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タイトルなし - 綜合税経センター
あなたの大事な財産をトータルサポート ㈱綜合税経センター 税理士法人あさひ会計 コンサルティング部 TEL 04-7147-0661(直通) FAX 04-7147-0666 平成 19 年 1 月 No.002 平成 19 年改正 あけましておめでとうございます。本年もよろ しくお願いします。今年最初の資産税通信は前回に 引続き平成 19 年改正に触れて行きたいと思います。 今回は住宅ローン控除をピックアップしました。 ① ローン控除とは? 住宅ローン控除とは、住宅ローン残高 (最高 2,500 万円)の 1%(6 年間/最高 25 万円)と 0.5%(7∼10 年目/最高 12.5 万円)を所得税額から控除すると いうものです。 その適用要件としては、金融機関等からの借入金 (返済期間 10 年以上)をもって床面積 50 ㎡以上の 「住宅の新築」 「新築又は既存住宅の取得」 「中古住 宅の取得」 、「工事費用が 100 万円を超える増改築」 をしてその取得の日から 6 月以内に居住の用に供す ることとされています。 簡単に申しますと、ローンで家を新築し又は建売 住宅を購入し居住すると所得税額が最高 25 万円(6 年目まで)免除されるというものです。 (適用初年度は確定申告が必要となりますのでご 注意下さい。 ) ② 改正により有利判定が必要に? 今回の改正により、ローン控除の内容が従来から の「居住開始の年から6年間は控除率 1%(最高 25 万円) 、7 年目∼10 年目までは控除率 0.5%(最高 12.5 万円)」と創設された「居住開始の年から 10 年間は控除率 0.6%(最高 15 万円) 、11 年目∼15 年目までは 0.4%(最高 10 万円)」の選択適用がで きることとなりました。(平成 19 年取得から) 判りづらいかもしれませんが、控除額は同じ合計 200 万円ですが、その 200 万円を 10 年間で控除する か 15 年間で控除するかを選択できるというもので す。(15 年の場合は期間が長い分各年の控除率が低 くなります。 ) ③ 控除額を最大限使いましょう! 今回の改正ですが、期間が違うだけで大きな問題 は無さそうですが、選択には少し気をつけなければ なりません。 例えば次のように仮定しますと、 ホームページ http://www.zeikei-c.com 住宅ローン控除 ローン残高 各年 2,500 万円超 ローン控除前の所得税額 17 万円 (購入 平成 19 年) (イ)10 年間で控除を選択 a. 1 年目∼6 年目(控除率 1%) 控除額 2,500 万円×1%=25 万円 25 万円>所得税額 17 万円 ∴控除額 17 万円 控除限度額 25 万円のうち 8 万円が切り捨てら れることとなります。 b. 7 年目∼10 年目(控除率 0.5%) 控除額 2,500 万円×0.5%=12 万 5 千円 12 万 5 千円<所得税額 17 万円 ∴控除額 12 万 5 千円 控除限度額 12 万 5 千円が控除できます。 c.10 年間での控除額合計 17 万円×6 年+12 万 5 千円×4 年=152 万円 (ロ) 15 年間で控除を選択 a.1 年目∼10 年目(控除率 0.6%) 控除額 2,500 万円×0.6%=15 万円 15 万円<所得税額 17 万円 ∴控除額 15 万円 控除限度額 15 万円が控除できます。 b. 10 年目∼15 年目(控除率 0.4%) 控除額 2,500 万円×0.4%=10 万円 10 万<所得税額 17 万円 ∴控除額 10 万円 控除限度額 10 万円が控除できます。 c.15 年間での控除額合計 15 万円×10 年+10 万円×5 年=200 万円 今回の例ですと、上記のように(イ)と(ロ) とでは控除額合計で 48 万の差額が生じること となり 15 年を選択したほうが有利となります。 なお、返済による借入残高の減少により控除額 も変動しますので、判定には所得税額と借入金 残高の返済計画などの検証が必要となります。 疑問点、質問等ございましたらお気軽にお尋ね 下さい。