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『就学前教育におけるペーパー絵本と Web 絵本の比較研究』 知能とは何
課題研究発表セミナー: 『就学前教育におけるペーパー絵本と Web 絵本の比較研究』 指導教官:渡部 信一 A3FM1012 陸 燕萍 2004/07/16 課題研究発表会 : 課題研究発表会: バックグラウンド: : 「就学前教育におけるペーパー絵本とWeb絵本の比較研究」 • 指導教官:渡部 信一 • キーワート: ペーパー絵本・Web絵本・視聴触覚刺激・Face To Face 教育・ 遠隔教育・ マルチメディア・インターフェース・視聴覚機能比較・学び • 情報化社会に知識を爆発する時代に伴う、従来の優れた教 育システムは、人間の脳の進化の発達により、子供の知能 教育にも需要を適えられないので、新たな知能教育システ ムの研究を注目されている。 • 近年、就学前の教育における良い刺激によって子供の知能 を向上させることが 明らかになりました。 • しかし、絵本教材は紙メディアとデジタル・マルチメディアの 教材として、どのように視・聴・ 触覚を活用しながら、子供の 知能教育に効果的な教材を開発するか、まだ研究されてい ない現状である。 A3FM1012 陸 燕萍 2 1 先行研究: 先行研究: 知能の範囲や評価: 知能の範囲や評価: 知能とは何か: 先天と後天 • • • 知能は総合的な能力・知識を得る能力・学習能力・ 高等な抽象的な思考の能力・環境への適応能力などである 知能は先天と後天に分けなれる 後天の学びや訓練による知能発達の促進を果たす役割 • 空間能力の因子 • 知覚速度の因子 – – 数能力の因子 • 記憶能力の因子 • 言語能力の因子 – – 遺伝因子 環境因子 環境因子 語の意味や文章理解の能力 • 推理の因子 – • 3 3 簡単な語や数字を記憶する能力 語の流暢さの因子 – 後天−学び 後天−学び 簡単な計算を早く確実に行う能力 • 知能発達 知能因子 対象を早く正確に近くする能力 • – 先天 先天 図形を正確に知覚し、比較する能力 同義語を挙げるなどの、語発想の流暢さの能力 規則性や原理を見出し、それを使って問題を解決する能力 Thurstone(1938)の多因子説 4 知能教育の重要性: 絵本の特徴と役割: 役割: 視・聴・触覚刺激モデル 良い刺激による知能教育が向上できる • 知能教育モデル:人間が受け取る教育情報 知能教育 知能教育 学び 学び 学び 学び 学び 学び 表現的 拡散 視覚 (目目- 65%) 転換 学び 与える刺激 創造 創造 学び 学び 学び 学び 学び 学び ー マルチ・メディア ー 聴 聴 視 視 触 触 思考 思考 集中 聴覚 聴覚 受容 受容 再生 再生 刺 刺 (耳 -25%) 25%) 記憶 記憶 保持 保持 激 触覚 触覚 (他 (他 -10%) 記銘 記銘 5 5 研究の目的: 研究の目的: 6 モデル1 モデル1: 視・聴・触覚刺激による知能教育 記憶 記憶 思考 思考 学び 学び 連想 連想 具象 具象 抽象 抽象 創造 創造 ペーパー絵本と ペーパー絵本とWeb Web絵本の機能比較 絵本の機能比較 • 就学前の知能教育における視・聴・触覚刺激による ペーパー絵本とWeb絵本教材の機能効果を比較 する。 視覚伝達と知能教育 対象 対象 概念刺激 視覚空間 静止画像 動画 動画 形・ 色・ 空間 8 7 7 モデル2 モデル2: : モデル3 モデル3: 聴覚伝達と知能教育 触覚伝達と知能教育 手作りの能力により の能力により 創造思惟を養う 創造思惟を養う 硬い・ 柔らかい・ 薄い・ 厚い・ 冷たい・ 冷たい・ 熱い・ 熱い・ 速い・ 速い・ 遅い・ 重い・ 軽い リズム リズムや場面の雰囲気感・ や場面の雰囲気感・音楽の情感言語・形象の想像力・ 具象と 具象と抽象の思惟能力 9 10 10 前回の予備実験データ2 前回の予備実験データ 2: 先行研究と 先行研究と前回の予備実験データ 前回の予備実験データ1: 対象年齢 性別 知能発達特徴 2歳6ヶ月 男 殴り書き期 例 赤色・白色・刺激色・動物・読 み聞かせる・音声・単純な形 好み 4歳5ヶ月 男 象徴期 動物・乗り物・ キャラクター・動く 読み聞かせる・刺激色 擬人 化もの・単純な形 5歳10ヶ月 男 対象 被調査の人数 実施する素材 母親 2名 1・ベーパー絵本 2・CG静止絵本 25名 1・ベーパー絵本 2・Web絵本 冒険・乗り物・英雄人物・速度・ 図式期 音声・擬人化もの・生命感・刺 激色・自己中心 5歳 女 図式期 教育学大学院生 生きた猫・少女・水色・幸せる 物語・丸形など幾何学形・家・ 花・ 12 12 11 11 調査の方法と内容: 調査の方法と内容: • • • • • 今回調査のタイトル • 『もし、ペーパー絵本とWeb絵本を 就学前の5歳子供に見せるとしたら、 どちらが良いかを調査する』 調査内容の全体計画と材料の作成 調査をお願いする被験者の背景 アポイントメントと説明 実物の体験により、質問アンケート調査を行う 機能効果に比較するため、素材を用意する – – CG絵本−−−静止視覚画像・ 簡単にタッチの操作手順 ペーパー絵本−−−「 ABC」 – Web絵本−−−「ABC」 • 調査結果によるデータの処理や分析 13 3 114 4 調査結果1: N O. 絵本の役割 比較調査の項目 1 就学前の早期知能教育は重要だ 2 絵本は、幼児の絵言葉・絵文字の教材だ。 3 ペーパー絵本の特徴は、見る言葉で、視覚 伝達である。 調査結果2: 判ら ない 13 6 Web絵本教材は、Face To Face教育と遠 隔教育を両方に活用できる。 思う 思わ ない 判ら ない 読み聞かせる役割 比較調査の項目 9 ペーパー絵本 思う 思わ ない 4 3 1 7 ペーパー絵本は、両親の読み聞かせる役 割を持ってある。 5 5 4 3 10 5 読み聞かせる両親は、素質・知識・意識・ 15 8 言葉表現力 ・丁寧さ・性格・家庭環境など の個人差によって、教育効果も異なる。 12 5 5 絵本を読み聞かせることは就学前の5歳 9 子供の知能教育を役割に果たすことだ。 6 Web絵本も、読み聞かせるとデジタルの 読み聞かせる音声を、両方の役割を持っ てある。 13 17 N O. 3 4 Web絵本の特徴は、デジタル化された視・ 聴・触覚的なマルチメディア教材だ。 5 ペーパー絵本教材で、子供に読み聞かせる ことは、Face To Face教育だ。 Web 絵本 ペーパー絵本 思う 思わ ない 4 10 2 3 10 1 15 15 Web絵本 思う 思わ ない 判ら ない 18 1 1 3 16 1 14 1 3 判ら ない 1 1 11 1 16 16 調査結果3: : 調査結果4: : 1・ ペーパー絵本:読み聞かせる 読み聞かせると読み聞 N 2・Web 絵本: O. ペーパー絵本 Web絵本 N O. かせるデジタル音 比較調査の項目 思 う 思わ ない 判ら ない 思う 思わ ない 1 視聴触覚刺激により、知識を憶え易さ 12 1 2 14 2 学習意欲を向上する 6 1 7 10 3 生き生き的な読み聞かせる音 12 2 4 10 4 楽しい 13 1 3 18 5 教育に信頼性 15 3 6 教育の妥当性 11 5 1 視覚伝達 の教育役割(視覚刺激) と教材効果 判ら ない 比較調査の項目 1 1 静止画像 ペーパー絵本 思う 思わ ない 判ら ない 思う 思わ ない 判ら ない 11 4 9 4 2 6 動画 3 2D空間 9 3 2 4 3D空間 4 5 7 2 2 色彩感情の認知度 11 6 7 2 3 絵文字 を伝える感受力 7 視覚の認知度 7 時間に制限されない 11 5 7 7 2 3 8 教える情緒や根気性 12 4 2 9 4 1 9 繰り返し読み聞かせる音 10 3 1 8 3 Web絵本 1 2 12 5 12 4 3 14 1 3 14 10 3 13 9 6 11 4 4 1 3 3 3 1 5 8 象形文字のような絵文字言葉の効果 8 1 4 11 9 観察力 7 2 6 13 1 4 10 記憶力 7 1 6 10 2 5 4 17 17 18 18 調査結果5: : 調査結果6: : N O. ペーパー絵本 視覚伝達の教育役割( 視覚刺激)と 思う 思わ 判ら 教材効果 11 注意力 8 12 思考力 7 13 創造力 14 ない 比較調査 の項目 思う ない 思わ ない 判ら ない ペーパー絵本 聴覚伝達の教育役割(聴覚刺激)と 教材効果: 読み聞かせる音 思う 思わ 判ら 比較調査の項目 ない ない Web絵本 思う 思わ ない 判ら ない 2 2 1 教え読み聞かせる役割 12 2 14 3 2 音楽鑑賞 1 5 6 16 2 4 9 3 聴覚の感受力を養う 9 1 4 12 4 9 3 7 4 思考力 12 4 6 3 13 1 6 5 形象の想像力 8 3 2 11 2 4 8 5 3 8 6 具象と抽象の思惟能力 6 3 5 10 2 5 3 12 2 5 7 物事を思い浮かべる連想力 11 2 1 11 2 4 1 4 10 3 4 8 聴覚の潜在意識 に働きかける 5 7 9 2 7 3 3 14 3 1 9 タイミング意識を養う 3 2 9 7 2 7 10 音楽の情感言語の理解力 5 4 5 11 1 5 11 リズムや場面の雰囲気感の聴知覚 4 3 3 11 2 4 5 15 2 6 3 9 2 2 美の感性意識を養う 9 2 15 豊かな情操を養う 5 1 16 美の視覚的な感性認知を養う 9 17 美の判断力・鑑賞力 7 18 形・ 色彩・空間の具体と抽象の思惟能力を養 う 6 正しい物事の認知能力を養う 5 19 N O. Web絵本 1 7 5 3 9 8 19 19 20 20 調査結果7: : N O. 調査結果8: : ペーパー絵本 まとめ 比較調査 の項目 思う 思わ ない 判ら ない Web絵本 思う 思わ ない 判ら ない まとめ N O. ペーパー絵本 思う 思わ ない 1 教育支援 13 3 11 2 面白さ 9 3 15 1 11 創造力 13 3 学習意欲 を向上する 11 4 15 6 12 集中力 10 4 学習効率 Face To Face教育と遠隔教育 は、どちら が良いですか? 8 1 3 11 1 4 13 啓発性 13 1 2 7 1 3 14 15 5 1 2 3 6 読み聞かせる音はどちらが 良いですか? 12 1 1 6 1 3 7 学習の認知効果はどちらがよいですか? 8 1 5 10 2 5 1 8 注意力 12 9 観察力 10 10 思考力 12 1 2 10 3 1 3 12 2 3 2 5 2 6 比較調査の項目 21 21 Web絵本 判ら ない 思う 思わ ない 判ら ない 3 7 3 4 4 9 2 2 9 3 10 2 6 連想力 11 4 6 2 6 感性知識 を幅に広げる 11 4 6 1 6 22 22 討論1: : 討論2: : ペーパー絵本の特徴モデル • • ペーパー絵本の特徴:視・触覚・ ・ ・FTF教育 Web絵本の特徴モデル Web絵本の特徴:視・聴・ 触覚・ ・ ・デジタル・ マルチメディア FTF教育・ 遠隔教育 視覚・ 触覚 触覚 静止画像 静止画像 視覚 視覚 静止・ 動画の画像 23 23 今後の研究: 聴覚 聴覚 読み聞かせる 読み聞かせる音 音 触覚 触覚 インタフェース インタフェース 24 24 参考文献: 内容と展望 25 25 • 川勝久『 新広告の心理』ダヴィッド社、1974年 • 渡部信一編著『21世紀テクノロジー社会の障害児教育』学苑社、2004年 • • • P.ヤム(Scientific American スタッフライター)『「 知能」とは何か』 原論文:Intelligence Considered (”EXPLORING INTELLIGENCE” SCIENTIFIC AMERICAN PRESENTS 1998) 26 26