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マイクロソフトの電子政府・自治体 への取組みと カナダ政府の取り組み
資料6 最新技術動向 マイクロソフトの電子政府・自治体 への取組みと カナダ政府の取り組み 2003年12月 マイクロソフト株式会社 政策企画本部 西村毅 公共ソリューション本部 鈴木章太郎 0 Chapter Ⅰ マイクロソフトの電子政府・自治体への 取り組み 1 よりよい電子政府を実現するために... 住民本位 最適なシステム パートナーシップ •住民中心のサービス •住民参加型の行政の実現 •合理的なシステム構築 •有機的に連携したサービス •官民の密接なパートナシップ •地域経済の活性化 2 システム面から見た電子政府の課題 システムがバラバラに存在し全体最適化されていない 原因 全体最適を指向していない 全体の絵が無く、全体の中の部分としての機能、インタ フェースが定義されていない 内部機能の開発にリソースを使い尽くし、インタフェース に手が回らない MSからの提案 ハブ&スポーク型のシステム連携モデル ポータル整備の先行による利用者インタフェースの統合 パッケージ活用によるリソース利用の高度化 3 ハブ&スポーク型のシステム連携モデル 4 今までの行政機関 組織毎のシステムがそれぞれ孤立化 政府/国家 ポータル サービス 社会貢献 医 療 輸送機関 情 報 防 衛 地域/地方 医療/ 福祉サービス 教 育 警察/法務 税/財政 許認可 5 これからの行政機関 連携していく組織 ポータル サービス ポータル サービス 家 社会貢献 医療/ 福祉 サービス 輸送機関 医 許認可 療 輸送機関 税/財政 情 報 情 防 報 衛 警察/法務 防 衛 庭 図書館/ コミュニティ センター 医療/ 福祉 サービス 職 医 療 社会貢献 税/財政 許認可 場 警察/法務 街頭端末 携帯機器 学校 6 ハブ・アンド・スポーク連携 N:Nの接続では 将来的に破綻 ハブ中心の 接続へ ハブ 7 なぜハブ&スポークが全体最適に有効か N:N接続では、連携のためのインタフェース が多すぎて連携するシステムの開発が事実上 不可能 データ構造やプロセスを完全に標準化するこ とは不可能。ハブに若干の翻訳機能(連携す るシステム間での会話を実現するための、同 時あるいは逐次通訳機能)を実装することで現 実的な対処が可能 8 利便性と安全性 情報連携の利便性と個人情報保護・プライバ シー保護の安全性はトレードオフの関係 個人の価値感は皆異なる ここでの役所の選択肢は3つ 安全サイドに傾く(従来の日本の役所) 利便性サイドに傾く(従来の欧米の役所) それでも住基ネットのように問題になる場合がある ヨーロッパを中心に見直し機運が高まっている 市民に選択可能なシステムを提供する 市民が自分のポリシーを宣言する 9 ポータル整備の先行による 利用者インタフェースの統合 10 電子政府の発展ロードマップ 2006 1998 1990 官側の組織に依存した 仕事の遂行 官側、民側相互に 情報利用できるハブ 官民連携による組織非依存の ワンストップサービスへ Traditional Interactions: 透明性:低い Web Portals: 透明性:中 Web Services: 透明性:高い Webポータルを通じて、将来的にはWebサービスに発展させ 民も含めたワンストップサービスを住民中心の形で提供していく 11 ロードマップ解説 従来は行政の組織・機能に依存した形で行政 サービスが提供されてきた これからは目的指向型、つまり市民中心(住民 本位)の行政サービスに移行していく その初期に利用されるのがWebポータルであ り、発展形がWebサービスである 12 なぜポータルが全体最適に有効か ポータルを設置することで、EAで定義すべき データ構造やプロセスの標準化が進む ハブ&スポークの連携モデルも実現しやすく なる 13 パッケージ活用によるリソース利用の高度化 14 なぜパッケージが全体最適に有効か フルスクラッチ(全てを自力でコーディング)で の開発は巨大な組織でのEA実現では物理的 に不可能 常に技術、環境は変化 全システムを同時に開発することは不可能 新しい要求は連続する パッケージ適用により、限られた資源を要求 仕様や連携機能に集中させ、全体最適に集中 する 仕様の若干相違は連携時のハブ等で吸収 15 電子自治体共通フレームワーク ユーザー(B、C) ユーザー(G) インターネット LGWAN in G ポータル基盤 ポータル基盤 情報連携 基盤 iDC/ASP 基盤 その他 電子入札 電子申請 B to C BI 基盤 16 Chapter Ⅱ カナダ政府の取り組み 17 カナダ連邦政府 ビジネスゲートウェイのコンセプト カナダ連邦政府のみならず州政府も全て参加 契約→調達が単一のポータル上で実現可能 専門的な事項は、関係機関とリンクを貼ることで専門家に相談することも可能 システム全体のシームレスな連携に よるスピーディな問題解決と、それ に基づくビジネス機会の創出 18 カナダ連邦政府 ビジネスゲートウェイ概要 19 (1)MERX™ The Government Electronic Tendering Service 20 (2)Contracts Canada − 概要 21 (2)Contracts Canada ー Headerにある項目 Business カナダ州政府とビジネスを始めるにあたり必要な基本情報へのリンクを提供。 左側のナビゲーションバーに以下の項目を表示。 ●Access Your SRI account (SRIアカウントへ接続) Procurement Business Number、ユーザー名、パスワードを入力する。 PBN (調達アカウント識別番号) を持っていない場合はさらに取得できるサイトへ誘導。 ●Why register as a supplier? (納入業者登録を行う理由) ●The Basics of Selling to the Government (政府調達のポイント) ●What the government buys (調達物品) ●Electronic Tendering Service (電子入札) ●The Bidding Process (入札プロセス) ●Contracting for Services (契約) ●PWGSC’s buying process (PWGSCの購入プロセス) ●Business Gateway (ビジネスゲートウェイ) Government Buyers (政府側の調達担当者) 購買担当者に役立つサービスへのリンク。以下の3つのサービスは政府職員のみアクセス可。 Standing Offer Index e-Purchasing Supply Operations Service Portal 左ナビゲーションバーのリンク先。 ●Supplier Information (サプライヤ情報) 政府職員のみアクセス可のサービス「Standing Offer Index」、「e-Purchasing」へのリンク。 ●New Buyers’ Guide (新調達担当者の為のガイド) 新しく調達担当者になった職員のためのガイド。 ●Procurement Allocations Directory(調達担当者リスト) 公共事業や、PWGSCの調達担当者のリスト。 ●Manuals(マニュアル) PWGSCによって作成された調達関連のマニュアルへ誘導するリンクが張られている。 Supplier Registration SRIシステムへのオンライン登録フォーム Contract History 過去3年間で PWGSCによって締結された契約を参照することができる Contacts 政府調達のコンタクト先になる部署、担当者や、共同入札する企業を探すのにも役立てるツールを紹介している。 左側のナビゲーションバーのリンク先。 ●Contracts Canada Partners (コントラクトカナダパートナー一覧) 前出の31機関の一覧 ●Supplier Registration Points of Contact (登録に関する連絡先) SRI システムへの登録に関して詳細な情報が欲しい場合の地域別連絡先リスト ●Purchasing organizations and regional offices (PWGSC) (調達機関の地域別連絡先) PWGSCの関連機関を地域毎に紹介。 ●Departmental Materiel Managers (設備管理者の一覧) 部門別の設備管理者のコンタクト先一覧 ●Other Federal Programs (その他のプログラム) 政府とビジネスを行う際に参考になる連邦政府のプログラムなどの紹介。 ●Procurement Allocations Directory (調達担当者の一覧) 公共事業や、PWGSCの調達担当者のリスト。 ●Contracts Canada Information Center (情報窓口) Home Contract Canada < http://contractscanada.gc.ca/en/index.html>へのリンク。 Info-Plus 政府調達に関するリンク集 22 カナダ連邦産業省ビジネスマッチング総合サイト (3)SourceCAN 23 SourceCANとは? カナダ連邦産業省による包括的なビジネスマッチング総合 ポータルサイト カナダの企業を教育およびグローバルマーケットプレイスで マッチングさせるためカナダ政府が開発 SourceCAN はIndustry CanadaとCCC (Canadian Commercial Corporation) の共同パートナー協定 国内外および政府から更新される情報と、カナダの製品や サービスが、毎日マッチングされる カナダ企業、政府職員向けに提供 国外の企業も同様に無料で登録が可能だが、アクセスには 一部制限あり 24 SourceCANの目的・開発趣旨 貿易を促進し、国内外のグローバルな取引の場で国内の企業を競争させ るためにSME(Small & Middle Enterprise)に重きをおいてその地位を向 上させるのが狙い カナダ企業はオンラインでの国内、国際市場で商機を手にすることができ るため、管理コストを縮小でき、コスト効率の良い販売経路が確保可能 毎日情報提供される多くのニーズにカナダ企業の製品、サービスをマッチ ングさせることが可能 カナダ政府として、単に政府調達を行うだけで なく、民間の立場に立ち、民間のビジネスを支 援する姿勢が、明確に打ち出されている 25 SourceCANの概要 ① Login後のTop Page はPersonalizeされ ていて、情報にすば やくアクセスできるよ うに工夫されている Business opportunityを逃さな いために自分自身で マッチングリストを作 成したり、Virtual Tradeshowも用意さ れている 26 SourceCANの概要 ② 提供される情報は国内にとど まらず、アメリカ・ヨーロッパ・ その他の国々のマーケットプ レイスとも連携(一部はリンク のみ) JETRO(日本貿易振興会)へ のリンクも張られる 現在の提供状況 - Canada(英語、フランス 語) -Nova Scotia Tenders [カ ナダのサイト] -New Brunswick Tenders[カナダのサイト] -TED (EU) -USG(米国政府) -TOP(民間の貿易機会) -AGRI (米国農務省) -B2B (SourceCAN のメン バー間で行われている) 27 SourceCANの提供する機能 電子商取引と貿易の機能 潜在的クライアント、パートナーを、国内および国外で見 つけることが可能 オンライン情報提供することによって参加メンバーに自社 製品およびサービスを知らせることが可能 RFP、RFQ の要請に応えることが可能 仮想展示場(バーチャルトレードショウ)の機能 企業はアップロードした自社製品の概要をテキスト、イ メージまたは対話型マルチメディアを利用して紹介するこ とが可能 サプライヤ、受託業者、パートナー、競合会社のバーチャ ルなブースを訪れることが可能 28 SourceCANの現在の状況 SourceCANでの登録は政府のデータベースに直接 リンクされ、 企業数は50,000を超える クライアントは自らの企業概要を更新あるいはカス タマイズ可能 データベースは公に公開されており、政府職員と国 外の企業のためのカナダ企業の情報源となってい る 通常の物品調達にかかわるものやサービス(研修・ 専門家の派遣・福祉等々)が対象であり、極めて多 岐にわたる Mailing Listで不定期に発行されるSourceCAN Newsを購読可能 29 30