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多チャンネル化と放送の「多様性」に関する一考察 ~地上波
多チャンネル化と放送の「多様性」に関する一考察 ~地上波放送および BS、CS の内容分析調査~ 日吉 昭彦 A Study of Diversity in Broadcasting in the Multichannel Age : Content Analysis of TV Programming Akihiko HIYOSHI Abstract In the latest issue of this bulletin, we reported the results of quantitative content analysis which examined “diversity” in Japanese broadcasting. In this paper, we’ll report the data from the same survey more in detail. Content analysis was conducted on the samples which were collected from 70 television channels in broadcasting of terrestrial and satellite, communication satellite, in December 2011, and 2016 samples of program moments were randomly chosen. Coders examined program genres, portrayal of character roles, information of text on screen and program’s theme in each program moments. First, we analyzed how the program content differed in each time period, and it is obvious that there is less diversity especially in the morning period. “Vertical diversity” was not found in each program. Second, we showed the detailed data about portrayal of occupational roles. The result implies that the representation of TV program lacks in reality. Finally, we visually displayed the relevance of all channels and coding categories by using multiple correspondent analysis. The homogeneity of channel can be seen between terrestrial and satellite private broadcasters. 1. はじめに 本稿は、テレビ番組の放映内容の内容分析調査から、放送の「多様性」について検討するもので あり、本紀要の前号(第 49 号、以下「前号報告」 )に掲載された研究(日吉、音 2013)と同一の プロジェクトの調査から、未発表の部分を中心に、さらに詳細にデータを解析した結果を報告する ものである *1。 筆者らは、放送の「多様性」を検討するためのパネル形式による内容分析調査を計画し、2007 年には地上波デジタル放送(以下、 「地上波」 )を対象とした調査(音・日吉・莫 2008)を、2009 年には「地上波」に BS デジタル放送(以下、「BS」 )を加えたサンプルを用いた調査(音・日吉・ 中田 2010)を行ってきた。そして、2011 年には新たに 110 度 CS デジタル放送(以下、 「CS」) を調査対象に加えて、多チャンネル状況下における放送の「多様性」について検討した(日吉・音 *1 本研究は 2010 年度「公益信託 高橋信三記念放送文化振興基金」の研究助成を受け実施した ものである。 − 29 − 日吉 昭彦:多チャンネル化と放送の「多様性」に関する一考察∼地上波放送および BS、CS の内容分析調査∼ 2013)。本稿ではこの 2011 年に行われた調査の結果を前号に引き続き報告する。 調査が行われた 2011 年は、アナログ放送の終了や、それに伴う CS から BS への専門チャンネル の移行、外国資本の放送局による BS での放送サービスの開始など、BS を中心に大きく変化が見 られた時期で、放送サービスのなかでグローバル化や多チャンネル化、デジタル化という変化が目 に見える形で進行していた時期であった。こうした放送環境の変化のなかで、放映されたテレビ番 組の内容から放送の「多様性」の状況を把握することが本調査の目的であった。 調査対象となる放送局については、多チャンネル化という現象をふまえて 70 局と大幅に増やし (これまでのパネル調査は 7 局から 8 局のサンプルであった) 、それに伴いサンプリングの方法や調 査項目に変更を加えるなどして、調査を実施した。内容分析から明らかになる各局で放映されてい る番組の種類や、用いられている映像の特性、出演者、番組のテーマやモチーフなどを総合して、 放送の「多様性」を示す指標を作成した結果、チャンネルを増やして編成が大きく変化した BS に おいて、 「多様性」を示すデータが見られるなど、 間接的ではあるが多チャンネル化と放送の 「多様性」 の関連を示す結果が得られた(日吉・音 2013) 。 調査対象となる放送局の抽出やサンプリングの方法を変更した結果、2007 年・2009 年の調査よ りも分析対象となるチャンネル数は増えたが、個々のチャンネルごとのサンプル数が大幅に減った ため、チャンネル別かつ時間帯別に見た分析(2007 年・2009 年調査で報告していた「垂直多様性」 ) のデータについては、前号では詳しく報告しなかった。そこで本報告では、まず「垂直多様性」に 関するデータを報告する。 次に、前号報告では紙面の都合から報告できなかったいくつかの調査項目の結果を報告する。本 調査では、サンプルが「ドラマ」や「CM」 「スポーツ」など、特定の番組種別であった場合のみ 分類する項目や、自由に映像内容を記述してアフター・コーディングにより分類した項目がある。 これらの項目の集計結果を報告する。 ところで、筆者らは、2009 年の調査(音・日吉・中田 2010)で、放映内容の観点から分析対 象となったチャンネルの特徴や位置づけ、あるいはその相対的な関係を図式的に示す試みを行った (図 -1)。 チャンネルを 2 次元上にプロットした 図 -1 は、内容分析で用いた分類項目を 4 集計し、チャンネルを独立変数にステッ 3 プワイズ法を用いた判別分析を行い、正 準判別係数を用いてグループの中心をプ ᪥ᮏ䝔䝺䝡 ロットしたものである 1。 䝔䝺䝡ᮅ᪥ 2 䠪䠤䠧⥲ྜ 䠍 この図は、あるチャンネルが別のチャ ンネルと判別できるかどうかを示すもの 䠪䠤䠧 䠞䠯䠍 -4 -3 -2 䠍 -1 䠞䠯䝣䝆 で、換言すれば、チャンネルの独自性を 䠎 䠐 䠪䠤䠧 䠞䠯䠎 -1 䠞䠯11 示すものと考えられる。プロットされる 䠏 -2 位置が近しいということは、放送内容も 䠪䠤䠧ᩍ⫱ 類似している傾向にあることを示してい -3 る。 この 2009 年の調査は、いわゆるゴー ルデンタイムに限定して行った調査で 図 -1 チャンネル間の関連性(2009 年調査より) − 30 − 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 ある。またサンプル素材の収集の方法の都合から、地上波民放については日本テレビとテレビ朝日 のみ、また、BS 民放については BS フジと BS11 のみに限定して調査したもので、NHK について も当時の BS hi はサンプルに含まれていない。しかし、これら調査方法上の制約をふまえても、こ の図 -1 からは、日本テレビとテレビ朝日が極めて近接している模様が理解できるだろう。 NHK 一局で 4 波分のデータがプロットされているが、NHK という同一放送局の異なるチャンネ ル間よりも、日本テレビとテレビ朝日という異なる放送局のチャンネル間の距離のほうが近接して おり、ゴールデンタイムにおける民放の番組コンテンツの均質化の傾向がはっきりと浮かびあがっ てくる。地上波民放と BS 民放は、明らかに異なる象限にプロットされており、番組内容の傾向が 異なることも分かる。ここから、ゴールデンタイムでは視聴する放送サービスを地上波から BS に 変えることで、視聴者は異なる傾向の番組に触れることができるであろうし、BS のうちにおいても、 ある程度は多様な選択肢があることが分かる。 しかし、これまでの調査ではサンプルが限定的であり、多チャンネル状況において、視聴者が異 なる放送メディアごとに、多様なチャンネルの多様な選択肢を持つ機会があるかどうか、というこ とについては、まだ明らかにはなっていない。そこでさらに本稿では、2011 年調査のデータを用 いて、放送局の特徴を図式的に示すことで、放送の「多様性」を検討したい。 2. 調査方法 2-1. 調査の概要 調査対象は、2011 年 12 月期の一週間(2011 年 12 月 1 日(木)より 12 月 7 日(水)まで)の期 間において、地上波 7 チャンネルおよび BS 20 チャンネル 2、CS43 チャンネル 3 の合計 70 チャン ネルで放映された全てのテレビ番組である。調査対象となったチャンネルの一覧は、資料 -1 に示 したとおりで、一部には視聴契約が必要となる有料チャンネルが含まれている 4。分析素材は、系 統抽出により 5 分間隔で 1 分間の映像のみを録画して得る方法を用いて収集し、個々のサンプルご とに 70 チャンネルのうち 1 チャンネルを無作為に抽出することで録画サンプルを決定した。こう してコンピューターで録画したサンプル映像については、さらに録画用ソフトウェアのサムネイル 機能を使って、映像の「冒頭・中間・終わり」の 3 つの静止画をランダムに選び、静止画中に含ま れる内容についてのコーディングを行った。さらに、1 分間の映像を視聴した上で「シーンの内容」 などについてもコーディングを行った。コーディング・カテゴリーは、主に「番組種別」や「文字 情報」 「映像情報」 「出演者」 「シーンの内容」の変数から構成される(資料 -1「変数 / カテゴリー一覧」 を参照のこと)。 一連の調査の継続報告という本稿の特徴から、本稿では調査方法の詳細については記載していな いので、内容分析を行う上でのコーディング・カテゴリーや分類の基準、また本稿で参照している 既に分析したデータの集計結果などについては、詳しくは本紀要 49 号掲載の拙稿および筆者らの 過去の調査報告(音・日吉・莫 2008、音・日吉・中田 2010)を参考にしてほしい。 なお、収集された 2016 のサンプルのうち、有効サンプルは 1931 であった。また、コーダーは、 コーディングの基準およびコーディング作業全般に関するトレーニングを受けた合計 8 名の調査協 力者であり、一サンプルに対して 2 名のコーダーが同時に分析素材を視聴して分析を行った。 − 31 − 日吉 昭彦:多チャンネル化と放送の「多様性」に関する一考察∼地上波放送および BS、CS の内容分析調査∼ 3. 調査結果 3-1. 番組内容の傾向と「垂直多様性」 3-1-1. 番組種別の「垂直多様性」 一連の筆者らの調査で用いる「垂直多様性」とは、グリーンバーグが示した概念のことで、 「水 平多様性」とともに放送の「多様性」の評価指標になるもの(グリーンバーグら、1992)である。 グリーンバーグらの研究にもとづき、「水平多様性:一定時間に選択できる番組数、垂直多様性: 番組全ラインナップを通じた多様性(音・日吉・莫 2008) 」であると示してきた。言い換えるなら、 チャンネル間で多様な番組が放送されているかどうかを示すのが「水平多様性」で、チャンネル内 で多様な番組が放送されているかどうかを示すのが「垂直多様性」 である。 筆者らの一連の調査では、 チャンネル内のデータについては、 時間別に見た放送内容の傾向を集計するなどして、 「垂直多様性」 をデータで示してきた。 4 4 序論で述べたように、本調査ではサンプリング手法を変更しており、放送局別・時間別で集計す 4 4 4 るとサンプル数が大幅に少なくなるので、本報告は時間帯別に集計した 5。 ところで、分析対象となる CS の各種専門チャンネルは、基本的にそもそも「垂直多様性」はあ まり見られない番組編成を行っている 6。そこで、本報告では、NHK および前号報告で「民放の関 連チャンネル」と分類されたチャンネル(ただし、さらに「TBS ニュースバード」のようなニュ ース専門チャンネルは除いた)を中心に、総合的な編成を行っている放送局に限定してデータを集 計した 7。なお、前号報告では、こうした全放送局を対象とし、多様性の指標のみを掲載してある ので必要に応じて参照していただきたい。 表 -1 は、時間帯別 / 放送メディア別に見た番組種別である。表下にカイ二乗検定の結果が示さ れているように、どの放送メディアの場合も時間帯別に見た番組種別に有意な関連が見られる。 表中で時間帯ごとに見て 25%を占めた部分については赤色で強調してある(ただし CM は除外 した)。また、そうしたデータがある時間帯や番組種別の項目名も赤色で強調した(これも CM は 除外)。時間帯の項目名が赤色になっている場合、その時間帯においていずれかの番組種別がより 多く放送されていることを示す。この場合、時間帯によって異なる特徴的な番組が放送されている ことを示し得るが、赤色に強調された番組種別の項目数がより多くなければ、「垂直多様性」が十 分に認められるとは言えない。つまり、異なる番組種別が、異なる時間帯に放映されていなければ、 「垂直多様性」が認められるとは言えない。なお、表 -1 では参考までに、時間帯ごとの標準偏差を 付している。なお、 「CM」が 25%を超えることを「特徴的な番組によって編成されている」と考 えることにはやや無理があるので、以下の分析では CM については除外して考察した。 地上波の場合、「早朝、朝、午前、夕方、ゴールデン、プライム、深夜」のそれぞれ 7 つの時間 帯で番組種別が 25%を超えるものがあるが、それらの番組種別は、 「ニュース / 報道」 「バラエティ」 「情報 / ワイドショー」 「ドラマ」の 4 つの種別である。25%を超えた時間帯の数より番組種別の数 のほうが少なく、時間帯によって異なる番組が放映されていても、多様な番組が放映されていると は言えない傾向だ。具体的には、朝( 「早朝」 「朝」)の時間帯に「ニュース / 報道」が、また、 「朝」 から「午前」にかけて「情報 / ワイドショー」がより集中的に放映されている傾向にある。一方、 「夕 方」から「プライム」にかけては、25%を超えた時間帯の数が 3 つあり、それらの番組種別はそれ ぞれ異なっているため、この時間帯は「垂直多様性」が認められる傾向と言える。標準偏差を見る と、「ゴールデンタイム」以降、 「深夜」までの時間帯のほうが、それ以外の時間帯よりも、標準偏 − 32 − 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 表 -1 時間帯別/放送メディア別の「番組種別」 䝝䞊䝗䝁䞁䝔䞁䝒 ᪩ᮅ ᮅ ᆅ ୖ Ἴ ༗๓ ༗ᚋ ኤ᪉ 䝂䞊䝹䝕䞁 䝥䝷䜲䝮 ኪ ῝ኪ ᪩ᮅ ᮅ 䠞 䠯 ༗๓ ༗ᚋ ኤ᪉ 䝂䞊䝹䝕䞁 䝥䝷䜲䝮 ኪ ῝ኪ ᪩ᮅ ᮅ 䠟 䠯 ༗๓ ༗ᚋ ኤ᪉ 䝂䞊䝹䝕䞁 䝥䝷䜲䝮 ኪ ῝ኪ ᪩ᮅ ᮅ ྜ ィ ༗๓ ༗ᚋ ኤ᪉ 䝂䞊䝹䝕䞁 䝥䝷䜲䝮 ኪ ῝ኪ 䝋䝣䝖䝁䞁䝔䞁䝒 㐨䝙 吼 呎 䝇 㻛 ሗ 䝸 䝗 呎䜻 㻛吼 ᩍ䝯 㣴䞁 䝍 㻤 㻢㻝㻚㻡㻑 㻢 㻞㻣㻚㻟㻑 㻠 㻝㻣㻚㻠㻑 㻥 㻞㻞㻚㻡㻑 㻝㻜 㻡㻞㻚㻢㻑 㻞 㻝㻜㻚㻡㻑 㻞 㻝㻝㻚㻝㻑 㻠 㻞㻟㻚㻡㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻝 㻣㻚㻣㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻝 㻠㻚㻟㻑 㻟 㻣㻚㻡㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻝 㻡㻚㻟㻑 㻝 㻡㻚㻢㻑 㻝 㻡㻚㻥㻑 㻟 㻝㻤㻚㻤㻑 㐨䝙 吼 呎 䝇 㻛 ሗ 䝸 䝗 呎䜻 㻛吼 ᩍ䝯 㣴䞁 䝍 㻟 㻝㻠㻚㻟㻑 㻝㻜 㻞㻠㻚㻠㻑 㻠 㻝㻝㻚㻠㻑 㻢 㻝㻜㻚㻞㻑 㻞 㻤㻚㻣㻑 㻟 㻝㻟㻚㻜㻑 㻝 㻡㻚㻢㻑 㻞 㻤㻚㻜㻑 㻝 㻟㻚㻟㻑 㻞 㻥㻚㻡㻑 㻟 㻣㻚㻟㻑 㻟 㻤㻚㻢㻑 㻡 㻤㻚㻡㻑 㻡 㻞㻝㻚㻣㻑 㻟 㻝㻟㻚㻜㻑 㻡 㻞㻣㻚㻤㻑 㻟 㻝㻞㻚㻜㻑 㻠 㻝㻟㻚㻟㻑 㐨䝙 吼 呎 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前号報告では、BS については個々のチャンネルで放映される番組種別は多様であり、BS を選択 肢に加えることにより、チャンネルの数に見合った放送サービスを享受できることが示されていた。 しかし、時間帯別に見た番組種別について詳細に検討した今回の分析では、特に「朝」から「午前」 の時間帯においては、多様な番組が放映されているとは言い難い結果であった。地上波と BS では 通販番組がより多く放映され、CS を加えてもドラマが選択肢に増える程度、という結果である。 これに今回の分析で除外した専門チャンネルを加えても、視聴者にとっての選択肢は、「ソフトコ ンテンツ」により偏るだろう。 3-1-2. 「出演者」「文字情報」 「シーンの内容」と「垂直多様性」 一方、時間帯と出演者( 「性別」 「年齢」 )の変数の関連については、どの「放送メディア」にお いても有意差が認められなかった。ただし、これらの調査項目は、これまでの調査報告でも示して きたとおり、 「文化多様性」を示す項目であり、 「垂直・水平多様性」を示すことが目的ではない。 前号報告をふまえるならば、テレビの出演者は、 「男性」がより多く、より「若い」出演者に偏る 傾向にある、というのが全体的な傾向である。よって、これらの傾向は時間帯によって変わらない、 つまり、全体的にテレビは「性別」や「年齢」の観点から多様性が認められないということである。 また、時間帯と「立場 2」の変数 8 の関連についても有意差は認められなかった。 「立場 2」の変 数は、社会を構成する多様な立場の人々を映し出しているか否かといったリソースを測定するもの で、前号報告では、やや「一般の人々」の出演機会が少ないという結果のほか、番組種別の違いに よることが大きいことが示されていた。これらはどの「放送メディア」においても時間帯とは関連 がなく、この傾向は一定であることが分かる。 サンプルに含まれる「文字情報」については、サンプル数の都合から集計データ 9 を用いて分析 を行った。項目ごとの分析は行わず、「文字情報」の量を「多」「中」「少」に集計した結果、地上 波のケースでのみ時間帯と文字情報の量に有意差が認められた(表 -2) 。 「文字情報」は、主に朝(「早 − 34 − 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 表 -2 地上波の時間帯別「文字情報」の量 朝」 「朝」 )の時間帯および「ゴールデン」 の時間帯でより多くなっており、表 -1 を ᩥᏐሗ 䠄ከ䠅 ふまえるなら、この傾向は放映番組との関 連が示唆される。「文字情報」の量は、テ ᪩ᮅ クストによる視聴者への情報提供機能や演 ᮅ 出性を測定する項目であり、主に地上波の 朝の時間帯において「ニュース / 報道」や ༗๓ 「情報 / ワイドショー」の番組が多く、テ ༗ᚋ レビ画面から得られる情報量が多いこと や、 「ゴールデン」の時間帯で「バラエティ」 ኤ᪉ 番組が多く、演出性の高い映像が見られる 䝂䞊䝹䝕䞁 ことなどが背景にあると考えられる。 また、サンプルに含まれる「シーンの内 䝥䝷䜲䝮 10 容(教育・教養的テーマ ) 」についても ኪ 集計データを用いて分析した。「教育・教 養的テーマ」は、前号報告で示したように、 全体的に少ない傾向であった。こうしたな か、BS のケースでのみ時間帯による有意 差が認められた(表 -3) 。地上波と CS は どの時間帯においても、「教育・教養的テ ーマ(無)」が 7 割から 8 割を占めている (地 ῝ኪ ྜィ 対し、BS の場合は、「教育・教養的テーマ ンの内容(シーンのテーマ、行動描写) 」 について集計すると、以下の項目におい て、BS のケースでのみ有意差が見られた。 有意差が見られたのは「健康・美(深夜 および朝の時間に多い、χ 2=21.84、df=8、 P<.01)」「 死( 夕 方・ ゴ ー ル デ ン に 多 い、 χ 2=17.11、df=8、P<.05) 」 「友好関係(夕 方・ゴールデンに多い、χ 2=26.47、df=8、 P<.01)」の 3 項目であるが、全体的には分 析項目を設けたシーン自体が少なく、時間 帯による描写の違いまでは分析に至らなか った。 過去の筆者らの調査とは、サンプルの違 ྜィ 㻞 㻜 㻝㻟 㻝㻡㻚㻠㻑 㻜㻚㻜㻑 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 㻞 㻠 㻞㻞 㻥㻚㻝㻑 㻝㻤㻚㻞㻑 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 㻤 㻢 㻞㻟 㻟㻠㻚㻤㻑 㻞㻢㻚㻝㻑 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 㻝㻢 㻝㻣 㻠㻜 㻠㻜㻚㻜㻑 㻠㻞㻚㻡㻑 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 㻟 㻢 㻝㻥 㻝㻡㻚㻤㻑 㻟㻝㻚㻢㻑 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 㻝 㻢 㻝㻥 㻡㻚㻟㻑 㻟㻝㻚㻢㻑 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 㻣 㻣 㻝㻤 㻟㻤㻚㻥㻑 㻟㻤㻚㻥㻑 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一般的な傾向であることが示唆される。 3-2. 「ドラマ」「映画」 「コマーシャル」 「スポーツ」 「ニュース」の番組別の傾向 3-2-1. 「ドラマ」および「映画」の放映ジャンル 表 -4 は、録画サンプル素材が「映画」または「ドラマ」の際にコーディングを行った「ドラマ」 および「映画」の放映ジャンルを整理したものである。なお、コーディング・カテゴリーは、本調 査のために独自に作成したものである 11。 全体的に見ると、最も多いのは「時代劇、西部劇、歴史、文芸(17.5%) 」となっている。特に CS では「時代劇、西部劇、歴史、文芸」が 72 作品(CS 全体の 21.8%)を占めた。BS と CS は全 体的には類似した傾向だが、BS では「SF」 「ホラー、スリラー」がやや多く放送されている傾向 にある。 表 -4 放送メディア別の「ドラマ」および「映画」のジャンル ௦䚸す㒊䚸Ṕྐ䚸ᩥⱁ 䝷䝤䝇䝖䞊䝸䞊䚸ᜊឡ 䝃䝇䝨䞁䝇䚸䝭䝇䝔䝸䞊 ே㛫䝗䝷䝬䠄་⒪䚸ᨻ䚸⤒῭䛺䛹䠅 䜰䜽䝅䝵䞁㻭䠄ฮ䞉᥈ഄ䚸㌴䚸䝇䝫䞊䝒䛺䛹䠅 䛭䛾 䝁䝯䝕䜱 㻿㻲 䜰䜽䝅䝵䞁㻮䠄ᡓத䞉䝔䝻䚸䝟䝙䝑䜽䛺䛹䠅 䝩䞊䝮䝗䝷䝬䚸䝣䜯䝭䝸䞊䝗䝷䝬 䝩䝷䞊䚸䝇䝸䝷䞊 㟷䚸Ꮫᅬ 㡢ᴦ䚸䝭䝳䞊䝆䜹䝹 ඣ❺ྥ䛡 䝗䜻䝳䝯䞁䝍䝸䞊 ྜィ ᆅୖἼ 㻝 㻣㻚㻣㻑 㻝 㻣㻚㻣㻑 㻡 㻟㻤㻚㻡㻑 㻞 㻝㻡㻚㻠㻑 㻟 㻞㻟㻚㻝㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻝 㻣㻚㻣㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻝㻟 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 䠞䠯 㻝㻟 㻤㻚㻤㻑 㻞㻟 㻝㻡㻚㻡㻑 㻝㻤 㻝㻞㻚㻞㻑 㻞㻟 㻝㻡㻚㻡㻑 㻝㻤 㻝㻞㻚㻞㻑 㻥 㻢㻚㻝㻑 㻥 㻢㻚㻝㻑 㻝㻝 㻣㻚㻠㻑 㻡 㻟㻚㻠㻑 㻡 㻟㻚㻠㻑 㻣 㻠㻚㻣㻑 㻞 㻝㻚㻠㻑 㻞 㻝㻚㻠㻑 㻟 㻞㻚㻜㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻝㻠㻤 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 䠟䠯 㻣㻞 㻞㻝㻚㻤㻑 㻠㻥 㻝㻠㻚㻤㻑 㻠㻥 㻝㻠㻚㻤㻑 㻟㻣 㻝㻝㻚㻞㻑 㻟㻥 㻝㻝㻚㻤㻑 㻞㻜 㻢㻚㻝㻑 㻝㻤 㻡㻚㻡㻑 㻥 㻞㻚㻣㻑 㻝㻝 㻟㻚㻟㻑 㻝㻜 㻟㻚㻜㻑 㻡 㻝㻚㻡㻑 㻤 㻞㻚㻠㻑 㻞 㻜㻚㻢㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻝 㻜㻚㻟㻑 㻟㻟㻜 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 ྜィ 㻤㻢 㻝㻣㻚㻡㻑 㻣㻟 㻝㻠㻚㻥㻑 㻣㻞 㻝㻠㻚㻣㻑 㻢㻞 㻝㻞㻚㻢㻑 㻢㻜 㻝㻞㻚㻞㻑 㻞㻥 㻡㻚㻥㻑 㻞㻣 㻡㻚㻡㻑 㻞㻜 㻠㻚㻝㻑 㻝㻢 㻟㻚㻟㻑 㻝㻢 㻟㻚㻟㻑 㻝㻞 㻞㻚㻠㻑 㻝㻜 㻞㻚㻜㻑 㻠 㻜㻚㻤㻑 㻟 㻜㻚㻢㻑 㻝 㻜㻚㻞㻑 㻠㻥㻝 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 メタデータ 12 に「制作国」が記されている作品については、「制作国」を自由記述でコーディン グ表に入力した。CS に多かった「時代劇、西部劇、歴史、文芸」のジャンルの制作国は、日本が 22 作品、韓国が 8 作品、アメリカが 7 作品などであった。韓国の歴史ドラマブームに加えて、時 代劇の専門チャンネルの存在、また、民放 CS で放映されている再放送ドラマの存在から、このジ ャンルの作品が多かった。 表 -5 は、外国制作の「ドラマ」 「映画」の「制作国」を整理したものである 13。 「映画」ではア メリカの作品やアメリカが共同制作に参加した作品が多く、ドラマは圧倒的に韓国ドラマが多い傾 向だ。 − 36 − 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 やはりメタデータに、「制作年」が記された作品に ついては、「制作年」をコードしている。コードされ た作品は、BS で 170 作品、CS で 255 作品あったが、 1930 年 代(CS:1 作 品 ) 、1940 年 代(CS:2 作 品 ) 、 1950 年代(BS:2 作品 /CS:5 作品) 、60 年代(BS: 3 作 品 /CS:11 作 品 )、70 年 代(BS:7 作 品 /CS:22 作品)など、全体的に CS で放映された「ドラマ」 「映 画」のほうが制作年は古い傾向にある。 以下は割合で示すが、80 年代 (BS:7.6% /CS:12.5%) 、 90 年 代(BS:15.3 % /CS:13.3 %) 、2000 年 代(BS: 40.0% /CS:35.3%) 、2010 年代(BS:30.0% /CS:22.7%) などとなっており、BS のほうが近年の作品を放映し ている傾向にある。 3-2-2. 「コマーシャル」の広告サービス内容 本調査の「番組種別」の分類は、サンプルとなった 映像が含まれる番組に付されたメタデータを利用して いるが、サンプル映像がコマーシャルであった場合は、 コードを修正している。なお、映像が通販番組だった 場合も同様であるが、 「コマーシャル」には含めず「情 報 / ワイドショー」に分類し、中分類で「ショッピン グ / 通販」にさらに分類した (前号報告 3-1-2. 参照) 。 表 -6 は、コマーシャルで扱われている「サービス」 をさらに小分類したものである。カテゴリーは、筆者 の過去の CM 調査のカテゴリーを利用した。分類を 行ったのは「広告主」ではなく「広告サービス」であ る(日吉 2008) 。 放映時間をランダム・サンプリングしているため、 映像が偶然にコマーシャルであった場合のみの分析で ある。地上波のサンプルのうちコマーシャルに当たっ たものは 24 サンプル(地上波サンプルの 12.6%)と サンプル自体が少ない。割合は別にして、一般的に地 上波で放映されているコマーシャルの放映量とは大幅 に異なっている。このようなサンプル数の関係から、 本報告では「放送メディア別」の資料は示さないが、 表 -6 で示されているのは、主に BS/CS のコマーシャ ルが中心である 14。 この点を留意した上で、最も多いコマーシャルは 「番組宣伝」であり、全体の 35.4%を占めた。以下、 「家 電、AV 機器(11.2%) 」 「その他(9.9%) 」 「化粧品(6.3 − 37 − -5 外国制作の「ドラマ」 表 -5 外国制作の「ドラマ」 「映画」 の「制作国」 䜰䝯䝸䜹 䜰䝯䝸䜹䚸䜹䝘䝎 䜰䝯䝸䜹䚸䝗䜲䝒 䜰䝯䝸䜹䚸䜲䜼䝸䝇 䜰䝯䝸䜹䚸䜲䜼䝸䝇 䜰䝯䝸䜹䚸䜲䝍䝸䜰 䜰䝯䝸䜹䚸䝤䝷䝆䝹 䜲䜼䝸䝇 䜲䜼䝸䝇䚸䜰䝯䝸䜹 䜲䜼䝸䝇䚸䜲䝍䝸䜰 䜲䝍䝸䜰 䜸䞊䝇䝖䝷䝸䜰 䜸䝷䞁䝎 䜹䝘䝎 䝇䜴䜵䞊䝕䞁 䝇䝨䜲䞁䚸䜰䝯䝸䜹䚸䝣䝷䞁䝇 䝗䜲䝒 䝣䝷䞁䝇 䝣䝷䞁䝇㻘䝫䞊䝷䞁䝗 䝣䝷䞁䝇䚸䜲䜼䝸䝇䚸䜰䝯䝸䜹 䝣䝷䞁䝇㻘䜰䝯䝸䜹 䝰䞁䝖䝸䜸䞊䝹 㡑ᅜ ྎ‴ ୰ᅜ ᪥ᮏ䚸䝤䝷䝆䝹䚸䜹䝘䝎 䝗䝷䝬 ᫎ⏬ 㻢 㻥㻢 㻜 㻞 㻜 㻝 㻜 㻝 㻜 㻟 㻜 㻝 㻝 㻜 㻞 㻟 㻜 㻞 㻜 㻝 㻜 㻟 㻜 㻝 㻜 㻜 㻜 㻝 㻜 㻝 㻜 㻝 㻜 㻝 㻜 㻠 㻜 㻝 㻜 㻝 㻜 㻝 㻜 㻜 㻡㻢 㻟 㻞 㻜 㻝 㻝 㻜 㻝 㻢㻤 㻝㻟㻜 表 -6 「コマーシャル」の広告 サービス内容 㣗ရ ⳫᏊ 㣧ᩱ 㓇㢮 ᐙᗞ䚸ᐙᗞෆ䝺 ⢝ရ 䝣䜯䝑䝅䝵䞁 ᐙ㟁䚸㻭㼂ᶵჾ 䝟䝋䝁䞁䚸㏻ಙᶵჾ ⢭ᐦ䚸ົ䚸ᩥල ⮬ື㌴㛵㐃 㐠㍺ ື⏘䚸ఫᏯタഛ 㔠⼥䚸ಖ㝤 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えるなら、多チャンネル状況下では「イベント頼み」は放送の多様性にはつながらない、というよ うに考えることもできるだろう。 BS と CS の別を見ると、専門チャンネルを持つ「ゴルフ」は CS がほとんどを占めている。BS では、本調査の開始直前に BS デジ タルに移行した総合スポーツチャ ン ネ ル の「JSPORTS」 が 2 チ ャ ン ネルを持ち(調査時点のことであ り、執筆時点では 4 チャンネルで ある) 、全体のバラティではスポー ツ専門チャンネルも多い CS を凌い でいる。また、競馬専門チャンネ ルもあり、 「競馬」 「競輪」が BS で より多く放映されている。 コーディングは自由記述で行っ たので、データから多様性を測定 するようには設計されていないが、 多チャンネル状況下において、よ り多様なスポーツに接することが できるようになることは表からも 十分理解できる。 -7 放送メディア別にみた「スポーツ」番組で扱われ 表 -7 放送メディア別にみた「スポーツ」番組で扱われ たスポーツ種別 䝂䝹䝣 䝃䝑䜹䞊 䜰䝯䝣䝖䚸䝷䜾䝡䞊 ᱁㜚ᢏ䚸䝥䝻䝺䝇 㔝⌫ 䝞䝺䞊 䝔䝙䝇 䝰䞊䝍䞊䝇䝫䞊䝒 ➇㤿 ➇㍯ 䝇䜻䞊䚸䝇䝜䞊䝪䞊䝗 䝣䜱䜼䝳䜰䝇䜿䞊䝖 䝪䜴䝸䞁䜾 ༟⌫ 䜶䜽䝃䝃䜲䝈 䝖䝷䜲䜰䝇䝻䞁 䝞䝇䜿䝑䝖䝪䞊䝹 ⮬㌿㌴䚸䝻䞊䝗䝞䜲䜽 − 38 − ᆅୖἼ 䠞䠯 㻝 㻝 㻜 㻟㻤 㻝 㻤 㻞 㻠 㻜 㻤 㻝 㻟 㻜 㻤 㻜 㻟 㻜 㻣 㻜 㻠 㻜 㻝 㻜 㻜 㻜 㻜 㻜 㻞 㻜 㻝 㻜 㻝 㻜 㻝 㻝 㻜 䠟䠯 㻠㻤 㻤 㻤 㻝㻝 㻣 㻡 㻜 㻠 㻜 㻜 㻞 㻟 㻞 㻜 㻜 㻜 㻜 㻜 ྜィ 㻡㻜 㻞㻡㻚㻤㻑 㻠㻢 㻞㻟㻚㻣㻑 㻝㻣 㻤㻚㻤㻑 㻝㻣 㻤㻚㻤㻑 㻝㻡 㻣㻚㻣㻑 㻥 㻠㻚㻢㻑 㻤 㻠㻚㻝㻑 㻣 㻟㻚㻢㻑 㻣 㻟㻚㻢㻑 㻠 㻞㻚㻝㻑 㻟 㻝㻚㻡㻑 㻟 㻝㻚㻡㻑 㻞 㻝㻚㻜㻑 㻞 㻝㻚㻜㻑 㻝 㻜㻚㻡㻑 㻝 㻜㻚㻡㻑 㻝 㻜㻚㻡㻑 㻝 㻜㻚㻡㻑 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 表 -8 放送メディア別「ニュース」の分野 3-2-4.「ニュース」の分野 表 -8 は、「ニュース」の分野を 整理したものである。コーディン グ・カテゴリーは、小玉らが組織 する「国際テレビニュース研究会」 が長期間にわたって実施している テレビニュースの国際比較で用い られている分類項目(小林 2008 年)を利用した。時系列比較や国 際比較などの研究を経て精査され たものであるため、信頼性の高い 分類項目であると考えられる。 全体的には「社会」のニュース が最も多く 35.4%を占め、 「政治 (20.3%)」 「経済(15.1%) 」と続く。 「 放 送 メ デ ィ ア 別 」 に 見 る と、 BS では「政治」の割合が突出し て高く、地上波は BS/CS と比べ「経 済」ニュースが少ない。「軍事」 「通 信」「科学・技術」のニュースは CS のサンプルのみであった。 小 項 目 に 着 目 す る と、 地 上 波 は BS より「政治」ニュースの割 合が少ないなか、「議会」に関す る報道が多くなっており、映像で リアルな政治を「見せる」報道の スタイルが示されているようであ る。 「金融市場」については、ほぼ CS から伝わっており、情報的な 特性を持つニュース伝達に強いこ とが報道専門チャンネルを持つ CS の特徴と言えそうだ。なお、12 サ ンプルのうち 6 サンプルは「朝日 䛂䝙䝳䞊䝇䛃䛾ศ㔝 ᆅୖἼ ᨻ⟇ 㻠 㑅ᣲ 㻜 እ 㻜 ᨻ ㆟ 㻠 ᅜ㝿ᶵ㛵 㻜 䛭䛾䛾ᨻ 㻜 ᬒẼ䞉ኻᴗ 㻝 㔠⼥ᕷሙ 㻞 ㈠᫆ 㻜 ᾘ㈝ 㻜 ⤒ ῭ ὶ㏻ 㻜 ປാ 㻜 ⛯㔠 㻜 䛭䛾䛾⤒῭ 㻝 ≢⨥ 㻠 ௳䞉ᨾ 㻝 䜲䝧䞁䝖 㻟 ⅏ᐖ 㻜 ♫ ♫⌧㇟ 㻜 ุ 㻜 ᩍ⫱ 㻜 䝕䝰 㻜 䛭䛾䛾♫ 㻝㻝 ⣮த䞉ᡓத䞉䝔䝻 㻜 රჾ 㻜 ㌷ᇶᆅ 㻜 ㌷ ⮬⾨㝲 㻜 Ᏻಖ㞀 㻜 䛭䛾䛾㌷ 㻜 ⎔ቃởᰁ䞉◚ቯ 㻝 ⎔ቃಖㆤ 㻜 ⎔ ቃ ⎔ቃ㐠ື 㻜 䛭䛾䛾⎔ቃ 㻞 ⯟✵ 㻜 ⯪⯧ 㻜 㐠 ⮬ື㌴ 㻝 ㍺ 㕲㐨 㻜 䛭䛾䛾㐠㍺ 㻜 ㏻ಙᢏ⾡ 㻜 ㏻ಙ䝃䞊䝡䝇 㻜 ㏻ ಙ ᨺ㏦䝃䞊䝡䝇 㻜 䛭䛾䛾㏻ಙ 㻜 ᪂ᢏ⾡ 㻜 ⛉ Ᏹᐂ 㻜 Ꮫ 䞉 ་⒪ 㻜 ᢏ Ⓨ᫂䞉Ⓨぢ 㻜 ⾡ 䛭䛾䛾⛉Ꮫ䞉ᢏ⾡ 㻜 㡢ᴦ 㻜 ᩥ ᫎ⏬ 㻜 ⱁ ⾡ ₇ 㻜 䞉 䛭䛾䛾ᩥ䞉ⱁ⾡ 㻟 㻜 ṓ ᬺ䞉⚍䞉ᖺ୰⾜ 㻜 Ẽೃ䞉Ꮨ⠇ ೃ 䞉 ኳẼணሗ 㻞 Ẽ 䛭䛾䛾ṓグ䚸Ẽೃ 㻜 䝇 䝫 㻡 呎 䝒 ศ㢮⬟ 䝍䜲䝖䝹⏬㠃䛺䛹䛷ศ㢮⬟ ྜィ 㻝㻣㻚㻤㻑 㻤㻚㻥㻑 㻠㻞㻚㻞㻑 㻜㻚㻜㻑 㻢㻚㻣㻑 㻞㻚㻞㻑 㻜㻚㻜㻑 㻜㻚㻜㻑 㻢㻚㻣㻑 㻠㻚㻠㻑 㻝㻝㻚㻝㻑 㻜 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まえるなら、この値は比較的に小さい値であ ると言え、ニュースについては、多様性が確 保されていると言える。 3-3. 「出演者」と「映像の背景」 本調査では、「出演者」についてのコーデ ィングは主要な調査項目の一つであったが、 「性別」「年齢」「出身国」などのコードを行 うため、映像サンプルで明示的に特定の一名 に焦点が当てられている場合のみコーディン グの対象とした 16。 3-3-1. 「出演者」の「職業」描写 明示的に特定の一名に焦点が当てられて いる場合は、その「出演者」について、総務 省統計局による「日本標準職業分類」 (平成 21 年 12 月統計設定基準)を用いて職業分類 を行った。「日本標準職業分類」については、 12 の大分類と、74 の中分類、さらに 329 の 小分類があるが、本調査ではこの大分類と中 分類を用いた 17。 コーディングの際には、ドラマなどで俳優 が「医師」の演技をしていた際などには、ド ラマ上の役割である「医師」を職業として分 類している。また、サンプルとなる一分間の 映像で明示的に職業内容が示されなかった場 合は、「不明」とした。 表 -9 は、「日本標準職業分類」の中分類で ேᩘ䛸ྜ 㻞㻠㻥 ᫂ 㻟㻡㻚㻢㻑 㻞㻢㻤 㻞㻠㻙䚷䛭䛾䛾ᑓ㛛ⓗ⫋ᴗᚑ⪅ 㻟㻤㻚㻟㻑 㻠㻣 㻞㻟㻙䚷㡢ᴦᐙ䠈⯙ྎⱁ⾡ᐙ 㻢㻚㻣㻑 㻟㻞 ศ㢮⬟䛾⫋ᴗ 㻠㻚㻢㻑 㻝㻤 㻠㻠㻙䚷ྖἲ㆙ᐹ⫋ဨ 㻞㻚㻢㻑 㻝㻟 㻜㻡䠉◊✲⪅ 㻝㻚㻥㻑 㻝㻝 㻜㻝㻙䚷⟶⌮ⓗබົဨ 㻝㻚㻢㻑 㻝㻝 㻠㻜䚷᥋ᐈ䞉⤥⫋ᴗᚑ⪅ 㻝㻚㻢㻑 䚷㻝㻥䠉ᩍဨ 㻣 䚷㻟㻞䠉ၟရ㈍ᚑ⪅ 㻢 䚷㻝㻞䠉་ᖌ䠈ṑ⛉་ᖌ䠈⋇་ᖌ䠈⸆ᖌ 㻡 䚷㻜㻞䠉ἲே䞉ᅋయᙺဨ 㻡 䚷㻝㻤䠉⤒Ⴀ䞉㔠⼥䞉ಖ㝤ᑓ㛛⫋ᴗᚑ⪅ 㻟 䚷㻞㻝䠉ⴭ㏙ᐙ䠈グ⪅䠈⦅㞟⪅ 㻟 䚷㻟㻥䠉㣧㣗≀ㄪ⌮ᚑ⪅ 㻟 䚷㻞㻞䠉⨾⾡ᐙ䠈䝕䝄䜲䝘䞊䠈┿ᐙ䠈ᫎീᙳ⪅ 㻞 䚷㻞㻡䠉୍⯡ົᚑ⪅ 㻞 䚷㻟㻜䠉㐠㍺䞉㒑౽ົᚑ⪅ 㻞 䚷㻠㻡䠉䛭䛾䛾ಖᏳ⫋ᴗᚑ⪅ 㻞 䚷㻜㻤䠉〇㐀ᢏ⾡⪅䠄㛤Ⓨ䜢㝖䛟䠅 㻝 䚷㻝㻟䠉ಖᖌ䠈ຓ⏘ᖌ䠈┳ㆤᖌ 㻝 䚷㻝㻢䠉♫⚟♴ᑓ㛛⫋ᴗᚑ⪅ 㻝 䚷㻝㻣䠉ἲົᚑ⪅ 㻝 䚷㻟㻟䠉㈍㢮ఝ⫋ᴗᚑ⪅ 㻝 䚷㻠㻤䠉⁺ᴗᚑ⪅ 㻝 䚷㻠㻢䠉㎰ᴗᚑ⪅ 㻝 䚷㻠㻟䠉⮬⾨ᐁ 㻝 䚷㻠㻞䠉䛭䛾䛾䝃䞊䝡䝇⫋ᴗᚑ⪅ 㻝 䚷㻢㻣䠉㟁Ẽᕤᚑ⪅ 㻝 ྜィ 㻢㻥㻥 「出演者」を分類したものである。映像が短いというサンプルの制約もあるが、コーダーが視聴し ても職業が理解できない「不明」という項目が最も多く、約 3 割を占めている。 さらに続くのは「その他の専門的職業従事者」で、 これはタレントや芸能人などの出演者である。 さらに「音楽・舞台芸術家」が続くが、このほとんどは「歌手」として登場した出演者だ。 また、ドラマや映画にはしばしばフィクションの世界にあるような「分類不能の職業」がある。 例えば、SF ドラマの宇宙船の艦長のような職業である。4 番目にはこのような職業が続く。 このようにテレビのなかの世界の人々は、現実社会の職業では分類しきれないほど非現実的であ るか、あるいはテレビの表現はやや職業についてのイメージを伝えきれていないと言えそうだ。 これらを「日本標準職業分類」の大分類で整理したものが表 -10 である。参考までに、平成 22 − 40 − 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 年の国勢調査の結果と比較して 表 -10 「出演者」の「職業」国勢調査(H 22)との比較 掲載した 18。 これらの結果から、テレビの 䠤㻞㻞 ᅜໃㄪᰝ 「出演者」は、「専門的・技術的 職業従事者」に極端に偏ってお り、また国勢調査の結果と比べ るならば、テレビの職業役割イ メージは、現実と極めて乖離し ているのが明白である。 これらの「専門的・技術的職 業従事者」には「キャスター」 「ア ナウンサー」や「タレント」 「芸 能人」なども含まれるので、本 調査で用いた「立場 2」の変数 䚷䚷䠝㻌⟶⌮ⓗ⫋ᴗᚑ⪅ 䚷䚷䠞㻌ᑓ㛛ⓗ䞉ᢏ⾡ⓗ⫋ᴗᚑ⪅ 䚷䚷䠟㻌ົᚑ⪅ 䚷䚷䠠㻌㈍ᚑ⪅ 䚷䚷䠡㻌䝃䞊䝡䝇⫋ᴗᚑ⪅ 䚷䚷䠢㻌ಖᏳ⫋ᴗᚑ⪅ 䚷䚷䠣㻌㎰ᯘ⁺ᴗᚑ⪅ 䚷䚷䠤㻌⏕⏘ᕤ⛬ᚑ⪅ 䚷䚷䠥㻌㍺㏦䞉ᶵᲔ㐠㌿ᚑ⪅ 䚷䚷䠦㻌ᘓタ䞉᥇᥀ᚑ⪅ 䚷䚷䠧㻌㐠ᦙ䞉Ύᤲ䞉ໟ➼ᚑ⪅ 䚷䚷䠨㻌ศ㢮⬟䛾⫋ᴗ 㻞㻜㻝㻝䚷䠰䠲 㻞㻜㻝㻝䚷䠰䠲 䠄ฟ₇ 䠄䝍䝺䞁䝖䞉ತ ⪅䠅 ඃ➼䜢㝖䛟䠅 㻞㻚㻠㻑 㻝㻠㻚㻡㻑 㻝㻤㻚㻠㻑 㻝㻟㻚㻠㻑 㻝㻝㻚㻡㻑 㻝㻚㻤㻑 㻟㻚㻥㻑 㻝㻠㻚㻞㻑 㻟㻚㻡㻑 㻠㻚㻡㻑 㻢㻚㻞㻑 㻡㻚㻣㻑 㻟㻚㻢㻑 㻣㻤㻚㻞㻑 㻜㻚㻥㻑 㻝㻚㻢㻑 㻟㻚㻟㻑 㻠㻚㻣㻑 㻜㻚㻠㻑 㻜㻚㻜㻑 㻜㻚㻜㻑 㻜㻚㻞㻑 㻜㻚㻜㻑 㻣㻚㻝㻑 㻡㻚㻡㻑 㻢㻢㻚㻤㻑 㻝㻚㻠㻑 㻞㻚㻝㻑 㻡㻚㻝㻑 㻣㻚㻞㻑 㻜㻚㻣㻑 㻜㻚㻜㻑 㻜㻚㻜㻑 㻜㻚㻟㻑 㻜㻚㻜㻑 㻝㻝㻚㻜㻑 表 -11 人物が映し出されていない場合の「映像の焦点」 (資料 1 および注 8 を参照)を 用いて、これらの「出演者」を 除外し、一方で「ドラマ」 「CM」 䝣䝸䝑䝥䜔䜾䝷䝣䜱䝑䜽䚸ᗈ࿌䛾䝁䝢䞊䜔䚸␒⤌䝍䜲䝖䝹䚸䝙䝳䞊 䝇䛾䝔䝻䝑䝥䛺䛹䛻↔Ⅼ䛜ᙜ䛯䛳䛯ᫎീ 㻝㻡㻜 㻞㻥㻚㻥㻑 など「出演者」の演技により職 ㄝ᫂㈨ᩱ䠄ၟရ䜔ᮦᩱ䚸ཎᩱ䜢♧䛩ᫎീ䠅 㻝㻜㻢 㻞㻝㻚㻞㻑 ேᕤⓗ䛺䝰䝜䠄䜽䝹䝬䚸ᅜ䚸㒊ᒇ䛾㢼ᬒ䛺䛹䛾ᫎീ䠅 㻠㻢 㻥㻚㻞㻑 ⮬↛ⓗ⎔ቃ䠄ᒣ䞉ᕝ䞉ᾏ䞉⮬↛䚸Ᏹᐂ䛺䛹䛾ᫎീ䠅 㻠㻡 㻥㻚㻜㻑 し、このように「タレント」な 䜰䝙䝯䞊䝅䝵䞁䠄䜰䝙䝯䞊䝅䝵䞁䛷ே≀䛜ᫎ䛥䜜䛺䛔ᫎീ䠅 㻠㻞 㻤㻚㻠㻑 どを除いても、テレビのなかは、 現実社会では 1 割弱の人々しか ேᕤⓗ䛺ᵓ㐀≀䠄ᐙ䚸ᘓ⠏≀䚸䝡䝹䝕䜱䞁䜾䛺䛹䜢ᫎ䛩ᫎീ䠅 㻟㻥 㻣㻚㻤㻑 ㈨ᩱሗ䠄᭩㢮䜔㈨ᩱ䚸Ꮚ䚸ᆅᅗ䚸┿䛺䛹䜢ᥦ♧䛩䜛ᫎ ീ䠅 㻟㻞 㻢㻚㻠㻑 ື≀䛜୰ᚰ䛻ᫎ䛳䛶䛔䜛ᫎീ 㻞㻞 㻠㻚㻠㻑 の人々が働く奇妙な SF の世界 ேᕤⓗ䛺⎔ቃ䠄⏫䚸㑹እ䚸㊰ୖ䚸㒔ᕷ䛺䛹䛾ᫎീ䠅 㻝㻞 㻞㻚㻠㻑 である。 「保安職業従事者」に 至っては、現実の 4 倍近くであ ุู⬟ 㻡 㻝㻚㻜㻑 り、「管理的職業従事者」がよ ྜィ 業が表現されるサンプルを加え て集計したのが「タレント・俳 優等を除く」の欄である。しか 就いていない「専門的・技術的 職業従事者」として 7 割近くも ே㛫䛷䛺䛔ᙺ䠄Ᏹᐂே䜔⋇䛺䛹䠅 㻞 㻜㻚㻠㻑 㻡㻜㻝 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 り多い、 「管理社会」の様相で あるとも言えようか。実際のテレビのシーンでは、職業が明示的であるのは、政治家等の著名な人 物であることが多い。また、刑事ドラマなどの人気ドラマで登場する主要な登場人物の職業が「保 安職業従事者」にあたる。しかし、こうしたことをふまえても、テレビの職業イメージには、文化 的な多様性がほとんど見られていないということが分かるだろう。 3-3-2. アニメーションの「出演者」 アニメーションの映像であっても「性別」「年齢」などのコーディングは行われており、人物が 映し出されていた 1426 サンプル中 109 サンプル(7.6%) はアニメーションによる人物描写であった。 これらのうち、一名に焦点が当てられているサンプルは 60 サンプルであった。 − 41 − 日吉 昭彦:多チャンネル化と放送の「多様性」に関する一考察∼地上波放送および BS、CS の内容分析調査∼ これらを「性別」で分類すると、アニメーションの「男性」は 49 名、 「女性」は 11 名で、前回 報告で示した現実の人間の出演者よりも男性比率が高い。 また、 「年齢」が理解できたサンプルは 52 サンプルあり、 「子ども:12 名」 「中学・高校生:14 名」 「若 い人物:18 名」「中間年代層:7 名」 「60 才以上:1 名」となっており前号報告で示した現実の人間 の出演者よりも「子ども」「中学・高校生」比率が高くなっている。 3-3-3. 人物が映し出されていない場合の「映像の焦点」 映像に人物が映し出されていないサンプルに関しては、映像で焦点が当てられていたものは何で あったのか、自由記述によってコーディングを行った。これらをアフターコーディングによって整 理したものが表 -11 である。人物が映し出されていない映像サンプルは、 「フリップやグラフィック」 によって情報を示す映像であるケースが最も多く、モノそのものを提示して示す「説明資料」など、 全体的に何らかの情報を説 表 -12 放送メディア別の「映像の背景」と出演者の「性別」 明する資料として用いられ ている映像が多いことが分 䝇䝍䝆䜸 かる。なお、この項目には 放送メディア別に見て有意 差は認められなかった。 ே ᕤ ⓗ 䛺 ⫼ ᬒ 3-4. 「映像の背景」 ⫼ᬒ䛺䛧 䝉䝑䝖 䛭䛾䛾ேᕤ⣲ᮦ 映像の現実性あるいは人 ⮬↛ 工的な編集の程度を測定す 䝇䝫䞊䝒➇ᢏ䛾䝅䞊䞁 るため、前号報告では「人 工的な映像(全有効サンプ ルの 37.1%)」と「現実的 な映像(「屋外」の映像(37.5 %)、 「屋内」の映像(25.3 %)) 」に分けてデータを示 した。この変数の小項目 19 ⌧ ᐇ ⓗ 䛺 ⫼ ᬒ 咁 ᒇ እ 咂 映像(11.5%)」 「自然(11.3 %) 」「家庭の中(10.2%) 」 などが多い傾向である。一 方、学びや職業労働のシー ンなど人間の基本的な社会 ᒇእ䚷䛭䛾 ᆅ᪉㒔ᕷ䜔⏫䚸䛟䜙䛧 ᒇእ䠄බඹⓗ䛺タ䠅 ᐙᗞ䛾୰ 2 (12.1 %)」「 人 工 的 な 編 集 㒔ᕷ䜔㒔ᕷ䛾㞧㋃ 䜲䝧䞁䝖䜔䝕䝰䛺䛹䛾㞟 ྜ 送メディア別に見て有意 全体的には、 「スタジオ 䝁䞁䝃䞊䝖䜔䝷䜲䝤ሙ䛺 䛹 ᒇእ䠄⚾ⓗ䛺ᘓ⠏≀䠅 を放送メディア別に示し たものが表 -12 である。放 差が認められている( χ =85.97、df=42、P<.01)。 ேᕤⓗ䛺⦅㞟ᫎീ බඹⓗ䛺タ䛾୰ ⌧ ᐇ ⓗ 䛺 ⫼ ᬒ 咁 ᒇ ෆ 咂 ᒇෆ䚷䛭䛾 䜸䝣䜱䝇䛾୰ 㣧㣗ᗑ䛾୰ ᕤሙ䜔ᗜ䚸ᕤ୰䛾䝡 䝹䛾୰䛺䛹 㣧㣗ᗑ௨እ䛾ᗑ⯒䛾୰ 䠄䝕䝟䞊䝖䜔ᐆ㣭ᗑ➼䠅 ፗᴦタ − 42 − ᆅୖἼ 㻠㻢 㻞㻠㻚㻢㻑 㻞㻝 㻝㻝㻚㻞㻑 㻝㻢 㻤㻚㻢㻑 㻟 㻝㻚㻢㻑 㻟 㻝㻚㻢㻑 㻝㻠 㻣㻚㻡㻑 㻥 㻠㻚㻤㻑 㻝㻜 㻡㻚㻟㻑 㻤 㻠㻚㻟㻑 㻢 㻟㻚㻞㻑 㻞 㻝㻚㻝㻑 㻡 㻞㻚㻣㻑 㻞 㻝㻚㻝㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻝㻠 㻣㻚㻡㻑 㻝㻜 㻡㻚㻟㻑 㻣 㻟㻚㻣㻑 㻠 㻞㻚㻝㻑 㻞 㻝㻚㻝㻑 㻞 㻝㻚㻝㻑 㻞 㻝㻚㻝㻑 㻝 㻜㻚㻡㻑 䠞䠯 㻡㻣 㻝㻜㻚㻡㻑 㻠㻤 㻤㻚㻤㻑 㻡㻝 㻥㻚㻠㻑 㻝㻞 㻞㻚㻞㻑 㻝 㻜㻚㻞㻑 㻡㻡 㻝㻜㻚㻝㻑 㻡㻜 㻥㻚㻞㻑 㻠㻤 㻤㻚㻤㻑 㻞㻝 㻟㻚㻥㻑 㻞㻝 㻟㻚㻥㻑 㻝㻟 㻞㻚㻠㻑 㻥 㻝㻚㻣㻑 㻥 㻝㻚㻣㻑 㻠 㻜㻚㻣㻑 㻢㻢 㻝㻞㻚㻞㻑 㻞㻞 㻠㻚㻝㻑 㻞㻡 㻠㻚㻢㻑 㻝㻟 㻞㻚㻠㻑 㻝㻠 㻞㻚㻢㻑 㻟 㻜㻚㻢㻑 㻝 㻜㻚㻞㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 䠟䠯 㻝㻟㻝 㻝㻝㻚㻜㻑 㻝㻡㻞 㻝㻞㻚㻣㻑 㻝㻜㻠 㻤㻚㻣㻑 㻢㻝 㻡㻚㻝㻑 㻣 㻜㻚㻢㻑 㻝㻠㻥 㻝㻞㻚㻡㻑 㻤㻠 㻣㻚㻜㻑 㻢㻠 㻡㻚㻠㻑 㻠㻞 㻟㻚㻡㻑 㻟㻡 㻞㻚㻥㻑 㻞㻟 㻝㻚㻥㻑 㻝㻠 㻝㻚㻞㻑 㻝㻡 㻝㻚㻟㻑 㻤 㻜㻚㻣㻑 㻝㻝㻣 㻥㻚㻤㻑 㻠㻞 㻟㻚㻡㻑 㻡㻝 㻠㻚㻟㻑 㻟㻥 㻟㻚㻟㻑 㻞㻥 㻞㻚㻠㻑 㻝㻡 㻝㻚㻟㻑 㻤 㻜㻚㻣㻑 㻢 㻜㻚㻡㻑 ྜィ 㻞㻟㻠 㻝㻞㻚㻝㻑 㻞㻞㻝 㻝㻝㻚㻡㻑 㻝㻣㻝 㻤㻚㻥㻑 㻣㻢 㻟㻚㻥㻑 㻝㻝 㻜㻚㻢㻑 㻞㻝㻤 㻝㻝㻚㻟㻑 㻝㻠㻟 㻣㻚㻠㻑 㻝㻞㻞 㻢㻚㻟㻑 㻣㻝 㻟㻚㻣㻑 㻢㻞 㻟㻚㻞㻑 㻟㻤 㻞㻚㻜㻑 㻞㻤 㻝㻚㻡㻑 㻞㻢 㻝㻚㻟㻑 㻝㻞 㻜㻚㻢㻑 㻝㻥㻣 㻝㻜㻚㻞㻑 㻣㻠 㻟㻚㻤㻑 㻤㻟 㻠㻚㻟㻑 㻡㻢 㻞㻚㻥㻑 㻠㻡 㻞㻚㻟㻑 㻞㻜 㻝㻚㻜㻑 㻝㻝 㻜㻚㻢㻑 㻣 㻜㻚㻠㻑 ⏨ᛶ 㻡㻤 㻝㻜㻚㻤㻑 㻞㻥 㻡㻚㻠㻑 㻞㻣 㻡㻚㻜㻑 㻞㻟 㻠㻚㻟㻑 㻝 㻜㻚㻞㻑 㻡㻟 㻥㻚㻥㻑 㻠㻡 㻤㻚㻠㻑 㻡㻝 㻥㻚㻡㻑 㻞㻝 㻟㻚㻥㻑 㻝㻥 㻟㻚㻢㻑 㻣 㻝㻚㻟㻑 㻢 㻝㻚㻝㻑 㻟 㻜㻚㻢㻑 㻣 㻝㻚㻟㻑 㻡㻢 㻝㻜㻚㻡㻑 㻞㻟 㻠㻚㻟㻑 㻟㻜 㻡㻚㻢㻑 㻞㻡 㻠㻚㻣㻑 㻝㻢 㻟㻚㻜㻑 㻡 㻜㻚㻥㻑 㻡 㻜㻚㻥㻑 㻞㻡 㻠㻚㻣㻑 ዪᛶ 㻢㻞 㻞㻝㻚㻝㻑 㻞㻞 㻣㻚㻡㻑 㻝㻤 㻢㻚㻝㻑 㻤 㻞㻚㻣㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻝㻤 㻢㻚㻝㻑 㻠 㻝㻚㻠㻑 㻝㻝 㻟㻚㻣㻑 㻣 㻞㻚㻠㻑 㻣 㻞㻚㻠㻑 㻞 㻜㻚㻣㻑 㻡 㻝㻚㻣㻑 㻣 㻞㻚㻠㻑 㻜 㻜㻚㻜㻑 㻡㻡 㻝㻤㻚㻣㻑 㻝㻠 㻠㻚㻤㻑 㻝㻟 㻠㻚㻠㻑 㻝㻡 㻡㻚㻝㻑 㻥 㻟㻚㻝㻑 㻝 㻜㻚㻟㻑 㻝 㻜㻚㻟㻑 㻝㻡 㻡㻚㻝㻑 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 生活の空間を映し出す映像はあまり用いられていないことが、この「映像の背景」の分類から分か るだろう。 コーディング・カテゴリーには「工場や倉庫、工事中のビルの中など」という項目があるが、こ れらは主にアクション映画・ドラマなどの舞台として用いられるケースがほとんどで、社会生活を 映し出すことが目的の映像ではなかった。 「屋外(公共的な施設) 」と「公共的な施設の中」を加え 5.3%と、 ても 「家庭の中」のほうが多い傾向だ。 表 -12 には、このような「映像の背景」を持つシーンで登場した出演者の性別を加えてあるが、 「性 2 =69.58、df=21、P<.01) 別」と「映像の背景」には有意な関連があり(χ 、 「女性」出演者は、 「ス タジオ(21.1%) 」や「家庭の中(18.7%) 」のシーンで登場することが非常に多くなっている。上 記の全体の考察をふまえるなら、スタジオと家庭という、いわば二つの「内」の空間において出演 することが多くなっており、この男女共同参画が謳われて久しい時代にありながら、データを見る 限りでは、テレビのなかの女性表現はいまだ保守的であり続けているようだ。 放送メディア別に見ると、地上波で「スタジオ」映像が多く使われており、映画やドラマの専門 チャンネルが多い CS では「セット」がより多く使われている傾向にある。また、CS では自然や 動物などを主要なテーマとしたドキュメンタリー専門チャンネルもあり「自然」についても CS で 最も多くなっている。 3-5. 放送局の関連性 3-5-1. 手続き 本節では、調査対象となったチャンネルのデータを二次元上にプロットしてその関連性を図示 する。資料 -1 で示したように、内容分析で用いる変数は、全て名義尺度で構成されている。また、 分析で用いた変数を同時に複数個投入して、チャンネルと各コーディング・カテゴリーとの関係を 図示したい。そこで多重コレスポンデンス分析を行うことにする 20。 まず分析変数には「チャンネル」 「番組種別」 「文字情報」 「映像情報(映像の作り) 」 「出演者(性 別)(立場 2)」「シーンの内容(教育・教養的テーマ)」を投入した。これらの変数は、前号報告に おいて「多様性指標」を作成した際に用いた変数である 21。 データは変数主成分で正規化され、投入した各変数のカテゴリーのカテゴリポイントをプロット した。横軸の Cronbach のαは 0.84(固有値 =3.56、寄与率 =0.51)、縦軸のαは 0.77(固有値 =2.99、 寄与率 =0.43)となっている。 プロット図は、70 ある全ての「チャンネル」を分析に投入した結果であるが、やや見づらいので、 図 -2 は地上波データのみ掲載し、図 -4 で BS を加え、図 -5 で CS を加えて示した。またチャンネ ルのプロットのみ、 「○マーク」の円の大きさに意味があり、円の大きさは、前号報告で示した「多 様性指標」を相対的に示したものである。「多様性指標」は、カテゴリー間のバランスが取れてい ればいるほど 0 に近くなり、逆にカテゴリーの占有(データの偏り)が見られれば 1 に近づく値で あった。プロットされる各チャンネルは、分かりやすいようにカテゴリー間のバランスが取れてい ればいるほど円が大きくなるように示した 22。なお、チャンネル以外の変数については重心の位置 のみをマークで示している。プロット数が多いため、 図中ではカテゴリー名は短く省略しているが、 本文中に該当カテゴリーを()で示しているので、必要に応じて資料 -1 を参照してほしい。 − 43 − 日吉 昭彦:多チャンネル化と放送の「多様性」に関する一考察∼地上波放送および BS、CS の内容分析調査∼ 図 -2 多重コレスポンデンス分析によるチャンネルの関連性と分類項目のプロット図(地上波) 3-5-2. 地上波の特徴 図 -2 は、地上波のチャンネルのみ明示したものである。各チャンネルは、図の中心に近い部分 に比較的に密集しており、サンプルとなった 70 のチャンネルの中には、地上波というグループが あることが明瞭に分かる。軸で区切られた右下象限に、ほとんどの地上波のチャンネルが位置して いる。 また、テレビ朝日とテレビ東京の位置が近く、地上波の内容における均質化の傾向が示されてる。 一方、NHK 総合については、この「地上波グループ」から、ややはずれた位置にあり、独自性 が高い傾向があると言えそうだ。一般的に考えるなら、NHK E テレは、このグループからはずれ そうであるが、「映像情報」 「出演者」などを含めて、また BS や CS のチャンネルを含めて、相対 的に示すと、NHK E テレは、地上波グループとして、民放のチャンネルと近しい位置づけになる。 筆者らの過去の調査でも、NHK と民放のチャンネル間では、番組編成は異なっていても、テレビ 的演出にはあまり違いが見られないということを示した(日吉 2010)が、本調査でもほぼ同じ傾 向だ 23。 次に、投入した各変数のカテゴリーを見ると、 「地上波グループ」の近くには、 「情報ワイド(情 報 / ワイドショー)」 「教育(教育 / 教養) 」を示す「▲マーク(番組種別のマーク) 」がある以外、 − 44 − 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 重なり合うものがあまり見当たらない。 「映像情報」や「出演者」などの変数は、 「地上波グループ」 を特徴づけるものではないことが分かる。これは、地上波が総合放送であり、単純集計の結果でも 全体的にカテゴリー間のバランスが取れている傾向にあるためだ。プロットの円の大きさも大きい 傾向にある。つまり、チャンネル内では多様なコンテンツが放映されているが、チャンネル間では 差異があまり認められていないということである。 一方、NHK 総合には、 番組種別のカテゴリーである「ドキュメント」 「スポーツ」の▲マークや、 「映 像情報(映像の作り) 」のカテゴリーである「取材・作成型」という■マーク、また「出演者(立場 2)」 のカテゴリーである「専門家(一般 1(専門家)) 」 「市民(一般 2(市民) )」や「出演者の立場」の カテゴリーである「アナ(メディア従事者 1(アナ))」の✦マークが近接している。分析に投入し た複数の変数のカテゴリーが NHK 総合に近いことからも、「地上波グループ」から離れて独自性 があること、つまり民放各局とは異なる傾向がある、というだけではなく、コンテンツの観点から 一定の特徴がある、ということが分かる。上記のカテゴリーをふまえるなら、現実社会の事象を取 材を通じて映像として示し、多様な社会の人々をリソースとして用いている、というテレビ・メデ ィアとしてはごく当然の報道活動や現実を反映するという機能の一側面であるが、これらが公共放 送である NHK 地上波の総合チャンネルを特徴づけていると言える。 3-5-3. BS の特徴 図 -2 に BS のデータを加えたものが図 -4 である。チャンネルのマークに「P」のマークが含まれ ているものは、視聴契約が必要な有料放送である。 まず、民放の BS チャンネルの多くは、地上波のグループがプロットされているエリアと重なり 合っていて、同一グループに位置している、と言っても差し支えないだろう。BS フジと TWEllV は非常に近い位置にあり、また、それらは地上波のチャンネルであるテレビ朝日とテレビ東京とも 近接している。それぞれのチャンネルは、地上波のチャンネル同様、その他のカテゴリーを示すマ ークと重なり合っておらず、また円マークが大きい傾向にある。つまり、チャンネル内では多様な コンテンツが放映されているが、チャンネル間では差異があまり認められていない、という地上波 グループと同じ傾向にあると言える。そこで、図 -4 には「地上波 =BS 民放グループ」というエリ アを設けた。 このエリアには BS の 7 チャンネルがプロットされている。民放のチャンネルは、地上波だけで なく、BS を含めてチャンネル間の差異化があまり見られていない傾向だ。前号報告では、チャン ネルごとに見た「多様性指標」において BS が上位を占めたことから、多チャンネル化が視聴者へ の多様な放送サービスにつながる可能性を示唆した。しかし、個々のチャンネルにおける垂直多様 性が高まっても、視聴者にとって選択肢の幅は、決して広くないという状況である。 一方、NHK/BS の 2 波はこのエリアからは離れて独自の位置づけになっていることが分かる。ま た、BS1 と BS プレミアムは、それぞれ異なる位置にプロットされており、差別化がなされている ことが分かる。BS1 に近接するカテゴリーのマークはないが、NHK 総合の特徴の延長線上にあり、 番組種別のカテゴリーである「ニュース」にもやや近接している。 BS プレミアムには、 「出演者」のカテゴリーである「タレント」や、 「文字情報」の量を示す( 「文 字(中) 」)のカテゴリーが近接している。 「文字情報」の変数は、映像の演出性や情報性を示すも のであるが、 この「文字(中)」の■マークに近接しているものは、 「出演者」に関するカテゴリーや、 「番組種別」でも「バラエティ」などであるから、 「文字情報」の量は、映像の演出性を示している − 45 − 日吉 昭彦:多チャンネル化と放送の「多様性」に関する一考察∼地上波放送および BS、CS の内容分析調査∼ と解釈できるだろう。また、 このエリアの特性を、プロ ットされた変数とカテゴリ ーで解釈するなら、主に「出 演者」によって特徴づけら れる「バラエティ」という 志向にありそうだ。この 「出 = 演者 バラエティ・グルー プ」のエリアにはその他に BS 日テレが含まれている。 次 に 有 料 放 送 で あ る「P」 のマークが付いたチャンネ ルであるが、スターチャン ネル 1/2 や wowow シネマ / プライムの 4 つの映画専門 チャンネルは、上記のグル ープとはまったく異なる外 縁に位置しており、「番組 種別」の「映画」 「ドラマ」 のカテゴリーのマークに近 接している。また、 「映像 図 -3 BS チャンネルの関連性(全体図) 情報(映像の作り)」のカ テゴリーである「作り込み・演出型」のマークも同じエリアにある。専門チャンネルは、基本的に はその番組編成の専門性によって、その他のチャンネルと区別されている模様がよく分かる。 これらの専門チャンネルを中心に、チャンネルを示す円マークの大きさが小さいのは、「多様性 指標」において特定カテゴリーへの偏向や占有傾向が強いからで、言い換えればチャンネル内にお いては多様性が認められないわけであるが、チャンネル間の差異は大きい。こうした傾向が特に強 いのは、中心から大きくはずれているアニメ専門チャンネルである BS アニマックスだ。紙面の都 合から、中心から大きくはずれているチャンネルについては、図 -3 で別にエリアのみ示した。 スポーツの専門チャンネルである J SPORTS1/2 は、 「スポーツ」カテゴリーのマークより、 「映像 情報(映像の作り)」のカテゴリーである「情報・資料型」のマークや、 「文字情報」の量が多いこ とを示す「文字情報(多) 」などが近接している。これらのチャンネルの特徴は、映像に含まれる テクスト情報にあると言えるだろう。 また、NHK 総合や NHK BS1 に近い位置には、放送の公共性という観点からは方向性が真逆と も言える競馬専門チャンネルである「グリーンチャンネル」が位置している。前述したように、 NHK 総合は、報道と現実描写という機能に特徴があったのだが、同様の特徴を持ち合わせるチャ ンネルが競馬専門チャンネルであるとは、やや皮肉な傾向と言えるかもしれない。ただし、NHK のチャンネルは、こうしたチャンネルとともに「地上波 =BS 民放グループ」からは異なる位置で 独自性を発揮しているのであり、「番組種別」だけでなく、出演者や映像などの特性において特徴 的であることにより、独自性が高まるということでもあろう。 − 46 − 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 図 -4 チャンネルの関連性と分類項目のプロット図(地上波とBS) 多チャンネル状況下において放送の「多様性」を実現するには、こうした独自性が「地上波 =BS 民放グループ」の各局にも求められるのではなかろうか。 3-5-4. CS の特徴 図 -4 にさらに CS のデータを加えたものが図 -5 である。さきほどの分析で示した「地上波 =BS CS のチャンネルは、 民放グループ」のエリアには、 ほとんど CS のチャンネルは重なっていないので、 地上波や BS と住み分けられていることが明白である。 また、 「報道と現実描写グループ」の周囲には、ディスカバリーやナショジオチャンネル、動物 CH/ アニパラ、ヒストリーチャンネルが囲むように位置し、 「ドキュメンタリー専門チャンネル・ グループ」が見られる。スポーツとバラエティが編成の中心であるフジテレビ ONE は、この領域 に位置し、その他の民放系 CS チャンネルとは異なる位置にある。このエリアには、またゴルフ専 門チャンネルもあり、 「ドキュメンタリー専門チャンネル・グループ」と「スポーツ専門チャンネル・ グループ」は、明確に区分ができていない。あるいは、これらのグループは、 「報道と現実描写グ ループ」のサブグループとしても見ることができる。 さらにその下側部分には「番組種別」の「ニュース」を囲むようにニュース専門チャンネルが複 − 47 − 日吉 昭彦:多チャンネル化と放送の「多様性」に関する一考察∼地上波放送および BS、CS の内容分析調査∼ 図 -5 チャンネルの関連性と分類項目のプロット図(地上波と BS、CS) 数位置している。TBS ニュースバードと日テレ NEWS24 が近接しているほか、CNNj を含めて「ニ ュース専門チャンネル・グループ」として示した。本分析で示す点線のエリアは、あくまで分析上 の便宜的なもので、統計データにもとづくものではないので、解釈はさまざまに可能であるが、前 述の分析で既に示したエリアを生かして考察するなら、BBC ワールドは NHK 総合や BS1 と同じ く「報道と現実描写グループ」に、また朝日ニュースターは、 「ドキュメンタリー専門チャンネル・ グループ」にと、同じニュース専門チャンネルでも差異化が図られていると見ることもできる。 CS には、地上波民放キー局やその系列局の専門チャンネル(フジテレビ ONE やテレ朝チャンネ ル、日テレプラスなど)があるが、これらのチャンネルは、各々地上波キー局のチャンネルとは異 なる位置にプロットされ、住み分けがなされていることが分かる。たとえば、日本テレビで言えば、 BS に BS 日テレが、CS に日テレプラスと日テレ NEWS 24、日テレ G+HD の 5 チャンネルがあるが、 それぞれ全て互いに離れた位置にプロットされ、チャンネル間は差異化が図られている。他局も同 様だ。また、テレ朝チャンネルと日テレプラス、フジテレビ TWO など、これらのチャンネルは左 下象限で一つのグループを作っているようである。ただし、TBS チャンネルは主にドラマ専門チ ャンネルのあるエリアに属しているなど、いわばキー局でしばしば指摘されるような特徴が CS の 系列チャンネルで見られているケースもある。 − 48 − 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 CS の映画専門チャンネルは BS の映画と重なったエリアに位置している。またその直下に「番 組種別」の「ドラマ」カテゴリーのマークがあり、その周囲にはほとんど全ての CS のドラマ専門 チャンネルが位置している。アニメや音楽についても同様の傾向だ。専門チャンネルがその番組編 成の専門性によって、その他のチャンネルと区別されている模様が分かるのは、BS と同様である。 また、CS の場合、地上波民放キー局やその系列局の専門チャンネル以外は、円の大きさが小さ くなっており、外縁に位置する各チャンネルは、チャンネル内においては多様性が認められていな い。一方、洋画★シネフィルとムービープラス HD は、ほぼ重なり合った位置づけにあり、チャン ネル間でも番組内容の均質性が高いことが示されている。時代劇専門チャンネルとホームドラマチ ャンネル、ファミリー劇場と FOX プラスも同様である。このように、放映されているドラマの作 品自体は明らかに異なるチャンネルでも、 調査に用いた変数である出演者や映像表現の観点からは、 差異化が図れていないケースがある。同じような競合の傾向は、音楽専門チャンネルのエムオン! とスペースシャワー TV や、アニメ専門チャンネルの BS アニマックスとカートゥーンのように、 放送メディアを越えて見られるケースもある。 3-5-5. 他の項目のプロット 図 -6 は、これまでの結果に、さらに調査で用いたその他の変数・カテゴリーのプロットを追加 したものである。3-5-1. で述べたように、これまでの分析では前号報告において「多様性指標」を 作成した際に用いた変数だけを投入していた。ここからは、それ以外の変数、つまり、統計的には チャンネルの分類に貢献したとは言えない変数も含めてプロット図を作成し、チャンネルの特徴を 示していく。こうした変数を「補助変数」として投入することで、これまで示した変数・カテゴリ ーのプロットはそのままに、新たに投入した変数の位置を示すことができる。こうして作成したも のが図 -6 である。 追加する変数は、 「出演者」の「年齢」や、資料 -1 に示した「映像の背景」 、 「シーンの内容(シ ーンのテーマ)(行動描写) (教育・教養的テーマ) 」の変数である 24。 まず出演者の「年齢(緑色で表示)」であるが、 人数の多かった「若者」 「中間年代(中間年代層) 」 の二つのカテゴリーのマークは、「出演者 = バラエティ・グループ」のエリアに位置している。さ らにこのエリアには「出演者(立場 2) 」を示す「タレント(メディア従事者 2)」カテゴリーや、 「男・女」 ともに「性別」カテゴリーがある。本調査には分析計画上でバラエティ番組の内容を詳細に検討す るような項目が含まれていないが、出演者同士のやりとりや話題などは、ある程度は、 「行動描写」 や「シーンのテーマ」でも分析ができると思われる。しかし、こうした項目は、このエリアの中心 には位置していない。この調査では、バラエティ番組が「若いタレント」という出演者によって特 徴づけられている。 「教育・教養的テーマ(薄紅に赤字で表示) 」が「(有)」のカテゴリーの周囲には、✡で示された 具体的な「自然」「地域」などのカテゴリーが密集しているが、これらのテーマは、右象限に位置 したチャンネル・グループの近くに集中している。 「地上波 =BS グループ」の NHK E テレの近く には「伝統」「科学(科学・教育) 」カテゴリーが位置しているなど、 「教育・教養的テーマ」のプ ロットからは、チャンネル・グループごとのテーマ的な特徴についても理解できるだろう。 また、「教育・教養的テーマ」には「高齢者」カテゴリーが近接している。一方、 「子ども」カテ ゴリーは、左下象限に位置し、近接したチャンネルにはフジテレビ TWO やディズニーチャンネル がある。さらにこの左下象限には、アニメのチャンネル群が位置していることから、「出演者」と − 49 − 日吉 昭彦:多チャンネル化と放送の「多様性」に関する一考察∼地上波放送および BS、CS の内容分析調査∼ 図 -6 チャンネルと各分類項目の関連性 想定する視聴者層が、明白ではないが、ある程度一致するような傾向も読み取れる。 次に「映像の背景(黄色で表示) 」であるが、 「家庭」「オフィス」などの人々の生活のシーンを 示すものは、主にドラマ専門チャンネルが点在するエリアの右側からその下方向のエリアに位置し た。また「ライブ会場」「スポーツ会場」などのシーンは、主に報道的特性を占める右エリアに分 かれて位置しており、チャンネルごとに用いられる映像の特性が異なることが分かる。一方、「ニ ュース専門チャンネル・グループ」には、 「映像の背景」のカテゴリーは存在せず、例えば、都市 の風景や町の公共施設の内外の映像なども、ドラマやバラエティのエリア近くに集中している。ま た、「地上波 =BS 民放グループ」のエリアでは、 「スタジオ」や「人工的編集映像」など「人工的 な映像」を示す全てのカテゴリーが集中し、地上・BS 民放の番組作りの特徴が明白に示されている。 「地上波 =BS 民放グループ」には「教育・教養的テーマ」としての「医療(健康・医療) 」と、「シ ーンのテーマ」としての「健康・美」の二つの類似したカテゴリーが位置して、地上波や BS 民放 チャンネルを特徴づけている。 「教育・教養的テーマ」としての「健康・医療」とは、具体的には、 疾病の知識や健康増進法の紹介といった教養知識を含むものがコーディングされる。また、 「シー ンのテーマ」としての「健康・美」は、主に志向や価値が含まれるもので、健康食品を摂取して美 しくなれる、痩せられる、といったテーマがコーディングされる。いわゆる通販番組などが典型例 − 50 − 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 だ。「出演者 = バラエティ・グループ」のエリアと同様で、 「地上波 =BS 民放グループ」のエリア にも具体的で社会的な志向のあるカテゴリーがほとんど含まれていない。これは「地上波 =BS 民 放グループ」がチャンネル内では多様なコンテンツの「バランスが取れている」ためであるが、一 方、このエリアを特徴づけるものが「人工的」な「健康」であることは、現代社会の健康志向や高 齢化という背景だけでなく、放送文化の基盤となる社会の脆弱さを象徴しているかのようである。 「シーンの内容」は、「シーンのテーマ = ◎マーク(青色) 」 「行動描写 = □マーク(赤色) 」に分 けて示した。「シーンのテーマ」と「行動描写」のおおよそほとんどのカテゴリーが、左上象限の ドラマ専門チャンネル群の付近に位置している。調査では、こうした変数で CM やミュージック ビデオ、あるいはドキュメンタリーのテーマなどを含めた分析を計画していたが、基本的にこうし た変数で特徴づけられるのはドラマや映画の番組であった。 「家族」 「労働」という社会生活を示す カテゴリーについてもドラマを示すエリアに位置した。 個別のカテゴリーを見ていくと、各カテゴリーとチャンネルが重なり合っているケースも見られ る。たとえば「戦争・テロ」のカテゴリーが FOX bs 238 と近接している。また、 「上下・従属関係」 のカテゴリーは TBS チャンネルと近接している。また「死」と重なったのは、女性向けのテレビ を標榜する LALA HD だ。LALA HD は韓流ドラマを多く放映していた。アメリカのドラマではア クションが、日本のドラマでは保守的な人間関係が、というように文化的特性がプロット図にも現 れている。海外資本のチャンネルは「戦争・テロ」 「暴力行動」などが近接しているようだ。 「シーンの内容」のカテゴリー同士の位置づけからは、放映されているドラマの特徴が示されて いる。たとえば、「戦争・テロ」と「死」「犯罪」というテーマは、必ずしも近接しているわけでは ないことも分かる。「戦争・テロ」の描写と人間描写が結びついているわけではなく、アクション として描かれているということが推測される。 本調査の目的は、放送の「多様性」を検討することにあるが、番組の具体的なテーマ設定や明示 的な人間行動の描写という観点からは、図が示すようにやや特定のエリアに特定のカテゴリーが集 中する傾向にあり、 「多様性」という観点からはまだまだ課題が残ると言えそうだ。 4. おわりに 以上、前号報告では紙面の都合から示せなかったデータの詳細について紹介してきた。 まずはじめに、時間帯別に見た「番組種別」の多様性を示す「垂直多様性」について検討した結果、 「朝」から「午前」の時間帯において「垂直多様性」が見られていない傾向が明らかになった。こ の時間帯においては地上波に BS や CS の選択肢を加えても番組選択の幅は広がらない傾向にある。 また、過去のパネル調査と同様、出演者や映像の特性など、調査で用いた「番組種別」以外の変数 のデータからは、 「垂直多様性」はほとんど認められず、全般的に時間帯によって異なる放送サー ビスが提供できているとは言い難い結果であった。 次に、映画・ドラマや CM、スポーツ、ニュースのジャンルについてのデータを紹介した。過去 の筆者らのパネル調査では、スポーツ中継が放映されると、一定の時間で放映内容がスポーツで占 有されるため、スポーツ・コンテンツは、チャンネル間の差異につながる主要な要素であった。し かし、多チャンネルをサンプルとする本調査では、このような傾向はデータで示されなかった。現 実に多くのチャンネルの選択肢を持つ視聴者を前に「イベント頼み」は、多様な放送サービスの実 現のための解決策にはならないだろう。 − 51 − 日吉 昭彦:多チャンネル化と放送の「多様性」に関する一考察∼地上波放送および BS、CS の内容分析調査∼ 「出演者」の「職業」イメージを分析した結果、テレビで描かれる「職業」イメージは、現実社 会の職業統計のデータとは全く異なっており、歪んだメディア・イメージが存在していることが示 された。また、こうした「出演者」が描かれるコンテクストを示したり、あるいはシーンや映像の 現実性などを示す変数である「映像の背景」を分析した結果、学びや職業労働のシーンなど、人間 の基本的な社会生活の空間を映し出す映像が非常に少ないという傾向が明らかになった。 全般的に、 分析で用いた変数の詳細を考察すると、テレビが現実の社会的・文化的な側面を描き切れていない 様相が浮かび上がってくる。 最後に、70 ある個別のチャンネルの関連性を、多重コレスポンデンス分析によって図式的に示 した結果、地上波民放と BS 民放のチャンネルが近接して同じグループに位置するなど、放送メデ ィアの違いを越えて均質化している民放の状況が示された。これら民放のチャンネルは、チャンネ ル内においては、 「番組種別」にしろ、 その他の分類項目にしろ、 比較的にバランスが取れており、 「多 様性」が認められているが、チャンネル間の差異についてはほとんど見られない。むろん、専門チ ャンネルを含めると、多様な選択肢は用意されているが、プロット図が示すように、専門チャンネ ル同士の競合も多く、チャンネルの数に匹敵する選択肢が用意されているとは言えない結果だ。 前号報告では、調和原則を維持する民放が、たとえ構造的に均質化しても、 「多様な視点や価値 観にもとづく、あるいは多様な語り口を持つメッセージが伝えられるのであれば、放送は多様なサ ービスを視聴者に提供できていると言えるだろう」と述べた。しかし、図 -6 を見る限り、このエ リアを特徴づける変数・カテゴリーは主に「映像の背景」に特徴づけられる演出性であった。本調 査では、視点や価値観を明らかにするような質的な分析は行えないが、制作価値を測定するいくつ かの変数・カテゴリーを設けるなど、ある程度は、視点や価値観をデータで示し得るような計画で 研究を進めてきた。しかし、これらの変数・カテゴリーは、 「地上波 =BS 民放グループ」にほとん ど存在していないのである。70 あるチャンネルを含めて相対的に見ていくと、「地上波 =BS 民放 グループ」のチャンネルには、これといった顕著な特徴はなく、 「多様な語り口を持つメッセージ」 が伝えられているとは言えない状況だ。 視聴者が多様な放送サービスに触れるには、異なる放送メディアにおいて、多様なチャンネルの 多様な選択肢が必要となるはずであるが、 本調査の結果を見る限りまだまだ課題が残る結果である。 一方、こうしたコンテンツを視聴者がどのような評価するかについては、未検討の課題である。 本調査では、内容分析と並行して、全てのサンプルについて、興味・関心や継続視聴の希望の程度、 番組の「質」の評価などの尺度項目を設けて評価データを得ているので、これらのデータは次号で 示していきたい。 参考文献 音好宏、日吉昭彦、莫广瑩(2008) 「テレビ番組の放映内容と放送の " 多様性 " ∼地上波放 送のゴールデンタイムの内容分析∼」 『コミュニケーション研究』第 38 号 音好宏、日吉昭彦、中田絢子(2010) 「テレビ番組の放映内容と放送の「多様性」その 2 ∼ 地上放送と BS 放送のゴールデンタイムの内容分析調査∼」 『コミュニケーション研究』第 40 号 小林直美(2008) 「何をどう調べるか?∼調査の目的と設計」、小玉美意子編『テレビニュース の解剖学 ∼映像時代のメディア・リテラシー』新曜社 日吉昭彦(2010) 「テレビ番組の内容分析調査が示す民放地上波の均質化、BS の多様化」 『月 − 52 − 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 刊 Journalism(朝日新聞社) 』No. 236 日吉昭彦、音好宏(2013) 「テレビ番組の放映内容と放送の「多様性」その 3 ∼地上波放送 および BS、CS 放送の内容分析調査」 『情報研究』第 49 号 日吉昭彦(2008) 「エスニシティの表象と「外国人」イメージ ∼ CM の世界の人口統計学∼」 、 藤田真文、岡井崇之編『プロセスが見えるメディア分析入門 ∼コンテンツから日常を問い直す』 世界思想社 注 1 この分析では、1)どのような分類項目(変数)が判別に寄与したか、2)図 -1 の軸の意味は 何か、の 2 点が統計データから示されているが、これについては 2009 年調査の報告(音・日吉・ 中田 2010)を参考にしてほしい。参考までに簡略に軸の意味を示すと、縦軸は番組の種類を示 し、主に下象限に位置するに従い教育・教養色の強くなる傾向である。また横軸は映像の演出性 を示すもので、主に左象限に位置するに従い演出性が強くなる傾向にある。 2 2011 年 10 月に、BS デジタル放送に移行した「BS アニマックス」や、 BS デジタルで開局した「BS スカパー!」「FOX bs 238」は、現在は有料チャンネルであるが、調査時点において、キャンペ インの無料放送を行っていた経緯から、無料チャンネルとして分析対象に含めた。 3 CS デジタルに含まれる放送局は、 「スカパー! e2(当時)」の「e2 基本パック」の契約に含ま れていたものである。 4 調査対象としてはある程度一般的な視聴環境を考慮した。なお、調査時点での wowow 契約者 数は約 255 万人、 「スカパー! e2(当時) 」は 164 万人程度であった(一般社団法人衛星放送協会、 http://www.eiseihoso.org/data/ 2013 年 2 月 閲覧) 。 5 時間帯は「早朝(4-5 時台) 」 「朝(6-8 時台)」 「午前(9-11 時台)」 「午後(12-16 時台)」 「夕方 (17-18 時台)」 「ゴールデン(19-20 時台) 」 「プライム(21-22 時台)」 「夜(23-0 時台) 」 「深夜(1-3 時台)」である。 6 前号報告の表 -9 の「番組種別」の多様性指標を参照のこと 7 分析対象のチャンネルは、地上波(NHK 総合、NHK E テレ、日本テレビ、TBS テレビ、フジ テレビ、テレビ朝日、テレビ東京) 、BS(NHK BS1、NHK BS プレミアム、BS 日テレ、BS TBS、 BS フジ、BS 朝日、BS ジャパン、BS 11、TWEII V、BS スカパー!) 、CS(日テレプラス、TBS ONE、フジテレビ TWO)である。 チャンネル、テレ朝チャンネル、フジテレビ 8 出演者を「主にアナウンサーやキャスターなど放送局側の立場で番組を演出するもの(メデ ィア従事者 1) 」「タレントや歌手など番組を演出する上で配役されている立場(メディア従事者 2) 」「ジャーナリストや弁護士、政治家などプロフェッションの立場でコメントを求められたり、 ゲストなどで登場する立場(一般 1(専門ゲスト))」「インタビューで市民の声を求められたり、 ドキュメントで取材される立場の人々(一般 2(一般の人々) )」の 4 項目に分類する変数である。 ただし、「ドラマ」「CM」など出演者の演技により立場・役割が表現されるケースは分類から除 外した。ドラマで俳優が医者を演じるケースでは、 「メディア従事者 2」とも「一般 1(専門ゲス ト) 」とも分類可能であるが、このようなケースは除外して集計してある。 9 「文字情報」の変数は、21 変数(カテゴリーはそれぞれ「有」「無」 )から構成されており、映 像が持つ情報性や演出性を測定するための分析項目であった。一方、変数間でデータの偏りが大 − 53 − 日吉 昭彦:多チャンネル化と放送の「多様性」に関する一考察∼地上波放送および BS、CS の内容分析調査∼ きいことや、また分かりやすく図示する都合上、集計したデータから新たに変数を作成して、本 分析に加えた。集計は「有」とコードされた変数の数を合計し、一つの映像あたりに表示されて いる「文字情報」の種類の数をカウントした。さらに、度数分布データから、a)約 50%(51.1%) が文字情報が全くないか 1 個のみ、b)約 25%(25.1%)が文字情報が 2 個、c)約 25%(23.8%) 3 項目(文 が文字情報が 3 個から 7 個であった。離散データのため四分位はできなかった。そこで、 字情報(少)= 上記 a、文字情報(中)= 上記 b、文字情報(多)= 上記 c)に集計した。 10 「教育・教養的テーマ」については、15 変数(カテゴリーはそれぞれ「有」「無」)から構成さ れており、映像が持つ教育・教養的テーマの有無を測定し、 「質」的な観点からテレビ番組の特 性を把握する分析項目であった。調査結果は一部の項目を除き非常に少ない結果であり、コード された変数の数を合計すると、73.2%のサンプルで「無」という結果であった。そこで、 「教育・ 教養的テーマ」の 15 変数のうち、a)一つでも「有」とコードされたサンプルと、b)全て「無」 のサンプルに分け、2 項目(教育・教養的テーマ(有)= 上記 a、教育・教養的テーマ(無)= 上記 b)に集計した。 11 一般的な映画・ドラマのジャンル別分類をふまえてコーディング・カテゴリーを作成して分類 し、コーディング作業中に「その他」項目に分類されることが多かったものや、一項目では分類 しづらいものについては、アフターコーディングを行って項目を別途追加するなどの手続きを行 っている。 12 本調査では、サンプルの収集および分析のための視聴作業にテレビ録画用のソフトウェア SONY Giga Pocket Digital ver 3.3.1 を用いた。このソフトウェア上で各サンプルに添付される番組 情報メタデータを利用し、制作年や制作国を自由記述でコーディング表に追記した。 13 「ドラマ」は全サンプルで 273 サンプルだが、メタデータに「制作国」が記されていたものは 102 サンプルで、全体の 37.4%だった。同様に、映画は全サンプル 228 のうち 151 サンプル(66.2 %)で「制作国」が表示されていた。なお、メタデータには「制作国」が「日本」と記されてい たものもあるが、「日本、ブラジル、カナダ」の共同制作の映画をのぞき、この表からは除外し て整理してある。 14 コマーシャルのジャンルと、BS と CS の別に、有意差なし。 15 サンプル数(N)をカテゴリー数で割った期待値を、観測値から引き、二乗和の平方根を取っ た値を算出し、N で割ったものである。サンプル数や項目数によらず、特定の項目が占有すると 1 に近づき、バランスが取れていると 0 に近づく値である。 16 サンプル中で人物が映し出されていたものは 1426 サンプルあり、これは全有効サンプルの 74.0%であった。このうち、複数の人物が均等に描写されているケースは、502 サンプルで、人 物が映し出されていたサンプル(1426 サンプル)の 35.2%にあたり、これらのサンプルは「性別」 「年齢」などのコーディングは行っていない。同様に、 集団が描写されているケース(79 サンプル、 5.5%)、手や足など身体の一部だけが映されているなど人物の判定ができないケース(54 サンプ ル、3.8%)でも「性別」 「年齢」などのコーディングは行っていない。 17 分類表の詳細は ウェブサイト「日本標準職業分類(平成 21 年 12 月統計基準設定)- 日本 標準職業分類一般原則」 、http://www.stat.go.jp/index/seido/shokgyou/gen_h21.htm(2011 年 12 月、 2013 年 10 月閲覧) http://www.stat.go.jp/index/seido/shokgyou/pdf/tai_h21.pdf を参照のこと。なお、 便宜的に調査実施時は、「こども・学生」および「主婦」という項目を設け、全ての出演者につ いてコーディングした後に、これらを除外して集計した。 − 54 − 文教大学情報学部『情報研究』第 50 号 2014 年 1 月 18 「平成 22 年国勢調査 人口等基本集計(男女・年齢・配偶関係 , 世帯の構成 , 住居の状態など) 全国結果」http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do ? bid=000001034991&cycode=0、2013 年 10 月閲 覧) 19 コーディング・カテゴリーは、パイロット調査時に決定し、コーディング終了後にアフターコ ーディングにより若干のデータのクリーニングを行った。この項目は、テレビ画面上で明らかに 焦点が当てられている、あるいは、言語情報などからストーリーの中心であることが把握できる 映像の背景である。ニュース番組で、ニュース映像と異なるニュース・テロップが分割されて流 されているなどの場合は、ニュース・テロップはコーディングせず、ニュース映像の背景のみコ ーディングを行った。また、この場合は、テレビ画面全体では人工的な編集が加えられている が、コーディング・カテゴリーの「人工的な編集映像」とは分類せず、ニュース映像の背景をコ ーディングした。主な分類の基準であるが、基本的には分類名がそのまま基準となっているため、 以下に一部のみ基準を示しておく。 「人工的な編集映像」とは、CG による画像や資料をはじめ、 背景画像、合成映像などのことである。天気予報の図から、コマーシャルなどで加工された映像 まで、人工的な編集がなされた映像全般である。「セット」とは時代劇や SF のシーンのように 明白にセットであることが分かる場合である。実際には「セット」であっても、視聴した限りで はそれがセットであるか否か判断がつかない場合は、「家庭」など「現実的な映像」としてコー ディングした。「屋外(公共的な施設) 」とは、一般的に公共性が高い施設、という意味であり、 学校や駅、飛行場、港やマリーナ、墓場、駐車場、市場などを例としてコーダーに示してコーデ ィングを行った。 「公共的な施設の中」も同様であるが、屋内という分類の都合から、コーダー には、病院、教会・寺、図書館、美術館、学校内、公民館などを例として示した。「屋外(私的 な施設)」は、遊園地やキャンプ場、野外のカフェなど一般的には有料で娯楽を伴う施設をコー ダーに示してコーディングを行った。これが屋内であった場合は「娯楽施設」と分類した。 20 利用した統計パッケージは IBM SPSS Version 19 で最適尺度法による多重応答分析により結果 を出力した。オブジェクトスコアは二次元で求めた。 21 前号報告では「多様性指標」を作成する上で、チャンネルの類似性に着目し、分析に用いた変 数を基本的には全て投入して、クラスター分析を行った(結果、70 局のサンプルから、10 クラ スタを仮に分類した)上、ステップワイズ法による判別分析を行って、クラスター化に貢献した 変数を析出した。本分析で投入する変数は、この際にクラスター化に貢献した変数である。つま り、ある程度のチャンネルの類似性があり、その類似性を示し得る変数ということである。 22 具体的には、多様性指標を「1」から引き、その値を割合にして、各円マークの大きさを調整 してある。 23 なお、本報告では図示しないが、プロットに投入する「チャンネル」変数の「カテゴリー」を 地上波に限定した場合は、NHK E テレは番組編成の違いが大きく、地上波グループからは大き く離れる傾向にあるので、このデータは相対的な位置づけであることには留意したい。 24 なお、カテゴリー別にコードされたサンプルが 20 以下のものは便宜的にプロット図から削除 してある。資料 -1 にもこれらのカテゴリーは掲載していない。全カテゴリーについては前号報 告を参照のこと。 − 55 − 日吉 昭彦:多チャンネル化と放送の「多様性」に関する一考察∼地上波放送および BS、CS の内容分析調査∼ 資料 1 「変数/カテゴリー」の一覧 と 「カテゴリポイント」の座標等 ㈨ᩱ㻝䚷䛂ኚᩘ䠋䜹䝔䝂䝸䞊䛃䛾୍ぴ䚷䛸䚷䛂䜹䝔䝂䝸䝫䜲䞁䝖䛃䛾ᗙᶆ➼ 䕔䝏䝱䞁䝛䝹୍ぴ 㹌㹆㹉ࠉ⥲ྜ 㹌㹆㹉ࠉ㹃ࢸࣞ ᆅ ᪥ᮏࢸࣞࣅ ୖ 㹒㹀㹑 Ἴ ࣇࢪࢸࣞࣅ ࢸࣞࣅᮅ᪥ ࢸࣞࣅᮾி 㹌㹆㹉ࠉ㹀㹑 㹌㹆㹉ࠉ㹀㹑ࣉ࣑࣒ࣞ 㹀㹑ࠉ᪥ࢸࣞ 㹀㹑ࠉ㹒㹀㹑 㹀㹑ࠉࣇࢪ 㹀㹑ࠉᮅ᪥ 㹀㹑ࠉࢪࣕࣃࣥ 㹀㹑ࠉࢫ࢝ࣃ࣮㸟 㹀㹑 䠞 㹒㹕㹃㹇㹇ࠉ㹔 䠯 )2;EV 㹀㹑ࠉࢽ࣐ࢵࢡࢫ 㹈ࠉ632576ࠉS 㹈ࠉ632576ࠉS ZRZRZࢩࢿ࣐ࠉS ZRZRZࣉ࣒ࣛࠉS ZRZRZࣛࣈࠉS ࢫࢱ࣮ࢳࣕࣥࢿࣝࠉS ࢫࢱ࣮ࢳࣕࣥࢿࣝࠉS ࢢ࣮ࣜࣥࢳࣕࣥࢿࣝࠉS ᪥ࢸࣞ*+' ᪥ࢸࣞ㹌㹃㹕㹑 ᪥ࢸࣞࣉࣛࢫ 㹒㹀㹑ࢳࣕࣥࢿࣝ 㹒㹀㹑ࢽ࣮ࣗࢫࣂ࣮ࢻ ࣇࢪࢸࣞࣅ㹍㹌㹃 ࣇࢪࢸࣞࣅ㹒㹕㹍 ᮅ᪥ࢽ࣮ࣗࢫࢱ࣮ ࢸࣞᮅࢳࣕࣥࢿࣝ 㹀㹀㹁࣮࣡ࣝࢻ 㹁㹌㹌㹨 㸿㹖㹌 㹄㹍㹖 㹄㹍㹖ࣉࣛࢫ ࢹࢬࢽ࣮ࠉ㹖㹂 ࢹࢬࢽ࣮ࢳࣕࣥࢿࣝ ࢼࢩࣙࢪ࢜ࢳࣕࣥࢿࣝ ࣄࢫࢺ࣮ࣜࢳࣕࣥࢿࣝ ࢹࢫ࢝ࣂ࣮ࣜ ࢦࣝࣇ࣭ࢳࣕࣥࢿࣝ 䠟 ࢨ࣭ࢩࢿ࣐ ࣒࣮ࣅ࣮ࣉࣛࢫ+' 䠯 ᪥ᮏᫎ⏬ᑓ㛛㹡㹦+' ὒ⏬ࣝࣇࢿࢩۻ ࢫ࣮ࣃ࣮ࢻ࣐ࣛ ࣇ࣑࣮ࣜሙ ࣮࣒࣍ࢻ࣐ࣛ㹁㹆 ௦ᑓ㛛ࢳࣕࣥࢿࣝ ࢳࣕࣥࢿࣝ1(&2 ࢳࣕࣥࢿࣝ㖟Ἑ 㹋㹈㹒㹔 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