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栃木県動物愛護指導センター設立20周年を迎えて 池 田 雅 之

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栃木県動物愛護指導センター設立20周年を迎えて 池 田 雅 之
栃木県動物愛護指導センター設立20周年を迎えて
栃木県動物愛護指導センタ一所長
池 田 雅 之
栃木県動物愛護指導センターは、人と動物のより良い関係づくりを目指した動物愛護行政の
最前線の機関として平成6年4月に開設して以来、本年で20周年を迎えることとなりました。
当センターの設立および運営に対し、多大な御支援、御尽力をいただいた関係者の皆様に心よ
り御礼申し上げます。
この20年間、少子化、高齢化、核家族化などの進展に伴い、動物をとりまく情勢も大きく変
化し、ペットは単なる愛玩の対象から、「家族の一員」あるいは「人生のパートナー」とな
り、飼い主とペットが深いかかわりを持つようになってきました。
このような状況下、法制度も大きく変革し、平成11年には、人々の生活における伴侶として
の動物の重要性の高まり、動物をめぐる迷惑問題の顕在化等の状況を踏まえ、動物の飼養をよ
り適正化することによって、人と動物とのより良い関係づくりを進めること及びそれにより生
命尊重や豊かさを実現していくため、「動物の保護及び管理に関する法律」が制定以来はじめ
て抜本的に改正され、動物取扱業の届出制や周辺環境の保全勧告等の措置が導入されるととも
に、法律の名称も「動物の愛護及び管理に関する法律」と改められました。その後も、平成17
年には、動物取扱業の登録制や特定動物の飼養規制の一律化等、平成24年には主に犬ねこ販売
業者を対象とした動物取扱業の規制強化等を盛り込んだ改正が行われるなど、急加速で動物の
飼養者責任等に係る法制化が進んでいます。
一方で、誠に残念なことではありますが、安易に飼い始めた飼い主が、勝手な都合で犬やね
この飼養を放棄し当センターに引き取りを依頼する事例はいまだに少なくなく、さらに、動物
の虐待と思われる事例等も依然として報告されています。
当センターでは、設立以来、狂犬病予防法等の法令順守をはじめとした飼い主に対する動物
の適正飼養の指導のほか、保育園児や幼稚園児などの若年層に命の大切さや心の豊かさを学ん
でもらう「子犬とのふれあい教室」、地域における模範的な飼い主を育成する「子犬の譲渡
会」等の動物愛護行政を積極的に推進してまいりました。譲渡事業に関しては、平成21年度か
ら子ねこの譲渡、平成23年度からは団体等譲渡を開始し、殺処分の低減に向けた取り組みを一
層強化しております。
当センター愛護館の累計来館者も既に100万人を超え、本県人口の半分以上の方々が愛護館を
訪れ、多くの県民の皆様が動物愛護精神の普及と適正飼養に対し関心と理解を深めていただい
たものと考えておりますが、今後も、より一層積極的に動物愛護行政を推進し、人と動物の共
生できる社会づくりを目指してまいります。
今後も関係機関と連携し、動物適正飼養の指導、動物愛護の普及啓発等の一層の推進に取り
組んでいく所存でございますので、更なる御協力をお願い申し上げます。
動物愛護管理行政を振り返って
栃木県保健福祉部生活衛生課長
田 辺 悦 夫
今年、栃木県動物愛護指導センターは、設立20周年となる大きな節目を迎えました。平成6
年4月、当センターが動物愛護行政の拠点施設として全国に先駆けて開所して以来、今日ま
で、センター運営を支えてこられた関係職員、また長きにわたり県の動物愛護行政の推進に御
支援・御尽力を賜りました関係者の皆様に対しまして、厚く御礼申し上げます。
この20年間を振り返りますと、動物愛護行政を取り巻く環境の変化は著しく、三度の法改正
が行われました。まず、平成11年12月に、「動物の保護及び管理に関する法律」が「動物の愛
護及び管理に関する法律」に改正され、新たに「動物の愛護」の考え方が法律で規定されまし
た。この背景には、動物がより人の生活に欠かせない存在となり、人と動物とが共生する社会
の形成が求められるようになったことがあげられます。
続いて平成17年6月には、動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本
指針を国が策定すること、地方自治体においては、動物愛護管理推進計画を策定することを盛
り込んだ法改正が行われました。本県では平成19年度に、「人と動物の共生できる社会をつく
り、処分ゼロを目指します」をビジョンとする「栃木県動物愛護管理推進計画」を策定し、動
物愛護の各種施策を推進してまいりました。
しかし、一方で、動物取扱業者や飼い主の不適正な飼養による動物虐待の問題や、鳴き声や
臭いなどによる周辺環境への問題などが依然として数多く生じています。このため国は、平成
24年9月に再度法律を改正し、動物の飼い主には、その動物が命を終えるまで適切に飼養する
責任、いわゆる飼い主の「終生飼養」の責任を法律上明確化しました。
このように、動物の適正な飼養に対する社会的な気運は年々高まってきており、動物愛護行
政に携わる関係者への県民の期待は、ますます大きくなってきております。
動物愛護指導センターでは、これまで、栃木県動物愛護管理推進計画に基づき、市町、獣医
師会、動物愛護団体等と連携しながら、重点施策に掲げた動物愛護の普及啓発、適正飼養の推
進、譲渡機会の拡大に取り組んでまいりました。
その結果、中間年である平成24年度時点で、犬猫の「引取り数」や「殺処分数」については、基
準年の平成18年に比べて半減するなど、平成29年度の最終目標を達成することができました。
本県の推進計画については、今回の法改正の主旨を踏まえるとともに、より高い目標を目指
し、平成25年度中に改正の見直しを予定しておりますので、関係する皆様には、引き続き御理
解・御協力を賜りますようお願いいたします。
最後になりましたが、生活衛生課としましても、人と動物の共生できる社会をつくり、処分
ゼロの実現を目指し、動物愛護行政の推進に積極的に取り組んでまいりますので、今後とも、
動物愛護指導センターが本県の動物愛護行政の拠点施設として、地域社会における友愛及び平
和の情操の涵養が図られることを期待しまして、御挨拶とさせていただきます。
2012 とちぎ
動物愛護フェスティバル
みんなで考えよう 人と動物のしあわせを
平成24年9月23日(日)
動物愛護絵画コンクールの表彰式
動物ふれあい広場
産業動物獣医師
1日獣医さん体験
子犬の譲渡会
出張ふれあい教室
ふれあい教室
しつけ方教室
サマースクール
パピートレーニングレベル1
秋の体験学習
譲渡犬等の飼い主の集いの会(DMSO)
交流会
センターモデル犬の育成
ナナ
花子
さくら
(平成12年生まれ)
(平成12年生まれ)
(平成23年生まれ)
平成24年度
動物愛護絵画
コンクール
最優秀作品賞
(栃木県知事賞)
「シャチとおよいだよ」
真岡市立真岡西小学校 2年
志田 拓磨 さん
「ハムスター」
茂木町立茂木小学校 4年
國井 夏帆 さん
「青空の下でよしよし」
佐野市立界小学校 5年
渡辺 遼介 さん
平成24年度
動物愛護絵画
動物愛護ふれあい写真
コンクール
特賞
「しゃぼん玉」
茂木町 涌井 とし子 さん
≪作者コメント≫
しゃぼん玉で遊んでいた孫娘の元に近寄ってきた愛
犬が興味津々にしゃぼん玉を追い始めた1枚です。
ペットの名前 さくら
金賞
「冷たいよー。」
宇都宮市 大塚 正人 さん
≪作者コメント≫
久しぶりの大雪の日。
子供が犬と遊ぼうと外に連れ出したのですが、あま
りの雪の激しさに目をあけられない犬と、楽しそう
な子供の表情が撮れました。
ペットの名前 コタロー
金賞
「一緒にあそぼ」
下野市 岡本 香奈子 さん
≪作者コメント≫
木のおもちゃで娘が遊び始めると、一緒になって遊
び始めたキューピー。仲良し兄妹です。
ペットの名前 キューピー
∼栃木県動物愛護指導センターホームページ∼
福島県におけるペット保護活動
環境省の要請を受け、平成23年3月11日の東日本大震災後に福島第一原子力発電所の
周囲20km圏内に設定された警戒区域内で、4回にわたりペットの保護活動を行いました。
万が一に備えて、連絡先を書いた名札を付けておこう!
目 次
20周年を迎えて
第1章 総 説
1 組織・機構 …………………………………………………………… 3
⑴ 沿 革 ………………………………………………………… 3
⑵ 組織及び職員構成 …………………………………………………… 4
⑶ 業務の内容 ………………………………………………………… 4
2 平成24年度予算執行状況
…………………………………………… 4
3 管轄区域図〔県下全域〕 ……………………………………………… 5
4 施設の概要 …………………………………………………………… 6
⑴ 動物愛護指導センター ……………………………………………… 6
⑵ 栃木県ドッグセンター ……………………………………………… 10
⑶ 県南ドッグセンター ………………………………………………… 11
第2章 事業の概要
1 動物愛護啓発事業 ……………………………………………………
⑴ 来館者の状況 ………………………………………………………
⑵ 動物ふれあい教室及び動物愛護ふれあいサマースクール実施状況 ………
⑶ 「犬も友達!わんわん教室」
(譲渡会事前講習会)実施状況 ……………
⑷ 譲渡事業実施状況 ……………………………………………………
⑸ 犬のしつけ方教室実施状況 …………………………………………
⑹ 譲渡犬等飼い主の集いの会(DMSO)の活動状況 ……………………
⑺ その他の愛護啓発事業実施状況 ………………………………………
2 犬・ねこ等に関する業務 ………………………………………………
⑴ 犬・ねこ等収容状況 …………………………………………………
⑵ 犬・ねこに関する苦情対応状況等 ……………………………………
3 動物取扱業及び特定動物に関する業務 …………………………………
⑴ 動物取扱業の登録
…………………………………………………
⑵ 特定動物の飼養ならびに監視状況 ……………………………………
15
15
16
17
18
19
20
20
23
24
26
28
28
29
第3章 調査・研究
1 栃木県内の犬・猫におけるCorynebacterium ulceransの
………
2 栃木県で収容した犬の狂犬病抗体保有状況調査について …………………
3 犬の飼育に関するアンケート ……………………………………………
4 譲渡犬の飼育に関する追跡アンケート調査 ………………………………
5 猫の譲渡事業に関するアンケート調査……………………………………
保有状況調査(第4報)
33
36
38
41
48
1 組織・機構
(1)沿 革
当センターは、低年齢層を中心とした多くの県民を対象に、動物とのふれあいをとおして、動
物愛護の普及を行い、人と動物の友愛と慈しみを育む地域社会の形成を目指している。また、こ
れらの動物愛護事業とともに、犬・ねこを主とした動物の正しい飼い方の指導を実施し、これら
による危害等の防止を図り、さらに、動物から人に感染する疾病等の調査や犬に関する苦情等の
対応を集中的に行う拠点として設置された。
平成元年度 基本構想策定
平成2年度 基本計画策定・展示物基本設計
平成6年4月1日 管理部門業務開始
〃 9月23日 愛護部門業務開始
子犬譲渡事業・譲渡犬しつけ方教室等の実施
平成7年4月1日 狂犬病予防法改正(犬の生涯登録)
平成8年4月1日 畜犬登録注射事務のOA化
宇都宮市の中核市移行に伴い狂犬病予防法業務(捕獲・抑留・処分)を受託
平成9年10月 譲渡犬等飼い主の集いの会(DMSO)発足
平成10年4月1日 宇都宮市が捕獲業務を開始
平成11年4月1日 宇都宮市が犬及びねこの引取り、負傷動物等の収容業務を開始
平成12年4月1日 「狂犬病予防法」一部改正(犬の登録等業務の市町村へ権限委譲)
平成12年12月1日 「動物の愛護及び管理に関する法律」(動愛法)名称等一部改正
平成13年4月1日 「栃木県動物の愛護及び管理に関する条例」名称等一部改正
平成18年6月1日 「動物の愛護及び管理に関する法律」一部改正(動物取扱業が届出制から登
録制、特定動物の飼養・保管許可が全国一律規制) 「栃木県動物の愛護及び管理に関する条例」一部改正
平成20年4月 「栃木県動物愛護管理推進計画」スタート
平成21年6月1日 犬・ねこの引取り有料化スタート
平成23年3月23日 東日本大震災対応のため、災害時避難動物等対策班を立ち上げ活動
平成24年1月 団体等譲渡事業を開始
平成24年3月31日 犬・ねこの定時・定点引取りの終了
平成25年4月1日 業務を見直し、普及指導課(旧普及調査課)及び愛護管理課(旧飼養管理課)の
2課制となる。
−3−
(2)組織及び職員構成
(平成25年4月1日現在)
所長(獣医師)
所長補佐兼
普及指導課長
(獣医師)
所長補佐
(総括)(獣医師)
課員5名
行政職 1名
獣医師 3名
行政事務嘱託員1名
所長補佐兼
愛護管理課長
(獣医師)
課員 21名
獣医師 4名
技術員 17名
栃木県ドッグセンター(2名)
県南ドッグセンター (1名)
( )
再掲
職員計 30名
(3)業務の内容
普及指導課
1 予算、決算及び会計に関すること
2 県有財産の維持管理に関すること
3 動物愛護に係る意識の高揚及び知識の普及に関すること
4 動物取扱業に関すること
愛護管理課
1 狂犬病予防に関すること[犬の登録、鑑札の交付及び予防注射に関することを除く]
2 動物の飼養及び保管に関すること
3 ドッグセンターに関すること
4 負傷動物の収容等に関すること
5 人畜共通感染症の調査に関すること
2 平成2 4 年 度 予 算 執 行 状 況
歳入
1.土地使用料 9,717円(電柱敷使用料)
2.収入証紙手数料
内 訳
件数
動物取扱業登録申請手数料
83
動物取扱業登録証再交付手数料
7
動物取扱業登録更新手数料
147
動物取扱責任者研修実施手数料
633
特定動物飼養保管許可申請手数料
7
特定動物飼養保管許可申請手数料(有効期間満了施設)
55
0
特定動物飼養許可証再交付手数料
3
特定動物飼養変更許可手数料
152
動物引取手数料(生後91日以上の犬)
23
動物引取手数料(生後90日以内の犬)
110
動物引取手数料(生後91日以上のねこ)
160
動物引取手数料(生後90日以内のねこ)
11
動物引取手数料(指定場所以外の引取)
185
抑留犬返還手数料
合 計
1,576
単価(円)
16,000
1,100
12,800
3,500
17,000
13,000
1,100
15,000
3,000
600
3,000
600
5,000
4,210
金額(円)
1,328,000
7,700
1,881,600
2,215,500
119,000
715,000
0
45,000
456,000
13,800
330,000
96,000
55,000
778,850
8,041,450
歳出
事 業 費 別
1 運営費
支 出 額(円)
33,115,401
2 動物管理指導費
3 営繕費
1,750,589
3,171,133
合 計
38,037,123
内 訳
業務委託分
管理経費
管理経費
動物愛護指導センター
栃木県ドッグセンター
県南ドッグセンター
−4−
6,702,602円
26,412,799円
1,750,589円
1,184,505円
1,599,892円
386,736円
3 管轄区域図
6,408.28k㎡
1,986,293人
759,461世帯
(平成25年4月1日現在)
宇都宮市今宮4−7−8
−5−
4 施設の概要
日産 宇都宮400つ4827
1,500cc
1,140kg
−6−
業務用門
門
ふれあい広場
(芝)
管理棟
鳥類飼育舎
車庫
愛護館
変電設備
受水槽
倉庫
ふれあいドーム
屋外便所
駐車場
時計台
来客用門
自転車置場
−7−
(身障者用)
女子便所
(40.0)
男子便所
子犬飼育室
(85.0)
動物観察室
(40.0)
レントゲン室
(14.0)
更衣室
(30.0)
−8−
(30.0)
−9−
ボンベ室
− 10 −
− 11 −
1 動物愛護啓発事業
当センターでは、平成6年9月23日に一般県民向け施設としてオープンした「愛護館」を拠点
として、動物愛護の啓発事業を実施している。
一般来館者は、ふれあいドームで子犬とのふれあいを体験したり、動物関係の図書コーナーや
動物の習性などについて映像と音声をまじえディスプレイした展示室を利用することにより、動
物の正しい飼い方や接し方、動物愛護のあり方などの知識を身につけることができる。
定期的な事業としては、低年齢層を対象とした「動物ふれあい教室」と、一般県民を対象とし
た「子犬譲渡事業」があり愛護事業の2本柱となっている。また、譲渡犬だけでなく、一般の犬
の飼育者も対象とした「犬のしつけ教室」を実施している。
(1)来館者の状況
平成24年度の来館者数は19,248名でその内訳は表1から表4及び図1のとおりである。
表1 年度別月別来館者数
月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
計
累計
平成22年度
来館者
日数
26
2,740
26
2,182
26
1,685
27
1,141
1,359
26
25
8,188
27
1,704
1,690
24
1,139
22
1,390
23
24
2,011
25
1,259
26,488
301
1,017,402
4,969
平成23年度
来館者
日数
26
1,985
2,027
25
26
1,713
27
1,104
26
1,214
10,931
25
1,720
26
24
1,314
23
1,062
23
960
1,441
24
26
1,362
301
26,833
5,270
1,044,235
※9月は、動物愛護フェスティバル当日の来館者数を含める。
−15 −
(単位:人)
平成24年度
来館者
日数
1,799
26
26
1,487
26
1,523
1,101
26
27
1,047
25
5,699
1,389
26
1,047
26
727
23
23
993
24
1,773
1,663
22
19,248
300
5,570
1,062,224
表2 100万人達成の経過
内 容
年 月 日
H.6.9.23
開 所
H.7.4.29
5万人達成
H.7.11.3
10万人達成
H.9.1.19
20万人達成
H.10.5.9
30万人達成
H.11.6.5
40万人達成
H.12.7.30
50万人達成
60万人達成
H.13.11.4
H.15.8.30
70万人達成
H.17.3.5
80万人達成
H.19.6.23
90万人達成
100万人達成
H.22.8.29
(単位:人)
摘 要
達成日数
175
334
691
1,079
1,401
1,747
2,134
2,686
3,136
3,834
4,798
H12.8.5に記念式典
H22.8.26に記念式典
(単位:人)
表3 平成24年度休日等の来館者数
開館日数
62
48
110
来館者数
7,020
3,203
10,223
日曜日・祝日
土 曜 日
計
1日あたりの来館者数
113
67
93
※ 9月23日(動物愛護フェスティバル)は含まない。
表4 平成24年度来館者の世代別内訳(単位:人)
世 代
大 人
小・中学生
幼 児
計
来館者数
10,310
3,048
2,290
15,648
割合(%)
65.9
19.5
14.6
※ 9月23日(動物愛護フェスティバル)は含まない。
(2)動物ふれあい教室及び動物愛護ふれあいサマースクール実施状況
動物を慈しむ心を育ててもらうために、主に保育所、幼稚園及び小学校低学年の児童等の団体を
対象として、犬の習性や正しい接し方についての説明やビデオ鑑賞の後、子犬とのふれあいなどを
内容とした動物ふれあい教室を実施した。
また、夏休み期間中には、愛護館における業務の内容を通して、動物の適切な飼育方法や動物愛
護に対する理解を深めてもらうことを目的とした、小学生および中学生対象の動物愛護ふれあいサ
マースクールを実施した。
表1 動物ふれあい教室実施状況(平成24年4月1日∼平成25年3月31日)
宇 都 宮 市
小 山 市
さ く ら 市
県
外
施 設 数 計
人 数 計
2
1
1
4
215
1
そ の 他
8
3
1
1
49
平成24年5月20日
平成24年11月18日
4
101
44
13
8
149
57
※ この数字は大人も含む数です。
− 16 −
14
1
1
1
17
514
表2 出張ふれあい教室実施状況(平成24年4月1日∼平成25年3月31日)
年 月 日
平成24年4月27日
平成24年5月24日
平成24年6月15日
平成24年6月19日
平成24年8月1日
平成24年8月22日
平成24年8月23日
平成24年8月28日
平成24年8月30日
平成24年10月25日
平成24年11月1日
平成24年11月16日
平成24年11月20日
平成24年11月26日
合 計
団 体 名
高久保育園
那須高原保育園
県民の日
清風園
東宮っ子ステーション東小こどもの家
芦野保育園
錦小子どもの家
羽川西小学童クラブ
大橋保育園
大同保育園
北郷小学校
黒田原第2保育園
伊王野保育園
黒田原第1保育園
市 町 名
那 須 町
那 須 町
宇 都 宮 市
さ く ら 市
宇 都 宮 市
那 須 町
宇 都 宮 市
小 山 市
佐 野 市
那 須 町
足 利 市
那 須 町
那 須 町
那 須 町
参加人数
対 象
年少∼年長児
52
年少∼年長児
60
県民全て
192
一般
48
小学1∼6年生
25
年少∼年長児
34
小学1∼4年生
36
小学1∼5年生
23
年少∼年長児
48
年少∼年長児
40
小学1年生
97
年中∼年長児
30
年中∼年長児
59
年長児
40
784
表3 動物愛護ふれあいサマースクール実施状況
1回目 平成24年7月25日
2回目 平成24年7月27日
1回目 19人(小学生と中学生及びその家族)
2回目 15人(小学生と中学生及びその家族)
講 義 等:犬の正しい飼い方についての講義や動物愛護に関するビデオの鑑賞
体験教室:子犬のシャンプー・爪切り、体験獣医さん
(健康診断、ワクチン接種補助等)
(3)「犬も友達!わんわん教室」(譲渡会事前講習会)実施状況
当センターでの犬の譲渡を希望される方や一般の方を対象として、家族の一員として犬と楽しく
幸せに過ごしていただくために必要な、犬の習性や健康管理、法令等を含めた犬の正しい飼い方に
関する講習会である。平成16年度5月から制度化している(毎月1回開催、受講者に対し「受講認
定証」を交付)。センターで犬の譲渡を受ける方は当教室の受講が必須である。
表1 「犬も友達!わんわん教室」(事前講習会)実施状況
平成24年
平成25年
32
29
22
17
17
14
20
12
15
21
11
23
233
29
29
22
17
17
13
18
12
15
21
11
19
223
3
0
0
0
0
1
2
0
0
0
0
4
10
68
63
45
38
36
29
30
21
30
35
15
52
462
※同伴者を含む人数
−17 −
(4)譲渡事業実施状況
○子犬譲渡会事業
本事業は、子犬を通して模範的な飼い主を育成することで、動物愛護精神と正しい犬の飼い方
の普及啓発を目的としている。譲渡会は毎月1回開催し、譲渡者には、終生飼養と不妊去勢手術
の実施等愛情をもって適正に飼育することを誓約してもらう。
さらに、2回シリーズで子犬のしつけ方教室(パピートレーニングクラス・レベル1)の受講
を義務づけている。
表1 子犬譲渡会の実施状況
6
5
3
1
3
1
5
5
5
5
3
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
1
1
2
2
2
2
4
2
2
1
1
2
2
1
1
1
2
1
5
5
1
1
1
4
4
1
1
2
2
1
3
1
1
1
3
2
2
2
1
1
4
3
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
5
5
2
2
1
2
1
2
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
1
1
6
1
1
1
3
1
0
0
1
5
0
0
13 11 120
1
1
1
1
1
15
1
1
12 12 11 13 12 11 10 10
6
1
1
1
1
1
1
9
9
1
1
6
6
1
1
1
1
1
1
8
8
8
8
8 7
5 4
12 12
3 3
5 5
5 4
1 0
2 2
4 3
0 0
1 0
7 6
4 3
2 2
1
1
1
48 44
1 1
7
8
7
1
1
1
3
1
0
0
3
0
0
106
2回出席はしつけ方教室参加者数(2回とも受講)を再掲
表2 譲渡事業実績
6年度 7年度 8年度 9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度
計
49
165
144
140
147
154
137
157
168
162
133
122
88
122
142
143
133
129
120 2,555
29
126
134
138
139
146
130
142
161
156
131
120
82
112
139
133
123
119
119 2,379
59% 76% 93% 99% 95% 95% 95% 90% 96% 96% 98% 98% 93% 92% 98% 93% 93% 92% 99% 93%
※2回のうち1回でも出席した人数
−18 −
○成犬譲渡事業
センターHPに収容動物情報として犬の写真が掲載してあり、その写真を見て譲渡希望の旨を
センターに申し出があった犬に限り、個別に性格・健康審査を実施し、家庭犬にふさわしい犬を
選別し、譲渡している。
成犬の譲渡実績:134頭(うち団体等譲渡90頭)
○子ねこ譲渡事業
本事業を通して、ねこの適正飼養(室内飼養、不妊去勢手術、所有明示、終生飼養等)の普及
と模範的飼い主の育成を目的としている。
子ねこの譲渡実績:53頭
○団体等譲渡事業
成犬:90頭
子犬:11頭
(5)犬のしつけ方教室実施状況
犬の飼い主に正しい飼い方及びしつけ方を普及することにより、犬による人等への危害を防止す
ることはもちろん、人と犬とが共存して生活できる豊かな地域社会を築くことを目的として、犬の
成長度合いにあわせてパピートレーニングクラス・レベル1(生後約3か月、譲渡犬)、パピート
レーニングクラス・レベル2(生後約3∼6か月)及びドッグトレーニングクラス(生後1年以
上)の3クラスに分けて実施した。
表1 犬のしつけ方教室実施状況
4月15・22日
5月13・20日
6月10・17日
7月8・15日
8月12・19日
9月9・16日
10月14・21日
11月11・18日
12月9・16日
H25年1月20・27日
2月10・17日
3月10・17日
6月10・17日
10月14・21日
12月9・16日
H25年3月3・17日
11月4・17日
※2回のうち1回でも出席した人数(一般見学者を含む)
−19 −
15
13
14
12
12
13
5
11
8
6
9
16
134
9
14
8
7
38
13
13
185
職員
職員
職員
職員
職員
職員
職員
職員
職員
職員
職員
職員
外部講師
外部講師
外部講師
外部講師
外部講師
(6)譲渡犬等飼い主の集いの会(DMSO)の活動状況
当センターから子犬の譲渡を受けた飼い主の方たちを中心に、動物を適正に飼育管理することに
より人と動物の共存する豊かな環境をつくるとともに、人と動物の絆(ヒューマン・アニマル・ボ
ンド)を尊重し、動物の適正な飼育管理の知識・技術の習得と広く動物愛護精神の普及を図ること
を目的として、事務局を当センター内に置き、平成9年10月に設立された。
主な活動内容
・犬の模範的飼育者を育成するための事業
・適正飼養に関する研修会等知識の交換に関する事業
・動物愛護指導センターが実施する各事業への協力
・会報の発行
・その他目的を達成するために必要な事業
会員数は137名。(平成25年3月末日現在)
活動状況
◇研修会(動物愛護指導センター主催の動物愛護関係講習会に参加)
第1回 平成24年6月24日(日)
演題:『うちのコの気持ちが知りたい!∼もっと知ろう!犬の気持ち∼』
講師:平野 恵理子氏(JAHA認定家庭犬しつけインストラクター)
第2回 平成25年2月24日(日)
演題:『自宅でするシニア犬ケア∼かわいい家族が老いた時何ができるか∼』
講師:伊藤 弘美氏(動物看護師、JAHA認定家庭犬しつけインストラクター)
◇交流会
平成24年10月28日(日) 内容:『マッサージで愛犬との絆を深めよう!』
講師:木村 由季氏(Dog care & Swedish DogMassageVinD)
参加者数:19名 犬10頭
◇2012とちぎ動物愛護フェスティバル DMSO広報活動
(7)その他の愛護啓発事業実施状況
【2012とちぎ動物愛護フェスティバル】みんなで考えよう 人と動物のしあわせを
命あるものである動物の愛護と動物の適正な飼養について県民の関心を深めるため、動物愛護週
間事業として、動物愛護フェスティバルを開催した。
◇日 時 平成24年9月23日(日)10時00分∼15時00分
◇場 所 動物愛護指導センター
◇来場者数 約3,600人
◇関係者数 225人
◇催 し 物 ・ファンファーレ・定点演奏
・動物愛護絵画コンクール表彰(県知事、動物愛護指導センター所長)
・動物愛護絵画展
・動物愛護宣言
・長寿犬優秀飼養者表彰(県獣医師会長)
・盲導犬の公開訓練
・動物なんでも相談
・動物ふれあい広場
・子犬コーナー
・うちのコ(動物)見て見て!コンテスト
・人形すくい・輪投げ・ヨーヨーコーナー
・各種展示コーナー(各種協賛団体展示)
・1日獣医さん体験コーナー
・産業動物獣医師コーナー
・映画上映(「いぬとねことにんげんと」)
・動物○×クイズ大会
・「迷子動物をなくそう」コーナー
◇主 催 栃木県、宇都宮市、(公社)栃木県獣医師会
−20−
【動物愛護絵画コンクール】
動物愛護と動物の適正な飼養に関する啓発活動の一環として実施し、動物愛護フェスティバル
において表彰式を実施した。
◇応募作品数 840点(県内53小学校)
◇入選作品数 75点(最優秀作品賞3点・優秀作品賞12点・佳作60点)
◇審 査 会 平成24年7月30日(月)
◇展 示 期 間 平成24年9月11日∼平成24年10月8日
◇展 示 場 所 動物愛護指導センター愛護館ロビー
(県庁15Fでの絵画展示 平成24年10月10日∼10月16日)
◇表 彰 式 平成24年9月23日(日)(動物愛護フェスティバル開催時)
【動物愛護ふれあい写真コンクール】
動物愛護精神の高揚と普及啓発を図るため、人と動物との心温まるふれあいをテーマにした写
真を募集しコンクールを開催した。
◇応募作品数 46点
◇入選作品数 18点(特賞1点、金賞2点、銀賞5点、銅賞10点)
◇審 査 会 平成25年1月31日(木)
◇展 示 期 間 平成25年2月26日∼3月14日(応募作品を全て展示)
◇展 示 場 所 動物愛護指導センター愛護館ロビー
(県庁15Fでの写真展示 平成25年3月16日∼3月21日)
◇表 彰 式 平成25年3月24日(日)
【動物の霊を慰める会】
◇日 時 平成24年12月18日(火)
◇場 所 栃木県ドッグセンター
◇参 加 者 センター職員、健康福祉センター及び市町動物行政担当者他42名
【各種行事への参加・協力状況】
◎出張しつけ方教室
平成24年10月7日
平成24年11月17日
塩谷郡動物愛護連絡協議会
栃木市都賀総合支所
犬のしつけ方教室
犬のしつけ方教室
一般
一般
◎職場体験学習(中学生)受入状況
平成24年7月2日∼3日
平成24年9月4日∼5日
平成24年9月4日∼5日
平成24年11月15日∼16日
星が丘中学校
陽西中学校
晃陽中学校
宇都宮大学附属中学校
−21 −
宇都宮市
2年生
合 計
2
3
2
5
12
◎研修生受け入れ状況(中学生の職場体験及びサマースクールを除く)
学校・団体名
平成24年6月13日(水) 大宮国際動物専門学校
施設見学、講話
美容学科1年生
40
平成24年6月27日(水) 大宮国際動物専門学校
施設見学、講話
美容学科1年生
41
平成24年7月20日(金) 国際ペットワールド専門学校 施設見学、講話
アニマルセラピー・コーディネーター科2年生
平成24年10月10日(水) 国際動物専門学校
施設見学、講話
美容学科2年生
平成24年12月19日(水) 雀宮中央小学校
施設見学、職場体験、講話
小学5年生
合 計
9
40
17
147
◎出張講座 各種講演会、講座等への対応状況
場 所
平成24年6月21日(木)
高根沢町立阿久津中学校
職業人に聞く
小学6年生、中学3年生
平成24年12月2日(日)
真岡市旭町公民館
犬の正しい飼い方としつけの重要性
真岡市東光寺地区民
平成24年12月20日(木)
宇都宮市立清原東小学校
夢実現教室
小学6年生
56
9
21
◎職員研修
平成24年
6月29日
平成25年
2月25日
飼い主のいない猫対策の取り組
みについて
新宿区保健所
高木 優治氏
犬の飼い主のグッドマナー事業
の実施について
佐野市市民生活部環境政策課
主事 五十嵐 裕也氏
犬の飼い主のマナー及び公衆衛
生向上事業の実施について
下野市環境課環境保全グループ
主事 金田 朋恵氏
−22−
センター職員、県市町動物行
政担当者、県獣医師会会員
センター職員、県市町動物行
政担当者、県獣医師会会員
2 犬・ねこ等に関する業務 「動物の愛護及び管理に関する法律」及び「栃木県動物の愛護及び管理に関する条例」並びに「狂
犬病予防法」に基づき、犬ねこ等の飼い主に対する適正飼養に関する指導・助言、所有者等からの
犬ねこの引き取り及び負傷動物の収容並びに放浪犬等の捕獲・抑留を行っている。
犬ねこ等の相談・苦情の対応を介して、人と動物の共生できる社会づくりのための普及啓発を行
っている。
また、毎年10月の「正しい犬の飼い方強調月間」の中で、市町、獣医師会及び健康福祉センター
と連携し飼い主の適正飼養意識向上を図るための事業を実施するとともに啓発用パンフレット等を
作成し、配布している。
〈平成17年度作成ポスター〉
ほかのひとに
めいわくをかけないよう
かいましょう!
−23 −
〈平成20年度作成ポスター〉
(1)犬・ねこ等収容状況
47
6
0
0
0
53
12
4
12
0
16
11
25
76
80
13
10
0
0
103
23
2
11
0
13
21
22
75
53
8
1
0
0
62
19
2
8
0
10
12
45
97
36
2
1
0
0
39
14
6
14
0
20
10
34
66
28
3
3
0
0
34
12
0
6
0
6
19
36
48
61
11
5
1
1
79
20
3
7
0
10
12
14
82
57
4
0
0
0
61
10
4
4
0
8
4
12
33
40
7
0
0
0
47
11
1
3
0
4
15
10
27
23
25
0
0
0
48
4
2
3
0
5
6
1
27
157
45
2
0
4
208
12
4
7
0
11
10
17
112
31
4
6
0
0
41
10
3
3
0
6
2
1
8
62
29
5
0
4
100
1
2
2
0
4
6
0
12
19
2
6
0
2
29
7
2
1
0
3
8
6
6
11
0
2
0
0
13
5
2
1
0
3
7
5
0
20
0
0
0
0
20
0
1
0
0
1
4
1
17
20
1
0
0
0
21
1
1
1
0
2
3
9
32
6
0
0
0
0
6
0
0
0
0
0
12
0
4
16
2
0
0
0
18
5
0
1
0
1
3
0
2
14
5
2
0
0
21
4
0
5
0
5
1
14
37
18
9
0
0
0
27
2
0
2
0
2
1
5
10
19
0
0
0
0
19
5
1
0
0
1
1
3
16
25
9
1
0
0
35
1
0
0
0
0
9
0
6
11
2
0
0
0
13
5
1
1
0
2
1
5
6
40
23
0
0
0
63
0
0
2
0
2
4
3
5
37
8
0
0
0
45
2
2
1
0
3
2
4
5
931
218
44
1
11 1,205
185
43
95
0
138
184
272
809
1,087
213
70
0
13 1,383
182
44
84
0
128
241
譲渡犬頭数 265頭
譲渡ねこ頭数 53頭
−24−
1,094
120,
000
100,
000
(頭)
95,
022
(23,
033)
95,
816
(23,
418)
96,
218
(24,
042)
95,
863
(24,
390)
94,
752
(24,
490)
93,
744
(24,
694)
80,
000
60,
000
70,
085
(18,
978)
69,
281
(19,
024)
69,
585
(19,
463)
67,
890
(19,
511)
68,
004
(19,
321)
40,
000
63,
580
(19,
020)
20,
000
0
5,
000
19年度
20年度
21年度
22年度
23年度
24年度
3,
436
3,
434
3,
283
3,
405
(頭)
4,
252
4,
000
3,
903
3,
000
2,
000
2,
044
1,
919
1,
544
1,
000
0
2,
500
2,
000
19年度
20年度
1,
680
22年度
1,
258
1,
258
1,
205
23年度
24年度
1,
095
1,
081
1,
859
891
633
406
500
0
21年度
1,
383
(頭)
1,
500
1,
000
1,
486
19年度
20年度
21年度
271
241
184
22年度
23年度
24年度
*宇都宮市を除く
場所別 犬・ねこ引き取り頭数
犬(頭)
ねこ(匹)
116
218
59
148
−25−
9
715
184
1,081
(2)犬・ねこに関する苦情対応状況等
6
3
0
0
4
226
12
270
4
3
0
50
10
0
0
0
7
237
19
273
7
0
0
19
12
5
1
0
6
226
8
258
6
3
0
58
5
7
0
0
3
145
6
166
3
3
0
34
6
3
0
0
4
226
12
251
3
3
0
22
27
5
0
0
11
321
11
375
10
6
1
28
8
0
1
0
13
291
6
319
12
5
1
21
0
1
1
0
5
154
11
172
3
3
0
18
6
1
0
0
4
59
0
70
3
3
1
23
3
1
0
0
7
352
7
370
7
4
3
44
10
0
0
0
1
44
2
57
1
1
0
5
2
1
0
0
3
138
1
145
2
2
0
6
6
0
0
0
3
97
5
111
2
1
0
10
6
0
0
0
2
28
3
39
2
2
0
9
8
0
0
0
1
49
1
59
1
1
0
6
0
0
0
0
2
23
1
26
2
1
0
15
0
0
0
0
2
18
0
20
3
2
1
2
0
0
0
0
2
15
0
17
2
0
2
5
6
0
0
0
5
58
0
69
5
4
0
16
1
0
0
0
0
70
2
73
0
1
0
8
0
0
0
0
1
5
2
8
1
2
0
3
0
0
0
0
2
73
1
76
1
0
1
1
3
0
0
0
0
17
4
24
0
0
0
4
3
1
0
0
3
83
4
93
3
2
0
7
0
1
0
0
1
39
2
43
1
0
0
5
3
21
18
12
0
18
135
30
3
0
110
3,005
122
3,405
107
73
10
419
103
20
3
0
93
3,023
41
3,283
85
68
5
276
−26−
動物に関する相談
(件数)
6,000
5,000
4,371
3,811
4,000
3,000
2,356
3,775
4,082
3,170
2,724
2,186
2,466
3,820
2,717
2,016
1,962
1,750
102
84
75
80
152
130
81
151
17
18
19
20
21
22
23
24
2,000
1,000
4,450
4,105
0
年度
動物相談受付数
(犬)
里親の斡旋
(4%)
譲渡希望 143件
288件
(8%)
死体収容依頼
32件
(1%)
正しい飼い方
342件
(9%)
迷い犬照会
787件
(21%)
その他
76件
(2%)
登録・注射
27件
(1%)
引き取り依頼
624件
(16%)
失踪犬捜索依頼
1,501件
(39%)
動物相談受付数
(ねこ)
その他 32件
(1%)
引き取り依頼
480件
(18%)
捨てねこ等
1,252件
(46%)
失踪ねこ捜索依頼
486件
(18%)
迷いねこ照会
103件
(4%)
里親の斡旋
96件
(4%)
正しい飼い方
107件
(4%)
死体収容依頼
譲渡希望
(1%)
132件
(5%) 28件
1
0
77
328
104
85
355
604
−27−
3 動物取扱業及び特定動物に関する業務 (1)動物取扱業の登録
「動物の愛護及び管理に関する法律が改正となり、平成18年6月からペットショップなどの動物
取扱業が届出制から登録制となった。この登録申請に伴って立入検査を行い、動物の適正管理を指
導している。
また、登録した動物取扱業の責任者を対象とした研修会を開催した(5回 631名出席)。
ア 平成24年度届出件数
83
5
89
69
イ 動物取扱業登録状況
譲受・せり
148
79
82
3
9
12
0
185
57
44
21
0
5
1
0
71
28
18
14
0
3
1
0
36
49
34
17
1
5
0
0
57
36
23
15
0
2
1
0
41
8
1
70
55
23
32
2
4
58
31
30
2
2
5
0
70
27
15
10
1
2
3
0
31
30
16
10
0
2
1
0
29
18
10
9
0
2
2
0
23
50
30
26
2
2
7
0
67
8
3
5
0
0
0
0
8
12
7
6
0
0
0
0
13
12
8
6
1
1
0
0
16
17
10
5
2
1
1
0
19
10
4
6
0
0
0
0
10
3
1
1
0
0
1
0
3
1
1
0
0
0
0
0
1
2
1
1
0
0
0
0
2
13
6
7
1
0
1
0
15
10
4
4
0
1
1
0
10
7
5
3
0
1
0
0
9
6
6
0
0
1
1
0
8
7
5
1
0
0
1
0
7
43
25
21
7
5
9
0
67
4
3
0
0
0
1
0
4
711
412
332
22
48
57
1
872
132
97
69
12
5
18
1
202
(平成25年4月1日現在)
−28−
(2)特定動物の飼養ならびに監視状況
特定動物の飼養・保管許可が全国一律の規制となり、許可申請に伴って立入検査及び監視指導を
行っている。
真岡市
9
1
1
1
1
1
1
2
1
ネコ科 イヌ科 クマ科
3
2
1
23
4
15
4
18
2
1
2
2
1
4
1
爬虫類
25
9
4
1
2
4
7
有鱗目
3
1
39
5
7
9
2
2
2
3
6
2
2
1
194
11
7
14
2
6
7
0
2
3
2
155
7
289
18
2
2
2
1
1
106
2
3
13
2
ナミヘビ科
2
クサリヘビ科
1
コンドル科
67
6
2
1
39
1
7
1
2
5
1
9
2
2
(平成25年4月1日現在)
−29−
1 栃木県内の犬・猫に関する
Corynebacterium ulceransの保有状況調査
(第4報)
2 栃木県で収容した犬の狂犬病抗体保有状況
調査について
3 犬の飼育に関するアンケート
4 譲渡犬の飼育に関する追跡アンケート調査
5 猫の譲渡事業に関するアンケート調査
Corynebacterium
ulcerans
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(第4報)
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ᩔᧁ⋵േ‛ᗲ⼔ᜰዉ࠮ࡦ࠲࡯ 㑐ญ᣿ሶ‫↰⑔ޔ‬ᐘ↵‫ޔ‬㒙ਭᵤ೑ᢥ
栃木県動物愛護指導センター 関口明子、福田幸男、阿久津利文
※
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増山知由
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(※現栃木県保健福祉部生活衛生課)
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−33−
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−35−
2 栃木県で収容した犬の狂犬病抗体保有状況調査について
栃木県動物愛護指導センター 飼養管理課 ○関口 明子 風戸 茂太
見目 晃彦 増山 知由
1 はじめに
日本における狂犬病の咬傷等による発生は、1957年以来報告がない。しかしながら、狂犬病の
発生のない国は極めて少なく、いまだ世界のほとんどの国で発生している状況にあり、その致命
率の高さゆえに、最も恐れられている動物由来感染症である。世界的にみれば、狂犬病の発生の
ない国はむしろ例外的存在であり、日本を除くアジア諸国では重大な問題となっている。昨今、
外国船による国内への不法な犬の持ち込み事例や、2006年には、フィリピンで犬にかまれた人が
帰国後、狂犬病を発症した事例が2件あったこと、国際間の往来が頻繁になり、日本に来る動物
の種類や数が増加していることから、狂犬病の侵入の機会が増大している。そこで栃木県では、
野外における犬の狂犬病抗体調査は国内防疫上重要であると考え、1995年から断続して収容した
犬の抗体調査を実施している。
2 材料及び方法
(1) 収容犬の抗体調査
供試血清は、2012∼2013年に栃木県で放浪犬の捕獲や引き取り犬として収容した成犬41頭の血清
を用いた。
(2)抗体検索
「狂犬病ウイルス抗体検査キット
“抗体チェッカーRABV(動物用医薬品申請中)”
ADTEC
INC.」を用いた。
(3)判定方法
WHOおよびOIEは中和抗体価が0.5IU/ml以上であれば感染防御可能としていることから、キッ
ト検査結果で中和抗体価が0.5IU/ml相当以上と判定されたものを「抗体陽性」とした。
3 結果
検索した41頭中23頭が抗体陽性となり、抗体陽性率は56.1%だった。
犬の体格別による検索では、抗体陽性率は大型犬においては3頭中3頭で100%、中型犬において
は32頭中17頭で53.1%、小型犬においては6頭中3頭で50.0%だった。
犬の性別による検索では、抗体陽性率はオスにおいては19頭中13頭で68.4%、メスにおいては22
頭中10頭で45.5%だった。
犬種による検索では、抗体陽性率は純血種(純血種雑を含む)においては21頭中14頭で66.7%、
雑種においては20頭中9頭で45.0%だった。
犬の収容時の飼養状況別による検索では、抗体陽性率は野犬・放浪犬においては32頭中15頭で
46.9%、飼い主からの引取り犬においては9頭中8頭で88.9%だった。
野犬・放浪犬の首輪装着別による検索では、抗体陽性率は首輪装着の場合は9頭中4頭で44.4%、
首輪非装着の場合は23頭中11頭で47.8%だった。
−36−
4 考察
WHOは、実際の犬の数の70%以上に有効な免疫を付与できた場合に、狂犬病の発生・流行を阻
止できるとしている。過去同様の調査を行った結果と併せてみると、平成8年度56.6%、平成14年
度19.3%、平成15年度26.9%、平成16年度22.5%、今年度の56.1%と、いずれも70%を下回ってい
た。
全国の犬の登録頭数は平成22年度6,778,184頭、予防注射頭数は4,961,401頭である。また、ペット
フード工業会は平成24年の犬の国内飼育頭数を約11,534千頭と推計している。この推計結果と予防
注射頭数から抗体陽性率を推定すると43.0%となり、依然として未登録・未接種犬が多いことが推
察され、今回の結果はそれを反映したものと考えられる。
犬の収容時の飼養状況別の比較では、5%の危険率で野犬・放浪犬よりも引取りに出された飼育
犬の抗体陽性率が有意に高かった。収容犬の数は年々減少傾向にあるものの、平成23年度に収容さ
れた犬は1,383頭であり、野犬や放浪犬をなくし、予防注射の実施を徹底することが狂犬病蔓延防
止のために重要である。このためには、狂犬病予防法の遵守等適正な犬の飼い方について、より一
層普及啓発しなければならない。
今後、引き続き野外での調査を実施するとともに、飼育犬の抗体保有状況について調査を行って
いきたいと考えている。
−37−
3 犬の飼育に関するアンケート
対象:譲渡会参加者 期間:平成24年4月∼平成25年3月 回答数:119
1 どのような子犬を希望されますか?(複数回答可)
無回答
2%
(1) 成長時の大きさ
小型
20
中型
76
大型
4
特になし
無回答
合計
大型
3%
小型
16%
特になし
16%
19
中型
63%
3
122
(2) 性別
オス
36
メス
36
特になし
46
無回答
合計
メス
31%
0
118
無回答
4%
(3) 性格
やんちゃで元気
14
普通
64
おとなしい
22
特になし
12
無回答
合計
特になし
10%
おとなしい
19%
117
無回答
2%
白っぽい
27
茶色っぽい
36
黒っぽい
9
特になし
47
合計
やんちゃ
12%
普通
55%
5
(4) 特徴
無回答
オス
31%
特になし
39%
白
22%
特になし
39%
3
黒
7%
122
茶
30%
※円グラフは総回答数に対する割合
−38−
2 今まで犬を飼った(自分が散歩・しつけなどを行った)ことがありますか?
ある
106
ない
13
無回答
合計
ない
11%
0
ある
89%
119
3 他に動物を飼っていますか?
飼っている
39
飼っていない
75
無回答
合計
無回答
4%
飼っている
33%
5
飼っていない
63%
119
4 犬を飼いたい理由は?(複数回答可)
(1)家族の一員として子供のように愛情を注ぎたいから
(2)今まで飼っていた犬が死亡し、寂しくなったから
(3)子供の情操教育のため
(4)子供にせがまれたから
(5)どこの家も犬を飼っているのでなんとなく
(6)番犬がほしい
(7)その他
(8)無回答
合計
5 家族構成は?
(1)親(祖父母を含む)と成年の子の組み合わせ
(2)親(祖父母を含む)と未成年の子の組み合わせ
(3)成人のみ
(4)無回答
合計
6 住居は?
(1)庭付き一戸建て
(2)ペットの飼育可能な集合住宅(持ち家)
(3)ペットの飼育可能な集合住宅(賃貸)
(4)ペットの飼育可能と明記のない集合住宅
(5)その他
(6)無回答
合計
−39−
70
59
26
7
0
14
3
0
179
43
44
29
3
229
110
4
3
0
1
1
106
7 どこで飼う予定ですか?
(1)室内
(2)室外
(3)室内外
(4)無回答
合計
32
73
12
2
119
室外で飼う予定の方の理由は?(複数回答可)
(1)今まで室内で飼ったことがないから
(2)犬は外で飼われた方が幸せだと思うから
(3)留守がちなので、室内においておけないから
(4)番犬として飼うから
(5)その他
(6)無回答
合計
47
12
8
14
3
21
105
8 一日にどのくらい犬は一人ぼっちになりますか?
ずっと家族がいる
23
8時間くらい
9
1時間くらい
15
9時間くらい
2
2時間くらい
16
10時間くらい
6
3時間くらい
11
11時間くらい
0
4時間くらい
10
12時間くらい
1
5時間くらい
5
12時間以上
1
6時間くらい
7
無回答
9
7時間くらい
2
夜間のみ
0
(合計117)
9 家族全員が外泊するとき、犬はどうしますか?(複数回答可)
(1)親戚や知り合い、ペットホテルなどに預ける
(2)エサと水を充分に与えてからそのままにして出かける (3)犬も一緒に連れて行く
(4)犬を飼うからには家族全員での外出は控える
(5)その他
(6)無回答
合計
57
2
30
42
3
14
148
10 なぜセンターの子犬を希望したのですか?(複数回答可)
(1)無料だから
(2)雑種がよかったから
(3)少しでも多くの不幸な子犬達を助けたかったから
(4)見に来たときにとてもかわいかったから
(5)近くだから
(6)譲渡前の管理がしっかりしており譲渡後もフォローが あるから(しつけ方教室等)
(7)その他
(8)無回答
合計
−40−
26
24
58
47
3
62
7
0
227
4 譲渡犬の飼育に関する追跡アンケート調査
対象者 : 譲渡犬の飼い主(平成23年10月から平成24年9月までの譲渡)
アンケート対象者数 132名 アンケート回答数 86名 (回答率 65.2%)
質問1 現在の愛犬の状況は?
死亡 1%
健康
99%
質問2 登録はしましたか?
した
86
質問3 予防注射はしましたか?
していない理由
していない
7%
2
その他
した
経済的余裕が
ない
93%
無回答
4人中
0
−41−
1
2
3
質問4 鑑札・注射済票をつけていますか?
35
保管してある
37
両方犬につけている
9
札だけつけている
2
注射済票だけつけている
3
無くしてしまった
2
その他
0
10
20
30
40
質問5 かかりつけの動物病院はありますか?
ない理由
無回答
1%
ない
無回答
2%
1
元気で病院にかかる
必要がない
ある
97%
0
1
2
質問6 どんな健康管理をしていますか?(複数回答)
78
フィラリア予防
ワクチン接種
60
シャンプー
46
ノミ・ダニなどの予防
54
食事の栄養管理
38
爪切り
31
耳掃除
24
内部寄生虫駆除(回虫等)
26
動物病院での健康診断
28
歯磨き
17
その他
1
0
−42−
20
40
60
80
3
質問7 去勢・不妊手術はしましたか?
無回答
3%
不妊、去勢の割合
35
16
していない
19%
去勢
46%
した
79%
不妊
54%
不妊去勢手術をしない理由(複数回答)
これからする予定
9
時間的余裕がない
1
経済的余裕がない
1
他の犬と接しない環境だから
3
オスだから
2
かわいそうだから
2
その他
2
質問8 愛犬はどんな性格だと思いますか?(複数回答)
甘えん坊
53
臆病
54
やさしい
22
神経質
15
やんちゃ
52
攻撃的
6
17
気が強い
その他
2
−43−
質問9 知らない人に対してどんな行動をとりますか?(複数回答)
攻撃的
3%
無関心
3%
吠えない
19%
吠える
35%
友好的
23%
怖がる
17%
質問10 他の動物などに対してはどうですか?
友好的
43
吠えない
34
36
吠える
怖がる
8
攻撃的
2
無関心
8
質問11 散歩(運動)について
時々散歩に行く
13%
散歩には行かない
3%
毎日散歩に行く
83%
−44−
質問12 普段の生活では(複数回答)
おもちゃなどで一緒に遊ぶ
63
一緒にでかける
24
話し相手になってもらう
29
ごはんと散歩以外はあまり接触がない
14
9
その他
質問13 愛犬の居場所は(複数回答)
1
放し飼いにしている
51
外につないで飼っている
31
室内で飼っている
庭、サークルの中に放している
15
夜は玄関など室内に入れている
14
その他
3
質問14 散歩中の排泄物(ウンチ)はどのように処分していますか?(○は1つだけ)
57
家に持ち帰る
散歩中に排泄はしない
土に埋めてくる
−45−
18
9
質問15 譲渡後の飼い方教室・しつけ方教室(レベル1)について
役に立った
77
無回答
1
受けなかった
3
役に立たなかった
5
質問16 しつけをしていますか?
している
86
無回答
0
していない
0
している人へ : どんなことができますか?(複数回答)
全身を触れる
76
オスワリ
84
フセ
54
マテ
66
オイデ
44
アイコンタクト
44
トイレ
26
ツケ
6
その他
5
−46−
質問17 譲渡を受けて以降センターに来たことがありますか?
無回答 2%
ない
49%
ある
49%
あると答えた人に、それはどんなときですか?(複数回答)
しつけ方教室
27
通常の開館日に
14
5
とちぎ動物愛護フェスティバル
2
その他
質問18 家族にとって犬の存在とは?(複数回答)
家族の一員
83
心の支え
32
番犬
26
子供の遊び相手
その他
9
4
質問19 センターから犬を貰い受けてよかったですか?
無回答
1
よかった
30
とてもよかった
55
質問20 あなたの愛犬は幸せだと思いますか?
とても幸せだと思う
37
まあまあ幸せだと思う
46
幸、不幸など考えたことはない
2
その他
1
−47−
5 猫の譲渡事業に関するアンケート調査
栃木県動物愛護指導センター 普及調査課 ○高本 女久美 佐藤 薫 佐々木 卓也 1 はじめに
栃木県動物愛護指導センター(以下「センター」という。)では、平成20年度に策定された動物
愛護管理推進計画のもと、人と動物の共生できる社会づくりと殺処分ゼロを目標とし、適正飼養の
推進及び生存機会の拡大に取り組んでいる。センター設立当初の平成6年度より子犬の譲渡を実施
しているが、譲渡事業の拡大の中、平成21年度より猫の譲渡を開始した。譲渡に際しては、事前講
習会の受講を必須とし、適正飼養(終生飼養、法令遵守、不妊去勢手術の実施、所有明示、完全室
内飼育)の誓約と、飼養環境の確認を行った後に譲渡している。
今回、譲渡時の意識調査と譲渡後の飼養状況の実態把握、より効果的な譲渡事業の実施方法につ
いての検討を目的とし、猫の事前講習会受講者及び譲渡者に対するアンケートを実施したので、そ
の概要を報告する。
2 調査期間及び方法
(1)猫の事前講習会受講者に対するアンケート(以下「事前講習会アンケート」という。)
実施方法:猫の事前講習会受講者に対し、講習会当日にアンケートを実施した。
実施期間:平成21年6月∼平成24年3月
対象者:猫の事前講習会受講者111人
(2)猫譲渡者に対するアンケート
①猫の譲渡時アンケート(以下「譲渡時アンケート」という。)
実施方法:猫譲渡者に対し、譲渡当日にアンケートを実施した。
実施期間:平成21年6月∼平成24年3月
対象者:猫譲渡者95人
②猫の譲渡後平成24年度追跡アンケート(以下「追跡アンケート」という。)
実施方法:譲渡猫の飼養者に対し、アンケートを郵送により実施した。
対象者:平成23年10月∼平成24年9月の期間に譲渡した猫48頭の飼養者
3 結果
表1 飼えなくなったときの対処法(n=102)
(1)事前講習会アンケート
111人中102人から回答が得られた(回答率91. 9%)。
平成21〜23年度
飼えなくなった場合どうするかの設問に対し、86. 3
平成21年度〜
23年度(犬)※
人
%
%
88
86.3
79
%の回答者が「新しい飼い主を探す」を選択したが、
新しい飼い主を探す
4.9%の回答者は「処分する」を選択した(表1)。「そ
処分する
5
4.9
8.5
捨てる
0
0
0.4
その他
6
5.9
5.3
無回答
3
2.9
6.9
の他」としては実家や身内に預ける等があった。
※子犬事前講習会受講者の結果を参考掲載
−48−
表2 市町別猫譲渡者
(2)猫譲渡者に対するアンケート
譲渡者の居住地は宇都宮市が48. 4%とほぼ半数であった(表2)。
①譲渡時アンケート
(平成21〜平成23年度)
宇都宮市
人
%
46
48.4
足利市
1
1.1
栃木市
2
2.1
佐野市
6
6.3
「室内外自由」が39.1%であった。また、室内飼育の猫の死因は「老
鹿沼市
5
5.3
衰」が43.6%と最も高く、室内外自由の猫の死因は「事故死」と「行方
日光市
3
3.2
小山市
4
4.2
真岡市
2
2.1
大田原市
2
2.1
矢板市
3
3.2
那須塩原市
1
1.1
さくら市
2
2.1
那須烏山市
2
2.1
下野市
4
4.2
上三川町
1
1.1
益子町
0
0
茂木町
0
0
市貝町
0
0
「講習会の時間の長さ」で96.7%、「内容」で96.7%の回答者が「今
芳賀町
1
1.1
のあり方でよい」を選択しているのに対し、「日程」については「今
壬生町
1
1.1
野木町
2
2.1
岩舟町
1
1.1
塩谷町
1
1.1
高根沢町
3
3.2
那須町
1
1.1
那珂川町
1
1.1
合 計
95
100
95人中92人から回答が得られた(回答率96.8%)。
猫の飼養経験者は72.8%で、飼育場所は「室内飼育」が60.9%、
不明」がともに28.6%で、合わせると57.2%と過半数を超えた(図1)。
②追跡アンケート
48人中30人から回答が得られた(回答率62.5%)。
適正飼養に関する実施状況に関しては「不妊去勢手術」が90%、
「所有明示」が90%、「完全室内飼育」が100% であった(図2)。
不妊去勢手術において「未実施」と回答した10%の回答者はすべて
近いうちに実施予定であった。
事前講習会・譲渡会の実施方法については「実施回数」で93.3%、
のあり方でよい」は76.7%にとどまり、「変えた方がよい」を選択した
回答者からは休日も含めて実施してほしいとの意見が寄せられた。
センターから譲渡を受けてよかったかについては、すべての回答
者が「とてもよかった」か「よかった」を選択した(表3)。理由
としては、飼い方の相談にのってもらえる。トイレのしつけができ
ている、無料である等の意見が寄せられた。
%
%
100
50
45
室内飼育
40
室内外自由
90
70
35
60
30
50
25
40
20
30
15
10
20
5
10
0
平成21年度
n=5
平成22年度
n=22
平成23年度
n=24
平成24年度
n=30
80
老衰
病気
交通事故
0
行方不明
不妊去勢手術
図2 適正飼養に関する実施率
表3 センターから譲渡を受けてよかったか(n=30)
とてもよかった
よかった
平成24年度
(犬)※
人
%
%
23
76.7
64.5
7
23.3
34.2
どちらでもない
0
0
0
よくなかった
0
0
0
0
0
1.3
無回答
室内飼育
※平成21年度から23年度の結果を参考掲載
図1 過去に飼養した猫の死因(n=67)
平成24年度
所有明示
※子犬譲渡会結果を参考掲載
−49−
4 考察・まとめ
(1)猫の譲渡事業の実施方法について
譲渡希望者の審査は、適正飼養者の拡大において非常に重要である。事前講習会アンケートにお
いて、飼えなくなったときの対処法として「処分する」を選択した者が約5%いたことから、平成
24年度からはこの設問を事前講習会終了後に実施する調査書に移行し、「処分する」「捨てる」を
選択した者は原則譲渡不適とすることとした。
センターでは、殺処分ゼロを目指して、平成6年度から子犬譲渡、平成16年度から特別譲渡、平
成20年度から成犬譲渡、平成21年度から猫譲渡、平成24年度から団体等譲渡と、段階的に譲渡対象
動物及び対象者を拡大し、生存機会の拡大を図る取り組みを実施してきた。平成23年度までに113
頭の猫を譲渡してきたが、譲渡者のほぼ半数が宇都宮市民であり、猫譲渡事業が県内全域でまだ十
分に認知されていない可能性がある。関係機関やマスコミ等と連携し、より効果的なPRを行って
いきたい。
センターにおける猫譲渡事業の認知度の上昇、希望者の増加により、譲渡数を増やすことは可能
と考えられるが、センターの収容能力及び管理能力には限界がある。団体等譲渡を開始して1 年が
経過したが、これまで猫の譲渡希望及び譲渡実績はない。今後猫の譲渡数を増やすには、団体の登
録要件や譲渡日程、譲渡動物の管理方法の見直しを含め、登録団体数を増やす取り組みが求められ
る。加えて、猫の管理においては感染症コントロールという側面からも、幼弱猫の哺育ボランティ
アの導入を検討していきたい。
追跡アンケートでは、センターからの譲渡の満足度が高い結果となった。しかし、事前講習会・
譲渡会の日程については、休日での対応を希望する意見も複数寄せられた。今後も県民の要望を踏
まえ、譲渡事業の充実を図っていきたい。
(2)猫の適正飼養の普及啓発について
センターには、所有者の判明しない猫へのえさやりや、飼い猫の屋外飼育等による相談・苦情が
多く寄せられている。譲渡時アンケートでは、室内飼育の猫では室内外自由の猫に比べ事故死や行
方不明が少なく、室内飼育の利点が現れた結果となったが、追跡アンケートでは、外へ出たがるな
ど室内飼育に難しさを感じているとの意見も寄せられた。室内飼育の推奨においてはメリットデメ
リットの説明だけでなく、理想的な室内飼育のモデルも含めて周知していく必要があると思われ
た。また、室内飼育の猫であっても、事故死や行方不明が2割弱いたことから、逸走防止や所有明
示の重要性についても強く啓発していきたい。
猫の譲渡においては、事前講習会申込み時に誓約事項の確認後、個別に対応している。このよう
な譲渡方法が結果として誓約事項の高い履行率につながっていると考えられる。一方で、追跡アン
ケートの回収率は6割程度であり、今回の結果が必ずしも全体を表していない可能性も考えられ
る。事業効果を正確に把握するため、未回答者に対し再度飼養状況の確認を行っていきたい。
猫の殺処分を減らすには、生存機会の拡大と並行し、適正飼養の普及啓発が重要である。今後も
様々な機会を捉え、猫を飼養する県民に広く適正飼養の普及啓発を行っていきたい。
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