...

千葉県工業用水道事業中期経営計画

by user

on
Category: Documents
18

views

Report

Comments

Transcript

千葉県工業用水道事業中期経営計画
「千葉県工業用水道事業中期経営計画」の評価結果について
平成27年4月
企業庁管理・工業用水部工業用水課
千葉県企業庁では、平成 25 年度から平成 29 年度までの 5 年間を計画期間とする「千葉
県工業用水道事業中期経営計画」を策定し、安定給水の確保と経営の健全化に取り組んで
いるところです。
本計画の実施状況については、毎年度評価・検証を行い、実施結果や進捗状況等を広く
公表し、今後の事業運営に反映していくことにより適正な事業の進行管理を図ることとし
ています。
このたび、平成 25 年度に実施した施策・取組に関する評価結果を取りまとめました。
中期経営計画 実績 総括表(平成25年度版)
*評価結果 A:達成(計画を100%以上達成) B:概成(80%から100%未満)
C:進展中(50%から80%未満) D:未成(50%未満)
-:評価不能(評価になじまない、あるいは当該地区では該当しない)
東
五 五 房
葛
全
千 井 井 総
項目番号
・
体
葉 市 姉 臨
葛
原 崎 海
南
① 安定的な水源の確保
B B B A A A
安 定
② 施設の計画的な更新
C A B C C A
給水に
③ 渇水対策
A A A - - A
向けた
④ 安定した水質の確保
B - - - - -
取 組
⑤ 事故等に対する危機管理対策
A A A A A A
-
A
-
-
-
-
A
-
B
-
-
A
-
A
-
-
A
-
C
A
北
総
A
-
-
-
-
-
-
-
B
-
経 営
健全化
に
向けた
取 組
⑥ 合理的な管理体制
⑦ 外部委託の拡大
⑧ 効率的水運用
⑨ 新規売水対策
⑩ 適正な料金等の設定
【経費削減策】委託料の削減(保守点検等(運転管理
を除く)の委託料を約 5%削減)
【経費削減策】企業債等の支払利息の約 30%削減
⑪ 事業規模の適正化
⑫ 企業債残高等の削減
⑬ 資産の有効活用
B
A
C
C
B
その他
⑭
⑮
A - - - - A - -
A - - - - - - -
環境負荷の軽減
情報の共有化及び相互理解
-
A
-
B
-
木
更
津
南
部
A
D
A
-
A
-
A
-
A
A
A - - - - - - -
A
B
A
A
A
B
A
A
A
-
D
A
B
-
C
-
A
-
C
-
A
-
A
A
A
-
A
-
問い合わせ先
千葉県企業庁管理・工業用水部
工業用水課 経営改善室
Tel043-296-8996
Fax043-296-6479
-
-
-
-
目標進捗状況整理カード【全体評価】
年度別進捗状況及び評価
*評価結果 A:達成(計画を100%以上達成) B:概成(80%から100%未満) C:進展中(50%から80%未満) D:未成(50%未満) -:評価不能(評価になじまない、あるいは当該地区では該当しない)
平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 総括
区分
平成25年度
各水源施設の管理者(国土交通省、(独)水資源機構)の事業説明会等へ参加し、適切な管理運営及
①安定的な水源の確保
ダム等水源施設の建設や施設管理に必要な費用 び未完成施設の早期完成につき要望を行った。
安
を負担するとともに、建設中の水源施設の早期完
成を建設主体に要望し水利権の安定化を図り、ま
た、既設の施設の適切な維持管理を管理者に要望
します。
評価
B
1 重要度・優先度や経済性を考慮し老朽化した機械・電気設備の更新、修繕、改良を実施した。
②施設の計画的な更新
1「長期ビジョン」の「施設更新計画」に基づ 2 老朽化が進んでいるPSコンクリート管の布設替えを、五井姉崎地区で送水管布設替工事とし
定
き、緊急性、重要性を考慮し、施設の点検・修繕 て引き続き実施した。(平成20年度~平成29年度)
による延命化を図りながら、施設更新・耐震化を 3 平成30年度以降実施の(仮称)施設更新・耐震化計画を策定するため、水管橋10橋の耐震
診断及び土木構造物主要8施設の老朽化耐震診断並びに全機械・電気設備診断調査を実施した。
進めます。
給
水
に
(1)佐倉浄水場の横流式沈殿池や汚泥処理電気
設備及び袖ケ浦浄水場電気設備等の老朽化した機
械・電気設備機器の更新、修繕、改良を図りま
す。
(2)老朽化した石綿管及びコンクリート管の布
設替を推進し、耐震化の一層の強化を図ります。
(3)詳細診断の対象となる水管橋の耐震診断を
全て完了させ必要な補強(架替)工事を進めま
す。
(4)配水池、沈殿池等の土木構造物等について
は、新たに老朽化調査及び耐震診断を行います。
(5)国が検討している耐震化を促進する新たな
補助制度の創設に伴い、補助事業化の検討・準備
を進めます。
2 施設の老朽化の進行に伴う更新と東日本大震
災を契機とした施設耐震化の一層の強化を、計画
的に進めます。
(1)老朽化調査及び耐震診断の調査結果を踏ま
え、国が作成している「施設更新・耐震対策指
針」に基づき、平成30年度以降の「施設更新・
耐震化計画」を策定します。
(2)この計画の策定に当たっては、国が作成し
ている「アセットマネジメント指針」に基づき、
更新時期の平準化と費用の最小化を検討します。
向
評価
③渇水対策
け
た
渇水に備えた事業執行に努め、渇水時の企業活
動への影響を最小限に抑えます。
1 平常時においては、千葉県渇水対策連絡協議
会等の各種会議を通じてダム貯水状況、降雨の状
況、今後の見通しなどの情報の把握に努めるとと
もに、渇水時の対応を確認します。
併せて、企業庁ホームページによるダム等の貯水
状況の情報提供を行い、渇水対応への注意を促し
ます。
2 渇水時においては、千葉県渇水対策本部の設
置に合わせて「千葉県企業庁節水対策本部(本部
長:工業用水部長((現:管理・工業用水部長)」
を設置し、企業への給水制限の通知、企業間にお
ける水の相互融通、関係機関との調整等を行いま
す。
3 渇水に備え、企業等においても対応経験者が
限られていることから、新たに実践的な「渇水対
応の手引き」を作成し、円滑な対応に努めます。
C
1 平常時;千葉県渇水対策連絡会議を通じて、渇水情報の収集に努めるとともに、県内水源につ
いては、県水政課HPを通じて工水専用ダムの貯水状況を発信した。
2 取水制限対応;新たに「渇水対応の手引き」(利根川水系)暫定版を作成し、対応と流れ等に
つき受水企業説明会を開催して説明した。また、7月23日に国により10%の取水制限が決定さ
れたため、同日千葉県企業庁節水対策本部を設置。企業への節水要請を行うとともに特定給水の伴
う需給調査を実施した。
※平成25年7月23日千葉県企業庁節水対策本部設置
平成25年7月24日~9月18日 10%取水制限実施
(千葉、房総臨海、東葛・葛南)
取
評価
④安定した水質の確保
組
の
原水水質に応じて適切な浄水処理を行い、安定し
た配水水質の確保に努めます。また、配水の水質
状況について随時情報提供を行います。
1 降雨や藻類増殖等による濁度・pH値等の原
水水質の変動に対しては、浄水場における薬品処
理の強化等によって配水水質の安定化に努めま
す。
2 原水水質に起因する水生生物の流出等による
水質変化について,その実態や原因調査等を実施
し,調査結果や状況説明を行う等,きめ細かい情報
提供に努めます。
3 COD(化学的酸素消費量)、全窒素等重要
な水質項目については、毎月1回以上測定しま
す。
4 月毎にまとめた配水水質データをホームペー
ジで公表します。
5 行政機関や各種団体と協力して水源水質の改
善活動へ取り組みます。
A
1 水源の監視及び原水の水質変動に的確に対応した浄水処理の徹底により水質基準に適合し、か
つ安定した水質の確保に努めた。(千葉みなと地区の受水企業から苦情が寄せられたため、印旛沼
浄水場の薬注強化(約20日間)及び配水管ドレーン作業(2回)を実施した。また、郡本浄水場で
2月~3月に高pHで処理の難しい時期があったが、凝集試験で最適な処理を行った。)
2 東葛・葛南地区で塩化物イオン上昇した際は、受水企業にFAXで連絡した。
3 水温、濁度、pHの常時監視を行うとともに、COD及び全窒素等の22項目の測定を月1回
実施した。
4 毎月、配水水質データ等について企業庁ホームページで公開するとともに、平成24年度の水
質データを取りまとめた「水質概要」の作成し、受水企業に送付した。
5 印旛沼水質保全協議会、印旛沼流域水循環健全化会議等の会議、活動に参加した。
1
B
目標進捗状況整理カード【全体評価】
年度別進捗状況及び評価
*評価結果 A:達成(計画を100%以上達成) B:概成(80%から100%未満) C:進展中(50%から80%未満) D:未成(50%未満) -:評価不能(評価になじまない、あるいは当該地区では該当しない)
平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 総括
区分
平成25年度
1 熟練職員の退職を踏まえ技術の円滑な継承を図るため、運転管理業務マニュアル、管路のマッ
⑤事故等に対する危機管理対策
危機対応能力の向上に努め、事故発生時の対応に ピングシステム及び設備台帳システムの修正・更新を行い技術の蓄積に努めた。
万全を期します。
2 年度当初に緊急連絡体制の整備と各事務所単位で実態に即した「事故対策の手引き」を作成
安
1 管路事故(漏水等)、電気機械事故(落雷 し、手引きに応じた事故対応を実施した。
等)、異常水質事故(油流出等)及びその他の事 3 浄水場や取水場、ダム、導配水管施設の運用状況、主要情報を一元的に集中監視する広域監視
故については「工業用水道事故対策要領」により システムを平成25年4月1日から運用を開始した。
定
迅速かつ的確に対応します。
4 工業用水を退職した技術職員による技術的な支援等を目的として結成された工水守会(みずも
(1)各年度当初における緊急連絡体制の整備と
りかい)と講習会を含む意見交換会、出先機関との協議会を開催し技術の継承を図った。
各事務所単位で実態に則した「事故対策の手引
5 事故を未然に防止するため、各事務所でリスクアセスメントを実施した。
き」を作成します。
給
水
に
向
け
た
取
組
の
(2)事故対応研修における事故事例の発表等に
より経験の共有化を図り、対応能力を養成しま
す。
2 大規模な風水害及び地震等の発生時には、千
葉県地域防災計画に基づく「防災対策の手引き」
により対応します。
また、年1回以上の「防災対策の手引き」に
沿った年1回以上の防災訓練を行い、課題・反省
点について、対応策を改善します。
3 関東地域8都県市の工業用水道事業者で締結
した「関東地域における工業用水道災害相互応援
に関する協定」により、円滑な相互応援体制を確
保します。
4 熟練職員の大量退職を踏まえ技術の円滑な承
継を進めるため、業務マニュアル、管路のマッピン
グシステム及び設備台帳システムの修正・改良を
行い、技術の蓄積を進めます。
5 平常時の適正な水運用や維持管理、災害発生
時における復旧・指揮命令等の危機管理能力の向
上を図るため、工業用水道の状況を常時一元的に
監視する集中監視システムを整備し、平成25年度より
運用を開始します。
6 工業用水に関する建設・管理業務に精通し退
職した熟練 職員の経験、知見を生かし、危機管
理能力の向上や技術の継承を図り、人材育成に努
めます。また、佐倉浄水場は、工業用水道の基幹
的浄水場と位置づけ、技術者の育成の場としての
活用を図っていきます。
2
A
・外部委託の拡大(人見浄水場)により、職員数を2名(24年度末120名⇒118名)削減し
⑥合理的な管理体制
工業用水道事業は、今後も地方公営企業として た。
経
継続していくものであり、安定的かつ低廉な工業
用水を供給できる合理的な管理体制を構築すると
ともに、職員の更なる削減に努めます。
営
健
全
化
に
評価
⑦外部委託の拡大
技術職員の大量退職を踏まえて効率的な事業運
営を推進するため、現在4浄水場で実施している
運転監視業務の内容及び委託方式を見直し、効率
的、安定的な外部委託の実施を図ります。
平成23年度より南八幡浄水場で試行的に進め
てきた包括的民間委託(浄水場の運転管理業務に
施設の設備点検などの委託業務を加えたもの)
を、その検証結果を踏まえて、平成25年度より
人見浄水場、平成27年度より郡本浄水場、袖ケ
浦浄水場へ拡大していきます。
委託拡大に伴う委託費の増加を抑制し、経費の
節減に努めます。
B
1 経験豊富な技術職員の大量退職を踏まえて効率的な事業運営を推進するため、現在5浄水場で
実施している運転管理業務の民間委託を他の業務にまで拡大した。
2 保全業務の一部委託は、当面、各施設の日常点検、簡易な補修、定期整備等の業務とし、浄水
場単位で拡大した。
3 平成25年度から2浄水場で、施設管理業務等を含めた包括的民間委託を実施し、事務業務等
の負担軽減を図った。
評価
A
千葉地区4地区において緊急時に限定した水運用の円滑な遂行を図るため、「水運用会議」を年
⑧効率的水運用
当面は、千葉関連4地区では震災時や事故時、 5回開催した。
渇水時などの緊急時に限り地区間の水運用を図り また、渇水時に取得制限のかからない県内水源地区に応援給水の要請をしたが受水企業の理解が
ます。
得られなかった。
将来的には、効率的水運用を図ることの有効性
を念頭に、長期的な観点で課題整理を行います。
評価
C
契約水量は前年度末比で▲152㎥/日、契約社数は2社減であった。内訳は新規2件、400
平成23年度末で、千葉地区を除く6地区で約 ㎥/日、基本水量の増量3件、146㎥/日に対し、廃止3件、698㎥/日であり、全体的な増
6万4千㎥/日の未売水があることから、新規売 減はほぼ拮抗する結果となった。
水の阻害要因を精査し、新たに整備される工業団 平成25年度末現在において、契約水量合計は1,086,226㎥/日、契約件数は273件
地に進出する企業への供給など各地区の実情に である。
向 ⑨新規売水対策
あった新規売水対策を検討・実施します。
け
評価
⑩適正な料金等の設定
た
取
組
各地区の料金等について、経費削減※に努めつ
つ、今後の「施設更新・耐震化計画」やその資金
確保策を勘案し、安定した経営が行える適正な料
金等の設定について検討します。
また、新料金算定要領の「資産維持費」の導入
についても併せて検討します。
産業構造審議会地域経済産業分科会工業用水道
政策小委員会報告書の趣旨を踏まえ、「二部料金
制」の導入については、各地区の実情や受水企業
の意見等を考慮し引き続き検討します。
評価
※①保守点検費等(運転管理を除く)の削減
※経費削減策
① 保守点検等(運転管理を除く)の委託料を約
5%削減する。
C
木更津南部地区及び房総臨海地区については、現在の経営状況及び今後の見通しを踏まえ、平成
26年4月1日より料金等の引き下げを決定し、受水企業への説明会開催や条例改正、経済産業省
への届け出等を行った。
また、今後の適正な料金制度の在り方を検討するため、中期経営計画に関する懇談会を2回(平
成25年7月22日及び平成26年2月21日)、並びに地区意見交換会を開催して、有識者や受
水企業から意見を聴取した。なお、今後の需要見込み及び料金制度の検討に資するため、平成26
年3月に全受水企業を対象にアンケートを実施した。
B
業務の効率化、経費削減等に努めた結果、平成25年度においては約6,000千円の削減を実
施した。(削減目標額比1.5%減)
の
評価
※②支払利息の削減
※経費削減策
② 企業債等の支払利息を約30%削減する。
A
支払利息は、繰上償還による利息軽減等により、平成24年度支払額に対して17.2%、削減
目標額の57.3%にあたる削減(約135,340千円)を達成した。
※「年度ごとの削減目標額累計(47,239千円)」に対して286.5%を達成。
1
評価
A
目標進捗状況整理カード【全体評価】
年度別進捗状況及び評価
*評価結果 A:達成(計画を100%以上達成) B:概成(80%から100%未満) C:進展中(50%から80%未満) D:未成(50%未満) -:評価不能(評価になじまない、あるいは当該地区では該当しない)
平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 総括
区分
平成25年度
適正な事業規模に係る検討を行うこと及び、各受水企業の水需要を見込みを把握するために平成
⑪事業規模の適正化
水需要や施設の利用実態を踏まえた適正な事業 26年3月、全受水企業232社を対象に今後の需要見込み及び料金制度に係るアンケートを実施
経
規模を想定し、適切な施設規模に再整備を進めて した。
営
いきます。
工業用水道施設更新・耐震化計画策定業務委託を発注し、適切な施設規模の再整備につき検討し
ていくこととした。(委託期間:平成25年12月~平成27年3月)
健
全
化
評価
B
五井姉崎地区の建設改良費につき起債せず自己資金対応とした。これら起債の抑制及び償還が進
⑫企業債残高等の削減
に
地区毎の資金管理を徹底し、新規工事費には可 んだ結果、約45億円の元金を償還し、前年度末残高比で9.9%削減された。
向
能な限り累積資金を活用することにより、企業債 ※「年度ごとの削減目標額累計(3,642百万円)」に対し123.5%を達成。
け
の新規借入を抑制し、企業債残高等の約40%削
た
減を目指します。
取
評価
A
計画に掲げた売却対象物件5件(計28,514㎡)のうち、3件(計4,178㎡)の売却が完了
組 ⑬資産の有効活用
遊休地の計画的な売却に努めるとともに、工業
した。
の
用水道事業会計内における資金の有効活用につい
2
て検討します。
評価
⑭環境負荷の軽減
そ
の
他
の
取
1 省エネルギーの推進
(1)施設更新の際には、省エネ効果の高い設備
機器の導入を図ります。
(2)既存施設は、エネルギー使用の合理化に基
づいて、主要機器の定期的な修繕・点検等を実施
することにより、高効率、高性能設備機器の適正
な維持管理に努めます。
(3)人見浄水場の汚泥処理方式を湿式造粒脱
水・熱風乾燥方式から加圧脱水方式に見直すこと
により、年間約1,675トンの二酸化炭素排出
量を削減することができます。
(4)平成24年度現在の有資格者は、エネル
ギー管理士11名、エネルギー管理員10名です
が、今後も資格者の確保に努め、各浄水場に2名
程度を配置し省エネルギーの推進を図ります。
2 新エネルギー導入の推進
環境への負荷が小さい太陽光発電や小水力発電
等の新エネルギーの導入を推進します。
3 発生土再資源化の推進
福島第一原子力発電所の事故の影響により滞っ
ている浄水場発生土の再資源化を推進します。
特に環境負荷の少ない再資源化である培養土化
の再開に向けて、検討・調整を行います。
A
1 省エネルギーの推進
(1)施設の更新工事では、エネルギー使用の合理化に基づいた高効率・高性能の設備機器を導入
し、適正な維持管理に努めた。
(2)エネルギー管理士等有資格者の確保に努め、各浄水場に2名程度を配置し省エネルギーの推
進を図った。
2 新エネルギー導入促進のため、メガソーラーや小水力発電などの再生可能エネルギー施設を設
置した。
○袖ケ浦浄水場メガソーラー設置運営事業:使用許可面積:12,267㎡、年間発電電力量:約
100万kwh(発電開始日:平成25年12月25日)
○古都辺取水場小水力発電設置運営事業:水量(日量約9万㎥)のエネルギーを利用し、管路内に発
電機を設置して小水力発電を行う。年間発電電力量:1,010,000kwh(発電開始日:平
成26年4月1日)
○人見浄水場排水処理施設更新基本設計等を実施した。
評価
⑮情報の共有化及び相互理解
A
地区ごとの経営状況説明会において経営上の課題や今後の見通し等説明を行った。同時開催の中
地方公営企業会計制度の見直しに伴い、新たに 期経営計画に関する地区意見交換会では仮称「施設更新・耐震化長期計画」に関する構成案、更新
キャッシュフロー計算書やセグメント管理(地区 する施設規模の考え方等を説明した。
別)に基づく財務諸表などの経営状況等を経営状 また、千葉県経済協議会工業用水効率化対策検討委員会に参加し、意見交換を行った。
況説明会等を開催し、情報提供します。
料金等改定の対象地区(木更津南部、房総臨海)に対しては説明会を実施し、同意取得に努めた。
また、平成30年度以降の「施設更新・耐震化
計画」等の策定に当たっては、受水企業への説明
を行うとともに、その意向を踏まえ理解を得なが
ら策定します。
引き続き、受水企業との相互理解のもとに事業
を推進します。
組
評価
A
4 計画達成のための課題(より効果・効率的な取組を実施するために解決すべき課題)
料金収入が横ばい(10億5千万円)に対して、委託料等維持管理費が増加傾向にあるが、労務単価や物価上昇等外的要因に伴うコスト増が今後も見込まれ、コスト削減や効率化が困難な状況である。
また今後未完成施設の完成に伴う費用増が見込まれ、安定した経営維持の方策として、資金確保対策が急務である。
5 取組方針(課題を解決するための具体的な方策)
経営維持のための施設設備に係る維持管理費につき、必要性を吟味しながら可能な限りコスト抑制に努める。また今後の経営状況の見通しを的確に把握するため、現在策定している「施設更新・耐
震化計画」における事業計画に応じた事業規模の整備や、財源確保のための料金改定等につき、受水企業と意見調整、情報交換を行い、適切な時期、規模を見極めたうえで実施していく。
Fly UP