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【緑区】 - さいたま市

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【緑区】 - さいたま市
“絆をつなぐ”
「清水はやと市長と語る」タウンミーティング【緑区】
<開催概要>
日
時:平成 25 年 11月 24日(日 )
会
場:緑区役所
3階
10 :00∼11:30
大会議室
参 加 者: 22 名(傍聴者3名)
市 出 席 者:市長
市民・スポーツ文 化局 文化振興課
事 務 局: 市長 公室広聴課
開催テーマ:「文化芸術都市の 創造について」
進行次第
1
開
会
2
出席者紹介
3
市長あいさつ及びテーマ説 明
テーマ: 「 文化 芸 術都 市 の創 造 に つい て 」 (「 文 化芸 術 都 市創 造 計 画」 の 策定 に あ たっ て )
4
意見交換
①「文化芸術都市創造のた めの具体的な取り組み」について
②「シンボル事業としての (仮称)さいたまトリエンナーレ」について
5
市長感想
6
閉
会
−1−
市長あいさつ
◆市長
皆さん、おはようございます 。さいたま市長の清水勇人でございます。
今日は日曜日ということで、 本来でしたらゆっくりご家庭でお休みをされるところだと思い
ますが、今日はこうして区役所 までお越しいただき、このタウンミーティングに参加をいただ
きましたことをまずもって心か ら御礼申し上げたいと思います。
また、日ごろから、市政各般 にわたりまして多大なご支援、またご協力をいただいておりま
すことを、この場をおかりしま して、改めて感謝と御礼を申し上げたいと思います。
本日は「文化芸術都市の創造 」をテーマに、ここ緑区におきましてタウンミーティングを開
催しましたところ、こうしてた くさんの皆さんにお越しをいただきまして、心から感謝を申し
上げたいと思います。
こ の タ ウ ン ミ ー テ ィ ン グ は 、 平 成 21 年 度 か ら ス タ ー ト し ま し て 、 昨 年 度 ま で に 延 べ 81 回
開 催 を さ せ て い た だ き ま し て 、 1,623 名 の 方 々 に 参 加 い た だ き 、 ご 意 見 を い た だ い た ところ
でもございます。
私は、4年前に市長に就任し た際に、さいたま市を「子どもが輝く“絆”で結ばれたまち」
に、また「しあわせを実感でき るまち」にしていこうという目標を掲げて、市政運営に取り組
んでまいりました。
こ れ ら を 実 現 す る た め 、 「 し あ わ せ 倍 増 プ ラ ン 2009 」 を 策 定 し 、 ま た 、 行 財 政 改 革 に つ
い て は 、 「 行 財 政 改 革 推 進 プ ラ ン 2010 」 を 策 定 し ま し て 、 計 画 的 、 ま た 重 点 的 に こ れ ら の
達 成 に 取 り 組 ん で ま い り ま し た 。 お か げ さ ま で 、 「 し あ わ せ 倍 増 プ ラ ン 」 は 138 の 事 業 、
「 行 財 政 改 革 推 進 プ ラ ン 」 に つ い て は 192 の 事 業 が ご ざ い ま し た け れ ど も 、 両 プ ラ ン とも 約
9割達成することができました 。これは、市民の皆さんの協力なくしてはできないことが多々
ございました。本当に皆さんの おかげで達成することができたと思っております。
市長就任2期目の市政運営に 当たりましては、これまで同様、「責任と共感・共汗」、市民
の皆さん、それから事業者の皆 さん、行政がそれぞれ役割と責任を果たしながら、一緒に汗を
かいて、そして一緒に感じ合い ながら、この地域の課題やさいたま市全体の課題に取り組んで
いこうというスタンスでありま す。そして「徹底した現場主義」、とにかく現場へ行っていろ
ん な 皆 さ ん の お 話 を 聞 こ う と い う こ と で 取 り 組 ん で ま い り ま し た 。 今 は 約 800件 近 い 場所 を
回りまして、皆さんと意見交換 や現場を訪問させていただきました。また、地域に偏りがない、
「公平・公正・開かれた市政」 を目指していきたいと思っております。
特に、2期目としては、「し あわせ実感都市」、「選ばれる都市」を実現していこうと考え
て お り 、 「 し あ わ せ 倍 増 プ ラ ン 2013 」 と い う も の を 策 定 す る た め 、 パ ブ リ ッ ク コ メ ン ト を
実施したところでございます。
また、「選ばれる都市」の実 現に向けた新成長戦略ということで、7つのプロジェクトを掲
げて、推進をしているところで あります。また、行財政改革についても、新しく「新行財政改
革プラン2013」を策定し、これもパブ リック コメントを実施したところでございます。
そうした中で、今回のタウン ミーティングのテーマであります「文化芸術都市の創造につい
て 」 で ご ざ いま す け れど も 、 こ れ はち ょ う ど平 成 24年 4 月 1日 に 「さ い た ま 市 文化 芸 術都市
創造条例」という条例をつくら せていただきました。これは、子どもから大人まで市民の皆様
が文化芸術に親しみ、生き生き と心豊かに暮らせる、そういった文化芸術都市を創造していこ
うという目的でつくらせていた だいたものであります。文化芸術の持つ創造性は、都市ブラン
ド力を向上させていくためにも 大変大きな力になるものと考えております。
また、2期目で取り組んでお ります「しあわせ実感都市」、「選ばれる都市」ということの
−2−
中でも、今、5つの柱を掲げて います。「東日本の中枢都市」、「日本一の安心減災都市」、
「日本一の教育文化都市」、「 環境未来都市」、「健康都市」というものを目指していますが、
そのうちの一つであります日本 一の教育文化都市づくりの中でも、大変大きな役割を果たすも
のだと考えております。現在、その条例に基づきまして、「さいたま市文化芸術都市創造計
画」というものを策定している 最中でございまして、あわせて、その中心的な事業として、国
際的な芸術祭「(仮称)さいた まトリエンナーレ」の開催に向けた検討も進めさせていただい
ているところであります。
今日は、そうした文化芸術に ついてさまざまな活動を行っている方々にお集まりをいただき
まして、そういった文化芸術都 市創造をしていくために重要な点などを含めて、皆さんから忌
憚のないご意見を頂戴できれば と考えておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
結びになりますが、さいたま 市は、文化芸術等の地域資源以外にも、スポーツ、災害への強
さ、環境未来都市等々、大変大 きな強みがあります。その強みをさらに活かし、そして発信を
していく、そのことによって選 ばれる都市になる。そして、市民の皆さんからも、そして多く
の企業の皆さんからも、さいた ま市に行きたい、あるいはさいたま市に住みたいと言われるよ
うな都市を目指してこれからも やっていきたいと思っておりますので、ぜひ皆さんのお力添え
とさまざまなご提案、ご助言を いただければと思っておりますので、今日はひとつよろしくお
願いいたします。
ありがとうございます。
テーマ説明
文化芸術都市の創造について
■司会
ありがとうございました。
それでは、意見交換に移らせ ていただきます。
本日のテーマであります「文 化芸術都市の創造について」、市長から説明させていただいた
後、70分間の意見交換を行います 。
それでは、市長、よろしくお 願いいたします。
◆市長
それでは、皆さんからいろん な意見を頂戴する前に、少し私のほうから、幾つかの現状など
を含めてお話をさせていただき たいと思います。
まず、本日のテーマでありま す「文化芸術都市の創造について」につきましてご説明をさせ
ていただきます。
皆さんは、「文化芸術」とい う言葉から何を連想されますでしょうか。音楽であるとか美術、
あるいはダンス、茶道、華道な ど伝統文化や、新しい文化など様々なことを思い出されるので
はないかと思います。
文化芸術とは、楽しく、そし て心に潤いを与え、日々の生活を豊かにしてくれるものである
ということに間違いはありませ ん。私は、この文化芸術の持つ創造性をまちづくりに活かして
いこうと考えておりまして、さ いたま市をもっと活力があり魅力的な都市に築き上げていくた
めに、この文化芸術というもの が大変重要であると考えています。
【 スラ イ ド 1】
それでは、まず初めに、さい たま市における文化芸術の状況について述べさせていただきま
す。
皆 さ ん も ご存 じ の とお り 、 さ い たま 市 は 、平 成 13年 に 浦 和市 、 大宮 市 、 与 野 市、 こ の3市
−3−
が 合 併 し て 誕 生 し ま し た 。 そ し て 平 成 15 年 に 政 令 市 に な り 、 平 成 17 年 に は 岩 槻 市 と の 合 併
を経まして、今年は政令指定都 市になってちょうど10周年となっております。
さいたま市に、これらの4つ の市がこれまで持っていた様々な文化資源、そういったものが
脈々と受け継がれてきておりま すが、本市の代表的な資源といたしましては、例えば盆栽、あ
るいは人形、あるいは漫画、あ るいは鉄道、あるいはスポーツも文化というふうに位置づけれ
ば、スポーツも文化資源の一つ だろうと思います。さらに、音楽や美術を初めとした伝統文化
など、様々な分野において、市民の皆さんが日ごろ積極的に取り組んでいただいております
様々な活動がございます。
平 成 17年 の 国勢 調 査に よ り ま す と、 本 市 には 美 術 家 、 音楽 家 な ど数 多 く の 芸 術家 が 住んで
いただいておりまして、全国的 に見ても非常に高い水準となっております。政令市の中で比較
をしますと、美術家、音楽家な どの方々が第4位と、住んでいる方が政令市の中では4番目に
多いという都市であるというこ とです。
【 スラ イ ド 2】
一方で、さいたま市には多彩 な文化芸術に関する地域資源や人材が豊富であるにもかかわら
ず、今年度行いました市民意識 調査では、さいたま市のイメージとして挙げられた1位が「交
通 の 利 便 性 が高 い 」 、2 位 が 「 ス ポー ツ が 盛ん 」 と な っ てお り 、 10位 に な ら な いと 「 文化的
な ま ち ・ 芸 術の ま ち 」が 出 て き ま せん 。 割 合と し ま し て は約 15% とい う こ と で 、持 っ ている
地域資源の数や、文化芸術等に 取り組んでいただいている方々の数からすると、数字的にはち
ょっと少ないのかなという感じ がしております。
【 スラ イ ド 3】
そうした中で、私たちとして は、盆栽、漫画、人形、鉄道などといった多彩な地域資源を活
かした文化芸術の振興を図り、 より豊かな市民生活を実現するとともに、文化芸術の持つ創造
性を活かして、地域経済の活性 化、あるいは産業の振興を図って、都市のイメージを高めて、
活力ある都市を創造していくた めに、「さいたま市文化芸術都市創造条例」を制定させていた
だきました。
【 スラ イ ド 4】
現在、この条例に基づきまし て、「さいたま市文化芸術都市創造計画」を策定いたしており
ます。これは、単に文化芸術を 振興させるということだけではなくて、文化芸術を振興させな
がら、経済、観光、教育といっ た広範な分野と連動、連携させながらこのまちづくりに活かし
ていこうというのが、この条例 の大きな趣旨でございます。
【 スラ イ ド 5】
そして、この条例の中で目指 している4つのまちの姿でありますが、1つ目は「市民等が主
体的に文化芸術活動に参画する まちをつくろう」、2つ目は「幅広い文化芸術と気軽に触れ合
えるまちをつくろう」、3つ目は「文化芸術を世界へ発信するまちをつくろう」、4つ目は
「文化芸術の創造性によって活 力あふれるまちをつくろう」というのを目指していこうという
ことで掲げさせていただいてお ります。
【 スラ イ ド 6】
そして、この文化芸術都市創 造に向けたシンボル事業ということで、計画の中で「(仮称)
さいたまトリエンナーレ」の開 催というものを位置づけていこうと考えております。
皆さんもご存じかと思います が、トリエンナーレというのは、イタリア語で「3年に一度」
という意味でございますが、近 年では、3年ごとに開催される国際的な展覧会をトリエンナー
レと称しております。主なもの としては、現代アートの国際展を中心とした「ヨコハマトリエ
ンナーレ」や、つい最近まで愛 知で行われておりました「あいちトリエンナーレ」といったも
のが挙げられます。
−4−
【 スラ イ ド 7∼ 9 】
これは「あいちトリエンナー レ」の写真でありますけれども、ヤノベケンジさんという方が
つくられた『太陽の結婚式』、 『サン・チャイルド』という「あいちトリエンナーレ」のシン
ボル的な作品でございます。「 あいちトリエンナーレ」は、その愛知の美術館の中で開催され
ていたわけですけれども、それ だけではなくて幾つかまちの中でも展開をされていました。こ
の右側のタワーは電波塔であり ますけれども、そこにオノ・ヨーコさんの『生きる喜び』とい
う作品が出ていたり、あるいは 長者町というところで、空いている店舗やビルを活用して現代
アートなどの作品展が行われた りして、美術館を中心にしながら様々な場所でこういった作品
展が行われていたというもので あります。ちょうどこれを私たちも視察させていただきました
ので、そのときに撮った写真で ございます。
また、このトリエンナーレは 、市内各地で最先端のアートに触れる機会をつくっていくとと
もに、既存の文化イベントや市 民の皆様が行う文化活動との連携を図ることで、文化芸術を軸
とした祝祭的な賑わいを地域に もたらす効果を期待できるものと考えております。
また、会場運営などにつきま しては、多くのボランティアの方々がかかわっているとも聞い
ております。私は、魅力あるさ いたま市の文化芸術を国内外に発信するとともに、さいたま市
文化の創造発展のために、国際 的な芸術祭「さいたまトリエンナーレ」といったようなものを
市民の皆さんと一緒につくり上 げられればというふうに考えておりまして、その基本構想の策
定を現在進めております。
【 スラ イ ド1 0 】
そして、今日はその中で皆さ んからお伺いをしたい意見の内容でございますが、まず、2つ
ございます。
その1つ目は「文化芸術都市 創造のための具体的な取り組みについて」であります。さいた
ま市が文化芸術都市を目指す上 で、行政、そして市民の皆さんがそれぞれどのようなことに取
り組むことが必要なのか、ある いは取り組んでいくべきなのかということについて皆さんから
お話を伺いたいと思っておりま す。また、皆さんが取り組んでいらっしゃる活動の内容などを
紹介いただきながらご提言をい ただければと思っております。
【 スラ イ ド1 1 】
そして2つ目は、シンボル事 業として考えております「さいたまトリエンナーレ」について
でございます。「さいたまトリ エンナーレ」の開催に当たりましては、多くの市民の皆さんに
ご参加をいただき、ご協力をい ただいて、さいたま市らしい芸術祭をつくっていきたいと考え
ております。そこで、どのよう な芸術祭であれば、見てみたい、参加してみたい、協力したい
と考えられるのか、また、トリ エンナーレに期待することや、こういうやり方をして欲しいと
いうご提案などをお伺いさせて いただければと思っております。
冒頭でも申し上げましたが、 さいたま市は、地域の文化資源が多く、文化芸術家の方々もた
くさん住んでいらっしゃるし、 地域の文化活動としても多くの活動がなされていると思ってお
ります。しかし、それを発信し ていくためのイベントがないのではないかと私たちは考えてお
りまして、さいたま市の持つ文 化力を発信できるようなイベントとして、このトリエンナーレ
というのを位置づけております 。ぜひ皆さんからも具体的なご意見、あるいはご提言をいただ
ければと思っておりますので、 よろしくお願いいたします。
私からは以上です。
−5−
参加者との意見交換
◆市長
それでは最初に、今申し上げ ました文化芸術都市創造のために必要な具体的な取り組みとい
うことで、皆さんからご意見を いただければと思います。よろしくお願いいたします。いかが
でしょうか。
それでは、お願いいたします 。
●参加者
おはようございます。
今、市長から、さいたま市の 文化の発信というところだったのですけれども、ちょっと私、
観点を取り違えているかもしれ ませんが、こんなことを考えてみました。さいたま市の文化芸
術ハブ構想ということを考えま した。この地は、東日本交通のかなめ、要衝の地であります。
新幹線は、さいたま市を経由し て分岐してまいります。時間の都合上、美術という点だけで話
を さ せ て い た だ き ま す け れ ど も 、 新 幹 線 が つ な ぐ 東 日 本 に は 、 130以 上 の 美 術 館 、 記 念館 が
ご ざ い ま す 。 伝 統 芸 術 を 含 め ま す と 300 を 超 え る の で は な い で し ょ う か 。 そ れ ら が 、 さい た
まの市に集って、日本文化芸術 の再確認と発展を誓う、そのような機会をさいたま市が提案、
提供できないかと夢を持ってお ります。
例えば青森の棟方記念館。棟 方志功は、大志を抱いて、大宮、浦和を通過して上京してまい
りました。棟方志功が上京する 前の作品と、世界の棟方になった後の作品の2点だけでいいで
すから記念館からお借りする。 私もまだまだ不勉強ですけれども、博物館、それから美術館と
いうのは、それぞれの所蔵作品 を無償にて相互に貸し借りして展示できるという協定があるよ
うです。こういう協定を大いに 活用したいと思います。
例えば長野の上田に無言館と いうのがあります。この無言館というのは、太平洋戦争に出征
して、無名ながら帰国し得なか った美術学生、彼らたちの思いのたけ、遺品や遺作だけが展示
されております。ですから、そ のような思いのたけをこのさいたまの地に招いて、ほんの数点
の代表作品で結構ですので展示 していく。そして、このさいたま市にお越しになった方々が、
この東日本各地のこのようなす ばらしい文化活動、芸術家の姿を再確認していく、そういう機
会をこの地、さいたま市ならば できるのではないか。それをもって、私はそういうハブ構想と
い う 名 前 に させ て い ただ き ま し た 。そ う い う心 意 気 は こ れか ら 、 北陸 新 幹 線 の 金沢 21世紀美
術館の秋元館長、あのような方 々もさいたま市の心意気に感動されて、協力をいただこうじゃ
ないか。これが私のハブ構想と いうことでございます。
ありがとうございました。
◆市長
ありがとうございました。
他にはいかがでしょうか。
はい、お願いいたします。
●参加者
通船堀には資料館というもの がないのですが、子どもが毎日バスでいっぱい見学に来るんで
すよ。だからぜひ資料館という ものをつくっていただきたいと思うんですよね。バスが到着す
る辺りには、市だか県で買収し た土地がいっぱいあるわけですよ。あそこへでも資料館をつく
っていただきたいと思うのです 。
ただ通船堀を歩いているだけ では、子どもは何が何だかさっぱり分からないと思うんですよ
ね。通船堀というのは、芝川と 3メートル高低があるわけですよね。昔はそこを船でずっと上
−6−
がって行田のほうまで行ったん ですよね。資料館も何もないから、子どもはただあそこを歩い
ているだけで分からないと思う んですよ。だから資料館を至急つくっていただきたいと思うん
ですけれども。
それから、今もお話が出まし たが、さいたま市には有名な画家がいっぱいいるわけですよね。
さいたま市には、画家の資料館 みたいなものが全然ないので、それも至急つくっていただきた
いと思うんですけれども。
それから、私は、通船堀で通 船堀踊りというのをやっているんですけれども、寄附をいただ
いていてもお金がないんですよ ね。だから市で幾らか補助していただけないかなと思っている
んですけれども。
以上です。
◆市長
ありがとうございました。
他にはいかがでしょうか。
はい、お願いします。
●参加者
緑区で音楽活動をしておりま す。よろしくお願いします。
今お話が出たので、私もと思 ったんですけれども、見沼代用水というのが、やっぱりさいた
ま市の中で一番自慢できる場所 でもあるし、自然がたくさんあって都心に近いということをア
ピールできるかなと思います。
江戸時代に話がいくんですけ れども、井沢弥惣兵衛という方が通船堀をつくったということ
を小学生の子どもたちは社会科 で勉強しています。だからそういう見沼代用水について、もっ
ともっと深めてほしいなという ことと、あとこれは本当に夢なんですけれども、見沼用水の際
に桜並木がたくさんあります。 例えば、そこの見沼用水で舟下りのようなものが実現できたら
素晴らしいなと、いつも桜が咲 く時期に思っています。
あともう一つは、「あいちト リエンナーレ」のほうでは、オペラで『蝶々夫人』をやったと
いうことを見たんですけれども 、できれば見沼の竜の伝説を活かして、そういう創作オペラじ
ゃないですけれども、市民参加 型でそのようなオペラをつくっても何か素晴らしいんじゃない
かなというふうに考えておりま す。
ありがとうございます。
◆市長
ありがとうございました。
他にはいかがでしょうか。
はい、お願いします。
●参加者
私は、自分の趣味として宝塚 とかオペラとかを見ることが好きなので、やっぱりホールのよ
うなところでいろんな催しがあ って芸術に触れることができる、そういう機会があるというの
はとても大事だなと思いました 。昨日もちょっと宝塚を見させていただいて、そういうのが自
分の心の保養にもなりますので 、続けていただきたいと思います。
また、私は学校で教員をやっ ていて、学校にオーケストラのプロの方が来て、子どもが演奏
を聞くという機会があるんです が、それが抽選のため、毎年1回聞けるとは限らないというも
のになっているんです。できれ ば演奏を聞く機会が毎年1回あると、子どもたちにもそういう
芸術の良さを体験する機会とな るので、ちょっと財政的にも厳しいかもしれないんですが、ど
の学校にも毎年1回そういう機 会があるといいなと思いました。
−7−
あと、参加者の方々の発言を 聞いて、資料館とかオペラとかがもし開催されたら、小学校や
中学校や学校のほうでもぜひ見 に行く機会があったらいいなと今思いました。
ありがとうございました。
◆市長
ありがとうございました。
それでは、はい、お願いいた します。
●参加者
先ほど見沼用水の活用につい てちょっと話が出ていましたけれども、市長から桜並木の整備
ということで、今年、消毒して いただいたんですね。例年、葉っぱが紅葉しないうちに落ちて
いたんですけれども、今年は綺 麗に紅葉が残っています。ぜひともこれを続けていただきたい。
それで、私の考えは、ざっく り言うと休耕地の活用ということなんです。私は見沼で家庭菜
園をやっていて感じたんですけ れども、結構、休耕地があります。市で持っている土地の一部
は、コスモスやアブラナを植え ていいと思うんですけれども、他の農家の方が持っている休耕
地が草ぼうぼうなんですよね。 それで、お金もかかる話なんですけれども、そういう休耕地を
無償で借りて、幼児園児に種を 植えてもらう。
それを維持するのは大変です けど、各自治会の老人会は、私も含めて、忙しい中でも結構時
間はあると思うんですよね。も ちろん幼児にも来ていただき、定期的にメンテナンスをすれば、
最終的にいろんな所で花が咲き 、若い人から年寄りの方を含めた交流を図ることができます。
いろんなさいたまの芸術とい う話も格好いいんですけれども、私は芸術よりもみんな活性化
のほうがいいかなと思って今日 来たんです。ぜひとも、グループにそれぞれの目的を与えて、
その成果が小さい子どもや大人 にも確認できるようにして、さらに周りの人が楽しめるという
ような形にする。花づくりと言 うとおかしいんですけれども、休耕地がなくなることによって、
ごみ捨てとかそういうのも防げ ますので、よろしくお願いいたします。
◆市長
ありがとうございました。
ほかにはいかがでしょう。
そうしたら、はい、お願いい たします。
●参加者
ま ず 最 初 に 、 私 ど も 浦 和 の 東 口 地 域 の 全 体 で 、 会 員 100名 を 擁 す る 美 術 家 集 団 な ん ですが 、
今日まで隣のプラザイーストの 2階展示場で美術展を開催しています。
それで、まず、この発表につ いて、いろいろ市展等がございますが、市展が、政令指定都市
になってから、北浦和の近代美 術館からプラザノースに移転しました。その経緯をちょっとお
聞かせいただきたいと思うんで す。
というのは、プラザノースの展示場が非常に手狭なんですね。号数も限られて、以前は
100号とか大きな油絵 を掲載できたんですが 、現在は、50号だった と思いますが、縮小し て
数段にわたって展示してありま すから、上部に飾られるというのは何かモチベーションが落ち
てしまいます。
それから、美術家というのは 旧浦和市内が多いんですね。プラザノースのある大宮のほうに
行きますと、場所が不便だとい うので、作品の展示も遠慮しちゃうんですね。また、観覧者の
方も減っていると思います。
ぜひ浦和の中心にさいたま市 の美術施設を建造していただきたいと、こう思っております。
以上です。ありがとうござい ました。
−8−
◆市長
ありがとうございました。
ほかにはいかがでしょうか。
はい、では、お願いいたしま す。
●参加者
私は、自宅で音楽教室をして いる傍ら、自分も声楽を習ったりして合唱したり、お友達とア
ンサンブルをつくって活動を始 めまして、サービスで毎月活動したり、この間は点灯式にも参
加させていただいて、いろいろ と手ごたえを本番というところで非常に学ばせていただいてお
ります。
それで、その教育的な立場で 考えましても、小学生、中学生、高校生、大学生ですね、その
吹奏楽やオーケストラの学生た ちにとっても、やっぱり発表の場というのが非常に勉強になり
ます。それから、いつまでにと いう期限、それに向けて頑張る。何とかここを乗り越えて、こ
こを上手にしようじゃないかと いうその取り組みがすごく成長させると思うんですね、自分も
含めまして。
ですから、ぜひその発表の場 というものをたくさん作っていただきたい。さいたま市には大
変素敵なホールがたくさん造ら れました。東西南北ございますし、コムナーレというところに
もございますし、特にこの緑区 は、来月7日に音楽祭がございますけれども、そういうところ
を無償で貸してくださるんです ね。コミュニティ課の皆さんが本当にご尽力いただきまして、
私ども参加者には無償です。た だ、プログラムを作ったり、進行をしたり、いろんなことでは、
出演者がみんなで手分けをして するんですが、そういう場を与えていただくというのは非常に
区民にとってありがたいことで ございます。今のところ年に1回なんですが、できましたら何
回かありますと、いろんな方が 参加できるかなと思います。今、私どもは音楽ですけれども、
日本舞踊だとか、和太鼓だとか 、日本古来の文化の音楽もいろいろございますので、そういう
人たちにも発表の場があったら いいのではないかと思いました。
それから、先ほど外国に発信 というのがありまして、そんなにスケールの大きなことを考え
ていらっしゃるのかと思うと本 当にうれしいんですけれども、外国人から見ましてやっぱり一
番何が魅力あるかというと、私 は、日本古来のものを見たいと思っていらっしゃると思うんで
す。この間、瀬戸内海の直島の 映像がテレビで流れておりまして、私も行ってまいりましたけ
れども、あちらは本当に崩れか かったような昔からの日本のおうちがあって、一方で芸術的な
新しい美術展もあったりして、 ごちゃまぜなんですけれども、日本のそういうものを見たいと
いうのがあると思うんです。
ですから、さいたまにいっぱ いあります日本文化の伝統、それもとても大事にしていただき
たい。それから、道をつくって も、木を切ったらまた植えるという緑いっぱいのまちにしてい
ただきたいです。そして、その 文化を、外国人にとっても魅力ある、そして西洋文化を学ぶ者
たちにとっては、どんどん発展 していくような、学んでいけるようなものにしていただきたい
です。
もう一つだけ、草津の音楽国 際アカデミーというのがございまして、夏にちょっと行って学
んでまいりましたが、そうやっ て外国人の先生方をお招きして、期間2週間とかそういうのを
決めて、いろんな講習会をする わけですね。そういうこともトリエンナーレの中に入ると、い
ろんな方が学べるのではないか と思っております。
すみません、長くなりました 。
◆市長
ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょうか。
はい、では、お願いいたしま す。
−9−
●参加者
私は、踊り文化のさらなる発 展と活力あふれるまちを願って、これについてお話をさせてい
ただきます。
まず、私たちの大学は福祉の 大学です。福祉の現場では、毎年、祭りのイベントが企画され、
その中で私たちの踊りは、利用 者の方々や家族の方々にとても喜ばれて、感謝されております。
また、私たちの活動は、緑区の コミュニティ課の目にとまり、緑区の区民まつりにおいて、第
1 回 目 か ら 今回 第 12回ま で 参 加 さ せて い た だい て お り ま す。 区 民 まつ り で は 、 大学 教 授が考
案された緑区区民のための健康体操を私たちが直接ステージで、子どもからお年寄りまでの
人々に対し、元気で健康でいら れるように体操の披露を行い、また指導を行っております。さ
らに、祭りの最後には、よさこ いソーラン節を披露し、会場の方々と一緒になって踊り、多く
の参加者と一緒に祭りの幕を閉 じます。
私たちは、小さな福祉の現場 からよさこいを発信し、その後、緑区の区民まつり、さらにさ
いたま市に参加し、また現在で は、埼玉県主催の「埼玉YOSAKOIフェスティバル」に出
場し、よさこいを披露しており ます。
この踊りを通じて分かったこ とは、コミュニケーション能力の低下が大きな社会問題となり、
子ども社会、親子関係、地域の つながりが少し希薄になってきている現在、私たちは、踊りを
通じて確実に子どもたち同士の つながりや親子関係のきずな、地域の活性化に微力ながらも貢
献してきたと思います。
しかし、私たちの原点は、学 業に精を出すことです。私たちの行動は少し限界がありますの
で、できれば私たちと同じよう に行動したいと思っている市民に対し活動の場を与えていただ
ければ、福祉、教育、健康の領 域からもさいたま市の地域が活性化し、より心豊かな市民の生
活が実現できるのではないかと 思います。
活動の場などをいろいろ提供 してくれれば、私たちのイベントなどアイデアも提供していく
ので、よろしくお願いいたしま す。
ありがとうございます。
◆市長
ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょうか。
はい、では、お願いいたしま す。
●参加者
緑区で見沼太鼓をやっており ます。
先ほど見沼通船堀という話が あったんですけれども、さいたま市の東の外れのほうは、隣の
川口市との境目になってしまう ので、交通の便などがちょっと悪く、人の集まる建物みたいな
場所がありませんので、この辺 をつくっていただけたらなと思います。
自分の太鼓の拠点が東側のほ うになってしまっているんですけれども、そちらでは8月に船
を通すイベントだとかやってい ますので、その辺を少し考えていただけたらなと思います。
私たちは、和太鼓を通じてい ろんなイベントに出させてもらっているので、これからもどん
どんそういう場を盛り上げるこ とと文化の継承をしていきたいと思います。よろしくお願いし
ます。
◆市長
ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょうか。
はい、では、お願いいたしま す。
−10−
●参加者
私 は 、 東 浦 和 駅 前 の ク リ ス マ ス ツ リ ー 点 灯 式 、 の び の び 子 ど も ま つ り や 緑 区 110番 の 看板
のデザインイラストを制作して いるものです。今日はよろしくお願いいたします。
その中で、のびのび子どもま つりのイベントの中で、来場者が参加して完成するアートをし
ています。もしよろしければ、 何かお声をかけていただければ嬉しいなと思っておりますので、
よろしくお願いいたします。
終わりです。
◆市長
ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょうか。
では、お願いいたします。
●参加者
緑区には、お花の好きな方が 集まった花仲間の会があります。花仲間の会は、公園や区役所
前の花壇の花の植えかえとか草 取り、水やりなどの活動を行っている花壇部会と、それから、
年1回、個人のお庭を公開する オープンガーデン部会があります。事務局は緑区のコミュニテ
ィ課にお願いしてありまして、 今まで活動がとてもスムーズに運ばれておりまして、感謝の限
りです。
お と と い 22日に は 、駒 前 公 園 と 区役 所 周 りの 花 壇 の 植 えつ け を 区長 さ ん 初 め 、区 役 所の方
とか花仲間の会員の方、あとは 東浦和中学の特別支援学級の生徒さん、学校の先生方、大勢集
まりまして、和気あいあいと楽 しく植え替えがなされました。
もう一つ、オープンガーデン の活動ですが、4月、5月に行われて、今年で3回目が行われ
ました。毎年十数軒のお宅がお 庭を公開しております。来年は4回目を行うために準備が始ま
っております。オープンガーデ ンは、緑区の区民会議でお話が持ち上がって、それがきっかけ
で始まったことであります。活 動を通して、美しく快適で活気のある緑区のまちづくりに貢献
するというのが目的です。
私的なことですが、我が家で は、オープンガーデンが行われているときに、バイオリンとピ
アノの演奏会を同時にいたしま した。演奏者2人というのは、小さいころからバイオリンとピ
アノを学んで、日々の暮らしの 中で音楽を楽しみ、感性を育てるという姿勢で努力してきた2
人です。オープンガーデンにい らした皆さんに、快適な気候の折に、庭を眺めながら気楽に演
奏を楽しんでいただきたいとい う思いからです。
今回のテーマの文化芸術都市 の趣旨ほど大げさなものではなくて、身近に芸術と文化に親し
むことの始まりではないでしょ うか。オープンガーデンの持つ意義と、皆さんと一緒に音楽を
楽しむということが一体となっ た催しだと思います。
お隣にいらっしゃる方は、長 いこと絵を描き、楽しんでいらした方です。オープンガーデン
の折に、自宅のお部屋を開放な さって絵も飾られて、これもまた、いらした皆さんが楽しんで
いくということをなさいました 。
以上のような花仲間の会の活 動は、これからの文化芸術都市をつくるために、ほんの少しの
始まりですが、これからもっと 多くの方に参加していただいて、活動の輪が広がっていくとい
うことを願っております。
長くなりました。以上です。
◆市長
ありがとうございました。
ほかにはいかがでしょうか。
−11−
では、お願いいたします。
●参加者
音楽の演奏と大学の教員をして おります。
ちょっと市長には耳の痛いこ とを言うかもしれませんが、私、ここに移り住んできて8年目
ぐ ら い に な りま す け れど も 、 さ い たま に 勤 め始 め て 17年 目 ぐら い にな り ま す 。 その 前 は東京
にいたんですけれども、音楽家 という面で考えたときに、さいたま市にいろいろホールがある
んですけれども、ソニックシテ ィは別にして、駅からちょっと遠いんですよね。それとあと、
やっぱり老朽化が進んでいると 思います。
やっぱり市長がおっしゃられ ていた、例えば都市化のイメージだとか、その利便性を活かし
たということを考えたときに、 やっぱりもっと駅に近いところに。そして、例えばさいたま市
文化センターであるとか、埼玉 会館であるとか、そういう大きなホールがあるんですけれども、
ちょっと駅から遠いのと、行か れた方は分かると思うんですが、ちょっと暗いイメージがある
んですよね。やっぱりそういう ことを払拭していかないと、やっぱりイメージというのは出て
こないと思うんですよね。
例えば、簡単でないと思うん ですけれども、そういうところのホールを統廃合して、南浦和
の駅前につくるとか、この間、 川崎の駅前に行ったんですけれども、川崎ではミューザ川崎と
いうのがありまして、直結して いるホールや商業施設もあって、演奏会を聞いた後に御飯を食
べて帰るみたいなことができて 、すごく人で賑わっているんですね。やっぱりそういうシンボ
リックなものがあって、そこか ら地域にこう分かれていくという発想が大事だと思います。
あともう一つ、私はフルート をやっているんですけれども、息子が金管バンドに入っていて、
吹奏楽部に入っていますけれど も、旧浦和市というのは全部の小学校に金管バンドがあります。
それで、すごく吹奏楽が盛んで す。埼玉県の吹奏楽のレベルは、中学校、高校にしても、レベ
ルが全国的にもすごく高いです 。
1つすごく疑問に思うのは、 その後が育っていないというか、大学を出てからその多くの方
たちは何をやっているのか。市 民バンドとかあると思うんですけれども、そういう人たちの活
力を活かせないかということで す。
あと、これは本当に思いつき ですけれども、吹奏楽の聖地である「普門館」というのがもう
使えなくなってしまいましたね 。例えばそういう「普門館」にかわるような、吹奏楽の聖地と
なるようなそういうホールを、 例えば南浦和の駅前につくって、吹奏楽といったらここだとい
うところをつくってみたらどう でしょうか。
◆市長
ありがとうございました。
ほかにはいかがでしょうか。
はい、では、お願いいたしま す。
●参加者
私はまちづくりの仕事を全国 各地でやってきたわけですけれども、いざ自分のところを振り
返ってみて、数年前から、地元 はどうだったのかなと。ちょうどこのさいたま市の文化芸術都
市の創造という風な、非常に重 要な課題というんですかね、おもしろい課題ということがあっ
たものですから、今日参加させ てもらったわけですけれども、まさに問題点としまして、やっ
ぱり一番は東京に近いというこ とです。ですから、文化芸術活動だとか、あるいは文化に触れ
合うチャンスというものは、何 もさいたま市にいなくたっていいじゃないか、東京へ行けば幾
らでもあるんじゃないかという ところから、さいたま市のイメージが文化芸術とはほど遠いん
じゃないかなという感じがする わけです。
私は緑区ですから、緑区の中 でどうしたらいいんだろうかということを常々考えておりまし
て、今日は見沼田圃の関係者の 方が大勢おりましたけれども、私も見沼田圃のある活動に参加
−12−
し て い ま す 。 見 沼 田 圃 に 関 係 す る 団 体 が 全 部 で 100 ぐ ら い あ る わ け で す 。 と こ ろ が 、 そ の
100 の 見 沼 田 圃 に 関 係 す る 方 々 は 連 携 プ レ ー を し て い な い と い う 現 状 が あ り ま す 。 同 好会 だ
から、それはそれでいいのかも しれないけれども、何かそういった見沼田圃を軸とした文化活
動みたいなやつの連携プレーは できないだろうか。
さいたま市の場合は、今、浦 和レッズは全国に発信していますけれども、ここ緑区で何かを
発信をすべきじゃないかという ことを考えますと、先ほど申しましたとおり、見沼田圃に関係
する方々が何か連携できるチャ ンスを市のほうでも主導でやっていただけないかということで
す。例えば見沼田圃を見ますと 、公園があったり、見沼田圃があったり、民家園があったり、
それから通船堀があったり、様 々なものがあるわけですけれども、それらが情報を連携する形
で発信していただけないかなと いうふうに考えております。
全国各地で仕事をやってきた ことを振り返ってみますと、自分たちの身の周りにいろんなも
のがあるじゃないか、文化や芸 術の発信のいろいろなあれがあるじゃないかということを感じ
たものですから、よろしくお願 いします。
◆市長
それでは、一旦ここで区切ら せていただきまして、私からも少しコメントをお話ししたいと
思います。
最初の方は、東日本のハブ構 想ということで、大変おもしろい発想だと改めて思いました。
さいたま市は、東日本の中枢都 市を目指そうということでやっておりますので、文化等につい
ても、東日本と連携をして進め ていくという発想も大変重要かなと思います。そういう意味で
は 、 棟 方 志 功さ ん の 美術 館 の 話 で ある と か 、あ と 金 沢 21世 紀美 術 館の 話 な ど も 出て お りまし
たけれども、有力な美術館など もありますので、そういった視点も盛り込んでいくと大変おも
しろいと思いました。
それから、見沼田圃の関係で いろいろご提案をいただきました。資料館のお話、あるいは桜
並木を、舟下りをしたらどうか とか、いろんな文化活動の連携を図ったらどうかというような
お話などを聞きました。見沼田 圃は、さいたま市にとっても大変重要な地域資源であり、重要
なものであると私たちも考えて おりまして、これを舞台にした文化活動というのもこれから充
実をしていくということも、さ いたま市らしさを出すという意味では大変重要な視点かなと思
っております。
今、さいたま市として、見沼 代用水の西べり、東べりにある桜並木をさらに広げるというか
充実をさせていこうと考えてい ます。今でも全国で2番目ぐらいにこの桜並木は長いんですね。
1 位 が 弘 前 市 で 20 キ ロ ぐ ら い だ そ う で す け れ ど も 、 さ い た ま 市 分 だ け で 18.2 キ ロ 、 隣 接 す
る 川 口 も入 れ ます と 19.1キ ロ あ っ て、 1 キ ロか 2 キ ロ増 や すと 日 本一 に な ると い うこ ともあ
って、今、市民の皆さんとか事 業者の皆さんと協力し合いながら、みんなで日本一の桜並木を
作ろうとしています。
もともとあの桜並木は、本当 にたくさんの市民の皆さんのご協力をいただいて、あれだけす
ごい長いすばらしい桜並木がで きておりますので、そういった取り組みも進めていきますが、
その中で、見沼田圃が持ってい るこれまでのいろんな資源とか、あるいはいろんな伝説があっ
たり、オペラの話も出ていまし た。そういう意味では、見沼田圃という資源を活用した文化活
動というのも大変重要になって くるだろうと思いました。
それからあと、イラストレー ターの方から、参加型のイベントをされているということでし
た。ちょうど緑区の場合は、プ ラザイーストと連携をして、大変おもしろいイベントなどもた
くさんやっていただいていると 思っています。先ほども、どなたかがおっしゃっていましたが、
これからもやはり身近なところ に、この文化芸術というものを日常生活の中に取り入れたり、
あるいは身近な場所にそういっ た経験や体験をしていくということも、まさに文化芸術都市創
−13−
造につながっていく大変重要な 要素だろうと思いますので、そういった身近な日常生活の中で
さまざまな活動をしている方々 の活動も、私たちもいろいろな形で応援ができればと思ってお
りますし、さらに活発になって ほしいと思います。
また、子どもたちのいわゆる 文化芸術のための教育といいますか活動ということも、大変重
要だろうと思います。やはり子 どもの時代から様々な文化芸術に触れ合う、あるいはそういっ
たものを見たり体験をするとい うことが、その後の、子どもたちの成長、それから教育という
ことについて大変重要な役割を 果たすだろうと私たちも思っています。そういった視点もしっ
かりと盛り込みながら考えてい きたいと思います。
それから、いろいろ細かい点 については、ちょっと全部お答えし切れませんけれども、施設
の老朽化の問題については、私 たちも頭の痛いところでございまして、順次、改修等を行わせ
ていただきながらやっていこう ということで、今、コミュニティセンターとか文化関係施設が
やや遅れておりますので、その 辺については徐々に対応をさせていただきたいと思っています。
ただ、埼玉会館の場合は県が 管理をしておりますので、さいたま市とはまた違うんですけれ
ども、実を言うと、県が持って いる施設が、さいたま市の中にたくさんあるんですね。さいた
ま芸術劇場やスーパーアリーナ もそうですけれども、これは県の施設です。埼玉スタジアムも
そうです。こういった施設を一 番活用させていただきやすい環境にあるのがさいたま市民の皆
さんだろうと思いますので、そ ういった県有施設とも連携をしながら、この文化芸術活動の振
興を図っていくという視点も大 変重要だろうと思っております。
私からは一旦このぐらいにさせていただきまして、それでは、次のシンボル事業としての
「さいたまトリエンナーレ」と いうことについて、また皆さんからご意見だとか、あるいはこ
ういったものにしたらどうかと いうご提案をお寄せいただければと思います。いかがでしょう
か。
はい、では、お願いします。
●参加者
トリエンナーレの運営構想と いうところなんですけれども、月並みなんですけれども、やっ
ぱ り チ ー ム さい た ま 市、 こ れ で 取 り組 み た い。 例 え ば 、 市に 10区 あり ま す け れ ども 、 さっき
も私、東日本のためのハブ文化 構想というものを申し上げました。東日本のためにさいたま市
が 尽 く す と いう 、 そ うい う 精 神 な んで す け れど も 、 市 の 10の区 、 そこ の 小 学 校 、中 学 校が、
その文化テーマ、芸術テーマ、 あるいは他県に対してもホスト県になっておもてなしをする。
例えば大宮区でしたら「鉄道博 物館」がございますよね。地方に行きますと、本当に特色のあ
る列車、車両が走っております 。その現物を持ってくるのは大変なので、模型をあそこで走ら
す。あと、駅員さん1人で結構 ですので、その地域の制服を着て来ていただく。多分、お金は
かかりません。そうすれば来客 者の方も歓喜熱狂すると思うんです。
また教育面でも、子どもたち が参加するということになりますと、体でもって文化芸術に対
する豊かな感性というものを育 みます。子どもというのは宝ですので、子どもたちが成長して
国内外に転居しても、さらに豊 かな感性、また豊かな人物になって、この誇り高いさいたま市
に戻ってきてくれます。そのよ うな芽生え、この芽生えというものをトリエンナーレの機会に
ぜひチャンスとして与えていた だければよろしいと思います。
さらに、今回は文化芸術、国 内ばかりではありません。北浦和には、国際交流基金が設立し
た「日本語国際センター」がご ざいますよね。確かあれができるときに、横浜にするか浦和に
するかとかなり喧々諤々あった と思います。でも、これはさいたまにしようと決断されました。
あの設立の趣旨、それをもう一 回もとに戻って、センターの方にご協力いただく。要は、チー
ムさいたま市ですので、あらゆ る施設、今、市長からも言っていただきましたけれども、県の
施設、そういうところからも参 加をしていただきます。
我が市は、結構、国際感覚面 で市民の潜在的パワーがあります。コムナーレへ行きますと、
−14−
外国人に対するボランティアと いうのはすごい活発であります。東日本の地域の文化とか芸術
をまとめて触れられるというこ とになりましたら、在日の外国人の方は、とてもいい機会だと
思って、トリエンナーレに多く の方がお越しになるんじゃないかと思います。
長くなりましたが、以上であ ります。ありがとうございました。
◆市長
ありがとうございました。
ほかにはいかがでしょうか。
トリエンナーレの方はほかに ありませんか。
はい、どうぞ。
●参加者
私ごとですが、うちには小学 生と中学生の子どもがおりますが、スポーツはすごく好きなん
ですが、美術に関しては、家族 ぐるみでそんなにという感じです。こんなすばらしい構想があ
ると伺って、皆さんのご意見を 伺っていますと、やはり中核になるのは大宮、浦和あたりで、
大きなものが催されるのかなと いうイメージなんですが、うちのような子どもですと「え、そ
んなところでやっても面倒くさ い」というように、せっかくいいものでも、ちょっと距離があ
ると二の足を踏んでしまうとこ ろが何かあるのかなと思います。やはりこの辺だと、プラザイ
ーストあたりでも少しイベント などを同時開催していただけますと、すごく意識の低いところ
から一歩入れるのかなと思いま した。
ありがとうございます。
◆市長
ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょうか。
はい、では、お願いいたしま す。
●参加者
市長にお伺いしたいのは、今 まで横浜とか愛知とか神戸でやられているということですけれ
ども、そういうトリエンナーレ を見習って、その反省というのは何かなということを聞いてみ
たいと思います。その反省の分 析というのをどのぐらいなさっているのかということと、真似
だけではやっぱりそれは特色は 出ないと思うので、さいたまトリエンナーレの特徴ですよね、
他にはないというところが何な のかというのをお聞かせ願いたいなというふうに思いました。
以上です。
◆市長
それぞれのトリエンナーレは 、それぞれ特徴があったりしますし、反省点というところまで、
十分に把握しているわけではあ りませんけれども、ただ、やはりそういったシンボル的なイベ
ントをすることで、かなり多く の方々に来ていただいて、既存の芸術活動にも大きな刺激を与
えられるのではないか、それか ら、単に文化芸術活動ということだけではなくて、まちづくり
という視点で随分大きなインパ クトがあると私自身は感じております。
「ヨコハマトリエンナーレ」 も視察をさせていただきました。横浜は、横浜美術館とあとも
う一カ所、港の近いところの場 所で、夜、現代アートの美術展が行われています。そこでいろ
んな作品が展示をされて、多く の皆さんに来ていただいています。私が印象的だったのは、黄
金町というところで黄金町バザ ールという取り組みが行われていて、そこを見てきたときが一
番インパクトがあったんです。 かつては、いわゆる繁華街というか歓楽街だったんですけれど
−15−
も、そこのお店を横浜が買い上 げていって、街を再生するというプロジェクトを進めているん
ですね。やはり横浜というのは 陰と陽のところがあって、非常に華やかなところと、そうでは
ない、やはりちょっと暗いとこ ろがあり、黄金町というのはまさにその場所だったんですけれ
ども、市が借り上げていった店 舗みたいなところにアーティストに住んでいただいていて、ア
ーティストといっても、単に絵 を描いたり、アトリエ代わりに使っている方もいらっしゃいま
すが、アーティストがレストラ ンみたいなものをやって、そこで作ったものを、格好いいリア
カーみたいのでまちを歩いたり 、いろんなアートの取り組みが行われていて、今では、若い方
がたくさん来るようになって、 まちのイメージが徐々に変わってきています。
要するに、私は、文化芸術と いうものは、まちを変える大きな力を持っているんじゃないか
と思っています。もちろん、一 つ一つの文化芸術を振興させるということはものすごく大切だ
と思っていますけれども、あわ せて、そういう文化芸術が持っている力をこれからのまちづく
りだとか、あるいは子どもたち の教育だとか、あるいは2年前ぐらいにさいたま市でやりまし
たけれども、市民の皆さんとい うか、アーティストの皆さんのグループで、市民医療センター
で絵画を置かせていただいて、 そのことによって患者さんの健康とか癒しにつなげていこうと
いう取り組みをして、市は場所 の提供に橋渡しをしたりとか少しだけお手伝いをさせていただ
きましたけれども、そういった 分野にも活用ができるんじゃないかとか思っています。この文
化芸術が持っている力は、もう 少し幅広く、大きいのではないかと私自身は思っていますので、
単に文化芸術振興計画、あるい は振興条例ではなく、文化芸術都市創造条例という名前をつけ
させていただきました。今日は トリエンナーレの話をさせていただいていますけれども、こう
いったシンボル的なイベントを 開催することによって、日常の中に文化とか芸術が取り入れら
れて、市民の皆さん一人ひとり の暮らしが、より豊かになるということが一番のメインであり
ますけれども、併せて、様々な 分野のまちづくりに活かしていくことも、目的のひとつでござ
います。
横浜は横浜、神戸は神戸、そ れから愛知は愛知、それぞれが分野であるとかテーマであると
かいろんな個性を持ってやって いらっしゃいます。先ほど直島のお話も出ていましたけれども、
全国的には幾つかそういった芸 術祭が行われております。
今、さいたま市らしいトリエ ンナーレとは一体何かというのが、実を言うとすごく大きなテ
ーマになると思っております。 今日は例えば見沼田圃というのを1つテーマにしたらというお
話などもありましたけれども、 そういったことも含めて、私としては、トリエンナーレを通じ
て、まちづくりだとか、さいた ま市の市民の皆さんの豊かさだとか、いろんなものに波及して
いくようにしていきたいという 思いを持っております。
ということで、ほかにござい ますでしょうか。
はい、どうぞ。
●参加者
さいたま市と直結するかちょ っと分からないんですけれども、子どももたくさんいるという
のがさいたま市の印象で、お年 寄りもたくさんいるというのもさいたま市の印象なんですね。
いろいろな活動をしているとき に、本当に先輩方がたくさん生きがいを持って音楽活動をされ
ているというグループが多いの で、その方たちが生き生きと活動できるという場を確保するの
はもちろん必要だと思います。 ただ、私は市のほうのアーティストボランティアというところ
に所属しているんですけれども 、介護施設にコンサートへ行きます。そうすると、介護施設の
方たちというのは、もちろん認 知症が進んでしまって分からないという方もいらっしゃるんで
すけれども、そこまでいってい ない元気な方もたくさんいらっしゃいます。支える子どもたち
も多いし、若い世代も多いし、 高齢者も多いし、そして支えられる高齢者もたくさんいるとい
うことで、施設にいらっしゃる 方たちも、その施設だけで生き生きされるんじゃなくて、何か
そういう一つの行事に向かって 、生き生きできるように何かできたらいいなというふうに感じ
ています。
−16−
県のほうでもアーティストボ ランティアというのはあるんですけれども、もちろん登録して
いる人は少なくて、市のほうで も、トリエンナーレの期間、別にプロじゃなくてもいろいろな
方たちが施設へ行くことができ るような機会を持たせていただければ、その後、施設にいらっ
しゃる方たちの元気な姿を、写 真とか感想のような形として残してあげるということもできま
すし、元気だけど元気じゃない 人たちにも何か脚光を浴びていただけるような企画を立ててい
かれるといいなと思います。
以上です。
◆市長
ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょうか。
はい、では、お願いいたしま す。
●参加者
私は、花仲間の会でガーデニ ングをやっておりまして、自分の絵なんぞを見てもらって恐縮
とは思いますけれど、せっかく 描いた絵ですから、やっぱりみんなに見ていただいて仲間づく
りもしたい。展覧会にも出品さ せてもらい、仲間で楽しくやらせていただいております。
それで、緑に関しては、私は 非常に接触率が多いんです。それで、畑もつくっておりまして、
見沼の桜の下で畑をつくってお ります。それで、先ほどから、世界に発信するには何かという
ことを話し合ったら、桜でしょ うと言われたんです。これだけの桜の木があるのは珍しいし、
緑が多いから、桜はバックがで きていると言うんですよね。この見沼の辺を中心に、大崎事業
所の辺も大変な広大な緑があり ますから、その辺から発信するようなことを何か取り入れてい
ただけたらうれしいと思います 。
失礼します。
◆市長
ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょうか。
はい、では、お願いいたしま す。
●参加者
私 は 、 さ い た ま市 に 住ん で ち ょ う ど 今年 で 満40年 に な り ま し た 。大変 長 い 間 住 んで いる わ
けですけれども、本当に安全、 そして都会にも近い、東京にも近い。台風から出水の問題にい
たしましても少ない。いろいろ この関東地方の中で調べてみますと、やっぱり1番がさいたま、
2番が都心ぐらいじゃないかと いうふうな感じで最初からおりました。
実際に、子どもが小学校から 中学校になってまいりますと、文化、学園、すべてに有名な埼
玉県だなと思いまして、子ども はぜひそういう学校へ、息子も娘も入れたいということで、こ
こに決定したということでござ います。
そういう点でいろいろ期待を しながら見ておりますが、私自身の友達や親戚を連れてきても、
さいたまや浦和がいいと言う者 はほとんどないということが残念です。気にするものでもない
ことなんですけれども、いまだ に「ダ埼玉」なんて言われることがあります。
ただ、将来につながっている 文化芸術の都市というものの種はたくさんあるんですね。見沼
代用水のお話がいろいろ出てお りましたけれども、これなんかも全く日本じゅうで誇るべき資
産だと思いますし、それから、 写真に撮って楽しいところがたくさんございます。
まず、ぜひ力を入れていただ きたいのは、そういうもともとありますものの芸術性をもっと
高めることに金を使っていただ きたい。通船堀のあたりも、地域の人が気をつけていると思い
ますので、昔よりはごみが少な くなっていますけれども、普段何もないときはまことに汚く、
−17−
残念なんですね。
年2回の通船堀のイベントが ございますけれども、無料じゃなくていいじゃないかと思いま
す 。 便 所 も 40年前 は なか っ た ん で す。 そ れ がや っ と 簡 易 便所 が で きる よ う に な りま し たが、
もっと歩きやすい、人が集まり やすい、そしてそこでお弁当でも食べりしながら昔をしのんで
いけるようにする。パナマを超 える長い歴史を持った通船堀は、もっともっと大事にすべきだ
と私は思うんです。
それから、南部領辻の鷲神社 の獅子舞もございます。源義家時代から脈々たる続いている伝
統的な、すばらしい、私は獅子 舞だと思っているんです。各所でそれぞれの名前は違っていま
すけれども、四国でも九州でも それぞれ獅子舞がございます。いずれにしても、この南部領辻
の獅子舞を、わずかな檀家の人 たちがやっているのには本当に感心させられております。ただ
単に、最後に、おひねりのよう なものをみんなが投げて、自分の参加といつまでも続くことを
願いながら、そういう心はある んですけれども、それは非常に少ない。もっと感激するように、
もっとみんながそれを助長する ような動きになるような動き方をやっぱりやるべきだと思いま
す。
見沼という名前でトリエンナ ーレというのは面白いじゃないかと、私は思います。太鼓の問
題もございますし、踊りの問題 もありますし、そういうのをもっともっと力を入れなきゃなり
ません。
いわゆる銀ブラ的な、この中 山道の浦和銀座的なものというのは、まことにこれはもう暗く
て、活気がなくて、新鮮味は全 くない。それぞれの商店街の方々も努力はなさっていることは
分かるんですけれども、あれを 見たい、あれを食べたいなんていう楽しみがあまり見当たらな
い。結局、電車に乗ったりなん かして、ちょっと離れたところに行っちゃったほうがいいとい
う形になっているような気がし てなりません。
せっかく来て何も言わないの もと思い、考えもまとまらないので、どんどんしゃべっている
わけでございます。とにかく、 いいまちになりますよ。やろうじゃありませんか。お願いいた
します。
失礼いたしました。
◆市長
ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょうか。
そうしたら、では、まだご発 言されていない方、はい。
●参加者
私は、さいたまで生まれて、 ふるさとはないんですけれども、見沼田圃というすばらしいと
ころがありますので、桜並木も 長いし、今は満足しております。公民館も近くて、稽古もでき
ますし、長寿学級という老人の 学級をいつも開いてくださっていますので、人様の話を聞くこ
とで、自分も幾らか年とっても 何か勉強できているかなと思って、参加しております。
主人は自治会長をさせていた だいて、市からの配布物が大変多いので、私も留守番役として、
地域に元気なうちは貢献できて 、まことに理想的に、今、2人でのんびりと送っております。
これからもよろしくお願いしま す。
◆市長
ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょうか。
では、お願いいたします。
●参加者
−18−
今、小学校のほうでPTAの 役員をさせていただいております。私自身は、ずっと転勤で来
たので、さいたま市というのを 実はちょっとよく分からなくて、子ども自身もあまりよく分か
っていない状態ですが、やっぱ り子どもの中では、芸術とかを見に行ったりとか体験をしたり
するとなると、さいたまではな くて、東京とか神奈川とか千葉とかそちらのほうにどうしても
行ってしまうようで、やっぱり さいたまには何もないというイメージがあるんですね。
だけど、実際に子どもたちと 一緒に学校の課題とかでさいたま市内の美術館とか博物館に行
くようにと言われたりして行く と、こんなところがあったんだと再認識というか、面白かった
という機会がありまして、やっ ぱり子どもたちは知らないというのが一番大きいのかなと思い
ます。せっかくこのような機会 があるのでしたら、ワークショップという形でもいいかなと思
うんですけれども、子どもたち が実際にそういうところで体験をするということをすると、興
味のない子どもたちももっと関 心を持つというか、私自身も住んでいていいまちだと思うんで
すけれども、子どもが東京のほ うがいいとか言うのはちょっと寂しいのかなと思いますので、
さいたまの良さを再認識をでき る機会があればいいのかなと思います。
どうもありがとうございまし た。
◆市長
ありがとうございます。
ほかにはいかがでしょうか。
では、お願いいたします。
●参加者
私は、どんなさいたまトリエ ンナーレなら参加したいかなという点で考えました。愛知とか
横浜でも多分やっていたとは思 うんですが、やっぱりこの有名な方をお招きしての展示だった
り、公演があったり、何かの教 室があったりというのは、高い芸術に触れるという意味ではと
てもいいなと思います。
でも、それだけだと何か芸術 は敷居が高い、「ええ、すごかったね!」で終わってしまうの
で、もうちょっと敷居を下げて 、例えば趣味で絵とか写真とか、私もちょっと写真を好きでや
っているんですが、何か作品を つくっている人たちが、発表できる機会があればいいなと考え
ていて、東京都では、東京都の 取り組みじゃないかもしれないんですが、デザインフェスタと
いうのがあって、個人とかサー クルでも何でもいいんですけれども、申し込んで審査が通れば、
ちょっと狭いスペースではある んですが、そのブースの一つを貸していただいて、そこで自分
の例えばつくった作品を発表し たり、何か作品を売ったりということができるというイベント
があって、そういう部分ももし 取り入れられたら、絵を描いている方とかには、自分がつくっ
ているものを発表する機会にな るのでいいかなと思いました。
またそれは、芸術家さん同士 でのつながりができて、私も自分以外に写真をやっている人と
いうのをほとんど知らなくて、 そういう人と知り合えたら生活も豊かになるのかなと思います。
また、さいたま市には芸術家 さんたちがたくさん住んでいるということなので、その方たち
もお招きして、さいたま市のシ ンボルとして何か描いていただいたりできたら素敵かなと思い
ます。
すみません、個人レベルにな ってしまうんですが、以上です。
◆市長
ありがとうございます。
そうしましたら、最後、では 、お願いいたします。
●参加者
私は、このさいたまトリエン ナーレに年齢層が偏ってくるのかなとちょっと思ったので、幅
−19−
広い年齢層の方に楽しんでもら えるように、子どもたちには、レクリエーション活動としてバ
ルーンアートを一緒に教えなが らつくってもらったりだとか、楽しいゲームだったりを提供し
て楽しんでもらえたらいいなと 思います。また、高齢者の方たちや大人の方には、体を簡単に
動かすだけで日常生活動作がと ても楽になるので、無理をしない程度に少し体を動かせる健康
体操のようなものを提供できた らいいかなと私は思います。そうすれば、いろんな年齢層の方
にとても楽しんでもらえるよう なイベントになると思います。
ありがとうございます。
◆市長
ありがとうございます。
それでは、まだお話ししたい 方もいらっしゃるかと思いますが、時間が来てしまいましたの
で、最後に私のほうから少しま たコメントを申し上げさせていただければと思います。
いろんなご意見をいただきま して、ありがとうございます。
チームさいたまということで 、県も国もいろんな方々を巻き込んでやっていったらどうか、
そして、特に小学校と中学校を 活用するというご提案をいただきました。本当におもしろい発
想だろうと思いますし、子ども とアートというのを出会わせるというか、出会ってもらう意味
でも大変重要じゃないかなと思 います。
それから、プラザイーストを 初め、各地域の文化施設とも連携して同時開催をしたらどうか
というご提案をいただきました 。恐らくシンボルになるイベントと、あと、地域で密着型のイ
ベントと連動させながらやって いくと、多分効果がより一層高まるのかなと思っております。
「あいちトリエンナーレ」は 、やっぱり子どもたちとアートをどう結びつけていくかという
ことで、あまり難しいことでは なくて、いろんな道具を使ったり、いろんなクイズを出したり
してやったりというようなこと もあったようですけれども、トリエンナーレが子どもたちにど
ういうふうに見られるのか、そ のようにいろんな層に対してきめ細やかな配慮をしながらやっ
ていく、そういったことも非常 に大切だなと思っております。
あと、見沼を大いに活用して 、トリエンナーレとかビエンナーレもいいんじゃないかという
ようなご提案もありました。
さいたま市は、市民意識調査 をしますと、「住みやすい」「やや住みやすい」を合わせると、
平 成 25 年 度 の デ ー タ で は 81.8 % ご ざ い ま す 。 年 々 、 少 し ず つ で す け れ ど も 上 が っ て き て い
まして、これはかなり高い数字 だというふうに思います。また、「住み続けたい」「当分の間
住 み 続 けた い 」を 合 わせ る と 、 去 年 は 82.5%、 今 年 は少 し 下が り まし た け れど も 、や っぱり
82 % ぐ ら い ご ざ い ま し た 。 横 浜 だ と 同 じ 質 問 で 62 % ぐ ら い で す か ら 、 横 浜 よ り も 、 実を 言
うと2割も住み続けたいと思っ ている方々がたくさんいらっしゃるという場所なんですね。
ですから、先ほども皆さんか らお話がありましたけれども、住んでいただいた方にとっては
非常に住みやすくていい場所だ というふうに思っていただいているんですが、これからの時代
の中で、さいたま市らしさとか 、さいたま市を誇りに思っていただくということが、すごく重
要ではないかと思っております 。
住んでいただいた方には、少 しずつその良さというのが理解をしていただき始めていますけ
れども、さいたま市にはもっと すごいことがたくさんあります。私も市長になって今年でちょ
うど5年目に入りますけれども 、すごいのがいっぱいありますね。
先ほど、コンサートと文化活 動は遠くへ行ってしまうという話がありましたけれども、例え
ば、市の施設ではありませんけ れども、スーパーアリーナの稼働率は横浜アリーナよりもはる
かに高いです。最近の分かりや すい例で言いますと、例えばレディー・ガガのコンサートはさ
いたまスーパーアリーナしかや らなかった。昔はさいたまスーパーアリーナって一番最初にや
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る場所だったんです。多分、全 国的なコンサートをやる上で一番最初のお試しコンサートじゃ
ないですけれども、そんな要素 だったと思います。それが今では、一番最後にさいたまスーパ
ーアリーナが使われたりするよ うになってきて、場所としてもさいたまの存在というのは少し
ずつ変わってきていると思って います。
あと、東京ガールズコレクシ ョンは、年2回は定期的にやっていて、東京でもやっているん
ですけれども、さいたまスーパ ーアリーナで必ずもう1回やるというようになっています。実
を言うと、さいたま市のあり方 というのは、交通の利便性ということもあるでしょうし、いろ
んな要素があるとは思うんです けれども。少しずつ全体的に見直され始めているのではないか
なと思います。
そのときに、この芸術活動は 、基本的には非常に盛んであるし、そのベースもあるというふ
うに思っていますけれども、さ らにそれを認識してもらうための大きなきっかけとしてこのト
リエンナーレというものがある と考えています。さいたま市の文化芸術活動というものは、実
を言うと物すごく盛んであるし 、レベルとしても非常に高いものがあるんだということを改め
て認識していただいたり、ある いは、これまであまり文化芸術とは接点がなかったけれども、
身近に行われることによって、 そのすばらしさみたいなことを気づいていただいたり、あるい
は、さらに大きな広がりで持っ ていただけるそのきっかけとして、このシンボル的なイベント
としてのトリエンナーレという ものが必要ではないかなというふうに思っておりまして、その
検討を進めさせていただいてい るというところです。
先 般 も 、 ツ ー ル ・ ド ・ フ ラ ン ス の 誘 致 を し て 、 10 月 26 日 に や ら せ て い た だ き ま し た 。こ
れも、さいたま市でこういうこ ともやるんですよ、ああいうこともやるんですよ、すぐには横
浜だとか東京だとかには当然か なわないと思いますけれども、さいたま市らしさやすばらしさ
を発信していきたいと考えてい ます。
私は、さっきも言いましたけ れども、教育・文化とか、あるいは健康・スポーツ、それから
環境という意味では、他の都市 には負けないことをこれまでもやってきているし、これからも
やっていこうと思っています。 そういう意味では、強みというのはたくさんあるんですね。そ
れを市民の皆さんにもっと知っ ていただきたいと思いますし、他の地域の方にもぜひお伝えを
していけるようなイベントにな ればなと思っております。
いずれにしましても、今日、 たくさんの皆さんからすばらしい、また建設的なご意見をたく
さん頂戴しました。これから私 たちも、皆さんからいただいたいろんなご意見を参考にさせて
いただいて、この計画づくり、 あるいはそういったイベント等についても検討をさせていただ
き、やっていきたいと思ってお りますので、今後ともひとつよろしくお願いしたいと思います。
その中で、また見沼田圃とい うのも、さいたま市にとっては大変重要な文化であるというこ
とも再認識もしているところで ありますので、その良さもあわせて発信をしていこうと考えて
います。
ちなみに、日本一の桜並木は 、桜を日本一にするということが目的ではなくて、実を言うと、
日本一をみんなでつくろうとい うことが一つと、その桜を見に来ていただくことを通じて見沼
田圃の良さを知ってもらおうと いうのが、もう一つの大きな目的として私たちは思っています。
見沼田圃の自然は大変すばらし いものがあると思っておりますので、それを再認識する一つの
きっかけがその桜並木ではない かと私たちは思っているので、そんなことも合せてやらせてい
ただいているということをお伝 えして、今日はこれで終了させていただきたいと思います。
皆さん、本当にすばらしいご 意見、本当にありがとうございました。
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■補足説明
「見沼通船堀踊りを支援してほ しい」について
「見沼通船舟歌」は見沼通船 堀に関わる貴重な伝統文化であり、市指定無形民俗文化財とな
っています。見沼通船歌保存会 の皆さまに継承に御尽力いただいており、毎年8月の見沼通船
堀閘門開閉実演の際にも、午前 と午後に歌と踊りを御披露いただくなど、見沼通船堀の保存と
活用にも御協力いただいている ところです。
保存団体の継承活動や公開の 際には担当職員が立会い、団体の皆さまの熱意や御苦労を伺い
ながら、必要な調査や補助金の 交付などを行っているところです。今後もこうした取組を継続
し、貴重な伝統文化が後世に受 け継がれるよう、努めてまいります。
(教育委員会事務局 生涯学習 部 文化財保護課)
「休耕地の活用」について
休耕地の活用につきまして、 休耕地は農地でございますので、農業利用を最優先に考えてま
いります。(経済局 経済部 農業政策課)
見沼田圃の地域資源の活用は 、農地・緑地の保全・活用や地域の活性化につなげるために大
変重要です。
休耕地の活用については、農 業政策の所管と連携しながら「見沼田圃基本計画アクションプ
ラン」に位置づけた事業を着実 に実施してまいります。
(都市局 都市計画部 見沼田 圃政策推進室)
「市美術展覧会を開催できる施 設の新設」について
さいたま市美術展覧会につき ましては、会場としておりました埼玉県立近代美術館の改修工
事 の た め 、 第 9 回 ( 2010 年 ) よ り 、 会 場 を 北 区 の プ ラ ザ ノ ー ス に 移 転 し て 実 施 い る と ころ で
ございます。ノースではそれま での市展と違い、1会場で全部門同時に開催しており、好評を
頂いておりますが、一方で、展 示環境を改善してほしいとのご要望も頂いております。こうい
ったご意見等踏まえまして、更 に質の高い市展を目指し、27年度に会場をうらわ美術館に移
転しての開催を検討していると ころでございます。
また、美術施設の建造につき ましては、新たに施設を建設することは、難しい状況にありま
すので、既存の公共施設や空間 を利用して、発表の場等を確保・提供してまいりたいと考えて
おります。(市民・スポーツ文 化局 スポーツ文化部 文化振興課)
「文化施設の整備」について
現在、公共施設は市全体の計 画(公共施設マネジメント計画)に則って、複合化などの再編
や既存施設の在り方を検討する こととしております。施設の新設や配置地域については、当該
計画を踏まえ、今後検討してま いります。
(市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課)
「見沼田圃に関するネットワー クづくり」について
見沼田圃に関する歴史・文化 などに係る資源の活用については、様々な多様な主体と連携・
協働・交流を図りながら、様々 な情報を継続して発信してまいります。
(都市局 都市計画部 見沼田 圃政策推進室)
「(仮称)さいたまトリエンナ ーレの開催」について
(仮称)さいたまトリエンナ ーレの開催に当たりましては、子どもから高齢者まで広く楽し
んでいただけるよう配慮すると ともに、アーティストが制作した作品の鑑賞機会を提供するだ
けではなく、市民の皆様が自主 的に文化芸術活動に参加できる機会の創出も検討してまいりま
す。
ト リ エ ン ナ ー レ の 具 体 的 な 開 催 テ ー マ や 事 業 内 容 等 の 開 催 計 画 に つ き ま し て は 、 平 成 26 年
度に設置する「(仮称)さいた まトリエンナーレ準備委員会」において、検討を進めてまいり
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ますが、見沼も含めまして、本 市の地域特性を活かすことを考慮しながら、計画づくりに取り
組んでまいりたいと考えており ます。
(市民・スポーツ文化局 スポ ーツ文化部 文化振興課)
※参加者との意見交換の議事録 は、実際の内容を基に作成していますが、個人情報を含む内容
やわかりにくい表現などにつ いては、加筆・訂正している部分があります。あらかじめご了
承ください。
※意見交換については、開催日 時点での内容となっております。その後の状況変化(法令改正
など)に応じた修正をしており ませんのでご了承ください。
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