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環境・エネルギー分野における有望技術を用いたまちづくり

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環境・エネルギー分野における有望技術を用いたまちづくり
資料 5
経済産業省
産業構造審議会環境部会環境と産業小委員会
環境・エネルギー分野における有望技術を用いた
まちづくりの海外先進事例
2009 年 4 月 21 日
株式会社ドリームインキュベータ
環境・エネルギー分野は、日本の "復権" が期待できる領域
'70年∼'80年代
基幹産業
製造業
z 機械、精密、自動
車、化学、素材・・・
'90年∼'00年代
IT
z SI、インターネット
関連・・・
これから
環境・エネルギー
z 省エネ、新エネ、環境
保全、各種装置・・・
Originality
◎
加工技術
(低コスト、小型化)
×
米国から輸入?
◎
製造業に付随する長年の
蓄積(省エネ、公害対策)
Global性
◎
先進各国を席巻
×
国内市場のみ
(非関税障壁=蛸壺)
◎
先進国/途上国とも
ニーズ顕在化
時間軸
◎
長期的
(設備投資/"カイゼン")
×
短期的
(ドッグイヤー)
◎
長期的
(R&D/"効率化")
-1 -
環境・エネルギー技術では日本が圧倒的に有利
環境・エネルギー分野の有望技術マップ
日本
の強み
有機EL
照明
強い
燃料電池
(PFPC)
LED照明
CO2 貯蔵
(地中)
ハイブリッド
車
家庭用
ヒートポンプ
NAS
電池
省エネ
水処理
家電
家庭用
燃料電池 リチウムイオン
技術/部材
列車
微霧
電動
電池
燃料電池車
薄膜系 電動
圧電
装置
2輪
大型
小水力
地熱発電
太陽電池
ハイブリッド車 結晶シリコン
アシスト
発電
遮熱
球状シリコン
(バイナリー
HEMS/* 塗料
太陽電池
海水
BEMS
太陽電池
サイクル)超電導
有機系
洋上
淡水化
地熱
マイクロ水力 電気
太陽電池 熱電発電 ケーブル
風力
バイオマス
発電
自動車
自然 屋上 大型
(直接燃焼)
冷媒システム緑化 風力
CO2 貯蔵
**
PRT
マイクロ風力
家庭用
(海洋)
中型
パーソナル・
コジェネレーション
風力
水処理
モビリティー・
海洋
産業用
大型
システム
プラント
ビーグル
燃料電池車
発電
燃料電池
市場規模(円):
1∼3兆
3∼10兆
∼1兆 ∼千億
バイオマス
(ガス化)
バイオマス
化合物系
(メタン発酵)
太陽電池
弱い
R&Dレベル
F/Sレベル
製品化レベル
低
量産化レベル
高
技術
完成度
日本政府としては、こうした良い技術の中から本当に大事なものを見極め、育てていくべき
*
(HEMS)Home Energy Management System、(BEMS)Building Energy Management System
**
(PRT)Personal Rapid Transit
出所: DIインタビュー及び分析
-2 -
しかし、まちレベルへの導入では数多く取り組むものの
海外に比べ質で劣る
海外及び国内のまちへの導入事例マップ
政策のコミット
度合い
本日の紹介事例
クリチバ
(ブラジル)
マルメ
(スウェーデン)
高
z規制変更
zモニタリング
ハノーヴァ フライブルク
(ドイツ)
(ドイツ)
パリ
ロンドン
(フランス) (イギリス)
国内事例
サムソ島
(デンマーク)
カークリーズ
(イギリス)
中
zプレーヤーの
大規模
巻き込み
ポートフィリップ
(オーストラリア)
カルヴィア
(イタリア)
ベッフェンオーウェン
(ドイツ)
シアトル
(USA)
北九州市
(福岡県)
岐阜県
低
z立地確保
z金銭補助
など
他、多数の国内
プレーヤー(自治体等)
が、このレイヤで
活動
技術の先進度
(低)
注1)
注2)
注3)
出所:
電力
カリフォルニア
(USA)
千葉県
富山市
(富山県)
北海道
風力発電
地熱発電
リサイクル
分別⇒再利用
交通
交通・
自動車
LRT
モノレール
大阪府
事例の対象人口:
100万人以上
ストックホルム
(スウェーデン)
八戸市*
(青森県)
横浜市
(神奈川県)
100万未満∼
10万人以上
神奈川県*
堺市*
(大阪府)
川崎市*
(神奈川県)
東京都
豊田市
(愛知県)
水力発電
太陽光発電
海洋発電
分解⇒転用
モーガンタウン
(USA)
海外事例
ボルダー市
(USA)
スマートグリッド
マスダール
(UAE)
PET to PET
HEV
10万人未満
三好町*
(愛知県)
LED/有機EL
燃料電池
蓄電技術
CO2 貯蔵
超電導ケーブル
マイクログリッド/
スマートグリッド
技術の先進度
(高)
PODCAR
FCV/EV
横軸については、技術の先進度(基準はDI独自設定)に基づきマッピング(国内・海外共通)
国内事例については、下記資料に掲載がある事例の中で、1)人口30万人以上、かつ2)政策コミット度×技術の先進性が高い事例をマッピング
但し、下記資料に掲載されていない事例であっても、技術の先進度が高い事例は、マッピングの追加対象とした(*印があるものが対象)
経済産業省 産業技術環境局「エコタウン・環境産業進行形 環境調和型まちづくり事例集」、環境省「環境と経済の好循環のまちモデル事業」、地域活性化統合事務局
「環境モデル都市提案リスト」、DIインタビュー
-3 -
ボルダー
海外先進事例 ①: コロラド州ボルダー(アメリカ)
ボルダー市概要
"スマートグリッドシティ" 構想の概要
スマートグリッドを軸とした環境技術の
ショールーム都市作り
z 様々な技術を複合的に利用した
際の影響を街レベルで実験
人 口
9.5万人
面 積
約65平方キロメートル
産 業
コロラド大学等の大学・研究機関や、
IBMなどのハイテク産業
メンバー
全米で最も住みやすいと言われて
いる環境都市
z 日本では、マラソンの高地
トレーニング地で有名
事業総額
額 約1億ドル
特 徴
目 的
ワシン トン
モン タナ
オレゴン
ノースダコタ
ミネソタ
ニューハンプシャー
バーモント メイ ン
マサチューセッツ
ニューヨーク
ワイ オミン
ペン シル
コネチカット
グ
アイ オワ
ニュージャージー
ネバダ
ネブ ラ スカ
オハイ オベニア
デラウェア
イ リノイ
イ ン ディ ウェスト
ユ タ
カリ
コロラド
メリーランド
アナ
バージニア
バージニア
カ ン ザス ミズーリ
ワシントンDC
フォ ルニア
ケン タッキー
ノースカ ロ ライナ
テネシー
アリゾ ナ
オクラ ホマ アー
サウス
ニューメキシコ
カロライナ
カ ン ソー
ジョ
ージア
ミシアラ バマ
シッピ
テキサス ルイ ジアナ
アイ ダホ
サウスダコタ
地元電力会社Xcel Energyをリーダー
とする8社
z Xcel Energyは九州電力程度
z 国、自治体も支援
開始時期 2008年∼
z 導入は、2009年に終了予定
ウィス
コン シン ミシガン
まち全体を使って、様々な技術を一堂に集め
てテストする、世界初の試み
z " エジソンの世界とビルゲイツの世界との
融合。 "
(Xcel Energy)
フロ リダ
出所: コロラド州ボルダー市資料(GRA 2007 Research Conference August 7, 2007、(写真等))
-4 -
ボルダー
様々な技術を集め、複合的にテスト
変電施設監視制御システム1)
電力会社用制御システム
情報統合システム3)
遠隔制御システム4)
送電網監視制御システム1)
スマートハウスとプラグインハイブリッド自動車5)
ワイヤレス通信システム2)
1)
2)
3)
4)
5)
出所:
スマートメーター1)
Current technologies International GmbH(写真等)
Smart Synch HP(写真)
OSI soft資料(写真)
GridPoint HP(写真)
THE WALL STREET JOURNAL(2009年2月10日)(イラスト)
Xcel Energy HP、GridPoint HP、Current technologies International GmbH、Smart Synch、OSI soft、 THE WALL STREET JOURNAL HP
-5 -
ボルダー
注目は、HEMSやプラグインハイブリッド自動車
技 術
ホームエネルギーマネジメント(HEMS)
双方向通信制御システム
エネルギー管理ソフト
系統及び各電力機器のデー
タを受信し、統一化した情報
を双方向に送信可能
家庭内の電力消費を知らせ、
各家庭にあった節約方法を
提案するソフト
プラグインハイブリッド自動車
Vehicle to Grid Power(V2G)
ハイブリッド自動車を家庭用
蓄電池として利用
企 業
GridPoint社
z 米国発ベンチャー
z アクセンチュア等も協力
GridPoint
z 自動車は、Ford製HEV
規 模
市全域5万戸に導入予定
z 現在は、1.5万戸に導入
済み
最終的には、約500台で実証
実験予定
z 2008年は、6台で実験
投資額
約1億ドル
zXcel Energy社が全体統括
出所: GridPoint HP(写真(左・中央)等)、ASC Designs 3003-522-0066(写真(右))、Xcel Energy HP
-6 -
ボルダー
電力会社(Xcel Energy)が全体をリードし、関連プレイヤーが集結
"スマートグリッドコンソーシアム" 参加企業
プロジェクトリーダー
z 国や州政府、実施地区との交渉
z 施設設備および資金提供
プロジェクトマネージャー
z 各技術開発プレイヤーの統括
z 環境および経済効果等の定量化
z モデルおよび展開方法の構築
技術担当
+α
必要なメン
バーを随時
召集
電力会社用
オペレーション
ソフトの開発
リアルタイムで
の情報統合
ソフトの開発
電力会社用ソフトウェア会社
電力網/機器 電力網監視
の自動制御技 システムと通信
術の開発
設備の構築
電力網制御システム会社
HEMSの開発
BEMS及び、
ビル内ワイヤ
レス通信シス
テムの構築
HEMS/BEMS開発会社
出所: Xcel Energy、Accenture、Ventyx、OSI soft、Schweitzer Engineering Laboratories, Inc、CURRENT Group、GridPoint、Smart Synch 各社HP
-7 -
ボルダー
さらに、ボルダーの構想を世界に展開する計画も実施中
"アクセンチュア・インテリジェント・シティ・ネットワーク″
組織概要
目 的
内 容
電力会社と行政機関を対象とした
スマートグリッドの情報交換
スマートグリッドのコンサルティングを
アクセンチュアがメンバーに提供
z 導入計画の立案
z 効果の評価・定量化
z テスト・実施に関わる技術提供
‒ マネジメントシステムのみな
らず独自開発中のソフト・セ
ンサも販売予定
参加メンバー
参加企業/自治体
業種
地域
Xcel Energy
電力会社
米国
MRSK of Centre *
都市計画
ロシア
アムステルダム市
自治体
Alliander N.V.
電力会社
East China Grid Co
送電会社
オランダ
顧客
新都市
構想を
計画中
中 国
" 今後、25都市までメンバーを拡大予定。 "
(アクセンチュア プレスリリースより)
IBM、Cisco、Oracle、Googleなど他の米国IT巨人
も同様の動きを世界各国で展開開始している
*
ロシアの地域間配電会社。ロシアの系統電力会社UES傘下の子会社。ロシア ベルゴロド市のインテリジェント・シティ計画を自治体と推進中
出所: Accenture HP
-8 -
マスダール
海外先進事例 ②: マスダール・シティ(UAE)
"マスダール・シティ" 構想の概要
目 的
メンバー
都市イメージ
最先端エネルギー技術の研究開発を通
した近未来都市作り
z ゼロ炭素、ゼロ廃棄物都市
アブダビ政府および世界各国の企業
z 故ザーイド大統領3男であるムハン
マド・アブダビ皇太子が指揮
z ムバダラ開発が資金援助
z GE、Siemens、BP、Shell、三菱商事、
三井物産、等も参加
事業総額
約220億ドル
z うち1.5兆円は、世界中の環境
関連の先端技術開発等に投資
開始時期
2006年∼
z 2015年に都市完成予定
出所: Masdar Initiative HP(写真等)
人 口
約5万人
面 積
約6.5平方キロメートル
-9 -
マスダール
最新技術をインストールした近代都市を開発予定
"ゼロ炭素、ゼロ廃棄物" の都市を目指す
発電施設* :
太陽光
太陽熱
省エネ都市* :
z 自然風と太陽光を活用した都市構造
風力
屋根用発電装置:
PV Roof*
Thermal Tubes Roof**
交通手段:
長距離移動: LRT***
*
**
***
出所:
Masdar Initiative HP(写真、イラスト等))
CBS Interactive Inc. HP(写真)
(LRT)Light Rail Transit、(PRT) Personal Rapid Transit
Masdar Initiative HP、ConstructionWEEKonline.com HP(イラスト(中央)等)、 CBS Interactive Inc. HP
短距離移動: PRT***
- 10 -
マスダール
特に、太陽エネルギー利用と次世代交通技術に注力
太陽エネルギー利用*
技 術
薄膜太陽光発電
集光型太陽熱発電
ガラス上にシリコン薄膜を形
成させる技術で、安価で大面
積な太陽光発電が製造可能
鏡などで太陽光を集め、液
体を熱することで発電
無人交通システム
Personal Rapid Transit (PRT)
無人運転の電気自動車を
自動制御する交通システム
MASDAR PV
z Appleid Materialsの
製造ラインを購入
Torresol Energy
z MasdarとスペインSener
Groupが合弁会社設立
Systematica
z イタリアのインフラ設計
会社
規 模
2014年までに、1GW/年の
生産体制を構築予定
z 薄膜太陽光発電で
世界トップ3を目指す
2012年までに、500MW/年の
生産体制を構築予定
市民5万人に対し、約3,000台
を設置予定
z 駅は約100箇所
投資額
20億ドル
z 6億ドルでドイツに工場
建設開始
12億ドル
z スペインに3工場を設立
N/A
企 業
*
マスダール市は、エネルギー需要を100%再生可能エネルギーでまかなうことを掲げているが、そのうち約80%が太陽光熱利用
出所: PV-tech.org(2009/1/15、写真(左)等)、RenewableEnergyWorld.com(2008/9/2、写真(中央)等)、TreeHugger.com(2009/1/2、写真(右)等)
- 11 -
マスダール
"アル・マスダール・イニシアティブ" が組織的に管理・運営を進める
"アル・マスダール・イニシアティブ" の組織図
エミレーツ
基金
アブダビ・フューチャー・
エナジー会社
z 全体統括
責任者
アブダビ政府と
ムバラダ開発の
資金援助
寄 付
マスダール
研究所
イノベーション
センター
教育・研究担当
z 環境・エネルギー
の技術者育成・
研究開発実施
z MITやロンドンの
大学と連携
z 世界トップの大学・
研究所を目指す
産業育成担当
z 環境・エネルギー
技術の商業化支援
z 約2.5億ドルの基金
z クレディ・スイス銀
行やシーメンス等
が協力
出所: 在UAE日本大使館 HP(組織図等)
CDM開発会社
排出権ビジネス担当
z CDM関連技術の
商業化
z 中東及び北アフリカ
地域でのCDMプロ
ジェクト開発予定
マスダール・
コミュニティー
実証地区開発担当
z マスダール・シティ
の建設実施
z GE等が協力
- 12 -
カリフォルニア
海外先進事例 ③:カリフォルニア州
電力問題から
シュワルツェネッガー知事が誕生
電力自由化による電力価格低下と、電力買取
義務化により、地元電力会社が破綻
カリフォルニア・ソーラー・イニシアティブの概要
80
大規模停電が頻発し、2003年に知事がリコール
60
40
20
シュワルツェネッガー氏が新知事に就任し、
様々な電力対策を打ち出す
z 再生可能エネルギーの推進
‒ カリフォルニア・ソーラー・イニシア
ティブ、等
z 省エネ技術の促進
‒ 2012年から白熱灯の販売禁止 等
z 省エネ・再生可能エネルギーに関する
州の年間予算は、約10億ドル
出所: California Public Utilities Commission HP
電力供給技術の内訳(見込み)
(%)
100
0
総電力
(TWh)
予算
制度導入
他
(27)
原子力
(12)
水力
(15)
天然
ガス
(38)
太陽光発電
(1.5)
再生可能
エネルギー
30
20
8.4
2000
(実績)
2010
2016
(見込み)
2020
284
N/A
N/A
N/A
(年)
約28億ドル/10年
1.電力会社への導入義務化
2.フィードインタリフ実施
z 0.32ドル/1kwhでの買取
- 13 -
カリフォルニア
カリフォルニア州全土で、様々な新エネルギー技術を導入推進
Lopez Canyon Landfill
z マイクロタービン
UCLA Energy Services Facility
z 燃焼タービン 等
LADWP Headquarters Facility
z 燃料電池(MCFC型)
Santa Rita Jail, Dublin
z 太陽光発電
Kerman Substato
z 太陽光発電
U.S. Postal Service
z 太陽光発電
Atrium Hotel
z マイクロタービン
Santa Barbara County Jail
z 燃料電池(PAFC)
出所: California Energy Commission HP(写真)、Google(地図)
- 14 -
カリフォルニア
最近では、新エネは太陽エネルギー、省エネは電気自動車に注力
太陽エネルギー利用*
古くから力を入れてる分野
(既に世界最大)
技 術
集光型太陽熱発電
鏡などで太陽光を集め、液体を
熱することで発電
次世代自動車**
最近力を入れ始めた分野
化合物型薄膜太陽光発電
電気自動車
多結晶シリコンに匹敵する効率
を持つ薄膜太陽光発電
Liイオン電池を用いた電気自動車
z 3.5時間の充電で約320km
の走行が可能
規 模
4.2GWの発電量
z 住宅約300万戸分の電力
z 2013年稼動予定
First Solar社
z 1GWの生産能力を保有する
化合物型の大手
z 導入業者はPG&E
約500MW(2014年までに)
z 商業ビルの屋根に250MW
z 7.5∼21MWの発電所
投資額
約50億ドル
N/A
企 業
Bright Source社
z PG&E及び、Southern
California Edison社と提携
Tesla Motors社
z Liイオン電池は日本製
約1億ドル
z 製造機器等の購入の税控除等で
2009年で月産100台
z 1台約10万ドルで販売
*
2020年までに再生可能エネルギーの発電量を全体の約1/3まで引き上げることを目標にしており、太陽エネルギーとバイオマスに注力
**
電気自動車の他に、水素燃料自動車の普及にも積極的で、2004年に水素ハイウェイ構想を掲げ、2010年までに150∼200の水素ステーションを構築予定
出所: Wikimedia Commons HP(写真(左)等)、phpBB Group. HP(2009/2/26、写真(中央))、Tesla Motors, Inc. HP(写真(右))
- 15 -
カリフォルニア
独自組織が環境エネルギー政策の立案から運営管理までを担う
The California Energy Commission (CEC)
の組織概要
拠 点
カリフォルニア州サクラメント市
理 事
知事に任命された各分野の
専門家5名が就任
z 科学者、弁護士、経済学者、
環境保護者、公共団体
約500名
予 算
約3億ドル/年
出所: California Energy Commission HP(写真等)
その他
職員数
認 可
1974年
z レーガン知事により発電所
の認可を行う目的で設立
政策提言
設 立
州の環境エネルギー政策の
提言、執行、管理代行まで実施
z 州のエネルギー政策の提言、実行
z エネルギー技術の普及策の立案、実行
z エネルギー危機に際して、州の緊急対
応策の立案及び指示
z 火力発電所の認可
z 建築のエネルギー効率基準の策定
z 機器の省エネ基準の策定
z 州内のエネルギーの需要予測
z エネルギー技術の研究開発支援
- 16 -
"海外の先進都市" と "これまでの日本" の取り組みの比較
海外の先進都市
これまでの日本
目標設定
・政策
中長期視点
×
実現性を担保する政策
短期視点
×
実現性を担保する政策
もしくは中長期視点だが
実現性の担保なし
技術
(支援・導入)
コア技術の支援
×
複合的な実証実験・導入
総花的な支援
×
単体での実証実験が多数
運 営
中心となる主体プレイヤーが
組織的に運営
z 民間企業や地域オーガ
ナイザーが
z 多くのプレイヤーを巻き
込む
核となる運営主体が不在
- 17 -
まとめ
環境・エネルギー分野は、日本復権の大きなチャンス
z 日本の高い技術力が活きる分野
しかし、このままでは、市場を海外勢に奪われてしまう
z 大規模かつ複合的な取り組みを推進
このチャンスをものにするためには、
z 中長期視点での明確な目標設定と政策支援
z カギとなる有望技術の選定と集中支援
z 取り組みを継続的に運営する仕組み
が必要となる
- 18 -
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