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第39号 - 研究会誌

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第39号 - 研究会誌
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化学教育研究会誌39二(2008年)
物質の目で社会を見てみると
中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で農薬関連の化学物質が
検出されたり、塗料や接着剤等を起因とする化学物質によるシッ
クハウスの症例が社会問題となっている。これらの報道から受
ける印象は、化学物質はあたかも諸悪のもとであり自然の物に対
時するような否定する印象さえ感じられる。しかし、私たちの身化学教育研究会
の周りにある物質はすべて化学物質の集まりであり、化学物質=
会長崎原盛吉
悪との連想に陥ってはならない。人間のご都合主義で化学物質は使われているだけであり、その浅
知恵を自然という大きな仕組みが「化学物質」というメッセンジャーを送って警鐘を鳴らしている
のではないかと考える。そのメッセージが読み取れるだけの物質を認識する目を化学教育の中で
しっかり教える必要がある。
また、昨今はトイレ用洗剤などを使って硫化水素を発生させ自殺するケースが全国的に相次いで
いる。インターネットを介してその方法が瞬く間に広がり、巻き添えの被害まで出ている。以前に
も、トイレ用洗剤を混ぜ塩素ガスが発生し死者を出した。その事故の教訓から関連する洗浄剤には
「まぜるな危険」と大書された。この事件は製品に対する啓発活動で危険回避に向けた取り組みが
なされたが、今回の事件は、自殺願望者が化学的な知識を乱用したもので、回避のために危険情報
の差し止めや対象製品への対応など社会的な取り組みも求められる。一方、教育の場でも、この機
に硫化水素の猛毒性を過去の事故や事件に絡めて注意喚起することも必要であろう。
化学は人類の認識に係る物質が対象であり時代の状況を反映する。そこで、菓子や化粧品等の製
造で注目されているトレハロースにこと寄せて、甘味物に対する社会的欲求とその変遷、携わる
人々の物質探求の営みの側面から見てみると、人類(=甘いものが好きな動物)は、その本能を満
たそうとする欲求から甘味物を得ることを生業にまで発展させ、その方法も歴史と共に変化してい
った。虎のうろつくマングローブ林やヒマラヤの断崖で、ハニーハンターと呼ばれる人々による命
がけの蜂蜜採取に始まり、沖縄の特産物であるサトウキビ等の栽培、加工による黒糖生産。一方、
江戸の町では高価な砂糖の代替えに、無味の米のでんぷんを麹菌で糖化し甘酒などを提供する麹屋
が生まれた。明治以降の近代では、さつまいも等のでんぷんに麦芽(酵素)を働かせて水飴を安価
に大量に生産する大きな工場も設立された。しかし、戦後、外国からの安い砂糖の流入で、それら
の企業も存続の危機に陥った。その中で特異な対応で、危機を好機として乗り越えたのが「林原商
事」という製造企業である。この企業は、培ってきた微生物・酵素利用技術を活用し、単にエネル
ギー源としてではなく、食品の乾燥や傷みを抑えたり、うま味を引き出すなど数多くの特長をもつ
トレハロースという天然糖質を大量に安価に製造する技術を開発し市場に提供した。この企業の
特異さは、本業の酵素研究にとどまらず生物の進化に関わる化石の研究などの幅広い分野の研究を
しており、生物の歴史から人間を捉えようとする視座を持っているところにある。技術の蓄積と広
く科学する姿勢が社会の欲求に応えるとともに、生き残る術を見いだすことにつながっている。
化学は物質の科学であるが、その科学は認識の一つの形態とし歴史の中から生まれてきたもので
あり、理科離れが憂えられる今日において、検証を組み合わせた思考方法(科学的態度)として小
学校から生涯にわたって身につけさせる必要がある。そのためにも日常生活で使ったり、物づくり
等の仕事や社会生活に関連づけて使うなど、人間の欲求や必要性と結びつけながら、その有効J性が
認識できるようにしなければならないと考える。会員諸氏が協働し、身近な素材の発掘と化学(科
学する姿勢)としての深まりを求めたい。
I.
組織に関すること
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化学教育研究会誌39二(20,8年)
平成即年度化学教育研究会組織体制
1。役員
勤務先
氏名
役職名
役
学校
長崎原盛吉嘉手納高等学校
会
会
扇11
劃
夕一
長壼冨清浩教育一夕‐
均向陽高等学校
学校
学校
事務局庶務会計襄那需丈仁開邦高等学校
事務
学校
教開邦高等学校
学校
学那覇高等学校
監事[監査]菫芙喜一郎球陽高等学綾
監
学稜
学校
高文運科。学部担当者瀬利宗司知念高等学校
高文運
学校
研究ノート編集委員伊良皆利奈那覇高等学校
研究ノ
学校
聡|北中城高等学校
青少年科学作品展担当委員前拍
青少年科
a各支部役割[輪番]
2.代議員
北
中
邪
南
支部名担当役割
支部
名担当役割
学校名
支部名氏名
祖慶良作読谷高枝
中部環境教育・会誌
中部
環境教育・会誌
久田友紀
石川高校
後藤真
具志川商業高校
長門邦夫
那覇西高校
覇宮城真二小禄高校
部
高
枝
兼島浩
泊
瀬利宗司
知念高校
上間均
向陽高校
久米島
古
宮良里奈
八重山
東田盛善
宮
北部鰯育動向
北部
部|赤嶺美和本部高校
部
化学教育動向.
上原夕佳名護高校
八重山農林高校
I
事務局
那覇実験ノート
那覇
南部視聴覚・ICT教育
化学教育研究会誌39号(2,08年)
4各支部事務局当番枝
支部名
北部
中部
那覇
支部名北部|中部那覇|南部|久米島宮古|八重山
南部
久米島
宮古
八重山
読谷
那覇西
具志jll商業
泊
当番椛菫霊|蓋川mJi 栞覇票智蘆
名護
本部
当番校名
石川
知念
向陽
小禄
宮古八重山
5.今後の各支部の役割ローテーションについて
①事務局、会誌、その他の研究活動
21
平成20,21
平成20,
平成22,23
平成22,23
平成2425
平成24,25
〔2,082009)
(2,08蟹2
009)
(2010,2Dll)
(20](),2Dll)
(2012.2013)
(2012,2013)
平成26,27
平成26,27平成28,29
平成28,29
(2,142015)(2016,2017)
(2,14塾20]5)(2016,2017)
北部
環境教育
化学教育動向 視聴覚。ICT教育 環境教育 視聴覚。ICT教育
中部
実験ノート
会誌
化学教育動向
会誌
事務局
実験ノート
那覇,視警に欝育実験ノート
会誌
|会誌
那覇
視聴覚・ICT教育
実験ノート
化学教育動[句
化学教育動向
会註
会誌
環境教育視聴覚。ICT教育
事務局会誌
化学教育動向
会誌
環境教育
会詩
会誌
南部
化学教育動向
視聴覚・ICT教育
実験ノート
南部|化学教育動向視聴覚・ICT教育実験ノート化学教育動向実験ノート
化学教育動向
実験ノート
※視聴覚・ICT教育、化学教育動向、環境教育は北部、中部、那覇、南部で1年交代
(事務局・会誌・実験ノートは3つ重ならないように調整)
※実験ノートは中部・那覇・南部が2年ごとのローテーション
※事務局と会誌は那覇。中部が2年ごとのローテーション
②総会の議長団、宿泊研修の研究討議司会
H20
H20
2008
H21
1121
H2因
H22
H2月
H23
H2zlH25
H24H25
2009
20m
201D
2,11
2011
20122013
20[22。13
H26
H26
2014
別14
2015
H28
1128
2016
釦16
2017
2017
総会
議長団
南部
那蕊
那覇
中部
北部
南部
那覇
中部
北部
南部
那覇
宿泊研修
研究討議
司会
北部
南部
那覇
中部北部
中部
北部
南部
那躍
那覇
中部
北部南部
2-
H27
H27
H29
化学教育研究会誌39号(2008年)
③各支部担当枝のローテーションについて
中部支部(1年ごとのローテーション)
平成19(2007)年度前原・与勝。中部農林剣
20(2,08)年度読谷。石川.具志川商業
またもどります
21(”09)年度中部商業.西原。宜野湾
22(201,年度コザ゛美里工業。嘉手納
23(2011)年度北谷.北中城・普天間
24(2006)年度具志川.美里。美来工科。球陽一
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那覇支部(2年ごとのローテーション)
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平成18~19(2006~2007)年度那覇・那覇商業。那覇国際
20~21(2008~2009)年度小禄・那覇西・泊
22~23(2010~2911)年度浦添‘浦添工業。浦添商業‘ 陽明
またもどります
24~25(2012~2013)年度首里。首里東。那覇工業
鱒]各支部で毎年話し帥決定…
南部支部のローテーションについて
グループで世話役を引き受獄グループ毎の交代は2年ごととする。
平成19.20年度知念。向陽。南部農
21.22年度豊見城。南風原。南部商業・南部工業
23.24年度糸満・沖水・豊見城南
25.26年度知念・向陽・南部農林
-3-
『■
26~27(2014~2U15)年度開邦・真和志・沖縄工業
化学教育研究会誌39号(2008年)
平成20年度化学教育研究会会員名簿
2
3
コザ
13コザ
3
コザ
13コザ
諭
3
コザ
13コザ
3
コザ
13コザ
4
球|湯
14球陽
4
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14球陽
4
球陽
14球陽
4
球陽
14球陽
5
」
谷
15北谷
5
」
谷
15北谷
5
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15北谷
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1
中城
16北中城
6
1
中城
16北中城
6
中城
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7
普天間
17普天間
7
普天間
17普天間
8
宜野湾
18宜野湾
8
宜野湾
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s宜野湾
18宜野湾
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宜野湾
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9
西原
19西原
9
19西原
西原
職名
氏名
赴任年度
前任校
職名氏名赴任年度前任校
教諭
2004
大城iM1明
糸満
教諭大城伸明20C4糸満
2007
教i諭
浦崎友子
美里工業
教諭浦崎友子2007美里工業
教頭
2QD6
盛|[I素秀
醤天間
教頭盛山泰秀2006普天間
2007
教諭
池原善哲
教諭池原善哲2007北部工業
北部工業
2008
助手
仲村律子
宜野座
助手仲村律子2008宜野座
教諭
2QO6
赤嶺美和
北谷
教諭赤嶺美和2906北谷
006
助手
翁長良彦
知念
助手翁長良彦2006知念
教諭
平良真人
O(〕5
向陽
教諭平良真人2,05向陽
008
教諭
}f城辰
真和志
教諭玉城辰2,08真和志
006
教諭
上原夕佳
現任校採用
教諭上原夕佳2006現任校採用
999
助手
崎浜導秀
嘉手納
助手崎浜導秀1999嘉手納
教諭
2(〕04
和宇慶愛代
現任校採用
教諭和宇慶愛代2004現任校採用
2008
助手
具志堅E子
臨任
助手具志堅玉子2008臨任
教頭
2008
奥間有
西原
教頭奥間有2008西原
2004
教諭
久田友紀
嘉手納
教諭久田友紀2004嘉手納
20,4
教諭
新垣繁宏
名護
教諭新垣繁宏20C4名護
2005
助手
辺-1二名朝=
球陽
助手辺土名朝三2005球陽
2085
教諭
比嘉貴美子
那覇西
教諭比嘉貴美子2085那覇西
20G7
助手
高良美奈子
現住枝採用
助手高良美奈子2007現任校採用
2096
教諭
仲本勝也
具志j1l
教諭仲本勝也2096具志川
2003
教諭
|崎浜桂
球陽
教諭崎浜桂2003球陽
2008
教諭
比嘉峰化
臨任
教諭比嘉峰士2008臨任
2006
教諭
祖慶良作
現任校採用
教諭祖慶良作2006現任校採用
008
助手
森下繭子
現任校採用
助手森下繭子2098現任校採用
006
校長
|崎原盛吉
教育ノテ
校長崎原盛吉2006教育庁
、05
教諭
島袋奈美
北山
教諭島袋奈美2805北山
OQ6
教諭
鈴木康邦
陽明
教諭鈴木康邦”06陽明
006
教諭
平良昌葵
現任校採用
教諭平良昌葵2006現任校採用
006
教諭
小橋川章乃
与勝
教諭小橋川章乃2CO6与勝
2008
教諭
知花えみり
教諭知花えみり2008臨任
臨任
2007
教諭
高島勇治
総合教育センター
教諭高島勇治2007総合教育センター
2004
教諭
中村催
北中城
教諭中村健2004北中城
2008
教諭
平良さゆり
臨任
教諭平良さゆり20Q8臨任
2003
助手
金城志哉
久米島
釛手金城志哉2003久米島
2003
教諭
高嶺朝一郎
浦添
教諭高嶺朝一郎2903浦添
2007
教諭
親泊亮
教諭親泊亮二2007北中城
北【'1城
2004
教諭
富永害・郎
宮古
教諭富永喜一郎2004宮古
20○3
助手
西銘美佐子
与勝
功手西銘美佐子2093与勝
20,8
校長
我如古情
北中城
咬長我如古清2008北中城
20,6
教諭
知念麻紀
久米島
致諭知念麻紀2006久米島
2007
教諭
[11里哲也
北部農林
教諭山里哲也20G7北部農林
2QO6
助手
平安名栄彦
辺士名
功手平安名栄彦2QO6辺士名
20G5
教諭
浜口忠俊
激論浜口忠俊20G5具志川商業
具志川商業
2067
前泊聡
現任校採月]
敷諭前泊聡2067現任校採用
20G5
助手
崎原美智子
那覇商
功手崎原美智子2095那覇商
2005
教諭
大城哲哉
美!}!
議論大城哲哉2005美里
2〔)07
教諭
真壁’槙袷
北谷
敦諭真壁慎治2007北谷
2,04
コザ
教諭
新垣なおみ
敷諭新垣なおみ2004コザ
2GO8
教諭
下地正敏
臨任
教諭下地正敏2GO8臨任
2008
教諭
佐久本桐江
臨任
致諭佐久本桐江2008臨任
2008
教諭
運天浩俊
非常勤
散諭運天浩俊2008非常勤
2006
平良恒子
教諭
小禄
議論平良恒子2006小禄
20D7
教諭
散諭新垣勇人2,07読谷
新垣勇人
読谷
教
繍一鵬繍一繍一繍鵬一繍鵬一編|繍一繍一鵬一鍬一鵬一繍一鍬一繍一繍一鵬鵬一繍繍一繍一繍繍一繍繍一繍鵬繍一鯛|綱一瞬鵬一繍一綱一瞬一鯛|繍一鵬繍一繍一繍一鰄繍鍬
学番
学校名
学番学校名
11辺士名
辺士名
辺土名
1辺土名
2
北山
2北山
北[[!
2北山
2
北山
2北山
3
本部
3本部
3
3本部
本部
4名讃
4名護
4
名護
4名護
4
名護
4名護
4
名護
4名讃
5
宜野座
5宜野座
5
宜野座
5宜野座
6
石!’
6石川
6
石!’
6石川
6
石jl
6石川
6
石jl
6石川
7
月1J
腸
7前原
7
前原
7前原
8
与勝
8与勝
9
9読谷
読谷
9
読谷
9読谷
9
読谷
9読谷
9
読谷
9読谷
0
10嘉手納
嘉手納
0
lC嘉手納
嘉手納
]
具志川
11具志川
2
美E且
12美里
2
美里
12美里
2
12美里
美里
-4-
備考
育休中
ローーニーーー='二 ̄■■ ̄
化学教育研究会誌39号(2008年〕
針任年度
赴任年度
氏名一
職名
前任枝
前任校
備考
2。08
臨任
又吉訓子
19匹1原靭千〆古司11丁凸uu。hlm1エ
鵬一鋪
鮒|獺
名一原
遡西
学番
20,5
名護
川平泰
20浦添教諭川平泰2005名護
2004
2004
教諭
宮平壮
浦添
20浦添教諭宮平壮2004八重山養護
2,m
2001
長濱志保
20
教諭
浦添
20浦添教諭長濱志保2001北部工業
20
2008
仲村将直
教諭
浦添
20浦添教諭仲村将直2008臨任
2003
野原洋子
2(〕
助手
浦添
”浦添助手野原洋子2003小禄
2005
21
教諭
古堅小百合
那覇国際
21那覇国際教諭古堅小百合2005那覇
2008
犬城尚
大城尚
2
教諭
那覇国際
21那覇国際教諭大城尚2008糸満
2004
比嘉吉隆
2
教諭
那覇国際
21那覇国際教諭比嘉吉隆2004宜野座
20.8
2008
21
伊 フE 信尚
那覇|玉|際
21那覇国際教諭伊元信尚2008臨任
20
隆一尚一子一俊一子
吉信一青一一綾
嘉一元山藝|肋
比一伊一森一伊一幸
諭
繍一繍一鍬 教
22
■
2004
21
森 l[I 育子
助手
那覇llZl際
2l那覇国際助手森山育子2004那覇工業
2DD6
22
伊藝俊
教諭
22陽明教諭伊藝俊2,06真和志
|湯明
2083
2月
2:;
教諭
幸地綾子
首里
23首里教諭幸地綾子2083南部農林
20U6
23
首里
23首里教諭糸数知子2006南風原
教諭|糸数一知子
樹一幸秋敦仁子子司
子一奈亮子
貴一利浩稚
蕊一一商
噸一噸厩一獺搬 榊一輔画一馴一鯉 織鮎癖
英一政千丈民祐
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諭一諭
罐|菫而雑一》珂一伸一繧鐇
嘉一城一保門一吉嘉山一城寄
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諭
二
一
用
採護
螂搬櫛水膳禄念邦駆一》砺關
辮轌.》|癖
伊現非沖森小知開那現南泊現
6885675677647
-5-
0000090000000
0000000000000
均一英司
太男美子子枝均英司誠子穂
紀香
一一不
正節春由干靜一宗智美
2222222222222
功
那和
問木利
山里嶺山嶺田垣問木利城平川
慶
上露瀬
瑞神赤當與佐新上露瀬金宮熱
諭諭諭手諭諭諭諭諭諭頭諭諭
南南南南原原腸陽念念満満満
念一満
剛一褥鰄鰄鰄鮒風風
釘釘一m|釘鋸顕一鋼粥誕鍵溺露弱
01
33
手一論
季制
繍一鍬|鵬一繍一糊 綱|鯛
繍一綱 教教教助教教教教教教教教教
繍一鯛 教
教一教
教
鍬一瞬一繍一繍一繍一繍一繍一鵬一繍一繍一榊|繍一繍一鵬一綱|鍬一鵬一繍一繍一繍一繍一繍鵬一繍一繍一繍一鍬
助一教
里一里
配配沁|野近野一羽露一羽空調一調一鋤和
里一里一里 東東邦邦邦一邦覇覇覇一覇覇覇志志志禄一禄一西西一西一西一城一城
覇一覇一覇一覇一見一見
445555
222222
知糸
豊豊豊豊南南向向知知糸糸糸
首首首 首一首一開一開一開一開一那一那那那一那一那一真一真一真小一小那一那一那一那豐善 菌一三璽已
333
222
独曽田裁諭今城雄一2006本部
2006
教諭金城雄一
23
首里
2007
宮古
俊郎2007
神
谷
神谷俊郎
教諭
23首里
2○08
2○08
現任校採用
上運天英樹
助手
23首里
2008
2008
那覇国際
崎村政幸
24
首1M束
2UO7
2GO7
現任校採用
石川千秋
24
教諭
首里東
20e6
2006
濱川敦
25
教諭
開邦
2008
2008
輿那覇丈仁
教諭
25
開邦
20,8
20,8
25
長塚民子
教諭
開邦
20U2
2002
當銘祐子
25
助手
開邦
2。、6
2GO6
真栄平司
教諭
覇
26那
26那覇
2゜05
学2905
26
城
大
大城学
教諭
26那覇
那覇
2⑪07
2007
26
教諭
緬~ ̄覇
長門
長門貴
那覇
2008
2008
伊良皆利
教諭
26
伊良皆
那覇
2,07
26
野原
野原浩亮
教諭
那覇
2008
20e8
嘉手納
26
嘉手納千佳子
助手
那覇
2008
20,8
石原啓
27
教頭
真和志
和
20,8
2008
27
教諭
和
宮良里奈
真和志
2⑪03
2003
金城英子
助手
27真
27真和志
和志
2。07
2907
首里東
比嘉明美
教諭
28小
28小
禄
2。06
2006
美里
真
教諭
28
小禄
宮
2005
名護
宜
久
29
那覇西
2006
2006
中部農林
29
長門邦
教諭
那覇西
2007
2007
現任校採用
又吉香織里
教諭
29
那覇西
2088
2Qe8
現任校採用
比嘉圭野
29
助手
那覇西
2005
現任校採斥
30
教諭
久山伸
豊見城
2008
現任校採用
金城尚実
30
教諭
豊見城
2008
2008
臨任
友寄浩徳
30
教諭
豊見城
2eQ6
伊良部
角1豐爲城南
瑞慶山功
教諭
2,08
現住枝採用
31
教諭
神里正太
神L且正太
豊見城南
2008
非常勤
赤嶺節男
31
教諭
豊見城南
2005
沖水
當山春美
31
豊見城南
助手
2006
森川養護
32
教諭
與那嶺由紀子
南風原
2,○7
小禄
32
佐和田千番子
教諭
南風原
2005
知念
33
新垣靜枝
教諭
向陽
2G,6
2006
開邦
33
教諭
上間均
向陽
2007
2007
那覇西
露木一英
教諭
34
知念
2007
20〔)7
現任校採用
瀬利宗司
34
教諭
知念
2eO6
南風原
金城誠
教頭
35
糸満
2804
泊
35
宮平智子
教諭
糸満
2007
現住枝採用
喜久川美穂
35
教諭
糸満
化学教育研究会誌39号(2008年〕
用材用
採農採
湾校山校
邦野原任重任陽谷任野常念部陽手満縄部里見覇
開宜前現八現球北現宜泊非知中球嘉糸沖南首豊那
用
採
業
校座勤商納盲農城商
林
業
2007
那覇
2007那覇
2008
2,081臨任
臨任
2DQ7
2006
2005
20,5
2〔)04
2007
20Q5
2005
20G8
2006
20,6
2005
2DD8
2008
場
2008
館
2008
書
文業
2007
辺土名
高等養護
森}||養護
嘉手納
八重[11
普天間
県立公文書館
臨任
南風原
南部に業
宮古
読谷
浦添
首里
首里東
臨任
国立劇場
首里東
護護
1999
名義養納山間公原工
東劇東
土等川手重天立任風部古谷添里里任立里
辺高森嘉八普県臨南南宮読浦首首臨国首
796554787558665888
Q900D00000Q00D0900
銘苅実
新垣ゆう子
神里正弘
岩谷正之
松苗裕一
西條真知子
開邦
宜野湾
2UO6
前原
2004
現任校採用
2008
八重[[|農林
20G5
現任校採用
2CO7
球陽
2007
北谷
2006
現任校採用
2002
宜野座
20,8
柏
2008
非常勤
2008
知念
2006
中部商業
2006球陽
2007
嘉手納
2007
糸満
2008
沖縄盲
2008
南部農林
20,4
首里
2008
豊見城
2005
那覇商業
U90000000600000Q00
徳原兼松
兼島浩
又吉成江
新城秀樹
和宇慶勉
川満美智子
2008
2008
212222222222222222
教諭
助手
教諭
助手
教諭
教諭
教諭
教諭
教諭
助手
教諭
教諭
助手
教諭
教諭
助手
教頭
教諭
教頭
教諭
教諭
教諭
2007
2007首里
首里
8864857762888667788485
00000G0000000000000000
教諭
教諭
2006
2006豊見城南
豊見城南
2007
2007宮古少年自然の家
宮古少年自 然の家
0000000000000000000000
教諭
教諭
助手
教諭
教諭
教諭
教頭
教諭
教諭
教諭
教諭
教諭
教諭
助手
教諭
教諭
助手
教諭
教諭
教諭
助手
赴任年度
前任校
赴任年度前任校
2006
南部商業
2006南部商業
20,8
知念
20,8知念
2222222222222222222222
教諭
氏名
翁長忍
宮平武
比嘉智
徹
岡
岡徹
仲村渠実
仲村渠実一
名嘉克弥
平良琢也
平良琢也
[[1内奈穂子
山内奈穂子
高良正淳
東田盛薯
東田盛善
當眞暁子
島袋正志
上江洲情
上江洲清
名城敦志
後藤也寸志
瑞慶[11’院子
瑞慶山悦子
沢岻圭祐
與座秀哲
久l[|美智子
久田美智子
辺野喜英伸
玉城淳
[[1口重貝リ
山口重則
照喜名安子
山内-尚
山内一尚
平良正己
平良正已
仲村渠弘。
仲村渠弘一
|崎原盛幸
崎原盛幸
該当者無し
該当者無し
宮城政美
高良耕平
該当者無し
後藤真
桃原恵子
金丸美幸
喜久本妙子
与儀由美子
与儀由美子
宮城智子
高嶺朝誠
新屋愛
新里みゆき
金城久美子
忍一武一一.
校長
教諭
教頭
教諭
名一智
職名
助手
氏一長一平一嘉
翁一宮一比
63
63興南
興南
鵬一鵬一娠一鍬 鰄|鍬 繍一鰄 繍一鵬一繍一繍一繍一繩|繍一繍一繍一繍一繍一鍬一瞬一綱|繍一鵬一繍一繍一鍬|鵬一一一繍一鋪一一繍一鵬一鍬一瞬一繍一繍一繍一繍一鍬一瞬一繍一繍一鵬一繍一繍一鵬一繩|繍一繩|鰄|繍一鍬
学番
学校名
'学番学校名
35
糸満
35糸満
36
久米島
粥久米島
36
久米島
36久米島
宮古
37宮古
宮古
37宮古
宮古
,37宮古
37
宮古
37宮古
38
伊良部
38伊良部
38
伊良部
38伊良部
39
八重[h
39八童山
40
北部農林
40北部農林
40
北部農林
40北部農林
41
中部農林
41中部農林
41
中部農林
41中部農林
42
南部農林
42南部農林
42
南部農林
42南部農林
42
南部農林
42南部農林
43
八重山農林
43八重山農林
44
美来E科
44美来工科
44
美来工科
44美来工科
45
美里工業
45美里工業
46
浦添工業
“浦添工業
46
浦添Iミ業
46浦添工業
47
那覇-1:業
47那覇工業
48
沖縄工業
48沖縄工業
48
沖縄工業
48沖縄工業
48
沖縄工業
48沖縄工業
49
南部工業
49南部工業
50
宮古工業
5O宮古工業
5]
名護商工
51名護商工
51
名護商工
51名護商工
52
八重111商工
52八重山商工
53
具志川商
53具志川商
53
具志川商
53具志川商
54
にli部商業
54中部商業
54
中部商業
54中部商業
55
浦添商業
55浦添商業
那覇商業
認那覇商業
57
南部商業
57南部商業
南部商業
57南部商業
58
沖縄水産
58沖縄水産
58
沖縄水産
58沖縄水産
宮古総合実業
”宮古総合実業
60
伯(定時(21:
60泊(定時(午前)
60
伯(定時(午前〕
6G泊(定時(午前’
60
伯(定時(夜間〕
6G泊(定時(夜間))
60
柏(定時(夜間)
60泊(定時(夜間))
60
泊(定時(夜間)
60泊(定時(夜間))
61
伯(通信)
61泊(通信)
61
61泊(通信)
泊(通信)
62
昭和薬科大付属
62昭和薬科大付属
62
昭和薬科大付属
62昭和薬科大付属
62
昭和薬科大付属
62昭和薬科大付属
備考
鷺。
化学教育研究会誌39二(2008年)
54
64
65
65
66
沖縄ろう
名護養護
ろ一義一義一義義
日日
68
縄護咲平一尻
67
沖縄尚学
沖縄尚学
沖縄尚学
沖縄女子短大付属
沖縄盲
教諭|屋良朝敏
零上地裕光
教諭
上地格光
繍一糊
64
沖縄尚学
氏名
職名
職名氏名
妄里利光
教諭
教諭|安里利光
諭
教
64
南一学一学一学一学一服一盲ラー護一護護一藷
64
学校名
興南
興一沖一沖一沖沖一鵬|沖一沖一名美一大一島
63
63
藷一繩辨鐸鋪》縄
学番
教諭
教諭
教論
教諭
大平養護
西崎養護
721西崎養護
該当者無し
7,
7(〕
美咲養護
72
73
731宮古義讃
宮古養護
八重|[|養護
八重山養護
沖縄高等養護
76
泡瀬養護
761泡噸蚕震
75
桜野養護
771桜野養護
77
78
781鏡が丘養護
鏡が丘養護
199,
臨任
該当者無し
71
島尻養護
71島厨』養護
74
74
備考
1974
1994
士屋智靖
2,,6
石山義仁
該当者無し
該当者無し
照屋建乃2008
該当者無し
該当者無し
該当者無し
69
69
卦係年度前任枝
該当者無し
該当者無し
教諭
仲村剛志
該当者無し
該当者無し
2005
美咲養護
該当者無し
該当者無し
那覇養護
80
該当者無し
森川養護
森!'[義護
80森川養譲該ヨ百悪し
儀間清浩
82
総合教育センター 研究主事
82総合教育センター研究主事儀間清浩20051向陽
20G5
読谷
川満裕史
82
82総合教育センター指導主事川満裕史20e51読谷
総合教育センター 指導主事
79
7-
――
理科
研修
IT教育
IT教育
化学教育研究会誌39二(2008年)
平成19年度新会員紹介
初任者研修を終えて
知念高等学校瀬利宗司
初任者研修の1年間、指導教諭の先生、先輩方、生徒達に沢山援
助して頂き無事終了する事ができました。本当に周囲の方に恵ま
れたお陰で、思ったよりスムーズに進めました。(不採用の知らせ
がないので)今年から採用された事に気を引き締めつつ、少しでも
教師として向上したいと思っています。
昨年の1年間教師としてば惨敗続きで、特に授業について打ちの
めされてばかりでした。授業中に自分でも「あ~つまらん授業にな
ってる、やぱい・・・」と冷や汗かく事がしょっちゅうでした。さ
っちゅうでした。させられたり、やらなければ
1
いけない勉強ほどつまらないものはないので、少しでも楽しく興味
少しでも楽しく興味を持って貰える授業をする
事が今年の目標です。まず苦手な実験のレパートリーを増やしたいなと考えています。実験
という言葉だけで生徒の心をときめかす何かがあるようなので頑張ってみたいです。実験自
体、見た目には非常に地味で生徒の関心を引きづらいものもあるので、どのように楽しいもの
に見せていくかも工夫が必要だと思います。最後に自分自身がもっと化学を楽しめるように
なりたいです。今年もまだまだ修行の一年です。先輩方に助けて頂く事も多いと思います。
どうぞこれからもよろしくお願いします。
初任者研修を終えて
糸満高等学校喜久川美穂
初任者としての-年を振り返ると、あっという間に過ぎ去った
一年だったと思います。研修始めの頃は研修の量に驚き、昨年の
初任者の素晴らしい研究内容に驚き、無事にこの-年を過ごすこ
とができるか不安に思いました。実際に研修が始まると、研修や
提出物の締め切りに追われた日々でしたが、指導教員の他の先輩
教員、初任研の仲間の協力のもと充実した研修を受けることがで
きました。
L
!
-年間では、まだまだ教員として不十分な部分がたくさんあり
霧
ます。しかし、この研修で学んだことは決して忘れずに、成長し
続ける自分でありたいと思います。そして、常に情熱をもって牛,
続ける自分でありたいと思います。そして、常に情熱をもって生徒と寄り添い、ともに歩むこ
とができる教師になりたいと思います。
また、生徒と生徒、生徒と教師、教師と教師といった心からの人とのつながりを大切にしてい
きたいと思います。これから続く長い教員生活のスタートラインにつけたことに感謝しつつ、
自己研鑛に励んでいきます。これからもよろしくお願いします。
-8-
化学教育研究会誌39二(2008年)
採用1年を終えて
那覇西高等学校又吉香織里
この1年間は、様々 な有意義な研修を通して、 教員として大き
く成長した1年になりました。また、研修の中で頂いた 多くの先
生方からの知識やアドバイスも、私自身の貴重な財産に なりまし
た。あらためて感謝いたします。
1年を通して取り組んだ課題研究「化学への興味関心 を持たせ
る効果的な授業の実践』では、視覚に訴える教材作成と プレゼン
テーションソフトを用いた授業を日頃から実践していき ました。,この研究を通して、初めてパ
ソコンやプロジェクターを活用した授業にも取り組むこ とができ、)大きな達成感も得ることが
できました。
これからも、初任者研修で学んだ様々な知識や経験を 、今後の教員生活に活かし実践できる
ように頑張っていきたいと思います。今後ともよろしく お願いいたします。
初任者研修を終えて
首里東高等学校石川千秋
この1年間、校内外の研修、研究授業、課題研究等を通じて、これからの長い教員生活を支
えるための土台となる多くのことを学ぶことができました。またそのなかで得られた知識・体
験は私の大きな財産となっています。振り返って見て、一番感じることは、初任者という立場
がいかに恵まれていたかということです。初任者ということで、いろいろな先輩方の貴重なお
話を伺うことができ、指導教官である新垣ゆう子先生から指導助言を頂き、その他多くの先生
方の心遣いに支えられていたのだということを、今改めて感じています。その恵まれた環境の
中で、実り多い一年を過ごすことができました。この貴重な機会を頂けたことに本当に感謝し
ています。これからも初心を忘れることなく、日々自己研鑛に励み、学ぶ姿勢を忘れずに努力
していきたいと思います。今後ともご指導ご鞭燵よろしくお願いします。
-9
-㎡ヴーー
化学教育研究会誌39号(2008正〕
高等学校関係機関住所
学番
高校宅
高校名
]
辺土名
郵便番号
学校所在雌
郵便番号学校所在地
電話番号
FAX番号
905-13⑪4
90513,4
大宜味村字饒波2015
0980-44-3103’0980-44-認951
098044-31030980-44.3951
Ⅲ
ILl
905-⑪424
905-G424
今帰仁村字仲尾次540-1
今帰イーズ村字仲尾次54〔)]
0980-56-2401
0980-562401
0980-56-3726
3
本
部
本部
905-0214
905-0214
本部町宇渡久地377
098,-47-2418
0980-47-2418
0980-47-2439
O980-47-2439
4
名
護
名護
905-,018
905-0G18
名護市大西5-17-1
名護市大西517-1
Q980-52-2615
O98e-522615
O98Q-54-1557
O98Q54-1557
5
宜野座
904-13,2
904-]3,2
宜野座村字宜野座1
098-968-8311098-968-4,79
O98-968-831]D98-968-4Q79
6石
川
6石川
904-1115
9041115
うるま市石川伊披861
うるま市訂ノ11伊披861
O98-964-2006
098-9642006
098-965-4092
2ゴヒ
ユエニ
7
前
則
原
904-2213
うるま市田場1827
098-973-3249
U98-974-4951
〔)98-974-4951
8
与
勝
与勝
904-2312
うるま市勝運平安名3248
O98-978-52HD
O98-978-5230
098-978-8348
098978 8346
9詩
谷
9詩谷
904-0303
読谷村字伊良皆198
098-956-2157
098-9562157
O98-957-363D
098-957
3630
10
嘉手雑
嘉手紬
904-e202
嘉手納町字屋良806
098-956-3336
098-9563336
098-957-3798
098-957
3798
11
具志川904-2236
具志川9042236
うるま市喜仲3-28-1
098-973-1213
098973-1213
098-973-8441
12
2
美
里
美里
9,4-2151
904-2151
沖縄市松本2-5-1
沖縄Iij松本2-5-1
098-938-5145
098938-5145
098-938-5419
098938-5419
13
3
■
コザ
ザ
9,4-。。]I
9,4〔)011
沖縄市照屋5-5-1
沖縄市照屋55.1
098-937-3563
O98-937-3563
098-937-0677
、98937-0677
14
4
球
陽
球陽
904-0035沖縄市南桃原1-10-1
098-933-9301
098-933-9301
098-933-6212
15
5
北
谷
北谷
904-0,3
904-0]03
北谷町字桑江414
北谷町字桑江4]4
16
6
北中城
901-23,2
901-2302
北中城村字漣口1997-13098-935-3377
北中城村宇渡口1997-13098-9353377
098-935-5,7]
o98-935-5C71
17
7
普
天間
普天間
901-O2e2
901-02G2
宜野湾市普天間1-24-1
宜野湾市普天間1-24]
098-892-3354
098892-3354
098-893-5388
098893-5888
18
8
宜野漣
宜野湾
9,1-2224
9〔)1-2224
宜野湾市真志喜2-25-1
宜野湾市真志喜225-1
098-897-102り
098-8971020
O98-897-4031
098-897-4031
19
西
原
西原
903-0117
西原町字翁長610
O98-945-541R
098-945-5418
098-946-0339
098946-0339
添
901-2121
浦添市内間3-26-1
098-877-4970
098-879-4219
O98-878-4219
21
那覇国際
那覇|:'ヨ際
900-0005
那覇市天久1-29-1
那覇市天久1-291
O98-860-5931
098-86,-5931
098-860-3810
2易
22
陽
醜,
|湯明
901-2113
浦添市大平488
098-879-3e62
098.879-3e62
O98-879-952D
098-879-9520
23
23
首
里
首里
903-0816
903-0816
那覇市首里真和志町2-43
那覇1h首里真和志町2-43
O98-885-DO2R
098-885-0028
098-884-3442
098.884-3442
24
首里東
首里東
9030804
9030804
那覇市首里石嶺町3-178
098-886-1578
O98-886-5186
O98-886-5186
25
25
露
邦
開邦
9,1-1105
南風原町字新川646
098-889-1715
098-889-1715
098-889-1799
098-889-17e9
26
郡
覇
那覇
90,-0014
900-0014
那覇市松尾1-21-44
098-867-1623
098-867-1623
098-866-7753
27
27
真和志
902-○072
902-0072
那覇市真地248
098-833-08m
098-833-0810
098-834-5281
098-834-528]
28
小
禄
小禄
901-0151
901-0151
那覇市鏡原町22-1
098-857-0481
098.857-0481
O98-857-5456
29
那覇西901-0155
那覇市金城3-5-1
098-858-8274
O98-858-8274
O98-858-293日
O98-858-2938
3D
豊見城
901-0201
9,1-〔)20]
豊見城市字真玉橋217
豊見城市字真{と橋2]7
098-850-5551
098-856-5715
O98-856-5715
31
31
豊見城南
901-0223
90LO223
豊見城市翁長520
098-850-1950098-850-9239
O98-850-1950
698-85,-9239
201浦
2O浦
1○一
098-936-1010098-936-1426
O98-936-101〔)098-936-1426
化挙教琶研究会誌39号(2008年)
電話番号FAX番号
電話番号
学校所在地
郵便番号
高校名郵便番号
学番
霊番一高痙名--郵匡番号一学校所唾一一雲i話香号--FA轌毬_
FAX番号
098-889-3667
098-889-4518
901-1117南風原町字津嘉山1140098-889-4518098-889-3667
32
南風原901-1117
32南風原9011117南風原町字津嘉山1140098-889-4518098-8893667
、98-998-9324098-998-9326
9,1-0511八重瀬町字港川l5p
33
陽9DLQ511
回
33向陽9D1-Q51l八重瀬町字港川150〔)98-998-9324098-998-9326
ご-
与那原町字与那原11
念
鉱
,4知念’0ル''五コ与那原1睦那原u-1j零蝿型7p…芋i二塗3`,
ロ98-946-2207098-945-6586
901-1383
34
098-994-2012e98-994-2213
9m-0361
糸満市学糸満1696-1
95
満
糸
35糸満901-0361糸滴市字糸満1696-1098-99420]2e98-994-22]3
久米島町字嘉手苅727098-985-22331098-985-3168
久米島
;6,丁釆一蔦,oim扇島町季嘉毛亟Z1519唾-…亜s…81
901-3121
36
906-0,2
宮古島市平良字西里718-109807-2-211809807-2-8209
37 宮
古
37宮IIf906-〔)C12宮古島1行平良字西里7181098072-2]1809807-2820§
906-0501宮古島市伊良部字前里添1079-] 、9807-8-6118 、9807-8-5619
38 伊良部906-0501
33伊良部9060501宮1搗市伊良部字前里添1079109807-8-611808807-85619
O9808-3-1065
Q9808-2-3972
907-DDO4
石垣市登野城275
39
八重山
39八童山90700C4石垣市登野城27509808-2-3972〔〕9808-3-1065
0980-54-1664
、980-52-26340980-54-1664
、980-52-2534
名護市字宇茂佐13
4,
北部農林 905-6006
40北都農林9(〕56006名護1ij字宇茂佐130980-52-2634098054-]664
098-973-3578098-973-3357
904-2213うるま市宇田場1570
41
411中部農林
41中部農林904-2213うるま市宇田場1570098973-35780989733357
098-850-1937
098-850-6006
9,1-0203豊見城市字長堂182
42
南部農林
42南部農林9。1-0203豊見城市字長堂182098-850-6〔)06098-850-1937
O9808-2-3751
D9RD8-2-3955
907-0022石垣市字大川477-1
43
八重山農林
43八童山農林907-0022石垣市字大川477-10980823955098082375]
098-937-0346
098-937-5451
44葵来工科 904-0C111沖縄市越来3-17-1
44美来工科9()40C11i1ll縄Tii越来317-1098-937-5451,98-937-0346
093-937-0842
098-937-5848
904-21721沖縄市泡瀬5-42-2
45
45美里工業
45美且112業904-2172沖縄市抱瀬5-42-2098-9375848098-9370842
46
浦添工業
9,1-2111
211]
901
浦添市経塚1-1-1
浦添市経塚1-11
098-879-5992098-875-4764
098-8795992098-8754764
47
那覇工業
901-2122
2122
9G1
浦添市勢理客4-22-1
浦添市勢理客422-1
098-877-6144098-875-4883
098-87761440988754883
那覇市松川3-20-1
48
沖縄工業 982-0062
48ネ'1縄工業902-0062那覇市松川3-20-1
O98-832-3831D98-855-5029
098832.3831
901-0402八重瀬町字富盛1338
49
49南部工業901-0402
49南部工業901-0402八重瀬町字富盛1338
098-998-2313
098998-2313
、98-998-4761
906-0007
日ロ
宮古島市平良東仲宗根968-4
宮古工業 906-0〔)07
50宮古工業906-0〔)07宮11〔島市平良東仲宗根968-4
098,7-2-3185
098〔)7.2-3185
09807-2-8e41
905-00121名護市大北4-1-23
51名護商工205-0012
5]名護商正g(〕50012名護市大北41-23
Q980-52-3278
(〕980-52-3278
0980-54-1489
907-0002石煩市字真栄里180
52
八重山商工’907-0002
52八重山商工907-0002石垣1if字真栄里180
99808-2-3892
69808-2-3892
09808-3-15,6
”4-2215うるま市みどり町6-1G-1
53
531具志川商業9。4-2215
53具志川商業9e42215うるま11fみどり町6-1G-1
ロ98-972-3287
()98-972-3287
098-972-7579
901-2214
901-2214宜野湾市我如古2-2-1
54
中部商業
54中部商業9012214宜野湾市我如古2-21
098-898-4888
098-898-48881098-898-4808
0988984888
55浦添商業
業
55浦添
商
901-2132
浦添市伊祖3-11-1
098-877-5844
(〕98877-5844
098-877-4305
56
業
商
那覇商業
56那覇
90,-00321邪覇市松山1-16-1
098-866-6555
()98-866-6555
Q98-868-3657
57
南部商業
}萄
業
57南部
901-3411八重瀬町字友寄85U0
098-998-2401
O98-998-2401
e98-998-4697
58
産
沖縄水産
水
58沖縄
”1-0305糸滴市西崎1-1-1
9el-0305糸満市西崎1-11
O98-994-3483
098994-3483
098-992-5920
59
宮古総合実業
59宮古総合実業
906-⑪013
80
宮古島市平良字下里280
09807-2-2249
098,7-22249
09807-2-1296
6U
泊(定時))
60拍(定時
9,9-0012
那覇市泊3-19-2
ロ93-868-8246
098868-8246
098-868-0618
61
通信 )
61泊(通信)
61泊(
9,G-0012
那覇市泊3-19-2
098-868-8246
、98-868-0518
62昭和薬大附
901-2112
901-21121浦添市沢岻45,
099-870-1852
(〕98-870-1852
098-870-1853
63
63
南
興
興南
902-0061
902-QO61
那覇市字古島1-7-1
098-884-3292
098-884-3228
64
沖縄尚学
902-0075
那覇市国場747
那覇1if国場747
099-832-1767
098832-1767
098-834-2037
l]
化学教育研究会誌39号(2008年)
学番
高校名
郵便番号
65
65
沖女短附属
沖女短|嚇属
902-0,75
902-0,75
66
沖縄盲
67
学校所在地
電話番号
FAX番号
098-833-,715
O98-832-6083
901-1111
901
1111
901-1111南風原町兼城473
南風原町兼城473
O98-889-5375
098889
5375
098-888-2547
098888-2547
沖縄ろう
9G1
9,-2304北中城村字屋吉原415
23()4北中城村字屋宜原415
098-932-5475
098-932
5475
O98-932-824R
098.932-8248
68
名護養護
905-00,6
905
OOO6
0980-52-05⑪5
0980-52
O5Q5
0980-54-1496
098054
1486
69
美咲養護904-2163
2163
美咲養護904
沖縄市美里4-18-1
098-938-1037
沖縄市美鰹4-181098-938
1037
O98-938-77Dp
()98-938 7700
那覇市国塲393
那覇市国場393
名護市宇茂佐7“
名護市宇茂佐76。
70’大平養藷
7O大平養護
901-2113
901
2]]3
浦添市大平u-27-1
浦添市大平1-27]
098-877-4941
O98-877-4941
、98-876-4148
〔)98-876
4148
7]
71
島尻養護
901-0411
9010411
八重瀬町友寄160
098-998-8240
098998-8240
098-998-7655
098-998
7655
72
西崎養護
961-⑪305糸満市西崎町1-1-2
961-()305糸満市西崎町1-1-2
73
宮古養護
906-0。、2
906-00〔)2
宮古島市平良狩俣4,05-1
宮iff島市平良狩俣4〔)05-1
C98U7-2-5117
O98D7-2-5117
O9807-2-5320
09807-2-5320
74八重山養護
74八重’11義護
907-0243
907-e243
石垣市字宮良77
石垣1if字宮良77
09808-5-7345
0980857345
o98e8-6-8113
O98e8-68113
75
沖縄高等養護
904-221月
904-22]3
うるま市宇田場1243
うるま市字|]1場1243
098-973-1661
098973-1661
098-974-1680
098-9741680
76
桜野養護
905-0006
905-0006
名護市字宇茂佐1787-1
O980-52-392p
0980-52392(〕
O980-54-148R
0980-54-1488
177
泡瀬養護
904-2173
9042173
沖縄市比屋根654-2
沖縄市比屋根6542
098-932-7584
098932-7584
098-933-0797
098-9330797
78
鏡が丘養護
”1-2104浦添市当山3-2-7
9el-2]04浦添Iけ当山3-2-7
098-877-4940
〔〕98-8774940
098-877-9958
O98-877-9958
098-994-6855098-994-6856
098-994-6855098994-6856
79郡覇養護
79那覇養護
9⑪2-0064
9U2-0064
-30
那覇市寄宮2-3-30
那覇'17寄宮2-
098-834-0948
098834-()948
098-834-643日
098-834-643⑪
80
80
森川養護
903-0128
51
西原町字森川151
西原町字森川
098-945-30⑪8
O98-945-3008
098-946-5567
(〕98-9465567
91
81
総合教育センター9,4-2174
9,42174
総合教育センター
098-933-7555
沖縄市与儀587
7555
沖縄市与儀587698933
O98-933-3233
098-9333233
82
県立博物館
9,0-0,06
900-0006
098-8842243
那覇市おもろまち3-1-1098-884-2243
098-884
2243
那覇市おもろまち3-1-1
、98-886-4353
Q98886-4353
83
教育庁
900-0021
那覇市泉崎1-2-2
那覇市泉崎1-22
098-851
098-851-5401
5401
⑪98-941-365,
〔)98-941.365□
841石川少年自然の家
84石川少年自然の家
904-1106
9041106
うるま市石川3491-2
うるま市石川34912
098-964-2363
098-964-5663
098-9645663
85
85
公文書館
901-1105
901-1]05
南風原町字新川148-3
098-888-3875098-888-3879
098-888-3875098888-3879
86
名護青年の家
905-Gm2
905-CD]2
名護市字名護5511
名護市学名護5511
098G-52-2076
〔)98G-52-2076
12-
0980-52-3082
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Ⅱ.前年度活動報告
今年度活動計画
----コ~二・アーーニーqdr-~■,七二Jロ
化学教育研究会誌39号(2008年;
平成19年度活動報告
沖縄県高等学校化学教育研究会
1
年昨
月日活動内容
4月25日第1回役員及び代議員会(於:総合教育センター)
平成19年度総会について
平成18年度決算報告について
平成19年度予算案について
平成19年度役員改正について
その他
5月18日沖高理総会
5月18日化学教育研究会定期総会(於:総合教育センター)
7月26日第45回九州高等学校理科教育研究会長崎大会
~27日発表者:久田美智子(未来工科高校。沖高理派遣)
参加者:新垣ゆう子(首里東高校。研究会派遣)
8月1日研究ノート編集委員会(於:福岡市)
~3日参加者:宜保久子(那覇西高校)
8月7日全国理科教育大会長野大会
~8日参加者:新垣なおみ(宜野湾高校。沖高理派遣)
宮城政美(名護商工高校。研究会派遣)
10月9日第2回役員及び代議員会(於:球陽高校)
宿泊研修会について
11月6日第31回沖縄県高等学校総合文化祭
~9日第47回沖縄県生徒科学賞作品展併催
第37回化学教育研究会宿泊研修会(於:サンセツト美浜)
11月9日第37回化学教育研究会宿泊研修会(於:サンセツト美
~10日講演『沖縄のポテンシヤリティーを求めて一森の!
講演『沖縄のポテンシャリティーを求めて一森の生産力を中心に-」
研究発表奥間朝春先生『化学の実験と指導」
全体討議研究会編の実験ノートについて
全国理科教育大会報告新垣なおみ(宜野湾高校)、宮城政美(名護商工高校)
九州理科教育研究会報告久田美智子(未来工科高校)、新垣ゆう子(首里東高校)
九州研究ノート編集会議報告宜保久子(那覇西高校)
初任者研修報告前泊聡(北中城高校)、石川千秋〔首里東高校)
伊佐香織里(那覇西高校)、瀬利宗司(知念高校)、喜久川美穂(糸満高校)
各支部報告
12月7日
20年
2月9日
第30回青少年科学作品展公開実験担当者会議。第3回代議員会(於:球陽高校)
第30回青少年科学作品展(於:浦添市民体育館)
~10日
3月13日
第4回役員及び代議委員会(於:球陽高校)
13-
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化学教育研究会誌39号(2008年〕
第4G回九州高等学校理科教育研究会
長崎大会報告
泊高等学校新垣ゆう子
1.はじめに
平成19年7月26日、27日の2日間、「科学への学習意欲を高める理科教育」-生徒が意欲的に理
科を選択することをめざして-を大会のテーマとして長崎県アルカス佐世保で九州高等学校理科
教育研究大会が行われました。それに参加する機会が得られましたので報告します。
2.大会趣旨
近年、国際比較の調査結果などから、我が国の子どもたちの科学やその学習に対する関心の程度
が国際的に低いことが指摘されている。
このことを受けて、平成17年3月、国立教育政策研究所から「科学への学習意欲に関する実態調
査」の結果が公表さ諭た。その中に、「学校において、より専門家や科学博物館等の協力を得る取
り組み、理科指導に野外学習や課題研究を取り入れる取り組み.。.など、すべてが科学への学習
意欲の向上に期待ができる。。・・そうした取り組みの結果、高等学校で、より多くの生徒が意欲
的に理科を選択していくようになることも期待できる。」としている。
理科の教師が授業などにおいて様々な取り組みを行うことが、生徒たちの学習意欲を高滋、それ
がやがては理科の学力向上にもつながっていくと考えられる。
3.大会日程
1日目
(1)全体会講演
「理科を楽しくするコツ;すばらしい雰囲気を作ろう」
財団法人神奈川科学技術アカデミー理事長藤嶋昭氏
(2)分科会意見発表
①「マルチメディア機器を利用した授業展開の工夫~パソコンとプロジェクターを用いた
連続授業の実践~」
佐賀県立佐賀工業高等学校松高和秀
②スーパーサイエンスハイスクールにおける化学分野の指導を通して-諫高理数科生の
「夢開発プラン」
長崎県立諌早高等学校山下正吾
③SPP事業を通しての高大連携と課題探求型学習
宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校中原重弘
④新課程入試における「化学Ⅱ」の取り扱い方について
鹿児島県立種子島高等学校江口智
14-
化学教育研究会誌39号(2008年)
2日目
(1)分科会研究発表
①炭化法について
福岡県公立古賀高等学校今林頼信
②化学変化を視覚的にとらえる実験の工夫一簡易電気分解装置による授業展開一
大分県立国東農工高等学校川野和也
③ムラザキゴテンの教材化
熊本県立済々覺高等学校梶川鐘吾
④「構造式について理解を深める指導の工夫~身の回りにある有機化合物と構造式を示
す模型の活用を通して~」
未来工科高等学校久田美智子
(2)分科会講演
「地域と連携した環境教育一佐賀環境フォーラム」
佐賀大学理工学部教授宮島徹
特に財団法人神奈川科学技術アカデミー理事長藤嶋昭氏の「理科を楽しくするコツ;すばらし
い雰囲気を作ろう」と題した講演は心に残りました。氏自身の研究のきっかけになった「タンポポ
の葉」に太陽が当たるとなぜ空気がきれいになるんだろう→光合成反応→ガラスなどの建材が汚れ
なくなる光触媒などに関連する研究のお話の中から感動する心を持つ、身のまわりのものに驚く大
切さを再確認しました。また、氏の「アサガオの花はいつ花を開くのか?」という素朴な疑問をタ
イトルにした最近の出版物のお話や②比べるおもしろさ、③電化製品のしくみを知るなど、生徒た
ちの関心を引きつけそうな書籍も多数ご紹介いただきました。講演の中では、理科に対して生徒た
ちが興味や関心をもって取り組む授業。実習の取り組みのヒントをたくさん1Aただきました。
また、意見発表の中で佐賀県立佐賀工業高等学校の松高和秀先生の「マルチメディア機器を利用
した授業展開の工夫~パソコンとプロジェクターを用いた連続授業の実践~」に関心を持ちました。
視聴覚機器を活用し、すべての授業においてパソコンとプロジェクターを用いることのメリット・
デメリットを検証しています。視聴覚機器による説明は生徒にとって直感的でわかりやすい一方、
黒板の使った説明の必要性・有効性も述べてし戦した。
2日目には未来工科高等学校の久田美智子先生による「構造式について理解を深漉る指導の工夫
~身の回りにある有機化合物と構造式を示す模型の活用を通して~」の研究発表が行われました。
苦手意識の強い有機化学の分野ですが、自作した分子構造模型を使ったことや、身のまわりにある
有機化合物の名前が解ることで興味を持ち、積極的に授業に参加する生徒たちのようすが印象的で
した。その他にも「ムラサキゴテンの教材化」として熊本県の梶川鐘悟先生の、栽培がかんたんな
植物を使った色素の抽出実験(pH指示薬としての利用、色素増感太陽電池の作成)の実践事例に
興味を持ちました。
4終わりに
九州各県の先生方の日々の研究に刺激を受lナ、気持ちを新たに頑張っていこうと思いました。この
研修に参加させてもらった化学研究会に感謝いたします。ありがとうございました。
15-
JUF■P・戸守q●亘か■=00=--~-=
化学教育研究会誌39号(2008年)
平成1⑭年度全国理科教育大会第7&回日本理化学協会総会
長野大会に参加して
名護商業高等学校宮城政美
宜野湾高等学校新垣なおみ
1。はじめに
平成19年8月7日から9日の日程で「自然が育む先端科学一理科教育の役割一」を大会主題
として長野県松本市の松本文化会館、信州大学にて開催さ説ました。それに参加する機会を得ま
したので、大会の概要を報告いたします。
2.大会概要
(1)大会の趣旨「自然が育む先端科学一理科教育の役割一」をテーマに全国の高等学校理科教
員及び理科教育関係者が一堂に会い講演、研究発表、研究協議などを通して、自然や先端
科学と理科教育の関わりを探ると共に、理科教員の資質向上を目指す。
(2)文部科学省講話演題「理科教育の現状及び改善の方向性」
講師文部科学省教育課程課教科調査官清原洋一先生
(3)記念講演(一般公開)演題「今、なぜ理科教育か」
講師信州大学工学部教授遠藤守信先生
(4)理科教育フォーラム(一般公開)「高校と大学で創る理科教育一真の連携をめざして-」
(5)研究発表(9会場)
化学第1会場
①酵素の化学一グルコースオキシターゼ小野寿久東京都。高島高校
②身近な物質を教材としたカルシウム化合物の授業横田淳一富山県・富山高校
③マイクロスケール実験実践宮本一弘東京都。開成高校
④二度とできない化学実験集(その5)-血液の実験一櫻田忍埼玉県。不動岡高校
⑤ヒヤロンを題材とした科学後飯塚由香里東京都・新宿高校
⑥紅花茶を利用した染色と小規模校での化学教育田中一彦深井有紀長野県。中条高校
⑦「化学実験薬品の使用量と生徒の安全意識」谷川宗寿富山県・上市高校
⑧せっけんづくり実験の内容構成について再検討西出雅成北海道・有朋高校
化学第2会場
①データロガーとパソコンを使った化学実験の教材化と実践田口雅範石川県"小松高校
②ADコンバータの化学実験への活用宮坂千文長野県。上田高校
③窒素およびその酸化物と気体反応岩田久道埼玉県・大宮武蔵野高校
④粒子の集合状態と沸点・凝固点守本昭彦東京都・武蔵野北高校
⑤生徒実験を中心とした授業展開の工夫松本久長野県。須坂高校
⑥簡単に手軽にできる生徒化学実験集の紹介横島正志茨城県・下館第2高校
⑦ホタル・ウミホタルの発行における酵素とATPの役割後藤寛東京都・立教池袋中。高校
⑧パスツールの発見したDL-酒石酸ナトリウムアンモニウムの合成と分離晶出の研究
村田吉彦東京都・都立大学付属高校
⑨青銅鏡の製作小倉穀埼玉県。川越工業高校
化学第3会場
①2価塩基の2段階電離に関する研究Ⅲ平井俊男
②水酸化マグネシウム水溶液の塩酸による導電率滴定実験から-
③幾何異性化⑳視覚化水間武彦
~マレイン酸のメチルエステル化から出発して~
④ヘアダイの化学桂田和子
⑤地域の理科教育の連携と活性化を図る小林眞行
⑥卵白アルブミンを用いた実験の教材化萬木貢
16-
大阪府・柏原高校
東京都。楼町高校
東京都。小金井高校
大阪府・金剛高校
北海道・旭川東高校
化学教育研究会誌39号(2008年)
⑦氷晶石とA1F3の関係
一A1203の融解と活I性アルミニウムテストをめぐって一
⑧仮説実験授業<温度と分子運動鰯の授業記録
⑨ルーエマン紫を用いた錯イオンの形成
一配位子の種類による色の違いを考える-
⑩正逆の反応速度の変化から緩衝作用のしくみを説明する
(6)研究協議
第1分科会
第2分科会
第3分科会
第4分科会
第5分科会
第6分科会
田中義靖
東京都‐駒場高校
柳沢寛央
根田修
長野県・長野高校
茨城県・水戸第一高校
石津丹勇
大阪府・清水谷高校
(6分科会)
「確かな自然観を育む物理教育」
「確かな自然観を育む化学教育」
「確かな自然観を育む地学,生物・理科教育」
「小中学校や大学との連携を考えた高等学校の理科教育」
「理科教育lこおける情報活用」
「理科教育の役割と教育課程」
3.終わりに
記念講演では、遠藤守信先生の「今なぜ理科教育か」の講演の中で「今まで捨てていたものが新
しい発見につながった。医療、工業に有益なカーボンナノチューブの研究開発につながった。」と
述べられた。「幸運の女神は努力しているものに微笑む」という言葉で締めくくられた。その後
の理科教育フォーラムでは、「教育とは教え指導することではなく、本人の中にある真理(教え)
を育んでいくことである。」と、会場の参加者と確認した。
これまでの化学実践では考えもつかないようなアイディアやアイデンティティーに大いに刺
激を受けることができ、これからの授業実践を通して還元していきたいと思います。
最後に、こ鰯ような有意義な大会に参加できましたことに深く感謝し、今後も多くの理科教育
関係者の方々が参加されることを期待して終わりといたします。
4.次回大会のおしらせ
平成20年度全国理科教育大会第79回日本理化学協会総会神奈川大会
大会主題「明るい未来を築く科学教育一理科系人材の育成」
期日平成20年8月6日(水)~8日(金)
会場厚木市神奈川工科大学及び同大学ITエクステンシヨンセンター
記念講演的川泰宣先生(宇宙航空研究開発機構宇宙教育センター長
東京大学大学院修了(工学博士)システムて学、軌道工学)
17
化学教育研究会誌39号(2008年)
第35回全国理数科教育研究大会「夢・挑戦。創造をささえる理数科教育」
-生徒の可能性を伸ばす取り組みを目指して-の参加報告
沖縄県立向陽高等学校教諭上間均
平成19年10月3日から平成19年10月5日まで,第35回全国理数科教
育研究大会「夢・挑戦・創造をささえる理数科教育」-生徒の可能性
を伸ばす取り組みを目指して-のため,香川県高松市へ行ってきま
した。色々参考になるところも多数ありましたので報告いたします。
大会1日目
記念講演「希少糖が与えてくれた夢」
香川大学希少糖研究センター長何森
健
21世紀は生命科学の世紀と言われており,その中でも研究がすで
''1I
ることが明らかになっています。キシリトールのような糖が注目さ
れる以前から糖について研究を進め,,希少糖”という造語まで作り,
今では国際希少糖学会を香川大学を本部として設立するなど県を上
蕊憲
■hIIII■BⅡ
に終わっていると思われている「糖」の中には,DNAやタンパク質
研究では明らかにできない,新しくて興味のある生命現象が存在す
jⅨ.L:i:導雰司電画索璋
甦:蕊轤&i;!:、!(i111;l1i5
辮鐵轤鵬錘
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錘I蝿蕊し聰円Zii騨舗鑓
『、:燕八:`二
x:念ii了杵
万
二閂
げて取り組んでいるようです。詳しくは次のホームペー
}ま次のホームページをご覧下さい。
http://rskagawacom/chtm]
分科会は理科部会に参加し次の学校の先生が発表してました。発表校の教育課程や課題等,実践
例について簡単にまとめて報告します。
「SSHの成果と今後の展望」宮城県第一女子高等学校小松原幸弘
「本校理数科設置後の経過とSSH導入後の変化」埼玉県立大宮高等学校楢崎純一
「本校における課題研究の取り組み」和歌山県立桐蔭高等学校嶋田博文
「理数科設置にともなう取り組みと課題について」宮崎県立延岡高等学校黒木和樹
1,「SSHの成果と今後の展望」宮城県第一女子高等学校小松原幸弘
宮城県で歴史のもっとも古い公立女子校で平成14年度SSH校である。これらの授業を通して女
子校で以前は医学系,農学系が多かったが工学・理学系と多方面にわたり進路希望する生徒が増え
た。課題研究は大学と連携した。SSHを終えた今年度は,SPPの支援をうけている。来年度から共
学化が決定し平成22年度には普通科の学区制が廃止され今後の理数科のあり方が問われている。
(普通科200名,理数科80名)
2007年度入試結果の特徴:医学科31名(うち国公立23名内現役12名),歯学部10名(うち現役生7
名)薬学部45名(内現役28名)
理数科の抱える問題点:今年度近隣の男子校が共学化を実施した。来年度の共学化にむけて,準備
18-
化学教育研究会誌39号(2,8年)
中である。校名も変更になり,串徒の進路希望により細かく対応できるよう進学型単位制を取り入
れ特色ある教育課程の展開を目指す。普通科も学区制がなくなり全県一学区となり,理数科の特徴
がさらに失われていく。今年度理数科は定員割れを起こし2時募集を実施した。今後の理数科のあ
り方が問われており,さらに魅力ある理数科,選ばれる理数科としての見直しが迫られている。
2,「本校理数科設置後の経過とSSH導入後の変化」埼玉県立大宮高等学校楢崎純一
昨年創立80周年を迎えた。理数科1学級普遍科8学級からなる。高校野球でも有名である。平成
17年度にSSH校に指定された。SSH事業は英語,体育,家庭科-など他教科と連携しながら進めてい
る。女子枝と男子校が統合したた感校章が2つある。
65分授業の導入・シラパスの作成(平成13年度).2学期制の導入(平成15年)理数科・普通科共に全
県1学区,前期高校入試で総合問題(自校作成問題)を実施,ドイツの学校と姉妹校を提携以後2週
間派遣・受け入れと長期(半年)派遣・受け入れを隔年で実施,平成18年度より隔週土曜授業の導
入(前年度に先生方への希望をとり,時間割に組み込んでいる。その担当者は平日に振り体ととる。
毎月担当を決めて授業公開をかねるため,許可された。運動部の顧問からは不人気である。)1学年
オリエンテーションキャンプ’19年夏季休業1週間短縮,学習合宿実施(2年生希望者110名参加)
13年?16年,19年進学に関する指定枝,高校入試の倍率は普通科,理数科共に県内1位
展望と課題:理数科は原則的に3年間担任持ち上がりである。理数系進学希望者が多い。しかし,科
学に関心が高くても理科系の部活動(物理部,生物部,化学研究部,天文研究部)に入部している
生徒は1クラスあたり1~3人で大半は運動部に所属している。理科系部活の存続が危ぶまれてい
る部もある。授業で行われている課題研究は放課後にもかなりの時間を割く必要があり部活動と
の両立が課題である。1年生へのアンケートで理数科入学者の3G%は中学2年の時に本校受験を決
めている。普通科の大半は中学3年になってから志望校を決めている。都心に3,分と近いにもかか
わらず,難関の国立および私立高校に合格しながらも本校の理数科に入学してくる生徒が数十名い
る。しかし今後中高一貫の学校が多い中で生徒を魅き付リナる特色を打ち出し意欲のある生徒を集
めることが緊急の課題である。
3,本校における課題研究の取り組み」和歌山県立桐蔭高等学校嶋田博文
数理科学科は平成3年4月に2学級で新設された。当初は和歌山県全県区であったが,平成15年度
から学区制が撤廃され普通科と理数科の学力差が若干縮まっている。中学校が19年度に併設型と
して2学級で開校した。現在普通科4クラス,数理科学科2クラス,総合人文科1クラスである。平成
15年にSSHの指定をうiナた゜それ以前も課題研究の科目があったが,3年次に設定してあり数学課
題研究,理科課題研究(物理,化学,生物,地学)との選択科目で,生徒は受験に必要なな数学課
題研究を選択するため,理科の課題研究が成り立っていなかった。SSH指定後は2年生においた。
15年。17年度は週1時間を放課後にぶら下げの形態であった。平成18年度は時間割をA週,B週2つ
作りA週に2時間(1時間はぶら下がり)B過り時間授業1時間(授業の1時間はぶら下がり)とした。
ぶら下がりの時間は他の学科(普通科,総合人文科)は放課後で,理数科のみ授業。
今年度は,理数科の総合学習の時間をなくしA週に2時間,B週に0時間授業1時間とし,他の学科と
放課後を揃えた。課題研究のテーマを別紙に掲載(参考になる実験テーマも多惨いと思います。)
19-
化学教育研究会誌39号(2008年)
4,「理数科設置にともなう取り組みと課題について」宮崎県立延岡高等学校黒木和樹
創立108年のを迎える学校。普通科4クラス,理数科2クラスを設置。理数科は平成6年に設置。
文化祭は例年実施し,1年合唱,2年展示,3年演劇を取り組んでいる。
特色ある学校'作り:
①物理。化学。生物の理科3教科を1年次に全員に履修させる。
②理数科目のハイレベルな授業をTTや少人数で指導する。
③地元大学・企業を始め我が国における最先端の研究所の見学や体験学習を行う学科研修を1年次
に実施する。
④大学移動模擬授業,実験を1年次に3回実施する。
⑤グループ別に研究テーマを決め,長期の研究,実験。演習を含めた「課題研究」を2年次に実施
する。
⑥新聞を読んで見識を深めるNIEや,小論文の指導,また校外のサイエンスイベントへの積極的
に参加させる。
理数科教育課程・学級編成
1年,2年同一教育課程で,自然学級,3年文系希望者については,政経・化学の選択で配慮する。
学級編成は文系大学志望を考慮して1クラスにまとめ成績を均等に調整する。理数科担任会(教頭,
理数科正副主任,理数各学級担任)と課題研究(教頭.課題研究主管,理数科正副主任,関連する
教科代表)より構成。延岡周辺は企業の研究施設が多いいた勘,地域密着型人材育成システムとし
て,7つのプロジェクトを学校行事として行っている。1年次に①NIE②小論文集「やまざく
ら」③大学移動模擬授業(協力機関として大学・報道)④理数科研修(協力機関企業・報道)2年
次で①NIE②小論文集「やまざくら」⑤課題研究(協力機関大学企業。官公庁。報道,サ
ポトープランKIyTutorSystem)⑥ポスターセッション(協力機関大学・企業・報道,サポートプ
ラン多視点評価)⑦研究論文集3年次NIENIEは全クラスに新聞を毎日配布し生徒が切
り取りスクラップして,記事を選んだ理由.考えたことなどを所定の原稿用紙に記入し記事と一緒
に張る。そして担任もしくは副担任に持って行く。小論文集の「やまざくら」は身の回りの様々な
ことに興味。関心を深めることが目的で,図書室やインターネットで調べ小論文形式で作成し冬休
みの宿題として提出し,冊子にまとめて配布。大学移動模擬授業は1年でのみ行い年3回行うこと
を目標としている。理数科研I修は理数科だIナの学校行事で,宮崎県北部の(学校が北部にある)企業
での研修。理数科課題研究の指導教員の持ち時間は1日平均4.8時間から5.94時間と多修い。
また,理科の分科会での指導助言として,文部科学省初等中等教育局教科調査官笹尾幸夫氏より,
発表の内容と研究主題である「夢・挑戦。創造をささえる理数科教育」-生徒の可能性を伸ばす取
り組みを目指して-からずれているとの厳しい指摘がありました。
その他に,懇親会では事務局である香川の先生方と同席で,香川の教育現状を知る事ができまし
た。香川県では,シラバスと中間・期末などの定期考査の進度が合っているかなどを確認するため
に本庁への提出が義務づけられている。また,観音寺第一高等学校の先生は,香川県内の生徒に
呼びかけて生徒を集め、大阪大学の研究室訪問を行っており,それが数年続いている.今年は,大
-20-
化学教育研究会誌39二(2008年)
学病院で手術の現場をモニターで確認しながら,その臭いや雰囲気を体験してきたそうです。その
大学訪問も初めの頃は,個人での開拓で自費であり,大学の先生と知り合いになるのに苦労したそ
うです。現在は,学校側が引率旅費だけを負担してくれているとの事でした。将来は,四国全体に
広めていけたらいいなぁと夢を語っておりました。このような事が沖縄県でもできればもっと生
徒のモチベーションが上がるのではないかと感じました。
化学クラブの研究テーマとして活用できそうなテーマ
和歌山県立桐蔭高等学校の課題研究より
「水槽中のC○D」「メタノールからダイヤモンドを合成」「乳酸菌の働
き」「食品による抗菌作用」「アロエの作用について」「色の違いによる紫
外線の吸収」「場所の違いによる空気中の二酸化炭素の量」「川の水質調
査」「色素電池」「しやぼんだま」「花火の研究」「木酢液」「サファイヤの
合成」「燃料電池」「人工皮膚を作る」「染色に挑戦」「Indigoblue~青は
藍より出でて藍より青し~」「化学構造と色」「振動反応(Briggs-
Rauscher反応)について」「半合成繊維と合成繊維」「カビの研究」「ペ
ットボトルの分解」「ナイロンの合成」「化学発光」「香火~花火に香りを
つける~」
香川県立三本松高校の作品
-21
化学教育研究会誌39二(2008年)
第9回中国・四国。九州地区理数科高等学校課題研究発表大会参加報告
沖縄県立向陽高等学校教諭上間均
平成19年8月16日,17日に福岡県立福岡勤労青少年文化センター(ももちパレス)で行われた第
9回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会について報告したいと思います。この
大会は中国,四国,九州地区理数科設置校が課題研究の授業で取り組んだ探求活動の発表の場とな
っており前回大会は山口県で行われたようです。沖縄からの参加はこれまでなく,向陽高校が初め
ての参加でした。大会運営は,各県持ち回りで中国・四国・九州地区理数科高等学校長会主催とな
っております。日程と内容は次の通りでした。
日程
8月16日(木)11:00~16:00ステージ発表リハーサルももちパレス
14:00~16:00ボスターセツシヨン準備ももちパレス
18:00~19:30生徒交流会アークホテル博多ロイヤル2階
19:30~21:00情報交換会アークホテル博多ロイヤル3階
17日(金)9:00~16:30課題研究発表大会ももちパレス
生徒交流会について
参加人数は約1CO名で福岡県の生徒が司会を進行をつとめており,先生方は裏方に回っておりま
した。北から順に1分間程度の学校紹介を行ってました。料理の量は2500円程度の食事でした。
情報交換会について
参加人数は約40名の先生方か参加しておりました。司会進行は,事務
局校の嘉穂高校の教頭先生が行っており,各学校での課題研究の取り組み
状況や学校紹介をそれぞれ-分程度で発表しました。
鑑蕊liI翻蕊護尻、鍔1吉Z唇.
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課題研究発表大会について
ステージ発表は,16チームの発表があり,ポスターセッション
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では,39チームの参加でした。ステージ発表では,開催県の福岡
県から2チーム,熊本(2),愛媛(2),香川,岡山,大分,鹿児島,
長崎,島根,山口,鳥取,佐賀,高知の各県から1チームでした。
各県の理数科設置校数によってステージ発表数の枠があるよう
です。また,ポスターセッションの部は沖縄(2),鹿児島(1),熊本
(2),大分(1),佐賀(2),長崎(8),愛媛(1),香川(2),高知(1),岡
山(11),鳥取(1),山口(1),福岡(5),広島(1)の参加でした。
次年度(平成20年)の第10回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会は沖縄で行
われ,本校が事務局なりますが理数科職員並びに他の職員の協力と,県内の理数科設置校の協力で
第1o回大会が成功裡に終える事ができたらと思います。
22
化学教育研究会誌39二(2008年)
平成19年度研究ノート編集会議参加報告書
那覇西高等学校教諭宜保久子
研究ノートは九州高等学校理科教育研究会(九高理)が編集した副教材である。毎年、九州各県
の教師で問題や内容の検討を行い、生徒の自学自習に適した副読本になることを目的として作成さ
れている。今年度の編集会議は、平成19年8月1日~8月3日の3日間、福岡市の「福岡リーセントホ
テル|で行われた。
1:編集会議の日程
2日目(8月2日)
1日目(8月1日)
1420C~15:00
オリエンテーション
7230~8:30朝倉
朝食
15:00~18:00
編集作業
9200~11:30
I82GD~I92CO
夕食
11:30~12:30
尽食
192⑪。~21:0口
編集作業
1320,~18:00
編集作業
編集作業
3日目(8月3日)
7:30~8:301朝食
9200~12幻、
編集作業
一一
18:00~20:3D
懇親会
2:編集作業の内容
理科総合A研究ノートの科学の分野、化学I研究ノートおよび化学Ⅱ研究ノートの内容に関し
て問題や内容の検討を行った。
事前に編集会議参加者に、問題の追加、誤字・脱字や解答ミスなどの確認の依頼があり、それに
従って改善点や出題問題の変更などの検討を行う。さらに、化学I研究ノートに関しては、有機
化学分野および化学反応と熱の分野についての問題を見直し、化学Ⅱ研究ノートの関しては、化
学平衡に関する問題と問題数の検討を行った。
以下の基本方針に沿って検討を行った.
(1)自学自習に適する副読本にする。
(2)解答解説を丁寧にする。
編集を行っている中で出てきた意見
<、’
1234
jjjj
くくくく
構成の仕方を工夫する必要がある。
類似の問題は精選を行う必要があ巻。
解説が不適切な部分がある。解答ミスがある。
昨年度、訂正、追加した内容で印刷の時点でミスがある。
-23-
化学教育研究会誌39号に0。8年)
(5)データを電子化し共有することで活用の幅が広がるのではないか編集の際に出てきた意見
に関す愚答え
(1)多くの問題を掲載したい②で、白紙の部分を作らないようにしている。また、カラー印刷
にすると定価に影響が出る。
(2)類似の問題を精選したいが、似た問題をこなすことで力を付けさせたい。
(3)解答解説のミスはゼロにすべきである。データを印刷業者入力するたびに、ミスが生じて
いる。最終印刷に入る前に入念なチェックを行う必要がある。
(4)編集会議で訂正、追加をした問題等に入力ミスが生じないように、本印刷前にチェックを
行う。
(5)将来的には、電子化にしたい。
まとめ役の考え方が、編集作業の流れを決定している。問題の精選を行うころで、研究ノート
を採用する学校も増えると思われる。会議に参加して意見を述べることで、問題を少し変更して
もらえる。時には、意見が合わずに気まずい雰囲気になるが、各県の教諭が、生徒のことを第1に
考えて討論している証だと感じた。
3:研究ノート編集に関する課題
毎年、副読本として採用する冊数が減少していることが大きな問題である。他社の問題集に劣
る事がなく使用者を増加させることが今後の課題である。各県の利用者を始め関係者の意見を
取り入れる必要がある。
4:最後に
編集会議以外で多くの人との出会いがあり、県を超え、科目を超えて共有することがあり良か
った。今後も、改訂すべき点は多くあると思う。有意義な時間を過ごしたい方は、是非参加して
欲しい。
今年度、研究ノートを採用して感じた点について意見を寄せて頂いた首里高校の化学職員へ感
謝する。
24-
_-一---や字-回Ⅱ-----
化学教育研究会誌39号(2008年)
平成19年度沖縄県高等学校化学教育研究会
第訂回宿泊研修会
曰時:平成19年11月9日(金)・’0日(士)
場所:沖縄国民年金健康センターサンセット美浜
研修日程
11月9日(金)
15:00~15:30
受け付け
15:30~15:40
開会式
講演
1524,~l7p0
l7nD~17:15
『沖縄のポテンシャリティーを求めて
-森の生産力を中心に-」
琉球大学理学部海洋自然科学科渡久山章
休息
123
17:15~1340
先生
研究集録化学の実験と指導
全国理科教育大会参加報告
九高理長崎大会参加報告
奥間朝春先生
宮城政美(名護商工高校)
久田美智子(美来工科高校)
情報交換
L平成19年度青少年科学作品展について
2.琉大フォーラム
3.そ鰯他
18:49~l9pD
事務連絡。休息。移動
1g2pD~21:00
夕食・祝賀会。激励会・懇親会
11月10日(士)
8200~8:50
朝食
L研究ノート編集会議参加報告宜保久子(那覇西高校)
9盲。⑪~1(〕:3D
2.実験紹介
3.研究協議
10:30~10:45
休憩
10:45~11:15
各支部報告
11:15~11:45
初任者研修報告
前泊聡(北中城高校)
伊佐香織里(那覇西高校)
喜久川美穂(糸満高校)
11245~l220D
開会式
-25
石川千秋(首里東高校)
瀬利宗司(知念高校)
.’
☆実験コーナー☆
化学教育研究会誌39二(2008年)
祝賀会・激励会・懇親会(初日)19:00~21:00
プログラム司会(事務局)
1.会長あいさつ
2.昇任者及び行政への移動者あいさつ
3.退職者紹介、あいさつ
4.新会員紹介、あいさつ
5.懇親
退職者(平成18年度)
與那原苓子先生(開邦高校校長)
宇地原幸子先生(知念高校教諭)
安里麗子先生(コザ高校教諭)
玉城正信先生(浦添工業高校教諭)
新垣進先生(南部商業高校教諭)
昇任者及び行政への移動(平成19年度)
大嶺和男先生(総合教育センター所長)
新規採用者(平成19年度)
前泊聡(北中城高校)
瀬利宗司(知念高校)
石川千秋(首里東高校)
喜久川美穂(糸満高校)
講演「沖縄のPotentialityを求めて-
森の生産力を中心に-」
講師琉球大学理学部渡久山章先生
26-
伊佐香織里(那覇西高校)
化学教育研究会誌39二(2008年)
第37回宿泊研修始開会式(1日目、金)
崎原盛吉会長挨拶
九高理大会報告
全国理科大会報告
全国理科大会報告
琉大宇地原先生
久田美智子先生(未来工科)宮城政美先生(名護商工)&
新垣なおみ先生(宜野湾)
☆実験コーナー☆
弓.二F雨戸;罪プ篭壼琴霜〕鴎驍亟FF可
 ̄5-P5田。杵山。 ̄涙
囮
簡易型気体発生装置工夫を凝らした実験コーナー点字の周期表&電子配置
☆夜の部~42名の先生方が参加しました☆
Myブーム
お互い競い合ってこそだな…
27
蕊
まずは乾杯~
丘一~▽7軒目-万
化学教育研究会誌39二(2008年)
蕊
皆のもの聞け~い…。みんなで力を合わせて研究会を盛り上げて行こうのう~
研修2日目(日)
鱗
、曝露
I
職>↓八雲i蕊i蕊iiII
黙点繍ir1rj1kA雄
コロョ百
上間均先生(南部支部)
■
伊良皆利奈先生(八重山支部)長門貴子先生(那覇支部)
☆新規採用のフレッシュメンバーです☆
初任研研修報告をしま~す。
伊佐香織里先生(那覇西)
瀬利宗司先生(知念)
石川千秋先生(首里東)
喜久川美穂先生(糸満)
前泊聡先生(北中城)
化学研究会、若手もベテランも力を合わせて盛り上げて切瑳琢磨して頑張っていきましょう
-28-
化学教育研究会誌39号(2008年)
第30回青少年科学作品展公開実験報告
小禄高等学校宮城真二
今年の科学作品展は2月の9日(土)・10日(日)に行われました。今回は第30回の記念大会と
いう事もあり、北野大教授の公演(「科学が作る未来の美ら島」1月27日)やプラネタリウムのコ
ーナーが設置されました。公開実験という名称も、チャレンジ実験コーナーと名称を変え、より内
容にあった親しみやすい名称になりました。実験テーマは昨年度の5つから4つになり、1テーマ
減りましたが、次回は再び5つのテーマに戻る予定です。今回も各実験の担当責任者の先生がうま
点仕切り、皆さんのご協力の下無事終えることができました。チャレンジ実験コーナーは多くの子
供たちの参加があり、大人気でした。参加していただきました先生方、生徒のみなさん、本当にお
疲れさまです。
参加者、人数、実験項目をまとめました。
担当者
実験項目
生徒人数
〒~rEF
◎高嶺朝一郎、富永喜一郎(球陽)真栄平司(那覇)
1
鉄のさびであっ 濱川教、東新川尚実(開邦)宮城真三(小禄)佐々木智美,
たまろう
古謝悠子(昭薬附)新垣ゆう子、石川千秋(首里東)
1412
島袋正志(北農)
2
3
4
液`体窒素で
遊ぼう
スーパーポール
つくり
プラスチック板で
遊ぼう
◎久山伸、宮城栄太(豊見城)伊芸俊(陽明)
比嘉峰士(宜野座)仲本勝也(与勝)上問均(向陽)
長濱志保(浦添)神里正大、大城学(那覇)
2814
◎山口重則(浦工)◎與那嶺由紀子、仲本陽兵(南風原)
上原夕佳(名護)知念麻紀(北谷)宮城政美(名護商下)
崎浜桂(読谷〉浦崎友子、大城伸明(辺土名)
新里みゆき(神水)
17112
O親泊亮二(球陽)前泊聡、浜口忠俊(北中城)
宮平壮(浦添)新城秀樹(泊)祖慶良作(読谷)池原昇
(嘉手納)長門貴子(那覇)大城尚、喜久川美穂(糸満)
121口
1,チャレンジ実験コーナーの実験内容
1鉄のさびであったまろう
(1)実験内容
さびの酸化反応は発熱反応であり、この性質を利用して身近な材料を用いて
『手作りカイロ」を作る。
(2)用意するもの
5%食塩水、活性炭、鉄粉、鹿沼十、ビーカー、ガラス棒、ポリスポイト薬さじ、
ビニール袋、お茶フィルター、キッチンペーパー、バケツ、割り箸
(3)実験方法
①ジッパー付きのビニール袋を押すピンを用い1Qヵ所ほど小さな穴を開ける。
②サラダボールに大さじ4杯の鹿沼土と活性炭159を入れて細かくつぶす。
②②のサラダボールの混合物をジッパー付きビニール袋に入れ、5%食塩水5mlを少しずつ滴
下しながら入れよくこれる。
④③のビニール袋に鉄粉を大さじ2杯(309)を入れる。
-29
化学教育研究会誌39号(2008年)
⑤中身がこぼれないようにジッパーを閉じさらにお茶フィルターで包み完成。
2液体窒素で遊ぼう
(1)実験内容
プラスチックボールや草花,気体の酸素。二酸化炭素等を液体窒素で冷却し,その様子を体
感させることによって,日常生活では体験できない-196℃の世界に触れてもらい,物質の状
態変化や低温の世界に興味を持たせる。
(2)用意するもの
液体窒素,液体窒素,保存容器,草花,実験用気体〔CO2,○21ゴム風船,鋼管1m,マシ
ュマロゴムボール,透明ジュワー瓶,クリプトン電球,発泡スチロールカップ,革手袋,割
り箸,試験管.細いチューブ,太い輪ゴム,ビニール袋,大型ピンセット,杓子,その他
(3)実験方法
①液体窒素を透明デュワー瓶や発砲スチロールカップに入れてみよう。
②草花を液体窒素に入れ,充分冷やしたあと,手袋をして握ってみよう。
③クリプトン球を液体窒素で冷却すると内部に何が見られるだろうか。
④ゴムボールを冷却し,床にぶつけてみよう。
⑤銅管の一方の端を液体窒素に入れてみよう。
⑥液体窒素に太い輪ゴムを入れてみよう。
⑦液体窒素にふくらませたゴム風船を入れたり,出したりしてみよう。
⑧マシュマロを液体窒素で冷やしてみよう。
⑨液体窒素の中に一瞬だけ手を入れてみよう。
⑩ビニール袋に液体窒素を入れ袋の口をふさいでみよう。
⑪酸素や二酸化炭素を液体窒素で冷やしてみよう。
⑫液体窒素を床にこぼしてみよう。
3スーパーボールつくり
(1)実験内容
洗濯②り(PVAが成分のもの)に食塩を加えてスーパーポールを作る。
(2)用意するも⑳:
洗濯のり(PVAが成分)、食塩、食用色素、プラスチックのコップ、
割りばしキッチンペーパーバケツ
(3)実験方法
①コップに洗濯のり約6,9を取り、食用色素少量と食塩約259を加え、割りばしでかるく混
ぜます。
②固まり始めたら取り出して、手で形を整えます
(このとき水が出るのでバケツ砂上で行うこと。)
③キッチンペーパーで包んで水気を取ります。
4プラスチック板で遊ぼう
(1)実験内容
プラスチック板を加熱するとちぢむという性質を利用して、キーホルダーを作る。プラスチッ
ク板として弁当箱のブタを使い、それに絵を描いてオーブントースターで加熱する。
(2)用意するもの
弁当箱のブタ、油性ペン、電気オーブントースター、はさみ、アルミホイル
コルクポード、ひも(キーホルダーチェーンなど)、ピンセット
(3)実験方法
①弁当箱のブタにマジックで絵を描く。
②ひもを通す穴をパンチで開げておく。
③アルミホイルを敷いたオーブントースターに入れ、加熱する。絵を描いたブタがちぢむ。
(5秒程度でちぢみが止まる)
④ちぢんでブタを取り出す。熱いので注意11(ピンセットを使うか、アルミホイルごと引き
出す)
⑤平らなもの(コルクボードや厚い雑誌など)ではさみ、そりを直す。
⑥冷えたらひもやキーホルダーチェーンなどを取り付けて完成。
30-
ユ
一一一一凸一
化学教育研究会誌39号(2008年)
2,第30回青少年科学作品展公開実験を終えての反省
・職員。生徒の参加が多く大変助かった。
・活性炭の取り扱いが大変なので、改良が必要(鉄のさびであったまろうより)
・以前は弁当箱の半分を捨てたり、切りくずが多かったりと環境教育の面で問題があったが、
今回は無駄な部分をなくし有意義な工作と捉える事ができる実験であった。(プラスチック板
で遊ぼうより)
・スペースが狭くなった分、混雑がひどくなり人数がこなせなくて材料が余った。人の流れ
をスムーズにする工夫が必要だと感じた。
・人が殺到するので、入場制限をして対応した。入場に閏する案内板を作成しておくとよい
と思う。
・今回の配布物のスタッフジャンパーは、生徒も教師も白衣の代わりとして着用してとても
良かった。
。各実験コーナーに配置する生徒はできるだげ同じ学校の生徒がいいのでは。
・実験の内容が前回と同じだったので、変化がほしい。
.「液体窒素で遊ぼう」で凍傷を負った子供が出たため、実験内容に制限が出てしまった。担
当職員・生徒へは、安全面に対する細かい指導が必要だと感じた。
。実験の担当に特定の人が割り当てられている感じがするので、持ち回りにしてほしい。
・実験項目の見直しについては、毎年1つは入れ替えるような体制を作った方が良いと思いま
す。支部に引き受けてもらう、あるいは教材開発ということで初任研、5年研、10年研②教員
に頼む、あるいは公募して検討グループを立ち上げるなど、いろんな方法を検討してはどうで
しょうか?
3,次年度の公開実験テーマ案
・酢酸ナトリウムを使った「つかいすてないカイロ」
・風船をレモンの皮の汁で割る
,焼きそばの実験(紫キャベツやウコン)
4,まとめ
沖縄青少年科学作品展は今回、第30回の記念大会を迎え、メディアを通しての宣伝や学校への呼
びかげが多く行われました。そのおかげでもあると思うが、生徒・教師の参加が非常に多く理科に
関する関心の高さが感じられてとてもうれしかった。主催者側の沖縄電力さんも前回の反省を生
かして、昼食の件や名札の件など改善されていてよかったと思います。
チャレンジ実験コーナーも盛況で、生徒達が中心になって子供たちに実験をさせ》畠姿には感動しま
した。今回は液体窒素の実験で子供が液体窒素を手の中でためて凍傷になる事故がありました。
幸い水ぶくれ程度の軽症でした。実験には危険は付き物ないで、安全面などにも更に気を付けてい
く必要性を改めて感じました。また、各実験についての簡単な説明を書いた資料も準備して、参
加した人達に配ったことも、この場で終わりではなく、家に帰って実験してみたり、こども達の何
故?という疑問に応える意味でも非常に良かったと思います。
科学作品展はこれからも子供たちに科学の不思議、理科の楽しさをつたえる大きなイベントして発
展してほしいです。我々教師も』情報交換をしたり、実験に夢中になって取り組む子供たちから理科
教育に対するエネルギー蓬もらい、理科教育に対する初心に帰るいい機会にしたいものです。その
ためにより多く教師に参加してもらい、いろんな意見を反映して、毎年毎年趣向を凝らしたチャ
レンジ実験が行えるようにしたいと思います。今後とも教師にとっても、楽しく勉強になるイベン
トとしてこの科学作品展を盛り上げて行きましょう。
最後に、各実験の担当責任者のみなさん本当に準備から当日までお疲れ様でした。ありがとうご
ざいます。参加してくださったみなさんにも感謝します。また次回も楽しく頑張りましょう!
31
化学教育研究会誌39二(2008年)
第30回青少年科学作品展の様子
液体窒素で遊ぼう
スーパーボール
プラスチック板で遊ぼう
鉄のさびであったまろう
サイエンスショー
■
吐一ロョ
i il il 1l il l1iN1Milili 鐵
-32
■b■‐■---F1-ミーヘも--~
化挙教盲研究会誌39号(2008年)
平成釦年度活動計画(案)
沖縄県高等学校化学教育研究会
年
20年
活動内容
月日
5月1日
第1回役員及び代議員会(於:球陽高校)
平成20年度総会について
平成19年度決算報告について
平成20年度予算案について
平成20年度役員改正について
その他
5月9日 沖高理総会
5月9日 化学教育研究会定期総会(於:総合教育センター)
7月31日
~1日
第47回九州高等学校理科教育研究会鹿児島大会
意見発表者大城学(那覇高校)
参加者儀間清浩(教育センター。研究会派遣)
8月7日 全国理科教育大会神奈川大会
~8日
参加者長濱志保(浦添高校・沖高理派遣)
上原夕佳(名護高校・研究会派遣)
8月7日
8月7日 研究ノート編集委員会(於:福岡市)
~8日
9月19日
参加者:伊良皆利奈(那覇高校)
第2回役員及び代議員会(於:球陽高校)
宿泊研修会について
10月18日 第32回沖縄県高等学校総合文化祭
~19日 第48回沖縄県生徒科.学賞作品展併催
11月14日
1月14日第38回化学教育研究会宿泊研修会(於:琉大理学部及び50周年記念会館)
~15日
~15日講演|「小さな化学実験、大きな成果」放送大学副学長荻野博
研究発表大城学(那覇高校)
全国理科教育大会報告長濱志保(浦添高校)・上原夕佳(名護高校)
九州理科教育研究会報告儀間清浩(教育センター)
九州研究ノート編集委員会報告伊良皆利奈(那覇高校)
初任者研修報告神里正太(豊見城南高校)、金城尚美(豊見城高校)
九高理大会(平成21年度沖縄大会に向けて)
各支部報告
2月上旬第31回青少年科学作品展公開実験担当者会議・第3回代議員会(於:球陽高校)
21年
2月9日第31回青少年科学作品展(於:浦添市民体育館)
~10日
-33-
昨LLP-+L二
■■■-ロ■■-回■司一=--ロー・ロー■Pロロ.-ワ■- ̄画
--P■蚕室▼ ̄= ̄ ̄豆一=
Ⅲ、授業方法改善・クラブ活動に
関する報告・紹介
化学教育研究会誌39二(2008年)
化学分野におけるスーパーサイエンスハイスクールの取り組み
開邦高等学校濱川敦
1はじめに
本校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業は,2008(H20)年度には7年目を迎える。化学
分野において,今年どのような取り組みをしたのか概要を説明する。
2理数探究
表理数探究前期の化学分野研究テーマ
(1)前期(4月~12月)
理数探究前期における化学分野は,当初
14テーマでスタートした。その後,金属樹
研究テーマ
有機化合物の起電力~燃料電池~
関連のテーマを統合するなどして,最終的
に表にある8テーマとなった。作品展とあ
金属樹
るのは,それぞれ10月の沖縄県生徒科学賞
ケミカルガーデン
作品展,2月の沖縄青少年科学作品展への出
家庭月]排水の浄化方法を探る
家庭用排水の浄化方法を探る
品状況を表す。いくつかのテーマについて
牛乳プラスチック
紹介する。
「有機化合物の起電力~燃料電池~」は,
中和法による石鹸
I1Jif::絃に:天る7i鹸
エタノールやアセトアルデヒド,酢酸とい
振動反応
った有機化合物8種類について,水酸化カリ
化学実験ビデオ
化学実験吟デオ
ウム水溶液と組合わせてダニエル電池によ
く似た装置をつくり,電圧を測定するもの
で,有機化合物の酸化還元反応と電池反応を総合的に考察しよ
うとしたものである(図1)。本校で12月に開催したSSH研究発表
会では,化学代表として発表を行ない,さらに研究を継続して3
学期の放課後や春休みも意欲的に実験を行なった。
「金属樹」は昨年度に引き続き,イオン化傾向による金属樹の
平面上の結晶成長について研究するもので,今回は,シミュレー
ションプログラムのエクセルVBAの書き換えや,フラクタル解
析を用いた分析にも挑戦したが,なかなか難しく中途半端に終
わってしまった。
人数誹簾
人数賞作11};展
KIi徒科学
青少年科
宵少膠$科
学作IifI膿
学作品展
1liI1節
出品
人
入選
6
入選
1
入選
2
11
入選
2
出品入選
3
出品
入選
3
図1理数探究
「家庭用排水の浄化方法を探る」は,上の2つの作品展には出品していないが,沖縄大学のジュニ
ア研究支援を受け,2月の研究発表会に参加した。「環境コスト」の観点で考察を行なったため,行
き詰まることも多かったが,そのたびに新しいアイデアに挑戦したことが発表会でも評価されてい
た。
「牛乳プラスチック」は,関連実験としてポリ乳酸の合成を試み,塩化亜鉛水溶液を触媒として
乳酸の固形化に成功した。しかし,時間をおくと再び融解したり,プラスチックとしての性質をど
う調べるか等,多くの課題が残った。
「化学実験ビデオ」は,研究会発行の実験ノートに掲載されている実験を行ない,そのビデオデ
ータベースづくりに取り組んだものである。
どの研究も,SSH研究発表会でポスター発表を行なったが,青少年科学作品展に向けたポスターの
手直しやレポート準備に十分な時間をかけることができず,!悔いの残る結果となった。どんなに実
験を一生懸命やっても,当事者や直接見た者にしか分からないようでは評価してもらえない。作品
展を目標に研究を行なうわけではないが,研究内容や成果を,読んだ人に理解してもらえるような
レポート,ポスター等を生徒に作らせるための支援を行なっていく必要がある。
(2)後期(1月~3月)
後期は,授業時数が5回10時間ほどしかなく,個別にテーマを決める余裕がなかったので,主に
市販の化学実験パックを用いて「振動反応」の実験を行った。別途オキシドールが入り用だが,実
35
化学教育研究会誌39号(2008年)
験パックだけで,振動反応,脱色剤,時計反応,振動反応の電位変化,変色のメカニズム等i合計
14種類の実験を行うことができる。マニュアルどおりに実験をやるだけでは物足りないだろうと
いうことで,レポートと発表の2つの課題を課した。ところが実際に始めてみるとなかなかうまく
いかない。特に最後の実験5「変色のメカニズム」を調べるために,順序を確認しながら試薬を加
えていくのだが,19名の生徒が2回以上やっても成功しない。オキシドールの濃度に問題があるの
かと,何回か調製しなおしたがどうしても変化が見られない。発表2日前に,生徒が実験をやり直
して原因を突き止めたいと言って来たので,念のためにマニュアルを確認しようということになっ
た。よく読んでみると,マロン酸を続けて2回加えることになっているが,スルファミン酸が出て
こず,どうもおかしい。さらに,パックに同梱されていたもう1冊の英語マニュアルを見てみると,
何と初めに加えるのはスルファミン酸とある。これでは,何回やってもうまくいくわけがない。
「すべてを疑え」と言った先人がいたが,とてもよい教訓となった。
3サイエンス教室
7月30日に実施したサイエンス教室では,化学だけで小学生教
室19名,中学生教室16名と,昨年を上回る参加があった。「トラ
イアイアン」と題し,鉄にちなんだ次の実験を行なった(図2)。
・シュウ酸鉄の空気酸化や,スチールウールの電流による燃焼。
・硫酸鉄(Ⅱ)水溶液と過酸化水素水を混合して発生する酸素中
での鉄線の燃焼。
・リン酸水溶液と過酸化水素水の混合液中の鉄線の振動的反応。
・塩化鉄(Ⅲ)水溶液によるフェノール類を含む商品(メンソレー
ダム,イボコロリ,お茶等)との呈色反応。図2サイエンス教室
実験では理数科1学年の生徒8名がアシスタントをつとめ,子どもたちの実験を支援した。事後
アンケートには「実験の内容説明は一つ一つ先生にやってもらいたかった。よくわからないで進ん
でいく感じがあり、何がどうなってこうなる…という説明がはっきりしなかったと思う。学生さん
は良くやってくれました。」「最初はうまくできなかったけど、みんなとやれてたのしかった。おれ
 ̄さんたちもやさしかった。次は友だちもいっしょに行きたいです。」といったコメントが寄せら
れた。
4おわりに
化学分野の取り組みとしては,左巻健男先生を招いてのサイエンスセミナー「ものが燃えるとど
うなるの?」等もあったが,詳細は別の機会にゆずる。SSHの成果の1つに,サイエンス教室でア
シスタントをつとめた生徒を中心に12名の生徒が科学部に入り,2月頃から活動を始めたいること
があげられる。うち7名は化学分野の研究を希望しており,来年度も充実した理数探究になりそう
である。
36-
_」 ̄Ⅱ_--
化学教育研究会誌39号(2008年〕
沖縄県立総合教育センター後期長期研修員第41集研究集録20,7年3月く化学>
構造式1こつ(】て理解を深める指導の工夫
一身の回りにある有機化合物と構造式を示す模型の活用を通して-
沖縄県立美来工科高等学校教諭久田美智子
Iテーマ設定の理由
高等学校学習指導要領では「化学I」の目標に「化学的な事物。現象についての観察,実験など
を行い,自然に対する関心や探究心を高め,化学的に探究する能力と態度を育てるとともに基本的
な概念や原理・法則を理解させ,科学的な自然観を育成する」とあり.化学的な探究の過程が重視
されている。
有機化合物は炭素原子の結合を中心とした骨格構造をもち,それに性質を決める原子団などが結
合しているものもある。炭素以外に水素,酸素,窒素‘硫黄,ハロゲンなど少数の元素から構成さ
れているが,有機化合物の種類はきわiもて多い。身の回りには食べ物,衣類,プラスチック類,医
薬品など有機化合物が数多く存在し,それらが日常生活と深く関わっており,また,私達の体も有
機化合物からできている。ところが。生徒は有機化合物の名前や性質,反応等に関する認識が不足
している。そこで,生徒の興味。関心を高めることが必要であり,そのためには実際に身の回りに
ある。有機化合物を調べさせることが効果的だと考える。
有機化合物砂性質や反応を理解させるには,分子式や示性式だけでは不十分であるが,分子をつ
くっている原子どうしの結びつき方を示した構造式を用いて思考させると容易である。しかし,生
徒は構造式を書くことが苦手という実態がある。そこで,まず導入段階で立体的な角度をもつ分子
構造の模型を活用し,分子の形を具体的にイメージさせる。原子どうしの結合においても単に記憶
させるだけでなく,構造式を示す模型を用いて生徒自身に作業させることで分子の構造を理解させ
る。その後,観察,実験の探究活動を通しながら有機化合物の性質や反応を分子の構造と結びつ
けて概念的に思考させるという段階的指導が必要である。
本研究では身の回りにある有機化合物を活用することによって生徒の興味。関心を高ぬるとと
もに,構造式を示す模型などを活用し,学習を展開する。さらに観察,実験を通した探究活動を行
い,構造式が表す分子の構造,性質,反応について理解を深めさせたいと考え,本テーマを設定し
た。
く研究仮説>
「有機化合物の特徴と分類」の単元において,身の回りにある有機化合物を活用することによって
生徒の興味・関心を高め,構造式を示す模型を活用した学習を展開し,さらに観察,実験を行わせ
ることにより,構造式が表す分子の構造,性質,反応について理解を深めさせることができるであ
ろう。
Ⅱ研究内容
1仮説検証のための手だてと方法
(1)検証の手だて
①生徒の興味・関心を高め愚た釣に,身の回りにある有機化合物を活用する。
②分子の形について理解させるために,分子構造槙型を製作し活用する。
-37-
化学教育研究会誌39二(2008年)
③構造式が表す分子の構造,性質反応を理解させるために構造式を示す模型を製作し活用する
④有機化合物の性質や反応を考えさせるために,付加反応や燃焼の実験を取り入れる。
(2)検証の方法
①事前のアンケート分析と授業後の感想から生徒の変容を分析する。
②ワークシート,自己評価,プレテストポストテストから生徒の変容を分析する。
2生徒の実態調査と分析
(1)目的
||
蕊議譲蕊鍵
:鑿:讓鑿;1鑿讓蕊蕊311
iljilM
聰(劃
アンケートにより化学に対する興味・関心や有機化合
ZS
物についての知識を調査し今後の授業設計への基礎資料
とする
020406080100
口血逹□どちらか」乱’5とj【芒■どちらU、とルャラ&】判’1団塊、
(2)対象および実施期日
図1あなたは化学が好きですか
対象:沖縄県立美来工科高等学校第
1
2学年化学I選択者(男子26人)
法則を使って問題を解くことが苦手
実施期日:平成18年10月30日法則まつ’
化学的な現象に=
化学的な現象について考えることが苦手
化学の知識を覚えることが苦手
(3)調査結果と考察化学の釘
計算が苦手
「あなたは化学が好きですか」という質問に
自然や化学I
自然や化学的な現象に興味がない
観察,実験が嫌い
対し「てどちらかというと嫌い」53%「嫌い」
146
声
27
23
0204060BO100船
12%と答えている(図l)。さらにそれらの生
図
図2化学が嫌いな理由(重複解答)
徒は「なぜ化学が嫌いなのですか」という質問
に対して「法則を使って問題を解くことが苦手,だから」
H-O-H
46%「化学的な現象について考える,図2化学が嫌いな理由
(重複解答)ことが苦手だから」27%「化学の知識を覚え,る
H-N-H
l
OEC=0
また,-学期学習した無機物質の「分子式や分子モデルを
見て構造式を記入しなさい」という問題に対して,にH-o
-Hおいては50%の正解率で,その他の構造式についても
低い正解率であった。さらに,やを二重結合や三重結合○
「お酒に入っている成分は何ですか」など,有機化合物名
を答える問題では「(エチル)アルコール」は88%の生徒が答
え,られたのに対し,メタンやポリスチレンなどについては
認識が深くないことが分かった。反面,本校の生徒は溶接
の実習でアセチレンを使っているので一般的にはあまり知
られていない「アセチレン」を35%が答えられた(図4)。
「その他知っている有機化合物名をあげなさい」という問
題に対しても,身の回りに食べ物,衣類など数多くの有機化
合物があるにも関わらず,4人がプラスチックを記入した程
度であまり記入できなかった。「酢酸とエタノールの違いは
38-
蝿n9H3d
臘囮蕊
NiliNliNlI§11蕊、SSI、蕊鞠5
020406080100%
田正解図結合のまちがい国誤答□無答
図3構造式を記入する問題
】88
アルコールh:::::::::::::;::;:::::::::::::::::::::::::::::
涛皿
0■
42%と46%いた(図3)。
藻、6爵J、
函蕊§蕊:蕊璽2ミミミ!§蕊iN4騨鍔39
!§§§§ミミミ42蕊ミミミミミミ難fi:;!:.:.罰9
■-■
=C=○N=Nではなく単結合で記入した生徒がそれぞれ
N
N
だから」4%は少ない(図2)。
錘蕊:§i諺il騨鱗灘5騨蕊灘!
露謹幽l蓋蕊.、露15§目I::..:::!;154
H
ことが苦手だから」23%と答えている。しかし「自然や化
学的な現象に興味がないから」12%や「観察,実験が嫌い
騨憲蕊i画1轤繍鑓|:字苧添司読;!:
蕊蕊園蕊蕊蕊騒|蕊蕊割6
12
020406080100%
図4有機化合物名を記入する問題
名前震|,
酸とアルロールの違L、鰯''2
においi4
O2040608010096
図5酢酸とエタノールの違い
化学教育研究会誌39二(2008年)
何だと思いますか」という問題に対して「名前」15%「酸とアルコールの違い」12%など性,,
質や反応をあまり具体的に記入できなかった(図5)。
以上のことから,実際に身の回りにある有機化合物を活用しながら興味・関心を高める学習を
展開する必要があると考える。また,生徒は化学に対して全く興味・関心がないわけではなく,
基本的な概念や原理・法則を理解することが難しいことから化学という科目を苦手としているこ
とがわかる。そこで,概念的な思考を必要とする原子どうしの結合を指導する際,模型の活用を
図ることによって分子の構造をイメージさせ,さらに観察,実験の探究活動を通して,有機化合
物の性質,反応を理解させることが必要である。
3素材研究
(1)有機化合物でできた製品の収集
有機化合物は数が多く,日常生活と深く関わっているこ
詞「了L…。……、………………『鞍…
とを理解させ,生徒の興味・関心を高めるために有機化合物
カード表
でできた製品を収集した。
塩化ビニル製のパイプ,ナイロン製のストッキングなど
身の回りにある有機化合物でできた製品を収集した。小さ
くて安全な製品はそのまま袋に入れ,その成分として含ま
れる有機化物名を表示したカードを添えた。袋に入れるこ
とができない大きな製品は写真を撮り,それぞれの写真の
裏にその成分として含まれる有機化物名を表示したカード
を用意した(図6)。
33種類のカードが入っている
図6有機化合物セット
有機化合物でできた製品を生徒に観察させた。
そのセットを4人に1つ準備し,有機化合物でできた製H
(2)分子構造模型の製作
鑑iiimiJiiiiIiiifiilii■lilPiIi蕊蕊Ⅱ
109.5゜
発泡スチ
ロール球
讓驚iiljiijLiiiiiili蕊蕊
塩化ビニルホース
藤 尋
瀧
アクリル板
-39
切り抜く
化学教苣研舞会誌39号(2口08年)
た釣に容易に原子どうしを結びつけることができ価標を動かすことができる構造式を示す模
型を生徒用と演示用の2種類製作した。特に価標の数が4である炭素原子(半径1.5cm)の構造式
を示す模型の製作にC工夫を図った(図9)。
構造式を示す模型は,面ファスナーを使った価標によって,原子と原子を結合したり,別の原
子に置き換えることが容易である。炭素原子の構造式を示す模型の価標は,鳩目で留めているた
め動かすごCとが可能で,さらに挟まった中のポリスチレン製の円盤を回転させることができる
ので,単結合,二重結合,=重結合に変形できる。また,ジクロロメタンの塩素原子が炭素原子
の価標のどちCHC1Cl22Cらに位置しても同じ構造式だと理解させるためには,これまでは
立体構造の模型でしか教えていなかったが,この構造式を示す模型では平面でも価標を交差する
ことによって指導できる(図10)。生徒が分子の構造を構造式を示す模型で表現し,そのままの形
で構造式として記入したり.反応を原子間の結合で思考することができる。生徒用の構造式を示
す模型は2人に1つのセットを準備した。教師用は炭素原子が半径8cmの大きな構造式を示す
模型を磁石で黒板に貼って教授できるように製作したが,両面のCポリプロピレン製の円盤を発
泡スチロールのボードに換え,また,回転しやすくするため挟まった中のポリスチレン製の円盤
を工夫するなど生徒用とはやや素材や作り方を変えた。
、
交
-つ
それぞれ約28゜・回転可能
図9炭素原子の構造式を示す模鴎
エチレン②構造式の棋聖
アセチレンの桐
Ⅲ指導の実際
ジクロロメタンの構造式の模型
姦嘉蘆=E薑霜 合一つ
図10構造式を示す模型で表現した有機化合物
1単元名「有機化合物の特徴と分類」
2単元設定の理由
(1)教材観
高等学校学習指導要領(理科編
高等学校学習指導要領(理科編「化学I」の内容の「(2)物質の種類と性質」では「無機物
質と有機化合物の特徴的な↓性質や反応を常に分子の構造と関連づけながら理解させ,さらに
体系化した中で分類を行わせていく内容となっている。また,身の回りには有機化合物が数
多くあり,日常生活と深く関わっていることを理解させることができる教材であ愚。
(2)生徒観
生徒は中学校理科の身の回りの物質で「有機物が燃焼すると二酸化炭素と水が生じることⅢ
高等学」枝1年の理科総合Aで「石油を原料としてプラスチックが合成されること」など,
有機化合物に関する基礎的な学習を行っている。また,有機化合物は身の回りにも数多く存
在し,日常生活と深く関わって。,,・いるしかし多くの生徒は有機化合物に関する名前や性
質反応性などについて認識が不足しているまたザ有機化合物の構造,性質,反応などを理解
するために不可欠な構造式だが。-学期学習した無機物質の「分子式や分子モデルを見て構
造式を記入しなさい」という問題に対して,H-O-Hにおいては5G%の正解率で、その他
-40-
化学教育研究会誌39号(2008年)
の構造式についても低い正解率であり,構造式を書くことが苦手という実態がある。
(3)指導観
身の回りにある有機化合物を用いることによって日常生活と関わりが深いことを認識さ
せ、生徒の興味。関心を高めたい。また,分子構造模型や構造式を示す模型などの教具を活
用レミクロな分子の構造をイメージさせ,思考させながら原子どうしの結合を理解させた
い。さらに観察,実験を通して探究活動を行い,構造式を用いて有機化合物の構造,性質、
反応を理解させ,有機化合物を学習する際,構造式を用いる重要性に気づかせたい。
3単元の指導目標
有機化合物が身の回りに数多くあり,日常生活でどのように関わっているのか探究する態
度を養う。また,代表的な有機化合物の構造,性質及び反応を観察,実験を通して理蒋させ
る。その際,分子の構造については分子構造模型や構造式を示す模型を活用して理解させる。
4単元の指導計画(全8時間)
雲|醤|学習内容
1
身の回りにあ
る有機化合物
学習活動
指導目標
。有機化合物は種類が多く,日
常生活と深く関わっている
ことを理解させる
・有機化合物の特徴を説明し,
有機化
炭素原子の結合様式や官能
2特徴と分類
ことを理解させる
(□
物
の
31石油とメタン
鴬|
類
。石油はエネルギー資源,化学
工業の原料として重要な物
質であることを理解させる
.分子構造模型を用いてメタン
の分子を表現し構造式で表
すことを理解させ,さらに性
質や反応'性を構造と関連づ
けて理解させる
と
分
基によって分類できること
を理解させる
・有機化合物を示性式で表す
教材・教具
・身の回りにある有機
化合物の観察を行い, ワークシート①
ワークシートに化合 有機化合物セット
物名を記入する
・有機化合物の特徴を
記入する.炭素原子
ワークシート②
の結合様式や官能基
フラッシュカード
で分類する
コンピュータ
.有機化合物を示性式
で表す
・原油の分留によって
得られる成分を記入ワークシート③
する
。メタンの立体的な分分子構造模型
子構造を理解し,構コンピュータ
浩式を記入する
・アルカンの構造の特徴と性質, 。アルカン②構造式と
4アルカン
置換反応および命名法を理
解させる
魍炭素数が4以上のアルカンに
は構造異'性体が存在するこ
とを理解させる
5
本時
エチレン
・構造式を示す模型を活用して
エチレンの構造式を表現さ
せ,二重結合の反応に興味を
持たせ,付加反応や付加重合
を構造式で理解させる
-41
置換反応の化学反応
ワークシート④
式,分子名を記入す
分子構造模型
る
.構造異性体の構造式
フラッシュカード
を記入す患
・構造式を示す模型をワークシート⑤
使ってエチレンの繕分子構造模型
造式を表現する。エ構造式を示す模型
言茄臺害蔓羅雲ぞ瓢三三夛一ド
表す
、■■Fコーニ
化学教育研究会誌39号(2008年)
6
付加反応と燃 蜜へキセン,アセチレンの構造
や'性質について実験結果を
焼の実験
もとに考察させる
・アルケン,アルキンの付加反
,に菫ニンとア
応について理解させる
.幾何異性体を理解させる
・元素分析による構成元素の検
出法について理解させる
.構成元素の質量組成を計算し
て求め,さらに実験式,分子
式を導きだし,化学的性質か
ら構造式を決定するまでを
8化学式の決定
理解させる
.「ヘキセンの付加反応,ワークシート⑥
三美襄器震澆慧蘂実験器具試薬
をもとに考察するフラッシュカード
・付加反応を構造式で
ワークシート⑦
記入する
・京体配置を考えなが 構造式を示す模型
ら,幾何異性体を構 フラッシュカード
造式で記入する
。元素分析の原理を考
察する
.構成元素の質量組成 ワークシート⑧
を計算して求め,さら コンピュータ
に実験式,分子式を
導きだし,化学的性 フラッシュカード
質から構造式を決定
する
5単元の評価計画評価
【関】関心・意欲。態度【恩】思考・判断【技】技能。表現【知】知識。理解
評価規準
身の回りにいろいろな有機化合物が数
身の回りにあ
C
多くあるということを意欲的に調べよ ○
る有機化合物
うとする
有機化合物の特徴を知り,興味をもって炭
素原子の結合や官能基による分類を行おう
Z
特徴と分類
機’33
自己評価表
C
○
ワークシート②
有機化合物の特徴や反応』性と関連させて示
有機化合物の特徴や反応性と関連させて示
○ワークシート②
蒸留の実験と関連させて身の回りにある有
○ワークシート③
することができる
物
、小テスト
小テスト
○
一炭がる
アルカン
アルカンの構造と性質,置換反応の化学反
応式および分子名が書ける
一の体ぎ
合44
の炭素数が4以'二のアルカンには構造異性
素数が4以上のアルカンには構造異性
存在することを構造式で表すことがで
体が存在することを構造式で表すことがで
息
5
本エチレン
徴
時
と
構造式を示す模
炭素原子の結合の理解のために
炭素原子の結合の理解のために構造式を示す模
型を活用してエチレンやL2-ジ
ブロモエタン,
型を活用してエチレンや1,2-ジブロモエタン,
ポリエチレンの構浩式を表現することができる
ポリエチレンの構造式を表現することができる
レンの性質について意欲的に探究しようと
付加反応と燃
付加反応と燃する
焼の実験
`鰯蕊と燃
焼の実験ヘキセンと臭素の実験を通して,付加反応
6
0
エチレンの付加反応,付加重合を構造式で
エチレンの付加反応.付加重合を構造式で
説明することができる
アセチレンの燃焼の実験を通して,アセチ
C
○
自已評価表
C
アルケン,アルキンの構造式と二重結合,三
8
ルキ〉障壽曇i惠iii{蕊蕊謹言§!
-42-
行動観察
ワークシート⑥
○|小テスト
重結合の付加反応を構造式で表すことがで
アルケンとアきる
化学式の決津元素分析の方法を理解し,実験式を導き出せる
行動観察
ワークシート⑤
自己評価表
自己i評価表
小テスト
○
についてまとめることができる
7
ワークシート④
C
○
きる
特
類
ワークシート①
石油とメタン 機化合物の製品名を原油の精製過程で記入
石袖とメタン
化
分
とする
教材・教具
行動観察
性式で表すことができる
|有
の
評価の観点
評価の観ノ
関思技|虹
関 恩 技 知
旨い
時間
単元
1
学習内容
Clワークシート⑦
C
ワークシート⑧
= ̄ゴ■ ̄
化孝教育研究会誌39号(2008年)
6本時の学習指導
(1)主題エチレン(第5時〆全8時間)
(2)指導目標
構造式を示す模型を活用してエチレンの構造式を表現させ,二重結合の反応に興味を持たせ,
付加反応や付加重合を構造式で理解させる
(3)目標行動(G〉
エチレンの付加反応や付加重合を構造式を使って説明することができる。
(4)下位目標行動
①付加重合の反応のしくみと高分子を説明することができる
②エチレンが付加重合する反応を構造式で表すことができる
③エチレンが付加重合する反応を分子構造模型,構造式を示す模型を使って説明することができる
④付加反応のしくみを説明することができる
⑤エチレンに臭素が付加する反応を構造式で表すことができる
⑥エチレンに臭素が付加する反応を分子構造模型,構造式を示す模型を使って説明することができる
⑦エチレンの構造式が書げる
⑧エチレンの構造を分子構造模型,構造式を示す模型を使って説明することができる
⑨構造式を示す模型を使ってメタン,エタン。プロパン,ブタンの構造式を表現することができる
⑩構造式を示す模型②使い方がわかる
⑪メタン。エタン.プロパン,ブタン②構造式が書ける
(5)形成関係図
⑤-旗琴④::二鱒欝
↓
(6)コースアウトライン
⑪R→⑭÷⑨→③÷⑦→⑥→⑤÷④÷③÷②÷①÷、
(7)準備する教具
分子構造模型,構造式を示す模型,構造式の図フラッシュカード,コンピュータ,プロジェクター
(8)本時の展開
生徒の活動補説結合子
(端子)|教師の行動企徒の活動/鰕圖補説①結合子
評価【関】関心。意欲・態度【恩】思考・判断【技】技能・表現【知】知識・理解
前時の復習
入’1前時の復習
1012
指示
翁|‘/崎鑿ア
分
3/作業/
あいさつ
耐
噸勧
薊
導
生徒の活動
目
(はじめ)
教師の活動
耐噺
時間
学習の流れ
留意,点・準備
あいさつをする
分子構造模型
1前時の復習をする
⑪R|構造式の図
2構造式を示す模型の使い’3メタンコエタン,プロ|⑩構造式を示す
方を説明する
パン,ブタンの構造を構’|模型
パン,ブタンの構造を槽
模型
造式を示す模型を使って}⑨
式を示す模型を使って ⑨
造
表 現する
4本時の学習を確認する
'4本時の学習を確認する|表現する
-43
評価
化学教育研究会誌39二(2008年)
 ̄
41
課題提示
5
説明・指示
エチレンについて学習しよう
'一
分子構造模型
5エチレンの立体構造と構
コンピュータ【技】炭
造式,性質を説明し,作業
プロジェクタ素原子の
結合の理
を指丞丈る
|構造式を示す模型を用いたエチレンの表現|’
6
構造式を示す解のため
7二重結合の表現ができて6構造式を示す模型を用
8アドバイスを行うを表現し,構造式を記入
11
13
劃悪車
説明・指示
'二
35
14
型を活用
を示す模
/
作業
/
してエチ
|構造式を示す模型を用いた付加反応|
レンや1,
ll正しく表現できているか10構造式を示す模型を用
⑥
構造式を示す2-ジブロ
確認するいて臭素を付加させ,1,
模型モエタ
12アドバイスを行う2-ジブロモエタンを表現
置換反応ではン,ポリ
13付加反応について説明し』し,構造式を記入する
なく付加反応エチレン
⑤④
溌
⑦
9作業を指示するする
指示
9
展
模型に構造式
いるか確認するいてエチレンの二重結合
7
10
⑧
作業を指示する
’構造式を示す模型を用いた付加重合’
であることIこの構造式
注意を表現す
ワークシートることが
14構造式を示す模型を用
できる
いて単結合のみのポリエ
分
l5正し<表現できているかチレンを表現し,構造式
確認するを記入する
莞割き丘
17
18
19
21
些一叩
15
補
説明・指示
17付加重合,高分子の説明
■■■|_
鋲
まとめ
16アドバイスを行う
を行い,作業を指示する
③②
戸□
b
鑿篝fi1:i;:i 1 1i li 煙|醤雪
18構造式を示す模型を用
補
19正し<表現できているかいてエチレンから合成さ
確認するれる様々な化合物の構造
コンピュータ
20アドバイスを行う式を表現する
プロジェクタ
21エチレンの反応について
まとめ
小テスト
まとめる
22
【思】エ
G
/片付け/
付加反
22構造式を示す模型を片
応,付加
付ける
23/自己評価 /
4
2
5分
次時予告
(おわり)
(鵜わり)
チレンの
自己評価表
23自己評価を記入する
重合を構
24次回は付加反応と燃焼の
造式で説
実験を行うことを予告する
明するこ
とができ
あいさつ
る
あいさつをする
7仮説の検証
(1)身の回りにある有機化合物を活用することによって興味・関心が高まったか
自己評価によると,[興味をもって観察することができ
たか」の質問に「できた」「ややできた」と76%が答えて
いる。また「有機化合物の特徴が理解できたか」という,
質問に対しても「できた」「ややできた」と80%が答えて
いる(図11)。さらにワークシートの感想でも,「自分の身の
回りにはこんなに有機化合物があるなんて初めて知った」
-44-
興味をもって
観察できたか
有機化合物の特徴
が理解できたか
||
囮騨11::鯵瀦iili''i;園6ii1lMl
;i亜雛騨lZ;;;鰯鰯;ii蕊。封
0204060叩100鉛
■できたzややできた□あまりできな力、った皿できな力、った
図11身の回りにある有機
化合物の観察後の自己評価
化学教育研究会誌39二(2008年)
など多くの生徒が興味をもって記入していた(表1)。
表1身の回りにある有機化合物の観察後の感想
.他にもいっぱいあると思うから調べてみたい。化学について興味が出てきた
・実物を使っていたので楽しめた.名前がいっぱいわかったので楽しかった
.ポリがつくなど名前に共通するところが結構あった
.有機化合物名が分かればそれを作れそうな気がした
・中に入っている成分で有機化合物かどうかわかる
有機化合物の観察後,次時の授業
で様々な物体名や化学式から有機化
合物を選び出す問題をさせ,その後
ポストテストを行った。プレテスト
のときよりもポストテストにおいて,
H11dゴム
ベットド11M'
宋
L、.、1丁J31
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登り。」シ
と高まったことから,無機物質を含
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C2H50H
1芋川|
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上。:。:。:。:。2.:・1’7
C2H2
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物体名や化学式の正解率が80%前後
.:・・・........・・・:..:.:..・・・::::稗''88
ピニニ59Z:凸:日日.:■1171
CHsC1
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I
100船
”nqfYDBU
U
ロロ4q6。EOmO1t
ロプレテン咀卜
ロプレテスト
■ポストテスト
■ポストテスト
゛機図13化学式から有機
図12物体名から有機
む物体名や化学式から有機化合物の
l出す問題化合物を選び出す問題
む物体名や化学式から有機化合物の化合物を選び出す問題
図13)。このことから,身の回りにある
みを選ぶことができるようになったことがわかる(図12,図13)。
有機化合物の特徴を理解できるように
有機化合物を活用することによって興味・関心が高まり,有機化
なったと考えられる。
(2)構造式を示す模型を活用した学習を展開しさらに観察
実験を行うことによって構造式が表す分子の構造,性質,
鋼
エチレンの反応が
理解増きましたか
反応について理解を深めることができたか
欝蕊霞蕊鐵
DZOqOBDDp10p刊
構造式を示す模型を活用した授業後の自己評価で「エチ
田できた国ややできた口あまりできなかった囚できなかった
図14構造式を示す模型を
活用した授業後⑲自己評価
レンの反応が理解できましたか」という質問に対して「で
という質問に対して「で
きたⅡややできた」と87%が答えている(図14)。=・鐘巻=
ごいる(図14)。表2構造式を示す模型を活用した授業後の感想
薫彗露鰄簔蹴篶二二三雲|i
。分からなかった構造式が理解できたから楽しかった
・今日の授業で分子のことがわかった気がする
付加反応では二重結合が単結合になることがわかった
など肯定的な意見が多かった(表2)。
観察,実験を行った後の自己評価において「付カロ
反応と燃焼について理解できましたか」という質問
付加反応と燃焼について
理解できましたか
には「できた」「ややできた」と95%が答えている
(図15)。感想においても「ヘキセンは二重結合があ
ることがわかった「アセチレンは酸素が多いと完全
■■■■
Ⅱ■■■■■■■
■■■■■■
Ⅱ■■■■■■
'日ロ;・;UB
U■■■F■■■
議鑿篝篝鑿霞篝篝|:
0204060BOIOO髄
圃できた国や』Pできた□あまりできなかった
図15観察,実験後の自己評価
燃焼し,場合によっては爆発することがわかつ
表3観察,実験後の感想
た」など二重結合や反応について記入していた.ヘキサンとヘキセンに赤褐色の臭素水を加えた実験
(表3)。単元の学習後?5つの有機化合物の構でヘキセンだけ臭素水の色がなくなったのでとて
も驚いた
造式を記入させたところ,プレテストでは全て、アセチレンの燃焼では黒いすすが飛び出してきたり
38%以下の正解率だったがポストテストでは爆発して音も出てきたのでびっくりした
80%前後の正解率であった,。特に二重結合を1つもつエチレンにおいては,プレテストでは
4%の正解率がボストテストでは84%の正解率であり、構造式を示す模型を活用した授業の効
果が表れている(図16)。また「構造式を用いて反゛応を書きなさい’という問題では、二重結合
-45-
I
化学教言研究会誌39号(2008年)
を1つもつプロペンに臭素を付加させて単結合のみの1,2-ジブロモプロパンの構造式を記入す
ることができ,付加反応を理解できた生徒が72%となった(図17)。
謙
Br-IBr
■■■■■■・■■■zFF■■■■■■■
■■■■■FF■■■■
■■■■F■■■■■■
:|鋼
鋤抑釦鍾10096
4魁
H
!11
乳瀞¥
竺靭反応を
イヅカ打
反応という
12-う゛プw百壱アロイiザン
構造式を示す模型を活用した学習を展開し,生徒の興味・関
77
冨引例
i旨7コ円
I-
図17構造式を用いた反応式
’
午
画一
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「:T:1月
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蝉矧1軌
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忘育詞hR硯
心を高め,原子どうしの結合に対する理解が深まった結果,構
造式を記入できるようになり,さらに観察,実験を行うことに
:矛!;鰯
図16構造式を記入する問題
よって構造式。を用いて有機化合物の反応を理解できるよう
になったと考えられるしかし,構造式をもとに性質,反応をよ
り理解させるためは次の単元の脂肪族化合物芳香族化合物
り理解させるためは,次
においても実験を行う等実体験させる必要があると感じた⑤
Ⅳまとめと今後の課題
1まとめ
(1)身の回りにある有機化合物を活用することによって生徒の興味。関心を高めることができた。
(2)構造式を示す模型を活用した学習を展開し,さらに観察,実験を行うことによって,生徒は
単結合,二重結合’三重結合の原子どうしの結びつき方や反応の特徴を構造式をもとに考え
ることができるようになった。
2課題
(1)教具の改良と視覚的に学習効果が高まるディジタル教材の作成
(2)科学的な思考力が高まるワークシートの改善
(3)有機化合物の性質や反応を理解させる実験の工夫
く参考文献>
日本化学会編20031「化学ってそういうこと!夢が広がる分子の世界」化学同人
文部省19991「高等学校学習指導要領(平成11年12月)解説一理科編.理数編一』大日本図書
古藤泰弘他'986『指導プログラムの理論と作成(1)」(財)才能開発教育研究財団教育工学研究穂
議会
-46-
--← ̄■--=--= ̄
L__
化学教育研究会誌39号(2008年)
沖縄県立総合教育センター前期長期研修員第42集研究集録2007年9月
<化学>
物質量を意欲的に学習させる指導の工夫
一理科総合Aにおいて粒子を表す模型の活用を通して-
沖縄県立那覇高等学校教諭大城学
Iテーマ設定の理由
高等学校学習指導要領で,「理科総合A」の目標は「自然の事物・現象に関する観察,実験などを通して,
エネルギーと物質の成り立ちを中心に,自然の事物・現象について理解させるとともに(中略)自然に対する
総合的な見方や考え方を養う」としており,指導に当たっては,科学の方法を身に付けさせるとともに,問題
解決の能力や科学的思考力,判断力を育成することを配慮しなければならない。
「物質の構成単位」では,原子,分子,イオン(以下,粒子とする)とその結合についての基礎を理解させ
ることをねらいとしており,物質の分離や原子の構造,化学結合など化学に関する基礎的,基本的事項を扱う。
その中の「物質の量と反応の量的関係」は,原子量や物質量などについて学習する単元であるが,ここで扱う
事項は化学変化を量的に扱う上で基礎となるところである。また,次節で学習する反応熱や中和などでは物質
量の概念が必要となるためⅢこの単元の学習内容はしっかり定着させておきたい。しかし,半数以上の生徒は
物質を構成する粒子を視覚的にとらえきれておらず,「物質量」「化学変化の量的関係」の学習内容についても,
理解することが難しいと感じている。
そこで,視覚的にとらえにくい粒子やその化学変化について,興味・関心を持たせ,物質量や化学変化の量
的関係に意欲的に学習させるためには,原子量等の学習に模型を活用し,さらに物質量の概念をとり入れた課
題学習を工夫することが効果的であると考え,本テーマを設定した。
〈研究仮説〉
「物質の量と反応の量的関係」の単元において,原子量や物質量などの説明に模型や身近な素材を活用する
ことによって,物質量への興味・関心を高めさせることができるであろう。また,物質量の概念を取り入れ,
模型等を活用した課題学習に取り組ませることにより,意欲的に学習させることができるであろう。
Ⅱ研究内容
1仮説検証の手だてと方法
(1)手だて
①原子等をイメージしやすい発泡スチロール球を用いて,粒子の模型を製作し活用する。また,銅や
塩化ナトリウムなどの身近な素材を活用する。
②模型や大豆などの身近な素材を活用した課題学習を取り入れる。
(2)方法
①事前事後のアンケートを実施し,分析する。
②レディネステスト,単元末テストと課題学習で提出された報告資料から生徒の理解度を分析する。
2実態調査
(1)目的
アンケートにより理科に対する興味。関心や化学変化と原子,分子についての知識等を調査し,今後
の授業設計への基礎資料とする。
(2)対象および実施期日
1年4,8組(男子34人,女子46人合計80人)平成19年6月6日
3年7,8,9組(男子75人,女子41人合計116人)平成19年6月13日
(3)結果と考察
1学年に,理科の学習や実験,観察について質問した結果から,理科の学習は,好きな者がやや多
く,好きな理由は主に実験・観察と自然や科学への興味であることがわかった。また,実験には大半が
積極的に参加しているが,内容はあまり身近なものと感じておらず,約半数が実験結果の予想,まと
め,考察を苦手としている。また,中学校で学習した内容について確認のテストを行った。まず,元素
-47-
化学教育研究会誌39二(2008年)
記号を質問(知識・理解)したところ,出題した11問すべてで
正答率96%以上であった。次に,「空気中でマグネシウム粉
末39を加熱したところ,質量が59になった」ことについ
て質問した。「化学反応式を書きなさい」の質問(知識・理
解)では,67%の生徒が正しく書くことができたが,「実験の
□質量比まで
ロ封量H2まで
|鰯i鍵鍵灘;
|蕊鰯i霧騨Iilil
'、21.
は26%で,無答が56%であった(図2)。他の問題の解答結果
もあわせると,1学年は,全体的に理科の実験・観察に積極
ロ傭答
口駄苫
図1Mgの酸化反応からわかること
は,マグネシウムと酸素の質量比まで答えたのは21%だった
の粒子をモデルで表しなさい」の質問では,正しく答えたの
ロ物質名のみ
p薊固名のみ
曰誤答
曰娯替
020406080100%
O20406080、00%
内容からわかることを書きなさい」の質問(思考・判断)で
(図1)。また,「塩化ナトリウム水溶液を構成する最小単位
□質量の一部のみ
□苣丑のEのjL
*I卑醗i蕊蕊蕊:鍵灘:!?),
2餡籔議鰯鰯篭蕊鰯
02040608□100%
0204。6口80q00%
□、自答
ロ,客ロ誤客巳無管
ロ誤答
B無答
的に取り組んでいるが,予想や考察は苦手な傾向にある。ま
た,既習事項の知識・理解は定着しているが,思考・判断に
図2NaCl水溶液の粒子のモデル(1年)
ついてはやや苦手であり,物質を構成する粒子についても視
表13年実態調杏正答率
問題の内容
覚的にとらえることができていないことがわかった。また,
3学年に既習内容について理解できたか質問したところ,
正答率(%)
'1【答璽(%)
N2の分子堂
N2の分子量
77
CaSO4の式量
CaSOqの熱量
69
量的関係」では39%が,「よくできた」「だいたいできた」と
:121m〔)二の質上』
H21molの質量
56
答えた。分子量,式量,物質量についての確認テストを行っ
0260×1022個の物質量
026.0><:02個の物質量
37
たところ,分子量,式量の問題は正答率69~77%であった
N25.0molの体積
ル:).0,0ユの体積
44
44
「原子量,分子量,式量,物質量」では48%,「化学変化の
が,物質量についての問題では正答率37~56%であった(表
1)。さらに,「塩化ナトリウム水溶液を構成する最小単位の
鈎?7翰鰄騨騨輔
粒子をモデルで表しなさい」の質問では,正答率27%で,無
物質量や化学変化の量的関係を苦手とする者が約半数おり,
物質を構成する粒子についても視覚的にうまくとらえること
ができていない者がいることがわかった。
50
|nu
答が59%であった(図3)。以上のことから3学年においても
□秬答
口誤答
100%
■無答|’
図3NaCl水溶液の粒子のモデル(3年)
3素材研究
(1)原子を表す模型
①目的身の回りに存在する主要元素を意識させ,分子,イオンを構成
する原子の相対的な大きさと同位体の存在を認識させる。
②材料発泡スチロール球,水性ペンキ,銅線,ラベル
③製作発泡スチロール球に水性ペンキを塗り,元素記号と質量数を記
したラベルを貼った。元素の種類は,水素,炭素,酸素,窒素,ケイ
鍵
素,アルミニウム,鉄,ナトリウム,塩素とした(人体,大気,地殻,
海水の主要元素)(写真l)。生徒用模型の直径は,取り扱いやすさを考写真’原子の模型
え原子の約2億倍とした(表2)。原子の大きさは,金属元素については
灘辮彌麟FLさf;:lIi嚢iii潔③⑭
模型に,元素記号と質量数を記し,l3cの模型の中心部に銅線を埋め込ん写真2炭素の同位体模型
で質量比を調整した(写真2)。
表2模型を製作した元素名原子半径,直径の2億倍,使用した発泡スチロール球の直径
元素名
兀素名
アルミ兄ウム
鉄
;i、ジワム
塩素
窒素
ケイ素
水素|炭素|酸素|窒素|ケイ素|アルミニウム’鉄|ナトリウム|塩素
水素
炭素
酸素
1.86
0.99
1.43
1.24
0-77
0-74
0.74
エ.17
0.30
原子半径(xlOmm)’0.3010.7710.7410.741L171L431L241L861099
原子半径(xユ()'0',,)
4.96
7.44
296
4.68
5.712
L2
3.08
2.96
直径の2億倍(c、)|L213.0812.961296146815.72149617.4413.96
夏径の2億倍((?、)
模型の直径(c、)
模型の直径((2m)
5.0
6.0
i).0
3.0
3-()
3.0
1.5
1.5113.0’’3.013.0’’5.0116.0’’5.0’’7.0140
(2)分子,イオンを表す模型
①目的分子,イオンを視覚的にとらえさせ,分子量,式量の求め方を理解させる補助具とする。
-48
化学教育研究会誌39二(2008年)
②分子を表す模型の製作発泡スチロール球に水性ペンキを塗り,原子
どうしの結合部はカッターで切って平面として,分子模型(酸素,水,
二酸化炭素,アンモニア)を製作した(写真3)。切断面は,紙ヤスリ
をかけ,凹凸をなくし,結合部には磁石やスプレー糊を使用して,着脱
こ'ハル目HQ.。、、し,’'、HL」H'バー1゜、…'-1,-〆 ̄′'ワ』 ̄ト''』 ̄~,巨'4'u写真3二酸化炭素模型
できるようにした。
③イオンを表す模型(NaClの模型)の製作発泡スチロール球でナトリウムイオンと塩化物イオンの
模型を作り,接着した。
ロ■=--■■"■■■■ ̄□・刀■_ ̄八戸ロ生P■■■■■■■、
(3)1mol提示素材(水,炭素粉末,銅,塩化ナトリウム)
鰯灘
灘“i・」塩富・睡与wAiY
①目的分子量,式量にg単位をつけた質量の物質には,1mol,60×102’
個の原子,分子,イオンが存在し,固体,液体の1molの体積は,それぞ
れ異なることを視覚的に理解させる。
②製作PET容器に水,炭素粉末,銅,塩化ナトリウム,それぞれ1mol相写真41mol提示素材
当の質量をはかりとり,物質の化学式と物質量を記入した(写真4)。
(4)課題学習用教材
①目的原子量,分子量,式量と物質量について概念を確認させる。模
600個
四角錐
型を用いた計算によりアボガドロ数の大きさを実感させる。
②大豆600個(102'分の1mol)入り四角錐,小豆600個入り立方体の製作
アクリル板で高さ22.6cm,底面の一辺6.8cmの四角錐を作り大豆600個を
入れた。大豆1molが入る容器の大きさを計算させ,6.0×1023の大きさ,
物質を構成する粒子の体積を実感させるための教材とした(表3Aで活
散hjYihi#;凋灌,鍋鋳;モーコzif崇通濃ざ7曇譽iE[だ。壜写真5課題学習用教材①
た,一辺47cmの立方体を作り,小豆600個を入れた(表3Bで活用)(写真5)。大豆,小豆とも600個
を1021倍すると1molの個数となる。一辺の長さをそれぞれ107倍すると,1molが入る体積となる。
③2240立方体の製作アクリル板で,2240(一辺282cm)の立方体を製作した。標準状態(0℃,
latm)での気体1molの体積説明と課題学習(表3Hで活用)に使用した。
④銅の原子模型製作水性ペンキを塗った発泡スチロール球を100個用意し,元素記号と質量数を記
した。同位体の存在比は,実際の値("Cu69.17%,6℃u3083%)を参考に,鯛Cu69個,65Cu31個とした
(表3Dで活用)。
(5)課題学習のエ夫
模型や身近な素材を活用した課題を与え,課題解決を通して原子量や物質量の概念を理解させること
を目的として課題学習を行った。4人で1グループを作らせ,与えた課題群(表3)の中から一つを選ば
せて授業で取り組ませた。答案は模造紙にまとめさせた。使用する模型,素材は教師側で用意した。
表3課題学習で与えた課題
A四角錐には,大豆が600個入っている。この四角錐と同じ形の容器に大豆を1mol入れるためには,高さ
を何mにしなければならない力もただし,容器の体積と中に入る大豆の数は,比例する。
B小豆が600個入った立方体がある。ここに小豆が1molあるとしたら,それをすべて入れるためには一辺
が何mの立方体でなければならないか。
C米1合は,体積l80mQl52gで8000個の米粒を含む。では米粒1mol集めると,質量は何kgになるか。
D箱に銅原子の模型が100個入っている。質量数12の炭素原子1個の質量を12としたとき,それぞれの銅
原子の相対質量は質量数と同じとして,銅の原子量を求めなさい。
E気体の窒素が入っているボンベがある。気体を水上置換し,体積と質量の関係から,気体22.40の質量
を求め,窒素の分子量にg単位をつけた値と一致するか確認しなさい。
※30℃,1atmの条件下では,窒素500mOの質量は0569となり,2240の質量は259になることを補足説明し
た。
F砂糖の小袋1袋(49)には,何molの分子(Cl2H220,,)が入っているか。
G10円玉50個中の銅原子は,何molか。また,1円玉50個中のアルミニウム原子は,何個か。
Hドライアイス1mol分の質量をはかりとり,昇華させて22.40の体積になるか,確かめなさい。
※30℃,latmの条件下では,1molの体積が約10%増えて約2490になることを補足説明した。
-49
化学教育研究会誌39号(2008年】
Ⅲ指導の実際
1単元名『物質の量と反応の量的関係」
2単元設定⑲理由
(1)教材観
本単元は,物質を構成する粒子を質量の面からとらえさせ,物質量の概念を導入することで,一定数
の粒子をはかりとれることを理解させることができる教材である。また,身の回りで起こる化学変化の
量的関係が反応に関係する粒子の個数比や物質量比,質量比により説明できることを理解させることが
でき,生徒に物質を量的に扱う力をつけさせるのに有効な教材である。
(2)生徒観
中学校では,原子,分子についての基本的なことは学んでいるが,元素としては約十種類を知ってい
る程度で,物質の化学式や化学変化についても水や二酸化炭素など身近な例に限られている。化学変化
において反応する物質間で質量比に規則性があることや原子,分子の個数比にきまりがあることは学習
している。また,前の単元で原子の構造や分子,イオン』化学結合について学んでいるが,物質を粒子
の集合体ととらえる力はまだ弱い。また,実験や観察にはほとんどの生徒が積極的に参加しているが,
内容はあまり身近なものと感じておらず,結果をまとめたり考察したりすることもやや苦手である。元
素記号については,よく覚えている(正答率96魁以上)が,化学反応式から読み取る問題については,
低い正答率である。
(3)指導観
物質を構成する粒子はl2cの質量を基準として質量比較ができること,物質は,粒子をアボガドロ数
(6.0x102j)個をひとまとまりとする物質量の概念でとらえる方が便利であることの指導を通して,物質
を単なるかたまりととらえるのではなく,粒子がまとまって形成しているという,科学的なものの見方
を育てたい。そのために,原子量,分子量,式量の説明に模型を活用し,物質量の説明に炭素紛末や銅
粒などの身近な素材を活用し,視覚的に理解させたい。また,大豆や小豆などの身近な素材を粒子と見
立てたり,10円硬貨や1円硬貨を粒子のまとまりでとらえられるよう工夫した課題学習を行わせること
により,アボガドロ数の大きさを実感させたい。課題の内容は,やや応用的なものとし,生徒4人1グ
ループで取り組ませ,結果・考察をポスターセッションで発表しあわせることにより,クラス全体の理
解へと繋げていく工夫をする。
3単元の指導目標
粒子の模型を活用することにより,原子量,分子量,式量の定義と求め方,物質量と質量,粒子数,気
体の体積間の関係を理解し換算する力を身につけさせる。また,模型等を用いることによって,化学反応
式をつくり,化学反応式から量的関係を読み取る力を身につけさせる。単元の内容を通して,物質につい
て総合的な見方ができるようにさせ,自然や身の回りにある物質への関心を高いさせる。
4単元の指導計画(全6時間)
第一次原子量,分子量,式員。。・・・1時間
第二次物質の量・・・-......2時間
第1時アボガドロの法則と物質量(本時)
第2時物質量”換算,濃度
第三次化学変化とその量的関係。。・・3時間
第1時化学反応式
第2時化学変化の量的関係
第3時原子量,分子量,式量と物質の量についての課題学習
7■
時間
単.工
単
時
,面
]1
学習内容
学習活動
指導目標
・原子量の基準を知る。
原子を表す模型
子の原子量が定められ,さらに原子
子の原子量が扉められ,さらに原子
。原子量の定義を学習する。
分子を表す模型
量を用いて,分子やイオンの相対質
ワークシート1
・分子量,式量の定義と求め ワークシート]
質量数12の炭素原子1℃を基準に各原
原子量,分 質量数12の炭素原子12(>を基準に各原
原子・量,分
子量,式量
教材。教具
方を学習する。
量を決めることを理解させる。
蔓に就墨騨二同三蕊騨灘「二鰯…則について|鑪鞠『
の法則と物1数について考えさせる《>また,物質
物2
アポガドロ同温・同圧Fでの気体:の体積と粒子
。アポガドロの法則について]、Cl説明素材(炭
学習する。
質!
50-
素粉末水など)
化学教育研究会誌39号(2008年)
体積の間では、一定の関係が成り立|数,気体の体積との関係に
体積の間では,一定の関係が成り立数,気体の体積との関係に
っことを理解させ,意欲的に問題に|ついて学習する。
つことを理解さ{t,意欲的に問題について学習する。
(本時)
量素
量と
ワークシー、、2
中の粒子数,物質量,質量,気体の|・物質量の定義と質量,粒子|ワークシート2
11Jの粒子数,物質量,質量,気体の。物質量の定義と質量,粒子
l
の
の||質量
質量
と時
、-’
取り組ませる。
取り組ま藍る。
反
の
の
物質量の摸 物質量と質量,粒子数,気体の体積
物質量の換
との関係について換算できる力をつ
算。濃度
量
けさせる。質量パーセント濃度とモ
けさせる。質量パーセント濃度とそ
誼
的
少濃度を理解させる。
傘濃度を理解させる。
応
霞
関
&
3
4
化学反応式
・物質量を中心とした換算方ビーカー,ガラス
・物質量を中心とした換算方
棒,塩化ナトリウ
法を演習する。
。質量パーセント濃度,モルム
。質量パ・‐センk濃度,モル
濃度について学習する。|ワークシート3
濃度について学習する。
化学反応式のつくり方を理解させ,
化学反応式について学習す ワークシート4
・化学反応式について学習す
化学変化を示した文から反応式をつ
係
くる力をつけさせる.化学反応式か
くる力をつけさせる。化学反応式か
る⑥
るc
.与えられた化学反応式から
量的関係を考える。
ら質量等の量的関係を考えさせる。
 ̄
5
、
化学変化の 化学反応式の係数比から粒子数比,
量的関係
物質量比,気体の体積比がわかるこ
とを理解させ,反応式から量的関係
・化学反応式をつくる。
・化学反応式から反応に関わ
・化学反応式から反応砿関わ
る物質間で成り立つ量的関
係について学習する。
を換算する力をつけさせる。
5
6
ワークシート5
物質量に関する身近な素材を用いた
原子量,分 物質量に関する身近な素材.を用いた
`原子量,分子量,式量と物 課題プリント
質量について学習する。
子量.式量
課題に取り組ませ、物質量の概念と
子量,式量 課題に取り組ま社,物質量の概念と
模型,ドライアイ
と物質の量
アポガドロ数について理解させる。
アポガドピ'数について理解さ{とる。
・各班で選択した課題につい ス,電子天秤,水
(課題学習)
科学的な手だてをもって課題に取り
組ませることにより,物質を粒子の
て実験、調査を行い,結果
て実験,調査を行い,結果 槽,窒素気体缶,
メスシリンダー,
をもとに考察して,発表す メスシリンダー
集まりとする科学的な見方と自らの
集まりとす-る科学的な見方とr1らの
る。
22.4C容器,ピニ
-ル袋など
考えを発表する力をつけさせる。
5単元の評価計画
【関昨関心。意欲。態度【思】:思考・判断【技卯技能。表現【知】;知識。理解
〕[
時間
単元
単
時
学習内容
評価規準
I
原子量,分子
原子量,分子.
・原子量の定義が説明でき,原子量を意欲的に求
蘭
量@式量
量,式量
(本時
’2(本時)
ロ
アボガドロ
アボガドiz
物質
物質の量と反応の量的関係
の法則と物
質量
の ̄
回
と
物質量の襖
物質量の換
算。濃度
反
4
4
化学反応式
評価の方法
ワークシート1
行動観察
・原子量から分子量,式量が計算できる。
・アボガドロの法則を用いて気体の粒子数と体積
・アボガドLJの法則を用いて気体の粒子数と体積
○
ワークシート1
発表
C
○
の関係を説明できる。
の関係を説明できる。
・物質量を粒子数との関係で説明できる。
・物質量を粒子数との関係で説明できる。
・物質の物質量と質量,粒子数気体の体積につ
○
○
.与えられた原子量を用いていくつかの物質の物
ワークシート2
ワークシート2
行動観察
○
ワークシート3
質量を質量、粒子数,気体の体積に換算できる⑪
質量を質量,粒子数,気体の体積に換算できる。
。化学反応式のつくり方を説明できる⑪
化学反応式のつくり方を説明できる。
○
ワークシート3
′、
ワークシート4
○
Lノ
。化学変化を示した文から化学反応式をつくり,
化学変化を’J念した文から化学反応式をつくり,
量
○
ワークシート4
係数まで正しくつけることができる。
係数讃で正しくつけることができる。
誼
。化学反応式から物質の粒子数比が説明できる。
化学反応式から物質の粒子数比が説明できる。
0
○
発表
5
5
化学変化の
・化学反応式の係数比から物質間の粒子数比,物
○
ワークシート5
量的関係
箇
原子量,分
質量比,気体の体積比が計算できる。
・課題解決のための科学的な手だてを持って,意○
,雷
係
○
めようとする。
モル濃度,質量パーセント濃度を説明できる㈱
モル濃度,質量パーセント濃度を説明できる。
応
の
関|思技知
思 技 知
関
いて意欲的に換算しようとする。
量
月
評価の観点
6
果をもとに考察し,自らの考えをボスターセッ
ションで発表する。
シヨンで発表する。
-51
C
、J
(課題学習)
行動観察
〆‐匙
子量、式量
子量,式量
欲的に課題に取り組もうとする。
と物質の量 ・課題についての実験,調査を行い,得られた結
・課題についての実験,調査を行い,得られた結
発表評価
報告資料評価
化学教育研究会誌39二(2008年)
6本時の学習指導
(1)主題アボガドロの法則と物質量
(2)指導目標
同温・同圧下での気体の体積と粒子数について考えさせる。また,物質中の粒子数,物質量,質量,
気体の体積の間では,一定の関係が成り立つことを理解させ,意欲的に問題に取り組ませる。
(3)目標行動(G)
全ての物質は,原子量,分子量,式量にg単位をつけた質量中に,構成する粒子を1mol含むことを指
摘できる。さらに与えられた質量中の粒子の個数や物質量,一定条件下での気体の体積について原理・
法則をもとに説明することができる。
(4)下位目標行動
①いくつかの物質の粒子の個数と物質量,質量,気体の体積について,与えられた量から指示された
量を求めることができる。
②式量にg単位をつけた質量の塩化ナトリウムの中にはそれぞれナトリウムイオンと塩化物イオンが
6.0×102,個含まれることを指摘することができる。
③分子量にg単位をつけた質量の水や二酸化炭素などの中には分子が60×1023個含まれることを指摘
することができる。
④質量数12の炭素原子からなる炭素粉末129には,質量数12の炭素原子が60×1023個含まれること,
さらに原子量にg単位をつけた質量の水素,ヘリウムにもそれぞれの原子が60×1023個含まれること
を指摘することができる。
⑤物質を構成する粒子の集まりを,物質量で説明することができる。
⑥同温,同圧下でのいくつかの気体の体積と分子の個数の関係を指摘することができる。
⑦R原子量,分子量,式量の基準と定義,いくつかの物質の原子量,分子量,式量を説明できる。
(5)形成関係図
。←-①<:>⑳←-⑤←-⑧←-⑦,
(6)コースアウトライン
⑦R→⑥→⑤→④→③→②→①→G
(7)準備する教材・教具
アクリル製容器(22.40)原子模型,分子模型,NaCl模型,炭素粉末,水,塩化ナトリウム,銅
(8)本時の展開
(端王一)|教師の行動|と生徒の活動フー囹:補説①:結合子
【関昨関心・意欲・態度【思肌思考・半']断【技】:技能・表現【知】:知識・理解下位:下位目標行動
留意,:1K.準備
生徒の活動|下位|留意点・準備|評価
評価
教師の活動
生待の活動街位
H守間
時間’学習の流れ
学習の流オヒ
幕|蝋習]鷺+|:iWV鶴…
:'2竺崖_/
義と計算方法を例題で問う。
i蘂
原子の模型,
分子の模型,
2例題に答える。⑦RNaCl模型
31説明.課題提示'’’3アボガドロの法則につい
一
て説明,発問。
4気体間の分子の|⑥
個数比を口頭で答
4
展'5
蔚
42
'(思】アボ
ガドロの法
5解答の正誤を確認。|える。
6体積と粒子数の関係につ
いて補足説明。
則を用いて
気体の粒子
数と体積の
関係を説明
素材模型||できる。
liiii1ii蕊ii
’零7①||鱸鰯'…’ 瓢醗|侭|「~ ̄|蝋
分71説明・課題遥丞」7物質量について説明,問
に題提示。
問銅2molには,何個の
銅原子を含むか。
si2
で説明
==.■
化学教育研究会誌39号(2008年)
説明でき
る、
9解答の正誤を確認(机
2
間指導)。
10物質量について補足説
Yes
I
'|説明・課題提示
←
1
2/漬 習/
]
Yes
I
51説明.課題提示
卜
1 R/演 習/
明。
11分子からなる物質,イオ素材・模型
ンから態る物質の物質量とで説明
質量の関係について説明。
12物質の質量と④ワークシート
物質量についてま③
13机間指導で解答の正誤とめる。②
を確認。
14具体例をあげて質量と
物質量の関係を補足説明。
15標準状態での気体の物22.4噸型
質量と体積について説明。
物質量と粒子数,質量,気
体の体積について説明。16粒子数,物質①ワークシート【関】物質
量,質量,体積につの物質量と
17机間指導で確認。いて問題演習す質量,粒子
18例をあげて物質量と粒る゜G数,気体の
子数,質量,気体の体積を体積につい
確認。て意欲的に
I
まと嘘3分
1劇
まとめ
2 01次時の予告
19物質量について確認す換算しよう
る。とする。
20次回は,物質量の問題
演習と濃度の学習を行うこ
とを予告。
(終わり)
挨拶
7仮説鰯検証
(1)模型を活用した学習は,興味。関心を高めさせ
ることができたか
「模型を活用した学習は,興味・関心をもち,
学習内容を確認する点で,どうだったか」の質問
で,「とてもよかった」「まあまあよかった」が79
。
、2口坪。608□1□□粥
、2口坪。608□1□□艶
ロセ壷壱上がらf睦ロ主志0宝お上が己だロお宝いよくXibY⑪缶、上く蚊rlijzb礎
ロとても上士p己iヒロ表出宝お上か勺だ■お宝りよく蚊pH勺iEnよく蚊かjコだ
図4模型を活用した学習の効果
..:。_.:80.-・:・;.
30
欲的に学習させることができたか
「原子量,分子量,式量について理解できた
か」の質問で,「とてもできた|「まあまあでき
;;灘
BG
ロZn4口eoElD1,09毛,
0204060S□100,モ
□手吝1重白、lごEu菱お=記翅Eん・で回企tブさT錘直已取1J丑旦めなカコっ左
こ]輻【1垂白、IFEu二面5二飼翅Eん~で回企ヒブ言欺く□]pZIJR且UDDtmb。っだ
ったと考えられる。
(2)模型を活用した課題学習に取り組ませることに
より,原子量,分子量,式量や物質量について意
Mi蕊|嬢
鰯
54
00
んで取り組めた」が86発であった(図5)。以上の
結果より,模型を活用した学習は,興味。関心を
高め,学習に積極的に取り組ませるのに有効であ
25
..:.:.25.:.:.’
0
%であった(図4)。また「取り組み方はどうだっ
たか」でも「積極的に取り組めた」「まあまあ進
5
図5学習への取り組み方
:.:.、23.:..,
23
55
瀬?難§
灘灘嘩
02口4□5,8□1口□少名
02口405,8□1口□9名
口とてもできた口弐ぁまぁできた国あまりできなかった曰できit、。った
□とてもできた口弐あまあできた国あまりできなかった曰で吉載ih。った
図'6原子量。分子量。式量②理躍
-53
化学教育研究会誌39二(2008年)
た」が78%であった(図6)。「アボガドロの法則;
i蕊蕊蕊鑿灘
鰈檮|割騨霞鷲I蕊」髄:柵|蕊蝋蝋蝋蕊蕊鑿劉
:;:蕊:;49:!:!:!
18.。
7)。課題学習での行動観察や提出された資料か0204060so
020406080,0%
|□とてもできたロまあまあできた国あまりできなかった。できなかった
ら,各班とも実験調査に協力して取り組んだ様U|□とてもできたロまあまあできた国輯りで華かつたロで
子が見られた。また,教科書や資料を用いて本単
元の内容や課題で扱った素材について調べたり,
図7アボガドロの法則と物質量の理解
模型や素材を活用して教えあい,考察する様子が見られた。提出資
料(ポスタ-)にも模型を参考に図を描いたり,課題の取り組みを通
して感じたことを書くなど,意欲的に取り組んだことがわかった
(写真6)。課題学習後の感想として「直に見て感じることができ
た」「グループで学習してわからない所もみんなで解決した」など肯
定的意見が多く見られた(表4)。
表4課題学習授業後の感想
・アボガドロ数とかが最初わからなかったけど,わかるようになった
写真6課題学習報告資料
・実験は好きなので,またこういう授業をやりたい.授業内容が難しか
表5単元末テストの正答率
ったけど,わかったときはうれしかった・こういう風に,自分で考える
閤頴の内雰
闇顕の・大1滴[
授業もいいなあと思った.直に見て感じることができた・グループで
がい
'1:ウXミ:蕊52{qい
汗E答率nA)
学習してわからない所もみんなで)i卑決した・数が咳とかだったから大変
H2の分子量
[12の分了・量
95
95
だった
K()I[の式量
KOHの式量
87
次に,単元の学習後,分子量,式量の問題をさせたとこ
77
H2012xlO23個の物質量’77
i:2012x1023個の物質蕊
ろ,約90%の正答率であった。物質量についての問いでは,
NaC:211doユの質量
NaCl2molの質量
61
分子の個数から物質量を求める問題は正答率77%,物質量か
CO2q25molの体積
CO20.25,0二の体積
53
ら質量や体積を求める問題は53~61%であった(表
5)。また,「酸素(気体),水(液体),塩化ナトリウム
、翻素
戸.:.:.:.:.:.T丁TTT丁Y、5.''7 4
ZB4
易禺7 1
水溶液について,物質を構成する粒子をモデルで表し
なさい」の問題を検証授業の前後で行った。これらの
結果は検証後の正答率がいずれの項目でも高くなって
いる(図8)。このことから分子,イオンについて理解
が深まったと考えた。以上の結果より模型等を活用し
た課題学習は,学習内容を直に確認し,班で教え合
5
020406080100%
ロブレテスト
回ポヨト〒え卜
い,意欲的に学習させるのに有効であった。図8酸素,水,NaCl水溶液をモデルで表す問題
Ⅳまとめと今後の課題
1まとめ
(1)「物質の量と反応の量的関係」の単元で,模型や身近な素材を活用し,考えさせることにより「原子
量,分子量,式量」と「物質量」について興味・関心を高めることができた。
(2)模型等を活用した課題学習に取り組ませることにより,生徒に意欲的に学習させることができた。
2課題
(1)原子量,分子量,式量と物質量について理解を深めるために教材・教具と課題学習の工夫をする。
(2)学習内容の定着をはかるワークシートの工夫及びディジタル教材の作成をする。
く主な参考文献〉
文部省1999「高等学校学習指導要領解説理科編・理数編」大日本図書
平尾二三夫・板倉聖宣1992『発泡スチロール球で分子模型をつくろう」仮説社
日本化学会1984「化学便覧基礎編改訂3版」丸善
54-
-口 ̄Ⅳ
化学教育研究会誌39号(2008年)
平成19年度那覇支部活動報告
那覇支部事務局
那覇・那覇国際・那覇商業
那覇支部では、今年度、第1回目の小禄高校で行われた教研の分科-会の場を活用し、“支部研究会
活動の活性化,,をテーマに掲げ、おおかたの年間計画を立てスタートした。事務局として学校業務
の多忙さにパスしたくなることもあったが、計画したことは実践していこうと互いに励まし合い、
下記の日程でどうにか野外巡検を含む計7回の研修会を持つことができた。また、平成18.19年度
の那覇支部は環境教育と研究会誌が分担されていたが、環境教育においては、幸い、那覇高校の大
城学先生が全国環境教育フェアーへ参加することになり、その成果を報告してもらった。会誌に関
しても内容の充実を心がけ無事発行することができた。自転車操業状態ではあったが、どうにか事
務局として最初に掲げた“活動の活性化”と“会員鰯交流”に多少なりとも貢献でき、役割を果た
すことができたのではないかとほっとしている。
多くの先生方の協力や参加のもと研修を企画実践できたが、今後とも、支部の研究会活動が互いの
交流と資質の向上の場として役割を果たせるよう、また、各支部の活性化の参考になればと今年度
の那覇支部活動を簡単にまとめ報告としたい。
《活動報告》
第1回5月17日(木)小禄高校
内容;平成19年度研修計画。役割分担
【参加者】:濱川・新城。宮城。。
第2回6月15日(金)430~首里高校
「ポテトチップスに含まれる成分を調べる」
内容:(1)実践報告;金城雄一先生(首里)「ポテトチップスに含まれる成分ぞ
ソフト「chemFFO」の紹介
(2)那覇支部会員名簿の配布
(3)今後の支部役割ローテーションと担当校の確認
【参加者】:金城・神谷・石川。濱川。真栄平・長門計6名
第3回7月5日(木)14:30~18:00開邦高校
内容:(1)理数科2年生理数探求授業の参観1430~16:30
(2)実験紹介濱川敦先生・東新川尚美先生(開邦)
i)分光光度計を用いた水質検査実習
ii)過酸化水素とリン酸を用いた実験~課題研究のテーマ設定綴
(3)その他(実験紹介、情報交換)
【参加者】:古堅・名嘉。濱ノル東新川・長門・神里計6名
第4回10月13日(士)11:00~14:”那覇工業
内容:(1)実践紹介
・実験;酸化還元(改)の紹介濱川敦先生(開邦)
.“英語で化学l',“方言で化学鍛赤嶺多美子先生(那工)
・DVDライブラリーの紹介新城秀樹(泊定)
(2)今後の研修会の計画
【参加者】:濱川・長門・比嘉。長門(那覇西艸赤嶺。宮城。新城計7名
第5回11月16日(金)泊高校(定)
内容:(1)NalmoK23g)のプール実験
55-
化学教育研究会誌39二(2008年)
(2)化学室を快適に使うための工夫
(3)その他野外巡検の計画
【参加者】:長濱・新垣・石川・濱川・東新川・大城・長門・神里・伊佐・赤嶺・新城12名
第6回11月29日(木)12:30~開邦高校(プール)
第5回研修で都合により延期したNa約1mol(259)のプール実験
【参加者】:伊芸・上原・新垣・濱川・東新川・大城・神里計7名
第7回2月23日(土)9:00~17:00
野外巡検コース:残波岬一カルスト山一古宇利島一屋我地島
講師:大城逸朗先生
集合解散:那覇高校(学校バス使用)
研修目的:
・無機物質の金属元素(2族元素とその化合物)で取り扱う炭酸カルシウムの学習項
目と関連づけて、本部のカルスト地形等を構成する石灰岩の成り立ちや変性を実際に
野外巡検で観察し、説明を受けることで授業に深まりを持たせられるよう研修を行い、
また、南部と北部の石灰岩との比較をし、その違いを学ぶ。
【それぞれの見どころ】逸朗先生より
i)残波岬:地層からマイクロ・マンガン・ノジュールが生成されるところ。それに
琉球石灰岩と土壌との関係
ii)カルスト山:本部町の円錐カルスト山(海抜237灯)の登山、上空からカルスト
地形を眺める。観察を含め往復3時間程度。
Ⅲ)古宇利島:琉球石灰岩に形成された甑穴群(信じがたい自然のいたずらか)の観
察。
iv)屋我地島:石灰岩と風化土壌と黄砂の観察。
【参加者】:長濱・古堅・新垣・濱川・大城・真栄平・長門・宮城十上間親子・仲本
計11名
最後に、化学研究会の支部活動としての趣旨を理解していただき、野外巡検の講師を'快く引き受
けてくれた大城逸朗先生に心から感謝を述べるとともに、沖縄の地質の成り立ちや歴史(残波岬の
マンガンのジュールの形成)などを化学的視点で考察し、紐解くような研究を化学の先生方に期待
したいという大城先生のお言葉に答えられるよう今回の研修の成果を今後の活動に生かしていき
たい゜
56-
化学教育研究会誌39二(2008年)
平成19年11月30日
第10回全国環境学習フェア参加報告
沖縄県立那覇高等学校大城学
l参加行事概要
行事名:第1o回全国環境学習フェア岡山大会
期日:平成19年11月1日~平成19年11月2日
会場:[第1日】岡山市民会館【第2日】きらめきプラザ(岡山県総合福祉・ポランテイア・NPO会館)
主催:文部科学省,岡山県,岡山県教育委員会
後援:外務省,農林水産省,経済産業省,国土交通省,環境省
2内容報告
(1)全体会①
.環境省からの行政説明環境省総合環境政策局環境教育推進室長出江俊夫氏
現在は,環境・生態系・資源の三つの危機に直面している。
「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」(平成15年7月成立,平
成16年10月1日完全施行)で持続可能な社会の構築を目指す。
国連持続可能な開発のための教育(ESD)・…持続可能な開発(SustainableDevelopment)
環境省による環境教育・環境学習施策・…・こどもエコクラブ,我が家の環境大臣事業,
環境教育・環境教育学習データベース事業
●薄棚糧念濟似迅
・文部科学省指定校及び指定地域による実践事例発表
「平成17.18年度環境のための地球観測プログラム(GLOBE)推進事業指定校の取り組み」
WH
(愛知県立海翔高等学校)
 ̄!f
環境コースの設定,比色.エコチェッカー
鮴ロー認証。'し。÷叡酬
騨 ローヨ・ヌロトコルロデ-勺i過値:
$…に参る瓢…麩)蔦
によるNO2測定,グローブ活動に取り組み
アメリカの本部に週一回データを送信。各
国高校と測定データを交換。(写真1,2)
一・
|鑿iii鑿iili11篝i;
写真1データ送信装置写真2自動観測装置
「総合的な学習の時間におけるNPO等の外部人材の活用推進事業の指定地域の取り組み」
(枚方市教育委員会(大阪府))
環境マネジメントシステム国際規格ISO14001
認証取得,枚方市学校版環境マネジメントシ
ステム「S-EMS」の策定,PDCAサイクルの
活用,平野小学校,招提中の取り組み(写真3,4)
可
写真3水蒸気発電実験写真4緑のカーテンの取組
(2)全体会②(記念講演)
演題:子どもたちの未来のために~持続可能な社会の実現にむけて~
講師:国立岡山大学長千葉喬三氏
人間以外の生物の世界では,一切ゴミはでない。日本人の食事内容の変化により,農地と人
の体への負担が増加している。フードマイレージは,日本は米国よりはるかに大きい。食料輸
入で日本の国土に窒素が蓄積している
(3)全体会③
・岡山県における環境学習の主要施策岡山県生活環境部環境政策課長藤原祥一氏
循環型社会の促進,3Rの定着した社会へ,岡山県環境白書ジュニア版の作成・配布
-57
化学教育研究会誌39二(2008年)
・岡山県内の実践校の研究発表
岡山県立健康の森学園養護学校,
岡山市立津島小学校・倉敷市立水島中学校,岡山県立健康の認
矢掛高等学校
(4)文部科学省による環境教育・環境学習関連施策
(5)部会別研究協議会(第6分科会)
・長野県立駒ヶ根工業高等学校・…・風力・太陽光発電システム
の製作(写真5)
・大阪府立八尾高等学校…・・特別教育活動における環境への取
り組み
・広島県立教育委員会事務局教育部
岡山県立
写真5風力発電装置
(6)コース別見学(Cコース)
①岡山県立水島工業高等学校
てんぷら油からBDF(ディーゼル代替燃
料)を製造(写真6,7)。専用プラントで実習
し製造,夜間照明用として利用
写真6BDF製造プラント(1)写真7BDF製造プラント(2)
②船穂町堆肥センター..…町内の生ゴミを集めて,粉砕,発酵,乾燥により堆肥づくり
3文科省田代直幸教科調査官からの助言内容
・環境学習で知識等を積み上げていくことにより,態度面・行動面での実践力がつく。
・実践力をしっかりつけさせるには,自然に対するさまざまな体験活動を行うことで感`性(情意面)
を育て,方向付けをさせ,地域に親しみ愛することを経験させることが必要である。
・自然をすばらしいと感じることができるのは,学習の成果である。生徒は,感動の経験を積み,感
性が研ぎ澄まされ,認識が深まり,環境に対する実践力がつく,と考えます。
4まとめ
・環境省,文科省などの行政機関は,持続可能な社会の構築に向けて様々な取り組みを行っており,
各学校も各教科・総合的な学習において環境教育に取り組むことが求められている。各地で学校
施設を環境に配慮した施設への改修や太陽光発電などの導入が進められている。
・国内の学校における環境教育では,校種ごとに主に以下の取り組みが見られた。
小学校:総合的な学習で「食育」「リサイクル」「スマートライフ」をテーマに活動等
中学校:NPOによる出前授業,ビオトープを活用した取り組み,環境問題のディベート等
普通高校:環境コースの設置,学校設定教科「環境」の設置,大学との連携,エコクラブ等
職業高校:風力・太陽光発電システムの製作と夜間照明などへの活用,バイオディーゼル燃料
(BDF)の製造,菜の花栽培による菜種油の製造,油粕を肥料として再利用等
養護学校:せっけんづくり,牛乳パック再生ポットづくりなどを通したリサイクル学習
教育委員会等:,SO14OO1の認証取得,学校版環境マネジメントシステムの策定等
5全国環境学習フェアに参加しての感想
全国各地の学校で環境教育として取り組まれている内容は,これまでも取り組みが紹介され
ている内容であった。しかし,なぜこのような取り組みを行う必要があるのかを児童・生徒に
理解させ,方向性をしっかりもって実践しているという点で相当な努力がいることだと感じた。
全国各地の取り組みをみて,私も,エコクラブの設置や環境を意識させるテーマでの生徒研究
指導,環境についての授業実践等に積極的に取り組みたい,と感じました。
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沖縄県高等学校化学教育研究会会則
第1章名称及び事務局
第1条本会は沖縄県高等学校化学教育研究会と称する。
第2条本会の事務局は会長の委託する学校に置く。
第2章目的
第3条本会は化学教育の充実発展に貢献し、あわせて会員相互の親睦を図ることを目的とする。
第3章事業
第4条本会ほ前条の目的を達成するために次の事業を行う。
1.研修会の開催
2.その袖、本会の目的達成に必要な事項
第4章組織及び会員
第5条本会に北部、中部、那覇、南部、久米島、宮古、八重山の各支部を置くことができる。
第6条本会の会員は次のとおりとする。
第5章役員及び会員の任務
第7条本会に次の役員を置く。
会長1名、副会長2名
代議員13名(北部2,中部3、那覇3,南部2、久米島1、宮古l、八重山1)
庶務1名、会計1名、監事2名
※会長、副会長及び監事は代議員会で選出し、総会の承認を得る。
※庶務会計は会長が託する。
第8条役員の任務は以下のとおりとする。
L会長は本会の会務を統括する。
2副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるときはその任務を代行する。
3.代議員は、事業の計画運営、予算審議及び役員の選出にあたる。
4庶務及び会計は、本会の事務並びに会計をつかさどる。
5.監事は会計の監査を行う。
第9条各役員の任期は2年とす患。ただし、人事異動などの理由により欠員の生じた場合は
代議員を補充し事務局へ報告する。任期はその存在期間とする。
第6章会議
第10条定期総会は原則として毎年5月に開催し、次のことを行う。
予算決議の承認、役員の承認、会則の改正、その他必要な事項。
第11条総会は過半数の会員により成立する。但し、事故あるときは委任を持って出席に代え
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ることができる。
第12条
会長は、必要に応じ臨時総会を開催することができる。
第13条
代議員会は、必要に臆じ会長が招集する。
策7章会計
第14条本会の経費は、沖縄県高等学校理科研究協議会からの補足、 及びその他の収入をもつ
てあてる。
第15条本会会計年度は、4月1日に始まり翌年3月31日に終わる。
附則
第16条この会則は、1964年11月7日より施行する。
第17条第5条の麦:部の組織〕軍営等に関する細則は脅支:部で津める。
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原稿作成要領
L原稿はA4判ワープロ文字鰯×知行)を使用する(指定原稿用紙も可)。
2.原稿の執筆にあたっては、できるだけ次のことに留意して下さい。
(1)横書きのこと、なるべく清書して下さい。
(2)邦字は1字、かっこ()「」”,,句読点、カンマ、?!などは全て1マスとする。
(3)英字および数字は大体、2マスに3字くらいの割合で入れる。
(4)改行した場合はlマス下げて書く。
(5)数量の単位のうち外国語に由来するものは記号を用いる。
例・C%mmcmkmmgkgm2
(6)題名、著者名のところは、3行どりにする。所属、勤務先も書く。
3図・写真について
(1)図および写真は、原稿用紙に貼り付けないで別に台紙をつけてまとめる。
(2)図。写真を入れる場所を原稿中に指定し、希望の大きさの縦×横の長さを明記する。また、
図。写真の解説説明は、原稿中の図の入る場所に書く。
4文章の項目番号は1(1)①a(a)ア。。・の順を標準とする。
5参考文献は次の例のように記載する。
〈単行本の場合〉
著者年号書名発行所
例矢野幸夫1976チョウの実験と観察
東洋館
〈雑誌の場合〉
著者年号論題
例中村次郎
理科の教育
誌名月号(巻、号)最初~最後のページ発行所
1976理科におけるニューメディア利用の意義
1月号(涌誉414号Vol36)P9~12束洋館
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編集後記
まず、はじめに公務多忙の中、第39号発行において快く原稿を引き受けて頂いた多くの先生方に
心から感謝を申し上げます。
5月の総会にむげ会誌発行の作業を進釣てきましたが、結果的に前回同様'1月の宿泊研修に問に
合わせての発行になったことをとても残念に思います。今号で那覇支部から中部支部へ担当を引
き継ぐことになりますが、5月にむけての発行を次号でも是非チャレンジして欲しいなと思います。
年度初めの発行でネックになる鰯がやはり人事異動後にしかできない会員名簿の作成やそれに連
動する組織体制などの内容なので、事務局や会員の協力のもと、3月から4月前半までにこれらの原
稿が間に合えば5月も可能だと思います。宿泊研修での原稿依頼の呼びかけも含め、反省とノウハ
ウをしっかりと次号担当枝に引き継ぎ、希望を託したいと思います。
今号で5月目標は達成できませんでしたが、内容においては前号よりも原稿も増え、さらなる充
実が図れ、情報の共有に貢献できたのではと安堵しています。向陽高校の上問先生による「全国理
数科教育研究大会、中国・四国。九州地区理数科高等学校課題研究発表会大会参加報告』や開邦高
校の濱川先生の「スーパーサイエンスハイスクールの取り組み」では、理数科を設置している高校
の状況や課題、取り組みの様子が伺え、今後の教育活動にも多く心参考になるのではないかと思い
ます。また、多忙化で学校外での研修や活動が厳しくなっている状況の中、那覇支部の活動報告が
支部活動の活性化の参考になればと実践報告を編集部裁量で挿入しておきました。大城逸朗先生
を講師に迎えた野外実習は互いの親睦と知の刺激を兼ねた素晴らしい研修となり、こういう企画が
これからも継続できたらいいなと個人的にも期待しています。第Ⅲ部の授業方法改善。クラブ活動
に関する報告。紹介のコーナーが盛り上がり、実践報告等の原稿が殺到するようになれば会誌も充
実し、発刊もますます楽しみになるのではないかと思います。会員のみなさん、いろいろな取り組
みの紹介の場として会誌の利用をよろしくお願いします。
最後に、崎原会長が巻頭言の冒頭で触れている「化学物質』が、昨今の薬物混入事件としてマス
コミを賑わせ、なかでも中国餃子のメタミドホス、乳製品のメラミン、硫化水素、パラクロロベン
ゼンなどの名称や用途と害は、化学を難しいと敬遠している人たちも含め多くの人々の頭に刻み込
まれたと思います。また、毎日の報道を通し、『化学物質」に対する人々の関心も同時に高まって
きたなか、会長が示唆するように、「化学物質』からのメッセージを読み取れるだけの“物質を認
識する目,,を化学教育の中で育てることも、私達化学教師にとっても重要な役割となってきたと言
えると思います。会員が協働し、日常生活や社会生活の中での化学の有効性が認識できるように身
近な素材の発掘と化学(科学する姿勢)としての深まりにこの研究会誌が貢献できることを期待し
ています。編集担当者から会員の皆様へ積極的な会誌への参加をお願いし、編集後記の最後の挨拶
に代えたいと思います。ご協力本当にありがとうございました。
第39号編集員
那覇高校化学職員長門貴子。大城学・真栄平司・伊良皆利奈。野原浩亮
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