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仕様書(PDF形式:172KB)
仕様書 1.事業名 平成26年度国際エネルギー使用合理化等対策事業(産業分野の国際的な省エネル ギー普及事業) 2.事業目的 世界的なエネルギー需要の増大や地球温暖化問題の深刻化といった課題の解決の 一つの手段として、省エネルギーの推進に取り組むことは、先進国・新興国問わず有 効である。我が国は、エネルギー効率で世界最高の水準であることや、最先端の省エ ネルギー関連技術を有していることから、引き続きアジアを中心とした新興国及び中 東等の資源国を中心に省エネ分野の制度構築等の支援を実施し、我が国の国際的プレ ゼンスを高めると同時に、拡大する世界の低炭素技術・システム市場を獲得していく ことが重要である。 また、マルチの枠組において、地球規模のエネルギー需要の増大や温暖化問題に対 応するための産業分野の省エネルギーの推進が大きな注目を浴びている。当該分野に おいて、我が国は、省エネ法に基づくエネルギー管理士の設置や定期的なエネルギー 使用状況等に関する報告を始めとする官民一体となったエネルギー管理を推進する 等し、世界最高水準のエネルギー効率を達成してきたという実績と強みがある。この 経験を踏まえ中国及びインド等のエネルギー消費の大幅な増加が予測される国々に 対して協力を実施し、産業分野の国際的な省エネ取組においてリーダーシップを発揮 することが求められている。 このような背景の下、我が国は中国と共同し、IPEEC(※1)の下でEMAK (※2)を実施しているところである。EMAKの主な目的は、我が国が長年の経験 から強みを有している産業分野におけるエネルギー管理の手法に焦点を当て、各国の 政策担当者と現場のエネルギー管理者とのネットワークを構築し、ベストプラクティ スを共有し、各国における特に産業分野における省エネの推進に寄与することである。 本事業は、EMAKの活動を、事務的・実質的両側面から支援することを目的とする。 ア イ ピ ー ク ※1 IPEEC(International Partnership for Energy Efficiency Cooperation) 省エネに関する制度や先進事例に関する情報交換等を通じ、参加国の省エネの自主的 な取組を支援する国際協力の枠組み。2009年5月のイタリアG8エネルギー大臣会 合において正式に発足し、日本も署名を行っている。メンバーはG8、豪、ブラジル、 中国、インド、韓国、メキシコ及びEU。 イ ー マ ッ ク ※2 EMAK(Energy Management Action Network/エネルギー管理行動ネットワーク) 日本の省エネ法に基づく制度(エネルギー管理義務付け、エネルギー管理士等)を始 めとした各国のエネルギー管理制度について情報共有を図り、各国の省エネ推進のため に産業分野を主な対象としてエネルギー管理制度構築に貢献することを目的とする。政 策担当者とエネルギー管理の実施者がともに参加し、情報共有を行う。これまで、20 10年1月(パリ)、同年5月(ワシントンD.C)、2011年11月(中国)、201 3年1月(東京)の4回ワークショップを開催するとともに、ウェブサイトの作成等を 実施している。 3.事業内容 (1)産業分野の省エネに関する関連の会合やプロジェクトの調査 A.各国やマルチの場で実施されている産業分野の省エネに関するイベントに関 し、スケジュールと内容を調査する。 B.産業分野の省エネに関し、IEA等で調査されている内容について概要を作 成する。 (2)EMAK活動 上記(1)で得られた調査結果を踏まえて、2014年度予定されているE MAK関連事業を実施する。 A.ワークショップの開催 2014年度中に2回程度ワークショップを開催する。ワークショップの規 模は30名~100名規模、1つのワークショップは4時間程度を想定。開催 国はインド、ロシアを予定。(開催国は変更の可能性がある。) B.ウェブによるセミナーの開催 2014年度中に1回程度のウェブによるセミナーを実施する。(ウェブに よるセミナーとは、インターネットを活用し、同時刻に各国から複数の参加者 が自宅や職場のパソコンを利用し、セミナーに参加するシステム。)ウェブに よるセミナーのシステムはIEAが所有しているものを使用予定。 ウェブによるセミナーは1回につき、1時間半程度、参加者は最大で500 名程度を想定。 C.EMAKウェブサイトの作成 エネルギー管理手法に係る一元的情報源となることを目指し、既存のEMA Kウェブサイトについて更新やデザインの刷新を行う。 D.関係者会合の開催 2014年度中に2回程度、EMAKに賛同する各国関係者とEMAKの活 動をどのように行っていくべきかに関して会合を開催する。会合開催場所はフ ランスのパリ、1回の会合につき2時間程度を想定。 4.事業実施方法 (1)産業分野の省エネに関する関連の会合やプロジェクトの調査 調査手法は、インターネットを通じた調査、国内外への関係者へのヒアリン グ調査を基本とする。さらに、本プロジェクトについて協力体制を構築してい るIEA及び各国の政府機関や関係団体からの協力を最大限活用する。 (2)EMAK活動 A.ワークショップの開催 上記(1)で得られた調査結果を踏まえ、IEA事務局及びIPEEC事務 局の担当者と連絡を取り、テーマ設定やスピーカーの手配を行う。開催国と調 整し、会議室、通訳、必要に応じてインドなどからの招聘の手配等のワークシ ョップに関するすべての作業を実施する。必要に応じて、資料の翻訳を実施す る。 B.ウェブによるセミナーの開催 上記(1)で得られた調査結果を踏まえて、IEA事務局及びIPEEC事 務局と連絡を取り、テーマ設定やスピーカーの手配を行う。日時の設定等のウ ェブによるセミナーに関するすべての作業を実施する。必要に応じて、資料の 翻訳を実施する。 C.EMAKウェブサイトの作成 上記(1)で得られた調査結果及び、A.ワークショップ、Bウェブによる セミナーで得られた内容を中心に、ウェブサイトに掲載できるように情報を加 工し、IEA事務局及びIPEEC事務局と協力し、ウェブサイトを更新する。 情報の網羅性・有用性、操作する際の利便性等に最新の注意を払うこととする。 その際、どのようなウェブ・コンテンツが必要かを調査し、当該調査結果を踏 まえてウェブ・コンテンツの作成、デザインや内容の刷新を行う。更に、今後 のEMAKウェブサイトの運営のあり方について検討する。 EMAKウェブサイト: http://www.iea.org/topics/energyefficiency/industrial_energy_efficiency_and_ energy_management/emak/ D.関係者会合の開催 各国の関係者に連絡を取り、会議の開催に際し、日時やアジェンダの設定等、 会議の開催に必要な事項を調整の上、IEA事務局と緊密に連絡を取り、実施 する。面談による会合のみならず、必要に応じて電話会談形式にする場合もあ り得る。その際、IPEEC傘下の他のタスクグループとの連携強化・統合を 含む、2014年以降のEMAK活動のあり方について重点的に検討する。 (3)(1)~(2)の調査によって得られた情報は、資源エネルギー庁が指定す る者に対して集約させるため報告することとする。具体的には、1ヶ月に1回程 度資源エネルギー庁が指定する者に対し、事業の進捗を報告する。また、定期的 に(2ヶ月に1回程度)関係者間の会合が開催されるので、その際に、調査によ って得られた情報を関係者に伝えることとする。(会合の開催場所は資源エネル ギー庁を予定) 5.調査実施期間 契約締結日から平成27年3月31日 6.納入物 事業報告書の電子媒体(CD-R等)1枚 (調査目的、調査方法及び調査結果の概要をまとめたMS-PPT資料を含む) 7.納入場所 経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部政策課国際室