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レガシー廃棄物: 技術とプロセス - 第1回福島第一廃炉国際フォーラム
第1回 福島第一廃炉国際フォーラム 2016年4月10~11日-日本 廃棄物管理戦略 「レガシー廃棄物管理における フランスの経験」 シャンタル・メルギー CEA(原子力・代替エネルギー庁)原子力部門 [email protected] 仮訳 | PAGE 1 目次 1. CEAでの核廃棄物管理 2. レガシー廃棄物:CEA D&D(除染&廃止措置) 領域 3. レガシー廃棄物:技術とプロセス 4. CEAの協調 | PAGE 2 目次 1.CEAでの核廃棄物管理 2.レガシー廃棄物:CEA D&D領域 3.レガシー廃棄物:技術とプロセス 4.CEAの協調 | PAGE 3 CEAでの核廃棄物管理 | PAGE 4 ANDRAが運営&研究を行っている処分施設 VL-LW LLW (極低レベル廃棄物) (低レベル廃棄物) « Cires » « Centre de l’Aube » LLW 研究中 CEA : ~ 4 000m3/y 研究中 CIGEOプロジェクト •黒鉛(UNGG炉) •ビチューメン・ドラム缶 •ラジウム含有廃棄物 CEA : ~ 10 000m3/y ILW & HLW (中・高レベル廃棄物) CEA廃棄物管理施設 処理、中間貯蔵 CEAのR&D、D&D活動から生じる 廃棄物パッケージの主な種類 VLLW ILW LL-ILW HLW CEAでの廃棄物管理の一般原則 • 最適化した分類(VLLW、ILW、LL-ILW & LL-HLW) • 量を最適化するための最小化 • 利用できる最終処分場や中間貯蔵施設へのオンライン廃棄 • レガシー廃棄物の貯蔵量低減 • 廃棄物管理・制御 • コンテナやドラムへ収納する廃棄物の量の最適化と安全貯蔵のた めの専用R&Dプログラム | PAGE 8 目次 1. CEAでの核廃棄物管理 2. レガシー廃棄物:CEA D&D領域 3. レガシー廃棄物:技術とプロセス 4. CEAの協調 | PAGE 9 CEAのD&D領域 廃止 進行中プロジェクト 今後の取り組み | PAGE 10 レガシー廃棄物回収: D&D領域 | PAGE 11 レガシー廃棄物回収: 例 マルクールの南区域にある貯蔵庫でビチューメン固化した廃棄物ドラム缶を貯蔵 マルクールの脱被覆ユニットにてマグネシウム廃棄物を貯蔵 北地域またはUP1プラントに粉末、スラッジ、灰、樹脂、フィルタ、黒鉛、微粒子生成物を貯蔵 ピットまたはトレンチにはグローブボックスや工具、ドラム缶を保管(カダラッシュ) | PAGE 12 マルクールでのレガシー廃棄物回収 ガラス固化施設 レガシー廃棄物(ガラスコンテナ) 使用済燃料脱被覆ユニット G1/G2/G3、MAR 400 レガシー廃棄物 (マグネシウム、スラッジ等) | PAGE 13 レガシー廃棄物回収 : 南区域 例:瀝青化した廃棄物ドラム缶の回収と調整 • 60,000個以上のドラム缶 • 各ドラム缶の性状把握評価を行い、専用のステン レス鋼オーバーパックに詰め替え、その後、 ANDRAによる最終処分まで、2000年から稼動し ている中間貯蔵ユニット(EIP)に移される(その 前に立証を行う/長期的な挙動、火災リスク等) • 約10,000のドラム缶の詰め替え完了 Interim storage unit (EIP) | PAGE 14 レガシー廃棄物回収: 北区域 • 6,400個以上の物質(ドラム缶、大型廃棄物、不活 性廃棄物)がピットや貯蔵庫に存在 • 約6,000個のビチューメン固化した廃棄物ドラム缶;す でにすべての性状把握評価を終え、詰め替えの上、中 間貯蔵ユニット(EIP)に保管されている 例: 廃棄物パッケージの回収 取出し、 詰め替え ピット#94 ドラム缶内に樹脂 | PAGE 15 レガシー廃棄物: スラッジ 例: ピットの泥流の回収とコンディショニング IL-SL 使用済み燃料脱被覆ユニット G1/G2/G3、MAR 400 ピットのスラッジ (中レベル、短寿命) 廃棄物の地表処分 | PAGE 16 目次 1. CEAでの核廃棄物管理 2. レガシー廃棄物:CEA D&D領域 3. レガシー廃棄物:技術とプロセス 4. CEAの協調 | PAGE 17 レガシー廃棄物: 技術とプロセス 例: セメント固化マトリクス 重要な点 多種多様な廃棄物に適切な新しいマトリクスを規定すること (レガシー廃棄物、現在、今後の廃棄物の利用) マトリクスのパフォーマンスを改善すること(配合率) 開発 反応性が高い金属のパッケージング:マグネシウム、アルミニウム ジオポリマー配合 マグネシウムに関して、不活性状態、実寸大でプロセスの試験を行い、承認済み その他廃棄物の種類:スラッジ、樹脂、粉末 セメント調合開発を進行中 | PAGE 18 レガシー廃棄物: 技術とプロセス 例: 液体廃棄物処理 重要な点 除染効率を上げること 二次廃棄物量を最小限に留めること 現行の廃棄物処理、貯蔵方法に一致していること 環境に優しいプロセス(エネルギー、水) | PAGE 19 レガシー廃棄物: 技術とプロセス 例: 固体廃棄物処理 重要な点 被ばく線量を減らすこと 除染効率を高めることで、廃棄物分類を最適化すること 発生した二次廃棄物の量を削減すること • フォーム 137Csを含む フォーム 泡により表面に 吸収される活性薬剤 除染フォーム 除染土壌 浮遊フォーム | PAGE 20 目次 1. CEAでの核廃棄物管理 2. レガシー廃棄物:CEA D&D領域 3. レガシー廃棄物:技術とプロセス 4. CEAの協調 | PAGE 21 CEAの協調 2015年2月、中・長期的観点から貯蔵管理、処理、処分の方針を策定するというNDF のミッションを支援することを目的とし、具体的に廃棄物管理領域に関する情報を交換す るため、NDFとCEAとの間で覚書を締結した。 2015年9月、解体、廃炉、廃棄物管理の各領域での運営上、技術上の課題に関する 経験や情報を共有するため東電とCEA間で覚書を締結した。 これまでの取り決めに続き、2015年11月、原子力研究・開発領域での協力のためCEA とJAEA間で包括協定を締結。この協定には以下の新しい領域が含まれている:廃棄物 管理、廃炉、福島への協力・遠隔技術。2014年、燃料デブリの性状把握評価や回収に ついて、MCCIと呼ばれる個別の協定も締結した。マルクールやカダラッシュのCEAセンター ではスタッフの交代または一時的な配置換えを行っている。 CEAの協調 日本はとてつもなく大きなタスク-福島第一原子力発電所を安定かつ安全な方 法で解体し廃炉することーに直面している。 CEAは原子力研究センターとして、原子炉、ホットラボ、再処理プラントなどの老 朽化施設の廃止措置や解体、およびさまざまな形態や量のレガシー廃棄物の回 収において豊富な経験を保有している。 この経験を日本の当事者と共有することが、有益な情報となり得る。D&Dプログ ラムは極めて複雑かつ長期的な取り組みであり、高度な技術、ノウハウ、長期的 な財政的コミットメントを必要とする。 CEAは、これらの協力協定を通じて、長期的に日本側に関与することを誇りに思 い、福島第一廃炉のさまざまなステップを通じて多くを学びながら、経験を共有し たいと考えている。 ご清聴ありがとうございました Commissariat à l’énergie atomique et aux énergies alternatives Centre de Saclay | 91191 Gif-sur-Yvette Cedex T. +33 (0)1 64 50 10 00| F. +33 (0)1 64 50 11 86 Etablissement public à caractère industriel et commercial | RCS Paris B 775 685 019 DEN