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1 - 山梨県

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1 - 山梨県
山梨県防災会議
H18.5.17
山梨県防災会議
今回の説明内容
 近年の災害の状況と課題について
 避難対策に係る取り組みついて
 東海地震に係る対策について
 県出先機関の再編及び地域防災力の強化に
ついて
 山梨県地域防災計画の修正について
・火山編の策定
・その他
近年の災害の状況と課題について
主な風水害による被害状況(H16)
(H17.3.23現在)



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



死者
行方不明
負傷者
全壊
半壊
一部損壊
床上浸水
床下浸水
212人
15人
2,490人
1,316棟
15,678棟
88,034棟
42,610棟
116,072棟
集中豪雨災害の課題
◆迅速確実な情報の伝達が困難
◆避難勧告又は指示が遅れた
◆住民が避難勧告を聞いても避難しない
↓
災害時要援護者が避難の途中に被災(死亡)
↓
「避難」に関する課題
新潟県中越地震(H16.10.23)
(H18.2.1 10時00分現在)







17時56分
死者
負傷者
全壊
半壊
一部損壊
避難者最大
最大震度7(新潟県川口町)
マグニチュード6.8
59人
4,795人
3,175棟
13,772棟
103,603棟
34市町村103,178人
新潟県中越地震における震災関連死
○死者59名のうち、43名が震災関連死
(原因の一例)
・ 避難中の車内で地震によるストレスに起因する脳疾
患で死亡(53歳男性)
・ 慣れない避難所生活から肺炎状態となり死亡(83歳
女性)
・ 地震後の避難生活による環境変化により、急性心不
全のため死亡(82歳女性)
・ 地震後の避難生活での疲労等により死亡(52歳女
性)
・ エコノミークラス症候群(肺動脈塞栓症)の疑いで死
亡(43歳女性)
など
これらの教訓を踏まえ、何をすべきか?
○情報の迅速かつ確実な伝達の検討(迅速な判断)
○安全な避難誘導
○災害時要援護者(高齢者、障害者、外国人等)
への配慮
○避難者への精神的負担の少ない避難所運営 など
顔の見える地域のつながり(住民)による減災
=共助
地域住民の力を取り入れた市町村の避難体制 =公助
避難対策に係る取り組みについて
国における災害時要援護者の避難対策
∼災害時要援護者とは∼
必要な情報を迅速かつ的確に把握し、災害から自ら
を守るために安全な場所に避難するなどの災害時の
一連の行動をとるのに支援を要する人々をいい、一般
的に高齢者、障害者、外国人、乳幼児、妊婦等があげ
られる。
<対象者としている場合が多い例>
・介護保険の要介護:要介護3(重度の介護を要する状態:立ち上がりや歩行
などが自力でできない等)以上の居宅で生活する者
・障害程度:身体障害(1・2級)及び知的障害(療育手帳A等)の者
・その他:一人暮らし高齢者、高齢者のみの世帯
「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」の内容
「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」(H17.3月)
①情報伝達体制の整備
→避難準備情報の発令、災害時要援護者支援班の設置 等
②災害時要援護者情報の共有
→同意、手上げ、共有情報方式による要援護者情報の収集・共有 等
③災害時要援護者の避難支援計画の具体化
→要援護者一人ひとりの避難支援プランの策定 等
「災害時要援護者の避難対策に関する検討会」での検討
H17.9∼H18.3 計5回
「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」(H18年 改訂版)
充実
①情報伝達体制の整備
→インターネット、災害用伝言ダイヤル等、多様な手段の活用による通信の
確保 等
②災害時要援護者情報の共有 充実
→関係機関共有方式(個人情報の目的外利用・第三者提供)の積極的活用 等
③災害時要援護者の避難支援計画の具体化
→防災に強いまちづくりの重要性の明確化 等
充実
新規
④避難所における支援
→避難所における要援護者用窓口の設置、福祉避難所の設置・活用の促進 等
⑤関係機関等の間の連携 新規
→福祉サービスの継続(BCP)、保健師・看護師等の広域的な応援、避難支援
関係者連絡会議の設置 等
放送を活用した避難勧告等の
情報伝達に関する連絡会
「集中豪雨等における情報伝達及び高齢者等の避難
支援に関する検討会」において、住民に対する避難勧
告等の迅速な伝達には、放送の役割が重要であると
の観点から連絡会の開催について提言がなされた。
平成17年7月28日
「放送を活用した避難勧告等の情報伝達に関する連絡会」 第1回目を開催
今年度、第2回目を実施し、避難勧告等の情報伝達体制を整備
NHK
YBS
UTY
FM富士
連携強化
県
市町村
山梨県災害時
避難対策指針
第1編 避難
第1章 一般災害(風水害・火山等)
第2章 地震
第2編 避難所運営
第1章 避難所をめぐる基本的事項
第2章 事前対策
第3章 応急対策
第3編 自主防災組織等の活動
第1章 自主防災組織による避難対策
第2章 避難所運営組織による避難所運営
「避難対策の5W1H」
• 〔何の〕〔何により〕〔いつ〕〔どこの〕〔誰が〕〔ど
こに〕〔どのように〕避難するのか
例えば、
「台風○号による△△川の増水により、堤防が
決壊する恐れがあるため、市(町 村)長が避
難勧告をした時、市(町村)洪水ハザードマッ
プにおいて浸水想定区域に居住する住民は、
区域外に指定された避難所へ、お年寄り等
の安否確認をしながら避難する。」
情報の伝達
迅速かつ正確な
災害発生
または発生のおそれ
情報伝達
情報収集
(1) 避難勧告等の決定・内容 → 伝達文例の標準化
(2) 伝達手段 → チェックリストの整備(電話番号、伝達責任者等一覧)
(3) 災害時要援護者の支援 → 支援体制を整備
滞留旅客に係る対策
○原則として来訪等の目的地である事業者等に責任
↓
○滞留旅客なども含め、当該市町村内のすべてが避難者に該当する
↓
○県、市町村においても緊急避難的に保護、帰宅支援
(1)避難所及び食糧等の確保
・地域の観光客数を把握した上で、避難所を確保(旅館、ホテル等も避難
所として活用することを検討)
・3日分の食料、飲料水を確保
(2)わかりやすい情報提供
・「道の駅」など観光施設で観光客等の一時収容や情報提供等を行うな
ど、災害時の地域防災拠点として活用。
・わかりやすい案内標識の設置や観光地の店・施設等に対して避難誘導
を徹底。
事前避難対象地域に係る避難
東海地震注意情報
警戒宣言
→ 避難準備
→ 避難開始
《事前対策》
→市町村では、対象地域の住民に対しパンフレット、案内板等により周知
(周知する内容)
・地区の範囲 ・避難場所
・車両による避難が行われる地域及び対象者
・災害時要援護者の保護のために行う屋内避難に使用する建物
・避難路
・避難勧告又は指示の伝達方法
<事前避難対象地域>
事前避難対象地区は、市町村長が概ね次の基準により定めます。耐震性の
有無にかかわらず、地域自体が危険な箇所にあたります。
・がけ地、山崩れ崩落危険地域
・崩壊危険のあるため池等の下流地区
・その他市町村長が危険と認める地域
集落の孤立化に係る対策
(1)市町村は、集落と外部との通信を確保
・衛星携帯電話、簡易無線機、パケット通信(携帯メール等)、災害時優先電
話(固定・携帯)等
・孤立集落への情報発信のため、市町 村防災行政無線の未整備地区への
整備
(2)孤立集落に係る物資供給、救助活動の促進
・ヘリコプター離着陸地を選定・確保
・被害状況、備蓄の状況等の情報に基づき、集団避難を勧告あるいは指示
(3)孤立に強い集落づくりを
・公的備蓄のみならず、自主防災組織、個々の世帯において、水、食料、医
薬品、救出用具、簡易トイレ等の備蓄
・避難所等への連続運転可能(少なくとも72時間)な非常用電源の整備
・アクセス可能な集落間での応援体制を構築
避難場所
二次避難地
一次避難地
自宅等
広域避難地
広域防災公園等
(必要に応じて)
避難所
自宅等から近い
公民館等
小中学校等の
グランド等
小中学校等の体育館等
<自主避難所>
新潟中越地震では、住民がビニールハウス等へも自主的に避難するなど、
自主避難所が多くできた。
避難所の防災拠点化
項 目
活 動 内 容
水・食料・生活
物資の提供
・在宅被災者の水・食料・生活物資の需要把握、配布(特に災
害時要援護者への配慮)
健康の確保
・巡回健康相談、医療救護班の活動、健康対策物資の配布等
保健救護活動の実施
衛生的環境の
提供
・地域の清掃、ゴミ出し、トイレ使用等のルール作り
情報の提供・交 ・地域の被災状況の収集、安否確認
換・収集
・災害時要援護者を初めとする在宅被災者の状況、支援ニー
ズ等の把握
・広報刊行物等の配布、掲示板等による情報伝達
・各種の生活相談等の実施、手続き等の受付
その他の対策
・行方不明者の捜索、救助活動
・地域の防火・防犯のための見回りの実施等
自主防災組織の体制(例)
給食・給水班
情報連絡班
家庭内備蓄の普及、
炊き出し訓練
正確かつ迅速な
情報伝達及び収集
会 長
救出・救護班
消火班
救出、救護対策
出火防止、初期消火
避難誘導班
安全な避難誘導、安否確認
避難所運営組織(例)
代表
班長 ・・・・・ 総務班
副代表
班長 ・・・・・ 被災者管理班
班長 ・・・・・ 情報班
〔構成員〕
・自治会、自主防災組織の代表
・消防団
・市町村職員(派遣)
・施設管理者(学校長等)
・ボランティア団体、地元企業等
組長
組長
組長
組長
班長 ・・・・・ 施設管理班
班長 ・・・・・ 食料・物資班
班長 ・・・・・ 救護班
班長 ・・・・・ 衛生班
班長 ・・・・・ ボランティア班
班長 ・・・・・ 要援護者班
(活動班)
1組
2組
3組
4組 ・・・・・
(居住組)
東海地震に係る対策について
世界の地震分布
世界のプレート境界
日本列島
周辺のプレート
地球は10数枚のプレー
トで覆われていて、陸地
や海はその上に乗ってい
ます。
そして、日本は、次の四
つのプレートの上に乗っ
かっています。
①北米プレート
②ユーラシアプレート
③太平洋プレート
④フィリピン海プレート
三重会合点
東海地震発生のしくみ
☆東海地震は、駿河湾トラフ以西の震源域全体がずれ動いて起こります。
☆“本すべり”が起きる前に“前兆すべり”(プレスリップ)が起きると考えら
(プレスリップ)
れ、それを察知して“注意情報”や“予知情報”が出されます。
太平洋岸で起こった、過去の大震災
東海地域
2006年
空白域
東海地震は、約百年∼百五十年の周期で繰り返しやってくる
中央防災会議による「東海地震に係る
被害想定」検討結果(H15.3.19)より
山梨県
図1 東海地震の新たな想定震源域と震度分布
県出先機関の再編及び
地域防災力の強化について
県出先機関の再編について
(旧)
(新)
地域防災幹の設置
地域の安全は地域で守る防災体制の構築
県 = 県民の生命、財産を守る
市町村 = 防災の一義的な責務
県民の生命、財産を守るため、県においても、地域・市町村
の防災力強化のために支援・助言を行う。
・防災業務を地域県民センターの業務として位置づけ
・各地域県民センターに地域防災幹及び防災担当職員を配置し、防災
体制を充実
地域防災力強化戦略の推進
地域防災力強化戦略推進事業
①「地域防災連絡会議」(仮称)の設置
地域県民センターを核に県出先機関はもとより、市町村、防災
関係機関及び地域住民 等の連携の強化を図るため、各圏域
ごとに各機関の長等による「地域防災連絡会議」を設置する。
国、県、市町村、警察、消防、自衛隊、東京電力、ガス供給業者、NTT、
郵便局、JR、富士急行等交通機関、観光協会
など
○議題
・市町村地域防災計画を具体化するための課題の
抽出・検討
・地域防災力強化戦略(仮称)の策定
②「地域防災連絡会議幹事会」(仮称)の設置
実務担当者による連携を図り、よりきめ細やかな検討を行うた
め、担当者レベルの「地域防災連絡会議幹事会」を設置する。
③「地域防災力強化戦略」(地域防災アクションプラン)(仮称)の策定
災害予防対策、応急対策、復旧・復興対策の防災体制、防災
対策の総点検を行い、市町村地域防災計画を具体化するた
めの行動計画としての「地域防災力強化戦略」(仮称)を各圏
域ごとに策定する。
○策定に向けた流れ
幹事会
本会議
防災課題の共通認識
各地域防災計画総点検
↓
課題の抽出
↓
行動計画の検討
幹事会
本会議
原案
作成
策定
市町村、関係機関が一体となって活動できる体制づくり
④「地域防災戦略具体化図上訓練(検討会)」の開催
東海地震を想定し、観測情報発表時以降における事前対策及
び地震発生時の時間経過 に伴う被害状況等を付与しながら、
初動状況下において、各機関・団体の職員としてどのような行
動、連携を行うべきかを図上訓練を通じて習得する。
⑤「地域防災リーダー連絡会議」の開催
地域防災リーダー養成講座を受講したリーダーを核として防災
意識啓発や体制づくりへの取り組みを行うため各圏域ごとに連
絡会議を設ける。
⑥「地域防災出前講座」の実施
地域県民センターに配置される予定の防災担当者による草の
根的な普及啓発活動―我がまち防災出前講座― を展開する。
山梨県地域防災計画の修正について
主な修正点
•
水防法に基づく特別警戒水位及び浸水想定区域に
係る内容について(資料№2 p.2∼)
•
土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域等にお
ける対策(警戒区域の指定、避難、警戒情報の発
令)について(p.4、24∼)
•
甲府地方気象台が発表する予報・警報の発表対象
区域(細分区分)について(p.13∼)
•
山梨県大規模災害時医療救護マニュアルの改訂に
伴う見直しについて(p.30∼)
•
火山編(案)について(資料№3)
富士山に関するこれまでの主な流れ
H12年 10月∼12月
H13年 4月∼ 5月
富士山直下の低周波地震の増加
H13年 6月
富士山火山総合防災訓練の実施
諮問 H13/7
富士山火山防災協議会
静岡県・山梨県・神奈川県・東京都・地元15
市町村・内閣府・総務省・国土交通省
広域防災対策の検討の必要
報告 H16/6
報告
富士山ハザードマップ検討委員会
最終とりまとめ
・富士山火山防災マップの作成
・富士山の火山防災対策
H17/9
・国・県・市町村の役割を明確化にした
上で対策の具体化
・観光資源に配慮した防災対策
富士山火山広域防災検討会の発足
富士山火山広域防災検討会の発足 H16/11
H16/11
富士山火山共生ワーキンググループ
富士山火山共生ワーキンググループ
・「富士山火山広域防災計画」の検討
・「富士山火山広域防災計画」の検討
・「火山との共生方策」の検討
・「火山との共生方策」の検討
富士山広域防災対策基本方針
H18/2/17
山梨県地域防災計画 火山編(案)
火山編(案)
第1章 総論
第2章 災害予防計画
第3章 災害応急対策計画
第4章 継続災害・災害復旧・復興計画
火山編(案)の概要
・ 県民等の生命・身体及び 財産を火
山災害から保護するため。
・必要な予防・応急対策等について定
めている。
・ 本編に規定があるものを除いては、
一般災害編を準用している。
活火山としての富士山
日本には、108の活火山がある。
気象庁のいう活火山とは?
・約10,000年以内に噴火した証拠がある。
・活発な噴気活動がある火山。
※ 現在は休火山や死火山という用語は用いられな
くなってる。
富士山(1707年に噴火記録あり:宝永噴火)は、
休火山ではなく、活火山。
富士山との共生
・富士山は、火山資源であるとともに、優れた
景観や豊富な水資源等火山による恩恵を受
けている。
・地域住民や観光客等にとっては生活の一部
を支えている。
・このため、富士山の自然環境や恵みへの理
解を深め、環境教育、災害に強い地域社会
の形成や火山に関する教育・普及・啓発を行
い富士山との共生を図る必要がある。
想定する火山災害
各火山現象の影響予想範囲は、富士山火山広域防災
対策基本方針及び国の富士山ハザードマップ検討委
員会報告書で示された噴石、溶岩流、火砕流 降灰、
降灰後の降雨による土石流の範囲 とする。
避難計画を作成する市町村
・噴石、火砕流・火砕サージ、溶岩流、融雪型火山泥
流の影響予想範囲を有する
富士吉田市、富士河口湖町、西桂町、身延町、山中
湖村、忍野村、鳴沢村。
・大量降灰の影響が10㎝以上と予想され、降灰後の
降雨による土石流が予想される
甲府市、都留市、大月市、笛吹市、上野原市、中央
市、市川三郷町、芦川村及び道志村においても、必
要に応じて避難計画を作成するものとする
火山情報
・火山観測情報
・火山活動の状態の変化等を周知する必要があると認める場合。
・緊急火山情報・臨時火山情報を補う場合。
・臨時火山情報
・火山現象による災害について防災上の注意を喚起する場
合に随時発表(注意喚起)
・噴火の可能性が高まったとされる場合 (噴火の可能性)
・緊急火山情報
・噴火により、居住地などで重大な人的被害が発生した場合あ
るいは、そのおそれがある場合に随時発表される。
災害予防計画
災害に強いまちづくり
・安全な土地利用、公共施設、ライフライン施設等の安全性の確保
・砂防・治山施設、情報発信拠点等の整備
火山に関する知識・防災知識の普及・啓発
・住民、防災関係機関の職員、観光客、教職員等への普及啓発
・普及内容(火山に対する一般的知識、火山災害予防措置等)
火山観測・監視体制の整備
・気象庁等と情報共有に努める。
・火山観測データの蓄積に努め必要に応じて調査研究データ
の提供を行う。
異常現象通報の伝達
・異常現象を発見した者は、速やかに通報する。
静岡県
神奈川県
富士山周辺
市町村
県の出先
機関
発
見
者
警察・消防署等
消防防災課
甲
府
地
方
気
象
台
県警察・消防本部
等の関係機関
国(甲府地方気象台)への情報集約
関係機関での情報共有
火山専門家との協力体制の整備
・地域において、適宜解説等の情報交換が行えるよう、富士山
に詳しい火山専門家との情報の共有化
・火山専門家の平時からの富士山噴火対策指導等
噴火前に避難行動をすべき範囲
噴火前避難範囲
ハザードマップによる
設定範囲
臨時火山情報時避 想定火口範囲
(約3200年前以降に形成された火
難範囲
口の位置及びこれらの既存火口を
山頂まで結んだ線から外側1㎞の
外周を結んだ領域を噴火する可能
性のある範囲 )
緊急火山情報時避 噴石、火砕流が到達
難範囲
溶岩流が3時間以内
に到達
災害時要援護者避 溶岩流が24時間以
難範囲
内に到達
住民に分かりやすい噴火前避難範囲の設定
緊急火山情報
避難範囲
山頂方向
ハザードマップに
示された範囲
町丁目境界
河
川
ゾーン区分をもとに
道路
町会・自治会
境界
町丁目等の境界を使った
わかりやすい範囲設定
避難活動体制の整備
・広域避難の為の整備(事前に協議)
・火山災害に備えた避難場所の整備
家畜避難体制の整備
・県、市町村、畜産農家は協力して広域的な移送計画について
の検討を進める。
緊急輸送体制の整備
・大量避難の輸送手段(バス事業者との協定締結等)確保等の構築
医療救護体制の整備
・被害拡大防止の為、広域医療体制の整備。
・火山災害特有(火砕流等による重度熱傷患者)の医療体制の
整備
ボランティア支援体制の整備
・ボランティアの育成(火山対策)に努める。
・地域のボランティアを支援し災害対策の推進に努める。
災害時要援護者支援体制の整備
・災害時要援護者の為に、情報伝達や安否確認等の対応
を事前に整備する。
・日頃から、災害時要援護者の支援に必要となる人材確保
に努める。
災害応急活動対策
応急活動体制
・県・市町村・関係防災機関はあらかじめ、その組織体制について
計画を定める。
・災害対策本部の設置
・合同現地対策本部の設置場所や派遣要員を事前に検討。
職員の配備体制
・連絡情報体制の確立や噴火に対する警戒体制に備えるため、
配備の基準を定める。
情報の伝達・収集・広報
・火山情報の伝達
・入山自粛・観光客等の帰宅促進の情報伝達
・避難勧告又は指示の情報伝達
・安否情報
・被害情報等の収集・伝達
・問い合わせ対応
伝達系統
県
気
象
庁
甲
府
地
方
気
象
台
(消防防災課)
市町村・消防本部
国土交通省関東地方整備局(甲府河川国道事務
所)、NHK (甲府放送局)、山梨放送、テレビ山
梨、エフエム富士、甲府CATV、エフエム甲
府、県警察本部、東京電力(山梨支店)、NTT日
本(山梨支店)、山梨交通、東京ガス(甲府支社)
注:伝達の詳細は各機関において別途定めるもの
住民
観光客
入山者
避難行動
基本方針
噴火の始まる前には、群発地震の発生、低周波地震の増加、
火山性微動等の異常現象が予想されるため、気象庁から発
信される火山情報による火山活動の状況に応じ、段階に応
じて住民等を安全な地域へ避難させる
住民等の避難行動
1次避難地に集合
・安否確認等を行う
避難のための交通手段の確保
2次避難地に移動
・当該市町村が用意する交通手段
避難対象範囲外に避難又は退去
状況に応じた避難活動
臨時火山情報(注意喚起)段階で
避難対策の開始
対象者
噴火前
避難範囲
一般
住民
災害時
要援護者
臨時火山情報時
避難範囲
観光客
登山者
入山者
○
緊急火山情報時
避難範囲
災害時要援護者
避難範囲
凡例)
△:避難準備
○:活動自粛等
◎:避難
状況に応じた避難活動
臨時火山情報(噴火の可能性)段階で
災害時要援護者の早い避難
対象者
一般
住民
災害時
要援護者
観光客
登山者
入山者
臨時火山情報時
避難範囲
◎
◎
◎
緊急火山情報時
避難範囲
△
◎
○
必要に応じて
◎
○
噴火前
避難範囲
災害時要援護者
避難範囲
凡例)
△:避難準備
△
○:活動自粛等
◎:避難
この段階で一般住民緊急火山情報避難範囲の家畜を移送
状況に応じた避難活動
緊急火山情報発表段階で
広域避難の開始
対象者
一般
住民
災害時
要援護者
観光客
登山者
入山者
臨時火山情報時
避難範囲
◎
◎
◎
緊急火山情報時
避難範囲
◎
◎
◎
災害時要援護者
避難範囲
△
◎
○
噴火前
避難範囲
凡例)
△:避難準備
○:活動自粛等
◎:避難
避難区域・警戒区域見直し、一時帰宅の実施
∼時々刻々と変化する火山活動に応じた避難対応∼
・市町村長が見直し等の実施
・県は、火山専門家と協議し助言を行う。
(警察・消防・自衛隊の協力を得て二次災害の防止 )
多様な
噴火形態
多様な
噴火規模
噴火活動
の継続
時々刻々と
変化する
影響範囲
火山活動状況
に応じた
避難範囲の
拡大・縮小
家畜避難
・臨時火山情報(噴火の可能性)で緊急火山情報時避難範囲で開始。
・逃走による危険防止対策を講じる。
交通応急対策
・災害応急対策の円滑化を図るため ―般車両の走行は、
原則として、禁止又は制限。
・火山情報の発表に伴い、ハザードマップや合同現地対策本部で
設定した避難範囲において迅速・円滑な避難が行えるよう、
必要に応じ交通規制及び通行禁止等の措置を講じる。
・取材ヘリ等の航空飛行制限について、注意の喚起を広報。
降灰対策
・甲府地方気象台等から風向・風速情報の収集
・集積した火山灰の一時的仮置き場、火山灰利用を検討。
・除灰機材の確保
被害拡大防止対策
・溶岩流、土石流流下防止
・危険範囲からの危険物等の搬出
・洪水氾濫防止
住宅供給の実施
・長期間の避難生活→公営住宅等の提供
・火山災害のために、応急住宅建設用地確保
残留者・行方不明者等の捜索
・情報収集(市町村)
・県・市町村・関係機関(警察・消防・自衛隊等)の連携(救出班)
災害時要援護者支援対策
・避難誘導、応急仮設住宅への入居等に配慮。
・避難場所では、心身双方の健康状態にも 配慮を行う。
・帰宅困難者、滞留者を把握して 必要な措置をとる。
継続災害・災害復旧・復興計画
・継続災害
・風評被害発生時の防災対策
・弔慰金・生活再建資金等の供給
・恒久住宅等の供給・再建
・義援金品募集配分計画
・税の減免・公共料金の特例措置等
・職業安定
・噴火災害発生後の新たな地域づくり
・火山資源の活用
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