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産婦人科病棟
産婦人科病棟 8A病棟 看護長 高橋 妙子 出産から分娩後の回復まで 一つの部屋で過ごせる「LDR室」 (件数) 700 分娩数・両親学級受講数・ プライベートマタニティ受講数の年間推移 分娩数 両親学級受講数 プライベートマタニティ(H14∼) 600 500 400 300 200 100 0 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 ●現在8A産婦人科病棟は、38床の病床と新生児室とで構成されております。 今回は分娩にまつわることを主に紹介いたします。 2000年12月、新築された現在の建物に越してきたわけですが、当初分娩数 は出生率の低下に伴い減少の一途をたどっておりました。しかし、近隣の病 院で分娩室が閉鎖される一方、当院の分娩数は図をご覧いただくとわかりま すように2001年からは徐々に増加傾向に転じ、昨年は582例となり、今年は 600例をはるかに上回る予定です。 ●2003年3月に小児科・渋谷部長が着任され、新生児室は全面的に小児科医 の管轄となり、診療とケアの充実が図られるようになりました。そして2005年 6月、本誌vol.5で既にお知らせしましたLDR(「陣痛」 「分娩」 「回復」の意)3 室と新生児室の拡張工事が完了いたしました。LDRで、より快適な環境を提 供できるようになり、特に「夫立会い分娩」が主流となってきておりますので、 プライバシーの観点からも分娩される方にも大変好評であり喜ばしいことです。 ●さて、当院でお産をされます方々にご了解をいただいておりますことが、い くつかございます。まず、NICU(新生児集中治療室)が併設されていないこと です。NICUでの治療が予測される事態が生じますとやむなく母体搬送(妊婦 様の転院)ということになります。さらにお生まれになった赤ちゃんがNICUで の管理が必要と診断されますと、赤ちゃんの搬送ということになります。昨年 はそれぞれ10例ありました。搬送先は主に昭和大学病院、渋谷区の日赤医 療センター、東大病院等です。ケアの継続が充分行われますように、それらの 病院と連携を充分とりあって対処しております。 ●次に婦人科との混合病棟であることです。先に述べました38床のうち40 %弱、婦人科の患者さんがいらっしゃいます。赤ちゃんの誕生という晴れがま しい方々と、女性疾患で治療をされている方々とが、病室は別とはいえ同じ病 棟になります。このため婦人科の患者さんで、つらいお気持ちを訴えられる 方もいらっしゃいますが、生まれたばかりの赤ちゃんは無垢で、生命そのもの、 元気をもらえると明るくおっしゃる方もいらっしゃいます。婦人科を担当して おりますナースは、それぞれの思いを充分汲み取り、気 配りとゆきとどいたケアを日々心がけております。 そして、現在、分娩に関して、バースプランの聴取、夫 立会い分娩、カンガルーケア、プライベートマタニティで は個人の様々な状況に応じたケアを行っております。 今後も安全で、安心で、喜びのあるお産をしていただ けますよう、21世紀の母子保健の取り組みと運動であ ります「健やか親子21」をめざしていきます。 ―私たちが患者さんのケアをしています― もしもし 2005.Nov./Dec.