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事業報告 - 社会福祉法人 野田芽吹会
平成27年度 事 業 報 告 社会福祉法人 野田芽吹会 障害者支援施設野田芽吹学園 千葉県野田市下三ヶ尾875-1 平成27年度 事業実施報告 27年度は新しい職員7名を迎え、新しく生まれ変わるきっかけの年にしていくという ことで始まりました。職員をどう育てていくかが課題となる中、今年度初めての試みとし て、県内施設の見学を計画しました。新人職員を含め中堅職員が他の施設の取り組みや支 援方法、工夫している点などを学ぶということは、一人、二人で行く見学と違い、みんな で情報を共有出来、大変意味深いことでした。参加した職員からはまた行きたいとの希望 があり、毎年県内施設の見学を計画していこうと考えております。 職員体制も役割を明確にし、役割に応じた仕事量と手当を支払い、誰もが納得できる仕 事が出来るようそれぞれに責任者を配置しました。そして職員が不満を抱え込まないよう、 毎月支援の悩みをコメントとして記入してもらい責任者が話し合って対応方法を考え、伝 えていくという形をとりました。コミュニケーションを細目に取るよう心がけたところ、 はじめは支援の不満等もあったのですが、毎月繰り返していくうちに支援の悩みのコメン トが増えていくようになりました。 さらに重点施策として取り上げた虐待防止への取り組みについては、虐待防止委員会要 綱に沿い、毎月第三者委員を交えて虐待防止委員会を開き、目安箱、なんでも報告、職員 虐待防止チェックリストから懲罰委員会に報告する内容があるか話し合いました。対応が 難しい利用者の支援方法については、対応が虐待に結びつかないよう事例検討会を開き、 助言者を講師として招き、施設の職員だけでは答えが出せない事案を講師のアドバイスを 受けながら統一した支援が出来るよう考えていきました。障害の特性を考えると言う点で は、大きなヒントになりました。 施設の整備については、改修して3年目をむかえ外壁の汚れや室内の壁や床の傷みが目 立つようになりました。年度末にまとめて修繕し、車椅子がぶつかり傷がつきやすいとこ ろはキックガードを付けるようにしました。また、門・外灯等の破損は原因がわからない まま修理を行いましたが、施設内に防犯カメラを設置したことにより、今後は原因がわか らない破損は少なくなるのではないかと思われます。 今年度の見直しとして開設以来続けてきた納涼祭を利用者の高齢化もあり学園祭と一緒 にし、職員の負担軽減と地域の行事参加の機会や外出を増やすという形に変えました。今 年度は久しぶりの一泊旅行を行い、高齢者は来年度日帰り旅行を行うことにしています。 最後に、新人職員が2年目を迎えようとしていますが、施設の運営体制においては、職 員確保に苦慮している状況は依然として続いています。今後も高齢化による介助の増加と 支援の難しい利用者の対応をするために、職員のスキル向上と職員体制の充実を図り、社 会福祉法人としての役割りを自覚し、事業の在り方や目指すべきものを法人全体で意識の 共有化を図っていき、地域で求められるような法人となるよう努めてまいります。 Ⅱ 27年度法人事業実施報告 1 理事会・評議員会の開催について 年月日 会議名 議題・報告事項 27年4月1日 理事会 ・理事長の互選について 27年5月26日 評議員会・理事会 ・平成26年度事業報告案について ・平成26年度決算案・監事監査報告について ・平成27年度1次補正予算案について 27年11月12日 評議員会・理事会 ・就業規則等の変更について ・給与規程の一部改正について ・平成27年度 2 次補正予算について ・平成28年度事業計画(案)について ・平成28年度予算(案)について ・委託契約について 28年3月24日 評議員会・理事会 ・就業規則等の変更(マイナンバー)について ・給与規程の一部変更(組織案より)について ・GH・相談支援管理者(組織案より)について ・運営規程の変更について ・評議員選出について Ⅲ 野田芽吹学園施設・短期入所・共同生活援助事業の実施状況 当施設は、第一種社会福祉事業の障害者支援施設の経営(施設入所支援:定員 50 名、生 活介護事業:定員50名)と第二種社会福祉事業の障害福祉サービス事業の経営(短期入 所事業(定員6名)の事業および共同生活援助事業(定員11名)を実施しました。が、 共同生活援助は昨年度末1名減となりましたが、今年度5月に入所希望者が見つかり概ね 11名定員で事業を行うことができました。反面、GH利用者が施設の短期入所利用者と いうこともあり、今年度短期入所利用者減となりました。障害者支援施設の利用状況は退 所者もなく定員50名利用いただきました。平均年齢は51.08歳となり最高年齢者は 87歳の女性となっております。年末にかけてインフルエンザが蔓延したのですが、幸い 重症者もなくほどなく、普段の生活にもどりました。 障害支援区分について支援区分の見直しを受けて、平均5.62となり、重度加算(行 動関連項目8点以上)は24名となっております。現在、経過措置の加算となっておりま すが、28年・29年度にかけて職員の強度行動障害実施者養成研修の受講を計画的に行 い、体制を整える所存です。 1 利用状況 (1)入退所状況:定員50名(平成27年4月から28年3月31日) 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 12 月 1月 2月 3月 男性 26 26 26 26 26 26 26 26 26 26 26 26 女性 24 24 24 24 24 24 24 24 24 24 24 24 合計 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 (2)利用者の障害程度(平成28年3月31日現在 野田芽吹学園 平均5.62) 区分 4 区分 5 区分 6 合計 重度加算 利用者の 男性利用者 0名 11 名 15 名 26 名 14 名(再掲) 障害程度 女性利用者 1名 6名 17 名 24 名 10 名(再掲) (3)短期入所(定員6名)利用状況 障害程度区分・実人員 利用者 延日数 26年度 27年度 26年度 27年度 1から3 3 3 471日 83日 4 4 3 292日 140日 5 3 8 421日 673日 6 8 7 1091日 1120日 18名 21名 2275日 2016日 平均6.2人 平均5.5人 26年度総合計 25年度総合計 36名 2403日(6.5人) 24年度総合計 32名 2482日 23年度総合計 21名 2066日 22年度総合計 25名 2073日 21年度総合計 25名 2375日 20年度総合計 19名 1824日 今年度評価 入所希望で短期を利用していた方がGHにいった関係で平均利用者数は減った が、何人かの緊急受け入れを行うことが出来た。 (4)共同生活介護利用状況 入退所状況 性別 年齢 区分 備考 継続 男性 25歳 4 一般就労者 継続 男性 28歳 3 一般就労者 継続 男性 47歳 4 日中・地活センター利用者 継続 男性 49歳 4 日中利用者 新規 女性 24歳 4 生活介護利用者 継続 女性 40歳 5 通所利用者 継続 女性 41歳 4 通所利用者 継続 女性 48歳 4 通所利用者 継続 女性 49歳 4 通所利用者 継続 女性 59歳 5 日中利用者 継続 女性 60歳 3 日中利用者 20代から60代と利用者の年齢の幅が気になるところとなった。体調の不良、 今年度評価 足元のふらつきなど、少しづつ見られるようになり今後の対応を考えなくてはと 思われます。 (5)日中一時利用状況 ①委託契約・利用状況 野田市:柏市:流山市:香取市:松戸市 委託市 本人の状況 人数 延日数 利用日数 野田・香取・松戸 ケアホーム利用 10 名 798 月から金 野田 在宅(レスパイト) 13 名 580 都度 野田 放課後利用 4名 211 週2回 27 名 1589 1日平均4.3日 合計 GH利用者が1名生活介護利用者となったため、利用者数が若干減った。 今年度評価 その他の利用は変わらなかった。 (6)相談支援状況 新規計画 継続計画 モニタリング 野田市 市外 野田市 市外 野田市 市外 4月 3名 4名 1名 0 3名 3名 5月 0 1名 0 2名 7名 1名 6月 0 0 0 4名 7名 2名 7月 0 0 2名 7名 4名 0 8月 0 1名 0 0 0 0 9月 0 0 11 名 0 4名 1名 10 月 0 1名 0 0 5名 0 11 月 0 0 1名 2名 3名 0 12 月 0 0 0 1名 8名 2名 1月 1名 0 3名 0 4名 8名 2月 0 1名 0 1名 2名 0 3月 1名 1名 4名 9名 11 名 5名 合計 5名 9名 22 名 26 名 58 名 22 名 新規計画14名、継続計画48名、モニタリング80名、合計142の計画を作成しました。利 用者の計画相談を順次行い46名終了し、以降モニタリングと継続の計画相談を行っているところ です。 地域の方のニーズを受けてサービスに結びつけることが難しく、何度も関係者・他事業者と調整 を取りました。 (7)入退院状況 性別 年齢 病名 入院日 期間 男性 52 誤嚥性肺炎 (3 月 7 日)4月1日から4月2日 女性 57 てんかん発作 4月18日から4月20日 3日 女性 57 フェニトイン中毒 4月20日から7月14日 86日 男性 43 腸軸捻転 4月20日から5月19日 12日 女性 57 腹壁膿痬 1月28日から2月23日 16日 延べ日数 2日(27 日) 延べ人数5名 162日 26年度(214日) 25年度(70日) (8)帰宅状況 (23年度89人)(24年度104人)(25年度98人)(26年度82人) 月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 日数 2 13 3 2 15 3 3 2 9 25 2 3 2 職員の状況(異動状況を含む)※( 職 4月1日 施 設 長 事 務 長 事 務 )は非常勤数 年度内 27年 種 退職・異動 採用・任用 1 3 (非常勤事務) 82 2 (1) (3) 28年 28年 3月31日 4月現在 1 1 1 1 (2) (2) 看 護 師 1 1 1 栄 養 士 1 1 1 相 談 員 1 1 1 サービス管責任者 1(兼務) 1 1 生 21 1(産休) 5・1 4 20 21 (15) (4) (8) (19) (18) 47 47 7 6(2) 6(2) 21+10 20+13 活 支 援 員 補 助 員 ( ハ ゚ ー ト ) 全 管 合 計 体 44(産休含) 理 部 常勤換算 門 (支) 【調理委託】委託業者:東洋食品フードサービス 21+12 3 管理業務状況 (1)健康管理業務 ○嘱託医による毎月1回の診察または相談の実施 ○下記近隣医療機関と連携した入院・通院 ・ 入院 延べ162日 ・ 通院(精神科以外) 延べ204人 診療科目 医療体制 病院名 27年度 26年度 25年度 0名 0名 0名 精神科 岡田病院・木野崎病院 神経内科 小張クリニック 内科 小張クリニック・新村医院・瀬戸 41名 22名 78名 外科 小張クリニック 16名 20名 17名 整形外科 小張クリニック・梅郷整形外科 17名 13名 25名 脳外科 小張クリニック 6名 6名 5名 消化器内科 小張クリニック 8名 5名 7名 腎内科 小張クリニック 8名 4名 5名 呼吸器内科 小張クリニック 3名 0名 0名 循環器内科 小張クリニック 1名 皮膚科 小張クリニック・城内皮膚科 9名 6名 31名 眼科 小張クリニック 12名 11名 7名 耳鼻咽頭科 小張クリニック 11名 10名 12名 泌尿器科 小張クリニック 14名 22名 5名 歯科 瀬畑歯科 45名 20名 34名 産婦人科 小張クリニック 2名 0名 0名 口腔外科 日大松戸歯科部附属病院 3名 緊急時 夜間救急対応・救急車対応 7名 3名 5名 ○年2回健康診断の実施 健康管理 延べ人数 ( H27.7.31、H28.3.4) ○毎月 1 回、体重測定・隔月血圧測定 ○前期検便H27.8月 後期検便H28.2月 ○インフルエンザ予防接種 H27.12.8 ○職員対象感染症等研修 毎月職員会議時実施 (2)施設整備管理業務 施設設備の修理・工事 内容 施設設備の保守点検委託業務 エレベータ保守点検・汚水処理(ポンプ) ・グリストラップ清 掃・給水設備維持管理・水質検査業務・消防設備(SP)・給 食設備点検 施設設備の管理業務 害虫駆除・産業廃棄物、一般廃棄物処理 施設会計業務 会計事務所委託 4 実習生受入状況 期間 学校名 5 月 11 日~5 月 23 日 埼玉東萌短期大学 2名 6月 1 日~6 月 13 日 彰栄保育専門学校 2名 6 月 15 日~6 月 27 日 川村学園女子大学 2名 6 月 29 日~7 月 11 日 川村学園女子大学 2名 8月 千葉敬愛短期大学 2名 8 月 19 日~8 月 31 日 東京 YMCA 保育専門学校 1名 9月 埼玉学園大学 2名 9 月 15 日~9 月 27 日 江戸川大学付属専門学校 2名 11 月 2 日~11 月 14 日 埼玉東萌短期大学 1名 2月 4 日~2 月 16 日 埼玉学園大学 2名 3月 5 日~3 月 17 日 東京福祉保育専門学校 1名 川口短期大学 2名 3 日~8 月 15 日 2 日~9 月 14 日 3 月 19 日~3 月 31 日 合計 21 名 学校都合で辞退 聖セシリア女子短期大学 千葉経済大学短期 (受入21名) 5 ボランティアの受入状況 (1)誕生会演芸発表ボランティア(毎月保護者会時実施) 懐メロ、演歌パフォーマンス、童謡合唱、マジック、舞踊・民謡・剣舞、ハーモニカ演奏、合唱、 フラダンス等、社協ボランティアセンターからの紹介 (2)その他のボランティア そば打ちボランティア 5 名、傾聴ボランティア 3 名、裁縫ボランティア 1 名、 洗濯畳みボランティア 1 名、布団名札付けボランティア(半期に 1 度 8 名ずつ) 学園祭ボランティア 9 名 (3) 協力団体 野田ライオンズクラブ(学園祭:模擬店・バザー協力) 福田女性会(学園祭:ステージ発表) イオンタウン野田七光台店(利用者さんの作品展示) 地域協力者(芋ほり招待) 6 事業実施状況 (1) 施設運営状況 ・個別支援計画の作成・管理、支援マニュアル 個別支援計画の ・担当が個別検討票を作成し、サービス管理責任者がそれを受けて個別支援計画案 作成・管理 を作成し、それぞれの担当が確認後家族・本人に説明し、概ね半年に1回に直して いくという形をとりました。月1回個別支援会議を開き、個別支援計画の変更を要 する利用者の計画変更について話し合いました。 支援マニュアル ・支援業務マニュアルの見直しを考えておりましたが、職員の勤務時間の変更、 男女の支援内容の違いなどで、現在も案として対応している状況です。特に男性は だんだん介助を必要とする方が増えて来ており、食事の支援、排泄の支援等個別に 対応する必要が出てきました。日勤勤務を遅出・早出に分け、対応しましたがいず れ日課の見直しも必要とおもわれます。 ・苦情解決委員会活動 第三者委員の相 昨年の虐待報告の改善報告を4月早々に緊急協議会という形をとり報告しました。 談 利用者の相談件数は20件。毎回来園を楽しみにしている利用者の方もおり、帰宅 や外出の報告をして安心している様子が伺えました。 苦情相談窓口の 毎月第4土曜日午後開催。この他、苦情受付担当者(支援課長)、苦情解決責任者(施 設置 設長)が常時対応しました。10年ほど前に利用していた利用者さんの家族から当 時の様子を聞く相談が頻繁にありました。 その他の活動 第三者委員来園日に虐待防止委員会を開催しました。目安箱に入っていた不適切な 対応について委員で話し合い、毎回施設で起こりうる虐待を挙げ、分類にまとめま した。 ・支援関係会議の開催 朝会(毎朝開催) 記録を読む、読まないに拘らず朝の申送りを前日からの様子を含め報告してもらい、 必要に応じて、当日の対応を確認しました。全員で確認することで、情報を記録だ けでなく共通の理解として支援に活かすことができました。 全員出席の職員 事前に勤務表で調整し、公休日なしとし全員参加の会議を月1回開きました。しか 会議の開催 しどうしても参加できない職員もおり、会議録等は作成しても連絡が行き届かない ことがあった。職員会議時に医務研修を行い、感染症については共通の理解で対応 できるようにした。 個別支援会議 支援課長中心に、課題がある利用者を取り上げ、アセスメントから現在の支援方法 を探り、支援方法を考えていった。 男性棟・女性棟 生活支援員、看護師が参加。男女各棟で課題となっていること、変更したいことな 会議の開催 ど現場サイドで話し合いを行いました。決定事項は職員会議で発表し、全体で共有 することにしました。また、トラブル報告についても対応策を話し合うと同時に、 どんなトラブルが多かったのか確認しました。 作業班会議 各作業班(かえで、ひまわり、山吹、花水木班)に責任者を配置し、日中活動の充 実を図ってもらいました。会議は各作業班で必要に応じて開催し、毎月作業補助員 会議を行い、行事報告や連絡を行いました。虐待研修を毎回行うようにし、施設で 起こりやすい虐待等を確認しました。 事例検討会 困難事例を挙げ、責任者で検討することで支援の統一性を図りました。毎月アドバ イザーを頼み、自分たちだけでは対応が難しい事例もアドバイスをもらうことによ り、見方、考え方が変わり、新たな支援の仕方で支援することが出来ました。 責任者会議 毎月、職員会議で職員セルフチェックリストと支援で困っていることを記入する用 紙を配り、虐待防止と職員とのコミュニケーションを図るようにしました。上司と のコミュニケーションが取りにくいという意見には直接話を聞くようにし、今どん なことで悩んでいるのか解ることで、お互い意志の疎通を図ることが出来ました。 その他、責任者会議では、職員からの提案事項の検討や運営面について話し合いま した。 ・施設内研修の開催 月 日 内容 講師 参加者 4月3日~(5日間) 新人研修 施設長 新人職員 4月22日 虐待防止研修① 施設長 職員 5月11日 口腔ケア研修 歯科衛生士 5月20日 虐待防止研修② 5月25・26・27日 スキルアップ研修 生井志津子 職員 職員 責任者 職員 責任者 職員 責任者 職員 (障害者の法的定義) 7月6・7・8日 スキルアップ研修 (知的障害者の実態) 8月10・11.12日 スキルアップ研修 (発達障害とは) ) 8月26日 身体拘束研修 看護師 職員 10月28日 ノロウイルスについて 看護師 職員 11月18日 虐待防止マネージャーとは 虐待防止マネージャー 職員 1月27日 虐待防止研修 施設長 職員 ・施設外研修 (別紙参照) (2)委員会活動 「行事」は例年通りの施設内外・招待行事に参加することができました。 「地域」は誕生会にボ ランティアを招へいしコンスタントに活動できました。サロンは職員配置の関係上人数確保が困 難となり 27 年度は体制が整い次第再開する予定でしたが、同様の理由で28年度に持ち越すこ ととなりました。 「防災」も避難訓練等は予定通り行うことができましたが、地域合同避難訓練 が職員配置の関係で中止しております。「広報」は定期的な広報誌の発行を行い、今年度よりの 取り組みで原稿を印刷会社に依頼することで広報委員の負担を少なくしました。「物品管理」と 名称を変えた「生活」は主に1名の職員が日用品の在庫管理・発注を行い発注漏れや2重の発注 ミスをなくすようにしました。「環境」は年度途中から衛生管理者を配置することが出来、職場 環境も含めて考えようとしましたが、破損や不具合の報告が多く修繕を中心に活動してもらうこ ととなりました。 「健康・栄養」は利用者様の体調管理を看護師・栄養士と協力して検討しまし た。特別委員会のきりんの会は権利擁護委員会として職員への啓蒙活動を中心に活動することが 出来ました。今年末にインフルエンザが蔓延し、感染予防委員会を緊急に開催しました。 (3)居室活動 個別支援計画に添って居室外出等計画、実施しましたが勤務の関係で居室担当者が行くという ことは27年度も少なくなってしまいました。計画がなかなか実行できないという反省を受けて 責任者が職員の案を受けて計画を作るということにしましたが、今年採用の職員に活動を任せる ことが出来ず、インフルエンザで外出が出来なかったこともあり、新人職員の育成が課題に残り ました。 (4)デイ(作業班)活動 4グループに分け、作業活動を行いました。各班に作業責任者を配置し、班ごとに特色のある 活動や行事を行いました。かえで班では自閉傾向の方が落ち着いて作業が出来るようにプラダン を使って簡易的にパーテーションを作るなど作業班内のレイアウトの変更を行いました。今年度 も花水木班ではディサービス的要素を取り入れ、作業時間中に楽しんで入浴をしてもらえるよう にアロマエッセンスを入れるなど工夫しました。山吹班、ひまわり班は定期的に作業班の外出を 計画し、作業意欲を高めてもらえるようにしました。 (5)地域生活移行のための試み ① クラブ活動 カラオケクラブは休日の活動を中心に行いました。カラオケ機材を新しくし、曲数を増やすこ とにより参加者をより多く募ることができました。1階ホールを活用し、発表する喜びと観る 楽しさを感じてもらいました。 樽太鼓の定期的な練習は継続し、園内外行事での発表は行っています。 課題としては新たな樽の叩き手を増やすことが利用者さんの加齢の為、思うようにできないこ とです。 ② 地域生活体験ルーム(多目的棟内) 体験ルームの利用ではなく、利用者さんの希望や生活しやすい環境を提供する場所として利用 しました。 利用者さん自身の時間とスペースを確保することで心の安定を図ることができました。 (6)地域活動 参加行事・施設行事等 月 日 行事名 内容 5月23日(土) 福田二小運動会 招待(午前中のみ参加4名) 6月20日(土) おひさまといっしょに 関宿総合体育館 7月18日(土) はーとふるふる祭り 利用者3名参加 8月13日(木) 三ヶ尾地区納涼祭 地域盆踊り 9月27日(日) 学園祭 テーマ「つなぐ」 10月4日(日) 福田地区敬老会 「奥の細道」朗読発表 11月1日(日) くすのき苑祭 利用者3名参加 11月1日(日)から 野田市文化祭 作品展示 11月14日(土) 福田二小との交流 じゃんけん列車・猛獣狩り 11月25日(水)か 一泊旅行 鴨川方面 利用者20名 12月1日(火) さわやか芸能発表 ひまわり班鑑賞参加 12月13日(日) 光和会のど自慢 利用者・保護者参加 12月15日(火) ロータリークリスマス レクレーション・プレゼント 1月10日 新年会 利用者・保護者・第三者委員・理事、評議員 利用者12名参加 3日(火) ら26日(木) (7)利用者家庭との交流 月 1 回、定期的に開催される保護者会に施設長が参加し、情報交換等を行いました。毎回発行さ れる学園通信、広報紙等をとおして、利用者の様子や施設運営の状況を情報提供しました。また、 保護者会時誕生会を開催し、保護者にも参加を呼びかけみんなで参加できるようにしました。 (8)特別活動 ①きりんの会活動(人権擁護・人権侵害防止委員会) ・設置要項に基づき、施設長が職員の中から3名の委員を任命し、人権に配慮する支援環境作りに 向けて活動をしてもらいました。 ・27年度も、2ヶ月を単位とする「きりんの会活動目標」を設定しました。設定基準は「行動規 範」の項目からとし、目標達成の状況についてアンケートを実施し、結果を各職員にフィードバ ックしました。 7 事務環境整備・施設環境整備 (1)事務環境整備 ①支援記録や小遣い管理、会計等を充実するため、パソコンの利用の継続をしました。 セキュリティ対策としてフォーティゲート(情報漏えい防止)を入れたため、パソコンの大きな トラブルはありませんでした。 ②クラウドを導入し、会計事務所に月次報告や決算等を委託したため、会計業務は滞りなく行う ことができました。 (2)施設環境整備 ①排水ポンプの誤作動があるため、排水ポンプの点検保守契約をしました。利用者の流してしま った雑巾や紙タオルが詰まりトラブルになった時は、早急に対応してもらいました。 ②木造2階建ての集会室の外壁が汚れたため、クリーニングを頼みました。また、同時に施設内 のワックスがけも行いました。 ③居室のドア、廊下の壁、コーナー等破損が見られたため、付けられるところはキックガードを 付け、車椅子等のタイヤが当たるのを防ぎました。 ④女性棟畳交換 ⑤施設内、外防犯カメラ11台設置 8 補助事業の状況(27年度事業) 今年度申請はなし。 9 借入の状況 (1)独立行政法人福祉医療機構 ●借入金額 120,000,000円 ●利息 (27年度返済額:11,076,000円) 375,886円 県、市より利子補給あり 県:187,942円、市:75,000円 合計:262,942円