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Ryohoku Library No.3
RyohokuLibrary №3 2013年6月10日(月) 北海道函館稜北高等学校図書館発行 読書のチカラ (さいとうたかし)明治大 学教授。専攻は教育学・身 体論・コミュニケーション 論。著書多数。TV 番組の コメンテイター、CM などでもお なじみ。 ~心にいつも賢者の森を~ ……本を通じて偉大な他者の存在を知り、ときには耳の痛いことも言われ、それでも 受け入れ続けること。そうすると、気がつけば偉大な他者は自分の味方になってくれる のである。その一本一本が集まれば、それはやがて“森”になる。心の中に鬱蒼と繁っ た他者の森ができるわけだ。 人と話していると、その相手がどの程度読書してきたか、どういう“森”を持ってい るか、だいたい透けて見えるものである。それは私だけでなく、たとえば企業の採用試 験の面接官などでも同じだ。小難しい理屈を知っているか否かはともかく、話し言葉 の水準やボキャブラリーの多寡はごまかしようがない。 ……少なくとも私の場合、本を読まずして思考力を養うことはできなかった。 「読書する人生」は、前へ歩き続ける人生だ。 (齋藤孝著「『読書のチカラ』あとがきにかえて」より抜粋) ********************「稜北生から稜北生へのおすすめ本 夜は短し歩けよ乙女 森見 登美彦 vol.5」より 著 面白いと思ったのは、独特で印象的な文です。キャラがとても個性的な人たちで、物語も現実ではありえ ないことばかり起きます。一言で言うと、「摩訶不思議」です。この変てこな感じがくせになる面白い本で す。主人公の、へたれで間抜けなところ、女の子の天然っぷり、周りにいる人たちの変人ぶりに注目です。 変な物、不思議なものが好きな人たちにオススメな1冊です。 (H25 年3月卒業生) 失われた「医療先進国」 岩本 裕,NHK取材班 著 医療現場で働くことの過酷さや病院の実態が書かれています。産婦人科や小児科、救急救命においては 年々医師が減って人手不足になり、少数の医師でまかなっている病院が増えてきている。そのため過労死す る人も少なくないなど、現代の医師の労働状況が詳しく書かれています。他には、昔実際に起きた事件など、 命を救う病院では考えられないことも書かれています。医療系を目指している人は一度読んでみて下さい。 (H25 年3月卒業生) 新 着 〔0 総 記〕 033-ク ギネス世界記録 図 書 リ 2013 〔1 哲学、宗教〕 146-オ やさしさをください:傷ついた心を癒す アニマル・セラピー農場 大塚敦子 著 198-ブ モン・サン・ミシェル 奇跡の巡礼地 〔29 地理、地誌〕 291-キ 京都・奈良・大阪修学旅行まるわかりガイド 291-キ 京都レトロ散歩 ナカムラユキ 著 ス ト 〔3 社会科学〕 319-ハ 13 歳からの拉致問題:弟と家族の物語 蓮池透 著 366-サ きみたちはどう迷うか:これからキャリアを 築くために必要なこと 酒井穣 著 368-ウ 自殺の 9 割は他殺である 上野正彦 著 368-ナ 貧困のなかでおとなになる 中塚久美子 著 369-イ できることをしよう。:ぼくらが震災後に 考えたこと 糸井重里, ほぼ日刊イトイ新聞 著 372-タ 学歴入門 橘木俊詔 著 377-ス 大学生活・就活・キャリアがよくわかる本 〔4 自然科学〕 451-タ 雲の名前、空のふしぎ 天気の観察図鑑 453-ト 連鎖する大地震 遠田晋次 著 480-ヒ 犬とぼくの微妙な関係 日高敏隆 著 481-サ サボり上手な動物たち 佐藤克文 他 著 486-マ シロアリ:女王様、その手がありましたか! 490-イ こうして死ねたら悔いはない 石飛幸三 著 491-ア iPS 細胞大革命:ノーベル賞山中伸弥教授は 世界をどう変えるか 朝日新聞科学医療部 著 491-サ 面白くて眠れなくなる人体 坂井建雄 著 498-ナ 保健師まるごとガイド 492-ヤ 僕のうしろに道はできる :植物状態からの回復方法 山元加津子 編著 意識障害(植物状態)の人であっても、「誰もが意識(思い)は あって、回復する可能性がある。」ことが当たり前の世界を目指 す「白雪姫プロジェクト」。これまでの道のりと取り組み。看護 職希望者必読! 〔59 家政学〕 590-タ 家を出る日のために 辰巳渚 著 590-ベ かしこい家しごと:料理・洗濯・掃除+おつきあい 596-イ おいしい料理の教科書:定番メニューをきっちり! 596-ベ 知れば知るほどなるほど、料理のことば 596-マ Pasta 基本と応用 〔7 芸術、スポーツ〕 702-ス イラストで読むルネサンスの巨匠たち 706-ア 新・美術空間散歩 723-ロ フラ・アンジェリコ:天使が描いた「光の絵画」 783-ヒ 卓球レッスン 基本編 / 応用編 913-オ 沈黙の町で 913-ム 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 村上春樹 著 学生時代の友人たちから一方的に決別されたことでしこりを持っ て生きてきたつくるの心を溶く旅。 913-セ あと少し、もう少し 913-ア 雪まんま 伊坂幸太郎 著 語り手は緑のデミオ。実は、車同士は日々会話している!緑デミ オの持ち主・望月ファミリーが、大小の謎に巻き込まれて、さあ 大変。伊坂幸太郎の魅力を存分に味わえる痛快&ほのぼの傑作!! 913-イ 北斗 ある殺人者の回心 石田衣良 著 両親から壮絶な虐待を受けて育った少年、北斗。初めて出会った 信頼できる大人を喪ったとき、彼の暴走が始まる……。 913-イ 想像ラジオ いとうせいこう 著 耳を澄ませば聞こえる想像ラジオ。パーソナリティは津波で高― い杉の上に押し上げられたDJアーク。さあ耳を澄まして。 913-ヒ 夢幻花 東野圭吾 著 黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはず の花をめぐるミステリ。 913-ヒ 海賊とよばれた男 上・下 百田尚樹 著 「ならん、ひとりの馘首もならん!」戦争でなにもかもを失い残 ったのは借金のみ。しかし社員ひとりたりとも解雇しなかった! 出光興産の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ ノベル。企業小説にはなじみのない人が多いと思いますが、企業 小説はおもしろい、そして社会勉強になる!今年の本屋大賞に選 ばれた話題の本です。 913-オ RDG レッドデータガール 荻原規子 著 4 世界遺産の少女 5 学園の一番長い日 6 星降る夜に願うこと 姫神による人類滅亡の未来を救うことはできるのか。ついに完結 あべ美佳 著 震災直後の避難所での炊き出しをきっかけに米作りを決心し、奮 闘努力していく姿。いわば農業エンターテイメント小説! 913-イ 双頭の船 池澤夏樹 著 瀬戸内の小さなフェリーは、傷ついたすべての者を乗せて拡大す る不思議な「方舟」。鎮魂と再生への祈りをこめた痛快航海記。 913-オ 本にだって雄と雌があります 小田雅久仁著 大阪の旧家で今日も起こる幸せな奇跡。書物の位置を変えると、 本と本が結婚して新しい本が生まれる!?血脈と蔵書と愛にあふれ た世界的ご近所ファンタジー。 913-カ 空の拳 角田光代 著 練習して練習して練習しなければ強くなれない、金にもならず、 命すら奪われかねない過酷な世界。まばゆい光の下で突き上げら れた拳は、いったい何を掴むのか?ボクシング!! 913-ク 八月の光 朽木祥 作 あの朝、ヒロシマでは一瞬で七万の人びとの命が奪われた。二十 万の死があれば二十万の物語があり、残された人びとにはそれ以 上の物語がある。なぜわたしは生かされたのか。そのうちのたっ た三つの物語。 913-ナ 空耳の森 七河迦南 著 春山で吹雪に遭遇した恋人たち、孤島に取り残された幼い姉弟、 居酒屋で安楽椅子探偵と出会った男……謎と奇蹟の 9 編が最後に 一つの物語に! 花村萬月 著 成績優秀だが、面白味に欠け融通のきかない人間…東大医学部を 目指していた山下幸司。受験中に不正を疑われ失格となったこと から、福井の原発建屋の点検作業など肉体労働者となる。そんな 少年の目の前に見えてきたものとは―。 913-ヒ 幕が上がる 913-イ ガソリン生活 瀬尾まいこ 著 襷を繋いで、ゴールまであと少し! 中学校最後の駅伝だから、あ と少し、もう少しみんなと走りたいから。 913-ハ 希望〈仮〉 〔9 文学〕 902-ヤ ゲームシナリオのためのファンタジー事典 911-ホ いのちより大切なもの 星野 富弘/著 奥田英朗 著 中学二年生の名倉祐一が部室の屋上から転落し、死亡した。事故 か?自殺か?それとも…。閑静な地方都市で起きた一人の中学生の 死をめぐり、静かな波紋がひろがっていく。 平田オリザ 著 高校演劇は負けたら終わり。男子よりも、勉強よりも大切な日々。 地方の高校演劇部を舞台にした文化系青春小説。 913-ホ 幸せの条件 誉田哲也 著 彼氏にも、会社にも見放された 24 歳女子。バイオエタノール用 にコメを作れる農家を探し、これまで興味も知識も皆無だった農 業に取り組むことに。農業、震災、エネルギー問題に挑む。 914-イ はなちゃんの夏休み。 石田ゆり子 著 石田ゆり子さんの愛犬はなちゃんから、糸井重里の愛犬・ブイヨ ンへのお手紙。猫も4匹います。癒やされます・・・。 933-シ あの雲を追いかけて アレックス・シアラー著 クラウド・ハンターは、空の生き物。翼はないけど空魚みたいな もの。雲を狩る一族の少女とふつうの少年の、ひと夏の冒険 〔絵本、コミック〕 E-7-ヒ 森へいく 阿部はまじ 文 平澤まりこ 画 C-7-オ ペコロスの母に会いに行く 岡野雄一 著 62 歳の漫画家が描く、認知症の母との 日々。人生の重荷を下ろしたとびっきり の笑顔や、時折つぶやく亡き父との思い 出話。切ないけれど、なぜかしみじみと 幸せも感じるコミック。看護職、介護職 志望の人には特にオススメ。