った色紙を買い、それにひとつずつ朱色のスタンプを押してもらいます。去年は、体調
が悪かったか、天気が悪かったか、覚えていませんが、品川神社だけでほかは省略してしまい、そのせいか、あま
りよいことがありませんでした。今年は天気もよく色紙が完成しましたので、何かよいことがあるのではないかと
期待しています。
(鈴木)
年末は、「歳の瀬」という気分がほとんど薄れてしまった中、週末毎に一応、我が家の掃除、実家の掃除で、ちょ
っとは年末らしくまた慌しく過ぎてしまい、年始にはいつも通り、それぞれの実家での両親・兄弟家族との集まり
等で、長かった休日(7連休)もこれまた慌しく、特別な感慨もなく過ぎてしまいました。
変わったことといえば、年末の地元商店街の福引で、一等賞が当たったこと。そんなに立派な賞品ではなかった
ですが、上位の鐘が鳴る賞は今までの記憶にないできごと。初詣のおみくじは、二箇所の神社でどちらも「大吉」
と、ちょっと気分が良く一年のスタートがきれた感じ。
このままよい一年であればと「良い縁起」に期待し、また努力もしていきたいと思ってます。皆様にとりまして
も本年が良い年でありますよう、お祈りいたしします。本年もよろしくお願いいたします。
―35―
(山田)
日内連情報 No.91
2007 年1月
発行日
発行所
2007 年 1 月 20 日
日本内燃機関連合会
発行者 田山 経二郎
〒105-0004 東京都港区新橋 1-6-6 木村ビル 6 階
TEL.050-3536-7846;FAX:03-3574-7883
E-mail: [email protected]
印刷所 神田商会
〒852-8001 長崎市光町 5-20
TEL.095-833-1217;FAX:095-833-1228
©2007,日本内燃機関連合会
本誌に掲載された著作物の無断での複写・転載・翻訳を禁じます。
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