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55 フィットネスバード運営管理事業(PDF文書)

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55 フィットネスバード運営管理事業(PDF文書)
実施日 平成21年11月23日(祝・月)
事 業 55 フィットネスバード運営管理事業
担当課:観光交流課
コーディネーター:上久保
仕分け人 山内(敬)、石見、竹見、田中、松田
内 容
~質疑応答~
E:まず確認するが、100%出資の会社に指定管理を行っているのか。
市:そうである。
E:近年、周辺に類似施設が林立し、利用者が分散したということは、この施設が無くても、
ニーズのある人は、他に行く場所があるという理解で良いか。
市:そうである
E:現実的には、はいそうです。ということだろうと思うが、では何故、この施設を維持管
理しているのか。
市:この施設を維持管理しているということは、針テラスのことを含めてのことである。こ
の温泉を廃止することにより、針テラスの利用者が減るということが、もちろん考えら
れる。もともと、名阪国道は事故の多いところで、その休養施設として国土交通省が中
心となって道の駅を造った。その構想のなかで、温泉も造ろうとなった。そうすれば村
民の健康増進だけでなく、ゆっくりしてもらえるだろうとのことだ。私たちは、旧都祁
村からの運営を踏襲しているが、単に温泉として、利用者から見た場合、このフィット
ネスバードが無くなったからといって、どうなるわけでもない。
E:針テラスの利用者が減るという話だが、全国の道の駅では、さまざまな工夫をして利用
者を取り込もうとしている。ここのフィットネスバードが、無くてはならない施設であ
るという説明にはならないと思う。その点、どうか。
市:確かに温泉施設という価値から考えると、周辺地域に類似施設があることから、温泉の
魅力としては、段々、減っているかもしれない。しかし、このフィットネスバードがあ
ることにより、泊食分離型の旅館が出来てきた。道の駅で食事ができて温泉も楽しめる
という前提で、施設がやってきたわけである。他にも飲食店が進出してきて集積の度合
いが増している。
E:ある意味、行政がひっぱって来た効果はあったと思う。類似した施設が林立していると
のことであれば、行財政改革のなかで、どんな議論が、この施設に関して行われている
のか。
市:老朽化が利用者減に繋がっており、維持管理に多額の経費がかかる。しかも、修繕費が
これから増してくるということが考えられる。存続、廃止の是非について、行政経営課
を交えて検討中である。
D:平成20年度の温泉事業収入は 5046 万 3 千円であり、利用者数は 84,889 人ということ
なので、1人あたりの平均利用料金は 594 円になる。プールと温泉を使うと大人 1,400
円。温泉 700 円だが、平均利用料金が約 600 円というのは低すぎるのではないか。会員
優待や無料客は多くいるのか。
市:個人の年会費は2万円である。ほとんど温泉、温泉及びプールの利用者で、会員利用料
1
としては、入湯税を含めて温泉、プール及びトレーニング室すべてを利用して 300 円と
なっている。
D:数字的にみると、約 600 円というのは低いという気がするが。温泉とプールの両方を使
うということは、全体の1割程度しかないのか。
D:次に、フィットネスバードの物販関係だが、1日あたりにすると 4,500 円~4,600 円程
度になっている。土産物が 1,500 円としても、1日3個ぐらいしか売れていない計算に
なる。道の駅、針テラスから、お客がたくさん来るという説明との関連はどうか。
市:針テラスでも物販をしているので、なにも温泉で買わなければならないというわけでは
ない。温泉しか売っていない商品開発の努力はしないとだめだが。
D:全体的な収支をみると、平成20年度、指定管理料 2,500 万円を補助しても、なおかつ
1,100 万円の営業利益が赤字となっている。平成21年度では、2,660 万円の指定管理
料、つまり税金を使っていただいて6万円の赤字である。20年度が 3,600 万円の赤字、
21年度が 2,660 万円の赤字が続いているということは、これは、商売としては、ぜん
ぜんダメだという考え方でいいのか。
市:温泉単体で経営状態を考えると、よほどの経営努力をしないと、この赤字は継続するも
のと思われる。
D:経営努力をして、これだけ大きな赤字が減るという自信はあるのか。
市:20年度の決算で、1,900 万円の累積赤字があった。都祁総合開発株式会社の資本金1
億2千万円の一部取り崩しをして、累積赤字の解消を行った。資本金1億円を切ること
により、法人税の均等割等の削減を行った。経営努力としては、21年度から改善計画
に基づいて努力していく。目標としては、週に1台バスを呼び込むことで、年間 1,500
人の需要を生み出すことが可能ではないかと考えている。
D:資本の取り崩しは、あくまでも赤字である。赤字の解消でしかなく、帳面上、赤字を解
消しただけになっているが、資本が毀損しているだけだが、それは理解しているか。
市:平成20年度の定期監査で指摘があり、1億2千万の資本金を維持する必要があるのか
どうか検討した結果、減資をし、累積赤字の解消を行い、スリム化して今後の経営を改
善することになった。
D:物販について、道の駅では売れるが、フィットネスバードでは売れないということであ
ったが、売れないのであれば、在庫も貯まることであるから、プールと温泉に関わる以
外は、撤退しても良いのではないか。合併前の旧都祁村の方は、どの程度会員になって、
何人ぐらい利用されているのか。
市:資料を探した後で、ご報告する。
C:観光客増加の効果からみたフィットネスバードの必要性を聞きたいが、大阪など県外か
ら、バスツアーが来るようになったということだったが、何人ぐらい、来られたのかわ
かるか。
市:ここ1ヶ月で、団体バス6台。フィットネスバードに立ち寄っていただいた。主に、中
京圏からのお客で、奈良市内の日帰観光後、立ち寄られた。道の駅に、温泉が隣接され
ているのは、この針テラスだけである。今後は中京圏のバス会社エージェントに、奈良
市より企画提案して集客したいと考えている。
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C:道の駅から、西名阪国道から離れたところに、類似施設があるわけで、そこが問題だと
思う。団体以外にも、個人客を取り込んでいかなければならない。本当に、観光客の住
んでおられる町にも、温泉は、たくさんあるわけで、本当に、観光客の誘致になってい
ると考えているか。
市:奈良市には世界遺産があり、県外からの観光客が多い。団体客を考えた場合、バスで来
られることが多く、団体バスツアーを誘致することが、現実的であると考えている。な
おかつ、中京圏から2~3時間で、世界遺産に触れられるバスツアーをこちらから提案
することで増えると考える。また、夕食と温泉を提供することのできる施設が、針テラ
スであり、フィットネスバードであると考えている。確かに、近隣にも類似施設はある
が、大型バスを10台以上止めることのできる施設は、針テラスだけである。
C:言っていることはわかるのだが、観光客誘致が目的のためにフィットネスバードを造っ
たのであるのなら、フィットネスバードがあるから奈良に行く。というのが本来である。
しかし、そうではない。奈良観光のついでに、フィットネスバードに寄るということで、
また、フィットネスバードでなくても良いわけである。それでは、観光誘致の目的には
なっていないと思うが、その点はどうか。
市:フィットネスバードの元々の目的は、旧都祁村の健康増進施設であった。しかし、累積
赤字が増えていくので、道の駅と共に存続するために、目的を変え、観光客誘致に方向
転換をしていかなければならないと考えた。平成21年度には、経営の健全化を図るた
め、減資の方向性を打ち出したものである。今後、道の駅と一体とした施設でありたい
と考えている。
C:指定管理料を受けていても赤字があるが、その処理はどうしたのか。
市:観光施設として再起したいと、累積赤字をいったん解消したうえで、減資したところで
ある。先程、会員の人数についてお問い合せがあったが、会員、市内市外あわせて10
7人、家族会員は102人となっている。
コ:旧都祁村の方の分は、わかるか。
市:旧都祁村の会員は85人である。市外が22人おられる。家族会員で旧都祁村の方が9
3人、市外の家族会員は9人である。
C:観光施設として再出発するにしても、温泉施設は、ともかくとして、わざわざ、遠くか
らプールやトレーニングするだけに来館する人は少ないのではないかと思う。その点、
内容を考えて欲しい。
A:基本的には、死んでいる施設だと思う。平成20年4月1日、昨年5年間の指定管理の
公募を実施したとのことだが、これに手を挙げてきた会社は、何社あったか。
市:都祁総合開発株式会社1社である。
A:現在、指定管理で運営されている都祁総合開発1社か。
市:そうである。
A:公募をした際の条件は、何かあったか。どんな条件をつけたか。公募というからには、
幅広く手をあげていただく仕組みを用意されたと思うが、地元企業とか、そういう条件
がひょっとしてついていたのか。
コ:公募条件は何かあったか。ということだが。
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市:基本的には、その段階では、健康増進施設であることを前面にうちだして公募させてい
ただいた。トレーニング施設等の運営、水泳教室等を行う等という形で公募した。
A:公募する際の条件として、指定管理料として約 2,500~2,600 万円を支払うという条件
は明示したのか。
市:公募の時点で、公募そのもの指定管理料の条件明示はしていない。それまでの運営管理
委託のなかで、委託料を、ある程度目安をつけて公募に応じていただいたものと考える。
A:先の見えない右肩下がりの経済状況のなかで、今の説明では先が全く見えていない会社
運営をしている。新たに公募するには、提案も含めてプロポーザル方式で、幅広く応募
していただくというのが基本的なスタンスだと思う。そのなかで、競合の激化に対応す
る手法等については、指定管理業者の考えることである。老朽化という問題については、
応募してきた業者と、やりとりを含めて、市として改修するとかしないとか、議論を踏
まえて、施設の将来の方向性の提案を受けることをしないと、大変厳しい状況と言わざ
るを得ない。道の駅、針テラスと一体型の施設であると何度か説明されているが、針テ
ラスの管理者は誰か。
市:国土交通省と一部奈良市である。
A:いや、トイレなどの公共的エリアは道の駅で、物販は、誰が管理しているのか。
市:針テラスについては、旧都祁村のPFI事業として行われ、奈良市は、そのまま引き継
いでおり、株式会社サンコーと奈良市で共同経営している。
A:自己単独では、フィットネスバードの経営は成り立たないというのが明かである。温泉
とプール、トレーニング室は、食、物販と一緒に、全体的な収支を考えないと、単独で、
どうこうということでは難しい。一体的管理運営での方向性は、今まで検討したのか。
市:フィットネスバードは、道の駅よりも先に開業した関係で、今現在、独立し、完結して
いる形になっている。施設、エリア的にも物販・飲食とは一体型だと承知しているが、
設立時期、元々の設立目的の違いがあり、今のところ、すぐに統合は難しいと考えてい
る。
A:他のところで、いろいろ好き勝手なことを奈良市は、やっているのだから、一番見える
化の部分で、早急に検討すべきだと思うし、事前に営業していたのであれば、今度でき
る施設に関しては、取り込んで全体の収益力を考える。これは事業者の責任である。1
つだけ、お願いしておかなければならないのは、平成14年度14万人が、平成20年
度8万5千人という5万人減で、この傾向が変わらないというなかで、この施設が持っ
ている強みと弱み、現状分析をどこまでされているのか、あまりにも話を聞いていると、
表向きの形式的なやりとりでしかない。もっと、きちんとした現場感覚での分析を徹底
し、この施設の生かし方を考える。特にトレーニング室は、二足三文で役に立たないと
言われたが、トレーニングジム、プールや温浴歩行できる施設、高齢者のリハビリにも
有益な施設である。大学の先生にメニューをつくってもらい、そのコースの提案型で、
お客を確実にとる努力をするべきである。可能性としては充分にある。また、足元の旧
都祁村の人が、たった1割にもみたない会員数程度の、地元に愛されていない施設では、
お客がくるわけがない。足元のお客が良いとなって、はじめて施設の良さが、外にアピ
ールできる。このあたりまえの原理原則を認識して、今の流れで取り組むべきであると
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思う。現状のままでは、座して死ぬのを待つしかないと思う。
コ:コメントをいただけるか。
市:確かに、おっしゃったことを重く受け止めたいと思う。都祁地域に針テラスは、なくて
はならない観光資源である。地場産品をその場にて売っており、住民にとって励みにな
る施設である。針テラスを観光資源として、総体的に考えていきたい。ありがとうござ
いました。
~評価~
不要3人 民間が実施2人
班の結論としては、不要となった。
A:まず、不要ということと、民間の違いを言わないといけないと思う。全国的に平成10
年代に出来た施設で、困っているところが、実は増えてきている。そういったところが、
このまま閉めてしまう、民間に売却するということを含めて、当然、選択肢はあるが、
プール、温泉プールという機能が、これからの高齢化を迎える多くの地域があるなかで、
医学的、リハビリ的見地から、きちんとした1泊2日コース等の提案で売り出すことに
よって逆に武器になると、私は思っている。そういう意味で、大学病院等で、こういっ
た施設を取得して運営していただくのが良いと思って、民間と仕分けした。
C:観光誘致の面で、専門的なことはわからないが、様々な活用方法があると思う。是非と
も頑張って欲しい。別に不要とは思わない。民間で実施して、できるだけ黒字にして欲
しいと思う。バスツアー等を考えておられるようだし、是非、頑張って欲しい。
B:実際話を聞いているなかで、現在赤字があって、今後の採算性に自信がないようなコメ
ントでもあった。近隣に類似施設もあり、一定の役目をある程度終えたと感じる。今後
の議論において、ある程度役目を終えたのかと思った。今後、修繕費等もかなりかかっ
てくるし、今後の存続は難しいと思い、廃止とした。
コ:奈良市として観光交流課として、この施設をどうしていきたいのか、伝わってこなかっ
た。旧都祁村で、そもそも健康増進施設であった。それが合併の際に観光施設になった
のだろうと思う。
それを、市としてどうやって、赤字が出ないように館を運営していくのか、市として、
考えていく必要があるという意見だったと思う。その方法として、当然、近隣に類似す
る施設もあることなので、民間で行うべきという意見、いったん見直しして、役割終了
ということで廃止したらどうか。という意見があったと思う。奈良市として、フィット
ネスバードを、今後、観光交流施設として利用していく価値があるということであれば、
それに、みあうような経営ができるような形態や施設内容にしていく必要がある。とい
う意見だったと思う。単純に、この事業を否定したものではないということは、ご理解
いただきたいと思う。
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