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東京都庭園美術館 「朝香宮のグランドツアー

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東京都庭園美術館 「朝香宮のグランドツアー
朝香宮のグランドツアー プレスリリース第1版
朝香宮の
グランドツアー
ー東京都庭園美術館建物公開ー
はじめに
朝香宮のグランドツアー
(英文)
The Grand Tour of Prince Asaka
(サブ)
――東京都庭園美術館建物公開――
2010年12月11日(土)
∼2011年 1月16日(日)
休館日:毎月第2・第4水曜日、年末年始(12/28∼1/3)
開館時間:午前10時−午後6時(入館は午後5時30分まで)
入館料:一 般
大学生(専修・各種専門学校含む)
小・中・高校生および65歳以上
800円(640)
640円(510)
400円(320)
*( )内は20名様以上の団体料金
* 未就学児は無料。
* 障がい者手帳をお持ちの方とその付き添いの方1名は無料。
* 教育活動として教師の引率する都内の小・中・高校生およびその教師は無料
(事前の申請が必要)。
* 第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料。
* 前売り券e+(イープラス)にてオンライン販売いたします。http://eplus.jp/
前売りは当日料金の2割引、展覧会開催中は当日料金での販売となります。
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
後援:東京都
年間協賛:戸田建設株式会社 東京ガス株式会社
東京都庭園美術館は、1933年に建てられた
朝 香宮邸を美術館 とし て使用し ています。
この建物は1910年代から30年代にかけてヨー
ロッパをはじめ世界中を席巻した「アール・デ
コ(Art Déco)」と呼ばれる装飾様式を採用して
おり、細部にいたるまで心を配った装飾が見
どころとなっています。「建物をもっと見たかっ
た 」 と い うお 客 様の 声に応 え、東京 都庭園
美 術 館 では旧朝香宮邸 の建物そのものを
ご紹介する「建物公開展」を開催し、
毎回ご好評をいただいております。
今年2回目となる建物公開展では、小企画
展「朝香宮のグランドツアー」と題し、斬新なス
タイルの宮邸が誕生する契機となった朝香宮
夫妻の渡欧生活に迫ります。アンリ・ラパンや
レオン・ブランショなど新邸建設に関わったフ
ランス人芸術家たちとの交流、アール・デコ博
覧会との出会いなどを、美術館所蔵作品のほ
か、旧宮邸の調度品や宮家ゆかりの品々、写
真、映像など新たに公開する資料を交えて
ご紹介いたします。
[本展覧会に関するお問い合わせ]
〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9
URL:http://www.teien-art-museum.ne.jp/
Tel: 03-3443-0201 Fax: 03-3443-3228
東京都庭園美術館
展覧会担当:牟田、広報担当:平澤
展覧会のみどころ
■これであなたもアール・デコ通!
小企画展「朝香宮のグランドツアー」
小企画展では今日、アール・デコの館といわれる朝香宮邸が誕
生するきっかけとなった朝香宮夫妻の渡欧生活に焦点を当て、
朝香宮邸建設に至るまでの足跡を「朝香宮鳩彦王の渡欧」、「自動
車事故の発生と允子妃の渡仏」、「朝伯夫妻のパリ生活」、「アール・
デコ博覧会」、「朝香宮のグランドツアー」の5部構成によりご紹介い
たします。また、会期中、展覧会や庭園の歴史をより深く理解
できるフロアレクチャー、庭園ガイドツアーを開催。レクチャーに参加
してアール・デコ通を目指してみてはいかがでしょうか。
パリのアパルトマンにて。
朝香宮夫妻(中央、右端)
■いつもとは一味違う庭園美術館
本展では「ウィンターガーデン」や「小客室」などを公開いたします。天井、ラジエーターカ
バー、扉の金具にいたるまでアール・デコの意匠が施されています。この機会に建物の細部まで
じっくりとご覧ください。新たな発見が隠されているはず・・・!
ウィンターガーデン
小客室
■建物公開恒例の
館内写真撮影OK!
浴室
撮影の際のお願い
アール・デコ様式の建物の中で写真を撮りたい、という
要望を常に多くのお客様からいただいています。通常、
館内の撮影をご遠慮いただいておりますが、建物公開
の期間中は一階の主要部を写真撮影可能としていま
す。(1階の主要各室、2階ベランダ、3階ウィンターガー
デンは撮影可能。ただし2階各室は作品及び著作権保
護のため撮影不可としています。あらかじめご了承下さ
い)マナーを守っていただいた上で、館内で思い出の一
枚をお楽しみ下さい。
2
*著作権保護のため一部撮影いただけない展示箇所
がございます。
*商業利用を目的とした撮影はご遠慮ください。
*階段など、足場の不安定な場所での撮影は安全の
ためお断りしておりますので、館内の掲示や係員
の指示に従ってください。
*ストロボ・フラッシュ、一脚・三脚、レフ板など
の道具を使用した撮影は、他のお客様のご迷惑に
なりますので、ご遠慮ください。
(通常の展覧会開催期間中は著作権などの問題から撮影
はお断りしております。)
「朝香宮のグランドツアー」
内容紹介
「アール・デコの館」誕生の軌跡をたどる
朝香宮夫妻のグランドツアーを追体験!
あさかのみややすひこ
1章・異国を夢見て「朝香宮鳩彦王の渡欧」
ここ
のぶこ
2章・すべては事故から始まった「自動車事故の発生と允子妃の渡仏」
3章・宮家旧蔵アルバムが物語る「朝伯夫妻のパリ生活」
4章・芸術家たちとの出会い「アール・デコ博覧会」
5章・アール・デコの館の誕生「朝香宮のグランドツアー」
上:宮家旧蔵アルバムより
《南佛乃旅程概見図》(一部) 個人蔵
下:《旅行鞄》 個人蔵
かつての英国貴族の子弟たちは学業の総仕上げとして異文化に触れ、他国上流階級との交流を通じ
て一人前の英国紳士・淑女へと成長すべく数ヶ月から数年に及ぶ海外への大旅行「グランドツアー」
を経験しました。明治以降、皇華族の渡欧が慣例化すると朝香宮鳩彦王もまた「軍事御研究」のため
海外へと旅立ちました。
そして、滞在中に鳩彦王が遭遇した不幸な交通事故。それは朝香宮夫妻の運命を大きく変える出来
事となりました。今日「アール・デコの館」として知られる朝香宮邸建設へとつながる数々の出会い
はその事故から生まれたといえます。
本展では滞在中の記録から浮かび上がる朝香宮夫妻のパリでの生活に迫り、まさに朝香宮のグラン
ドツアーとも言うべきその足跡を追体験しながら、宮邸誕生までの経緯をご紹介いたします。
アール・デコとは?
アール・デコとは、1910年代から30年代にかけてフランスを中心に全世界を
席巻した工芸・建築・絵画・ファッションなど全ての分野に波及した装飾様式
の総称です。 1925年にパリで開催された「現代装飾美術・産業美術国際
博覧会(Exposition Internationale des Arts Décoratifs et Industriels modernes)」の略称を由来とする名称であり、「1925年様式」ともいわれてい
ます。
20世紀は近代的な都市文化と、新しい価値観が生み出された時代で
した。草花や女性の姿などを優美な曲線で表した19世紀末のアール・ヌーヴ
ォー様式に替わり、機械的・鉱物的な直線の組み合わせやスピード感あふれる
流線型などを好むアール・デコ様式が生まれたのは、交通・産業・情報・社会構造な
どの大きな変化に呼応したものでした。一般に、アール・デコは幾何学的な形態を特徴と
すると言われていますが、花かごや噴水、動物などの具象的なモチーフを取り入れたデ
ザインも多く、またエジプトの古代文明やロシア・バレエなどからの影響もあり、様式として
形態的特徴を説明することは容易ではありません。華やかな都市文化が生まれ、そして
その後モダニズムの機能主義によって装飾が否定されるまでの間の、機能性と装飾美を
追い求めた様々な試行錯誤がアール・デコと呼ばれているのです。
3
アール・デコ博覧会
を見学される朝香宮
両殿下 1925年7月
主な出品作品
■初公開!ペリカン?
いいえ、ペンギンです!
ロイヤル・コペンハーゲン陶磁器工房
フィギュリン《三羽揃ペリカン置物》1905年
長い旅を終え、
ペンギンたちが宮邸へ帰ってきました!
箱書きから1925年(大正14)朝香宮夫妻が帰国時に持
ち帰った品物であることがわかります。「ペリカン」と題
されていますが、愛らしい三羽揃いのペンギンの置物
です。宮邸完成後は小客室に飾られていましたが、そ
の後長らく所在不明となっていました。この度関係者の
尽力によって、再び小客室を飾ることとなりました。
10月27日付 読売新聞の磯田道史さんのコーナー
「古今おちこち」で紹介されました。
そのほか、当館所蔵によるルネ・ラリックの作品をは
じめ、アール・デコ博覧会資料、写真や絵はがきなど
朝香宮両殿下渡仏資料を展示いたします。
左:ルネ・ラリック 花瓶《オラン》 1927年
右:《アール・デコ博覧会絵はがき》 1925年頃
角館、大村美術館蔵
関連イベント
会期中、展覧会や庭園の歴史をより深くお楽しみいただける
担当学芸員によるガイドツアーを開催いたします。
■フロアレクチャー
[入館者対象・無料]
2010年12月16日(木)、21日(火)
2011年1月6日(木)、13日(木)いずれも午後3時30分から1時間程度
■庭園ツアー
[庭園入園者対象・無料]
2010年12月17日(金)
2011年1月7日(金)いずれも午後1時から1時間程度
期間限定!展覧会のあとは日本庭園で秋を満喫
■日本庭園の紅葉ライトアップ
2010年11月20日(土)∼2010年12月19日(日)
午後4時から午後6時まで[庭園の入園は午後5時30分まで]
※紅葉ライトアップは展覧会会期中に終了いたします。
ご掲出いただく際には開催日時にご留意下さい。
4
日本庭園のもみじ
広報用画像
*画像借用ご希望の方は、別紙「画像送付申込書」に必要事項を記入の上、FAXにてお送り下さい。
*「プレスリリース」、「画像送付申込書」は、当館ウェブサイトからもダウンロードできます。
(URL http://www.teien-art-museum.ne.jp/press/index.html)
*所蔵先未記入のものは東京都庭園美術館所蔵
1
大客室と次室
2
次室・香水塔(1933年竣工時)
アンリ・ラパン 蓋付き壷
《ラパンNo.21》1925年頃
5
4
《アール・デコ博覧会絵はがき》
1925年頃 角館、大村美術館蔵
ウインターガーデン
6
フィギュリン《三羽揃ペリカン置物》
ロイヤル・コペンハーゲン陶磁器工房 1905年
3
7
自動車旅行中の朝香宮夫妻(宮家旧蔵アルバムより)
1925年頃 個人蔵
画像送付に関するお問い合わせ先
東京都庭園美術館 広報担当
〒1080071 東京都港区白金台5−21−9
Tel: 0334430201 Fax: 0334433228
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