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Ⅰ 安定的な供給システムの構築

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Ⅰ 安定的な供給システムの構築
第
4
章
〈AK
ITAな水道〉の
実現に向けて
[第4章]
〈AKITAな水道〉の実現に向けて
Ⅰ 安定的な供給システムの構築
平常時はもちろん、地震などの災害が発生した際も安定的に水道水を供給できるよう、施設や体制の
整備を計画的に進めます。
1 基幹施設の耐震化
[1]浄水場
施設の耐震診断を順次行い、この結果に基づき、老朽度や重要度も考慮しながら、計画的に耐震化を
進めます。
また、経年化した施設や設備については、機能維持をはかりながら適切な時期に更新を行います。
[2]配水場
耐震診断を順次行い、この結果に基づき、老朽度や重要度も考慮しながら計画的に耐震化を進めます。
なお、本市における配水場の貯留能力は、ほぼ1日分にあたり、十分な量を確保できていることから、当
面の間、新たな配水場の建設は行わないこととします。
[3]送水管
仁井田浄水場から手形山配水場に水を送る手形山送水管は、延長が約10km、管の口径は1,000mm
で、本市において最も重要度の高い管路といえます。
耐震管として位置づけられている
「鋼管」が使われており、現時点ではその機能に大きな問題は生じてい
ませんが、布設から 40 年以上が経過しており、更新時期の検討が必要となっています。
このため、伸縮継手部分の補強などにより機能維持をはかるとともに、管体の点検などを定期的に行い
ながら、更新時期や方法について検討を行います。
このほか、耐震管が使われていない箇所については、重要度や老朽度を考慮しながら、更新時期を検
討します。
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3 合併地域における安定供給
(1)河辺地域
ろ過設備のない和田浄水場を廃止し、松渕浄水場から水を送るための送水管やポンプな
どの施設を整備します。
また、増圧ポンプにより給水されている神内地区については、エネルギーの有効利用を
図るため、上野配水場からの自然流下方式に切り替え、式田ポンプ場、第2配水池および
神内増圧ポンプ場などの施設を廃止します。
さらに、戸島ポンプ場から上野台配水池を経由して給水されている地区に関しては、近
接する雄和地域の椿川配水池からの供給に切り替え、配水の効率化を図ります。
2 効率的な配水システムの構築
有効率、有収率の向上をめざし、配水管の整備を行うとともに、整備にあたってはすべて耐震管を採用
することとします。
[1]老朽配水管の更新
老朽管に関しては、これまで鋳鉄管の更新に重点をおいてきましたが、PI における
「非鉄製管路の事故
割合」が大きいことから、今後はポリエチレン管やビニル管などについても更新を進めます。
[2]配水管未整備地区の解消
配水管が未整備なため、口径の小さな給水管により各家庭に供給している地域については、計画的に
配水管を整備することで、お客さまに満足いただける水量、水圧を確保します。
[3]配水幹線の整備
各配水ブロックに水を運ぶ「配水幹線」は、安定的に水を供給
するうえで重要度が極めて高いことから、優先性を考慮しながら、
更新や新設を計画的に進めます。
[4]配水ブロック化の推進
老朽管の更新や配水管の整備に合わせ、バルブや流量計、水圧
計なども整備しながら、引き続き配水ブロック化を推進します。
また、既に整備が終わったブロックに関しては、水量、水圧、水
質の監視を行いながら、配水状況の把握につとめます。
[5]配水管の維持管理
手形山送水管継手箇所の補強
各家庭に安全な水をお届けするためには、浄水場から給水装置に至るまで、様々な施設や設備がその
機能を十分に発揮する必要があり、中でも給水に直接結びつく配水管は重要な役割を果たします。
また、資産価値の面から見ても、配水管は有形固定資産の約 70%を占めており、適切に維持管理しな
がら機能を維持していくことで、更新費用を抑制することができます。
このため、今後の配水管の維持管理にあたっては、
「ライフサイクルコストの最小化」を念頭に置き、点検、
補修、更新の適切な規模とタイミングを見極めながら実施します。
[第4章]〈AKITAな水道〉の実現に向けて
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3 合併地域における安定供給
(1)河辺地域
ろ過設備のない和田浄水場を廃止し、松渕浄水場から水を送るための送水管やポンプな
どの施設を整備します。
また、増圧ポンプにより給水されている神内地区については、エネルギーの有効利用を
図るため、上野配水場からの自然流下方式に切り替え、式田ポンプ場、第2配水池および
神内増圧ポンプ場などの施設を廃止します。
さらに、戸島ポンプ場から上野台配水池を経由して給水されている地区に関しては、近
接する雄和地域の椿川配水池からの供給に切り替え、配水の効率化を図ります。
3 合併地域における安定供給
[1]河辺地域
ろ過設備のない和田浄水場を廃止し、松渕浄水場から水を送るための送水管やポンプなどの施設を整
備します。
また、増圧ポンプにより給水されている神内地区については、エネルギーの有効利用をはかるため、上
野配水場からの自然流下方式に切り替え、式田ポンプ場、第2配水場および神内増圧ポンプ場などの施
設を廃止します。
さらに、戸島ポンプ場から上野台配水場を経由して給水されている地区に関しては、近接する雄和地域
の椿川配水場からの供給に切り替え、配水の効率化をはかります。
[2]雄和地域
老朽化が進んでいる雄和浄水場とろ過設備のない清水木浄水場を廃止し、雄和地域に仁井田浄水場か
ら水を供給するための、送水管、送水調整池、ポンプ設備などの整備を行います。
送水方式としては、仁井田浄水場から豊岩配水場に水を送り、豊岩配水場からは自然流下方式で雄和
浄水場の敷地内に建設する送水調整池まで水を送ります。
送水調整池から清水木浄水場までは、ポンプで増圧して水を送ります。
なお、これらの施設整備に合わせ、仁井田浄水場内から豊岩配水場に送水するポンプ設備についても
更新を行います。
[3]配水状況の把握
水圧、水量などの配水状況について、定点観測を行いながら、その把握につとめるとともに、その結果
に基づき、配水管の整備など施設整備を行います。
4 危機管理体制の強化
地震などの自然災害や水質事故、テロ行為などに備えるため、応急給水体制、災害復旧体制など、対応
方法や職員の出動体制などを明記した
「上下水道局危機管理要領」および「上下水道局災害対策実施計画」
に基づき、平常時の訓練や職員の意識啓発などを適切に行いながら、災害時に迅速な対応ができるよう
危機管理体制を強化します。
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