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9892 卑弥呼

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9892 卑弥呼
http://www.himiko.co.jp/
9892
卑弥呼
柴田
一
(シバタ
オサム)
株式会社卑弥呼会長兼社長
water massage インソールで新規事業に参入
◆2014 年 3 月期第 2 四半期財務報告
当第 2 四半期の業績は、売上高 23 億 44 百万円(前年同期比 26.7%減)、営業利益 2 億 01 百万円(同 54.5%
減)、経常利益 2 億 53 百万円(同 48.3%減)、四半期純利益 1 億 55 百万円(同 47.7%減)の減収減益となった。
返品引当金戻入を想定していたが、それ以上に売上が落ち込み、業績が悪化した。
今期注力している在庫の消化については、前期末よりも改善しているものの、前年同期より多い状況で、今期
いっぱいは引き続き在庫の消化が課題である。夏物の在庫の消化は進んでいるが、秋冬物のブーツの在庫の消
化に苦戦している。店頭在庫は徐々に正常化しているものの、物流の在庫はいまだに正常化されていない。
通期の業績予想は、売上高 48 億 90 百万円(前年同期比 15.3%減)、営業利益 4 億円(同 40.2%減)、経常利
益 4 億 40 百万円(同 40.1%減)、当期純利益 2 億 60 百万円(同 41.8%減)を見込んでいる。消費税増税前の状
況如何であるが、12 月から 2 月前半までにブーツの在庫消化を促進することにより、例年より早めに 2 月中旬より
春物を立ち上げ消費税増税前の駆け込み需要に対応したい。
利益配分方針に関しては、1 株当たり 50 円の予定で変更はなく、継続的かつ安定的な配当を行う予定である。
◆今後の方向性
上期は非常に厳しい結果に終わったが、今後は water massage インソールで、新規事業に参入したいと考えて
いる。
1991 年に当社株価が 9,500 円に高騰したことは、water massage インソールに対する期待値であるといえる。
water massage インソールは、水漏れをしたときのお客様のストレスが高いことを考え外販を差し控えていた。水漏
れの不良品率は 0.04~0.05%まで改善しており、日本製品の平均不良品率 0.038%に近づいている。5 月に新しく
特許を申請し 10 月に第 1 次審査を通過、第一陣として 20 カ国に特許を申請するべく取り組んでいる。水漏率
0.01%を目標にしているが、限りなく 0.01%に近づく商品が開発できたと期待している。
当社が、water massage インソールを開発したことにより、世界中の中級品以上の靴に衝撃吸収機能が標準装
備された。それほど water massage インソールの靴業界におけるインパクトは大きいものがあった。水漏率が改善
しないため外販ができなかったが、水漏率が改善され外販できる環境が整った。
昨日通産省がバックアップする、イタリア・ミラノで開催される世界で一番大きな靴国際見本市のジャパンブース
に出展が決まった。来年は、世界に向けて water massage インソールを販売していく。世界中で足裏をマッサージ
する靴の商品はなく衝撃吸収とマッサージ効果の両面で、当社が独自の商品開発を行っており、デファクトスタン
ダードを目指し国内外に展開していきたい。
現在、国内では 2 社と話を進めており、海外ではタイのメーカーと 10 月 15 日に調印を終え、来年 3 月~4 月初
めにかけてバンコクに water massage の売場をライセンス契約で出店する。
当社の water massage インソールについての考え方は、工場で使う安全靴や看護師の使う靴など、一般の小売
本著作物の著作権は、公益社団法人 日本証券アナリスト協会®に属します。
店や通販などで販売されない商品は、インソールだけを販売する。一方、店頭や通販等で販売される商品は、
water massage ブランドのライセンスとセットでインソールを販売する。
当社は、その国の国民の足の骨格に応じた靴を売るべきであると考え、海外からの商品の輸入販売は行って
おらず、当社の商品を積極的に海外で販売する予定はない。各国において自社の販売店を持っているメーカーと
ライセンス取引を行い、各国内のみのライセンス契約をする。
タイのメーカーは、資本金 5 億 14 百万円、従業員 450 人、工場はタイ国内に 2 カ所あり、店舗は GEOX ショップ
11 店舗、AEROSOLES ショップ 5 店舗など、全部で 35 店舗運営している。来年 3 月のオープンでは、タイ国内で
15 店舗、中国で 3 店舗運営しているタイ最大のデパート内に 2 店舗、また伊勢丹バンコクに 1 店舗出店する予定
である。
water massage インソールは、密閉された空間の中で水圧の抵抗を少なくするのは技術的に難しく、1990 年以来
10 回ほど構造の修正に取り組んできた。試行錯誤を繰り返し、水をスムースに移動させることによって抵抗を少な
くするという発想の転換で、新しいインソールが開発され進化を遂げている。
◆組織改革について
当社は 2009 年度まで店舗に発注権限を与えていたが、店舗が売上を上げるために保守的になることにより、鮮
度の高い商品の発注が出来なくなり商品力に陰りが出てきた。そこで 2009 年に商品企画と販売を分離し、販売は
販売に専念し、商品開発と仕入れはブランド側に移行する組織体制に変更したが、その結果は惨たんたるもので
あった。
改革策として、2013 年 12 月 1 日から原点に帰り商販を統合してブランド事業部制で運営することに切り替えた。
過去の失敗を明らかにし商販分離の教訓を受け止め、2001 年以降の業績停滞の原因追究と 2009 年以降の業績
の急激な低下を究明して克服し、改めてチャレンジしていく。
◆質
疑
応
答◆
昨年 EC 事業を拡大したいという説明があったが、その後のネットチャネルの動向はどうか。
現在ネットチャネルは、マルイウェブサイト、アマゾン、LOCONDO の 3 ルートで行っている。今年半期の売上高
は、マルイウェブサイト 1 億 12 百万円(前年比 167.7%)、アマゾン 23 百万円強(同 195%)、LOCONDO27 百万円
強(同 7,610%)となり、ウェブは順調に伸びている。当社の通販サイトも来期には立ち上げたいと考えている。
在庫問題の解決に向けて、ブランドの取捨選択はあるのか。また、現場の店舗の状況はどうか。
在庫増加の原因として、サンダルとブーツしか扱っていなかった最盛期の呪縛から逃れられないことが挙げられ
る。2007 年に私が社長を退任した段階で、サンダルとブーツの売上は 10 年間で 5 分の1に減少していた。このト
レンドは今後も変わらないからトレンドを見失うなと言い続けてきたが、発注権限が店舗、もしくはブランドにあるの
で、金額が大きいだけにその呪縛から逃れられていない。パンプスの時代に移行した中でも、東日本大震災以降
は低いヒールの方向に移ったにもかかわらず、発想の転換ができず対応ができていない。サンダル、ブーツの苦
戦を繰り返しているのが実態である。ブランドの統廃合については、一昨年に主たる 4 ブランドに対して、サブブラ
ンドを発売した。当社の平均価格帯は、ABC マートの 4 倍の価格帯であり、販売力、商品力がなければ売れない。
サブブランドとしてリーズナブルな価格帯を設定したが、消費者が当社に求めているのはそのようなものではなく、
インポートブランドと国内ブランドの中間価格帯での履き心地も含めた品質と鮮度を要望しており、今年に入りサブ
ブランドの新規開発は中止した。今後は、卑弥呼、エレガンス、WANONANO に加えて、アメリカで water massage
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のブランド商標が登録できたので water massage の 4 つのブランドで展開していく。
原価率が 50%を超えているが、今後どのようにコントロールするのか。
当社の製品は日本製が多く、かつ一部海外製であっても日本で最終製品化しているので、円安の影響は少な
い。原材料の上昇も多少は価格に反映されるが、原価率は変えないで死守していきたいと考えており、原価率上
昇は商品力がないための値引き販売によるものである。
水漏率が下がり外販を行うことになった決定要因は何か。
水漏率が 0.04%であれば、外販してもいいというのが一般的な考え方である。しかし、水漏れした時のことを考
えると、リスクは最小限にするべきで、紳士靴メーカーで water massage を搭載した商品を販売していただいた結
果の上での 0.04~0.05%である。水漏れは月に 2 足~4 足にとどまっているが、お客様にとっては良いことではな
い。国内市場が縮小している中、海外市場の方が圧倒的に大きく、water massage インソールは、京セラやローム、
村田製作所などのように部品のデファクトスタンダードを目指していきたい。靴は身につけるものであり、お客様の
不を取ることにこだわり、水漏れは限りなくゼロに近づけていく。ご批判はあるかもしれないが、私の考え方の問題
である。
インソール外販について、店舗を持っているメーカーと提携する理由は何か。
東南アジアのメーカーは自社販売ルートが多く、中国メーカーは 1 万~1 万 5000 店舗持っている。品質管理や
お客様の声をダイレクトに商品に反映するためには、メーカーが直営店舗を持っているかどうかは重要な判断基
準であると考える。
発注権限を店長におろすということだが、スーパーバイザーのような中間的存在を置くことは考えていないの
か。
発注権限が店長にあるとはいえ、最終的に判断するのはブランド事業部の責任者である。また、店舗には各々
のブランド営業が付いているので、担当営業を通してブランド責任者が売り場の声を企画にも反映する。逆に、企
画の意向を担当営業を通して売り場に反映する。売り場と担当営業のコミュニケーションが取れているかどうかは、
ブランド責任者が判断する。今までの失敗の教訓を生かして、今まで以上にコミュニケーションが取れるように体
制を整えて臨んでいく。
(平成 25 年 12 月 12 日・東京)
*当日の説明会資料は以下の HP アドレスから見ることができます。
http://www.himiko.co.jp/ir/irdoc.html
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