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Page 1 京都大学 京都大学学術情報リポジトリ 紅
Title Author(s) Citation Issue Date URL 日本経済の失われた10年と企業再生 : 藤月会論集第10号 京都大学経済学部藤井ゼミナール論文編集委員会 藤月会論集 (2001), 10 2001-03 http://hdl.handle.net/2433/24375 Right Type Textversion Research Paper publisher Kyoto University Lost10YearsinJapaneseEconomyandBusinessReconstruction 日本 経 済 の 失 わ れ た10年 と企 業 再 生 藤 月会 論 集 第10号 2001年3月 京都大学経済学部 藤井 ゼ ミナール論文集編集委 員会 H.FujiiSeminar,FacultyofEconomics KyotoUniversity,Japan 刊 行 の こ とば この 数 年 の 「 刊 行 の こ と ば 」 を 見 ま す と 、 判 で 押 した よ う に 日本 経 済 の 停 滞 が 語 ら れ て い ま す 。今 年 こそ 日本 経 済 再 生 の 年 に な れ ば と い う淡 い期 待 を 込 め て 私 自身 は 「 刊 行 の こ と ば 」 を 書 い て き た の で す が 、 結 局 の と こ ろ 、 この 期 待 は 毎 年 、 裏 切 られ 続 け て き ま した。そ して、 つ いに最近 で は、 「 失 わ れ た10年 」 と い う言 葉 が 使 わ れ る よ う に な り ま した 。 世 界 は21世 紀 を 迎 え ま した が 、 日本 経 済 は バ ブ ル 崩 壊 後 の 約10年 間、再 生 の糸 口 を 見 出 せ ず 混 迷 を 続 け て き ま した 。 経 済 構 造 の 改 革 問題 に し て も 、 不 良 債 権 の 処 理 問 題 に し て も 、 見 る べ き 成 果 は な く、 い た ず ら に 時 間 だ け を 空 費 し て き た こ と に な り ま す 。 こ う し た 現 状 に 対 す る 焦 燥 感 と危 機 感 が 、 「 失 わ れ た10年 れ て い る よ うで す 。IMFやG8で 」 と い う言 葉 に 込 め ら は 日本 経 済 は 「 世 界 経 済 の懸 念 材 料 」 と され 、 ア メ リカ の格 付 け機 関 は そ ろ って 日本 国 債 の 格 下 げ に 踏 み 切 り ま した 。 こ う し た 厳 し い 経 済 環 境 の も とで 、 日本 企 業 の 現 場 で は 一 体 何 が 起 こ つ て い る の か 。 こ う し た 素 朴 な 問 題 意 識 か ら今 年 度 の 共 同 研 究 は 始 ま り ま した 。 現 実 は 実 に様 々 で す が 、 あ え て 現 状 を類 型 化 し ま す と、(1)先 見 性 あ る 経 営 者 の リー ダ ー シ ッ プ の も とで の 自 力 再 生 、(2)外 資 に よ る 日本 企 業 の 再 生 、(3)非効 率 企 業 の 淘 汰 と い う3つ のケ ー ス に 分 け る こ と が で き る よ う に 思 わ れ ま す 。(1)の ケ ー ス は ま だ 少 数 で あ り、 ま た 昨 年 の 共 同研 究 で そ の 一 部 を 取 り上 げ ま した の で 、今 年 度 は 、(2)と(3)の ケ ー ス を取 り上 げ る こ と に し ま した 。 具 体 的 に は 、 「 ゴ ニ ン革 命 」 の も とで 急 速 に(少 な く と も表 面 上 の)業 績 を 回 復 し つ つ あ る 日産 を(2)の 事 例 に 、 本 年 度 最 大 の 倒 産 で 世 間 の 注 目 を浴 び た そ ご う を(3)の 事 例 に 、 そ れ ぞ れ 取 り上 げ ま し た 。 私 が 文 部 省(現 文 部 科 学 省)在 外 研 究 員 と して 平 成12年7月 まで イ ギ リス に 出 張 し て い た 関 係 で 、 本 年 度 の ゼ ミ は後 期 の み の 開 講 と な り ま した 。 しか も 一 昨 年 度 は 新 ゼ ミ 生 の募 集 を行 っ て い ま せ ん か ら、2回 生 と4回 ま り、 こ う した2重 生 だ けで構 成 された 変則 ゼ ミです 。 つ の 制 約 の も とで 、 本 年 度 の 共 同 研 究 は 進 め られ た わ け で す 。 そ の よ う な 次 第 で す か ら、 恒 例 の 立 命 館 大 学 ゼ ミ との 交 流 シ ンポ ジ ウ ム も 本 年 度 は 開 催 さ れ ませ んで した。 論 文 の 出 来 に つ い て は 、 読 者 の 皆 さ ん の 評 価 を待 つ し か あ り ま せ ん 。 こ こで は 、 と りあ え ず 、 論 文 作 成 で 中 心 的 役 割 を担 っ た2回 生 諸 君 の 労 を 称 え て お き た い と思 い ま す 。 そ して 、 私 の在 外 研 究 の た め 一 時 休 刊 と した 藤 月 会 論 集 が 、 じ つ は 一 度 も 休 刊 す る こ とな く発 刊 さ れ 続 け た こ とを 、 ゼ ミ 生 諸 君 と と も に慶 び た い と思 い ます 。 平成13年3月5日 大学研究室 にて 京都大学大学院経済学研究科教授 藤井 秀樹 目 次 刊行の ことば 2000年 度 共 同論文集 そ ごうの経営破綻 に見 る流通 業界 国際的再編 下の 自動車産 業∼ 日産 の再 生 と再編∼ 一年 を振 り返 って∼ゼ ミ生の回想 ∼ 編集後記 1 36 85 2000年 度 共 同論 文 そ ご うの経 営 破 綻 に見 る流 通 業 界 板橋 雄大 大西 洋平 エンクバヤル ・バデ ィア 末松 喜吉 杉山 浩達 斎藤 栄慶 坂本 知子 友野 裕充 張 一1一 慶 流 通 革 命 ∼ そ ご うの 事 例 か ら∼ 構成 は じめ に 1そ ご う の 歴 史 と外 部 環 境 の 動 向 (1)そ ご うの 歴 史 (2)外 部環 境 の分析 ① 景 気 変 動 と構 造 改 革 ② 流 通 革 命 と他 業 態 の 動 向 ③ 規 制 緩 和 と海 外 資 本 の 動 向 IIそ ご う の 経 営 戦 略 (1)マ ーチ ャ ンダイ ジ ング戦 略 (2)プ (3)出 ロモ ー シ ョ ン戦 略 店 ・立 地 戦 略 (4)内 部組 織 皿そ ご うの財 務 分 析 IV再 編 の 構 図 (1)そ (2)外 お わ りに ご う 、 西 武 を 中 心 と した 再 編 の 構 図 資参 入後 の再 編 の構 図 は じめ に バ ブ ル 経 済 が 崩 壊 して か ら とい う も の 、 過 剰 な 設 備 投 資 を行 っ て い た 企 業 は 不 良 債 権 の 償 却 に追 わ れ る な ど、 今 まで 溜 め て き た膿 の 部 分 が 一 度 に 露 呈 さ れ て し ま っ た 。 そ れ に よ っ て バ ブ ル 期 以 前 の 日本 で は 到 底 考 え られ な か っ た 大 企 業 の倒 産 が 相 次 い だ 。 これ らの 企 業 は 単 な る不 況 が 原 因 で 偶 然 に 倒 産 し た わ け で は な く、 様 々 な 要 因 が 絡 ま りあ っ て 必 然 的 に 倒 産 した の で あ る 。 した が って 倒 産 し た 企 業 を分 析 し、 そ の 倒 産 し た 様 々 な 票 因 を 分 析 す る こ とに よ って 、 バ ブ ル 経 済 崩 壊 後 の この 「失 わ れ た10年 」 の 根 底 に あ る 原 因 が 見 え て くる の で は な い だ ろ うか 。 本 論 文 で は 民 事 再 生 法 の 適 用 を 申請 し事 実 上 倒 産 した 大 手 百 貨 店 そ ご う を 分 析 対 象 と し、 業 界 事 情 を踏 ま え た 上 で 、 倒 産 要 因 を外 的 要 因 と内 的 要 因 に 分 け て 分 析 す る 。 そ して 、 そ ご う の 倒 産 分 析 に よ っ て 、 こ の 「失 わ れ た10年 」 を 繰 り返 さ な い た め に は ど う す れ ば よ い の か を 模 索 し、 さ ら に こ れ か ら の 百 貨 店 業 界 の展 望 つ い て 考 察 して い く。 一2一 1そ ごうの歴 史 と外部 環境 の動 向 (1)そ ご うの 歴 史 1830年(天 保 元 年)、 大 阪 に1軒 の 古 着 屋 が 最 初 に 開 業 した 。 これ が そ ご う(十 合) の歴 史 の 始 ま りで あ っ た 。 店 主 の 伊 兵 衛 は 次 第 に 古 着 屋 を 実 用 衣 料 か ら高 級 衣 料 ま で の ひ ろ くあ らゆ る 衣 料 を扱 う店 に 発 展 させ た 。1870年 に 一 族 は は じめ て 公 に 十 合 の 姓 を な の っ た 。 二 代 伊 兵 衛 は 呉 服 店 へ の 転 業 を した 。1884年 に京 都 に 仕 入 れ 店 を 開 設 、 1897年 に神 戸 支 店 を 開 設 、1900年 に は 大 阪 本 店 に シ ョ}ウ イ ン ドー を設 置 した 。1908 年 、 大 阪 本 店 は 新 築 開 店 し、 百 貨 店 営 業 を 目指 す こ と に な り、 同年 商 号 を 合 名 会 社 十 合 呉 服 店 と変 更 した 。1919年 、 大 阪 本 店 は 増 築 開 店 し、 百 貨 店 の 営 業 を 開 始 した 。 同 年 、 会 社 目的 を 物 品 販 売 業 とす る株 式 会 社 十 合 呉 服 店 を 設 立 、1921年 ざ らへ 売 り出 しを 創 始 、1924年 、 大阪 本店 は蔵 に 日本 百 貨 店 協 会 加 盟 を果 た した 。1946年 、 会 社 組 織 機 構 抜 本 的 に 改 革 し、 同 年 大 阪 本 店 は 進 駐 軍 の 接 収 命 令 を 受 け る 。1958年 、 東京店 開 店 。1962年 、 水 島社 長 が 就 任 した 。1967年 、千 葉 そ ご うが オ ー プ ン。.1969年 、 商 号 を 株 式 会 社 そ ご う と変 更 、 同 年 に株 式 会 社 横 浜 そ ご う を 設 立 、1979年 、 十 店 舗 目の 黒 崎 そ ご う を設 立 、1987年 、 水 島 広 雄 会 長 は 台 湾 に20店 舗 目の 太 平 洋 そ ご う を 設 立 した 。 1987年 、そ ご う は 百 貨 店 業 界9位 、 そ して 全 小 売 業 界 の24位 を 達 成 した 。そ ご うグ ル ー プ は 日本 国 内 で は 北 か ら数 え て 、札 幌 そ ご う、大 宮 そ ご う、千 葉 そ ご う 、柏 そ ご う、 船 橋 そ ご う、横 浜 そ ご う、 八 王 子 そ ご う、サ カ モ トそ ご う、長 野 そ ご う、徳 島 そ ご う、 い よ て つ そ ご う 、 広 島 そ ご う、 黒 崎 そ ご う と大 阪 店 、 東 京 店 、 神 戸 店 を 加 え た 布 陣 は 日本 列 島 す べ て に ま た が る一 方 、 海 外 で は タ イ そ ご う、 シ ン ガ ポ ー ル そ ご う、 香 港 そ ご う台 湾 大 平 洋 そ ご う が 展 開 さ れ て い た 。 水 島 帝 国 は ど ん ど ん 業 績 を伸 ば して い っ た が 、1990年 代 に 入 っ て か ら 日本 経 済 の バ ブ ル が は じけ 、 日本 経 済 が 低 迷 期 に 入 りそ ご うは 大 き な 打 撃 を 受 け た 。1990年 代 後 半 に な る と、 これ ま で 各 地 で 展 開 して い た店 舗 の 多 くが 赤 字 経 営 に転 落 し、民 事 再 生 法 の 適 用 を 申請 す る に い た り、事 実 上 破 産 した 。 2000年10月25日 、 そ ご う グ ル ー プ は 民 事 再 生 法 に よ る再 生 計 画 案 を策 定 、 提 出 し ま した 。 こ の 計 画 に よ る そ ご う グ ル ー プ店 舗 の 営 業 に つ い て は 営 業 継続 店 … 神 戸 店 、 大 宮 そ ご う、 千 葉 そ ご う、 柏 そ ご う、 広 島 そ ご う、 徳 島 そ ご う 、 八 王 子 そ ご う、 横 浜 そ ご う、 呉 そ ご う、 西 神 そ ご う、 川 口 そ ご う 2000年25日 をも って の閉鎖店 … 黒 崎 そ ご う、 船 橋 そ ご う、 豊 田 そ ご う、 加 古 川 そ ご う、 奈 良 そ ご う 、 福 山 そ ご う 、 小 倉 そ ご う、 錦 糸 町 そ ご う (そ ご う大 阪 店 は2000年12月25日 を も っ て 一 時 閉 店 、 札 幌 そ ご う の食 品 フ ロ ア は 2000年12月31日 まで 営 業 、 船 橋 そ ご う は2001年1月31日 まで営業 、加 古 川 そ ごう は 食 品 を 中心 にBlF及 び1Fの 生 鮮 売 場 は2000年12月31日 一 部 に っ き2000年12月31日 ま で 営 業) (2)外 部環 境 の分 析 ①景気変動 と構造改革 1.バ ブル経済の発生 一3一 まで営 業 奈 良そ ごうの バ ブ ル とは 、 簡 単 に 言 え ば 各 種 の 資 産 価 格 が 、 投 機 目的 で 異 常 に跳 ね 上 が る こ と で あ る 。 そ して そ の 結 果 、 そ れ らの 資 産 額 が 膨 らみ 、 大 き な 評 価 益 が 発 生 して い る か の よ う に見 え る 状 況 で あ る 。平 成 バ ブ ル の 経 済 全 体 と して の 規 模 を推 測 す る の に、 経 済 企 画 庁 の 「国 民 経 済 計 算 」 内 の 、 土 地 と株 の 年 末 残 高 を 用 い て み る 。 年度 資産残高の推移 土地残高 1985 1004.7(兆 表1 円) 対前年比増価率 8.1(%) 株式残高 241.9(兆 円) 対前年比増価率 18.9(%) 1986 1257.2 25.2 374.7 1987 1672.7 33.0 472.9 26.1 1988 1839.4 10.0 669.0 41.4 1989 2153.0 17.0 899.9 1990 2338.2 1991 2173.2 一7 1994 1823.5 一2 表2 54.9 33.0 594.5 一33 .1 586.5 一1 .2 458.4 12.4 計GDP 計GNP 8.6 .2 .4 資産残高の増価額 とGDPの 比較 年度 土地増価額 株増価額 1985 75.7(兆 38.6(兆 円) 円) 114.1(兆 円) 321.5(兆 1986 253.2 132.8 386.0 335.9 1987 415.5 98.2 513.7 350.5 1988 166.7 196.1 362.8 373.7 1989 313.6 536.5 399.9 1990 185.2 1991 一165 1994 一41 表1は 222.9 一295 一295 .0 一110 .4 一173 .4 50.6 .0 430.0 .0 458.9 9.6 土 地 と株 式 の 残 高 を 示 して お り、 表2は 比 較 した もの で あ る。 表2で .2 見 る よ う に1985年 円) 479.0 そ れ を 各 年 のGDP(GNP)の 大 きさと の 土 地 ・株 式 の 資 産 額 増 加 分 は 、 こ の 年 のGNPよ り小 さ い 。1985年9月22日 のG7プ ラ ザ 合 意 に よ っ て 、 円 高 推 進 が 合 意 さ れ 、 そ れ に よ る 円 高 不 況 が 懸 念 さ れ る よ う に な っ た 。 日銀 は1986年1月30日 に公定 歩 合 を 引 き下 げ る(5%か ら4.5%)。 引 き下 げ は 、1987年2月 の2 .5%ま で7日 に わ た り、 超 金 融 緩 和 状 態 に 入 っ た 。 この 超 金 融 緩 和 と 、 円 高 防 止 の ドル 買 い 行 動 は 、 マ ネ ー サ プ ラ イ の増 加 を 引 き起 こ し、 円高 不 況 は1987年 に は 円高 好 況 に変 わ っ た 。企 業 業 績 は 回 復 し、 株 価 も上 昇 し続 け た 。 ピ ー ク は 、1989年 代 の 大 納 会 の38、915円 。こ う し た株 価 の 連 続 的 上 昇 で 、 エ ク イ テ ィ ・フ ァイ ナ ンス な どの 企 業 財 テ ク が 広 が り、 株 式 指 数 先 物 取 引 の 開 始 も あ り、 株 式 ブ ー ム とな っ た 。 そ れ に よ っ て 東 京 株 式 市 場 の 売 買額 が 世 界1に な る と、 東 京 都 心 を 中 心 と した オ フ ィ ス ビ ル 需 要 の 増 大 、 土 地 関 連 銀 行 融 資 の 激 増(ノ ン バ ン ク経 由 も含 め)、 リゾ ー ト法 の 制 定 な どで 地 価 が 高 騰 した 。 日銀 は 対 応:策と して 、1989年5月 を 皮 切 りに3回 の 公 定 歩 合 の 引 き 上 げ を行 っ た 。 こ 一4一 れ に よ り トリ プ ル 安 が 生 じた が 景 気 拡 大 は 継 続 した 。 しか し1990年3月8月 と、 都 合 5回 引 き上 げ た 結 果 公 定 歩 合 が6%に な る とさ す が に持 ち こ た え られ ず10月 に株 価 の 暴 落 が 発 生 、 バ ブ ル は 崩 壊 した の で あ る 。 2.バ ブ ル 崩 壊 と橋 本 首 相 の 「六 大 改 革 」 1990年 に 入 りバ ブ ル は 実 質 上 崩 壊 した 、 こ の 後 に現 在 ま で 続 く複 合 不 況 が 始 ま る わ け で あ る(2000年10月 現 在)。 この 不 況 は 宮 崎 義 一 著 「複 合 不 況 」(1992年6月)が 流 行 した こ とで 複 合 不 況 と呼 ば れ て い る 。 この 不 況 の 原 因 の ひ とつ に 実 物 経 済 の 面 で の 過 剰 生 産 と そ の 過 剰 生 産 を も た ら した過 剰 設 備 の 問 題 が あ る 。そ の 証 拠 に1988年 ∼ 1990年 6%強 の3年 間 に わ た っ て 民 間 設 備 投 資 は14%前 、1992年 は 一4.3%と 後 の 伸 び を 示 し た が 、1991年 には 落 ち 込 ん だ 。 こ れ が 今 回 の 不 況 の循 環 的 要 因 で あ る 。 一 方 、 も う ひ とつ の 要 因 と言 え る の が 金 融 的 要 因 で あ る。 これ が バ ブ ル の 崩 壊 な の で あ る 。 宮 崎 氏 は こ れ を 「ス トッ ク の調 整 過 程 」 と言 う'。こ こ で 言 う ス トッ ク とは 。 土 地 や 株 、 建 物 な どの 資 産 の こ とで 、 こ れ らの 価 格 が 異 常 に 高 くな っ て い る の を修 正 し調 整 す る の が バ ブ ル 崩 壊 で あ る とい う の で あ る。 バ ブ ル が 膨 張 して い る 間 は 企 業 は 設 備 投 資 資 金 調 達 が 非 常 に 安 い 資 金 コ ス トで 可 能 だ っ た 。 しか し、 バ ブ ル が 崩 壊 す る と資 金 の 返 済 が 困 難 に な り、高 利 で 返 済 の た め の 資 金 調 達 を しな くて は な らな くな っ た り、 損 を覚悟 で土 地 な どの 資産 を売却 す る必要 が 発生 す る。そ の ため資 金面 で 設備 が コス トに合 わ な くな る。 設 備 が 需 要 に 対 して 過 剰 な だ け で な く、 収 益 計 算 の 上 で 引 き合 わ な くな っ て しま う の で あ る 。 宮 崎 説 で は こ う した バ ブ ル の 形 成 と崩 壊 は 国 際 的 な金 融 自 由化 の 結 果 と して 生 じた も の で 、 そ れ を コ ン トロ ー ル す る の は 一 国 の 政 策 だ け で は き わ め て 困 難 で あ り、 在 来 型 の 経 済 政 策 だ け で は 有 効 で な い と して い る が 、 日本 型 経 響 済 シ ス テ ム 崩 壊 の 原 因 は 高 度 成 長 期 以 降 、 国 内 市 場 を 海 外 市 場 か ら隔 離 しつ つ 、 加 工 型 貿 易 に よ っ て 付 加 価 値 を 生 産 して き た体 制 が 長 期 の 円 高 で 限 界 に 達 し多 くの 製 造 業 企 業 が 海 外 に 拠 点 を 移 し産 業 の 空 洞 化 を 招 い た 。 そ して そ の 流 れ の 中 で 日本 経 済 の 規 模 が 大 き くな り国 際 舞 台 で の プ レゼ ン ス が 高 ま る に 連 れ て 海 外 に 開 か れ た シ ス テ ム へ の 転 換 を 迫 られ 、 バ ブ ル 期 ま で は 余 裕 の あ る 部 分 的 な 開 放 に と ど ま っ て い た が 、 バ ブ ル の 崩 壊 に伴 っ て 発 生 した 不 良 債 権 の 重 圧 に よ り、 一 挙 に 身 動 き が 不 自 由 な 逼 塞 状 況 に陥 った等 で あ る。 これ は 、 日本 型 経 済 シ ス テ ム が 有 効 に機 能 し う る の は 、 労 使 関 係(年 用 な どの 雇 用 シ ス テ ム)、 下 請 け 関 係(企 株 式 持 合 い 、 顧 客 関係 、 行 政 指 導(公 功 賃 金 ・終 身雇 業 系 列 ・取 引 慣 行 等)、 メ ー ンバ ン ク 関 係 、 的規 制)と い った 日本型経 済 システ ムを是正 す る た め に 考 え 出 さ れ た の が 橋 本 首 相 の 「六 大 改 革 」 で あ る 。 六 分 野 とは 行 政 、 経 済 構 造 、 財 政 構 造 、 社 会 保 障 、 金 融 制 度 、 教 育 で あ る。 金 融 制 度 に 関 して は 「金 融 ビ ッ グ バ ン」 を 、 行 政 改 革 に つ い て は 省 庁 再 編 等 が 行 わ れ た 。 4.経 済構 造 改革 の進 展 経 済 構 造 改 革 は2001年 現 在 ま だ 完 成 に は 程 遠 く、お そ ら く当 初 予 定 よ り大 幅 に遅 れ て い る 。 特 に 、 民 間 部 門 は 遅 れ て お り、 これ は ひ と え に 「失 わ れ た10年 間 」 に よ る と思 わ れ る 。 「失 わ れ た10年 間 」 に よ っ て 、 失 わ れ た の は 、 時 だ け で は な か っ た 。 そ こで は 、 経 済 の 成 長 率 を こ と ご と く外 し、 常 に 日本 経 済 は 緩 や か な 回 復 期 に あ る と言 っ て き た 政 府 に 対 す る信 頼 も 失 わ れ て し ま っ た の で あ る 。 こ う した 信 頼 感 の 喪 失 が 、 体 力 の 低 下 と と も に 民 間 部 門 の 経 済 構 造 改 革 の 遅 れ の 要 因 と な って し ま っ て い る の で は な い だ ろ うか。 一5一 しか し、経 済 構 造 改 革 は 公 共 部 門 で は 進 展 を 見 て お り、省 庁 再 編 や 、電 力 の 自 由化 、 NTTの 再 編 な ど大 きな 影 響 の あ る改 革 も実 行 さ れ て い る 。こ う した 改 革 は 日本 経 済 に 必 ず 大 き な 影 響 を 与 え る だ ろ う し、 も うす で に 与 え は じめ て い る も の も多 い 。 ②流通革命 と他業態の動向 流通 革命 につい て ・1960年 代 の 流 通 革 命 1960年 代 、 ダ イ エ ー 、 イ トー ヨ ー カ 堂 な どス ー パ ー が 台 頭 しは じめ 、 そ れ ま で 安 泰 だ った百貨 店 の地 位 を脅 か す よ うにな った。 旧来 の 流通 システ ム は業種 別 システ ムで あ りメ ー カ ー 主 導 の タ テ 型 シ ス テ ムで あ っ た た め 小 売 店 は メ ー カ ー の 定 め た価 格 に し た が っ て 販 売 活 動 を して い た が 、 ス ー パ ー は 独 自の 流 通 シ ス テ ム を 持 ち 、 チ ェー ン店 化 に よ る強 大 な 購 買 力 で 価 格 決 定 力 を 握 る こ とで 価 格 破 壊 を 押 し進 め た 。 つ ま り小 売 業 主 導 の ヨ コ 型 流 通 シ ス テ ム を も た ら した の で あ る 。 こ う い っ た 「川 上 か ら川 下 へ 」 の 流 通 構 造 の 変 化 を 一 般 に流 通 革 命 と 呼 ぶ 。 ・現 在 の 流 通 革 命 しか しそ う い っ た ス ー パ ー も 現 在 、 チ ェ ー ン展 開 の 過 剰 さ 、 管 理 費 ・人 件 費 の 増 加 に伴 う 高 コ ス ト体 質 な ど多 くの悩 み を 抱 え て お りか つ て の よ う な 勢 い は な い 。 現 在 ス ー パ ー に代 わ っ て 小 売 業 界 を リー ドす る の は コ ン ビ ニ エ ン ス ス トア や デ ィ ス カ ウ ン ト ス トア な どで あ る 。 近 年 の 小 売 業 界 の 傾 向 を見 る と、 か な らず しも 安 売 りで な くて は 受 け 入 れ られ な い と い うわ け で は な い 。 例 え ば コ ン ビニ エ ンス ス トア は ほ と ん ど が 定 価 で の 販 売 で あ る 。な ぜ コ ン ビニ エ ンス ス トア が 現 在 の よ う に成 長 した か を 考 え る と、 ひ とつ に は コ ン ビ ニ エ ン ス ス トア が 消 費 者 に と っ て 利 用 しや す い 場 所 に 出店 して い る こ とが あ げ られ る だ ろ う 。 つ ま り現 在 に お い て は か つ て の ス ー パ ー 以 上 に 消 費 者 の 立 場 に 立 っ た 業 態 が 求 め られ て い る の で あ る 。 か つ て 流 通 構 造 の 主 体 が メ ー カ ー か ら小 売 業 者 に移 っ た の と 同 じ よ う に、 現 在 で は 小 売 業 者 か ら消 費 者 へ とそ の 主 体 が 移 っ て き て お り、 そ うい っ た 点 で 現 在 も 流 通 革 命 が起 きて い る と考 え る こ と もで き る 。 具体例 ・チ ェ ー ン ス トア 化 各 支 店 ご と に 店 舗 の 運 営 ・経 営 を す る の で な く多 店 舗 経 営 の た め の 経 営 ・運 営 は 本 部 が 行 い 、 各 支 店 は 販 売 ・個 店 運 営 に専 念 す る業 態 の こ と。 標 準 化 に よ る 一 括 仕 入 れ が 可 能 で 低 価 格 で 仕 入 れ で き る 。 ま たPB商 品 の 開 発 や 売 れ 筋 情 報 の 入 手 な どが 容 易 に な る 。 大 手 ス ー パ ー な ど資 本 が 単 一 の レギ ュ ラー チ ェー ン 、 コ ン ビニ エ ンス ス トア な ど本 部 は 企 業 だ が 加 盟 店 を 募 る フ ラ ンチ ャ イ ズ チ ェ ー ン、 資 本 の 独 立 した 中 小 の 小 売 店 が 共 同 で 仕 入 れ や 販 売 活 動 を す る ボ ラ ン タ リー チ ェ ー ン な どが あ る 。 ・ マ`.ケ テ ィ ン グ 一6一 消 費 者 の ニ ー ズ を 正 確 に読 み 取 り、 対 応 す る た め に は 販 売 計 画 や 市 場 調 査 が 必 要 と な る 。 具 体 的 に は 商 圏 や 立 地 条 件 、 顧 客 層 な ど を 把 握 して 、 業 態 や 売 場 、 商 品 の 仕 入. れ 、 販 売 方 法 な ど を 検 討 す る 。 小 売 業 者 は 適 正 な 商 品 を適 正 な 場 所 、 時 期 、 数 量 、 価 格 で 販 売す る こ とが絶 対必 要 に な って きて い る。 ・情 報 管 理 , 消 費 者 ニ ー ズ や 売 れ 筋 、 物 流 な ど の 情 報 を 活 用 す る た め に情 報 を 管 理 す る 必 要 が あ る 。 商 品 につ い て い るJANコ ー ドを レ ジ で 読 み 取 っ た 際 に リア ル タ イ ム に そ の 情 報 が チ ェー一ン本 部 に 送 られ 集 計 さ れ て い くPOS(PointofSales)シ ステ ム や、 小売 店 と卸 売 業 、 メ ー カ ー 間 を 結 ぶ 受 発 注 デ ー タ 交 換 シ ス テ ム で あ るEOS(Electric OrderSyste皿)、 あ る い は 製 販 同盟 の考 え 方 か ら、 そ れ らを 統 合 し ノ ウ ハ ウ を共 有 す る こ とで 流 通 経 路 全 体 の 効 率 化 を 図 るECR(EfficientCusto皿erResponse)な どが実 用 化 され て い る。 成 長 して い る業 態 ・コ ン ビ ニ エ ン ス ス トア 売 場 面 積 は100㎡ 前 後 、 若 者 や 単 身 者 を タ ー ゲ ヅ ト、 住 宅 地 に 進 出 、24時 閤 営 業 な どが コ ン ビ ニ エ ン ス ス トア の 一 般 的 な 特 徴 で あ る 。 大 店 法 の 規 制 を 受 け な い 小 さ な 店 舗 の た め 多 くの 店 を 出 店 す る こ とが で き 品揃 え や 経 営 方 法 の標 準 化 が 容 易 で あ っ た 。 そ の た め 効 率 化 の 恩 恵 を 大 き く受 け る こ とが で き た 。 ま た 公 共 料 金 の 支 払 代 行 や 情 報 端 末 を 用 い た各 種 サ ー ビス の 販 売 な ど 地 域 密 着 型 の 利 便 性 を 向 上 さ せ て い く こ とで 顧 客 を つ か ん で い る 。 も っ と も近 年 は 店 舗 数 が 過 剰 気 味 で あ り他 チ ェー ン と の 淘 汰 は 激 し くな っ て い る 。 ・デ ィ ス カ ウ ン トス トア 「ポ ス ト ・ス ー パ ー 」 と して 一 層 の低 価 格 を 追 求 した 業 態 。1990年 代 に 入 り、 一 時 的 な 安 売 りで な くロ ー コ ス ト体 質 に裏 づ け さ れ た 「エ ブ リデ イ ロ ー プ ラ イ ス 」 が 確 立 さ れ た 。 しか し他 業 態 に つ い て も低 価 格 販 売 は 一 般 化 して き た た め 、 安 い だ け で は な い 業 態 を 目指 して カ テ ゴ リー キ ラ ー や ドラ ッ グ ス トア 、 ホ ー ム セ ン タ ー な ど に 分 化 し て きて い る 。 ・シ ョ ッ ピ ン グ セ ン タ ー 開 発 業 者 が 一 切 の運 営 を管 理 す る商 業 ・サ ー ビ ス 施 設 の 集 合 体 。 総 合 ス ー パ ー や 百 貨 店 、 デ ィ ス カ ウ ン トス トア な どが 軸 とな っ て 各 種 店 舗 が テ ナ ン トと して 集 合 して い る こ と が 多 い 。 消 費 者 の 多 彩 な ニ ー ズ に 応 え られ る ワ ン ス トッ プ ・シ ョ ッ ピ ン グ を 可 能 に して い る。 流 通 革 命 と百 貨 店 の 現 状 1960年 代 に ス ー パ ー が 登 場 し1972年 1位 に な っ た 。 ま た1992年 に は ダ イ エ ー が 三 越 を抜 い て 小 売 業 の 売 上 高 か ら売 上 高 前 年 割 れ が 頻 繁 に 起 きて お り、 百 貨 店 に と っ て 苦 しい 状 況 は 続 い て い る 。 百 貨 店 は 今 ま で 「流 通 革 命 」 に 対 応 す る た め の 対 策 を 十 分 に と る こ とが で きて い な か っ た 。 委 託 販 売 方 式 の た め 売 れ 残 り リス ク に対 す る認 識 が 低 くマ ー ケ テ ィ ン グ 戦 略 が甘 い 。高 級路 線 の た め低価 格 化競 争 へ の参 入 がで きず、 また各店 舗独 立 経営 のた め 一7一 チ ェ ー ンス トア化 に よ る経 営 効 率 化 も行 え な か っ た 。 い ろ い ろ な 意 味 で 、 消 費 者 に と って魅 力 的 な店舗 経 営 とい う ものが不 十 分 だ った のだ 。百 貨店 の今後 は、 そ うい った 課 題 に ど う対 処 して い くか に か か っ て い る と 言 え る だ ろ う。 ③規制緩和 と海外資本の動向 大規模 小売店舗 立地 法 について 概要 百貨店業界 をとりま く環境変化 として、2000年5月31日 、流通業界全体 に大 きな影 響 を与えて きた大規模 小売店舗法(以 下大店法)が 廃止され、同年6月1日 、大規模 小売店舗立地法(以 下大店立地法)が 施行 されたことがあげ られる。 従来の大店法は、 中小小売業保護 を重視 した 「利害調整型」の法律であ り、大規模 小売店舗や海外流通業 に対する参入障壁 ともなっていた。一方大店立地法 は、地域住 民の生活環境保護 を重視 した「企業の社会 的責任履行型」の法律 とい うことができる。 この規制緩和 によ り、国内流通業 の再編が促進 されるだけではな く、海外資本参入 による国際的競争の激化 も予想 され る。 特徴 大 店 立地 法 は、① 目的、② 調整 対 象 、③ 運用 者 、④ 法 手続 きの点 にお いて、 従来 の 大 店 法 とは 異 な る特 徴 を有 して い る 。(資 料1参 1.目 的 照) 大 店 法 で は 、 中 小 小 売 業 の 事 業 機 会 の 確 保 ・消 費 者 利 益 の 保 護 が 目 的 と な っ て い た の に 対 し、 大 店 立 地 法 で は 、 周 辺 地 域 の 生 活 環 境 の 保 持 を 目的 と して い る 。 こ の 点 か ら、 大 店 法 が 経 済 的 規 制 で あ っ た の に 対 し、 大 店 立 地 法 は 社 会 的 規 制 とい う こ と が で きる。 2.調 整 対 象 大 店 法 で は 、 店 舗 面 積 、 閉 店 時 刻 、 休 業 日数 と い っ た 経 済 的 項 目 が 重 視 さ れ て い た が 、 大 店 立 地 法 で は 、 駐 車 ・駐 輪 場 、 騒 音 、 廃 棄 物 とい っ た 生 活 環 境 に 関 す る項 目 が 重視 され る よ うにな った。 3.運 用者 国 か ら都 道 府 県(ま た は 政 令 指 定 都 市)へ 運 用 者 が 変 化 した 。 これ に よ り、 法 の 運 用 は 地 方 に 一 任(自 治 事 務)さ れ 、国 の 作 成 す る指 針 の枠 内 で 独 自判 断 が 可 能 とな り、 地 域 の 実 状 に即 して 地 方 分 権 が 推 進 され る 。 4.法 手 続 き 情 報 開 示 と して 手 続 き内 容 を 全 て 公 開 し、 大 型 店 設 置 者 及 び 運 用 者 の 説 明 責 任 を 求 め て い る 。 特 に 市 町 村 、 地 域 住 民 の合 意 を 得 る こ と に 重 点 が 置 か れ 、 住 民 参 加 型 の 手 続 き を経 る こ と とな る 。 小売業 に求 め られ る意 識改革 流通業 を規制する法律 は、 中小小売業 と大規模 小売業 の格差 を是正 し、競争を回避 するための 「大規模小売店舗法」か ら、大規模 小売店舗 と地域住民 との関係 を重視 し 生活環境保護 を求める 「大規模小売店舗立地法」へ と、大 きな方向転換が行われた。 これは、競争 を回避する 「企業の論理」か ら、消費者の利便 を最優先する 「消費者の 一g一 論 理 」 へ 転 換 した こ と を 意 味 す る 。 今 まで 、 地 域 住 民 の 生 活 環 境 に 関 心 の低 か っ た 日本 の 企 業 に とっ て は 、 大 店 立 地 法 は 、 新 規 出 店 に 多 大 な 追 加 コ ス トを 要 す る や っ か い な 法 律 か も しれ な い 。 しか し、21 世 紀 に世 界 を 相 手 に 勝 ち残 る の は 、 こ れ を 企 業 が 果 た す べ き 当 然 の 社 会 的 責 任 と と ら え、 地 域 住 民 との 共 存 共 栄 を 真 に 望 む 企 業 な の で あ ろ う。 資料1大 規模小売店舗法 と大規模 小売店舗立地法 大規模小売店舗法 目的 大規模小売店舗 立地法 周辺地域の生活環境の保持 中小小売業 の事業機会の確保 消費者利益の保護 対象 となる 店舗面積500㎡ 超の小売業を行 店 舗 面 積1000㎡ 超 の 小 売 業 を行 大規模小売店舗 う店舗 う店 舗 一 種(3000㎡ 以 上)は 通 産 大 臣 都道府 県、政令指定都市 運用主体 二 種(3000㎡ 未 満)は 知 事 調整(審査)項 目 店舗面積、閉店時刻、休業 日数 駐 車 ・駐 輪 場 、 渋 滞 、 騒 音 、 廃 棄 物等 等 調整手続 き ①建物設置者の届 出 ①大型店の新増設の届 出 ②地元説明 ②地域住民への説明 ③住民、市町村の意見申出 ③小売業者の届出 ④ 県の意見の提示 ④大店審 による意見聴取 ⑤ 商工会議 所等 に よる意見 集 ⑤設置者 による対応策の提出 約 ⑥ 県による勧告 ⑥大店審審議 ・答 申 10月 以 内 調整(審査)期 間 最長1年 調整(審 査)の 方 通産大 臣または知事は、大規模 ・通 産 大 臣 は 、 大 規 模 小 売 店 舗 法 小売店舗の出店等が、周辺の中 の 立 地 に 関 して 配 慮 す べ き 事 項 に 小小売業者 に相 当程 度の影響 関 す る指 針 を定 め 、公 表 す る 。(交 を及 ぼす恐れが あ ると認 める 通 ・生 活 環 境 等) ときは、大店審の意見を聴 き、 ・県 は 、地 元 意 見 を勘 案 し、指 針 調整項 目について勧告を行 う。 に照 ら しつ つ 、 地 域 生 活 環 境 の 保 持 の 見 地 か ら意 見 を述 べ る 。 ・十 分 な 対 応 が な さ れ ず 、 周 辺 の 生 活 環 境 に 著 しい 影 響 が あ る場 合 は 、 勧 告 を 行 う。 規制の性格 キー ワー ド 経済的規制 社会的規制 中 小 小 売 店 保 護 、 中央 集 権 、企 環 境 、 地 方 分 権 、 情 報 開 示 、 説 明 責 任 、住 民参 加 業 主 導、 住 民不 在 一9一 外資系小売業 の動向 動向 従 来 、 外 資 系 小 売 業 の 日 本 進 出 は 困 難 と考 え られ て き た 。 小 売 業 は 消 費 パ タ ー ンが 地 域 に よ っ て きわ め て 多 様 で あ り、 さ ら に 日本 で は 、 複 雑 な 流 通 段 階 や 商 慣 行 が あ っ た か らだ 。 しか し今 や 、 小 売 業 にお い て も グ ロー バ ル 化 が 進 む 中 、 日本 を と りま く状 況 も大 き く変 わ りつ つ あ る 。 マ ク ドナ ル ド、 トイ ザ ら ス 、GAPと い っ た 専 門 店 だ け で は な く、世 界 規 模 の ス ー パ ー ま で も が 、 日本 へ の 出 店 計 画 を 発 表 した 。1999年 の コ ス コ 出 店 に 続 き、2000年11月 に は カ ル フ ー ル が 日本 進 出 を 果 た し、 そ の 後2号 店 、3号 店 の 出 店 も決 ま って い る 。 さ ら に、 ウ ォ ル マ ー ト、 メ トロ、 ア ホ ー ル ド とい っ た 有 力 世 界 企 業 の 上 陸 も見 込 ま れ て い る。 こ こ で は 、 百 貨 店 を と りま く外 部 環 境 と して 、 外 資 系 小 売 業 の 特 徴 を 考 察 した い 。 大 手 外 資 系 小 売 業 の経 営 戦 略 世 界 の 大 手 小 売 業 は 、世 界 各 地 に 店 舗 を持 ち 、多 額 の 売 上 を記 録 して い る 。例 え ば 、 1998年 の ウ ォ ル マ ー トの 年 商 は 約15兆 円 だ が 、 この 額 は 、 同年 の ダ イ エ ー の 年 商(単 体)の 約6倍 、 高 島 屋 の 約10倍 とい う膨 大 な 額 で あ る 。 ま た 、 世 界 大 手 流 通 企 業 の 進 出 国 数 を見 る と、10か 国 以 上 に進 出 して い る 企 業 も多 い 。 そ れ で は 、 ど の よ う に して 海 外 進 出 を果 た して き た の だ ろ う か 。 米 国 の ウ ォ ル マ ー トを 例 に 、 そ の 海 外 戦 略 を考 察 す る 。 ウ ォ ル マ ー トは 、1991年 に メ キ シ コ に 出 店 した の を 皮 切 りに海 外 戦 略 を ス タ ー トさ せ た 。1994年 に は カ ナ ダ の デ ィ ス カ ウ ン トス トア 「ウ ー ル コ 」 を 買 収 し、 ウ オ ル マ ー トへ の 改 装 を行 う こ とで カ ナ ダ 進 出 を 果 た した 。1995年 に は ブ ラ ジル ・ア ル ゼ ンチ ン に 出店 、1996年 に は 中 国 へ の 出 店 を果 た した 。 そ の 後 、1997年 に は メ キ シ コ の 「シ フ ラ 」 を 買 収 。1998年 に は 韓 国 の 「マ ク ロ 」、 ドイ ヅの 「ベ ル トカ ウ フ 」 を 買 収 して 欧 州 に も進 出 した 。 さ らに 、1999年 に は 、 ドイ ツ の 「イ ン タ ー ス パ ー 」、 イ ギ リス の 「ア ス ダ 」 を 買 収 した 。 こ こ で 注 目す べ き こ とは 、 ウ ォ ル マ ー トの 海 外 進 出 が 、 単 な る海 外 で の 出店 で は な く・ 現 地 企 業 の 買 収 を 伴 って い る 場 合 が 多 い 点 で あ る 。 特 に1998年 以降 は、全 て現 地 企 業 の買収 に よる海外 進 出 を行 って い る。 企 業 の 合 併 ・買 収 と い っ た い わ ゆ る 「M&A」の 経 営 手 法 は 、 欧 米 で は 一 般 的 で あ り、 カ ル フ ー ル 、 メ トロ、 ア ホ ー ル ド等 も この 方 法 で 海 外 戦 略 を展 開 して き た 。M蝕 に 対 す る 意 識 や 株 主 重 視 の 姿 勢 か ら、 企 業 の 時 価 総 額 を経 営 指 標 の 目標 と して 掲 げ る 企 業 も 多 い。 外資 系小売業 の経営 の特徴 カ ル フー ル 、 ウ ォル マ ー トを 中 心 に、 外 資 系 ス ー パ ー の 経 営 の 特 徴 を 、 日本 企 業 と 比較 す る。 ・価 格 海 外 小 売 業 の 第 一 の 特 徴 は 徹 底 した 低 価 格 で あ る 。 「エ ブ リデ イ ロー プ ラ イ ス 」を ス ロー ガ ン に、 バ ー ゲ ン に よ る 一 時 的 な 安 売 りで は な く常 に 低 価 格 で 利 益 が 出 る 「仕 組 一10一 み 」を持 っ て い る 。利 益 率 を 低 く抑 え る こ とに 加 え、卸 中 抜 き に よ る 直 接 大 量 仕 入 れ 、 リベ ー トや 返 品 制 とい っ た 日本 的 商 慣 行 を 無 視 した 合 理 的 商 取 引 の 断 行 、EDI・SCM(サ プ ラ イ チ ェ ー ン マ ネ ジ メ ン ト)等 に よ る 情 報 技 術 を 用 い た 省 力 化 ・効 率 化 等 に よ り、 仕 入 れ 価 格 も 引 き下 げ て い る 。 ・マ ー チ ャ ン ダ イ ジ ン グ 海 外 小 売 業 で は 、1万 ㎡以 上 とい う広 大 な 売 場 に 多 様 な 商 品 を揃 え て い る 。そ の 品揃 え は 、 食 品 が 半 分 近 くを 占 め 、 衣 料 品 、DIY、 カ ー 用 品 、 家 電 製 品 、 書 籍 等 、 カ テ ゴ リ ー キ ラー を一 堂 に 見 る観 さ え あ り、 ワ ンス ト ップ ・シ ョ ッ ピ ン グ の ニ ー ズ に 応 え て い る 。出店 国 の 実 状 に 合 わ せ 、消 費 者 の ニ ー ズ を反 映 した 店 舗 独 自の 品揃 え も見 られ る 。 ま た 、PB(プ ラ イ ベ ー トブ ラ ン ド)商 品 も 日本 以 上 に 多 く見 られ 、 低 価 格 化 に拍 車 をか けてい る。 ・プ ロ モ ー シ ョ ン 日 本 の プ ロ モ ー シ ョ ン は 、 部 門 や 品 種 単 位 の 販 促 が 主 で 、 そ の性 格 は 、 デ ッ ドス ト ッ ク 品 の バ ー ゲ ン と して 、 「ク リア ラ ンス 」 の 性 格 が 強 い 。 一 方 欧 米 で は 、 ク リア ラ ン ス で は な く品 目単 位 の 「セ ー ル 」 が 中 心 で あ る 。膨 大 な 品揃 え の 中 で 、消 費 者 に 「今 、 何 を 売 ろ う と して い る か 」 を 明 確 に 打 ち 出 して い る 。 さ ら に 、 バ ー ゲ ン を 行 わ な い 代 わ りに、 優 良 顧 客 だ け に 常 に 割 引 価 格 で 提 供 す る 、 フ リー ク エ ン ト ・シ ョ ヅパ ー ズ ・ プpグ ラ ム を 導 入 して い る企 業 も あ る 。 ま た 、 陳 列 方 法 に も工 夫 を凝 ら し、 パ リの 露 店 市 を イ メ ー ジ した フ ル ー ヅ 売 場 や ボ ー トを 利 用 した 鮮 魚 売 場 、 対 面 販 売 を 重 視 した 精 肉 売 場 等 、 売 る だ け で は な く、 来 店 者 が 見 て 楽 しめ る 工 夫 が 店 内 の 各 所 に 見 られ る。 ・出 店 ・店 舗 施 設 先 述 の よ う に 、M&Aを 中 心 と して 、 グ ロ ー バ ル な 出 店 を行 って い る。 これ に よ り、世 界 規 模 で の ネ ッ トワー ク が 形 成 さ れ 、 多 大 な 情 報 力 や 規 模 の 経 済 性 を 発 揮 して い る。 さ ら に、 広 大 な駐 車 場 の 確 保 は も ち ろ ん 、 広 い 通 路 幅 、 高 い 天 井 、 部 門 ご と に 色 分 け され た 床 、 大 型 カ ー ト等 、 買 物 の 快 適 さ を 追 求 して い る 。 レ ジ 数 を増 加 し待 ち 時 間 減 少 を 図 る 店 舗 も あ り、 消 費 者 重 視 の店 舗 施 設 で あ る と言 え る 。 ・内 部 組 織 雇 用 の 面 で は 、実 力 主 義 に基 づ き性 別 や 年 齢 に 関係 な く責 任 あ る仕 事 を任 せ て い る 。 こ の た め 、 女 性 の 店 長 や 幹 部 も 多 い 。 さ ら に 、 詳 細 な マ ニ ュ ア ル に 基 づ く接 客 サ ー ビ ス の 向 上 や 、 従 業 員 教 育 に よ る モ ラ ー ル 向 上 も 図 られ て い る 。 日本 上 陸 の 脅 威 世 界 トヅ プ ク ラ ス の 小 売 業 の 戦 略 を 見 る と、 徹 底 した 「消 費 者 利 益 優 先 」 の 姿 勢 が 伺 え る 。 日本 の 小 売 業 は 、 特 約 店 制 度 や リベ ー ト制 、 大 規 模 小 売 店 舗 法 とい っ た 様 々 な 規 制 に 守 られ 、 消 費 者 重 視 へ の 努 力 が 不 十 分 に な っ て は い な か っ た だ ろ う か 。 さ らに 日本 の 企 業 はM&Aの 対 象 とな る こ とへ の 意 識 が 低 く、 企 業 の 時 価 総 額 は 驚 く ほ ど低 い こ とか ら、 海 外 流 通 業 が 日本 進 出 に 本 腰 を 入 れ て くれ ば 、 日本 の 小 売 企 業 は 半 減 す る と ま で 言 わ れ て い る 。 一 消 費 者 の 立 場 か ら言 え ば 、 外 資 の 参 入 は む しろ 歓 迎 す べ き こ と な の か も しれ な い 。 一11一 IIそ (1)マ ご うの経 営 戦 略 ーチ ャ ンダイジ ング戦 略 ブ ラ ン ド依 存 に よ る 顧 客 離 れ 「百 貨 店 は 見 物 に は 楽 しい が 、 買 物 を す る と少 し損 を した よ う な 気 分 に な り、 魅 力 に 乏 しい 。」と通 産 相 が コ メ ン ト し物 議 を か も した よ う に、食 料 品 売 り場 、バ ー ゲ ン会 場 、 レス トラ ン街 以 外 は 見 向 き も しな い 客 が 目立 つ の が 、 今 日 の 百 貨 店 の 現 状 で あ る 。 百 貨 店 各 社 は バ ブ ル 期 を 全 盛 に シ ャ ネ ル 、 エ ル メ ス 、 グ ッ チ とい っ た 海 外 ブ ラ ン ド の 導 入 を 目玉 と し、 品 揃 え 、 売 場 作 りを競 い 合 い 、 そ ご うで も近 年 大 阪 店 に 、 「バ ー バ リー 」の 大 型 シ ョ ッ プ を は じめ 各 種 の 新 ブ ラ ン ドの 導 入 を 図 る な ど して 消 費 者 に ア ピ ー ル して き た が 思 う よ うな 成 果 を あ げ る こ と が で きて い な い 。 薄 ら ぐ売 場 の メ リ ッ ト この よ う に 百 貨 店 か ら消 費 者 の 足 が 遠 の い て し ま う原 因 と して 、 第 一 に 売 場 の 同 質 化 と い う弊 害 が あ げ られ る 。1階 の グ ラ ン ドフ ロ ア ー に 海 外 ブ ラ ン ドを ち りば め た 結 果 、 ど の 店 も個 性 に 乏 しい とい う印 象 を 与 え る 結 果 を招 い て し ま っ た 。 第 二 に 、 バ ブ ル 期 を 中 心 に 「ワ ン ラ ン ク上 の 生 活 」を う た い 、 店 の 敷 居 を高 め た い き さ つ が あ る 。こ の た め に 特 売 品 や 食 料 品 以 外 に 庶 民 が 買 え る 商 品 は 少 な い とい う イ メ ー ジ が 消 費 者 の 間 に 定 着 して しま っ た 。 第 三 に 販 路 の拡 大 で あ る 。 こ こ数 年 で 総 合 ス ー パ ー や デ ィ ス カ ウ ン トス トア に ま で 海 外 ブ ラ ン ド商 品 の 販 路 が 急 速 に 形 成 さ れ た 。OLや 女 子 高 生 まで も が ブ ラ ン ドに 飛 び つ く とい う 日本 の 特 殊 性 に 着 目 した 並 行 輸 入 業 者 に よ っ て 形 成 さ れ た販 路 で あ る。ま た 、 ア ウ トレ ッ トス トア や ア ジ ア へ の 買 物 ツ ア ー の 流 行 も見 逃 せ な い 。 以 上 の よ う に 百 貨 店 の 売 場 で 海 外 有 名 ブ ラ ン ドを 購 入 す る メ リ ッ トが 薄 れ つ つ あ る ので あ る。 品揃 え の課 題 各 百 貨 店 に 共 通 して 言 え る こ と は 、 個 性 的 な 商 品 戦 略 を 地 道 に 行 い 、 そ れ らの 商 品 に つ い て の 告 知 力 を高 め る こ とで あ る。仕 入 担 当 者 が 直 接 現 地 に 出 向 き商 品 を探 した り、 輸 入 品 で も、 直 輸 入 の 比 率 を 高 め て 、 価 格 設 定 を低 く抑 え た りす る、 さ ら に そ う い っ た 知 名 度 の 低 い 商 品 の 優 れ た 品 質 を 説 明 す る こ と が で き る販 売 員 を養 成 す る とい っ た 企 業 努 力 が 必 要 とな る。そ ご うで は 全 国 一 律 料 金 の ギ フ ト商 品 を増 や す な ど商 品 力 を 強 化 した り、「オ ン リー ・ア ッ ト ・そ ご う商 品 」とい う 自社 ブ ラ ン ドを作 る な どの 戦 略 を行 って い る。 三 越 、 伊勢 丹、 高 島屋 の例 本 店 が 全 社 の 売 上 の 約 半 分 を 占 め る 典 型 的 な 本 店 依 存 型 の 三 越 で は 、 『ミニ 本 店 』 と 呼 ば れ る 本 店 を 真 似 た 商 品 区 分 で 多 種 多 様 な も の を 少 しず つ と い う品 揃 え か ら、 「百 貨 」へ の こだ わ り を捨 て 、例 え ば 夏 に は 婦 人 服 売 り場 に 水 着 を 置 き 、季 節 に よ っ て 重 点 的 に販 売 す る 商 品 を 臨 機 応 変 に 入 れ 替 る な ど、 営 業 形 態 を店 ご と に専 門 化 して い る。 伊 勢 丹 で は 、 店 頭 販 売 員 に仕 入 の 権 限 を 持 た せ 、 実 際 に 海 外 に 行 か せ る 試 み を は じ め て い る。仕 入 額 の 上 限 設 定 や 仕 入 値 の 交 渉 な どは バ イ ヤ ー が 担 当 す る が 、買 い付 け る 商 品 の 決 定 権 は 販 売 員 が 持 つ の で あ る 。お 客 が 何 をほ しが っ て い る か 、売 り逃 した と き に何 が 商 品 に か け て い る の か を 知 っ て い る 販 売 員 が 仕 入 を行 う こ とで 顧 客 の 細 か い ニ ー12一 一 ズ に 応 え る こ とが で き る 。 高 島 屋 で は 、 新 しい 売 場 作 りや 商 品 の 開 発 に使 う 予 算 と して 『商 品 開 発 費 』 が 設 け られ た 。社 内 の 誰 で も ア イ デ ア が 認 め られ れ ば こ の 予 算 を 使 っ た 開 発 に 参 加 で きる 。利 益 志 向 が 強 ま る 中 で も 新 しい も の を見 つ け る 挑 戦 が で き る よ う に す る の が ね らい で 、 研 究 開 発 費 を 使 っ た 新 しい コ ンセ プ トの 売 場 も展 開 さ れ て い る。 (2)プ ロモ ー シ ョ ン戦 略 特 売 戦 略 の 限 界 と顧 客 の 囲 い 込 み 1997年 か ら1998年 上 期 に か け て 、バ ブ ル 経 済 期 に計 画 さ れ た 大 型 店 が 開業 した こ と も影 響 して 、百 貨 店 は 出 店 飽 和 の 状 態 に あ り、総 合 ス ー パ ー や 専 門店 も 台 頭 して きて 、 競 争 が 激 し くな っ て い る 。競 争 の 激 化 は 値 下 げ 合 戦 を 生 み 、利 益 を圧 迫 して い る。消 費 者 の 選 択 の 余 地 が 広 が る こ とで 、 従 来 の 定 期 的 に チ ラ シ を 配 り特 売 を 行 う 方 法(ハ イ ア ン ドロー 戦 術)で は 目玉 商 品 しか 買 わ な い バ ー ゲ ンハ ン タ ー を 生 み 、 利 益 率 の 高 い 得 意 客 の サ ー ビ ス 分 まで 奪 っ て い る 。 そ こ で 特 売 を 行 っ て 不 特 定 多 数 の 消 費 者 を 呼 び 込 も う とす る の で は な く、 常 に 自店 の 商 品 を購 入 して くれ る 顧 客 を 囲 い 込 も う と い う 戦 略 が生 まれ る。 FSPに よ る 顧 客 管 理 FSPと は フ リー クエ ン ト ・シ ョ ッパ ー ズ ・プ ロ グ ラ ム の 略 で 多 頻 度 顧 客 の た め の サ ー ビ ス プ ロ グ ラ ム で あ る 。 これ は1980年 代 に ア メ リカ ンエ ア ー ラ イ ン が は じめ たFFPと 呼 ば れ る戦 略 を ヒ ン トに 、 流 通 業 界 が 導 入 を 試 み て い る も の で あ る 。 FSP導 入 が 必 要 とな る 背 景 と して そ こで 買 物 金 額 や 回 数 に 応 じて 顧 客 を優 遇 し、固 定 客 の 育 成 や 維 持 を し よ う とい う政 策 が 生 ま れ て くる 。 FSPは さ ま ざ ま な形 態 を と る が 、 基 本 的 に は カ ー ド発 行 に よ る ポ イ ン トシ ス テ ム で 、 1.メ ー カ ー と連 携 す る こ とで 、販 促 の 方 向 転 換 を 行 い顧 客 に 対 して 十 分 な イ ン セ ン テ 2.販 ィ ブ を提 供 す る 。 売 に よ っ て 得 られ た 顧 客 情 報 を 活 用 す る こ とで 品 揃 え の ニ ー ズ 対 応 を実 現 す る 。 とい う2つ の 大 きな 目 的 が あ る 。 具 体 的 に は 各 顧 客 にICカ ー ドを発 行 し、 そ の購 買履 歴 か ら、 一 人 一 人 の ニ ー ズ を 読 み 、 次 回 来 店 時 に顧 客 専 用 の ク ー ポ ン 案 を い くつ か 提 示 し、 選 択 して も ら う。 こ の 際 た だ 値 引 き を行 うだ け で は な く、 購 買 金 額 を ポ イ ン ト と して 蓄 積 す る こ とで 、 顧 客 の 好 み に 応 じた魅 力 の あ る 景 品 へ の 交 換 な ど さ ま ざ ま な 工 夫 が 可 能 に な る 。 顧 客 の 情 報 分 析 の 代 表 的 な 手 法 と して の デ シ ル 分 析 こ れ は 顧 客 を ひ とつ の 大 き な 塊 と して と ら え る の で は な くポ イ ン トカ ー ドに よ って 蓄 積 した 購 買 履 歴 か ら、購 買 金 額 に した が っ て 顧 客 を デ シ ル とい う10個 の 区 分 に分 け る とい う も の で あ る 。 デ シル 分析 の手 順 1.売 上 の 高 い 順 に 顧 客 リス トを 並 べ る 2.会 員 総 数 を10等 分 し た客 数 を 求 め る 3.区 4.全 分 ご との 売 上 を 客 数 で 割 っ て 一 人 あ た りの 販 売 額 を 求 め る 体 の 一 人 あ た り販 売 額 を1と した ラ ン ク別 の 購 買 力 指 数 を 求 め る こ う して 求 め られ た 指 数 に よ っ て どの 購 買 層 が 店 の 売 上 に 貢 献 して い る の か が 分 か り、 一13一 貢 献 度 の 高 い 顧 客 に、 よ り重 点 的 に サ ー ビス を 提 供 す る こ とで 、 そ の 顧 客 と よ り強 い つ な が りを 結 ぶ こ と が で き る 。 そ ご うの場 合 カ ー ド戦 略 と して 再 建 支 援 に参 画 した ク レデ ィ セ ゾ ン が 西 武 百 貨 店 と共 同 で そ ご う 側 に 人 員 を派 遣 し、 カ ー ド事 業 や 顧 客 管 理 の ノ ウハ ウ を提 供 す る こ と に な っ て い る 。 そ ご う の 自社 カ ー ド 「そ ご う カ ー ド」 は 各 店 舗 が 個 別 に 管 理 ・運 用 して い る こ とな ど か ら、 利 用 率 が 低 く顧 客 の 固定 化 や 集 客 力 向 上 に 効 果 を 上 げ て い な い 。 ポ イ ン トア ヅ プ ウ ィー ク を 開 催 す る な ど して い る が そ ご う グ ル ー プ全 体 で カ ー ド会 員 は 、 外 商 顧 客 を 中 心 に30万 人 程 度 に と ど ま って い る 。 ま た 買 上 に応 じて10%を 還 元 す るr春 の わ くわ くキ ャ ンペ ー ン 』 な ど各 種 特 色 の あ る 催 事 を行 っ て い る が 顧 客 拡 大 、 販 売 拡 大 に は い た っ て い な い 。 (3)出 店 ・立 地 戦 略 平 均 差 の 検 定 ∼1㎡ あ た り売 上 高 に つ い て ∼ そ ご う21店 舗 を 存 続 店 と2000年12月25日 閉鎖 店(以 下 単 に 閉 鎖 店 とい う)と の 2つ の グ ル ー プ に分 類 し、 そ れ ぞ れ の グ ル ー プ の1㎡ 当 りの 売 上 高 の 平 均 を 求 め る と、 存 続 店 の 平 均 が1、562、235円 、 閉 鎖 店 の 平 均 が905、147円 とな っ た 。 こ の2つ の 数 値 に は 随 分 差 が あ る よ う に 思 わ れ る 。 そ こで 、 こ の 両 グ ル ー プ の 母 集 団 の 平 均 値 の 差 が 有 意 で あ る か 否 か を調 べ る た め に 平 均 差 の 検 定 を行 っ た と こ ろ 、 七値 が3.63と い う 結 果 が得 られ た 。 した が っ て 、 両 グ ル ー プ の1㎡ 当 りの 売 上 高 の 平 均 に は 有 意 な 差 が あ る と考 え る こ とが で き る 。 しか し、 こ の 差 が 何 に よ っ て も た ら さ れ る も の な の か は こ れ だ け で は 分 か ら な い 。 そ こ で 、1㎡ 当 りの 売 上 高 を従 属 変 数 とす る 回 帰 分 析 を 行 い 、 両 グ ル ー プ の1㎡ 当 りの 売 上 高 の 平 均 に 差 を生 む 要 因 に な っ て い る も の が 何 か を 探 る こ と に した 。 単 回帰 分 析 ま ず 、 存 続 店 ・閉 鎖 店 そ れ ぞ れ に つ い て1㎡ 当 りの 売 上 高 を従 属 変 数 と し、 店 舗 面 積 ・駐 車 場 収 容 台 数 ・開 店 年 ・人 口 ・売 上 高 を そ れ ぞ れ 独 立 変 数 と す る単 回 帰 分 析 を 試 み た 。 しか し、 決 定 係 数 の 値 が 低 く、1㎡ 当 りの 売 上 高 との 問 に何 らか の 関 係 が あ る こ と を 説 明 す る の に 十 分 な 結 果 は 得 られ な か っ た 。 そ こ で 次 に、 独 立 変 数 を2個 に 増 や して 重 回 帰 分 析 を行 う こ と に した 。 重 回帰 分析 ま ず 、 重 回 帰 分 析 を 行 う に あ た っ て 多 重 共 線 性 を 排 除 す る た め に、 開 店 年 ・店 舗 面 積 ・売 上 高 ・駐 車 場 収 容 台 数 ・人 口 に つ い て そ れ ぞ れ の相 関 係 数(表 ① 参 照)を 調 べ 、 相 関 が な い 組 み 合 わ せ を独 立 変 数 と して 用 い た 。 そ の 結 果 、 い くつ か の 組 み 合 わ せ に つ い て 十 分 高 い 決 定 係 数 の 値 が 得 られ た 。 閉 鎖 店 の1㎡ 当 りの 売 土 高(Y)を 従 属 変 数 に 、 駐 車 場 収 容 台 数(A)と 人 口(B)を 独 立 変 数 に して 重 回 帰 分 析 を 行 っ た と こ ろ 、 Y=1406188-95.96A-16509.5BR2=0.843 (切 片 ・A・Bの 係 数 のt値 は そ れ ぞ れ9.78、 一1.54、 一2.90で あ っ た 。) とい う結 果 に な っ た 。 決 定 係 数 は 十 分 に 高 く、 説 明 力 は8割 を 超 え て い る 。 一14一 こ の 式 か ら、 駐 車 場 収 容 台 数 の 多 い 店 舗 ほ ど1㎡ 当 りの 売 上 高 が 小 さ く、 店 舗 所 在 市 区 の 人 口 が 多 い 店 舗 ほ どlm当 りの 売 上 高 が 小 さ い とい う こ と が 分 か る 。 こ の こ と か ら、 閉 鎖 店 の1㎡ 当 りの 売 上 高 の 平 均 が 存 続 店 に 比 べ 小 さ い 要 因 と して 、 広 い駐 車 場 が 必 要 な ほ ど交 通 の 便 が 悪 い 場 所 に 立 地 して い る 、 若 し くは 競 争 圏 内 の 交 通 の便 の 良 い と こ ろ に 大 きな 商 業 集 積 地 が あ る とい う 可 能 性 や 、 そ ご う各 店 舗 の 近 くに競 合 店 が 存 在 す る 可 能 性 を あ げ る こ とが で き る 。 ま た 、 開 店 年(C)と 人 口(B)を 独 立 変 数 と した と こ ろ 、 Y=22160831-10492.8C-15734.2BR2=0.846 (切 片 ・C・Bの 係 数 の 七値 は そ れ ぞ れ1.68、 一1.58、 一2.70で あ っ た 。) と い う結 果 に な っ た 。 こ の 決 定 係 数 は 十 分 に 高 く、 説 明 力 は8割 を 超 え て い る 。 この 式 か ら、 新 し く出店 し た店 舗 ほ ど1㎡ 当 りの 売 上 高 が 小 さ く、 店 舗 所 在 市 区 の 人 口が 多 い 店 舗 ほ ど1㎡ 閉 鎖 店 の1㎡ 当 りの 売 上 高 が 小 さ い とい う こ と が 分 か る 。 こ の こ とか ら、 当 りの 売 上 高 の 平 均 が 存 続 店 に 比 べ 小 さ い 要 因 と して 、 バ ブ ル 期 に 百 貨 店 の 立 地 に 適 して い な い 場 所 へ の 無 理 な 出 店 が 行 わ れ た 可 能 性 や 、 競 合 店 が す で に 出 店 して い た か 若 し くは そ ご う の 出店 後 競 合 店 の 進 出 が あ っ た 可 能 性 を あ げ る こ とが で きる。 一方 、 存 続 店 に つ い て は 、 十 分 に高 い 決 定 係 数 の 値 を 得 る こ とが で き ず 、 立 地 ・出 店 戦 略 の観 点 か ら見 た成 功 点 を う か が う こ とは で き な か っ た 。 表① 相 関係 数 存続店 店舗面積 売上高 駐車場収容台数 店舗面積 売上高 駐車場台数 人口 1 0.92667 1 一〇 一〇 人口 一〇 .4855 一〇 開店年 0.07926 一〇.159231 一〇.32904 0.4783 店舗面積 売上高 駐車場台数 人口 閉鎖店 店舗面積 売上高 駐車場収容台数 .1488 1 .157281 1 0.2350719 .63761 1 開店年 1 0.73543 1 0.22095 一〇 人口 0.04407 一〇 0.3582215 開店年 0.77452 0.244963 0.2539823 店舗名 開店年 1 .23695 .58035 1 〔1〕 (2) そ ごう大阪店 八王子そ ご う 横浜そ ご う 31,768 58,914 27,158 42,142 74,846 145,513 川 口そご う 39,149 34,349 大宮 そ ごう 千葉 そ ごう 33,335 52,365 1,570,871 1987 61,000 100,781 1,652,148 1993 〔3〕 1,854.50811933 1,551.73411983 1,944.1651 877,392 一15一 1 0.4272 〔4〕 (5) (6) 340 329 人 0 8万 人 700 44万 人 1985 1990 6万 人 947万 1,500 40万 人 0 17万 人 柏 そ ごう そ ごう神 戸店 西神 そ ごう 広 島そ ごう※ 呉そ ご う 徳島そ ご う 札 幌そ ご う 錦糸 町そ ご う 豊 田そ ごう 奈良 そ ごう 加古川 そ ごう 福 山そ ごう 小倉そ ごう 黒崎そ ご う 船橋 そ ご う 35,477 43,001 1,212,081 1973 1,500 31万 人 40,909 88,808 2,170,867 1899 1,300 12万 人 i5,000 n.a. n.a. 1990 0 16万 人 57,839 95,357 21.3951 18,636 1990 108 22万 人 22,500 41,200 1,831,111 1983 4401 26万 人 28,428 31,392 1,104,263 1978 600 18万 人 260 22万 人 33,957 1,648,663 871,045 n.a. 33,442 n.a. 23,700 35,000 708,690 n.a. n.a. 1974 1,200 1997 13万 人 1988 2,000 33万 人 1989 2,500 35万 人 27,937 23,197 830,333 1989 760 24万 人 34,400 43,774 25,142 730,872 1992 457 37万 人 500 20万 人 23,026 24,592 0 25万 人 43,280 25,394 988.71511993 1,068.01011979 n.a.11981 n.a. 6,000 53万 人 ※広 島そ ごうには広 島そ ご う新館 を含 む 〔1〕店舗 面積 〔2〕1997年 単位:㎡ 度 売上高 単 位:百 万 円 〔3〕1997年 度1㎡ あ た り売 上 高 〔1〕 ∼ 〔3〕 単 位:円 日 本 経 済 新 聞 社r流 通 経 済 の 手 引1999年 版 』(1998) より た だ し 〔3〕 の 大 宮 そ ご う ・徳 島 そ ご うは 『週 刊 東 洋 経 済'98日 の 会 社85、400』 より 本 〔4〕 開 店 年 〔5〕 駐 車 場 収 容 台 数 〔4〕 ∼ 〔5〕・ 〔2〕 の 大 宮 そ ご う ・徳 島 そ ご うr週 国 大 型 小 売 店 総 覧'98』 〔6〕 平 成 二 年(1990年)時 刊 東洋経済 全 よ り 点 で の 人 口(店 舗 所 在 市 区 単 位)国 勢調査 よ り (4)内 部組織 各 次 に そ ご う の 内 部 組 織 は ど う で あ っ た か に つ い て 述 べ て い き た い 。 そ ご うの 倒 産 が 誌 で 発 表 さ れ た と き に、 各 誌 は倒 産 の原 因 は 「水 島廣 雄 ・前 会 長 を 中'L、 とす る ワ ン マ ン経 営 」 に あ る と 口 を揃 え て 報 じて い た 。 こ の 「ワ ンマ ン経 営 」 とい う言 葉 は そ ご うの 組 織 形 態 を述 べ る の に は ず せ な い キ ー ワ ー ドで あ る 。 な ぜ ワ ンマ ン経 営 が 倒 産 へ と導 が らい た の か 、 な ぜ ワ ンマ ン経 営 は 良 くな い と言 わ れ る の か 、 以 上 の こ と を踏 ま え な ・ そ ご う の 内 部 組 織 に つ い て そ ご う破 綻 へ の 経 緯 を 追 い つ つ 分 析 を 進 め た い と思 う。 百 貨 店 の 中 で も老 舗 の そ ご う は 、急 速 に全 国 各 地 に 進 出 して 多 店 舗 化 を 図 っ て き た バイイ 。 ン グ=パ ワー を 確 保 し価 格 決 定 の イ ニ シ ア テ ィ ブ を 握 る こ と は 基本 、流 通 小 売業 の で あ る。(大 量 に仕 入 れ る こ と に よ っ て 、低 価 格 で 仕 入 れ す る こ とが で き、 ま た値 下 げ を 飲 ませ る こ と も容 易 に な る と い う こ と)し か し、 多 店 舗 化 が そ の ま ま収 益 改 善 一16一 に繋 が るわ け で な く、初 期 投 資 が 膨 らめ ぱ 膨 らむ ほ ど に借 金 体 質 に 陥 る リス ク もあ る 。 そ ご うの 場 合 が そ れ で あ っ た 。 多 店 舗 化 に走 らせ た 最 大 の 理 由 は 、 高 度 成 長 神 話 とバ ブル 神 話 に あ る 。 土 地 や 不 動 産 に 巨 大 な 初 期 投 資 を 行 っ て も、 地 価 上 昇 に よ る 資 産 増 加 で ペ イ す る とい う判 断 が働 い て い た の で あ る 。 せ め て 当時 か ら不 動 産 の 小 口 証 券 化 に よ る 有 利 子 負 債 圧 縮 を 図 っ て い れ ば よ か っ た が 、 含 み 益 を 基 礎 に した 再 借 り入 れ な ど で 有 利 子 負 債 を 雪 だ る ま式 に 膨 らま せ て し ま っ た 。 加 え て 、 百 貨 店 は 「フ ロ ア 貸 し」 と呼 ば れ る他 力 本 願 な 経 営 を行 っ て き た 。 フ ロア の 大 部 分 に 有 名 ブ ラ ン ド店 な どの テ ナ ン トを 誘 致 して 、 そ の 高 い 賃 料 を 収 入 の 当 て に して き た の で あ る。 しか し消 費 不 況 や ブ ラ ン ド同 士 の 競 合 な ど で テ ナ ン トの 多 くは 賃 料 が 重 荷 に な り、 フ ロ ア に 穴 を 空 け られ な い 百 貨 店 は 引 き留 め に 躍 起 とい う構 図 に 変 わ 、 今 や 共 倒 れ の 危 機 も招 い て い る 。 有 利 子 負 債 の 圧 縮 と、 賃 料 依 存 か らの脱 却 は 、 国 内 百 貨 店 の い ず れ も が 抱 い て い る課 題 で あ り、 不 採 算 店 の 閉 鎖 や 人 員 削 減 は 避 け られ ず 、 五 十 貨 店 へ の 経 営 特 化 な ど も 迫 られ て い る。 そ の 破 綻 第 一号 が 、 そ ごう にな って しまっ たので あ る。 百 貨 店 は 長 い 間 「装 置 産 業 」 と言 わ れ て い た 。 集 客 マ シ ー ン と して の 装 置(入 れ 物) を作 れ ば 、 勝 手 に 客 が 集 ま っ て 、 勝 手 に 商 品 が 売 れ て い っ た 時 代 の 用 語 で あ る 。 国 民 の 多 くに 中 流 意 識 が 芽 生 え、 百 貨 店 を利 用 す る こ と が ス テ ー タ ス だ っ た 時 代 で あ る 。 そ う い う時 代 で あ れ ば 、 地 方 都 市 へ 進 出 して も、 フ ロア 貸 し依 存 で あ っ て も、 さ ほ ど 苦 労 な く販 売 額 が 増 え 利 益 も積 み 上 が っ た 。 しか し、 大 型 ス ー パ ー の 百 貨 店 化 や 、 カ テ ゴ リー キ ラ ー の 大 型 店 出 現 な ど が 、 百 貨 店 の 優 位 性 を 奪 い 、 加 え て 、 消 費 者 も高 い だ け で 実 体 を 伴 わ な い 百 貨 店 経 営 の あ り方 に背 を 向 け は じめ た 。も は や 装 置 で は な く、 商 品 や サ ー ビ ス の 良 さ こ そ が 集 客 の キ ー ポ イ ン トに 移 り変 わ っ て い る 。 そ ご う は最 後 ま で 装 置 主 義 を 捨 て き れ な か っ た の で あ る 。 地 方 の 駅 前 立 地 が 確 保 で き る と、 そ こへ 迷 わ ず 進 出 し、 地 上 げ さ れ た 土 地 、 区 画 整 理 の 進 ん だ 土 地 、 採 算 性 度 外 視 で 銀 行 や 自 治 体 の 持 ち 込 ん だ 案 件 に 飛 び つ き、 次 々 に店 舗 を 出 し た 。 しか し、 い ず れ もが 赤 字 で あ り、 負 債 は 減 らず 積 み 上 が る ば か り。 そ れ で も旗 艦 店 と呼 ば れ る都 心 大 型 店 が 好 調 で あ っ た こ とで 、 そ の 地 方 店 の 健 全 化 に メ ス は 入 らな か っ た 。 さ ら に不 幸 な こ と に ワ ンマ ン社 長 を戴 き、 不 透 明 な グ ル ー プ 会 社 に よ る 際 限 な い 多 店 舗 化 が 続 け られ た 。 上 場 して い る本 体 が 店 舗 を 出 す の で あ れ ば銀 行 や 株 主 の チ ェ ッ ク が 入 る が 、 不 透 明 な 持 ち 合 い 株 式 な ど で 複 雑 に 事 実 を 隠 蔽 さ れ た グ ル ー プ 店 舗 が20数 店 舗 に膨 れ あ が りそ こ が 多 店 舗 化 を 行 っ た こ と で 不 良 債 権 化 して しま っ た 。(本 体 の 保 有 店 舗 は 、 大 阪 ・神 戸 ・東 京 の3店 舗 の み)。 ワ ンマ ン故 に 暴 走 は 止 ま らな か っ た 。 以 上 の よ う に そ ご う の倒 産 の 経 緯 に つ い て 追 っ て き た が 、 水 島 前 会 長 は そ ご う 内 部 だ け で は な く金 融 機 関 に ま で 影 響 力 を 深 め た ほ ど の ワ ン マ ン ぶ りで あ っ た 。 ワ ンマ ン 経 営 の利 点 と して 意 思 決 定 力 の 早 さ 、 処 理 の 迅 速 性 とい う こ とが あ げ られ るが 、 バ ブ ル期 に は 投 資 す れ ば そ の 分 ほ ぼ確 実 に 利 益 が 返 っ て くる よ うな 時 代 だ っ た の で 、 こ の 意 思 決 定 の 早 さ ・処 理 の 迅 速 性 とい う 利 点 を 生 か して 、 ワ ンマ ン経 営 で は な い 企 業 よ りも よ り急 速 な 成 長 を 遂 げ る こ とが で き た 。 しか しバ ブ ル が は じけ た 後 、 企 業 体 と し て 意 思 決 定 の 早 さ に 加 え 、 確 実 性 も必 要 と さ れ る よ う に な っ た 。 つ ま り何 を や っ て も 儲 か って い た 時 代 が 終 わ り、 本 当 に良 い 戦 略 だ け が 消 費 者 に受 け る よ う に な っ た の で あ る 。 百 貨 店 とい え ば こ うで あ る と い っ た よ う な どの 百 貨 店 も横 並 び の 時 代 か ら、 百 貨 店 ご との 個 性 を重 視 した 時 代 へ と変 わ っ て い っ た の で あ る 。 個 性 の 時 代 に 変 わ っ た こ とで 、 長 年 の ワ ンマ ン経 営 に よ っ て 、 水 島 前 会 長 以 外 考 え る こ と を しな くな っ た経 一17一 営 陣 に こ の 流 れ を 読 み 取 る こ とは で き な か っ た の で あ る 。 ワ ンマ ン経 営 とは 上 述 した よ う に 意 思 決 定 の 早 さ ・処 理 の 迅 速 性 とい う利 点 が あ る が 、 一 人 の 人 間 に 全 て を 任 せ る と い う 意 味 で ハ イ リス ク を背 負 っ て し ま う と い う欠 点 が あ る 。 ワ ン マ ン経 営 が 一 概 に 悪 い と は 言 え な い が 、 ハ イ リス ク ・ハ イ リタ ー ン方 の 経 営 な の で 安 定 性 に 関 して は ワ ン マ ン経 営 で な い 企 業 に 比 べ て 劣 っ て い る 。 ワ ン マ ン 経 営 の 欠 点 の 方 が 全 面 的 に 露 呈 して しま っ た の が 今 回 の そ ご う の破 綻 で あ る と言 え る。 これ か らの 時 代 は 迅 速 性 と確 実 性 が 要 求 さ れ る の で 、 安 定 性 の な い ワ ン マ ン経 営 よ り 安 定 性 の あ る 集 団 経 営 で 、 さ らに 効 率 性 を考 え て い き 、 集 団経 営 の 中 で 迅 速 化 を 図 る 組 織 作 りと い う こ とが 、 こ れ か らの 時 代 に よ り適 合 した 組 織 形 態 に な っ て い くの で は ない だ ろ うか。 一18一 HIそ ご うの財 務 分 析 収 益性 の分 析 収 益 性 の 分 析 は 、 以 下 の 式 を使 っ て 行 な って い る 。 自己 資 本 利 益 率=当 期 純 利 益 率 ÷ 自己 資 本 ×100 売 上 高 純 利 益 率=当 期 純 利 益 率 ÷売 上 高 ×100 自己 資 本 回 転 率=売 上 高 ÷ 自 己 資 本 こ の 式 か ら も と ま る 数 値 に よ っ て 、 出 資 者 た る株 主 の 観 点 か ら の 収 益 性 につ い て 見 る こ とが で き る 。 百 貨 店 業 界 の 平 均 を 見 て 見 る と、 売 上 高 純 利 益 率 に つ い て は 、 こ こ5年 間1996年 を抜 い て マ イ ナ ス の値 で あ り、 自己 資 本 回 転 率 に つ い て は 、 大 体 毎 年 4.5回 転 で あ る 。 こ れ を 前 提 に して 、5社 を 比較 して 見 る と、売 上 高 純 利 益 率 につ い て は 、 大 丸 が お よ そ0.2%、 伊 勢 丹 が お よ そ0.5%と 、 相 対 的 に 安 定 して い る と言 え る 。 ほ か の3社 に つ い て は 、 マ イ ナ ス の 年 が 多 く見 られ る 。 自 己 資 本 回 転 率 に つ い て は 、 三 越 が10回 転 以 上 と飛 び ぬ け て お り、 大 丸 は 、 ほ ぼ10回 転 、 ま た 、 伊 勢 丹 は 、 業 界 の 平 均 と ほ ぼ 同 じで あ る 。 他 の2社 に つ い て も、 業 界 の 平 均 よ り も高 い 値 を 見 せ て い る 。 そ ご う に 関 して 詳 し く見 て み る な らば 、 収 益 性 に 関 して は 、 倒 産 直 前 の 年 度 あ た りの1997年 ま で 安 定 して は い る もの の 、 そ れ ほ ど、 収 益 を 上 げ て い る とは 言 え ず 、 優 良 と考 え られ る企 業 に 劣 っ て い た と考 え られ る 。 安全 性 の 分析 安 全 性 の 分 析 は 、 以 下 の 式 を使 っ て 行 な って い る 。 流 動 比 率=流 動 資 産 ÷流 動 負 債 ×100 当 座 比 率=当 座 資 産 ÷流 動 負 債 ×100 負 債 比 率=他 人 資 本 ÷ 自 己 資 本 ×100 自己 資 本 比 率=自 己 資 本 ÷総 資 本 ×100 固定 比 率 二固定 資 産 ÷ 自己 資 本 ×100 固 定 長 期 適 合 率=固 定 資 産 ÷(自 己 資 本+固 定 負 債)×100 イ ン タ レス ト ・カ バ レ ッ ジ ・レ シ オ=(営 業 利 益+受 取 利 息)÷ 支払利 息 等 こ の 式 か ら も と ま る 数 値 に よ って 、 企 業 の 債 務 返 済 能 力 や 、 財 務 的 な 健 全 性 の 観 点 か ら の 企 業 が 倒 産 す る か 否 か を 見 て い くこ と が で き る 。業 界 平 均 に つ い て 見 て い く と、 流 動 比 率 は ほ ぼ70%、 当 座 比 率:はほ ぼ40%、 負 債 比 率 は200%、 固 定 比 率 も200%、 固定 長 期 適 合 率 は ほ ぼi20%で あ る 。 これ を前 提 に 見 て い く と、 流 動 比 率 、 当座 比 率 に つ い て 見 て み る と大 丸 、 伊 勢 丹 は 、 平 均 よ り上 か ほ ぼ 同 じで あ る の に 対 して 、 他 の企 業 は そ れ を下 回 って し ま っ て い る 。 次 に 負 債 比 率 、 固定 比 率 、 固定 長 期 適 合 率 に つ い て 見 て み る と、 そ ご う 、 三 越 に 関 して は 、 大 き く平 均 を上 回 って し ま っ て い る 。 こ こ か ら、 各 企 業 の 財 務 状 態 の 良 否 が は っ き りと見 て 取 れ て い る 。 ま た 、 そ ご う に 関 して 詳 し く見 て み る な ら ば 、 倒 産 の 直 前 で あ る こ と を 考 慮 した と して も 、 流 動 比 率 の 低 さ な どか ら考 え て も 、 安 全 な 企 業 経 営 を 、 行 っ て い た とは 考 え に くい 。 効 率性 の分 析 効 率性 の分 析 は、 以下 の式 を使 って行 な って い る。 売 上 債 権 回 転 率=売 上 高 ÷売 上 債 権 棚 卸 資 産 回 転 率=売 上 高 ÷棚 卸 資 産 固定 資 産 回 転 率=売 上 高 ÷ 固 定 資 産 一19一 この 式 か ら も と ま る数 値 に よ っ て 、 有 効 に 資 産 を活 用 して い る か を 見 て い くこ とが で き る 。 業 界 平 均 に つ い て 見 て み る と、 棚 卸 資 産 回 転 率 ほ ぼ8回 転、 売 上債 権 回転率 は ほ ぼ12回 転 、 固 定 資 産 回 転 率 は ほ ぼ2回 転 で あ る 。 こ れ を 前 提 に各 企 業 を 見 て い く と、各 企 業 と も、平 均 を 上 回 っ て い る 。 た だ 、そ ご う に 関 して 詳 し く見 て み る な らば 、 売 上 債 権 率 、 棚 卸 資 産 回 転 率 は 、 他 とそ れ ほ ど劣 りは しな い もの の 、 固 定 資 産 回 転 率 は 、 以 上 に 低 い こ とか ら、 そ ご う は 固 定 資 産 を う ま く利 用 で きて い な い と言 う こ と が 言 え る。 成 長性 の分 析 成 長 性 の 分 析 にお い て は 、 各 企 業 の1株 あ た りの利 益 額 を 見 て い く こ と に す る 。 ま ず 、 業 界 の 平 均 に つ い て 見 て み る と、1996年 を 除 い て 、 マ イ ナ ス とな っ て し ま っ て い る。こ れ を 前 提 に 、各 企 業 を見 て い く と、伊 勢 丹(1995年 を 除 い て) 、大 丸 に 関 して は 、 今 ま で の 分 析 結 果 か ら も推 測 で き る よ う に、 プ ラ ス の値 を 維 持 して い る 。 他 に 関 して 言 え ば 、 平 均 を 大 き く上 回 る マ イ ナ ス の値 を と って し ま っ て い る 。 ま た、 そ ご う に 関 して 詳 し く見 て み る な らば 、1997年 ま で は 、 プ ラ ス の 値 で あ っ た が 、1998年 、1999 年 に は ・ マ イ ナ ス に 転 じて し ま っ て い る 。 こ こ か ら、 そ ご う の 成 長 が ど ん どん お ち て きて い た こ とが は っ き り表 れ て い る 。 生 産性 の分 析 生 産性 の分 析 は、 以下 の式 を使 って行 な って い る。 付 加 価 値 額=人 件 費+賃 借 料+金 融 費 用+減 価 償 却 費+租 税 公 課+税 引 前 当 期 純 利 益 この 式 か ら も と ま る 数 値 に よ っ て 、 各 企 業 の 、 新 た に 生 み 出 した価 値 が 見 て 取 れ 、 収 益 を生 み 出 す た め の 、 企 業 の 生 産 活 動 の 良 否 を 見 て い くこ と が で き る 。 業 界 平 均 に つ い て 見 て み る と、1998年 ま で は 、 ほ ぼ60、000で あ っ た が 、1999年 に は11、978に まで 減 少 して い る 。 次 に 、 各 企 業 に つ い て 見 て い く と、 ど の企 業 も プ ラ ス の 値 を 出 し て い る が、三 越 、大 丸 が 、特 に大 き な 付 加 価 値 を生 み 出 して い る こ と が 分 か る。 ま た 、 そ ご う に 関 して 詳 し く見 て み る と、1998年 、1999年 てい る こ とが分 か る。 一20一 と、 生 み 出 した 付 加 価 値 が 減 少 し 《そごう》 決算年度 1995 1996 1997 収益性の分析 自己 資本利益率 売上高純利益率 自己資本回転 率(回) 効率性の分析 棚卸資産回転率 売上債権回転率 固定資産 回転 率 安全性の分析 流動比率 当座比率 負憤比率 12.63% 3.05% 4.14 os2z air% 4.72 1.53% 0.35% 4.40 11.70 4.25 0.67 17.82 11.54 0.73 17.90 12.94 0.71 38.60% 17.77% 36.15% 9.18% 806.26% 794.62% 61722% 350.64% 固定比 率 固定長期適合率 インル ストか ベレッジ レシオ 一2.os% 646.83% 342.74% 84.14% 1998 一163 .96% 一15 .42% 19991 112.80% 一88 .71% 一1 16.97 13.30 oar 17.49 13.37 1.62 .27 25.35% sss% 一236 .00% 一78 .50% 一86 .46% 62.96% 54.48% 69.34% 3.78 一171 .53 一919 .33 成長性の分析 一株 あたりの利益 率( 027 35,752 32,631 32,717 4,808 効率性の分析 棚卸資産回転率 売上債権回転率 固定資産 回転 率 安全性の分析 流動比率 当座比 率 負憤比率 固定比 率 固定長 期適合率 インタレスト 加 ベレッシ'レ シオ 1996 1997 1998 一3.25% 一t.05% 一59 .86% 一〇.25% 一〇.os% 一116 .13% 一3 .81% 12.87 13.76 30.48 51.03 15.90 13.81 2.39 16.91 15.33 13.67 2.98 s2.22x 32.55% s7s.oa% 432.48% 186.84% 141.12% 15.12 14.34 2.86 68.59% 30.45% 710.51% 481.33% 143.73% 293.96% 収益性の分析 自己 資本 利益率 売上高 純利益 率 自己資本回転 箪(回) 効率性の分析 棚卸資産回転率 売上債権回転率 一1.17% 14.38 2.57 55.20% 51.98% 30.74% 32.11% 1770.78% 2884.22% 1275.51% 1983.40% 158.62% 182.76% 一9 .14% 106.06% 4.18 7.09 一71 .92 一51 .30 188,829 184,458 143,751 163,194 1995 1996 1997 1998 一27 .17% 一5.58% 4.87 4.40% 0.86% 5.13 2.14% 0.43% 4.93 2.68% 0.55% 4.90 16.66 8.17 2.00 16.59 8.77 90.53% 65.51% インル スト 加ベレッジレシオ 2η.90% 74.03% 55.43% 312.74% 255.38% 129.76% 319.10% 89.64% 固定比 率 固定長期 適合率 76.2296 56.17% 324.24% 264.67% 126.77% 当座比率 負債比率 フ0.62% 339.56% 246.10% 〉>osi% 309.82% 1.94 2aass% 252.91% 108.86% 302.34% 13.76 12.86 1.71 15.23 10.53 1.35 16.46 13.71 1.45 66.05% 44.25% 400.27% 329.71% 139.03% 13621% 49.66% 35.19% 541.46% 423.24% 214.92% 106.03% 45.60% 33.43% 1965.41% 1431.09% 210.68% 99.60% 44.62% 30.49% 722.34% 597.08% 189.17% a2ao% 一53 .86 一193 .75 31.04 58,637 4,543 90,189 sa.n% 48.68% 380.18% 307.53% 136.17% 103.40% 固定資産回転 率 安全性の分析 流動比率 当座比率 負債比率 固定比率 固定長期適合率 インタレスト加ベレップレシオ 一株 あた りの利益 率(円 6.67 sss ,243 付 加価値額(百万円) 74,691 75,069 有 価証券報告 書各年度 版より作成 1999 25.43% 0.70% 36.49 19.13 15.13 2.63 56.94% 34.09% 1929.03% 1385.38% 149.19% 190.51% 決算年度 収益性の分析 自己資本 利益率 売上 高純 利益 率 自己資本回転 率(回) 効率性の分析 棚卸資産回転率 売上債権回転率 固定資産 回転 率 安全性の分析 流動比率 当座比率 負債比率 固定比 率 固定長期 適合率 インタレストカパレッゾレシオ 1995 1996 1997 1998 19991 9.11% 0.84% 10.83 2.87% 0.24% 〉〉.as 1.95% 0.16% 12.38 0.42% 0.04% 11.05 3.02% ozs% 10.49 19.99 io.os 3.85 20.46 10.17 3.53 20.75 10.12 3.49 23.12 10.15 3.27 24.58 10.78 3.25 74.19% 50.65% 417.63% 281.44% 140.36% 190.85% 67.37% 44.94% 490.96% 335.88% 156.83% 233.95% 64.87% 42.27% 514.32% 354.86% 164.63% 206.38% 73.71% 49.68% 475.19% 338.58% 133.32% 215.29% 71.21% 50.18% 426.92% 322.33% 134.30% 420.65% フ.87 一株 あた りの利益 率(円 18.82 8.92 7.90 sso 7.82 166967 付 加価値額(百万円) 110,344 117,363 122,846 133,636 125,337 有 価証券報 告書各年度 版より作成 1999 《百貨店業 界平均》 決算年度 一株 あた りの利益 率(円 一143 2.23% 0.56% 3.97 自己資本 利益率 売上高純 利益率 自己資本回転 率(回) 17.33 8.83 1.80 効率性の分析 棚卸資産回転率 売上債 権回転 率 固定資産 回転 率 安全性の分析 流動比宰 94.87% 70.39% 232.69% 22101% 104.45% 231.11% 当座比率 負債比率 固定比率 固定長期 適合率 1995 一〇.94% 一〇zo% 4.7 1996 2.83% 0.59% 4.79 1997 一5% 一1.07% .88 23.93 80,581 85,608 〉>s2 14.28 14.47 86,204 49,599 生産性の分析 85,994 有価 証券報告 書各 年度版より作成 一21一 1998' 一13 .51% 一zas% 1999 一4.20% 一〇ss% 4.67 4.91 4.94 8.76 12.72 2.24 8.16 11.52 8.28 1t28 2.32 2.23 8.4 11.16 2.14 8.28 10β 2.03 72.50% 46.20% 230.50% 211.30% 127.20% 79.30% 49.10% 216.30% 201.30% 117.50% 72.60% 44.80% 240.80% 217.90% 127.10% 69.10% 403眺 276.10% 243.90% 132% ss.20x 36.30% 263.60% 242.90% 128.40% 一23.9 一ss インル スト加ペレッジレシ才 成長性の分析 成長性の分析 付 加価値額(百万円) 13.38 13.18 1.78 12.69 11.46 1.77 効率性の分析 棚卸資産回転率 売上債権回転率 収益性の分析 17.32 7.85 2.oi 固定資産 回転 率 25.09% 2ss% ase 生産性の分析 15.11 8.31 1.84 安全性の分析 流動比率 19.38 5.88 有価証券報 告書各 年度版より作 成 《伊勢丹 》 決算年度 7.23 一〇z2% 5.45 生産性の分析 一113 生産性の分析 付 加価値額(百万円) 一2.95% 一〇.34% 自己資本 利益率 売上高純 利益率 自己 資本回転率(回) 成長性の分析 成長性の分析 一株 あたりの利 益率(円 1999 《大丸》 1995 収益性の分析 自己 資本 利益 率 売上 高純利益 率 自己資本回転 率(回) 1998 一248 .14% 一12 .82% 一t27% 有価証券報 告書各 年度版 より作 成 《三越》 決算年度 1997 一21 .31% 1996 一1 .86% 成長性の分析 33.57 生産性の分析 付 加価値額(百万円) 1995 収益性の分析 10.63 35.08% 34.06% 8.05% 6.99% 785.86% 2081.26% 822.22% 1498.82% 844.96% 463.39% 《東急百貨 店》 決 算年度 一株 あた りの利益 率(円 一1 .9 生産 性 の分析 63,321 付加価 値額(百万 円) 5.6 ss,oサ 一9 .9 60,203 52,399 11,978 有価 証券報告書 各年度 版より作 成 そ ごう 《 連結貸借対照表》(単 決算年度 ■ 金 額 ・比率 流動資産会計 当座資産合計 現金及び預金 受取手形及び売掛金 有価証券 棚卸資産 その他の流動資産合計 短期貸付金 その他の流動資産 貸倒引当金 固定資産合計 有形固定資産合計 償却対象固定資産 土地 建設仮勘定 無形固定資産合計 投資その他 の資産合計 投資有価証券 長期貸付金 その他の投資資産 貸倒引当余 資産合計 流動負債合計 支払手形及び買掛金 短期借入金 その他の流動負債 固定負債合計 社債 長期借入金 引当金合計 その他の固定負債 負債合計 資本合計 資本金 資本準備金 利益準備金 その他の剰余金 .自 己株式 負債・ 資本合計 位 '百万円 1995 金額 構成比 iizoos 31.01% 100.00% 14.28% ioo.ooss 3.01% 100.00% 1Q88% 1DO.00% 0.38% 100.〔X隅 3.95% 10a〔 〕(罵 13.07% 100.00% 12.09% 100.00% ossgs 100.00% -0.44% 10000艶 68.9_9961100.00% 16.65% 10aoO瓢 9.38% 100.00% 6.39% 100.00% o.eass 10α00% o.io% 100.00% 52.24% 100.00% 2.75% 10aoO瓢 46.79% 1αaoO瓢 13.64% 10aoO% 一10 .93% 100.00% ioo.ooss 10aoo瓢 80.32% 10000% 7.67% 100.00% 67.24% 100.OD% 5.47% ioo.oogs 8.5096 ioo.oo% 51,567 io,aee 39,30.5 1,374 14,276 47,227 43,6フ3 3,554 -1 ,60.5 249,223 60,140 33,884 23,078 3.17fi 370 188,713 9,938 169,009 49,260 -39 ,496 361,229 290,751 27,709 242,894 19,546 30,699 zisoa 3,970 4,896 231 320,851 40,378 14,440 2t701 2,007 2,229 a 361,229 趨勢廿: 5.98% ioo.ooss 1.10瓢 100.〔X胱 1.3696 ioo.oogs 0.asss 86.82% itiass 4.0096 6.01% 0.56% α62瓢 o.aogs 100.00% 100.00% iw.ooss 100.00% Boa〔x跳 10G.00% 100,096 10aoO箔 #DIV/0! 10aoO瓢 ■ 金額 1Q5.300 26,747 9,047 16,581 1,119 1996 構成比 28.63% 727% z.as% 4.51% 0.30% 1α744 zszas 68,769 18.6996 61,952 t6.84% α817 -960 1.85% 一〇 .26% 262,549 71.37% 70,993 19.30% 46,849 12.74% 24,085 6.55% 56 371 181,184 9,95フ α02覧 a1眺 49.25% 2.71% 177,665 48.3D% 33,104 -29 ,543 9.00% 一8 .03% 367,849 291,247 2tO88 252,262 17,894 36,012 21,600 842 418 550 327,259 40,590 14,440 21701 2,007 2,441 0 367,849 100.oo% 7918% 5.73% 68.58% 4.86% 9.79% 5.87% z.aa% 1.34% 0.15% 88.97% 11.03% 3.93% 5.90f6 0.55% D.6696 0〔X罵 100.00% 、%、%) 1997 1998 趨勢比 金額 構成比 趨塾比 94.01% 51.87% 83.09% 42.19% 81.44%i 75.26%1 145.61% 141.85% 191.81% 59.81% 105.35% 178.Q5% 138.26% 104.3696 1.76% .100.27% 96.01% 100.19% 105.12% 67.20% 74.8096 10193% 100.38% 76.11% 103.86% 91.55% 117.3196 108,675 24,925 8,945 14,00fi 1,974 10,127 74,624 66,335 8289 -1 ,001 256,485 69,090 45,134 23,898 56 352 187,043 7,870 175,704 32,619 -29 ,513 365,160 309,809 15,646 282,798 41,362 14,129 0 8,369 4,787 973 323,939 41,221 14,440 21,701 2,007 3,072 0 365,160 2976% 97.03% 683% 48.3496 2.45% 82.15% 100.00% 225.24% ioo.45覧 238.10% 102.00% 700.5396 ioo.ooss 100.00% iw.oogs 109.51% #DIV/01 101.83% 金額 1999 構成比 禮勢比 106,571 31.29% 95.15% 21,884 6.42% 42.44% 2.66% sa.oess 3.66% 31.75% 9,046 3.84% 35.63% 0.54% 143.67% 2-77% 7α94% 9,785 20.4496 158.01% 8生140 18.17% 151.89% 79,924 23.4696 -2 iz.aao 358 2.27% 一〇27斑 233.23% 62.3796 4,216 -9 ,238 70.2496 102.91% 234,055 D.1196 26.06% 2.87% 66.54% 247〔ns 178.16% 193.01艶 1.24%1 .71% 118.63% 575.58% 68.71%1 93.91% 金額 構成比 趨勢比 70,143 19,340 6,570 11,604 166 8,868 86,776 83,223 3,553 -aa .eai 95,768 42.28961 11.66% 3.96% sssss o.ioss 5.35% 52.30% 50.16% 2.14% -2703% 62.62%1 37.50%1 60.34%1 29.52% iz.osw 62.12% 183.74% 190.56% 99.97% 2793.83% 38.43% 57.72% ies2ss 114.88% 66,660 19.57% 110.84% 64,021 38.59% 10a45艶 12.36% 133.20% 42,709 12.54% 12ao4% 4029可 24.28% 118.91% 6.54% 丁03.55%1 23,895 7.02% 103.54% 23,728 14.30% 102.82% D.02% 1.フ6% ω0瓢 51.22% 2.16% 48.12% 8.93% 一8 .0896 100〔X跳 sasass 4.28% 77.44% 11.33% 3.8796 95.14% 99.12% 7919% 103.96% ssz2% 74.72% ioi.osss 106.78% 56.47% 116.43% 21161瓢 46.02% 0.0096 210.81% 1.31% 97.77% Q27覧 421.21% 86.71%'. 100.96% 11zsrsi 102.09% 3.95% 1ααoo% 5.94% 100.00% 0.55% 10aoo% 084瓢 137、82瓢 0〔牒 nowia 100.00% 101.09% o.oogs z.zsss 56 337 167.Q57 ■430 174ρ57 32,258 -46 ,691 340,627 312,925 ia.os2 zez.oiz 16,818 12,084 0 6,767 4,479 937 325,01D issis 14,440 21,701 2007 -22 ,531 0 340,627 α02瓢 1.7696 o.ioss 91.08瓢 49.04% 86.52% 2.18瓢 7476% 51.1〔}瓢 102.99% 9.47% 一13 .71% 0 65.49% 118.22% 100.00% 94.30% 91.87% 107.8596 4.1496 50.86% 82.79% 116.10% 4.94% 8604飴 3.55% 39.36% o.ooss o.oogs 7.99% 17α45男 1.31% 91.48% 0.25% 362.34% 95.42% 101、3(耶 4.58% 38.67% 4.24% ioo.ooss 6.37% iw.oogs 0.5996 loaOO% -6 .61% -101α81% o.oogs #DIVノα 100.00% 94.30% o.〔x遇 263 31,484 5,195 145,982 71.08% 18.98% issa% 3.73% 52.27% 87.99% 30,965 -150 ,660 86.38% 18.66% 一sosiss 165,912 276674 13,443 248,314 iasis 11,229 62.86% 381.46% 100.00% 45.93% 166.76% 95.36% e.ioss 48.51% 149.67% 702.23% 8.99% 76.31% 6.77% 36.58% o〔胱 o.oogs 3.58% 149.47% 2.37% 8015% 0.83% 592.64% 173.53%189.73% 0 5,934 3,924 可369 287,903 一121 α〔X漏 o.is% 一73 .53%1-302.12% .991 14,440 21,701 a -158 ,132 a 165,972 8.70%1100.00% 13.08%1100.00%1 0.oossio.oo% 一95 .31%1-7094.30% o.oogs#DIV/a 100.00%145.93% 有価証券報告書各年度版より作成 {連 書益計算書》 1995 1996 ・ 上 766.999 も 上1 の 宮 131.6 退職給与引当金繰入額 地代家賃 の △冒 受取利息・ 配当金 の △曇 支払利息 ・ 社債利息 の 1轡 lI△ ≡ 資産処分益 の のI l△ 音 資産処分損 貸倒引当金繰入額 の のI ill 法人税等 、ξ 1 100.00瓢 78 35.376 の歯 100.00覧 1.723 1.00路 21.18瓢 100.α 渦 1.03瓢 100.00瓢 5.33瓢 100.00覧 α24瓢 100.00瓢 246晃 100.00瓢 22.63覧 一3 ,12瓢 100.CO瓢 7,921 474覧 10D.oo瓢 5.048 3.02瓢 雪00,00覧 1フ 100.00瓢 42.3 394 4.111 37,797 -5 ,208 873 10.fi 7β α2 瓢 100.00瓢 6,36瓢 100.00覧 467覧 100.00覧 1,69瓢 一4 .74覧 ioa 一7910 17678 10.59% goo,oo瓢 898瓢 100,00瓢 1、6柵 100.00覧 14.995 683 5 iw,〔 牒 3.26% 100.〔鵬 isaa 1.16覧 100.〔x泓 3,247 1.94覧 100.00瓢 015覧 100.00瓢 59% ioo.ooss α47瓢 100.0眺 α4偽 でoo-oo瓢 3.05瓢 100.00% 57 4.317 787 7.568 5.099 197.416 145.665 45.751 1.781 46.380 421 5.401 40.558 1148 sssi 3.729 3.25 7.775 5.796 1379 354 246 246 0 237 109 a 128 363 152 0 211 100.00覧 7610瓢 23-90瓢 0.93% 2423覧 α22馬 2.82覧 21.19覧 060瓢 a65瓢 195瓢 1.70瓢 4.06% 3.03覧 1.03瓢 018覧 σ13瓢 Qで3瓢 0 α12瓢 006鶉 Q(鵬 QO7瓢 σ19瓢 o.osss α(脳 田1% 1997 181292 100.(X罵 108.56瓢 110.67% 137.683 75.95% 104.60% 129.33% 43.069 23-76瓢 121.75覧 103.37% 109.64瑞 1,678 44.633 ias.85瓢 131.38% 10フ.30% 一22 .04% 0.93% 2462瓢 572 0.32% 5,362 zss% 38.699 21.35% 9フ.39瓢 1Q5.51% 145.18覧 13Q43瓢 0.36% 102.39瓢 一12 .48瓢 86.13% 6.157 3.40% 77.73% 73.8796 2,653 1.46% 52.56% 3.504 1.93% 121.96% 73.20% 6.30fi 3.4896 59.37% 74.29% 5.246 2.89% 67-24瓢 7018瓢 一a .asss 竃060 0.58% 37.59% 一6 .37% 1.39% 2.569 113.19% 1.64% 650 504 o.zsss 1.42% 301 o〔x跳 2.268 4.35% 2.351 5.61% 931 a17麗 o.oogs 0 14.53% 2.0編 1.25% 84.53瓢 1.3096 43.15% 0.51% o.ows 47.89% Q〔x罵 49.81% 1,420 O78覧 552.53% 8.41% 720 040瓢 16.68% 19.31% 90 QO5瓢 11.44% 0.00% Qoo瓢 o.oogs 4.14% 0 630 0.35% (単位=百 万 円 、%%) 1999 1998 114.62% 12.36% 166.025 125.685 40.367 1.911 41.85fi 655 5.5Q5 35,696 419 6.366 2.367 3999 s.iio 5.114 996 676 278 8 270 zs,as2 0 25,800 632 -25 .477 127 0 -25 ,604 ioo.ooss 99.42%1 155,1211100.00% 95.49%1 117,496175 75.70%1 2431瓢 1.15瓢 106.3696 110.91% 2,0.53i1.32% 119.15% 9895瓢 39,225125.29% α39覧 了66.24% 3.32瓢 133.9196 21.50% 33,455121.57% σ25瓢 3.紹 鶉 80.3フ 勝 5,67913.66% 1-43瓢 46.89% 2.62311.69% 2.4!鴨 139.19瓢 3,68瓢 57.52% 561213.6296 3.08覧 65.55% 4.43212.8696 060艶 35.32% 一8 .55% α17瓢 5,00413.23% 2,36411.52% 15.54% 794.58% 45.91% 一590 .16% α08瓢 Q〔X端 一15 .4296 145413193 o.oo3s 0.38% 一15 .35% 56.81% x.55% 41.6896 33.37% 88.71% .74% 2669.11% 2.5796 4330.15% 4,76313.07% 1853.31%1 一3185 .68%1 一137,5261-88.66% 8210.05% 一137 証 22 52.83% 41.84% 140,60D(90.64% o.ooss .74%1 51.96% 5010.03% 16.14% -502 71.70% 106.37% 51810.33% フ368475% α00瓢 一8.64% 1180Q76瓢 QO5瓢 485.17% 86.51% 3056i1.97% 1.5796 α16晃 87.56% 131.96% 450Q29瓢 10.06% QOO覧 92.73% 345〔122覧 5.425i3.50% 94,44% 一8 .0.5% 15.92覧 89.27% 3_7,625124.26% 25.21% Q41瓢 92.89% .74% 114.11% 10.42% OiO.00% o.ooss -2698 ,6081-88.71% ロ sよ り .73%I 三越 《達 結 貸 借 対 照 表 》 決算 年度 (単 位:百 1995 . 構 成比 金 額 ・比 率 流 動資産合 計 当座資産 合計 現金及び預 金 受取手形 及び売掛 金 有価証 券 棚卸資 産 その 他の流 動資 産合計 貸倒 引当金 固定 賓産合計 有形 固定資 産合計 建 物・ 構 築物等 建 設仮勘定 無形固定 資産合計 投資そ の他の 資産合 計 投資有 価証券 破産再 建・ 更 正債権 長期前 払費用 敷金・差 入保証金 貸倒引 当金 繰延 資産 為替 調整勘 定資産 資 産合計 流 動負債合 計 支 払手形 及び 買掛 金 短 期借入 金 その 他の流 動負債 固定 負債合計 社債 長期 借入金 引 当金合計 そ の他の 固定 負債 少 数株キ持 分 負 債合計 資 本合計 資 本金 資 本準備 金 連 結剰余 金 自己株 式 負債-資本 合計 zssssz 139,657 34,096 構成比 趨勢 比 金額 構 成比 40.08% 91.43% 195,069 31.22% 108,641 17.39% ioo.oo% 244,099 108,359 23,791 72,127 12,441 68,381 71,701 -4 ,342 361,683 234,915 231,186 3,729 6,310 120,458 10D.00% 127,615 20.95% 10D.00% 22.77% 100.00% ioo.oo% 74,454 31,107 12.14% 66,412 65,780 -4 ,866 342,205 223,571 219,299 4,272 szos 112.42fi 114,793 D a a -2 ,367 7 4,099 613,292 429,086 58,663 216,922 153,501 104,024 12,015 53,283 34,150 4,576 10.83% 100.OO% 10.73% 一〇.79% 100.00覧 1,056 534,166 79.12fi 37,404 33,572 8,154 -3 613,292 5.07覧 100.00% ioo.ooss 100.00% 55.80% 36.45% 35.76% 0.joss i.oi% 18.33% 18.72% o.oo% o.oo% o.ooss -0 .39% 0.00% 067% 10000% 69.96% 9.57% 35.37% 25.03% 16.96% 1.96% 8.69% 5.57% 0.75% 017% 87.10% 12.90% 6.10% 10000% 5.47% 1.33% 000% 100.00% 100.00% ioo.oo% 100.OO覧 100.OO覧 ioo.ooss = 一 100.00瓢 100.00% 100.00% 100.00% 10000% 100.oo% 100.00% 10000% 100.00% tOD.00% 100.OO% 10α00瓢 10000瓢 10000% ioo.ooss ioo.ao% 100.00% 100、OO覧 10000% 100.OO鴨 0 0 0 -7 ,157 4 3,257 609,043 355,904 53,373 193,657 108,874 176,489 12,015 122,757 33,9フ7 7,739 1,506 533,889 75,143 37,404 33,572 4,170 -1 609,043 77.59% 69.78% 96.87% 39.99% 102.96% 109-00% 89.23% 105.69% 105.07% 105.42% 87.29% iofsay 107.14% iii.nss 17.79% 3.91% 11.84% 2.04% 11.23% 11.77% 一〇71% 59.39% 38.57% 37.96% O.61% 1.D4% 19.78% D.00% o.oo% = 0.00% 一 一i .isss o.oo% 0.53% 10000% 58.44% 8.76% 31.60% 17.88% zase% 1.97% 20.16% 5.58% 1.27% 0.25% 87.66% 12.34% 6.14% 5.51% 0.68% o.ooss ioo.oovs 302.37% 57.14% 79.46% 99.31% 82.94% 90.98% 89.27% 70.93% 169.66% ioo.oo% 230.39% 99.49% iss.iz% 142.61% 99.95% 94.97% ioaooss iao.aoss 51.14% 33.33% 99.37% 1998 1997 「 金額 43.53% 5.56% lass - 趨勢 比 趨勢 比 73.06% 77.79% 69.4296 98.98% 36.26% 96.39% 39.74% 76.59% 124.50% 106.96% 108.26% 3.79% 23,671 フ3,691 11.79% 11,279 1.81% 64,016 10.24% 26,139 -3 ,72フ 一〇一6096 4.18% 426,033 239,130 237,405 .1,725 6,334 180,569 31,793 49,045 6,193 100,051 -6 ,513 540 3,218 624,860 353,380 57,153 188,713 109,969 68.18% 38.27% 37.99% 40.38% 102.03% 160.61% 27.70% ozs% 1.01麗 28.90% 5.09% 7.85% ossss 16.01% 一1 .04% 235,183 12,015 145,332 69,468 8,368 2,895 591,458 33,401 37,404 33,572 -37 ,572 -2 o.os% 051% 100.00% 56.55% 9.15% 30.20% 17.60% 37.6496 1.92% 23.26% 11.12% 1.34% 0.46% 94.65% 5.35% 5.99% 5.37% 一6 .01瓢 OOO粥 100.00% 624,860 金額 187,042 115,523 38,514 67,709 9,301 57,600 16,943 -3 ,024 378,572 255,280 252,090 3,190 6,374 116,918 6.76% 1.63% 10.11% 2.97% 一〇 .5396 66.46% 162,533 9フ,306 18.28%169.67% 25,072 4.71%173.53% 11.88%184.95% 1.69%128.88% 940%175.35% 3.35%127.15% 一〇.50%154.95%1 68.28% 246,794 46.36% 44.26% 114.95覧 246,036 46.22% 0.5696 74.67% 1.12% ioz.67% 6272 フ57 1.18% 104.00% 110,374 20.フ4% 27,324 5.13% 18.90覧 8.67% = 一 一9 .15% 9.54% a 2200.80% 5600.00% 0.07% 87.63% 0.63% 92.88% 100.00% 83.86% 63.17% 9.35% 90.81% 92.29% 35.15% 69.28% 18.67% 33.01% 180.78% 55.72% 1.18% 24.28% 259.54% 101.24% 6.07% 185.58% 1.49% 046%1250.28% 96.65%1103.06% 3.35%124.12% 85,028 -52 ,763 273 6,047 532,295 285,468 49,220 133,118 103,126 217,367 6,695 172,054 ze.oii 10,605 3,226 506,061 26,234 37,404 33,571 -44 ,740 -1 6.57%1100.00% 5.89%1100.00% 一9 .11%1-636.34% 0.00%133.33% 100,00覧92B8% 532,295 100.OO% 100.DO% 資産処分 益 資産処 分損 0.05% 1.14% ioOooss 53.6396 9.25% 25.0196 19.37% 40.84% 7.26% 32.32% 5.26% 1.99% osi% 95.07% 4.93% 7.03% = 一 2229.11% 3900.00% 147.52% 86.79% 66.53% 83.9096 61.37% 67.18% 208.96% 55.7296 322.91% 82.02% 231.75% 305.49% 94.74% 33.15% 100.00% 6.31% 100.00% 一8 .4196 一548 .69% 0.oo% ioo.ooss 33.33% 86,79覧 %) 1.018.135 732.933 支 払利息・社債利 息 の o.ooss 15.97% 一9 .91% 101.03% 98.17% 23.8096 有 価証券 報告書各 年度版より作成 《運結損 益計算書》 受取利 息・配当金 資産 処分益 の 106.21% 110.39% 112.19% 17.72% 0.14% 50,782 124% 15.95% 趨勢比 30.53%160.88% 114.18% 3.81% ■ 構 成比 44.82% 20.53% 569,598 余額 63,250 90.94% 8,984 29.90% 50,043 86.73% 25.7696 17,857 -2 62.15% ,674 110.63% 363,440 11.89% 21,693 49,408 7,087 90,823 -52 ,093 275.16% 7714.29% 392 78.51% 3,592 101.89% 569,598 82.36% 359,816 97.43% 53,269 87.00% 200,201 71.64% 106,346 226.09% 188,052 ioo.ooss 6,695 272.75% 138,291 203.42% 34,573 182.87% 8,492 274.15% 2,643 110.73% 550,512 42.21% 1908フ ioo.oo% 37,404 100.00% 33,572 一460 .78% -51 ,887 -1 6667瓢 101.89% 82.72% 112.96% 20.28% = - フOO6覧 32.84% 万 円 、%、%) isss . 趨勢 比 構 成比 274.630 10.572 11020 3.946 54 7.020 14.994 10,288 4.707 6.598 51 51 0 5.334 5.178 156 314 4,223 228 100.OO% 700.OD% ioO.00覧 100,00% 034.19fi 743.065 91,131 273.738 17.392 8.718 5,919 100.00% 100.00% 100.00瓢 ioODoss 100.00% 100.00% 100.14% 733.927 99.59% 84.0 101.45% 2フ8617 5.4Dfi 51.14% 9.122 82.78% 1.332 ioo.ooss goo.ooss 99.98% 1.017.950 343 6.74 12995 7.930 5.065 13.115 304 304 7.447 ioo.oo% 100.00% 100.00覧 100.00% goo.oo% 10D.0096 iao.oo% 8.426 6.570 e5s 4993 6.850 iii 87 327 106.0896 6.353 61.75% 4.062 86.30% 4.113 62.34% 8.944 229 157.97% 126.88% 1189.74% 379.98% 162.21% 75.00% 43.94% 173.01% 635.19% 69.46% 1D.415 8.715 100.OO覧 33、76斑 50.080 5.296 44.783 -37 .023 3.029 -195 37 107 973.92fi 704.880 269.046 270.269 -1 .223 7.296 630 17537.25% 449.02% 95.66% 96.17% 94.34% 98.41% 一11 .57% 66.2196 15.97瓢 957.221 ssosaa 6677 254.871 11.406 8.047 577 O.00% 6.66fi 10697 6.489 4.208 -4 .624 11.590 11,438 152 18.63fi 7.761 10.874 -11 .670 1.385 -293 119 1.45fi 94.96% フ1.34% 63.0796 89.40% 一70 -08瓢 22725.49% 22427.45% 349.38% 149.88% 6970.51% 一888 .13% 32.80% 一128 .51% 60.10% 189.83% 7.468 11.296 6.290 5.004 8.156 35.950 35,275 spa 3452 3.707 31.245 9.153 2.505 -24 655.27% 71.59% 20028.85% 696.58% 59.32% 一70 .53% O.oar o.ooss 有価 証券報告 書各年度 版より作 成 23 伊勢丹 《 連結 貸借対照表》(単 ■ 決算年度 金額・ 比率 流動資産合計 当座資 産合計 現金及び預金 受取手 形及び預 金 有価証 券 棚卸資産 その他の流動資産合計 貸倒引 当金 固定資産合計 有形固定資産合 計 償却対象固定資 産 土地 建設仮勘定 無形固定資産合計 連結調整勘定 投資その他 の資産合計 投資有価証券 長期貸付金 その他の投資 資産 貸倒引当金 為替調整勘定姿産 資産合計 流動負債合計 支払手形及び買掛金 短期借入金 その他の流軌.負債 固定 負債合 計 社債 長期借入金 引 当金合計 その他の固定負倍 少数株主持分 負債合計 資本合計 資本金 資本準備金 連結剰余金 自己株式 負債・資本合計 位 :百万円、%、%) 199511996 余額 185,523 136,732 41,497 68,405 26,830 37,599 13,674 -2 ,485 308,860 159,528 94,952 57,439 7,136 8,699 a 140,632 51,807 27,597 80,615 -19 ,389 696 495,080 243,410 54,030 130,248 5フ,008 126,940 39278 58,100 23,フ01 5,859 8,031 378,382 116,698 34,823 41,492 40,383 -1 495,080 構成比 趨勢比 ■ 1997 金額 構成比 縞 勢比 37.45% 62.39% 100.00%1185,151 100.00% 138,630 100.00% 47,365 100.00% 78,348 100.00% 12,917 100.OD% 35,514 ioa.00% 13,008 -2 ,003 ioo.ooss 100.00% 305,919 99.80% 101.39% 114.14% 114.54% 48.14% 94.45% 95.13% 80.60% 99.05% 32.22% 100.0眺 161,994 32.77% 701.55% 19.18% ioo.oo% 105,246 21.29% 110.84% 11.60% 可00.00% 56,734 11.48% 98.77% o.oo% 0.17% 37.47% 27.62% 8.38% 13.82% 5.42% 7.59% 2:76% 一〇.50% 1.44% 100.00% 1.76% o.ooss 100.00% 12 8,616 a 2.61% 7.18% 2.63% 一〇.47% 6188% 0.00% 135,309 27.37% 100.00% 53,359 10.79% 100.00覧 34,684 7.02% ioa.00% 76」49 -28 ,883 15.40% 一5 .84% O.67% ioo.oo% 50.59% 5.5796 16.28% 一3 .92% 100.00艶 100.OD% ioo.oo% iao.oo% 1DD.0096 100.00% 100.00% 10000% 7.03% 100.00% 8.38% 100.OO覧 8.16覧 100.00% o.oo% 10000% 3,335 494,406 250,177 56,447 141,611 50,337 115,972 34,268 60,874 15,101 5,728 8,539 374,629 119,788 34,829 47,497 43,453 -2 100-oo% 494.40fi ioo.ooss 100,00覧 100.00% 10000瓢 10D.DO% 100.00% 100.00% 100.00% 15.85% 100.00% 10.46% 0.14% 100.OD% 491フ% 10.91% 26.31% 11.51% 25.64% 7.93% 11.74% 4.79% i.is% 1.62% 76.43% 23.57% 9.58% 1.74% - 28.47% 28.04% 金額 99.05% 224,705 177,037 96,145 72,274 8,617 35,439 14,494 -2 ,265 294,652 160,038 103,206 56,562 zss 7,958 a 126,656 44,129 36,657 76,587 -30 ,720 6,915 526,273 250,682 50,808 142,903 54,512 146,651 60,085 64,726 16,185 5,653 9,211 406,545 119,728 一 11.42% 96.21% 103.00% 725.68% 94.46% 148.97% 479.17% 99.86% 102.76% 104.47% 108.72% 88.30% 9可36% 87.24% 104.77% 63.77% 97.76% 106.33% 99.0196 102.65% 28.64% 1018瓢 23.46% 6.93% 12.31% 3.05% 1.16% 1.73% 75.77% 24.23% 7.04% 8.39% 8.79% o.ooss ioo.ooss 100.02% 34,830 ioa.01瓢 41,499 107.60% 43,400 zoo.ooss 司 99.86% 526,273 1998 構成比 趨勢比 金額 構成比 趨塾比 42.70% 121.12% 161,812 35.04% 33.64% 129.48% 117,083 25.35% 87.22% 85.63% 110.94% 96.39% 19.05% 92.73% 89.43% 95.33% 96.72% 18.27% 231.69% 13.73% 105.66% 1.64% 94.26% 2.75% 一〇 .43% 106.OO% 97.15% 55.99% 95.40% 30.41% 100.32% 79.61% 10869瓢 10.75% 98.47% 0.05% 3.77% 1.51% 24.07% 8.39% 6.97% 14.55% 一5 .84% 1.31% 100.00% 47.63% 9.65% 27.75% 10.36% 2787瓢 11.42% 12.30% 3.08% 1.07% 1.75% 77.25% 22.75% 6.62% 7.89% 8.25% o.oo% 700.00% 65,935 32.12覧 6.73% o.ooss 46,035 91.48% 一 90.06% 85.18% 132.83% 95.DD% 158.44% 993.53% tO6.30% 10299瓢 94.04% 109.72% 95.62% 115.53% 152.97% 111.40% 68.29% 96.48% 11469% 107.44% 10260% 100.02% 100.01% 107.47% ioo.oo% 7D6.30% 5,112 34,867 可2.229 -2 ,369 298,725 171,981 112,855 57,658 1,466 10,941 566 115,801 50,540 857 65,707 -1 ,304 1,303 461,840 178,730 49,274 82,183 46,529 156,307 80,083 55,928 14,945 5:351 8,688 335,038 118,113 34,974 41,554 41,588 -z 461,840 9.97% 14.28% 1.11% 7.55% 2.65% 一〇.51% 64.68% 37.24% 107.81% 24.44% 118.85% 12.48% 100.38% 0.32% 20.54% 2.37% 0.12% 25.07% 70.94% D.19% 14.23% 一〇 .28% o.2sss 100.00% 38フ0% 1D.67% 17-79瓢 1007覧 33.84% 77.34% 12.11% 3.24% 7.16% 1.88% 72.54% 25.57% 7.57% 9.00% 9.00% o.ooss 10000% 125.77% 一 82.34% 97.55% 3.11% 81.51% 6.73% 187.2196 93.29% 73.43% 91.20% 63.1096 81.62% 123.13% 203.89% 96.26% 63.06% 91.33% 108.18% 88.54% iof21% 100.43% 100.15% 102.98% 200.00% 93.29% 1999 . 金額 157.31fi 116,719 36,471 64,874 15,374 33,080 10,415 -2 ,900 319,247 176,483 113,436 62,447 599 74,563 0 ize,200 43,756 358 85,80fi -1 ,722 4,008 480,572 165,815 49,369 69,697 46,748 isi.iso 80,083 60,914 15,085 5,107 9,116 336,121 144,449 34,974 41,554 67,922 -1 480,572 構成比 趨勢比 32.74% 66.43% 84.80% 85.36% 87.89% 94.84% 57.30% 87.98% 76.17% 116.70% 103.36% 36.72% 110.63% 23.60% 119.47% 12.99% 108.72% 24.29瓢 7.59% 13.50% 3.20% 6.88% z.iass -0 .60% 0.12覧 8.39% 3.03% 0.00% 167.41% 一 91.16% 84.46% 1.30% 106.44% 8.88% 575.86% 97.07% 68.12% 91.37% 53.51% 82.00% 126.98% 203.89% 104.84% 63.65% 87.17% 113.51% 88.83% 123.78% 100.43% 100.15% 168.19% 100.00% 97.07% 26.68% 9.10% O.07% 17.85% 一〇.36% 0.83% goo.00% 34.50% is.27% 14.50% 9.73% 33.54% 16.66% 12.68覧 3.14% toss 1.90% 6994瓢 30.06% フ.28% 8.65% 74.13% O.OO瓢 100.00% 有価証券報告書各年度版より作成 《 連結損益計 算書》 ぐ (単 位:百 万 円 、%、%) 1995 isss ● 忠 上 。 峯圭1、 士" 営 尚 恐 △曇 - 受取利息 ・ 資産処 配当金 分益 の 歯 △曇 支払利息 ・ 社債利息 資産処分損 の 凸1 嵩 、ll△ 善 資産処分益 の のI lQ= 資産処分損 の の1 1当 ノ 」・ '車 者 齢 1 去 こn: 当 期純 利 益 568.195 405.421 162.774 150,663 12.110 8.655 1,352 0 7,302 13.133 6,178 1,493 5.461 7.633 1,222 693 529 33,099 31.955 1,144 -24 .243 6.846 368 0 -244 -31,702 1_00.00%1100.00% 615.076 100.00%i106.25% _71.35%1100.00% 444.262 72.23%1109.58% 28.65%1100.00% 1フ0814 27.77%1104.94% 26.52%1100.00% 156.534 25.45%11D3 2.13%i100.00% 1_5_2%1100.00%' 0.24%1100.DO% O.00% 1.29%1100.00% 2.31%1100.00% i.os%iioo.oo% 14.279 2.32%1117.91% 9.449 1.54%1109.17% 1,223 0.20%190.46% 981 1.18%199.22% 12.414 2.02%194.53% O.26%iOO.ooss 1.737 O.96%100.Doss 5.819 1.34%1100.00% 0.28%1116.34% 0.95%i706 11.315 1.61%1810.97% 865 O、i4%124、82% 5.62%1100.00% 9.044 一4,27%1100.00% 72.505 1.20%1100.00% 6.685 O-00鶉 一 一〇.04%100.OO銘 一5 .58%1100.00% 1.42%126.35% 561 8.159 O.0696100-oo% 7.47%i17D9.64% 8.720 0.20%1100.00% 0.osss1.76% 1.33%177320% 2.03%1-51.58% 1.09%197.65% 484 0.08%1131.52% 0 -62 5,273 .56% 1.84%1148.24% 9.910 0.12%1100.00% _5.83%ItOD.00% .90% 0.7996フ8.63% O.22%iOO、OO% 0.09%100.00% 590,397 425.582 164.815 154,122 10692 9.743 2.178 386 7.178 9.038 4.154 1.049 3.835 11.396 4.282 4.282 0 2.526 2,526 0 13,152 9,528 365 is -678 0.16瓢 7,245 4.858 1997 000%i一 一〇 .01%125.41% 2,561 0.86%1-16.63% ioODoss 72.08% 27.92% 26.10% 1.81% 1.65% 0.37% 1998 103.91% 104.97% 101.25% 102.30% 88.29% 112.57% 761.09% O.07% 1.22% 98.30% 1.53% 68.8296 O.70% 6フ.24% O、18% 70.26% 0.65% フ0.23% 1.93% 149.30% 0.73% 350.41% 0.73% 617.89% o.oo% o.oo% D.43% 7.63% 0.43% 7.90% o.oovs 2.23% 0.00覧 一54 .25% 1.61% 139.18% o.osss O.00% 一〇 .11% 0.43% 99.18% 277.87% 一8 .08% 578.437 412.230 166206 153.887 12.319 9.910 3,043 0 6,962 10,866 5.081 1,514 4.269 17,362 1.513 0 1.513 7,592 7,591 a 5.284 z.iss -66 0 95 3.160 1999 ioa.OO艶 iaisons 7t27% 101.68% 28.73% 102.11% 26.60% 102.14% 2.1396 101.73% 1.71% 114.50% 0.53% 225.07覧 0.OO% 1.20% 95.34% 1.88% 82.74% 0,88% 0.26鶉 O-74% 82.24% 101.41% jaiass 1.96% 148.85% o.zsss 123.81% O.00% 0.26% 1.31% 0.00% .286.01瓢 22.94% 1.31% 23.76% 0.00% 0.00% 一21 .80% 0.91% 0.38% 一〇 .oi% 31.97% 一17 .93% o.ooss O.02晃 0.55% 一38 .93% 一9 .97% 573.112 411.466 161.645 149.068 72.577 7119 t299 a 5.816 9.553 6,004 1,358 z.iso 10.143 599 599 0 3.389 3,389 0 7.353 3.912 -224 0 0 3.216 100.oo%100、87% _7.1.80%1101.49% 28.20%i99.31%1 26.01%198.94%1 2.19%1103.86% 1.24%18225% 0.23%196.08% D.00% 1.07%179.65% 1.67%172.74% 1.05%197.18% 0.24%190.96% 0.38%140.10% 1.77%1132.88% 0.10%149.02% 0.10%186.44% 0、OO%0.00% 0.59%110.24% 0.59%110.61% 0.00%10.00% 1.28%1-30.33% 0.68%157.14% 一〇 .04%1-60.87% o.oo%iooo%io.oo% 0.56%1-10.14% 有価証券報告書 各年度版 より作成 24 東急百貨店 (単位:百 万 円,%,%) 22.0396 18.36覧 4.98弘 7.62× 8。90覧 5.5幅 7.70覧 §.68弘 6.4196 6.16覧 z.ozz O.73× 1.29'K -0 .15覧 2.6396 0.00覧 2.6396 -O .55覧 69.29り5 39.1596 19.2TK 償却対象固定資産 40.1096 1a95弘 2t12鮪 0.03× 20.6196 0.25覧 0.17弘 29.97× 建設仮勘定 無形固定資産合計 投資その他の資産含計 投資有価証券 0.68弘 31.83覧 9.70曳 10.24× 4.20覧 19.11'K -3 .58X その他の投資資産 0.759f 21.89X -0 .52X 100.00% 12.22× 支払手形及び買樹金 47.0696 28.05'K 長期借入金 20.88% 0.74R 6.04× 0.00鷲 7.25% 9.22'K O.68% 一12.3096 0.001 その他の剰余金 負債 ・ 資本合計 100.00% 版 より作 (単位:百 万円,%,%) 《連結横益計算書》 金 365.690 116.294 2.11× 0.34%1100.0096 0.92%100.OOR 社債発行費・差金償却 資産処分損 2.96× 1.77961100.0091 0.03'1<1100.OOX O.oox100.ooz 5.832 913 591 4.328 11 7,512 7.085 1,689 724 4.682 12.221 7,971 168 94 3.988 o.〉>x o.〉>z O.8396 1.4491 0.ooz 18 3.898 益又は o.oox 53.30× 12.51覧 99.43× 83.00'K o.oox 78.26覧 65.9196 1.846 854.63× 1.838 14.835 10,371 4.465 0.35× 1100.60× 2.8491 750.76% 1317.79× 4.748 na 11 3.959 10611 6,320 76 4.222 -346 0.03%1100.00% goo.oox O.23%1100.00% 9.143 7,323 1.820 0.8fi'K 375.53X -221覧 -744 .4496 39フ0 584 一〇 .138 -0 .34X -709 -i ,iss 69.83% o.oox 330.43覧 一1 -15 ,380 一〇22覧 一zssx 0.00覧 56.17× 75.06鷲 87.74% 11.356 7,941 0 3.414 221.3096 677.558 268 61 56,618 4.598 39.690 39,237 451 3098.03× 7194.1696 386.71× 14.408 199 62.OOR 249 131.75× 0.0096 0.00瓢 51.73X 4.674 22.940 789 100.00鴨 o.oox -o .iarc -oz2x 35.79× 613 2.445 71.39% 一10.47% 9,255 益 3.059 45.42'K O.239f 90.95× -62 .476 3588.5191 版より作 25 大丸 《 連結貸借対照表》(単 1決算年度 金額・ 比率 流動資産合計 当座資産合計 現金及び預金 受取手形及び預金 有価証券 棚卸資産 その他の流動資産合計 前渡金・ 前払費用 その他の流動資産 貸倒引当金 .固定資産合計 有形固定資産合計. 償却対象固定資産 土地 建設仮勘定 無形固定資産合計 投資その他の資産合計 投資有価証券 長期貸付金 その他の投資資産 貸倒引当金 達結碧製勘定 為替調整勘定登産 資産合計 流動負oat 支払手形及び買掛金 短期借入金 その他の流動負債 固定負債合計 社債 長期借入金 引当金合計 その他の固定負債 少数株主持分 負債合計 資本合計 資本金 資本準備金 連結剰余金 自己株式 負債・ 資本合計 位:百万円、%、%) 1995 金額 構成比 172,564 117,809 38,007 79,399 463 39,779 16,417 1,344 15,073 -1 ,442 206,714 108,344 67,477 40,666 200 2,982 95,387 34,225 9,644 55,005 3,487 578 334 380,191 232,608 80,363 85,928 66,314 73,822 40,712 19,563 .10,731 2,815 311 306,742 73,449 20zea 23,185 29,985 -4 380,191 1996.11997 趨勢比 余額 構成比 45.39%1100.00% 183,467 30.99% 10αoo% 122,393 io.(x隅 ice.〔x踊 37,523 zo.aess. 100.00% 84,390 o.i2% 100.00% aso 1Q46% 10aα 脱 41,974 4.32% 10aoo% 20B97 0.3596 ioo.ooss 1,626 3.96% loαoo% 19,271 一〇 .38% 100.1〔x踊 -1 ,772 54.37 100.00% zaa.oso zasossi 100.00% 138,290 17.75%1 100.00% 8暁708 10.70% 10aoO瓢 57,442 QO5% 100.〔江跳 3,139 Q78瓢 100.〔ass 3,045 25.09% 1αaoo覧 101,754 9.0096 10αα漉 32,167 2.54% 1DO.00% 15,409 14.47% 100.00% 58,318 -4 0.92% 10000瓢 ,140 0.15% ioo.oogs 530 009瓢100.00% 617 10000瓢10000馬 427,706 6118%1000α 瓢 272,344 zi.iassiioo.oogs 91,037 22.6眺100.0096 82,245 17.44%1100.00!6 99.Q59 19.42%1100.00% 82,631 10.71% 100.00% 35712 5.15% ioo.oogc 32,215 z.e2% 100.00% 12,041 074瓢 100.00% 2,662 o.oessiiao.aogs 355 80.68%1100.00% 355,331 19.32961100.00% 72,374 5.3396 ioo.ooas 20,283 6.10瓢 10D.oα瓢 23,184 7.89% 10a(x端 28,907 .1000α瓢 O.OD96 0 10α0眺 100.〔X悩 427,70fi 繕勢比 1998 . 金額 構成比 42.9096 106.32% 183,332 42.05% 28.62% 了αa89% 119,460 27.aogs 8.7796 19.73% 98.73% 106.29% 32.IXi1 86,783 57.76% 10624% 101.aosb aa.zass 109.30% 139.52% 106.43% 142.2096 142.11% 142.2196 125.6696 121.82% 31.96% 1286眺 7.3596 ississ aT1瓢 103.6フ 瓢 9.81% 70.5.5296 42,338 9.フ1% 4.89% 127,29瓢 23,345 5.35% 0.38% 120.98% 4.51% 一〇.41% 56.84% 32.33% 19.57% 72.03% 0.73% Q71% 23.79% 7.52% 3.6〔跳 13.64% 一〇.97% 012覧 014覧 10000鶉 63.68% 21.28% 19.23傷 23.16% 127、85貰 122.88% 4.74% ioo.〔x隅 5.42% 100.OD% a76瓢 96.40% 葉0000瓢 1ρ10 21,435 -1 ,872 177.60961251,824 127.64晃 139,330 124、05瓢 86,262 12ε50瓢 51,260 1569,5〔 跳 1,808 書02,羽% 3,Q55 雪oa67% 109,440 93.99% zs.zsz 159.78% 24,924 10ao2覧 55,713 一118 .73% -3 ,489 91.70% 185 184.73% 612 11250% 435,953 117.08% 282,635 113.28% 86,752 95.71% 87712 149.38% 106,172 111.93% az,ooo 19.32% 8.35% 87'フ2% 7.53% 164.67% 282瓢 112.21% osz% 94.56% O.OB%1114.15% 83.D8%1115.84% 16.92%198.54% o.ooss 646 0【X罵 112.50% 5,218 61,369 izsis 2,493 '354 364,989 70,965 20zea 23,184 27,498 -1 435,953 趨勢比 O.15% Q44% 4.92% 一G42斑 金額 174,963 117,925 36,845 80,593 487 35,394 23,886 1,953 21,933 -2 ,242 250,600 128,182 1999 構成比 趨勢比 41.10% 金額 構成比 58.86% 101.39% 152,797 100.10% 107,680 96.94% 34,732 101.50% 72,948 105.18% 0 86.98% 31,987 145.50% 15,267 145.31% a 145.51% 15,267 -2 ,139 155.48% 121.23%1241,528 61.17%1 30.11% 118.31% 30.87% 27.70% 8.65% 18.93% α11% 8.31% 5.6196 0.asss 5.15% 一〇.53% 38.70% 27.27% 8.8096 18.48% o.oogs 8.10% 3.87% o.ooss 3.87% 一〇.54%1 121,871 . 趨勢比 86.55% 91.40% 91.38% 91.88% o.aos6 80.47% 93.00% o.ooss 101.29% 148.3496 116.84% 可12.49瓢 19.79% 127.84% 80,642 18.94% 119.51% フ4,263 18.81% 11QO6% 71.76% 126.05% 47,274 11.10% 116.25% 46,783 1185覧 賛5.G4% a21% 471.50% asass 1羽.23% 0.41% 904.0096 Q70% 102.45% 25.10% 114.7396 6.72% 85.59% 5.72% 258.44% 1278% 一〇80% o.oass 0.14% 100.00% 6483% 19.9D% 20.12% 24.81% 18.81% 1.20覧 14.08% 2.96% 0.57% o.osss 83.72% 16.28% 4.65% 5.3276 6.31% 0〔X隅 ioo.aoss iai.zs% 一100 .06% 266 3208 119,209 α06瓢 133.〔X務 0.7596 107.58% 823 3,317 za.ooss 124.97% 116,339 47,322 9.71% 120.74% 33,823 8.57% zaize 5.2(y艶 zzs.asss 26,793 6.79% 103.07% 一2667瓢 57,520 -179フ 14.57% 56,691 ・ つ30 32.01% 123 183.23% as 114.67%1425,730 121.51%1237,381 107.95%178,704 102.08%185,121 163.72%173,556 111.08% 113,949 72.82% 17,278 313.70% 82,069 120.39% 11,404 88.56% 3,258 113.83% 383 118.99% 351,714 96.62% 74016 100.oo覧 2q283 1αa〔x跳 23,785 91.71% 30,549 -2 25.00% 114.6796 425,730 13.32% 一〇.22% 003% o.oiss 10000覧 55.76% 1849% 79.99% 17.28% 26.77% 4.04% 19.28% zsas6 077% o.os% 82.61% 17.39% 4.76% 5.45% 7.18% o.oogs 100〔X跳 29.47% 一〇.46% 21.28% D 13.17%1500 111.98%1394,82fi 102.05%1214,570 97.94% 73,710 99.06% 73,641 11092% 62,217 154.36%1104,914 4229覧 17,218 419.51% 74,873 106.27% 10,277 115.74% 2,203 123.15% aos 114.66% 319,893 10077% 74,931 100、Doss 2α2紹 loo.oo% 23,184 101B8% -1 111.98% 98.83% 277.82% 可0457% 一51 .53% o.oogs o.oogs 0.13% 149.70% 10000% 103.85% 54.35% 92.25% 18.67% 91.72% 18.6596 85.70% 15.76% 93.8296 26.57% 142.12% 4.3696 42.29% 18.96% 382.73% 2.6096 95.77覧 0.56% 78.26% 0.10%1131.51% 81.02%i104.29% 18.98% 102.02% 5.14% 100.00% 5.87% 100.00瓢 7.97% 104.93% DOO96 25.00% 10aoO垢 103.85瓢 37,464 50.00% 121.97% 394,826 有価証券報e舌書各年度板より作成 《'結損 計算 》 95 isss 1997 智 、 上l I △邑 受 取 利息 ・ 配 当金 の △… 支 払 利息 ・社 債 利 息 社 債 発行 費 ・差 金 償 却 の 1 -1△ 曇 資 産処 分 益 菅 去 1△ 資 産処 分 損 の の1 萱1 ξ ' 噛 呂 口 、 一 #i 795.365 613,115 182.250 174.834 zais 5.144 t703 3.441 5.914 4.778 0 1,136 6.645 1.163 7.763 a 665 zap 4 7.1 -153 0 sses 100α 泓1 77.09%1100 悩 匪 21.98%1100.00% 093瓢100. 065瓢10α00瓢 021漏100.〔 胱 O覧100. α74瓢100. α60瓢100.00瓢 ooσ 瓢一 〇14覧100,0α 蔦 Q瓢1 015瓢100. Q15瓢100,〔 ⊃ α瓢 .oo瓢 .08覧1.oo瓢 003漏100.00瓢 α100.00覧 osoxiioo. 一〇.瓢100,00覧 000覧100、 004覧1.〔 鵬 一〇.04%1100 Q84兄10α00瓢 8.6D8 655.95 202.649 194,409 8.240 5.141 1,373 3.768 5.931 4,109 0 1 フ450 as 442 131 1.524 606 5.76 z.zas 43 349 -1001 2.079 100.00瓢 107.95% 76.40覧 106.99% 23.60% 111.1996 22-64鶉 竃11.20覧 0.96瓢 111.11瓢 06〔脱 99.94艶 Q16鶉 釦.62% o.aass 109.50瓢 ossss 100.9瓢 σ48瓢 as.〔〕(跳 OOO瓢 一 Q1鴨 ,6α3瓢 087覧 112.11% QO5瑚 38.01%1 005瓢 3801% αoα瓢一 〇.2596 320.45%' Q18艶 627.16% QO7瓢 143,60% .67瓢 80.67% 一1496 Q27% .08% 001瓢 215.0096 004妬 121.1896 -0 .1鶉 335.91% α24瓢 31.08% 878.515 668.0.53 10.462 203.366 7.095 5.011 1.577 3.434 6.048 4.202 a ieas s.os 4.750 3292 1.458 4,058 763 3.295 5.293 2.215 -5 (単 位:百 万 円、%、%) 1999 1998 ・ ioo.oogs 11α45瓢 818.246 786.145 100.00% 76.04%i 像08.96% 618.840 75.63%110093% 591,975 75.30% 23.96%1 115.48% 199.406 100α 24.37%1109.41% 凋1.88瓢 192.934 24.54% 23.15%I 116.3296 191.797 23.44%1109.70% 179.536 zzsa% Q81% 95.67% 7.609 0.93%1102.6096 0.57% 97.4196 4.338 0.53%184.33% 3.851 o.asss 0.1S% 92.60覧 isle {ユ19%89.72% 1,317 o.サss 0.39% 99.瓢 2810 0.34%181.66% 2.533 O.32% 0.69% 102.27% 5.718 Q70瓢96.69% 8.001 4.244 0.52%188.82% o.asss 8ア.94% O.(牒o.2i% ossx 14 162.41% 91.1S% 1.460 14.634 1.02% 3,792 o.aags α〔X遇 一 0 〇.18%1128.52% o.oowr 4.208 370.42% 157.76% 442.4896 68.7996 O.54% 6229 0.76%193.74% 10.483 7.33% 5.146 0.65% O.5496 408.43% 45.313 5.54%136.22% 0.37% 2留,06覧 30.599 3.74%12631.04% 14.714 1.80%一 4.346 O.55% 34,049 4.16%15120.15% 10.463 1.33% 1573-38覧 1567 7.95%16570.78% 9.535 1.21% 3923.87% 18(旭2 2.21%14284.83% any O.4696 0.osss O.3896 0sogs O.25% 0.(X跳 610.23% 313.99% 780.81%, 74.10%'.. 一1447 -25 .71%1 0.04% 一〇 .15% 121.5396 1,384 Q16瓢 zossxi 452.6896 eoo o.iax 927 σ12覧 219.67% 72.32% 一1881 .70% 2.778 0.34%138.89% 5.166 0.66% 1.266 0.15%1-827.45% 2.879 0.37% .0096 350 -1 .349 -1iii 30 O.OD%1150.00% 62 0.01%121.53% 一〇.14%1372.82% 309 23 o.oa%ias2% 0〔x跳 a 0〔x隅 O o.〔胱 2.263 証 26 1.86瓢 98.84% 96.55% 105.86% 102.69% 197.33% 74.86% 77.33% 73.61% 135.29% 79.36% o.〔胱 o〔 蹄 0.29% ロ 115.00% 33.83% 's. より 財務諸表の鳥鰍分析 そ ごう 連 結貸 借 対 照 表 全 体 と して こ こ5年 し、1999年 間 に お い て 、 趨 勢 比 値 で 見 る と総 資 産 は 減 少 傾 向 に あ る 。 た だ の 倒 産 の 準 備 で 、 半 分 以 上 に 減 少 して い る こ と に は 留 意 して お く こ とが 必 要 で あ る。次 に、個 別 に見 て い くこ とにす る。 流 動 資 産 に つ い て は 、 当 座 資 産 の 大 幅 な 減 少 に よ っ て 、 趨 勢 比 値 で 、100%か 62.62%に ら ま で 減 少 して い る 。 固 定 資 産 に つ い て は 、投 資 有 価 証 券 の 減 少 、 貸 倒 引 当金 の 多 額 の 計 上 に よ っ て 、 趨 勢 比 値 で 、100%か ら38.43%に まで 減 少 して い る 。 これ は 、 不 良 債 権 の 表 れ と言 え る 。ま た、 こ れ は 、補 足 だ が 、1995年 の 建 設 仮 勘 定 の 多 い の は 、 神 戸 大 震 災 に よ り影 響 を 受 け た 、 店 舗 改 築 の た め で あ る 。 流 動 負 債 に つ い て は 、 支 払 手 形 及 び 買 掛 金 の 減 少 が 目立 つ も の の 、 全 体 と して は 、 5年 前 と比 べ て 大 きな 変 化 は な い 。 固 定 負 債 につ い て は 、1997年 て 、 趨 勢 比 値 で100%か ら36.58%に の社債 の償 還 に よっ ま で 減 少 して い る 。 資 本 の 部 に つ い て は 、そ の 他 の 剰 余 金 の 大 幅 な マ イ ナ ス に よ っ て 、趨 勢 比 値 で100% か ら-302.12%に ま で 減 少 して い る 。 連 結 損 益 計 算書 売 上 高 は、 こ こ5年 間 減 少 傾 向 に あ り、 趨 勢 比 値 で100%か ら92.89%に まで 減 少 し て い る 。 しか し、 そ れ 以 上 の 売 上 原 価 の 減 少 が 見 られ る た め に 、 売 上 総 利 益 は 増 加 傾 向 に あ る 。 さ らに 、 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 の 減 少 、 有 価 証 券 や 社 債 の 減 少 に よ り経 常 利 益 も黒 字 で あ るが 、 貸 倒 引 当 金 の 多 額 の 計 上 に よ る 特 別 損 失 の額 が 大 き くな り当期 純 利 益 の レ ベ ル で は マ イ ナ ス に な って い る 。 伊 勢丹 連 結貸 借 対照 表 全 体 と して 、 こ こ5年 間 総 資 産 は 、 ぱ らつ きは あ る も の の 減 少 傾 向 に あ り、 趨 勢 比 値 で100%か ら97.07%に な っ て い る 。 次 に個 々 につ い て 見 て い く こ と に す る 。 流 動 資 産 に つ い て は 、全 体 と して こ こ5年 間 減 少 傾 向 に あ り、趨 勢 比 値 で100%か 84.80%に ら まで 減 少 して い る。 内訳 に つ い て 見 て み る と、 だ い だ い と して は 全 体 と同 じ 変 化 を して い る が 、受 取 手 形 ・ 売 掛 金 は 趨 勢 比 値 で94.84%と 有 価 証 券 は 趨 勢 比 値 で57.30%と 中、 趨 勢 比 値 で103.36%と 他 と比 べ て 大 き く、ま た 、 半 減 して い る 。固 定 資 産 に つ い て は 、総 資 産 の 減 少 の 増 加 して い る 。 中で も、 有 形 固定 資 産 の 伸 び が 大 き い 。 ま 一27 た 、 金 額 的 に は 小 さ い も の の 無 形 固 定 資 産 も増 加 して い る 。 さ らに 長 期 貸 付 金 は 、 こ こ5年 間 減 少 して い っ て い る 。 ま た 、1998年 の建 設仮 勘定 の増加 は、 組織 の再整 備、 海 外 店 舗 の オ ー プ ン等 の た め で あ る 。 流 動 負 債 につ い て は 、趨 勢 比 値 で100%か ら68.12%と 減 少 の 幅 が 大 きい 。 中 で も短 期 借 入 金 が 趨 勢 比 値 で 半 減 して い る 。 固 定 負 債 に つ い て は 、 趨 勢 比 値 で100%か 126・98%と 増 加 して い る 。な か で も、社 債 ・転 換 社 債 が 趨 勢 比 値 で100%か ら ら203 .89% と大 き く増 加 して い る 。 資 本 の 部 に 関 して は 、 全 体 と して 趨 勢 比 値 で100%か る 。 これ は 、 連 結 剰 余 金 が こ こ5年 ら123.78%に ま で 増 加 して い 間増 加 傾 向 に あ る か らで あ る 。 連結 損 益 計 算書 売 上 高 は 、い っ た ん増 加 は した も の の 、再 び 減 少 して い る 。売 上 原 価 が1999年 あ ま り抑 え る こ とが で き な か っ た た め、売 上 総 利 益 は 趨 勢 比 値 で98.94%と には、 減 少 して い る 。 しか し、 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 が減 少 した た め 営 業 利 益 は 、 趨 勢 比 値 で103 .86% と増 加 して い る。 営 業 外 収 益 に 関 して は 、 前 期 ま で 高 か っ た が 、 当 期 に は 減 少 して い る 。 営 業 外 費 用 は こ こ5年 間 減 少 傾 向 で あ る 。 こ の こ とか ら、 経 常 利 益 が や や 減 少 し た 。ま た、前 期 ま で 増 加 傾 向 に あ っ た 、特 別 利 益 ・特 別 損 益 と も に趨 勢 比 値 で40 .92%、 10・24%と 大 幅 に 減 少 して い る 。最 後 に 、 こ こ2年 間 は 、 子 会 社 の 営 業 の 悪 化 に よ り少 数 株 主 持 分 が 、 減 少 して お り、 連 結 ベ ー ス で の 当期 純 利 益 を 小 さ くす る よ う に働 い て い る。 だが 、伊 勢 丹 は、毎 期 ほぼ 一定 の利 益 が 出て い る。 大 丸 連 結 貸借 対照 表 全 体 と して 、 総 資 産 は1997年 転 じて お り、 趨 勢 比 値 で100%か ま で 増 加 して い た が 、1998年 ら103.85%に 、1999年 と減 少傾 向 に な って い る 。 次 に個 別 に見 て い くこ と にす る。 流 動 資 産 に つ い て は 、1997年 ま で 減 少 傾 向 に あ っ た が 、1998年 、1999年 に か け て 大 き く減 少 し、 趨 勢 比 値 で100%か ら88.55%に まで 減 少 して い る 。 中 で も、 当 座 資 産 と 棚 卸 資 産 が と も に減 少 して い る 。特 に 老 の 中 で も、有 価 証 券 が 、0に な っ て い るの が 特 徴 的 で あ る 。 固定 資 産 に つ い て は 、 減 少 は して い る も の の 、 以 前 趨 勢 比 値 で116 .84% と多 い 。 内 訳 に つ い て 見 て い く と、 有 形 固定 資 産 の 増 加 が 目 立 っ て い る 。 ま た、 金 額 的 に は 小 さ い も の の 建 設 仮 勘 定 や 無 形 固 定 資 産 も増 加 して い る 。 さ ら に、 長 期 貸 付 金 も趨 勢 比 値 で277.82%と 大 幅 な増 加 を見 せ て い る 。 ま た 、1996、1997年 の 多 い の は 、 そ ご う と 同 じ く神 戸 大 震 災 の 影 響 で あ る 。 一28 の建設 仮勘定 流 動 負 債 に つ い て は 、 全 体 的 に も、 内 訳 的 に も減 少 して お り、 ど れ も ほ ぼ 、 趨 勢 比 値 で100%か ら90%程 度 に減 少 して い る 。 た だ 、 短 期 借 入 金 の 減 少 の 幅 が 大 き い 。 固 定 負 債 に つ い て は 、1998年 、1999年 と大 き く増 加 して い る 。 こ れ は 、 社 債 ・転 換 社 債 は 減 少 した も の の 、 長 期 借 入 金 が 、 趨 勢 比 値 で382.73%と 増 加 して い る た め で あ る。 資 本 の 部 に 関 して は 、 こ こ5年 間 大 きな 変 化 は な い 。 連結 損 益 計 算書 売 上 高 は 、1997年 ま で 伸 び て い た が 、1998年 、1999年 と減 少 傾 向 に あ る。た だ、1999 年 に 関 して 言 え ば 、 売 上 原 価 の 押 さ え もで きて い る た め 、 売 上 総 利 益 は5年 前 よ りも 高 くな っ て い る 。さ らに 、販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 も抑 え られ て い る た め 、営 業 利 益 は 、 趨 勢 比 値 で100%か ら197.33%と 方 、 営 業 外 費 用 は い っ た ん1998年 増 加 して い る 。 次 に 、 営 業 外 収 益 が 減 少 して い る 一 に減 少 した も の の 、 再 び増 加 した た め 、 経 常 利 益 の 増 加 が 抑 え られ る こ と とな っ て い る 。 ま た 、 相 変 わ らず 、 特 別 利 益 、 特 別 損 益 は 多 く 計 上 され て い る 。 しか し、営 業 利 益 の伸 び が 響 い て 、1996年 か ら1998年 の利 益 の減 少 傾 向が、 打破 され てい る。 三越 連結 貸借 対 照表 全 体 と して 、 こ こ5年 間 総 資 産 は 減 少 傾 向 に あ り、 趨 勢 比 値 で100%か ら86.79%へ と減 少 して い る。 次 に 個 別 に 見 て い くこ と に す る 。 流 動 資 産 に つ い て は 、全 体 と して 、 こ こ5年 間 減 少 して お り、趨 勢 比値 で100%か 60.88%に う 減 少 して い る。 そ の 内 訳 と して は 、 当座 資 産 の 減 少 が 大 き い 。 さ ら に細 か く 見 る な らば 、有 価 証 券 が 趨 勢 比 値 で100%か ら28.88%と 大 幅 に減 少 して い る。 固 定 資 産 に つ い て は 、 有 形 固 定 資 産 の 増 加 に よ っ て 、 全 体 と して 、5年 る 。 た だ 、 そ れ 以 外 に投 資 有 価 証 券 の 、趨 勢 比 値 で23.80%へ 前 よ り も増 加 して い の 減 少 や 、建 設 仮 勘 定 の 減 少 傾 向 が 見 られ る 。 流 動 負 債 に つ い て は 、短 期 借 入 金 の 趨 勢 比 値 で61.37%へ 趨 勢 比 値 で66.53%に 減 少 して い る 。 固定 負 債 に つ い て は 、社 債 ・転 換 社 債 は 減 少 した も の の 、 長 期 借 入 金 の 趨 勢 比 値 で322.91%へ 208.96%に の 減 少 も あ り、全 体 と して 、 の 増 加 に伴 い 、 全 体 と して 趨 勢 比 値 で 、 ま で 増 加 して い る 。 資 本 の 部 に 関 して は 、 連 結 剰 余 金 の マ イ ナ ス の 値 に よ り、 趨 勢 比 値 で100%か 33.15%に ら ま で 減 少 して い る。 連 結 損益 計 算 書 売 上 高 は 、 こ こ5年 間 減 少 傾 向 に あ り、趨 勢 比 値 で100%か 一29一 ら94.02%に まで減 少 し て い る 。 売 上 原 価 も減 少 は して い る も の の 、 全 体 と して 減 少 傾 向 の 中 に あ る た め 、 売 上 総 利 益 は 減 少 して い る 。 ま た 、 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 に つ い て 見 れ ば 、 そ れ に 関 す る 費 用 が 、 低 く抑 え られ て い る た め 、 営 業 利 益 は 、 趨 勢 比 値 ベ ー ス で は 、107.89%と 増 加 して い る 。 次 に、 営 業 外 収 益 、 営 業 外 費 用 に 関 して は 、 毎 期 営 業 外 収 益 よ り多 い た め 利 益 を 圧 迫 す る こ と とな っ て い る 、 さ らに 、 特 別 損 益 は 、 い ま だ 、 多 額 に 計 上 さ れ て い る 。 ま た 、 特 別 利 益 は 、1999年 に 多 額 に 計 上 さ れ て お り、 そ の 結 果 、 当期 利 益 を、 よ うや く前 期 の マ イ ナ ス か ら プ ラ ス に転 じさ せ て い る 。 東急 百貨店 連 結貸 借 対 照 表 全 体 と して 、こ こ5年 間 、総 資 産 は 、増 加 傾 向 に あ り、趨 勢 比 値 で100%か ら107.76% に ま で 増 加 して い る 。 次 に 個 別 に つ い て 見 て い くこ と に す る 。 流 動 資 産 につ い て は 、 総 資 産 の 増 加 の 中、 趨 勢 比 値 で100%か ら81.34%と 減 少 して い る 。 中 で も 、 当 座 資 産 が 全 体 と して 減 少 し て い る 。 ま た 、 棚 卸 資 産 も趨 勢 比 値 で 77.27%に 減 少 して い る 。 固 定 資 産 につ い て は 、 有 形 固定 資 産 の 増 加 、 特 に 土 地 の 増 加 に よ る、 趨 勢 比 値 で123.63%へ 体 と して 、 趨 勢 比 値 で122.16%に 比 値 で13.14%に の 増 加 や 、 投 資 有 価 証 券 の114.60%の 増 加 に伴 い 、 全 増 加 して い る 。 た だ 、 長 期 貸 付 金 に つ い て は 、 趨 勢 ま で 減 少 して い る 。 ま た 、1998年 の建 設仮 勘定 の増 加 は、 イ ンター ネ ッ トを 活 用 した ネ ッ ト事 業 の 整 備 の た め で あ る 。 流 動 負 債 につ い て は 、 短 期 借 入 金 の 趨 勢 比 値 べ 一 ス で 、132.25%へ 全 体 と して 、125.36%に 増 加 して い る 。 固 定 負 債 に つ い て は 、 社 債 ・転 換 社 債 が1996 年 の 償 還 以 来 発 行 が行 わ れ て い な い た め4.99%と 比 値 で180.78%に の 増 加 に よ り、 少 ない 一方 で、 長期借 入 金 が、趨 勢 ま で 増 加 しい て い る 。 資 本 の 部 に 関 して は 、 そ の他 の 剰 余 金 が 、 マ イ ナ ス の 値 を と っ て い る た め 、 趨 勢 比 値 で62.92%と 減 少 して い る 。 連 結損 益 計 算 書 1998年 に 減 少 は した も の の 、1999年 に再 び 、 売 上 高 は 増 加 して い る。 そ の 一 方 で 、 売 上 原 価 は 抑 え られ て お り、 売 上 総 利 益 は 増 加 して い る 。 だ が 、 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 が 、 抑 え られ て い な い た め 営 業 利 益 は 、 以 前 と比 べ 減 少 して い る 。 次 に 、 営 業 外 収 益 に つ い て は こ こ5年 間 減 少 して い る もの の 、 営 業 外 費 用 の 減 少 が 、 そ れ よ り も小 さ い た め 、 経 常 利 益 は マ イ ナ ス に な っ て し ま っ て い る 。 しか し、 特 別 利 益 を 多 額 に 計 上 す る こ と に よ っ て 、 当期 利 益 を プ ラ ス に 変 化 さ せ て い る 。 ま とめ 一30一 以 上 の こ とか ら、 こ こ に あ げ た5社 に つ い て 総 合 的 に 見 て み る と、 大 体 総 資 産 は 減 少 傾 向 に あ り、そ の 内 訳 と して は 、有 価 証 券 や 棚 卸 資 産 の 減 少 が 目 立 っ て い る 。一 方 、 固定 資 産 に つ い て は 、 や や 、 増 加 傾 向 に あ る 。 ま た 、 負 債 の 部 に つ い て は 、 短 期 よ り も 長 期 の 借 入 金 が 目 立 っ て お り、 企 業 が 短 期 よ りも 長 期 的 な 投 資 を 行 な っ て い る こ と が 推 測 さ れ る 。 ま た 、 損 益 計 算 書 に つ い て は 、'どの 企 業 も特 別 利 益 や 、 不 良 債 権 の 表 れ で あ る と考 え られ る 特 別 損 失 の 計 上 が 多 く見 られ る 。 これ は 、 最 近 の 新 会 計 基 準 に よ る時 価 会 計 へ の 移 行 の 表 れ と考 え られ る 。 一31一 N再 (1)合 編 の構 図 併 に伴 う再 編 こ こ で は 、 最 初 に そ ご う と西 武 百 貨 店 の 抱 え て い る 問 題 に つ い て 見 て い き 、 そ こか らな ぜ 合 併 とい う結 果 に 話 が 進 む か に つ い て 見 て い き た い と思 う。 ま ず 、 そ ご う に つ い て で あ る が 、 そ ビ う は 大 阪 、 神 戸 、 千 葉 を 中 心 と した業 務 展 開 を して き て お り、 ま た そ れ が 、 駅 前 進 出 と い っ た 立 地 戦 略 を と っ て い る 点 に お い て 、 ハ ー ドの 面 で は 、 非 常 に い い も の を 持 っ て い る と言 え る 。 た だ 、 ソ フ トの 面 を 見 て み る な らば 、 百 貨 店 業 界 につ き も の の 、個 店 主 義(店 舗 の 大 き さ や 立 地 条 件 が 異 な る 百 貨 店 の 場 合 、 そ の 地 域 に 見 合 っ た 店 舗 戦 略 が 必 要 と い う考 え 方)が 蔓 延 し、 地 域 ご と に ば らば らな 店 作 りが お こ な わ れ て い る 。 さ ら に は 、 そ ご う の 倒 産 を 水 島 会 長 の 責 任 に す る とい っ た 企 業 内 の 腐 敗 、 退 廃 が 進 ん で お り、 コ ー ポ レー トカ ル チ ャ ー の 刷 新 が 求 め られ て い た と言 え る 。 次 に ・西 武 百 貨 店 に つ い て で あ る が 、西 武 百 貨 店 は 営 業 効 率 が1999年 あ り、業 界 平 均 の0.72%、 伊 勢 丹 の1.59%、 大 丸 の0.89%な に は2 .03%で ど、他 と比 べ て 非 常 に 高 い 収 益 率 を 上 げ て お り、 ソ フ トの 面 で は か な り評 価 は 高 い と考 え られ る 。 ところが、 セ ゾ ングル ー プで の 西洋 環境 開 発 の処 理 の ため に よる財務 環 境 の悪化 のた め 、 大 阪地 方 を 中 心 と した 事 業 の 展 開 が 思 っ た 以 上 に 行 わ れ ず 、 主 に 、 東 日本 中 心 の み の 事 業 展 開 が 行 わ れ る結 果 と な っ て し ま っ て お り、 西 武 百 貨 店 の さ らな る 拡 大 が 抑 え られ て し ま っ て い る 。 ま た 、 西 武 百 貨 店 は 、 個 店 主 義 を捨 て 、 各 店 舗 の チ ェー ン化 を 図 り大 き な 成 果 を 収 め て い た が 、PB商 品(自 主 開 発 商 品)を 導 入 す る た め の 店 舗 の 拡 大 と不 採 算 店 の ス ク ラ ップ が 、 そ の 前 提 とな る 資 金 不 足 に よ りお こ な え ず 、 そ の 次 の過 程 で あ る、商 品 の標 準化 に進 めな い状 態 にあ った。 こ れ らの 両 者 の 問 題 点 を解 決 す る手 段 と して 、 そ ご う と西 武 百 貨 店 の 合 併 は 非 常 に 有 効 な も の と 言 え る の で あ る 。つ ま り、そ ご うの 立 地 と そ の 規 模 の 大 き さ とい っ た 『ハ ー ド』 の 面 と 、 西 武 百 貨 店 の 製 品 開 発 と い っ た 『ソ フ ト』 の 面 が 統 合 す る こ とで 、 こ れ まで に な い 百 貨 店 が 作 り出 さ れ る こ と に な る し、 西 武 百 貨 店 も 、 資 本 の 再 構築 が お こ な え る の で あ る 。 さ ら に、 合 併 に よ り規 模 の経 済 も 得 られ る こ と に な る の で あ る 。 これ は 、 配 送 所 の 統 合 や 、 用 度 品 や 仕 器 備 品 の共 同 購 入 に よ り人 件 費 や 仕 入 れ の コ ス トを 下 げ る こ とが で き る よ う に な り、 ま た 、 お 互 い の 企 業 の 異 質 で 有 能 な 人 材 を 即 座 に 確 保 す る こ と が で き る な ど の 効 果 が 得 られ る こ と に な る 。 そ して 、 そ ご う は 、 西 武 百 貨 店 が 行 な って 成 功 して い る サ プ ラ イ チ ェ ー ンマ ネ ジ メ ン トの 構 築 に よ っ て 取 引 先 一32一 と一 体 とな っ た シ ス テ ム の 共 同 開 発 や 、 個 店 主 義 を捨 て 、 本 部 の 統 制 の 元 に各 店 舗 を 共 通 化 して 効 率 化 を 図 るチ ェ ー・ ン オ ペ レー シ ョ ン化 を 進 め て い く こ とが 考 え られ る 。 ま た 、 こ の こ と に付 随 して メ イ ン バ ン ク で あ る興 銀 や 第 一 勧 銀 、 富 士 銀 行 の 統 合 に よ るみ ず ほ フ ィナ ン シ ャ ル グ ル ー プ の 結 成 も進 み 財 産 規 模 が 大 き くな っ て お り、 リス トラ や 赤 字 店 の 閉 鎖 に 伴 う 資 金 の 借 り入 れ 、 これ か ら の 商 品 開 発 に か か る 費 用 な どの 面 で 、 こ の 両 者 の 合 併 に よ る発 展 へ の 信 用 性 が 資 金 面 で の バ ッ ク ボ ー ン を作 り出 す も の と思 わ れ る。 こ の よ う に 、 そ ご う と西 武 百 貨 店 の 合 併 に よ る シ ナ ジ ー 効 果 に よ る、 さ ら な る 発 展 の 達 成 、 新 しい 世 の 中 に貢 献 で き る経 営 シ ス テ ム の創 造 、 発 展 に よ り、 百 貨 店 業 界 の 中 に お け る熾 烈 な 戦 い に勝 ち 抜 い て い け る と 思 わ れ る 。 た だ 、 こ の合 併 に よ り、 負 債 の 額 が 巨額 に な る こ と、 不 採 算 店 舗 の ス ク ラ ッ プ に よ るそ の 地 域 の 受 け る 影 響 や 、 そ ご う の ブ ラ ン ドの イ メ ー ジ が な くな る な どの 問 題 が 生 じる こ と も 考 慮 して お く必 要 が あ る 。 (2)外 資 参 入 に よ る再 編 こ こ で は 、 外 資 の 参 入 に伴 う再 編 に つ い て 見 て い き た い と思 う。 まず 、 参 入 す る側 に つ い て は 、 自 国 内 に お い て 国 内 需 要 の 飽 和 を む か え て い る 、 売 上 高 を外 国 で 確 実 に 上 げ て い る な ど の 場 合 に 日本 に も 進 出 して く る 可 能 性 が あ る と考 え られ る 。 これ に 関 して は 、 す で に 、 ア メ リカ 等 を 中 心 と して 海 外 展 開 して い って い る こ と か ら も可 能 性 が 高 い と考 え られ る。 次 に 、 参 入 さ れ る側 の 日本 に つ い て で あ る が 、 外 国 の 企 業 が 参 入 して くる に あ た っ て 、 日本 の 不 動 産 コ ス ト(保 証 金 、共 益 費)の 高 さ や 、 日本 企 業 に 特 有 の代 理 店 性 や 、 特 約 店 法 な ど商 品 取 引 契 約 と物 流 の 面 で 外 資 に と っ て 参 入 しに くい状 況 に あ る と言 え る。 こ の よ う な ロー カ ル コ ン デ ィ シ ョ ンの こ とを 考 慮 して 外 資 が 参 入 して くる こ とが 考 え られ る 。 一33一 お わ りに 日本 経 済 に 明 る い 兆 しが 見 え つ つ あ る に もか か わ らず 、 依 然 と して 百 貨 店 業 界 に は 明 る い 話 題 は 少 な い 。 そ ご う を 中 心 に 日本 の 百 貨 店 を 分 析 して きた が 、 欧 米 と比 較 し た 場 合 、 百 貨 店 だ け で は な く、 日本 の 流 通 業 全 体 が さ らな る合 理 化 を 迫 られ て い る 。 そ ご う は 、 「個 店 の合 理 化 」 す ら ま ま な らず 、 凋 落 を余 儀 な くさ れ た 。 そ の 他 の 目本 の 百 貨 店 も、 チ ェー ン オ ペ レ ー シ ョ ン を 重 視 した 「ヨ コ の 合 理 化 」 に と ど ま って い る の が 現 状 で あ ろ う。 欧 米 の 流 通 業 に見 られ る の は 、 製 ・配 ・販 す べ て の 段 階 で の 連 携 を 強 化 す る、 い わ ゆ る 「タ テ の 合 理 化 」 で あ る 。 こ れ は 、 価 格 を 中 心 と し た消 費 者 満 足 の 視 点 か らは 、 大 変 あ りが た い こ とで あ る 。 流 通 全 体 と して 見 た場 合 、 百 貨 店 に 求 め られ て い る の は 、 「百 貨 店 」 と い う業 態 の再 定 義 で は な い だ ろ うか 。 百 貨 店 のGMS化 、SMの 百 貨 店 化 が 進 む 中、 業 態 の 垣 根 は ど ん ど ん 低 くな っ て ゆ く。 自社 の ア イ デ ン テ ィテ ィ を う ち だ し、 独 自性 を 前 面 に 出 して い く結 果 、 「百 貨 店 」が 「五 十 貨 店 」や 「.二 十 貨 店 」に な る こ と も必 要 な の か も しれ な い 。 〈参考文献 〉 ・日経 流 通 新 聞 ・販 売 革 新 ・週 刊 ダ イ ヤ モ ン ド ・週 刊 東 洋 経 済 ・激 流 ・月刊 コ ン サ ル ピ ア ・桜 井 久 勝 著 『財 務 諸 表 分 析 』 中 央 経 済 社 、2000 ・金 井 正 義 著 『図解 で わ か る 経 営 分 析 』 西 東 社 、1999 ・徳 田 賢 二 著 『流 通 経 済 入 門 』 日経 文 庫 、1997 ・小 山 周 三 著 『よ くわ か る 流 通 の し くみ 』 西 東 社 、1999 ・LEC東 京 リー ガ ル マ イ ン ド中 小 企 業 診 断 士 試 験 部 著 『新 ・出 る 順 診 断 士 店 舗 施 設 管 理 』1997 ・有 価 証 券 報 告 書1995-1999 一34一 ・企 業 の 分 析(三 菱 総 研) ・ダ イ エ ー ホ ー ム ペ ー ジ (http://www.daiei.co.jp/) ・高 島 屋 ホ ー ム ペ ー ジ (http://www.takashi皿aya.co.jp/) ・Fortune小 売 業 売 上 高 ラ ン キ ン グ 、(http://WWW.ncb.co.jp/Internationa1/report/usa/letter/9905 ・イ ン タ ー ネ ッ ト静 岡 県 商 工 労 働 部 ホ ー ム ペ ー ジ (http://www.pref.shizuoka.jp/syoukou/) 一35一 「大 店 立 地 法 の 手 引 き 」 _1・ht皿) 2000年 度共 同論 文 国 際 的 再 編 下 の 自動 車 産 業 ∼ 日産 の再 生 と再 編 ∼ 一36一 板橋 雄大 大平 景士 笠島 和之 錦織 大 松本 啓 内田 朋宏 菊元 崇 角園 太一 国 際 的再 編 下 の 自動 車 産 業 一 日産 の再 生 と再 編一 一 目次 一 は じめ に 1.日 本 の 自動 車 産 業 の 歴 史 1.戦 後 か ら1979年 2.1979年 3.日 まで か ら 日本 経 済 の バ ブ ル 崩 壊 ま で 本 経 済 の バ ブ ル 経 済 崩 壊 か ら現 在 ま で II.比 較 制 度 分 析 を用 い た 日本 自動 車 産 業 の 分 析 皿.財 務 諸 表 分 析 IV.日 産 リ バ イ バ ル ・プ ラ ン が 導 く 将 来 は じめ に 自動 車 産 業 で は 、 先 進 国 市 場 の 成 熟 化 で 、 競 争 が 激 化 して い る上 、 環 境 対 応 を睨 ん だ 次 世 代 技 術 の 開 発 に 巨 大 な コス トが か か り、 一 社 単 独 で の 生 き残 りが 難 し く な っ て き て い る。 先 進 国 市 場 は 成 熟 化 して しま い 、 一 方 東 南 ア ジ ア や ロ シ ア な ど の新 興 市 場 は 経 営 不 振 で 停 滞 して し ま っ て い る 。 世 界 の 自動 車 メ ー カ ー は 、 生 産 体 制 の効 率 化 を 迫 られ て い る上 、 排 ガ ス 規 制 や 燃 料 基 準 の 強 化 で 燃 料 電 池 自動 車 な どの 開 発 も本 格 化 して お り、 一 社 単 独 で の技 術 開 発 で は 費 用 や 人 手 の 面 で 限 界 が き て い る。 こ う し た課 題 を乗 り越 え る に は 、 合 併 や 資 本 提 携 が 近 道 と の認 識 が 業 界 内 で 高 ま っ て い る。 こ の よ うな 状 況 の 中 、 ル ノ ー と の提 携 とい う道 を た どっ た 日産 の 行 動 を分 析 し 、 そ の 未 来 を 予 測 して み た い 。 そ の た め に 、 現 在 の 日本 の 自動 車 メ ー カ ー い か に して 発 展 して き た か を 日本 の 経 済 と 自動 車 メ ー カ ー の 歴 史 を 通 して 見 、 ま た 、 比 較 制 度 分 析 を 用 い て そ の行 動 を分 析 して み た い と思 う。 一37一 1.日 本 の 自動 車 産 業 の 歴 史 日本 の 自動 車 産 業 は 、 終 戦 か ら急 激 な 成 長 を 遂 げ て 現 在 に 至 る。 戦 争 の 痛 手 か らの 復 興 、 国 際 経 済 社 会 へ の 復 帰 、 国 際 的 トッ プ メ ー カVへ の躍進 、バ ブル期 の過剰 投 資 に よ る財 務 危 機 、 そ して 国 際 的 再 編 。 こ の 自動 車 産 業 の 国 際 的 再 編 を 詳 し く見 る た め に 、 日本 自動 車 メ ー カ ー が 、国 際 的 展 開 を 開 始 した1979年 と現 在 の 財 政 危 機 を も た ら した バ ブ ル 経 済 の崩 壊 を基 準 と して 日本 の 自動 車 産 業 の 歴 史 を 振 り返 る。 1.戦 後 か ら1979年 まで (1)日 本 経 済 と 自動 車 産 業 の 高 度 成 長 ま で 戦 後 す ぐ は 、 自動 車 業 界 もま た 、 他 の 産 業 と同 じ く再 建 が 資 材 不 足 の た め 困 難 で あ っ た 。 ま た ・ こ の 頃 は 、 ご く一 部 の トラ ッ ク を 除 き他 の 車 種 は 、GHQに よ っ て製 造 が 制 限 され て い た 。1946年 に 始 ま っ た 傾 斜 生 産 方 式 に 基 づ き 日本 は 、経 済 復 興 を 開 始 す る。 自動 車 業 界 は 、 そ の 重 要 性 か ら こ の 復 興 政 策 の 中 で も重 要 な位 置 を 占 め て い く こ とに な る。 ま た 、 こ の 時 期 日本 は 、 敗 戦 の 痛 手 に よ り弱 体 化 した 自国 の 産 業 を 保 護 す る た め に対 外 取 引 を 厳 重 に 制 限 して い た 。 1955年 以 降 に な る と、 国 内 車 の 量 産 体 制 の確 立 、 トヨ タ の 外 資借 款 な どが 行 わ れ 自 動 車 産 業 の 基 礎 的 な 部 分 が 復 興 、 展 開 され た 。 こ の 時 代 の 主 な 製 品 は 、 トラ ッ ク で あ り、 ま た 、 対 米 市 場 へ の 輸 出 が 始 ま る 。 これ ら を 支 え た の は 、 朝 鮮 特 需 に よ る 軍 需 で あった。 ① 大量 生産 方式 の導 入 自動 車 大 量 生 産 方 式 の 基 本 は 、H.フ ォ.___ドに よ り開 発 され た移 動 組 み 立 て 方 式 に よ る も の で あ っ た 。 こ れ は 、1910年 代 に成 立 した 流 れ 作 業 を用 い た 自動 車 生 産 方 式 で 、 それ ま での静 止組 み 立て 方 に比 べ飛躍 的 な生 産台 数 の増加 を招 いた。 こ の 生 産 方 式 の 特 徴 は 、 以 下 の よ うに ま とめ られ る。 ● 製品の標準化、部品の規格 ● 工程の分割による作業の細分化 ● 作業の単純化 ● 作業の専門化 ● 作業労働 と管理労働 の分化 ● 高速生産 ● 生産の同期化 一38一 これ に よ り、 自動 車 の 生 産 は 、専 門 工 を 必 要 と しな い も の と な り、 大 量 生 産 が 可 能 と な った。 ② 大量 生産 方式 の展 開 さ ら に 、1960年 代 に 入 る と、 自動 車 メ ー カVに よ る フル ラ イ ン化 が 始 ま っ た 。 これ は 、 一 自動 車 メ ー カ ー が 、 低 価 格 車 か ら高 価 格 車 、 大 衆 車 か ら高 級 車 な ど 、 様 々 な価 格 帯 、 排 気 量 、 用 途 の 銘 柄(モ デ ル 、 車 種)を 行 う と い う もの で あ る。 こ の フ ル ラ イ ン 化 を 可 能 に した 要 件 は 、 大 き く内 部 的 要 件 と外 部 的 要 件 とに 分 け られ る。 まず 外 部 的 要 件 に つ い て は 、 朝 鮮戦 争 に よ る特 需 景 気 を 経 て 、 日本 の 経 済 が 好 調 と な っ た こ とが 挙 げ られ る。 そ れ 以 前 は 、 トラ ッ ク な ど実 務 に 用 役 を提 供 す る も の が 、 自動 車 需 要 の 中 心 で あ っ た が 、 この 好 景 気 に よ り、 国 民 の 所 得 が 上 昇 し、 一 般 家 庭 か らの 自動 車 に 対 す る需 要 が 起 こ っ た。 ゆ え に 、 自動 車 メー カ ー は 、 多 種 多 様 な 自動 車 を生 産 す る 必 要 性 を 持 っ た 。 次 に 、 内 部 的 要 因 につ い て 。 自動 車 の 製 造 に は 、 多 くの 組 立 工 程 作 業 、 多 くの 部 品 製 造 が 必 要 とな る。 こ の 多 大 な 作 業 を 各 地 域 に分 散 して 行 うこ と は 、 時 間 的 な ロ ス を 非 常 に 発 生 させ て しま う。 ゆ え に 、 こ の 時 期 、 日本 の 自動 車 メVカ ー は 、 組 立 工 程 を 一 つ の地 域 に 集 中 させ た 。 こ の 代 表 的 な 例 が 、 トヨ タ の 三 河 地 域 集 中 で あ る。 ま た 、 部 品 の製 造 に 関 して は 、 外 部 に 発 注 を 行 っ た 。 こ の とき に製 造 され る部 品 は 、 多 くの 車 種 間 に お い て 共 有 され る も の で あ っ た 。 この こ と に よ り、 ひ とつ の部 品 ご と に 特 定 の メ ー カ ー と契 約 す る だ け で 、 自動 車 メー カ ー は 、 自動 車 製 造 に 必 要 な 部 品 を入 手 す る こ とが で き る よ うに な っ た 。 ③ トヨ タ の か ん ば ん 方 式 しか し、 前 述 の よ うに い か に 需 要 と供 給 が 増 して も、 自動 車 の 市 場 で の 流 通 が 遅 く て は 、 結 局 自動 車 メ ー カ ・ 一 に 多 大 な 在 庫 を発 生 させ る の み で あ る。 そ こで 、 考 案 され た の が 、 トヨ タ の か ん ば ん 方 式 で あ っ た 。 これ は,販 売 業 者 か らメ ー カ.___への 購 入 者 か らの 発 注 を あ る 事 前 に 決 め られ た 基 準 日に お い て ま とめ て 行 い 、 そ れ に 対 して,メ ー カ ー は ,一 定 の 準 備 期 間 内 に お い て,発 注 順 に 自動 車 を 生 産 して 行 く と い う も の で あ る。 こ の 販 売 方 式 に 置 け る 基 準 日の 期 間 は 、 は じ め はffT.月 ご と とい う長 期 的 な もの で 一39一 あ っ た が 、 これ で は 、 ま だ 、 市 場 の幅 広 い 需 要 に 対 応 で き て い な か っ た 。 そ の た め 、 旬 間 、 毎 日 と次 第 に 販 売 業 者 か ら メー カ ー へ の 購 入 者 か らの 発 注 を 届 け るペ ー ス は速 まっ てい った。 しか し、 こ の 非 常 に 早 い 生 産 ペ ー ス に 対 応 す る こ と は 、 自動 車 メ ー カ,_に とっ て 困 難 で あ っ た。 そ の た め 、 自動 車 メ ー カ ー は 、 部 品 の 製 造 の み な らず 、 組 立 作 業 さ え も 外 部 に 委 託 す る こ と と な る。 こ の 委 託 先 とな っ た の が 、 中 間 組 織 とい わ れ る下 請 業 者 で あ る。 ④ 下 請 業 者 との 関 係 日本 の 自動 車 産 業 の 特 徴 は 、 密 度 の濃 い 自動 車 メ ー カ ー と系 列 部 品 メ ー カ ー と の 下 請 関係 を 通 じて 、 自動 車 メ ー カ ー は 、 個 別 の企 業 集 団 ご と に 絶 え ず 合 理 化 を 徹 底 して 追 及 す る こ と に よ り コ ス トダ ウ ン を 実 現 した 。 た だ 、 こ の 分 業 生 産 自体 は 、 欧 米 で も 見 られ る 生 産 シ ス テ ム で あ る が 、 日本 の 場 合 外 製 依 存 度 が 、 欧 米 の30-40%に 70%以 比べ 、 上 と非 常 に高 い と こ ろ が 、 特 徴 的 で あ る 。 こ の 下 請 関 係 は 、 自動 車 の 下 請 産 業 を育 成 す る こ とに な っ た 。 (2)低 1963年2 成 長 経 済 体 制 下 の 日本 経 済 と 自動 車 産 業 ,月のGATT11条 国(国 際 収 支 を理 由 に輸 入 制 限 で き な い 国)へ の 加 盟 を皮 切 り と して 、続 く1964年4月 に はIMF8条 国(国 際 収 支 を 理 由 に 為 替 制 限 で き な い 、国)へ の 加 盟 が 決 ま り 日本 の 貿 易 も保 護 の 時 期 に 終 わ りを告 げ た 。 これ は 、 自動 車 業 界 で は 、海 外 か らの 乗 用 車 の 自 由 化 とい う形 で あ らわ わ れ た。 ま た 、同 年 同 月 、OECD に 加 盟 を 果 た して い た 日本 は 、 資 本 の 自 由化 も行 っ た 。 1965年 以 降 に は い る と、予 想 され た 自 由 化 の 波 を 乗 り切 る た め に 自動 車 産 業 に お け る企 業 再 編 成 が 行 わ れ 始 め た 。 経 営 の 合 理 化 を 押 し進 め て い っ た 自動 車 産 業 は 、 徐 々 に 力 を つ け 完 全 な 量 産 体 制 を整 え 、 規 模 の 経 済 性 を 発 揮 し、 乗 用 車 の 価 格 を 引 き 下 げ て行 っ た 。 しか し これ は 、 発 展 成 長 路 線 で あ っ た 。 こ の 路 線 に 対 す る 変 更 が 、 余 儀iな く され た の が 、1971年 の ニ ク ソ ン ・シ ョ ッ ク(金 と ドル の 交 換 停 止)と1973年 の第 1次 石 油 危 機 で あ っ た 。 これ に よ り 日本 の 経 済 全 体 の 流 れ が 、 貿 易 と資 本 の 自由 化 を 下 地 とす る 低 成 長 経 済 体 制 へ と変 わ っ た 。 一40一 1978年 の 第2次 石 油 危 機 は 、 日本 の 自動 車 業 界 に 決 定 的 な 影 響 を 与 え た 。 原 油価 格 の 高 騰 と資 材 の 不 足 に よ り、 世 界 中 で 自動 車 の 需 要 は 不 振 に 陥 っ た 。 そ の よ うな動 き の 中 、 日本 の 自動 車 は 燃 費 が よ く、 か つ 、 故 障 し に くい とい う特 性 の た め 、 米 国 、 欧 州 な ど各 国 に お い て 販 売 業 績 を伸 ば して 行 っ た 。 ① 第2次 オ イ ル シ ョ ッ ク の 後 押 し を受 け た 日本 自動 車 メー カ ー の動 き ホ ン ダ は 、 英 国 最 大 の 自動 車 メー カ ー の ブ リテ ィッシ ュ ・レイ ラ ン ド(B・L、 ロ ー バV、 現 在BMWの た 乗 用 車 をB・Lが 傘 下)と の 業 務 提 携 を行 っ た 。 提 携 骨 子 は 、 ホ ン ダ の 開 発 し 、 ノ ック ダ ウ ン 生 産(現 地 生 産)す 方 で 、 こ の 年 の9月 後の る とい う も の で あ る。 ま た 、 一 か らオ ハ イ オ 工 場 で 四 輪 車 の 現 地 生 産 を行 うた め に事 業 化 事 前 調 査 を 開 始Lた 。 こ う して 、 こ の 年 か らホ ン ダ は 、 国 際 戦 略 を開 始 し た。 マ ツ ダ は 、 フ ォ ー ドと の 資 本 提 携 を1979年5月 タ リィー エ ン ジ ン)を に 発 表 した 。 マ ツ ダ は 、RE(ロ 自社 の 販 売 戦 略 の 中 心 に 置 く。REは ー 、 レシ プ ロエ ン ジ ンに 比 べ て 運 転 性 能 が 良 く 、 しか も排 ガ ス対 策 で 最 も難 しい と され る 窒 素 酸 化 物 の 発 生 が 少 な い とい う特 徴 を 持 っ て い た。 しか し こ の エ ン ジ ン は 、 燃 費 効 率 が 悪 か っ た た め 、 オ イ ル シ ョ ッ ク を 乗 り越 え る こ とが で き な か っ た 。 こ う して マ ツ ダ は 、 一 気 に経 営 危 機 に 追 いや られ る こ と に な る 。 そ こ で 、 マ ツ ダ はREを 放 棄 す る こ とを 選 択 した 。 こ の 結 果 、小 型 車 の 生 産 技 術 の 高 か っ た マ ツ ダ は 、経 営 を再 建 す る。徐 々 に こ の 後 マ ツ ダ は 、 販 売 チ ャ ン ネ ル を 増 加 させ て 行 く。 トヨ タ は 、1979年 に持 ち こ ま れ たBMW買 収 の話 を け る。 こ の 時 期 、 トヨタ は 三 河 で の 自動 車集 中 生 産 が 、最 も 良 い 経 営 戦 略 で あ る と して 海 外 メ ー カ ー との 提 携 、買 収 、 ノ ック ・ダ ウ ン 生 産 を行 わ な か っ た 。 こ の よ うに 、各 社 が 国 際 戦 略 を 打 っ て 出 して い る の に もか か わ らず 国 際 戦 略 に 対 す る 消 極 的 な 態 度 は 、 国 際 化 の 遅 れ を呼 び 現 在 に ま で 影 響 して い る。 日産 は 、 この 時 期 国 内 の 販 売 シ ェ ア,一.を30.1%か ら28.8%に ま で 落 と して い た 。 そ こ で 、 国 内販 売 で ト ヨ タ を 追 い 越 す こ と に 限 界 を感 じた 日産 は 、 トヨ タ の 国 際 戦 略 の 遅 れ を 逆 手 に 取 り、 い ち 早 く国 際 展 開 を 開 始 した 。1979年 ラ ック メ ー カ ー も トー ル ・ イ ベ リカ の 買 収 を1980年1月 の暮れ には 、スペ イ ンの ト に は 、ア ル フ ァ ・ロ メ オ との イ タ リア で の 合 弁 生 産 、 ま た 、 米 国 で の 小 型 トラ ック の 現 地 生 産 を発 表 した。11月 独 フ ォ ル ク ス ワー ゲ ン との 小 型 乗 用 車(サ ま っ た 。 さ らに1981年1月 ン タ ナ)の 日本 で の ノ ッ ク ダ ウ ン生 産 が 決 に は 英 国 乗 用 車 工 場 の 建 設 も発 表 した 。 一41一 には こ の 計 画 は 、 事 業 化 事 前 調 査 も不 完 全 で あ り、 か つ 人 材 不 足 か ら スペ イ ン で の 巨 額 の 赤 字 、ア ル フ ァ ・ロ メ オ との 合 弁 事 業 や フ ォ ル ク ス ワー ゲ ン 車 の ノ ック ダ ウ ン 生 産 の 失敗 、労働 組 合 の反 対 に よる英 国進 出 失敗 、 さらに米 国 工場 で は、生産 車 種 の選 択 の 失 敗 に よ る業 績 不 振 と い う結 果 に 終 わ っ た 。 ② 海 外 自動 車 メ ー カ ー と の 摩 擦 第2次 オ イ ル シ ョ ッ ク に よ り 日本 の 自動 車 企 業 は 、大 き く成 長 した 。 しか し、当 然 、 副 作 用 も 起 き た 。 す で に飽 和 状 態 に あ っ た 欧 米 の 自動 車 市 場 で は 、 こ の 日本 車 を受 け 入 れ る こ と は 、 従 来 の メ ー カ ー に とっ て は 大 打 撃 で あ っ た 。 ゆ え に 、 欧 米 で は 日本 車 の輸 入 に 対 して 制 限 が 設 け られ た。 フ ラ ン ス で は 、輸 入 量 の3%、 300台 イ タ リア で は 年 間3 に規 制 され た 。 イ ギ リス で は 、 両 国 業 界 間 の話 し合 い の 結 果 、総 需 要 の10% に抑 え られ た 。 米 国 で は 、 政 府 が 、 自動 車 メ ー カ ー に 燃 費 の 改 善 を 求 め 、 規 制 値 に 達 しな けれ ば 課 徴 金 を 取 る とい う燃 費 規 制 を 設 け た 。 こ う して 、 燃 費 を 目本 車 並 に 引 き 上 げ よ う と した。 こ の 結 果 、海 外 の 有 力 企 業 で あ る 、GM、 フ ォ ー ド、 ク ラ イ ス ラ.__..も 主力 製 品 を大 型 車 か ら小 型 車 へ と シ フ トせ ざ る を得 な か っ た 。 2.1980年 代 か ら1990年 代 の バブ ル経 済崩壊 まで (1)バ ブ ル 経 済 下 の 自動 車 産 業 こ の 時 期 、 日本 の 経 済 自体 も好 景 気 を迎 え 始 め る。 この 好 景 気 は 、 円 高 に よ る輸 入 の 好 調 、 ま た 、80年 代 後 半 に 始 ま るい わ ゆ るバ ブ ル 経 済 を 迎 え た こ とに よ る。 こ の 時 期 、 第2次 オ イ ル シ ョ ッ ク の 後 押 し を受 け た 日本 の 自動 車 産 業 は 、 国 際 社 会 へ と進 出 して い く。しか し、こ の 進 出 は 従 来 の海 外 の 企 業 に様 々 な 問 題 を も た ら した 。 海 外 の 市 場 は 、 す で に 飽 和 を 迎 え て お り 日本 車 の 参 入 に よ る需 要 の 喪 失 は 、 海 外 の 自 動 車 メ ー カ ー に 大 き な 損 失 を 招 い た 。 この た め 、 海 外 の 自動 車 メ ー カ ー は レイ オ フ を 行 い 、 欧 米 で は 失 業 者 が 一 気 に 増 加 した 。 各 国 政 府 は 、 こ の 問 題 に対 処 す る た め に 日 本 車 の 輸 入 制 限 を行 う よ うに な っ た 。 日本 の 自動 車 メー カ ー は 、 こ の 事 態 に 対 処 す る た め 自動 車 の海 外 現 地 生 産 を積 極 的 に 行 うよ うに な っ た。 これ に よ り、海 外 で の 失 業 一42一 者 問 題 は 改 善 され た 。 海 外 進 出 に お け る問 題 は 、 これ に留 ま ら な か っ た 。 日本 の 経 常 収 支 は 黒 字 を 計 上 す る よ うに な り、 これ は 、 米 国 の 経 常 赤 字 の 裏 返 しで あ っ た 。1985 年 に プ ラザ 合 意 が 、 結 ば れ こ の 状 態 に 変 化 が も た ら され た 。 これ に よ り、 円高 が 容 認 され る こ と と な り 日本 の 輸 出 産 業 は 、 多 大 な デ メ リ ッ トを 受 け た 。 しか し、 円高 に よ る 好 景 気 が 起 こ り、 国 内 の 需 要 が 増 加 した 。 陰 に あ る の は 、 バ ブ ル 経 済 で あ る。 こ の バ ブ ル 経 済 も ま た 、 プ ラ ザ 合 意 を契 機 とす る 為 替 レー トの 調 整 に よ り内 需 主 導 の 経 済 に 転 換 の結 果 で あ っ た 。 ① プ ラザ合 意 1985年 に 、 ニ ュ ー ヨー ク で 開 催 され たG5(ア ン ス 、 日本 の 五 力 国 蔵 相 会 議)に メ リカ 、 イ ギ リス 、 西 ドイ ツ 、 フ ラ お い て 行 わ れ た 合 意 の こ と。 合 意 内 容 は 、 ・ 為 替 相 場 は 、 対 外 不 均 衡 調 整 の た め の 役 割 を 果 た す 必 要 が あ る こ と。 ・ 主 用 通 貨 の 米 ドル に 対 して 秩 序 あ る 上 昇 が 、 望 ま しい こ と。 ・ 五 力 国 は 、 そ う し た 調 整 を促 進 す る た め に い っ そ う緊 密 に 協 力 す る 用 意 が あ る こ と。 な どで あ っ た 。 こ の 背 景 に は 、1980年 代 初 頭 か ら ア メ リカ の 金 利 が 他 の 主 要 国 に比 して 高 水 準 で あ っ た た め 、 ドル 高 が 続 き ア メ リカ の 経 常 収 支 赤 字 が 、 増 大 す る 一 方 、 日本 や 西 ドイ ツ な どの 同 黒 字 が 増 加 した た め ア メ リカ 国 内 で 保 護 主 義 の 台 頭 が 懸 念 され は じめ た とい う 背 景 が あ る。 この 合 意 の 結 果 、 ドル は 円 や マ ル ク な どに 対 して 下 落傾 向 を 取 りつ づ け た 。 こ の 円高 は 、 日本 の 多 く の 輸 出 産 業 に 影 響 を 与 え た 。 そ れ は 、 も ち ろ ん 自動 車 産 業 も例外 で は、 な かっ た。 ② プ ラ ザ 合 意 の影 響 受 け る 自動 車 産 業 プ ラ ザ 合 意 が 結 ば れ た 直 後 の 日本 自動 車 メ ー カ ー は 、 そ れ ま で の 輸 出 が 減 退 し厳 し い 状 況 に 陥 る 。 しか し、 この 不 況 を 乗 り越 え させ た の は 、 日産 の シ ー マ に始 ま る国 内 の 高 級 車 ブ ー ム で あ る。 この 高 級 車 ブ`..ムは 、 日本 の バ ブ ル 経 済 に よ っ て 支 え られ た も の で あ っ た 。 各 自動 車 メ ー カ ー は 、 こ の 高 級 車 に 始 ま る 国 内 の 多 様 な 自動 車 需 要 に 対 応 す る た め次 々 と資 産 設 備 に 投 資 を 行 っ て 行 っ た 。 これ を支 え た の は 、 バ ブ ル 経 済 に よ る 土 地 の 値 上 が りで あ っ た 。 結 局 プ ラ ザ 合 意 後 も ま た 、 日本 の 自動 車 産 業 は成 長 一43一 を 続 け る こ と に な るc3 ③ 下請 メー カー の国 際化 各 自動 車 メ ー カ ー が 、 国 際 化 す る に つ れ て 下請 メ ー カ ー も海 外 展 開 す る も の が 出 て き た 。 海 外 展 開 に お い て は 、 国 内 展 開 とは 、 違 う要 素 を 考 慮 しな くて は な ら な い 。 こ の と き各 下 請 部 品 メ ー カ ー が 考 え た の は 、 取 引 メ ー カ ー の 現 地 工 場 と の 距 離 、 ま た 、 製 品 の性 質 自体 に つ い て で あ る。 距 離 に つ い て は 、 トヨ タ販 売 方 式 で 触 れ た 理 由 に よ る の で こ こで は 、 後 者 に つ い て 述 べ る 。 下 請 部 品 メ ー カ ー が 考 え た の は 、 以 下 の 点 で あ る。 ・ か さば る 部 品 で あ る か ど うか ・ 。 規模 の 経済性 が大 きい か小 さいか ・ 労 務 費 の ウェ イ トが 大 き い か 小 さ い か ・ 高機 能 でな けれ ばい け ない か ・ 国 産 化 の 比 率 を あ げ な けれ ば い け な い か ど うか 現 地 生 産 しや す い 部 品 の 特 徴 を これ に そ っ て 考 え る とか さば る 部 品 で あ り、 規 模 の 経 済 性 が 小 さ く、 労 務 費 が 安 く、 高機 能 で は な い 部 品 とな る。 この よ うな 部 品 を 製 造 し て い た 系 列 メー カ ー も ま た 、 現 地 生 産 に 次 々 と乗 り出 して 行 っ た 。 3.バ (1)バ ブ ル 経 済 崩 壊 か ら現 在 ま で ブル 経 済 崩 壊 後 の 日本 経 済 と 自動 車 産 業 1990年 代 に お い て 、 あ ま りに も過 剰 な バ ブ ル 経 済 が 発 生 した と考 え た 政 府 は 、バ ブ ル を抑 え よ う と して 引 き 締 め 政 策 を 実 施 した 。 しか し、 これ が 原 因 とな り バ ブ ル 経 済 は 崩 壊 し 日本 経 済 は 、 長 期 の 不 況 を 迎 え る こ と に な る。 この 不 況 の 特 徴 は 、 過 剰 投 資 に よる不 良債 権 の大規模 発 生 で あ った。 ① 縮 小 す る 自動 車 産 業 この 不 況 の 影 響 は 、 自動 車 産 業 に も 当然 見 られ る。 バ ブ ル 経 済 下 で は 、 有 価 証 券 と 不 動 産 の 高 騰 に よ り資 本 調 達 が 容 易 で あ り、 ま た 、 国 内 の 高 級 車 を筆 頭 とす る 乗 用 車 需 要 が 高 ま っ て い た た め 、 日本 の 自動 車 産 業 の 総 花 的 な フ ル ラ イ ン化 が 加 速 して 行 っ た 。 こ の た め 、 自動 車 産 業 に お い て の 過 剰 投 資 は 、 工 場 の 過 剰 な設 置 と販 売 チ ャ ネ ル 一44一 の 過 剰 な 創 設 とい う形 で 現 れ た 。 バ ブ ル 経 済 下 に お い て 、 大 手 自動 車 メ ー カ ー は こ の よ うな 経 営 戦 略 を 取 っ て き た 。 しか し、 バ ブ ル 経 済 が 崩 壊 す る と こ の 経 営 戦 略 を 支 え て い た 国 内 需 要 と有 価 証 券 、 不動 産 の 高 騰 と い う前 提 条 件 が な く な っ て しま っ た 。 そ の た め 、 上 述 の設 備 投 資 に お い て 用 い た 資 本 は 、 不 良債 権 や 有 利 子 負 債 とな り経 営 を 逼 迫 させ た 。 ま た 、 こ の 設 備 投 資 は 、 国 内 の 市 場 が 、 不 況 に よ り縮 小 し始 め る と遊 休 しは じ め 、 そ れ に 伴 い 人 員 も 遊 休 しは じ め る こ と に な っ た 。 この よ うな 巨額 の負 債 と設 備 と人 員 の 遊 休 を い か に効 率 的 に して い く か とい う こ とが 、 経 営 の 焦 点 と な っ た 、 ② 海 外 自動 車 メ ー カVの 1980年 巻 き返 し 打 以 降 の 日本 自動 車 メ ー カ ー の 海 外 進 出 に よ り海 外 の 自動 車 メ,一.カ ー は、 日 本 の 自動 車 メ ー カVの 生 産 技 術 と経 営 方 式 を 学 び 始 め て い た 。 こ の 成 果 が 、 現 れ 始 め た の が 、1990年 代 で あ っ た 。 これ は 、 モ ジ ュ ー ル 生 産 と呼 ば れ る も の で あ る。 これ に よ り、 海 外 の 自動 車 メ ー カ ー は 、 競 争 力 を回 復 させ た 。 ③ モ ジ ュール 生産 日本 の 自動 車 メ ー カ ー が 、 海 外 に進 出 す る以 前 の 海 外 自動 車 メ ー カ ー は 、 ど の部 品 メー カ ー と も取 引 を行 い 、 ま た 、 そ の 関 係 は 、 閉 鎖 的 で 長 期 的 な も の で は な い 水 平 的 な 分 業 関 係 に あ っ た 。 しか し、 日本 の 自動 車 産 業 業 の海 外 進 出 に伴 い こ の 分 業 関係 は 見 直 され る よ うに な っ た 。 特 に 注 目 され た の は 、 「リー ン生 産 方 式 」 と呼 ばれ る 日本 の 自動 車 メ,___.カ ー の 特 徴 で あ る系 列 関係 を 重 視 した 経 営 方 式 で あ る。 海 外 の 自動 車 メ ー カVは 、 こ の 生 産 方 式 を 取 り入 れ る だ け で は な く 、 独 自 の 改 良 を加 え る。 そ れ は 、 部 品 の 供 給 を 自国 内 に1次 サ プ ラ イ ヤ ー が 存 在 しな い た め 、 国 外 の 大 手1次 ー を求 め る とい う もの で あ っ た 。 さ ら に 、 こ の 国 外 の 大 手1次 サ プ ライ ヤ サ プ ライ ヤ ー は 、 下 位 の 部 品 サ プ ラ イ ヤ ー を組 織 化 して 、 自社 に お い て 納 入 部 品 を機 能 化 す る よ うに 組 み 立 て た 後 に 自動 車 メー カ ー に納 入 す る と い う も の で あ る。 これ が 、 モ ジ ュ ー ル 生 産 と呼 ばれ る もの で あ る。 こ の 生 産 方 式 に よ り 自動 車 メー カ ー は 、 部 品 納 入 コ ス トを さ ら に 削 減 す る こ と が で き る。 一 一方 で 、 問題 も発 生 す る。 そ れ は 、 自動 車 メVカ ー の 技 術 が 空 洞 化 、反 対 に 、1 次 サ プ ラ イ ヤ,_._..に 技 術 が 、 集 約 され て しま う とい う も の で あ る。 こ の 生 産 方 式 で は 、 一45一 自動 車 メ.__.カ ー は 納 入 され る部 品 を 組 み 合 わ せ る だ け で 自動 車 を 製 造 で き て しま うか ら で あ る 。 こ の よ うに 、 自動 車 メー カ ー と部 品 メー カ ー の 上 下 関 係 も変 わ り始 め て い る。 ④ 環 境 と情 報 技 術 へ の 対 応 自動 車 の 環 境 へ の 配 慮 は 、 古 くか ら存 在 して い た が 、 近 年 自動 車 排 気 ガ ス へ の 制 限 は さ らに 強 ま りこれ に 対 す る研 究 開 発 費 は 、 一 社 で は ま か な い きれ な く な っ て い る 。 ま た 、 一 方 で 情 報 技 術 へ の 研 究 開 発 費 も莫 大 な も の とな っ て い る。 これ は 、 カ ー ナ ビ ゲ ー シ ョン シ ス テ ム な ど身 近 の もの に 留 ま らず 、 高 速 料 金 の 自動 支 払 シ ス テ ム な ど に も 対 応 した もの で あ る。これ も 、一 社 で は ま か な うの に 不 可 能 な費 用 とな っ て い る。 II.比 較 制 度 分 析 に よ る 日本 の 自動 車 産 業 の 分 析 1970か ら80年 代 の バ ブ ル 崩 壊 以 前 ま で 日本 の 自動 車 産 業 は 大 き な 成 功 の 時;期に あ り、 ア メ リカ の 自動 車 産 業 に 対 して 大 き な 差 を 誇 っ て い た 。 し か し、そ れ が90年 代 バ ブ ル 崩 壊 後 そ の 立 場 は 逆 転 し、 トヨ タ ・本 田 を 除 く 自動 車 会 社 が 外 資 との 提 携 や 、 外 資 に よ る 吸 収 が 行 わ れ る こ と に な っ た 。 そ の 中 で も トヨ タ に つ い で 業 界2位 の 位 置 に あ っ た 日産 のル ノ ー と の 提 携(吸 収)は 象徴 的 な もの で あ った。 こ こ で は そ れ を 比 較 制 度 分 析 の 手 法 か ら、 日本 の 自動 車 産 業 、 特 に 日産 を ケー ス ス タデ ィ._._として 見 て い き た い 。 1.比 較 制度 分析 に よる産業 構造 の 分析 (1)比 較 制 度 分 析 の 基 本 視 点 現実 の経 済 シス テ ムは 、古典 派 経済 学 が主 張す る市場 システ ム万 能 の単 純 な システ ム と は 異 な り、 市 場 と組 織 の そ れ ぞ れ の シ ス テ ム が 絡 み 合 っ た 複 雑 な もの で あ る 。つ ま り、 比 較 制 度 分 析 に お い て は 企 業 や 組 織 は 経 済 シ ス テ ム の 中 の た だ の 点 で は な くそ の 中 に独 自の シ ス テ ム を もっ た 存 在 で あ り、 現 実 の 経 済 シ ス テ ム は 市 場 の 理 論 と多 数 の 組 織 の シ ス テ ム が 絡 ま りあ っ た 複 雑 な シ ス テ ム な の で あ る。 そ して 、 市 場 と組 織 の 一46一 シ ス テ ム の 絡 ま り方 、 ま た そ の 度 合 い な どは そ れ ぞ れ の 国 や 地 域 ま た 時 代 に よ っ て 異 な る シ ス テ ム を 作 り出 す こ とに な る 。 例 え ば 好 景 気 の とき 企 業 は 比 較 的 自 社 に 近 い 企 業 を 合 併 や 系 列 化 とい う形 で 自 らの 組 織 の 一 部 に 取 り込 ん だ り、 逆 に 不 景 気 に な る と、 自社 の 業 績 不 良 の 部 署 を 子 会 社 化 した り、 重 荷 に な っ た 系 列 を破 壊 した りす るの で あ る。 ま た 例 え ば 、 ア メ リカ で は 市 場 シ ス テ ム が 非 常 に 優 位 に 働 い て 組 織 の 系 列 関係 な ど は か な り ドラ イ で あ る が 、 日本 で は 市 場 よ りも む し ろ組 織 の 系 列 的 な 関 係 が 重 要 に な り、 系 列 の 関 係 は 基 本 的 に 非 常 に ウ ェ ッ トで あ る。 こ の よ うに現 実 の 経 済 シ ス テ ム で は 、 古 典 派 経 済 学 の 世 界 とは 異 な り、 様 々 な 経 済 シ ス テ ム が 混 在 す る こ とに な る。 以 下 で は そ の そ れ ぞ れ の 異 な っ た シ ス テ ム が なぜ 発 生 し安 定 した も の と して 定 着 す る の か を 比 較 制 度 分 析 の2つ の 基 本 概 念 か ら見 て い く こ とに す る。 ① 補 完性 なぜ 、1つ の シ ス テ ム 内 で は比 較 的 同 質 な 制 度 が発 展 し、シ ス テ ム 同 士 を比 べ る と そ れ ら は お 互 い 異 質 とい っ て 良 い ほ ど、多 様 性 を 持 っ て い る の か 。 この 鍵 に な る の が 「 補 完 性1で あ る。 1つ の シ ス テ ム の 中 で1つ の 仕 組 み の 割 合 が 増 え る ほ ど、 そ の 仕 組 み を 選 ぶ こ と が 有利 にな る こ とを 「 戦 略 的 補 完 性(strategiccomplementarity)」 が 存 在 して い る とい う。(ナ ッ シ ュ均 衡 と して の 制 度) 他 方 、 制 度 の も う1つ の 補 完 性 と して 、 異 な る 制 度 の社 会 的 適 合 度 は 、 経 済 シ ス テ ム が 直 面 す る 歴 史 的 ・技 術 的 ・経 済 的 環 境 に依 存 す る とい うこ とで あ り、 こ の事 を 「 経 路 依 存 性(pathdependence)」 とい う。 さ ら に 、 制 度 や 仕 組 み の 問 に も補 完 性 は 存 在 す る 。 こ の 異 な る仕 組 み の 間 に 存 在 す る補 完 性 は 「 制 度 的 補 完 性(institutionalcomplementarity)」 とい う。1つ の経済 シ ス テ ム に存 在 す る 多 様 な 制 度 的 仕 組 み は 、 互 い に 制 度 補 完 の 関係 に あ る か ら こそ 、 そ の 経 済 シ ス テ ム の 強 靭 さ を 強 め て い る の で あ る。 ② 限 定 合 理 性 と適 応 的 進 化 古 典 派 や 新 古 典 派 が 仮 定 す る合 理 的 な 人 間 像 と異 な り、 「 複 雑 形 シ ス テ ム(complex system)」 と して の 現 実 の 経 済 活 動 に お い て は 、人 間 は合 理 的 存 在 で あ りた い と思 う も 一47一 の の 、不 十 分 な 情 報 と、不 完 全 な 能 力 しか 持 た な い 「 限 定 合 理 的(boundedlyrational)」 な 存 在 で しか な い0 こ の よ うな 観 点 か ら眺 め る と 、 人 間 行 動 は 経 験 に 基 づ い た 「 型 に は ま っ た や り方 (ruleofthumb)1を 作 り出 し、直 面 す る 状 況 そ れ ぞ れ の 文 脈 に応L"て 適 切 なや り方 を 選 択 す る とい っ た 、 帰 納 的 意 思 決 定 に 近 い 意 思 決 定 に 基 づ い て い る よ うに 思 わ れ る。 社 会 慣 習 ・組 織 ・法 制 度 な どは こ の 意 思 決 定 を 助 け る と い っ た 側 面 を 持 っ て い る。 こ の よ うに 経 済 シ ス テ ム を 複 雑 系 シ ス テ ム 、 人 間 を 限 定合 理 的 な 存 在 と見 る視 点 か らは 、 社 会 制 度 こそ 人 間 が 複雑 な 環 境 に 対 処 す る た め に 必 然 的 に生 ま れ た 仕 組 み と考 え る こ と が で き る。 よ っ て 社 会 制 度 と は 、 環 境 や 社 会 の 変 化 に 応 じて 新 しい 仕 組 み が 発 見 され 、 よ り望 ま しい仕 組 み が 残 る と い う 「 適 応 的 進 化(adaptiveevolution)」 の プ ロセ ス に よ っ て 生 ま れ て き た と考 え られ る。 (2)企 業 内 コー デ ィネ ー シ ョン ① 資源 配 分 メカ ニ ズ ム と企 業 内 コ ー デ ィネ ー シ ョ ン 経 済 活 動 を営 ん で い る ど の よ うな 社 会 で も、 資 源 配 分 の 問 題 に 直 面 して い る 。 社 会 の 発 展 と と も に 分 業 が 行 わ れ る よ うに な る と、 資 源 配 分 に か か わ る 情 報 は 社 会 の 中 に 分 散 して 存 在 す る よ うに な り、 人 々 は 異 な る情 報 に 基 づ い て意 思 決 定 しな け れ ば な ら な い 。 こ の た め 、 社 会 的 に 望 ま しい 資 源 配 分 を 達 成 す る に は どの よ うに 情 報 を 共 有 又 は 分 散 す れ ば い い か とい う問 題 を コ ー デ ィネ ー シ ョン とい う。 現 在 の 経 済 活 動 は 大 き な 部 分 が 巨 大 企 業 に よ っ て 占 め られ て い る こ と か ら、 資 源 配 分 に 与 え る影 響 は 価 格 メ カ ニ ズ ム よ りむ しろ 、 企 業 内 コ.__.デ ィネー シ ョンの 方が大 き い と考 え られ る。 ② 企 業 内 コ ー デ ィネ ー シ ョン の様 々 な タ イ プ 今 す べ て の 業 務 部 門 の 業 務 に外 部 性 を 及 ぼ す よ うな 不 確 実 性 を シ ス テ ム ・シ ョ ッ ク。 各 業 務 部 門 に発 生 し、 そ れ ぞれ の 業 務 レベ ル に の み 影 響 を 与 え る不 確 実 性 を個 別 シ ョ ック とい う こ と にす る。 企 業 にお い て 経 営 部 門 の 果 た す 役 割 は 、 各 部 門 が これ らの シ ョ ッ ク に 関 す る 情 報 の うち 、 どれ を用 い て どの よ うな 業 務 運 営 を 行 え ば 最 適 な 企 業 活 動 達 成 され るか を 判 断 一48一 し、 実 行 す る こ とで あ る. 以 下 で は 様 々 な 情 報 シ ス テ ム の タ イ プ を 歴 史 的 解 釈 の も と説 明 して い く。 i)古 典 的 ヒ エ ラ ル キ ー(classicalhierarchy) 最 も 単 純 な 情 報 シ ス テ ム で あ る。 これ は す べ て の 情 報 は経 営 部 門 が 握 り、 あ ら ゆ る 判 断 を 行 うも の で あ る。 企 業 組 織 は こ の 形 態 か ら始 ま っ た と考 え られ る。 五)分 権 的 ヒ エ ラ ル キ ー(decentralizedhierarchy) 資 本 主 義 の発 達 と教 育 の 普 及 に よ っ て 、 ヒエ ラル キ ー の 下 層 の 部 分 で 情 報 処 理 能 力 が 増 大 す る こ と に よ っ て 、 現 場 の 労 働 者 の 知 的 能 力 を利 用 す る こ と に な る。 この シ ス テ ム で は 労 働 者 が 対 応 す る 状 況 は 、 現 場 の 個 別 環 境(個 人)に 生 じた 状 況 に 限 定 され て い る。 こ の 情 報 シ ス テ ム は 第2次 世 界 大 戦 以 前 に ア メ リ カ で 発 展 し た 、 テ イ ラ ー ・シ ス テ ム に 対 応 して い る。 111)情 報 同 化 シ ス テ ム(assimilatedinformation.system) 古 典 的 ヒ エ ラ ル キ ー か ら の も う1つ の 興 味 深 い 進 化 は 、 第2次 大 戦 中 日本 に お い て 発 展 した この シ ス テ ム で あ る。 対 戦 中 の 労 働 者 不 足 か ら異 常 事 態 に 対 して 現 場 で で き る 限 り 共 同 し て 対 処 に あ た る こ と に な り 、 ブ ル,_...・カ ラ ー と ホ ワ イ ト ・カ ラ ー の 曖 昧 化 も こ の 影 響 と 考 え ら れ る 。 こ の シ ス テ ム で は シ ス テ ム ・シ ョ ッ ク に の み 対 応 す る こ とに な る。 こ の よ うな シ ス テ ム で は 労 働 者 に は企 業 特 殊 的 な 能 力 が つ く こ と に な る。 N)水 平 的 ヒ エ ラ ル キ ー(horizontalhierarchy) こ の シ ス テ ム は 日本 企 業 が 情 報 同 化 シ ス テ ム を 発 展 さ せ 労 働 者 が 個 別 シ ョ ッ ク も シ ス テ ム ・シ ョ ッ ク も と も に 対 応 す る シ ス テ ム で あ る 。 こ こ で は シ ス テ ム ・シ ョ ッ ク の 情 報 は 共 有 化 され て い る。 v)情 報 分 散 化 シ ス テ ム(decentralizedinformationsystem) この シ ス テ ム は ア メ リカ 企 業 が 日本 企 業 か らの 脅 威 に対 して と っ た シ ス テ ム で あ り、 各 業 務 部 門 は そ れ ぞ れ の 個 別 ・シ ョ ッ ク に 加 え 、 各 々 の 視 点 か ら シ ス テ ム ・シ ョ ッ ク に も 対 応 す る こ と に な る。 vi)情 報 異 化 シ ス テ ム(differentiatedinformationsystem) 理 論 的 に は 情 報 同 化 シ ス テ ム の 対 極 に あ る も の と し て 、 各 部 門 が シ ス テ ム ・シ ョ ッ ク と い う同 じ シ ョ ッ ク を 観 察 す る の だ が 、 そ れ ぞ れ の 部 門 で 異 な る 誤 差 が 生 じ 、 結 果 一49一 的 に 各 部 門 で の シ ス テ ム ・シ ョ ッ ク の 観 測 値 が 異 な る シ ス テ ム で あ る 。 ③情 報効 率性 の 比較 分析 上 記 の モ デ ル は 歴 史 的 に 関 係 性 が あ り、 さ ら に各 々 の シ ス テ ム が 発 展 した 地 域 に よ っ て 深 い 関 係 性 が あ る。 そ の 関 係 を示 し た の が 〈 図 表2-1>で あ る。 ま た 、 以 上 の モ デ ル にお い て 、 単 位 あ た りの 生 産 を よ り低 い期 待 費 用 で 実 現 で き る 情 報 シ ス テ ム を よ り情 報 効 率 的(informationa■yefficient)で あ る とい うこ と に す る。 そ の た め企 業 の 経 営 部 門 は 企 業 内 の 情 報 シ ス テ ム を 、 代 替 的 な情 報 シ ス テ ム の 中 か ら 最 も情 報 効 率 的 な もの を 採 用 す る こ と に な る 。 しか し、 上 述 の 情 報 シ ス テ ム の 情 報 効 率 性 は 、 様 々 な パ ラ メ ー ター に 依 存 して い る の で 、 どん な 場 合 で も 単 一 の 情 報 シ ス テ ム が 他 に 比 べ て 優 位 す る こ と は な い 。 そ れ で は どの よ うな とき に ど の よ うな 情 報 シ ス テ ム が 情 報 効 率 的 に な る の で あ ろ うか 。 そ の 結 果 を 示 し た の が 〈 図 表2-2>で あ る。 まず 個別 シ ョ ックが極 め て大 きい比 重 を占 める ケー スで は 、個別 シ ョ ックのみ に基 づ い て 各 部 門 が 業 務 を 遂 行 す る分 権 的 ヒエ ラル キ ー が 部 門 間 の 補 完 性 の 度 合 い に か か わ らず 情 報 効 率 的 で あ る。 こ れ に 対 し て 、 シ ス テ ム ・シ ョ ッ ク の 比 重 が 大 き くな っ て くる と、 部 門 同 士 が 技 術 的 に補 完 関 係 に あ る か 競 合 関 係 に あ る か で 異 な っ た 情 報 シ ス テ ムが情 報 効率 的 にな る。 部 門 間 の 補 完 性 が 高 い 領 域 で は 、 部 門 間 の コー デ ィネ ー シ ョン が よ り重 要 に な る の で 、 共 通 情 報 に 基 づ い た2つ の 情 報 シ ス テ ム が 情 報 効 率 的 な シ ス テ ム と して 現 れ て く る。 情 報 同 化 シ ス テ ム と水 平 的 ヒエ ラル キ ー で あ る。 逆 に 部 門 間 の 競 合 性 が 補 完 性 を 上 回 る 領 域 で は 、 差 異 化 され た 情 報 に 基 づ い た2つ の 情 報 シ ス テ ム が 情 報 効 率 的 で あ る 。 す な わ ち 、 情 報 異 化 シ ス テ ム と情 報 分 散 化 シ ス テ ム で あ る。 〈 図 表2-1情 報 シ ス テ ム の 歴 史 的 ・地 域 的 発 展 〉 一 ・ 一 一 ぐ 器二 二 ∴:灘 三lll (日本 型) 一50一 〈 図 表2-2各 情 報 シ ステ ムの情 報効 率性 〉 シ ス テ ム ・シ ョ ッ ク の 比 重 大 く一 一-→ レ個 別 シ ョ ッ ク の 比 重 大 ニ コー ア イ ネー シ ョ ンが重要 情 報 同化 システ ム 水 平 的 ヒエ ラ ル キ ー 情 報 異 化 シ ステ ム 情 報 分散 化 シス テ ム 分 権 的 ヒエ ラ ル キ ー 資源競合 性の解決 分 権 的 ヒエ ラ ル キ ー が重要 2.比 較 制 度 分 析(企 (1)70-80年 業 内 コー デ ィネ..__.シ ョン の視 点)に よ る 自動 車 産 業 の 分 析 代 の 自動 車 産 業 そ れ 以 前 の 少 数 車 種 の 大 量 生 産 か ら、70年 代 以 降 急 速 な 製 品 の 多 様 化 そ して ニ ー ズ の 細 分 化 が 起 こ っ た 。 こ の た め 多 様 化 した 需 要 と供 給 の ミ ス マ ッチ を 以 下 に 回 避 しつ つ 消 費 者 を待 た せ る こ と な く供 給 を す み や か に 行 うか 、 つ ま りい か に 在 庫 を 少 な くか つ 早 く納 品 す る リス ク の 少 な い 生 産 様 式 を 確 立 す る か が 自動 車 メ ー カ ー に と っ て 大 き な 問題 に な っ た の で あ る。 こ の 様 な 課 題 に 対 応 す る に は 、 デ ィ ー ラ ー と メ ー カ ー 、 メ ー カ ー 内 の 各 部 門 、 メ ー カ.一.と 下 請 け 企 業 間 の 緊 密 な コー デ ィ ネ ー シ ョ ン に よ っ て 各 部 門 間 の 情 報 共 有 や 在 庫 コ ス トの 削 減 が 必 要 に な っ た の で あ る 。 つ ま り、 自動 車 産 業 に お い て は 水 平 的 ヒ エ ラ ル キ ー こそ が 、 最 も情 報 効 率 的 な 情 報 シ ス テ ム と な る の で あ る。 当 時 トヨ タ に 代 表 され る 日本 の 自動 車 メ ー カ ー で は 、1つ の ライ ンで 多種 多様 な 製 品 を フ レ キ シ ブ ル か つ 効 率 的 に 作 る た め の カ ンバ ン 方 式 、 ジ ャ ス ト ・イ ン ・タ イ ム 方 式(JIT方 式)な どの 部 品 供 給 シ ス テ ム が 導 入 され た 。 これ ら は 「リ._ン 生 産 方 式 」、 つ ま り贅 肉 の な い 生 産 方 式 と呼 ばれ 、 日本 の 自動 車 産 業 の 特 徴 とい わ れ て い る。 こ の 元 に な る の が メ ー カ ー と部 品 メ ー カ ー との 綿 密 な 垂 直 的 関 係 で あ る 。 つ ま り 日本 企 業 に お い て 中 心 的 な 水 平 的 ヒエ ラル キ ー とい う情 報 シ ス テ ム が.この70-80年 代 の 自動 車 産 業 を 取 り巻 く環 境 に ぴ っ た り と当 て は ま り、 大 き な 成 功 を収 め た と考 え られ る 。 -51一 これ に 対 し ア メ リカ の 自動 車 産 業 の 情 報 シ ス テ ム は ア メ リカ 企 業 に お い て 中 心 的 に 発 達 した 情 報 分 散 化 シ ス テ ム で あ っ た 。 こ の た め部 門 間 の 関 係 は非 常 に 薄 く ど の 部 門 も上 層 部 か ら の命 令 に 従 うだ け で 自 ら問 題 に 対 応 す る とい う事 が 非 常 に難 し く、 そ の た め そ こ に非 常 に 多 く の コ ス トが 生 じ 日本 の 自動 車 産 業 に 対 し大 き な 遅 れ を とっ た の であ る。 (2)90年 代 以 降 の 自動 車 産 業 しか し90年 代 に 入 っ て 国 際 的 な 自動 車 産 業 の 再 編 、 よ り一 層 の 競 争 の 激 化 、コ ス ト の よ り一 層 の 削 減 の 必 要 が 起 こ る 中 で 状 況 は 変 わ っ て く る 。 ア メ リカ の 自動 車 業 界 は 情 報 シ ス テ ム の 情 報 分 散 化 シ ス テ ム か ら水 平 的 ヒエ ラ ル キ ー へ の 変 化 ・JITシ ス テ ム の 導 入 そ して徹 底 した 市 場 理 論 に よ る非 常 に ドライ な 系 列 関 係 に よ っ て 徹 底 的 な コ ス トの 削 減 を 行 う こ と で 、 非 常 に 大 き な 成 功 を収 め て い る。 これ に 対 し系 列 関係 が 非 常 に ウ ェ ッ トな 日本 の 自動 車 産 業 の な か で も比 較 的 ドラ イ で 市 場 的 な 関 係 を も っ て い る トヨ タ 自動 車 は こ の 激 動 の90年 代 も 世 界 の 自動 車 産 業 の 中 で 確 固 と した 地 位 を 維 持 して い る。 しか し、 日産 に お い て は バ ブ ル 景 気 の 影 響 で 表 面 化 しな か っ た が な ほ どの い わ ゆ る1ぬ 、系 列会 社 とは過剰 る ま 湯 的 関係 」 を構 築 し非 常 に ウs .ッ トな 関係 で あ っ た。 に も か か わ らず 、 自社 内 に お い て は 売 れ る 車 と 関係 な くエ ン ジ ニ ア の 満 足 の い く車 を 開 発 す る とい う開 発 部 門 と販 売 部 門 の 分 離 が 起 こ っ て い たc極 端 な 言 い 方 を す れ ば 、 バ ブ ル 景 気 に 油 断 し、 ぬ る ま 湯 的 関 係 の 中 で 消 費 者 か ら離 れ た 自分 た ち の 満 足 だ け を 考 え た 車 を 開 発 ・生 産 して い た こ とに な る。 こ の つ け が バ ブ ル 崩 壊 後 顕 著 な も の に な っ て 日産 を 襲 うこ と に な る の で あ る。 つ ま り、 業 績 の 悪 化 ・過 剰 な 設 備 投 資 な ど、 様 々 な 課 題 が 目に 見 え る 形 で 迫 っ て き た の で あ る。 日産 は 当初 、 堤 オ ー ナ ー を 中 心 と して 独 自の 会 社 立 て 直 しを 図 っ た が 、 結 局 旧 来 の 体 制 を 打 破 し えず 、 そ の 経 営 立 て 直 しは ル ノー 、 つ ま り外 資 の 手 を 借 り ざ る え な い 状 況 とな っ た の で あ る。 一52一 1皿.財 務 諸 表 分 析 1.鳥 瞼 分析 (1)日 ①B/Sの B/Sの 産 自動 車 分析 合 計 額 は1996年3月 か ら2000年3月 ま で に100。0か ら92.4に 減 少 して い る。 これ は 、 連 結 貸 借 対 照 表 の 資 本 の 部 に お け る 連 結 剰 余 金 の 大 幅 な マ イ ナ ス が あ る か らだ と思 わ れ る。 そ れ も 、 連 結 損 益 計 算 書 を 見 る と一 目瞭 然 で あ り、1998年 度 ・ 1999年 度 と2期 連 続 して 赤 字 を 計 上 して い る。 そ れ ゆ え 、 当 期 利 益 を加 算 して 計 算 さ れ る連 結 剰 余 金 も 大 幅 な 落 ち込 み を 示 して い る の で あ る 。 で は 、 ま ず 資 産 の 部 か ら見 て み る。 流 動 資 産 と固 定 資 産 の 比 率 は ほ とん ど横 ば い で 推 移 して い る 。 しか し、 流 動 資 産 の 中 で は 、 現 金 ・預 金 の 大 幅 な 増 加 が 目 立つ の に 対 し、 有 価 証 券 あ る い は 棚 卸 資 産 とい っ た 項 目は 減 少 して い る。 ま た 、 固 定 資 産 を み て も 、 償 却 対 象 有 形 固 定 資 産 と い っ た 項 目 も減 少 して い る。 こ の こ と は 、 日産 の リバ イ バ ル ・プ ラ ン を 如 実 に 示 して い る の で は な い か と考 え られ る。 つ ま り、 不 要 な 資 産 、 そ れ は 特 に 償 却 対 象 有 形 固 定 資 産 だ が 、 そ れ を処 分 して い る の で は な い か 、 と考 え ら れ る の で あ る。 次 に 、 負 債 の 部 を 見 て み る。 流 動 負 債 は 趨 勢 的 に 見 る と減 少 して い る の だ が 、 固 定 負 債 は 増 加 して い る。 社 債 等 は そ こ ま で劇 的 に変 化 して い な い の だ が 、 そ の 他 の 固 定 負 債 が 大 き く増 加 して い る 。 ま た 、流 動 負 債 と固 定 負 債 の 比 率 も1999年3月 ぼ2:1く ら い の 割 合 だ っ た の が 、2000年3,月 ま た 、資 本 の 部 で は 、1999年3,月 まで はほ に は 急 接 近 して き て い る。 と2000年3月 の 問 で 資 本 金 ・資 本 準 備 金 が 大 き く 増 加 して い るが これ は ル ノ ー の 資 金 提 供 に よ る 増 資 を 行 っ た か らで あ る。 ま た 、 最 初 に も述 べ た よ うに 、 連 結 剰 余 金 の 大 幅 な 減 少 も見 られ る。 ②P/Lの 分析 まず 、 売 上 高 と売 上 原 価 の 関 係 で あ る が 、 こ の5年 間 、 構 成 比 を 見 て も ほ とん ど変 わ っ て い な い 。 そ の 結 果 と して 、 売 上 総 利 益 の 売 上 高 に 対 す る構 成 比 も25%前 定 して い る。 ま た 、 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 も23%前 後 で安 後 とい うこ とで 、 営 業 利 益 の 構 成 比 は ほ とん ど変 わ っ て い な い 。 しか し 、 営 業 外 項 目 の 区 分 で は 、 営 業 外 収 益 ・営 業 外 費 用 と も に減 少 して い るが 、 営 業 外 収 益 の減 少 の 割 合 が よ り大 き い の で 、 経 常 利 益 も 一53一 減 少 傾 向 に あ る。 そ して 、 特 別 項 目の 区 分 で は 、 先 ほ どのB/Sの と こ ろ で も述 べ た よ うに 、 資 産 処 分 に 関 す る項 目が 大 き く変 化 して い る。 資 産 処 分 益 は そ こ ま で 大 き く 変 化 して い な い が 、 資 産 処 分 損 あ るい は そ の他 の特 別 損 失 の 大 幅 な 増 加 が あ り、 結 果 と して 特 別 損 失 全 体 が 増 加 し、 結 局 当期 利 益 に 影 響 を 与 え て い る。 資 産 処 分 損 が 計 上 され て い る か らに は資 産 を処 分 した は ず で あ り、 これ は や は り、 リバ イ バ ル ・プ ラ ン と関 連 付 け られ る は ず で あ る。 (2)ト ヨ タ 自動 車 ①B/Sの 分析 B/Sの 合 計 額 は1996年3月 か ら2000年3月 ま で に100.0か ら145 .20に 増 加 して い る 。 連 結 貸 借 対 照 表 で み る と、 どの 項 目 も 伸 び て い る の だ が 、 流 動 資 産 ・固 定 負 債 が相 対 的 に 大 き く伸 び て お り、固 定 資 産 が 相 対 的 に 見 る と伸 び が 小 さい こ とが わ か る。 ま ず 、 資 産 の 部 に 目を や る と、 流 動 資 産 と固 定 資 産 の 比 率 は ほ とん ど変 わ っ て い な い 。 そ して 、 流 動 資 産 の 中 で も有 価 証 券 の 趨 勢 比559.49%と い う伸 び が 目に つ く。 金 額 的 に も か な りの 部 分 を 占 め て い る項 目で あ る。 ま た 、 そ れ とは 逆 に 、 現 金 ・預 金 が 86.16と 貸 借 対 照 表 の 伸 び に反 して 、減 少 して い る。受 取 手 形 ・売 掛 金:も増 加 して い る も の の 、 貸 借 対 照 表 の 伸 び に 比 べ る と増 加 の 幅 が 小 さい 。 次 に 、 固 定 資 産 ・投 資 そ の 他 の 資 産 を見 る と、 ま ず 建 設 仮 勘 定 の 伸 び の 大 き さ に気 づ く。 つ ま り、 い ま だ に新 し い 建 物 を建 設 中 で あ る とい うこ とで あ る。 ま た 、 そ の 他 の 投 資 ・資 産 が793 .55に 大 幅 に 増 加 して い る が 、 これ は 税 効 果 会 計 が 採 用 され て 、 繰 延 税 金 資 産 が 計 上 され て い る こ とに よ っ て い る。 一方 、 負 債 の 部 に 目 を転 じ る と、 流 動 負 債 ・固 定 負 債 の 比 率 も あ ま り変 わ っ て い な い 。 流 動 負 債 の 中 で は 、 支 払 手 形 ・買 掛 金 の 伸 び が 目立 つ 。 これ は原 材 料 等 の 購i入に 充 て られ た も の と思 わ れ 、 これ が 増 加 して い る こ とは 順 調 に 生 産 が行 わ れ て い る証 で も あ る。 さ ら に 、 短 期 借 入 金 ・未 払 金 な どが 増 加 して い る反 面 、 法 人 税 充 当 金 ・そ の 他 の 流 動 負 債 が 大 き く減 少 し て い る。 固 定 負 債 に お い て は 、 長 期 借 入 金 が 貸 借 対 照 表 の 伸 び に 比 べ る と伸 び が 小 さい 。 ま た 、 そ の 他 の 固 定 負 債 の 増 加 も先 ほ ど の そ の他 の 投 資 ・資 産 と 同様 に税 効 果 会 計 が 採 用 され て 繰 延 税 金 負 債 が 計 上 され て い る か らで あ る。 一54一 最 後 に 、 資 本 の部 で は 、 連 結 剰 余 金 が 順 調 な 伸 び を示 して お り、 資 本 金:・資 本 準 備 金:はほ ぼ 横 ば い で あ るc ②P/Lの 分析 ま ず 、 売 上 高 が5年 間 で 約1.2倍 に な っ て い る の に 対 して 、 売 上 原 価 は1.1倍 び に 留 ま っ た 結 果 、 売 上 総 利 益 は 趨 勢 比174.16に 勢 比161.63と な っ た が 、 販 売 費 ・一 般 管 理 費 も趨 売 上 高 を 上 回 って 伸 び て い る 。 しか し、 営 業 利 益 は 、2倍 強 に な って い る 。構 成 比 で 見 て も、最 近4年 間 は 売 上 に 対 して6%前 を 見 る と、資 産 処 分 益 が 趨 勢 比588.02と 後 で あ る。 さ ら に 、営 業 外 収 益 大 き く伸 び て い る が 、 これ は も っ ぱ ら有 価 証 券 売 却 益 で あ る。 ま た 、 営 業 外 費 用 の 区 分 に お い て も 、資 産 処 分 損 が556.83に い る が 、 資 産 処 分 損 が 大 部 分 を 占 め て い る。 そ して 、 当期 利 益 は 、1998年 っ た が 、1999年 (3)マ ①B/Sの の伸 なっ て に一回 下 が に は ま た 持 ち 直 して い る 。 ツダ 分析 連 結 貸 借 対 照 表 の 合 計 は100.0か ら107.41に 微 増 して い る 。 大 ま か に 見 る と、 流 動 負 債 の 伸 び が 大 き く、 流 動 資 産 ・固 定 負 債 が 逆 に 減 少 して い る。 資 本 合 計 も大 幅 に 減 少 して い る。 資 産 の 部 か ら見 て み よ う。 流 動 資 産 ・固 定 資 産 の比 率 は 、1999年 度 にお いて 、固 定 資 産 が 逆 転 した 。 ま ず 、 流 動 資 産 に つ い て だ が 、 こ こ で は 、 現 金:・預 金:と棚 卸 資 産 及 び そ の 他 の 流 動 資 産 が 大 き く増 加 して い る。 こ こ で も 、 そ の 他 の 流 動 資 産 の増 加 に税 効 果 会 計 に よ る繰 延 税 金 資 産 の 計 上 が 一 役 買 っ て い る。 そ の 反 面 、 受 取 手 形 ・売 掛 金 は ほ ぼ 半 減 、 有 価 証 券 に い た っ て は約1/3に 見 る と 、 土 地 が209.76と ほ ぼ2倍 な っ てい る。 また 、 固定資 産 につ い て に な っ て い る。 ま た 、 無 形 固 定 資 産 が金 額 べ 一 ス で は そ こ ま で 大 き く な い も の の 、 趨 勢 比2332.50に な っ て い る。 ま た 、 税 効 果 会 計 の 影 響 か ら そ の 他 の投 資 ・資 産 も大 き く伸 び て い る。 そ の 反 面 、 投 資 有 価 証 券 が 約 半 減 し て い る。 さ ら に 、 為 替 調 整 勘 定 が 約4倍 に な っ て お り、 国 際 取 引 が 盛 ん で あ る とい う こ と も い え よ う。 次 に 、負 債 の 部 を 見 て み よ う。流 動 負 債 ・固 定 負 債 の 比 率 は約3:1で 一55一 推 移 して い る。 しか し、 流 動 負 債 が 趨 勢 比 ベ ー ス で 増 加 して い る の に 対 して 、 固 定 負 債 は 減 少 傾 向 に 歯 止 め が か か り、よ うや く増 加 に転 じ始 め た と こ ろ で あ る。流 動 負 債 の 内 訳 を 見 る と、 全 体 的 に 流 動 負 債 の 伸 び に 比 例 して 伸 び て い る の だ が 、 そ の 中 で も 目 につ くの は 、 未 払 金 ・未 払 費 用 ・そ の 他 の流 動 負 債 で あ る。 一 方 、 固 定 負 債 で は 、 長 期 借 入 金 の 大 幅 な増 加 と社 債 の 大 幅 な 減 少 とい う現 象 が 見 られ る。 長 期 借 入 金 が 増 加 して い る こ とか ら、設 備 投 資 に 資 金 が 運 用 され た の で は な い か と考 え る こ と が で き 、そ の 結 果 と して 、 資 産 の部 に お け る 土 地 の 増 加 が 引 き起 こ され て い る と見 る こ とが で き る 。 ま た 、 そ の 他 の 固 定 負 債 も増 加 して い る。 最 後 に 資 本 の 部 を 見 て み る 。 資 本 金 ・資 本 準 備 金 は 変 わ っ て い な い が 、 連 結 剰 余 金 は 大 幅 に 減 少 して い る 。 これ は 、 連 結 子 会 社 ・持 分 法 適 用 会 社 の 増 加 に 伴 う連 結 剰 余 金 の 減 少 が 影 響 して い る。 ②P/Lの 分析 売 上 高 と売 上 原 価 の 関 係 を 見 る と、 売 上 高 は1.2倍 に な っ て い る の に対 して 、 売 上 原 価 は ほ ぼ 一 定 で あ る。 これ に よ り、 売 上 総 利 益 は 大 幅 に 増 加 して い る の だ が 、 そ の 一 方 で 販 売 費 ・一 般 管 理 費 も大 幅 に 増 加 して お り 、 結 果 と して 営 業 利 益 は あ ま り大 き な伸 び は 示 して い な い 。 営 業 外 収 益 の 区 分 で は 、 資 産 処 分 益 が 激 減 して い る。 ま た 、 営 業 外 費 用 の 区 分 で は 、 支 払 利 息 ・割 引 料 が 減 少 して い る。 さ ら に 、 特 別 損 益 項 目の 区分 で は 、 特 別 利 益 に お け る 資 産 処 分 益 あ る い は 特 別 損 失 に お け る 資 産 処 分 損 ・評 価 損 とい っ た 項 目が 大 幅 に 増 加 して い る。 これ らの 、 資 産 処 分 損 益 の 大 半 は 、 固 定 資 産 売 却 損 益 と有 価 証 券 売 却 損 益 で あ る。1999年 度 は そ れ らが 顕 著 に 表 れ て い る 。 そ の結 果 と して 、 貸 借 対 照 表 に お い て 有 価 証 券 ・投 資 有 価 証 券 が 大 幅 に 減 少 して い た の で あ る。 そ して 当 期 利 益 は 、1997年 は あ る が 、 利 益 の 額 は1998年 ま で の赤 字 を 脱 却 し、1998・1999年 に 比 べ て1999年 一56一 は 減 少 して い る。 と2年 連 続 黒 字 で (4)本 ①B/Sの B/Sの 田技 研 工 業 分析 合 計 額 は 、5年 間 で100.0か ら139.31に 流 動 資 産 ・固 定 資 産 ・流 動 負債 は ほ ぼB/Sの 債 はB/Sの 増 加 して い る。 一概 観 して み る と、 伸 び に 比 例 して 伸 び て い る が 、 固 定 負 伸 び に 反 して 減 少 して い る。 ま た 、 資 本 の部 は 、B/Sの 伸 び を上 回 っ て 伸 び て い る。 まず 、資 産 の部 で あ る が 、流 動 資 産 ・固 定 資 産 は ほ とん ど差 が な か っ た の だ が 、2000 年3,月 に お い て 流 動 資 産 が 固 定 資 産 を逆 転 して い る。 流 動 資 産 は5年 間 で 約1.5倍 に な っ て い る。 そ の 内訳 を 見 て み る と、 現 金 ・預 金 は ほ ぼ 比 例 して 伸 び て い る が 、 受 取 手 形 ・売 掛 金 あ るい は 棚 卸 資 産 は 流 動 資 産 の 伸 び ほ ど伸 び て い な い 。 そ れ に 比 べ て 、 5年 間 で 約2倍 に な っ て い る の が そ の 他 の 流 動 資 産 で あ る。 そ の 他 の 流 動 資 産 に は 、 繰 延 税 金 資 産 も含 ま れ て い る も の の 、 そ れ を 差 し引 い て も そ の 伸 び は 顕 著 で あ る。 一 方 の 固 定 資 産 で あ る が 、 これ は5年 間 で 約1。3倍 で あ る。 内 訳 を 見 て も、 そ こ ま で 突 出 して 伸 び て い る も の も 見 当 た らな い が 、 強 い て 言 え ば 、 投 資 そ の 他 の 資 産 が 目立 っ て 伸 び て い る程 度 で あ る。 な お 、2000年3月 に お け るそ の 他 の 投 資 資 産 に は 税 効 果 会 計 適 用 に よ る繰 延 税 金 資 産 が含 ま れ て い る。 次 に 、 負 債 の 部 を み る。 流 動 負 債 は5年 間 増 加 し、 趨 勢 比 が145.2に な っ て い る一 方 、 固 定 負 債 は急 激 に 減 少 して い る 。 流 動 負 債 の 内 訳 をみ る と、 支 払 手 形 ・買 掛 金 あ る い は 短 期 借 入 金 は ほ ぼ 流 動 負 債 の 伸 び と一 致 して 伸 び て い る。 しか し、 未 払 金 ・未 払 費 用 は 少 し大 き な 伸 び を 示 し て い る し、 そ の 他 の 流 動 負 債 は 流 動 負 債 の 伸 び に 比 べ る と大 幅 に減 少 して い る。 他 方 、 固 定 負 債 の 内 訳 を 見 る と、 社 債 ・転 換 社 債 の 大 幅 な 減 少 ・そ の 他 固 定 負 債 の 減 少 、 さ ら に は 長 期 借 入 金 の 増 加 も 少 な く 、 結 果 と して 、 固 定 負 債 が 大 幅 に 減 少 して い る。 最 後 に 、 資 本 の 部 を 見 る と、 資 本 金 ・資 本 準 備 金 は 変 わ っ て お らず 、 そ の 他 の剰 余 金 が 趨 勢 比257。56と 約2.5倍 に膨 れ 上 が っ て い る。 これ は 、毎 期 順 調 に利 益 が 生 み 出 され て い る とい う こ との 一 つ の 表 れ で あ る と もい え る。 ②P/Lの 分析 売 上 高 が5年 間 で 趨 勢 比143.43、 売 上 原 価 が135.92と 一57一 い うこ とで 、 とも に伸 び て い る こ とか ら、 順 調 に 経 営 規 模 を 拡 大 して い る こ とが うか が え る。 しか し、 最 近5年 で 言 え ば 、 ピー ク は1998年 聞 度 で あ る。 販 売 費 ・一 般 管 理 費 も 、 売 上 高 とほ ぼ 同 じ趨 勢 比 で 推 移 して い る。 そ の 結 果 、 売 上 総 利 益 あ る い は営 業 利 益 は 、1998年 度 が ピー ク で 1999年 度 は若 干 減 少 して い る。 営 業 外 収 益 の 区 分 で は 、 受 取 利 息 ・割 引料 及 び そ の 他 営 業 外 収 益 が と も に 増 加 し、 営 業 外 収 益 が3倍 近 く増 加 して い る。 これ に 対 して 、 営 業 外 費 用 の 区分 で は 、 支 払 利 息 ・割 引 料 は ほ ぼ4割 減 、 そ の 他 営 業 外 費 用 も微 増 とい う こ とで 、 営 業 外 費 用 全 体 が2割 強 の 減 少 とな っ て い る。 そ して 、 経 常 利 益 も、1998 年 度 が ピー ク で1999年 ク で1999年 度 は 若 干 減 少 して い る。 最 後 に 、 当期 利 益 も1998年 度 が ピー 度 は 少 し減 少 した もの の そ れ で も趨 勢 比370 .64と い う大 幅 な増 加 を 見 せ てい る。 2.経 営指標 分析 (1)収 益性 の分析 収 益 性 の 分 析 指 標 と して は 、 総 資 本 営 業 利 益 率 と株 主 資 本 利 益 率(ROE)を 用 いた。 総 資 本 営 業 利 益 率=営 業 利 益 ÷ 総 資 本 ×100%、 株 主 資 本 利 益 率=当 期 利 益 ÷株 主 資 本 ×100%で 度 は数字 が落 ちて あ る。 ま ず 、 総 資 本 営 業 利 益 率 だ が 、4社 い る。 業 界 の 平 均 値 で み て も1996年 3.04%で あ る。 日産 は1.59%か あ る1996年 度 の2.63%と と も に1999年 度 を ピー ク に3年 ら 五.26%へ と約20%減 連続 で減 少 し 、1999年 度は で あ り、最 近5年 間 の ピー ク で 比 較 す る と半 分 弱 に落 ち込 ん で い る。 ま た 、マ ツ ダ は 大 幅 に 落 ち て い る。 こ れ は 営 業 利 益 が 約1/3に な っ た こ と に 起 因 して い る。そ の 一 方 で 、本 田 は最 近5年 間 で 常 に トップ で あ り、1999年 度 に お い て も総 資 本 営 業 利 益 率 は 、本 田 技 研 工 業 が 一 番 よ く、2番 手 の トヨ タ の2倍 近 い 数 字 で あ る。 日産 や マ ツ ダ は業 界 平 均 と比 較 して も か な り低 い 数 字 で あ る。 さ らに 細 か く分 析 す る た め 、 総 資 本 営 業 利 益 率 を総 資 本 回 転 率(=売 X100%)と 売 上 高 営 業 利 益 率(=営 業 利 益 ÷ 売 上 高X100%)に 分 解 して み る 本 回 転 率 は 、 本 田 と マ ツ ダ が1を 超 え て お り、 日産 と トヨ タが1を 界 平 均 は 減 少 気 味 で あ り1999年 トヨ タ は1999年 度 は1.07で 。総資 下 回 っ て い る。 業 あ る。本 田 、マ ツ ダ は ほ ぼ 安 定 して お り、 度 に お い て 下 降 して い る。日産 も1999年 一58一 上 高 ÷総 資 本 度 は前年 を下 回 った もの の 、 最 近5年 間 で み る と投 資 の 効 率 性 が 若 干 改 善 され て い る こ とが うか が え る。 一 方 、 売 上 高 営 業 利 益 率 は 、本 田 ・ トヨ タが 高 い 水 準 に あ り、 日産 ・マ ツ ダ は 低 い 水 準 で あ る。 日産 は1998年 度 に お い て い っ た ん 数 字 を上 げ た が1999年 度 で は 、ま た 下 が っ て い る。 同 じ こ とは マ ツ ダ に も 言 え て 、こ ち らの 場 合 は 日産 よ り も下 げ 幅 が 大 き い 。本 田 も1998 年 度 か ら1999年 度 へ の 数 字 の 下 げ 幅 が 大 き い 。 トヨ タ で も1999年 が 、前 年 よ りマ イ ナ ス0.06ポ 度 は下が っ てい る イ ン トと ほ ぼ 現 状 維 持 で あ る。 結 果 と して 、 トヨ タ に 次 ぐ資 本 規 模 を誇 りな が ら、 総 資 本 の 小 さい マ ツ ダ と同 じ よ うな 売 上 高 営 業 利 益 率 で あ り、 マ ツ ダ ほ ど総 資 本 回 転 率 が 高 く な い た め 、 日産 は総 資 本 営 業 利 益 率 が 低 い の で あ る。 次 に 、 株 主 資 本 利 益 率(ROE:ReturnofEquity)を 1999年 度 は 前 年 の4.28%か ら一6.09%に 見 て み る 。 業 界 全 体 で み る と、 大 き く減 少 し て い る 。 これ は 、 日産 の 大 幅 な 赤 字 が 響 い て い る も の と思 わ れ る。 企 業 ご とに 見 て み る と 、 日産 は 大 き く 下 降 して お り、 トヨ タ は上 昇 ・下 降 の 連 続 、マ ツ ダ は 最 近5年 間 上 昇 傾 向 に あ り、本 田 は1999年 度 に 数 値 を20%弱 減 ら して い る 。 これ よ り、 マ ツ ダ がROEの 善 して い る。1997年 観 点 で い え ば 、 大 き く改 度 ま で は 当期 利 益 が マ イ ナ ス で あ っ た た め 、ROEが ス で あ っ た が 、 当期 利 益 が プ ラ ス に転 じた1998年 ず っ と々 イ ナ 度 ・1999年 度 とROEが10%を 超え て い る。 ま た 、 トヨ タ ・本 田 は 順 調 に 利 益 を 上 げ て い るが 、 そ れ 以 上 に 株 主 資 本 、 そ の 中 で も剰 余 金 が 増 え て い るた め 、ROEが 上 が っ た り下 が っ た り して い る。 そ して 、 日 産 は 、1999年 度 に お い て 、 大 幅 な 赤 字 を計 上 した た め 、ROEの 数値 が大 幅 にマイ ナ ス とな っ て い る。 しか し、 日産 の リバ イ バ ル ・プ ラ ン に よ る不 要 な 資 産 の 処 分 、 す な わ ち今 ま で 総 資 本 営 業 利 益 率 あ る い はROEを に 処 分 して い る結 果 と して の1999年 下 げ る 一 つ の 要 因 とな っ て い た もの を 一 気 度 の 大 幅 な 赤 字 計 上 が 、資 産 処 分 に よ る 総 資 本 圧 縮 そ して そ れ に 伴 う総 資 本 営 業 利 益 率 の 上 昇 、 あ る い はROEの 上 昇 につ なが るの かが 焦 点 と言 え よ う。 (2)効 率性 の分 析 効 率 性 の 分 析 で は 、 固 定 資 産 回 転 率 に 注 目す る。 固 定 資 産 回 転 率 と は 、 売 上 高 ÷ 固 定 資 産 で 求 め られ る 指 標 で あ り、 生 産 に利 用 され る こ と に よ っ て 固 定 資 産 が どれ だ け 売 上 高 の 獲 得 に 貢 献 した か を示 す 指 標 で あ る。 逆 に い え ば 、 無 駄 な設 備 投 資 が 行 わ れ -59一 て い れ ば 、 設 備 は 使 用 され ず 、 売 上 高 の 獲 得 に 貢 献 し な い た め 、 固 定 資 産 へ の 設 備 投 資 の 効 率 性 も示 され る こ と に な る。 ま ず 、 全 体 につ い て み る と、1996年 約8割 度 の2.30を 最 高 に1999年 度 に は1 .83に な り、 に な っ て い る。 相 対 的 に資 産 の 額 が 大 き い 日産 ・ トヨ タ に 関 して 言 え ば 固 定 資 産 回 転 率 は 数 字 が 悪 く な っ て お り、 相 対 的 に 資 産 の 額 が 小 さい マ ツ ダ ・本 田 は 数 字 が よ く な っ て い る。 各 企 業 に つ い て み る と、 トヨ タ は 数 字 が 下 が っ て い る傾 向 に あ る。 マ ツ ダ は 、1998年 度 に い っ た ん落 ち 込 ん だ が 、1999年 度 は 回 復 の 兆 し を 見せ て い る。 本 田 は 、5年 間 に わ た っ て 上 昇 傾 向 で あ る 。 そ して 、 日産 は リバ イ バ ル ・プ ラ ン の成 果 と位 置 付 け て もい い か も しれ な い が 、1997年 は数 字 に 開 き が あ る。1999年 度 は1998年 度 ま で の3年 間 とそ れ 以 降 の2年 間で 度 に 比 べ て 数 字 は 下 が っ た とは い え 、1997 年 度 ま で に 比 べ る と依 然 と して 高 い と言 え る。 ま た 、 日産 は1998年 度 ・1999年 度 に お い て 、 固 定 資 産 回 転 率 が トヨ タ を 上 回 っ て お り、 固 定 資 産 の 効 率 性 は 改 善 され て い る と言 え よ う。 (3)安 全性 の分 析 安 全 性 の 分 析 に ま ず 用 い る指 標 は 、流 動 比 率(=流 動 資 産 ÷流 動 負 債 ×100%)で あ る。 簡 単 に 言 え ば 、 流 動 資 産 と流 動 負 債 の ど ち らが 大 き い か とい うこ と を表 す 指 標 で あ る。 す な わ ち 、 決 算 日よ り1年 以 内 に 入 金 す る金 額 と1年 以 内 に 支 払 わ な けれ ば な らな い 金 額 と を 比 較 して い る の で あ る。す る と、流 動 比 率 が100%を 超 え て い る と、流 動 資 産 の 方 が 流 動 負 債 よ り も大 き い こ と に な る。 こ の 指 標 で短 期 的 支 払 能 力 の 有 無 が わ か る の で あ る 。業 界 平 均 で は 、1999年 度 に 前 年 の117 .8%か ら144.8%と 大 き く伸 び て い る。 各 企 業 を 見 て も 、 マ ツ ダ 以 外 の3社 は 流 動 比 率 が 伸 び て い る 。 トヨ タ は1年 ご と に 数 値 が 上 下 して お り、1999年 度 は ア ップ して い る。マ ツ ダ は1995年 に減 少 しつ づ け 、1999年 度 に は78.56%と 度 を ピー ク 業 界 平 均 の約 半 分 に ま で 落 ち 込 ん で い る 。 こ の こ とか らマ ツ ダ は 資 金 繰 りが 厳 しい と言 うこ とが 言 え る。 ホ ン ダ は 、100%を 越え る 水 準 で 安 定 して お り、1999年 度 は 若 干 ア ップ して い る。 そ して 、 日産 は1998年 度ま で 減 少 しつ づ け て い た が 、1999年 度 は一 気 に78 .70%か 伸ば ら94.75%と 数 字 を約2割 して い る。 これ は 、 日産 の 財 務 的 不 安 定 性 が 改 善 され た とい う こ と で あ る が バ ル=プ 、 リバ イ ラ ン に よ る 固 定 資 産 の 売 却 ・処 分 等 に よ る流 動 資 産 の 増 加 とい う一 面 が 垣 間 一60一 見 えてい る。 次 に 、 自 己 資 本 比 率(=自 己 資 本 ÷ 総 資 本X100%)を 用 い て 分 析 す る。 自 己 資 本 比 率 の 値 が 大 き い ほ ど資 金 の調 達 が 返 済 の 必 要 の な い 資 金 で 行 わ れ て い る こ と を示 し て い る の で 、 財 務 的 に 安 全 とい うこ と に な る。 す な わ ち 、 自 己 資 本 と表 裏 の 関係 に あ る 他 人 資 本 が 多 い ほ ど、 将 来 に お い て 資 金 が 社 外 に流 出 す る こ と に な り、 財 務 的 に 安 全 で な い の で あ る。 自 己 資 本 比 率 の 業 界 平 均 は 大 体50%前 後 を 推 移 して お り、 ゆ るや か な が ら も上 昇 しつ づ け て い る 。 今 回 、 分 析 の 対 象 と した4社 て い る 。 そ の 中 で も、 トヨタ ・ホ ン ダ は と も に40%前 は全 て業界 平 均 を下 回 っ 後 を 推 移 して お り、 決 して 財 務 的 に不 安 定 とい うわ け で は な い 。 しか し な が ら、日産 ・マ ツ ダ は20%を マ ツ ダ に 関 して は前 年 の25.55%か ら16.72%へ 下 回 っ て お り、 と大 き く減 少 して い る。 こ の2社 につ い て は 、財 務 的 に か な り安 全 で な い とい う こ とが い え る だ ろ う。 ま た 、 固 定 比 率(=固 定 資産 ÷ 自 己 資 本 ×100%)に つ い て 見 て み る。 固 定 資 産 は 投 資 回 収 に 時 間 が か か る た め 、 固 定 資 産 に 対 して 投 資 を 行 う際 に は 、 返 済 の 必 要 の な い 資 金(自 己資 本)で 行 うこ と が 望 ま しい 。 従 っ て 固 定 比 率 は 、 固 定 資 産 へ の投 資 が 返 済 の 必 要 の な い 自 己 資 本 で 行 わ れ て い る か ど うか の 指 標 と な る。 自動 車 製 造 業 は 大 規 模 な 設 備 が 必 要 とな る た め 、 一 般 に 固 定 比 率 が 高 い と言 わ れ る。 そ れ を 示 す か の よ う に 、業 界 平 均 の 固 定 比 率 は1998年 112.3%と 度 ま で は120%前 後 で 推 移 して い た が 、1999年 度 は か な り減 少 して い る 。 固 定 比 率 を 各 企 業 に つ い て 見 て み る と 、 こ こ で も トヨ タ ・ホ ン ダ とい う グル ー プ と 日産 ・マ ツ ダ とい うグ ル ー プ に 分 け る こ とが で き る。 固 1 定 比 率 が 一 番 安 定 して い る の は トヨタ で125%前 の158.62%か ら1999年 年 度 の192.88%か 年 度 は 過 去5年 度 に は123.73%へ ら1999年 度 と大 幅 に減 少 して い る 。一 方 、マ ツ ダ は1998 度 の301.68%へ 間 で 最 悪 の360.58%に 後 で あ る。 ま た 、 ホ ン ダ は1995年 の 大 幅 な 悪 化 が 見 られ る。 日産 も 、1999 ま で 落 ち 込 ん で い る。 マ ツ ダ 、 日産 と も に言 え る こ と だ が 、 これ は 固 定 資 産 の 額 が あ ま り変 化 して い な い の に 、 自 己 資 本 の 額 が 前 年 の6割(マ ツ ダ)、 あ る い は7割(日 産)に 落 ち込 ん で い る こ とに 原 因 が あ り、 そ れ を つ き つ め て い く と、 マ ツ ダ は 連 結 剰 余 金 の 大 幅 な 減 少 、 日産 は 大 幅 な 赤 字 計 上 に よ る と言 え るだ ろ う。 そ して 、 こ の 固 定 比 率 と よ く似 た 指 標 に 固 定 長 期 適 合 率(=固 固 定 負 債}×100%)が 定 資 産 ÷{自 己 資 本+ あ る。 この 指 標 は 、 固 定 比 率 の 限 界 を 補 う指 標 で あ る 。 換 言 す れ ば 、 固 定 比 率 の 計 算 で は 、 分 母 に 自 己資 本 を 持 っ て き て 、 固 定 資 産 が 自 己 資 本 に よ 一61一 っ て 調 達 され て い る か ど うか とい うの で あ っ た の に 対 し、固 定 長 期 適 合 率 の 計 算 で は 、 分 母 に(自 己資 本+固 定 負 債)を 持 っ て く る こ と に よ っ て 、 固 定 資 産 へ の 投 資 が 返 済 の 必 要 の な い 資 金(自 己 資 本)あ る い は 返 済 が 長 期 間 に わ た っ て 行 わ れ る 固 定 負 債(長 期 資 金)に よ っ て 行 わ れ て い るか ど うか を 見 る こ と に な る の で あ る。 ま ず 業 界 全 体 を 見 る と、1995年 度 か ら1998年 に82.5%に 度 に か け て は90%前 後 で あ っ た が 、1999年 度 には一 気 ま で 下 が っ て い る。 つ ま り、 業 界 全 体 と して は 財 務 の 安 全 性 の 方 向 に 向 か っ て い る 。 各 企 業 につ い て 見 て み る 。 ト ヨタ は1995年 横 ば い で あ り、1999年 度 に は80%を 度 か ら1999年 度 ま で ほ とん ど 切 っ て い る。 ま た 、 ホ ン ダ も1997年 度 にい った ん 悪 化 した も の め 、 そ の 後 は2年 続 け て 改 善 の 方 向 に 向 か っ て い る。 マ ツ ダ は 、1995 年 度 以 降 悪 化 の 一 途 を た どっ て お り、1999年 度 の121.55%は1995年 1.4倍 に も な っ て い る。 そ れ と は 対 照 的 に 日産 は 、1997年 度 の90.66%の 度 に は127 .66%で に1998年 度 ・1999年 度 と順 調 に改 善 して き て い る。1999年 度 に は100%を 一般 に 、固 定 長 期 適 合 率 は80%く 約 あっ たの 切 っ て い る。 らい が 好 ま しい 水 準 と言 わ れ て お り、100%を 超 え て い る 場 合 、 短 期 資 金 が 固 定 資 産 へ の 投 資 に 使 わ れ て い る こ とに な る の で 財 務 的 な バ ラ ン ス が 崩 れ て い る と言 わ れ る。 こ の 観 点 で 言 う と、 トヨ タ は か な り好 ま しい 水 準 に あ り、 ホ ン ダ と 日産 は ま ず まず 財 務 的 バ ラ ン ス が 取 れ て お り、 マ ツ ダ は財 務 的 バ ラ ン ス が 大 き く崩 れ て い る とい うこ と が 言 え よ う。 最 後 に 、 イ ン タ レス ト ・カ バ レ ッジ ・レ シオ(={営 +手 形 割 引 料})と 業 利 益+受 取 利 息}÷{支 払 利 息 い う指 標 に つ い て 見 る。 イ ン タ レス ト ・カ バ レ ッ ジ ・レ シ オ は企 業 の利 息 支 払 能 力 が わ か る指 標 で あ り、 イ ン タ レス ト ・カ バ レ ッジ ・レシ オ の 数 値 が 大 き け れ ば 大 き い ほ ど企 業 の 利 息 支 払 能 力 は 高 くて 良 い とい うこ とに な り、 逆 に1を 割 っ て い る と企 業 の 利 息 支 払 能 力 に 問 題 が あ る とい う こ とに な る。 イ ン タ レ ス ト ・カ バ レ ッ ジ ・レシ オ は ホ ン ダ が1995年 度 か ら上 昇 しつ づ け 、1999年 度 に は23.10に っ て い る。 ま た 、 トヨ タ も1997年 度 の23 .63が ピー ク とは い え 、1999年 度 に お い て も 17.77と 高 い 水 準 を保 っ て い る。この2社 対 照 的 に 、 日産 は1997年 は 十 分 な 利 息 支 払 能 力 を 持 っ て い る と言 え る。 度 に お い て 大 き く落 ち込 券 、1998年 方 向 に は 向 か っ て はい る もの の 、1996年 度 の1.96に 度 ま で は 、 改 善 しつ づ け て い た が 、1999年 2.55か と約4割 に な っ て い る。こ の2社 度 ・1999年 度 と改 善 の 比 較 す る とま だ ま だ 低 い 。 ま た 、 マ ツ ダ も1998年 ら1.Olへ まで な 度 におい て一 気 に前年 の は か ろ う じて1は 超 えて い る もの の 、 利 息 支 払 能 力 に 若 干 不 安 が 残 る とい う点 で 、 財 務 的 に 不 安 定 で あ る 。 一62一 3.ま とめ 以 上 の よ うに 、 財 務 諸 表 の 鳥 瞼 分 析 及 び 経 営 指 標 分 析 を行 っ て き た 。 や は り、 トヨ タ とホ ン ダ が 収 益 性 ・安 全 性 の 面 で 良 い 水 準 を 保 っ て い る 。 一 方 、 日産 とマ ツ ダ は少 し劣 っ て い る。 今 回 、 日産 の 再 編 を テ,_.マに み る とい う こ とで あ っ た が 、1999年 度に お け る大 幅 な 資 産 処 分 、 ま た そ れ に 伴 う大 幅 な 赤 字 計 上 とい っ た リバ イ バ ル ・プ ラ ン の 成 否 は2000年 度 の財 務 諸 表 に 大 き く反 映 す る こ とだ ろ う。 しか し、経 営 指 標 の と こ ろ で も い くつ か 触 れ た よ うに 、 す で に リバ イ バ ル ・プ ラ ン の 成 果 とい っ て も い い 事 象 が 起 こ っ て い る。 リバ イ バ ル ・プ ラ ン は今 の とこ ろ順 調 に 進 ん で い る と言 わ れ て い る 。 来 年 あ る い は 再 来 年 に1999年 度 の 財 務 諸 表 を 見 た と き に 、 こ の 資 産 処 分 ・赤 字 計 上 が タ ー ニ ン グ ・ポ イ ン トに な っ て い る か ど うか が 今 後 の 焦 点 と言 え る。 ま た 、 リバ イ バ ル ・プ ラ ン に よ っ て 来 年 度(2000年 度)の 財 務 諸 表 が ど の よ うに な っ て い く の か を 注 目 した い 。 一63一 0 a O m m Om N 0 e h N 專詰 00 N N N 蕊舘 導 $ お 0 Orn 0 N m O m d ., 0 ㌍ 0 .. 頬N .一+ O m N 旨 0 Om 頬O N N m b ., 鷺 0 N 0噸 ., 8 專 N ti b薯め 霧 O m ., 守 dO .y 0 お0rn 一 ヨ衷 00 鵠 ゼ N 脚 0 m 0 0 雪 曽 需 ti N m 魯 s 8ti 等 0 800 震 N 3 0 m m 6 N Om m 胤 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敗 は ま ず 、 消 費 者 の ニ ー ズ に 対 し て鈍 感 だ っ た こ と に あ る。 こ れ は 、 良 い 製 品 を作 れ ば 売 れ るは ず とい う思 考 に よ る も の で あ る 、 しか しな が らそ こ に は 「ど う 良 い の か 」 とい う疑 問 が 当然 生 じる。 彼 らの 考 え る 良 い 車 とい うの は 、 技 術 的 に優 れ た 車 で あ り、 消 費 者 の 求 め て い る ニ ー ズ に 的 確 に 答 え て い る か ど うか とい う事 は 「 良 い 」 車 の 条 件 で は な か っ た の で あ る。 そ の 顕 著 な 例 が 、98年 国 内 販 売 のRV(レ ジャ ー 用 車)ブ ・ 一 ム に 対 す る 乗 り遅 れ で あ り、 小 型 車 市 場 へ の 参 入 の 遅 れ で あ っ た 。 しか も こ う した 考 え か ら彼 らの コ ス ト意 識 は き わ め て 低 か っ た の で あ る。 そ して 、 北 米 事 業 の 赤 字 で あ っ た 。 しか しな が ら こ の 北 米 事 業 の 赤 字 は 、 近 年 の 米 国 経 済 の 、 大 幅 な 成 長 に よ っ て 、 改 善 され 現 在 で は 黒 字 、 そ れ も ドル 箱 とい え る ほ ど に な っ て い る 。だ が 、日本 市 場 の 低 迷 の 中 で 、日産 は販 売 を 北 米 市 場 に 傾 け つ つ あ り、 米 国 経 済 の 先 行 き不 安 感 が 増 す な か で こ う した 動 き は諸 刃 の 刃 に な りか ね な い 。だ が 、 米 国 市 場 の 好 調 の 波 に 乗 ら な けれ ば 、 日産 の 経 営 は い つ ま で も低 迷 しつ づ け て しま う こ と も事 実 で あ り、 日産 と して は危 な い 綱 渡 りを続 け な け れ ば な ら な い の で あ る。 ま た 、 自動 車1台 あ た りの利 益 率 の 問 題 も あ る。 自動 車1台 で 比 較 す る と、 米 ゼ ネ ラ ル ・モ ー タ ー ズ や トヨ タ 自動 車 が11か 日産 は約5万 あ た りの 税 引 き前 利 益 ら18万 円なの に対 し 円 と半 分 以 下 で あ る 。 こ れ は 、 ブ ラ ン ドイ メー ジ の 問 題 と密 接 に か か わ っ て お り、 ブ ラ ン ドイ メVジ の 低 さが こ う した 低 利 益 を余 儀 な く させ る要 因 と な っ て 一73一 い る。 さ ら に 、 経 営 方 針 が 、 稚 拙 で あ っ た こ と も大 き な 要 因 で あ る。 国 内 販 売 が 頭 打 ち に な っ て き て い る の に も か か わ らず 、 トヨ タ追 随 型 の 経 営 を続 け 車 種 を減 ら さず に 開 発 費 を注 ぎ込 ん で き た の で あ る。す な わ ち 、今 現 在 の 自分 た ち の 状 況 を正 確 に 把 握 し 「 今 ど うあ るべ き か 」 と い う こ と を 考 え る代 わ りに 彼 ら は 、 「ど うあ りた い か 」 を優 先 して しま っ た の で あ る。 「 官 僚 主 義 」 の 蔓 延(部 る)こ 品会社 、販 売 会社 が 「 天 下 り先 」 と し て位 置 付 け られ て い う した 商 品 開 発 力 の 低 下 、 低 収 益 性 、 意 思 決 定 の 遅 さ とい っ た 要 因 が 日産 の経 営 を 蝕 ん で い っ た 。そ して98年 に は2兆5千 億 円 の 負 債 を抱 え る と こ ろ ま で い っ て し ま うの で あ る。, 3・NRP(日 (1)リ 産 リバ イ バ ル ・プ ラ ン) バ イ バ ル ・プ ラ ン 日産 の 進 路 を 考 え 分 析 す る 為 に は 、 ま ず 日産 が 何 を 目的 と して 行 動 す る の か を想 定 しな くて は な らな い 。 現 時 点 で 日産 が た ど る の は 、 カ ル ロ ス ゴ ー ン 氏 の リバ イ バ ル ・ プ ラ ン で あ る こ とは 自明 な の で まず リバ イ バ ル ・プ ラ ン の 詳 細 を述 べ る。 リバ イ バ ル ・プ ラ ン で は 過 去 の 日産 の 業 績 不 振 の原 因 を① 利 益 追 求 の 不 徹 底 ② 顧 客 指 向 性 の 不 足 ③ 機 能 、 地 域 、 職 位 横 断 型 業 務 の 不 足 ④ 危 機 意 識 の 欠 如 ⑤ 共 有 ビ ジ ョン や 共 通 の 長 期 計 画 の 欠 如 と して位 置 付 け た 。 つ ま り、 製 品 が 悪 くて 業 績 不 振 が 起 こ っ た の で は な く 単 に俗 に 商 売 っ 気 と い わ れ る物 が な か っ た の で あ る と した 。 こ う した 状 況 を改 善 す る 為 に リバ イ バ ル ・プ ラ ン は 国 際 的 な 認 知 と海 外 展 開 ・世 界 最 先 端 の 生 産 技 術 ・特 定 分 野 で の 世 界 最 高 レベ ル の 先 進 技 術 ・ル ノー と の 提 携 ・優 秀 な 人 材 を 掲 げ た 。 そ して 「 利 益 あ る成 長 」 を 目標 と し、 活 動 は 新 商 品 の 投 入 ・自動 車 関 連 事 業 の展 開 ・ブ ラ ン ドア イ デ ン テ ィテ ィ の確 立 と強 化 ・リー ドタ イ ム の 短 縮 と さ れ た。 具 体 的 に リー ドタ イ ム の 短 縮 は 車 両 、 パ ワ ー トレイ ン の 開 発 期 間 ・受 注 か ら納 車 ま で の 期 間 ・新 車 発 売 時 期 の 地 域 間 格 差 な どに か か る 時 間 を減 らす とい うも の で あ る 。 購 買 戦 略 と して は コ ス トを3年 間 で20%減 一74一 らす の が 目標 と され た 。 そ の為 の 手 段 は 部 品 、 素 材 の集 中購 買 化 ・グ ロ,._.バ ル 購 買 戦 略 に サ ー ビ ス を含 め る ・サ プ ラ イ ヤ ー 数 の 削 減(具 体 的 に は2002年 ま で に現 行 の 約 半 数 で あ る600に す る)・ 競 争 力 の あ る グ ロー バ ル サ プ ラ ー ヤ ー との パ ー トナ ー シ ップ ・「 仕 様 削 減 と標 準 化 」 へ の 挑 戦 が あ げ ら れ る。 そ して グ ロー バ ル 生 産 に 関 して は 最 適 生 産 効 率 ・最 適 コ ス トの 達 成 が 目標 と さ れ 、 そ の た め に 車 両 組 立 ・ユ ニ ッ ト生 産 能 力 の 適 正 化 が 行 わ れ る。 具 体 的 に は 現 在 の 稼 働 率53%を2002年 (2)販 ま で に77%ま で 伸 ば す こ とで あ る。 売 費 お よび 一 般 管 理 費 の 分 野 これ は 、 ブ ラ ン ドパ ワー の 向 上 に よ る イ ンセ ン テ ィブ の 削 減 、 グ ロー バ ル 化 に よ る 広 告 費 の 削 減 、 販 売 網 の ス リム 化 、 固 定 費 の 削 減 を 目指 す 。 販 売 網 の ス リム 化 の た め に は 具 体 的 に は ① 国 内 販 売 網 の 再 編(子 会 社 デ ィ ー ラ ー 数 の20%削 10%削 減 、 営 業 時 間 の延 長 、 ビ ジ ネ ス セ ン タ ー の設 置=バ 減 ・営 業 所 数 の ッ ク オ フ ィ ス の 統 合)② 北 米 リー ジ ョナ ル 組 織 の ス リム 化(リ ー ジ ョナ ル オ フ ィ ス の ス リ ム化)③ 欧 州 デ ィ ー ラ ー 網 の 再 編(ル ノ ー との 提 携 に よ る 共 通 ハ ブ お よび バ ッ クオ フ ィ ス の 設 置)④ ・Eビ ジ ネ ス 分 野 で の カ ー ポ イ ン トとの 提 携 が 考 え られ て い る。 (3)財 務 コ ス ト分 野 財 務 コ ス ト削 減 の 為 に 、 グ ロー バ ル レベ ル で の 財 務 業 務 の 集 中 化(グ ロ,_.バル 財 務 管 理1リ ス ク マ ネ ー ジ メ ン トの 実 現 、 グ ロ ー バ ル レベ ル で の 会 計 、 資 金 、 キ ャ ッシ ュ管 理 の 構築)、 戦 略 的 な 株 式 保 有 の 取 りや め 、 不 動 産 、有 価 証 券 お よ び 自動 車 関 連 以 外 の 資 産 の 売 却 、30%の (4)研 在 庫 削 減 、 ル ノ ー との 提 携 が 考 え られ て い る。 ・ 究開発 目標 は 研 究 開 発 能 力 の 有 効 活 用 で そ の た め に 、 グ ロ ー バ ル レ ベ ル で の 組 織 の 集 中 化 、 サ プ ラ イ ヤ ー と 共 同 で コ ス ト削 減 活 動 の 推 進("Nissan333"プ ナ.___(サ プ ラ イ ヤ ー 、 購 買 、 開 発)、3年 中 近 東/ア フ リ カ))、 間,3つ の 地 域(ア ロ グ ラ ム:3つ のパ ー ト ジ ア 、 米 州 、 ヨー ロ ッ パ/ コア テ ク ノ ロ ジ ー へ の 資 源 の 集 中 、 ル ノー と の 提 携 が 考 え ら れ て い る。 一75一 (5)組 織分 野 目標 は 地 域 別 組 織 か ら グ ロ ー バ ル 組 織 へ の 変 遷 で あ り、 具 体 的 な 活 動 は 世 界 本 社 の 設 立(全 体 戦 略 、 企 画 、全 体 管 理 、 ブ ラ ン ドマ ネ ー ジ メ ン ト)・ グ ロー バ ル レベ ル で の機 能 別 管 理(開 発 、財 務 、 製 造 シ ステ ム 、 購 買 、 人 事)・ 機 能 横 断 生 徒 収 益 志 向 実 現 の 為 プ ロ グ ラ ム ・ダ イ レ ク タ ー を任 命 ・実 績 重 視 型 評 価 制 度:ボ ョン 制 度 を2000年 (6)人 、 ス トッ ク オ プ シ に 実 施 ・実 績 重 視 型 昇 進 制 度 な どで あ る。 員整理 99年 度 で148,000人(新 人)削 (7)必 ーナス 減 し 、127,000人 連 結 基 準 に よ る)の に す る 。(グ 従 業 員 を2002年 ま でに 、14%(21,000 ロ ー バ ル レベ ル) 達 目標 2000年 度 に黒字 化 2002年 度 に 営 業 利 益4 .5% 販 売 金 融 を 除 い た 有 利 子 負 債 を2002年 に は99年 の 半 分 にす る 以 上 が リバ イ バ ル ・プ ラ ン で あ り、 日産 は こ の 方 針 に 従 っ て 動 く もの と考 え られ る 。 4.考 え られ る未 来 ・考 え られ な い 未 来 3で 述 べ た 日産 の リバ イ バ ル ・プ ラ ン を踏 ま え 、 日産 の 未 来 像 を 推 測 して み た い。 そ して そ れ らの 起 こ る確 率 を 考 え て み た い 。 しか し、 詳 細 な確 率 とい う も の は 出 せ な い の で 、 そ の事 態 が 起 こ る確 率 が 他 の 事 態 が 起 こ る確 率 よ り大 き い か 小 さ い か とい っ た 程 度 の 確 率 分 析 に な っ て し ま う。 (1)ル ノ ー との 提 携 ま ず 最 も 重 要 な こ とは 、 ル ノー と の 提 携 関係 が ど うな っ て ゆ くか とい う こ とで あ る 。 つ ま り、 企 業 風 土 の 違 う2社 が 上 手 くや っ て い け る か とい うこ と で あ る 。 これ は 、 ル ノー 自 体 が 、80年 代 に 赤 字 が 続 く経 営 不 振 に 陥 っ て お り、 そ こか ら立 ち 直 っ た 。 ル ノ 一76一 一 と 日産 で は 「 両 者 は 規 模 も同 じ程 度 で な ん とな く気 が 合 い そ う」(三菱 自動 車 首 脳) 、 日産 を支 配 し よ う と した ダ イ ム ラー ク ラ イ ス ラ ー よ り、 従 業 員 の 意 識 も違 う、 とい う こ と か ら上 手 くい き そ うで あ る 。 しか も 、 ル ノー と の 提 携 に よ っ て 、 実 際 に は 利 益 な どは い ま だ にマ イ ナ ス が続 い て お り、 売 上 高 自体 も2期 前3期 前 よ り下 が っ て い る に も 関 わ らず 株 価 自体 は 順 調 に上 が っ て き て お り、市 場 が 日産 は 立 ち直 る と考 え て い る、 こ こで ル ノー との 提 携 関 係 を壊 せ ば 、 市 場 は 急 落 す る こ と に な る だ ろ う。 しか も、 ル ノー か らの 資 金 も引 き 上 げ られ る 。 従 っ て 、 日産 が 自社 を つ ぶ し た い 、 あ るい は ほ か の 提 携 先 を 見 つ け な い 限 り、 提 携 関係 は 続 く と考 え られ る だ ろ う。 しか も 実 際 は 、 ル ノ憎 を捨 て て 他 の 提 携 先 と組 む の で は 結 局 同 じ こ とに な っ て しま う。 よ っ て 、提 携 関 ソ 係 は 、 日産 が 完 全 に独 立 で き る だ け の 体 力 を 作 る ま で 、100%続 足 と して 、ル ノ,_.は6050億 円 を 出 資 し 日産 の 株 式 の36.8%を く と考 え られ る。(補 取 得 し筆 頭 株 主 で あ る 事 も付 け加 え て お く) (2)問 題 点 の改 善 は出来 るの か 2で 述 べ た よ うに 日産 の 問 題 点 は 大 き く分 け れ ば 商 品 開 発 力 の 低 下 、 低 収 益 性 、 意 思 決 定 の 遅 さ、 官 僚 主 義 、 コ ス ト意 識 の低 さ、 で あ っ た 。 ① 商 品開発 力 ま ず 、 商 品 開 発 力 す な わ ち 以 下 に 消 費 者 ニ ー ズ に こ た え た 製 品 を 作 れ る か とい う点 に つ い て で あ る 。 現 在 の 消 費 者 の ニ ー ズ は グ ロー バ ル な レベ ル で 環 境 保 護 意 識 が 高 ま っ て い る こ と を受 け 、 大 き くfク リー ン な 車 」 に 傾 い て い る。 当 然 完 全 な ク リー ン は 達 成 し得 な い の で 、 「 少 な く と も よ り ク リー ン で あ る車 」 が 求 め られ て い る。 これ に 関 して は 、 日産 は 世 界 ト ップ 水 準 の 技 術 力 を持 っ て お り、 既 に 世 界 で 最 も ク リー ン な ガ ソ リン 車 を発 表 して い る 。 これ は 、 新 型 セ ダ ン 「ブ ル ー バ ー ド シ ル フ ィ」 で 、 環 境 技 術 で は 、 排 出 ガ ス 浄 化 機 能 を 大 幅 に 向 上 させ 、運 輸 省 の 低 排 出 ガ ス 車 認 定 制 度 で 最 も ク リー ン な 「 超 低 排 出 ガ ス基 準 」 を50%以 上 下 回 っ た の で あ る。 そ して 、 日本 の 市 場 に 関 して い え ば長 引 く景 気 の 低 迷 に よ り、 安 い 車 が 人 気 とな っ て い る。 こ れ は 、 中 古 車 市 場 の活 況 や 小 型 車 の 人 気 が 物 語 って い る。 小 型 車 に 関 して い え ば 、2001年1,月 の 新 車 登 録:台数:でも そ の 人 気 が 見 え る 。(括 弧 内 は 前 年 同 月 比)。 普 通 乗 用 車 …45,869 (95.5%)・ 小 型 乗 用 車 …139,067(100.9%)軽 一77一 四輪 乗 用 車 …82,202(93.8%)・ 外国 メ 一 カ ー 乗 用 車 …14 ,367(104.0%) 従 っ て 、 日産 と して は 、 ど う安 い 車 で 利 益 を 上 げ る の か 、 ど う安 い 車 を 作 る の か 、 そ して 中 古 車 市 場 に ど う食 い 込 ん で い く の か とい う こ と塗 考 え な く て は な らな い 。 ま ず 中 古 車 市 場 に 関 して は 、 日産 自身 の ホ ー ム ペ ー ジ で も販 売 す る と い う こ とで 取 り組 み を見 せ て い る。 しか も 、 自身 の 車 だ け で は な く他 企 業 の も の ま で 売 っ て お り、 こ う した 姿 勢 は 評 価 で き る 。 しか し な が ら、 こ う した 中 古 車 市 場 へ の 参 入 は 同 時 に 自分 た ち の 新 車 の 販 売 に悪 影 響 を 与 え る 可 能 性 も否 定 で き な い 。 現 に 平 成13年1月 車 登 録 台 数(新 規 登 録 台 数 と所 有 権 の 移 転 登 録 台 数 及 び 使 用 者 名 変 更 登 録 台 数 の3業 務 合 算 の ナ ン バ ー べ 一 ス 台 数)は に 対 し2.3%の の 中古 、 合 計 で339,189台 減 少 を 示 し、前 月 に 対 して は29.6%の と な り前 年 同 月(347 ,163台) 減 少 を示 して は い る もの 普 通 乗 用 車 と小 型 乗 用 車 を あ わ せ た 新 車 登 録 台 数 の 半 分 を超 え て し ま っ て い る。 日産 が 行 わ な くて も 中 古 車 販 売 業 者 が 販 売 を続 け る 以 上 こ う した 傾 向 は 続 く と考 え られ る の で 、 日 産 も そ の利 益 を受 け る の を 止 め る 必 要 は な い。 しか し、 過 度 の 参 入 は避 け るべ き で あ り、 あ く ま で 、 中 古 車 販 売 は 副 業 とす る べ き で あ ろ う。 行 うべ き こ と は 中 古 車 市 場 の 利 益 を 低 くす るす な わ ち製 品 の 販 売 価 格 を 下 げ る こ と で あ る 。 そ うす れ ば 中古 車 市 場 の 利 益 を新 車 市 場 に 向 か わ せ る こ と も可 能 に な る の で あ る。 こ こ で重 要 に な る の が コ ス トで あ り、 自動 車 の 販 売 に か か る コ ス トを い か に 低 く抑 え るか と い う こ とで あ る 。 こ の コス ト管 理 は 、 収 益 構 造 改 革 の と こ ろ で 後 述 す る 。 しか し、 い く ら安 く と も魅 力 の な い 車 は 売 れ な い 。 そ の 魅 力 は 環 境 に対 す る影 響 の 軽 さ もそ うで あ る し、 デ ザ イ ン の 優 秀 さ とい うの も重 要 で あ る。 これ は 、 現 在 の 車 が 従 来 の 単 な る 交 通 手 段 と し て の もの か ら、 生 活 の 重 要 な 一 部 と し て の も の へ 変 わ っ て き て い る こ とか ら重 要 に な っ て き て い る。 この デ ザ イ ン に 関 して 日産 は 非 常 に成 功 し た とい え る 。 デ ザ イ ン 部 門 で の 再 建 の 大 き な 一 例 と して エ クス トレイ ル の 成 功 が あ げ られ る。 日産 自動 車 は2000年11 ,月29日 、新 型 の 小 型 ス ポ ー ツ 用 多 目的 車(SUV) 「 エ ク ス トレイ ル 」 め 受 注 台 数 が 、13日 の 発 売 か ら2週 間(26日 0台 に 達 した と発 表 した。 これ は 月 間 販 売 目標 の3000台 産 は 同 車 を製 造 して い る 九 州 工 場(福 岡 県 苅 田 町)で 、12月 現 在)で660 を 大 幅 に超 え て お り、 日 中 に4日 程 度 の 休 日出 勤 を 実 施 し増 産 体 制 を 取 る事 も決 定 され た 。 これ は 、 前 述 の デ ザ イ ン重 視 の 手 法 を採 っ て い る。 なぜ な ら、 同 時 に 日産 は エ ク ス ト レイ ル の ア ン ケ.__.トも行 っ て お り 、そこ に は デ ザ イ ン に 関 す る ア ン ケ ー ト しか な い の で あ る。 そ して 、 この 車 の売 れ 行 き が好 一78一 調 な こ とそ れ 自体 が 日産 のデ ザ イ ン が 完 全 に 生 ま れ 変 わ っ た こ と を示 して い る の で あ る 。 現 在 で は 日産 の デ ザ イ ン は 日本 国 内 に 関 して ピ カ イ チ で あ る とい う評 価 を得 る ま で に な っ た の で あ る。 こ う した 成 功 の 裏 に は 、 外 国 人 デ ザ イ ナ ー の 起 用 が 大 き な 要 素 を 占 め て お り、 ゴー ン 氏 の 考 え る グ ロー バ ル が 成 功 した 例 と も考 え る こ とが 出 来 る だ ろ う。 これ に よ っ て 、 商 品 開 発 力 は デ ザ イ ン 面 、 技 術 面 と も に 完 全 に 復 活 あ るい は 改 善 され た とい っ て よい 。 従 っ て 、 製 品 開 発 力 が 日産 の 経 営 に悪 影 響 を 与 え る 可 能 性 は 低 い と考 え る こ と が 出 来 る。 ② 低収 益構 造 次 の 問 題 点 で あ る低 収 益 構 造 は 高 収 益 構 造 へ の 転 換 お よび 新 市 場 の 確 立 が 必 要 とな る。 こ う した 試 み は 、 上 手 くい っ て い る よ うで あ る。 日産 の2000年10月30日 の発 表 で は 、 業 績 は 上 方 修 正 され た 。 理 由 は 、 国 内 販 売 は 依 然 と して 不 振 に あ る も の の 、 (2000年 上 期 は 前 年 比9.4%減)輸 国 内 生 産 が3年 ぶ りに 増 加 した こ と。 部 品 購 買 コス トの 削 減 が 初 年 度 目標 を 上 回 っ た こ とが 大 き い 。2000年 が2500億 出 が北米 、 中南米 、 ア ジア向 け を中心 に、増 加 し 通 期 の 連 結 業 績 予 想 は 売 上 高 は横 ば い に 留 ま る も の の 、 純 利 益 円 の 黒 字 、営 業 利 益 も前 期 比2.6倍 の2200億 円 に 上 方 修 正 され た 。これ は 、 経 営 が 高 収 益 体 質 に 近 づ い て い っ て い る とい うこ と で あ る 。 ま た 、 ル ノー との 提 携 に よ っ て 開 け た 中 南 米 市 場 の 影 響 も大 き い 。 しか しな が ら 、 前 述 した よ うに 北 米 市 場 の 先 行 き は 不 透 明 で あ り、 そ の 上 北 米 市 場 で の 競 争 激 化 も発 生 して い る こ の よ うな 状 況 が あ る た め に 外 資 は ア ジ ア 市 場 に 目 を 向 け て い る の で あ り、 そ れ ゆ え にル ノー の 進 出 も あ っ た の で あ ろ う。 従 っ て 、 北 米 へ の 過 度 の 進 出 は 、 危 険 で あ る。 過 去 に お い て は トヨ タや 本 田 技 研 工 業 が 北 米 で2000億 は約680億 円 近 くの 営 業 利 益 を 出 して い る の に対 し、日産 円 の 赤 宇 に な り、 格 付 け が 低 い 米 国 の 子 会 社 は 市 場 か ら資 金 調 達 が で き な い 為 、 日本 か ら送 金 して い た とい う歴 史 も あ る。 しか し、繰 り返 し に な る が 日本 市 場 が低 迷 期 に あ る 現 在 北 米 市 場 は 命 綱 と い っ て も よ い 存 在 で あ り、 危 険 性 を 認 識 して は い て も こ こ に活 路 を 見 出 す しか な い の も 事 実 で あ る 。 英 国 もユ ー ロ安 に よ る赤 字 が 大 き く な っ て い る。 北 米 へ の 傾 斜 に 関 し て の デ ー タ で は1992年 に1993年 型 の アル テ ィ マ の 生 産 を 開 始 した こ とで 、 生 産 量 は 大 幅 に増 加 し 、 ス マ ー ナ 工場 の 敷 地 面 積 は ほ ぼ 2倍 に 拡 張 され た 。2000年7,月 に は テ ネ シ ー 州 デ カ ー ドに あ るパ ワ ー トレイ ン 生 産 設 一79一 備 の 拡 張 及 び 、 同 州 ス マ.___ナ 車 両 生 産 工 場 の 生 産 能 力 の 最 大 活 用 す る た め 、4年 10億 ドル の 投 資 を 行 うこ と を発 表 して い る。 ま た 、2000年11月 間で に は9 .3億 ドル を 投 資 して ミ シ シ ッ ピー 州 キ ャ ン トン に 新 しい 生 産 工 場 を 建 設 す る計 画 も発 表 して い る。 な お 、 この 工 場 で の 生 産 は2003年 か ら開 始 し、 年 間 の 生 産 能 力 は 約25万 台 と な る見 込 み で あ る。 ス マ ー ナ 、 キ ャ ン トン 、 及 び メ キ シ コ2工 場 を合 わ せ る と、 日産 の 北 米 に お け る生 産 可 能 な 台 数 は 年 間 約100万 台 とな る の で あ る。 結 論 と して は 、 北 米 市 場 の好 調 が 日本 経 済 の復 活 ま で 続 くか 或 い は ほ か の 国 へ の 輸 出 が 十 分 に な る ま で 続 くか ど うか に 日産 の 未 来 もか か っ て い る と い え る 。 しか し、 こ れ は そ の 他 の 自動 車 産 業 も 多 か れ 少 な か れ そ うで あ る。 と も あ れ 、 北 米 市 場 の 好 況 が 永 遠 に 続 か な い の と同 様 日本 市 場 の 不 況 も 永 遠 に は 続 か な い 。 従 っ て 、 そ の 時 期 が 問 題 に な る わ け で あ る が 、 日本 の 輸 出 産 業 は 米 国 に依 存 して い る 部 分 が 多 い の で 、 米 国 経 済 の 不 況 は 大 き な 痛 手 を 日本 の 輸 出 産 業 に 与 え るで あ ろ う。従 っ て 、米 国 が 不 況 に 、 或 い は 少 な く と も景 気 の 拡 大 期 が 終 わ る ま で に他 の 国 に シ フ トし て お か な け れ ば 非 常 に 大 き な ダ メ ー ジ を こ うむ っ て しま う可 能 性 が あ る。 そ して そ の 時 期 は 近 づ い て き て い る 。IMFの 発 表 に よれ ば 、米 国 の 実 質GDP成 4.2%、2000年5.2%、 長 率(%)は1998年4 と好 調 に推 移 し て い た の が2001年 予 想 な の で あ る。しか もそ の他 の 市 場 例 え ば 英 国 も1998年2 年3.1%と き て 、2001年 .4%、1999年 に は3 .2%と 急 速 に減 速 す る .6%、1999年2.1%、2000 予 想2.8%と こ ち ら も減 速 気 味 な の で あ る 。従 って 、 こ うい っ た 先 進 国 で は な く、 比 較 的 発 展 途 中 の 国 に参 入 して い く必 要 が あ る 。 こ の 点 日産 は ル ノ ー に よ っ て 南 米 へ の 糸 口 を つ か ん で い る た め比 較 的 ス ム ー ズ に 行 く 可 能 性 が あ る 。 しか し現 状 の よ うな 北 米 重 視 戦 略 か ら転 換 す るだ け の 体 力 が ま だ な い た め い ち早 い 回 復 が 必 要 に な る。 従 っ て 、 決 して 楽 観 は 出 来 な い 。 だ が 日産 リバ イ バ ル ・プ ラ ン の 市 場 で の 評 価 は 順 調 で 、 そ の達 成 度 合 も好 意 的 に 評 価 され て い る の で 、 資 金 面 で は 回 復 は 早 い と考 え られ る。 以 上 考 え て き た が 、 結 論 と して は 、 収 益 構 造 を 改 善 す る こ と で あ る。 具 体 的 に は コ ス トを 抑 え る こ と、 そ して1台 あ た り利 益 を い か に 高 め るか と い う こ とで あ る。1 台 あ た り利 益 に 関 して は 、 商 品 の付 加 価 値 、 魅 力 を 高 め る こ とが 重 要 で あ る。 商 品 の 魅 力 は 、 デ ザ イ ン、 環 境 保 護 、 そ して 安 さが 現 在 重 要 視 され て お り、 こ の うちデ ザ イ ン と 、 環 境 保 護 は 達 成 して い る とい え た。 従 っ て 、 こ こで もや は りコ ス トを抑 え る こ とが 重 要 に な っ て く る 。 た だ し、 本 来 は ブ ラ ン ドイ メー ジ も重 要 で あ り 、 これ が 日産 一80一 の1台 あ た り利 益 を 低 く して い る原 因 伴 っ て い る の だ が 、 こ う した ブ ラ ン ドイ メー ジ も魅 力 の あ る製 品 を 提 供 しつ づ け る こ とで 達 成 され る の で 、 同 じ事 とい え る。 ③ コ ス ト削 減 コス ト削 減 に 関 して は 詳 し くは 日産 リバ イ バ ル ・プ ラ ン に 述 べ て あ る の で省 略 す る。 こ こ で は 、 そ の 成 功 と失 敗 の 可 能 性 を 見 て み た い 。 今 ま で 見 て き た よ うに コ ス トの 削 減 こそ が 、 日産 再 生 の か ぎ と も言 え る部 分 で あ り、 コ ス トの 削 減 無 く して 再 生 は あ り え な い 。 しか し、 そ の 手 法 に は 若 干 の 疑 問 が 残 る の で あ る 。 ま ず 購 買 コ ス トの 削 減 に サ プ ラ イ ヤ ー が ど こ ま で 絶 え られ るか 、 とい うこ と が 挙 げ られ る。 ゴ ー ン 氏 の 要 求 に こ た え る とサ プ ライ ヤ ー は 非 常 に苦 しい 経 営 を 余 儀 な く され る 。 日産 は 、 そ の 時 点 で の べ ヌ トな サ プ ライ ヤ ー を 求 め て お り、 従 来 の 部 品 メ ー カ ー は 他 の サ プ ラ イ ヤ ー よ り 安 く供 給 す る こ とが 求 め られ る。 そ し て そ れ が 出 来 な け れ ば 乗 り換 え られ て しま うの で あ る。 しか し、 こ う した 方 法 で サ プ ラ イ ヤ ー に 対 して 、 過 度 に コ ス ト引 き 下 げ を 要 求 す れ ば 、 コ ス ト引 き 下 げ 努 力 の 限 界 あ るい は 、 時 間 的 限 界 を超 え る こ と に な っ て し ま い 、 結 果 と して値 段 の 駆 け 引 き ば か りに 力 を入 れ 、 ど う コス トを 下 げ 品 質 を安 定 さ せ る か とい う努 力 を させ な く な っ て しま う。 ま た 、 サ プ ラ イ ヤ ー の デ ザ イ ン ・イ ン シ ス テ ム も実 行 不 可 能 に な り。 結 果 と して 、 開 発 に か か る リー ドタ イ ム な ど も増 え て し ま う。 一 部 の サ プ ラ イ ヤ ー か らは 日産 は 最 早 取 引 相 手 と して 魅 力 的 で は な くサ プ ラ イ ヤ ー 側 か らき っ て くれ とお 願 い して い る 、 とい う発 言 も 出 て い る。 こ の よ うな 状 況 が 続 け ば 、 日産 の 製 品 の質 の低 下 に つ な が る恐 れ も あ る。 ま た組 織 構 造 を 、 中 央 集 権 的 な も の に して し ま う と、 リス トラ な どの 大 局 的 に は適 して い る が 、 しか し従 業 員 同 士 、 各 部 門 問 な ど企 業 内 に 水 平 的 コ ー デ ィネ ー シ ョ ン が 欠 け て い る 為 、 突 発 的 に 起 こ る 様 々 な レベ ル に お け る トラ ブ ル に 対 す る柔 軟 性 が な く 全 体 的 な作 業 の 効 率 性 の悪 さが 問題 とな る。 つ ま り.コ ス ト削 減 努 力 が 逆 に コ ス トを 増 す 可 能 性 す ら あ る の で あ る。 だ が 、 組 織 構 造 改 革 に 関 して は 、 お そ ら く リ ス トラ ク チ ュ ア リン グ が 達 成 され れ ば変 更 され る で あ ろ う。 しか しサ プ ラ イ ヤ ー に 対 す る 過 度 の:負担 は 日産 の 経 営 の 改 善 が な され た 暁 に は減 ら され る とい う保 証 が 必 要 で は な い だ ろ うか 。 特 に 日産 リバ イ バ ル ・プ ラ ン で は そ の 大 き な 柱 と して3年 間 に22車 種 の新 車 を投入 す る とい う積 極 的 な グ ロー バ ル で の 商 品 投 入 計 画 を掲 げ て い る。こ の 内 の2車 種 は 「ブ 一81一 ル ー バ ー ド シル フ ィ」 及 び 新 型SUVの 「X-TRAIL(エ ク ス トレイ ル)」 と して 日本 市 場 向 け に投 入 され て い る。米 国 で は2002年 ま で に 商 品 ラ イ ン ア ップ を拡 大 し、Zカ .__.(日本 名:フ ェ ア レデ ィ ーZ)を 含 め4つ の モ デ ル を新 規 投 入 す る 。 ま た 、 日本 で はル ノ ー との 最 初 の 共 用 プ ラ ッ トフ ォ ー ム を使 用 した マ ー チ/キ 投 入 す る。欧 州 で は2003年 ュー ブ を2002年 に 迄 に 全 て の 商 品 を モ デ ル チ ェ ン ジ し、 さ ら に 小 型 四 輪 駆 動 車 を新規 投入 す る。 従 っ て 、 こ う した 商 品 の リー ドコ ス トを 下 げ る こ とが 非 常 に 重 要 で あ り、 そ の た め に は サ プ ライ ヤ ー と の 密 接 な 協 力 が 不 可 欠 で あ る。 そ して 、 サ プ ラ イ ヤ ー 側 に も低 価 格 を 補 うだ けの 誘 引 が 必 要 な の で あ る。 この 誘 引 は 、 現 在 、 地 域1国 毎 で 策 定 して い る購 買 方 針 を グ ロ ー バ ル で 集 中化 して い く事 で 、 現 在 日産 に お け る 総 コス トの60% を 占 め る購 買 コス トを3年 間 で20%削 ぶ 部 品 ・資 材 サ プ ラ イ ヤ ー を2002年 減 し、 ま た 現 在 取 引 を行 っ て い る1 ,145社 に及 度 ま で に600社 以 下 とす る事 に よ っ て 、"パ ー ト ナ ー サ プ ライ ヤ ー"は 取 引 量 の 大 幅 な 増 加 に よ り、 よ り大 き な 利 益 を 得 る こ と と な る 、 と され て い る。 しか しそ れ で も、 や は りサ プ ライ ヤ.__..側 に と っ て は 厳 しい 状 況 が 続 く こ と に は 変 わ りが な い 。 単 純 に 換 算 し て も、 彼 らは 約3分 換 え に倍 の 取 引 量 を 得 る こ と に な る。 しか し3分 の1の の1の コ ス トダ ウ ン と 引 き コ ス トダ ウ ン は ほ とん ど不 可 能 に 近 い 厳 し さ で あ り、 倍 の 取 引 量 も 大 き な 誘 引 と は な りえ な い 、 必 然 的 に サ プ ライ ヤ ー と して は 、前 述 の よ うに 品 質 を あ る程 度 落 とす しか な く な る の で は な い だ ろ うか 。 あ る い は 、 日産 と の 取 引 か ら撤 退 す る可 能 性 も あ る。 ④ 生産 の効率 化 『日産 リバ イ バ ル ・プ ラ ン 』 に お け る コ ス ト削 減 の も う一 つ の 大 き な 柱 は 、 生 産 の 効 率 化 で あ る。 日産 の 工 場 は世 界 トップ レベ ル の 高 い 生 産 性 を誇 っ て い る が 、 そ の 一 方 で 過 剰 な 生 産 能 力 を 抱 え 、 高 い 固 定 費 を負 っ て い る。 日産 は 、 最 適 な 生 産 効 率 及 び グ ロー バ ル で の 高 コ ス ト競 争 力 を 実 現 す る為 、 日本 国 内 の 過 剰 生 産 能 力 を 削 減 す る 。 ま た 同 時 に 、 リ.___ン 生 産/フ レ キ シ ブ ル 生 産 シ ス テ ム 化 を さ ら に推 進 し、 市 場 の 需 要 変 化 に 対 応 で き る生 産 シ ス テ ム を構 築 して い く。 具 体 的 な 工 場 で の 車 両 お よ び パ ワ ー トレイ ン の 生 産 中 止 は 以 下 の通 りで あ る 。 車 両組 立 工 場:村 場 、 愛 知 機 械 港 工 場(2001年3月 エ ン ジ ン 工 場(2002年3月 に 中 止)パ 山 工 場 、 日産 車 体 京 都 工 ワー トレイ ン 工 場:久 里浜 工場 、 九州 に 中 止)因 み に今 年 度 日産 の 日本 国 内 の 生 産 台 数 は128万 台 とな る 見 通 しで あ り、 工 場 の 稼 働 率 は53%と 一82 な る。 本 プ ラ ンで は 、 国 内生 産 能 力 は 30%削 減 の165万 台 と な り、2002年 度 ま で に稼 働 率 を82%に る。 日産 は 現 在 、 国 内7工 場 で24の ま で 引 き 上 げ る計 画 で あ プ ラ ッ トフ ォ ー ム を も とに 車 両 を 生 産 して い る。 本 プ ラ ン で は 、2002年 度 ま で に 当社 は4工 場 、15プ ラ ッ トフ ォ ー ム と し、さ ら に2004 年 度 ま で に4工 場 、12プ ラ ッ トフ ォ ー ム とす る計 画 で あ る 。加 え て 日産 は 物 流 の グ ロ ー バ ル 化 、 グ ロー バ ル レベ ル で の 生 産 工 場 間 の ベ ス ト ・プ ラ クテ ィ ス の 採 用 に よ り、 運 営 コ ス トの 削 減 を 図 っ て い く。 しか し な が ら、 こ う した 生 産 設 備 の 効 率 化 は 、 ビジ ネ ス チ ャ ン ス を つ ぶ して しま うこ と に も な る。 例 え ば 、 生 産 効 率 が100%で が あ る とす る 、 こ の100%と あ る工場 い うの は 当 然 余 剰 生 産 力 が な い こ と を意 味 す る。 通 常 で あ れ ば こ の 工 場 に は 無 駄 が 一 切 な い こ と に な る。 しか し 、 新 商 品 が 予 想 以 上 に 売 れ た 場 合 この 工 場 で は そ れ 以 上 の ス ピー ドで 生 産 す る こ とは 出 来 な い 、 そ して 消 費 者 は い っ ま で た っ て も変 え な い の で 他 の 車 を 買 っ て しま う、 とい うこ と も あ りえ る の で あ る。 現 に 、 日産 の デ ザ イ ン 部 門 が 再 生 した 現 在 新 車 の 販 売 予 想 は 大 幅 に裏 切 られ る こ とが 多 くな っ て い る。 も ち ろ ん 、 最 も 売 れ る 時 期 に 合 わ せ て 遊 休 施 設 を持 っ て お くの は 愚 か だ が 、 あ る程 度 は 余 地 を 残 して お く必 要 が あ る 。 ゴー ≧氏 も'「目的 は 会 社 を 発 展 さ せ る事 で あ り、縮 小 す る 事 で は な い 。」 と述 べ て お り、 こ う した 設 備 の 改 善 は あ く ま で 合 理 化 で あ り、 縮 小 で あ っ て は な らな い と考 え て い る。 従 っ て 、 や は り 日産 の 未 来 に 大 き な 影 響 を 与 え る の は 、 サ プ ラ イ ヤ ー と の 緊 密 な 関 係 を 結 べ る か ど うか に か か っ て い る とい え る。 こ の 緊 密 な 関係 は 、 以 前 の よ うな 「 天 下 り」 が 介 在 す る甘 い 構 造 で は な く 両 者 が 生 き残 り を賭 け て 、 相 互 共 生 、 相 互 共 栄 の パ ー トナ ー シ ップ を結 ぶ とい う こ とで あ る。 そ の 為 に は 刹 那 的 に そ の 時 そ の 時 で ベ ス トな サ プ ラ イ ヤ ー を選 ぶ だ け で は な く 、 長 期 的 に ベ ス トな相 手 と の 関 係 を 気 づ い て い く こ と も 必 要 で あ る。 しか し、 こ う した コ ス ト削 減 が 日産 の 体 力 を 回 復 させ て か ら で な くて は 長 期 的 視 野 に 立 っ た 関係 も築 け な い 、とい うの も ま た事 実 な の で あ る。だ が 、 過 酷 な 要 求 は そ う した 重 要 な サ プ ライ ヤ ー に嫌 気 を 差 させ る 可 能 性 も あ り、 サ プ ラ イ ヤVが 撤 退 す る前 に 、 そ う した 長 期 的 関 係 を 築 くだ け の 体 力 を回 復 し な け れ ば 取 り返 しが つ か な く な る可 能 性 も あ る の で あ る 。 (3)日 産 の市場 で の評価 2000年11,月20日 に 発 表 。 連 結 営 業 利 益 は1,344億 一83一 円(12.4億 ドル 、14.1億 ユ ー一 ロ)、 売 上 高 は 前 年 同 期 比0.9%減 の3兆183億 円(279 と な り 、 連 結 売 上 高 営 業 利 益 率 は 前 年 同 期 の1.9%に 悪 化 に よ る マ イ ナ ス 影 響 は900億 対 し 今 期 は1072円 .5億 対 し4.5%と ユ ー ロ) な っ た。 な お 、 為 替 円 で 、 ドル 平 均 為 替 レ ー トは 前 年 同 期 の117.4円 、ユ ー ロ 平 均 為 替 レ.___トは 前 年 同 期 の129.4円 円 で あ っ た 。 税 引 後 当 期 利 益 は 、 特 別 損 益 項 目 と し て429億 ー ロ)の ドル 、316.1億 利 益 等 を 計 上 した こ と に よ り 、1,720億 な っ た 。 今 回 の 決 算 内 容 は 、 過 去10年 円(15.9億 に に 対 し今 期 は102.7 円(4.0億 ドル 、4 .5億 ユ ドル 、18.0億 ユ ー ロ)と 間 で 最 高 の もの で あ る。 実 際 に 当 期 利 益 な ど は い ま だ に マ イ ナ ス が 続 い て い て 、 売 上 高 自 体 も2期 前3期 前 よ り下 が っ て い た 状 態 で も 株 価 自 体 は 順 調 に 上 が っ て き て い た 、 つ ま り市 場 は 日産 は 立 ち 直 る と 考 え て い た こ と を示 して い る。 (参考 文 献 ・資 料) 『有 価 証 券 報 告 書 』、 各 年 度 版 日経 ギ ア よ り財 務 諸 表 デ ー タ 桜井 久 勝 ・『財 務 諸 表 分 析 』 中央 経 済 社 、1996年 金井 正 義 『図 解 で わ か る 経 営 分 析 』 西 東 社 、2000年 『企 業 経 営 の 分 析 』 三 菱 総 合 研 究 所 、 各 年 度 版 青 木 雅 彦 ・奥 野 正 寛 編 『経 済 シ ス テ ム の 比 較 制 度 分 析 』1996東 白沢 照 雄 『自動 車 業 界 』1975教 佐 藤 正 明 『国 内 大 手5社 1999年2月1日 京 大 学 出版 育社 。 の 運 命 を変 え た く1979年 〉』 『日経 ビ ジネ ス 』 号p9-pll。 丸 山 恵 也 ・小 栗 崇 資 ・加 茂 紀 子 子 『日本 の ビ ッ グ ・イ ン ダ ス ト リー ① 自動 車 』2000 年 大 月書 店 大 島 卓 編 『現 代 日本 の 自動 車 部 品 工 業 』1993年 日本 経 済 評 論 社 日産 、 世 界 再 編 の 渦 中 朝 日新 聞1999年1月14日 日産2000億 円出資要 請 へ 円 ∼3000億 朝 日新 聞1999年1 日産 の再 生 、 改 革 次 第 朝 日新 聞1999年3月23日 日産 再 生 、 ル ノ ー 次 第 朝 日新 聞1999年3 ル ノ ー 日産 と提 携 発 表 へ ,月22日 ,月11日 朝 日新 聞1999年3月17日 日産 自動 車 株 式 会 社 の 業 績 修 正 につ い て2000年10 究 所 見解 一84一 ,月31日 株 式 会 社 日本 格 付 け 研 ∼ 平 成12年 年 を 振 り返 って ∼ 日本 経 済 は 長 い 不 況 の トン ネ ル か ら未 だ 抜 け 出 して は い な か っ た 。 こ の 大 型 不 況 に よ り、 戦 後 日本 の 経 済 成 長 の 中 で 見 逃 さ れ 続 け て き た様 々 な 「よ ど み 」 が 一 挙 に 表 面 化 した 。 こ う した 澱 み は 、 行 政 の硬 直 化 、 経 済 構 造 の 不 透 明 性,国 際 基 準 との 隔 た り,と い っ た 形 を と り 日本 経 済 に 歪 み とな っ て 蓄 積 さ れ て きて い た 物 だ っ た 。 しか し、 日本 経 済 が 好 調 の 波 に乗 っ て い る 間 は そ う した 歪 み は,逆 に 日本 経 済 の 独 自性,優 秀 性 を あ らわ す も の と して 歓 迎 す らさ れ て き た 。 だ が 、 今 回 の 不 況 に よ っ て,日 本 の独 自性,優 秀 性 と考 え られ て い た そ う した ゆ が み が 、 実 は 日本 の 閉 鎖 性,独 り善 が りを 象 徴 して い た こ とが は っ き り した 。 しか し、 私 に は こ の 出 口 の見 え な い構 造 不 況 は そ う した 要 因 だ け で は な い よ う に 思 え る 。 そ の 裏 に は,戦 後 我 々 が構 築 して き た経 済 シス テ ム が 否 定 さ れ て しま い 今 後 の 道 し るべ が 見 つ け られ な い で い る こ とが あ る の で は な い だ ろ う か 。 出 口 の 見 え な い 構 造 不 況 とい うの は 言 い換 え れ ば,出 口 が 見 つ け られ な い 構 造 不 況 とい う こ とな の で あ る 。 我 々 は,迷 子 の 子 供 な の で あ る 。 だ が 、 この 道 に は 必 ず 出 口 は あ る筈 だ し,我 々 は そ れ を 見 つ け な くて は な らな い 。私 と して は,こ の 「そ ご う」 と い う百 貨 店 の 事 実 上 の 倒 産 を 分 析 す る こ とで 出 口 に た ど り着 く明 か りを 手 に入 れ る こ と が 出 来 た と思 う。 (板 橋 雄 大) こ の 一 年 間 は 、 い ま か ら思 え ば 、 就 職 活 動 が あ っ た も の の 、 殆 どが バ イ トに は ま っ て し ま っ た よ うな 気 が し ま す 。 ゼ ミの 皆 に は そ の せ い で 大 変 な 迷 惑 を か け て しま い 大 変 申 し訳 あ りま せ ん で した 。 こ の 一 年 間 、 大 学 の 方 には 指 で 数 え れ る く らい しか 行 っ て い な い の で 、 最 近 久 しぶ りに京 都 の 町 並 み を 歩 き ま した が 、 既 に とて も懐 か しい 感 じが し ま した 。 こ う して 考 え て み る と学 生 生 活 を こ の 京 都 で 過 ご せ た の は とて も幸 せ な こ とだ っ た と思 い ま す 。 も う 少 し 年 を 取 っ た ら必 ず も う 一 度 京 都 の 町 並 み を 歩 い て み よ う と思 い ま す 。 最 後 に 、 ゼ ミで お 世 話 に な っ た 藤 井 先 生 や 、 い ろ い ろ と 自分 の 不 始 末 を フ ォ ロ ー して くれ た 友 達 、 並 び に 情 緒 あ ふ れ る 京 都 の 町 や 京 都 大 学 にお 礼 を 言 い た い と思 い ま す 。 こ の4年 間 ど う もあ りが と う ご ざ い ま した 。 (大 西 洋 平) 振 り返 れ ば 、 今 年 もあ っ とい う 間 に1年 が 過 ぎ ま した 。 今 年 は待 望 の ゼ ミの 後 輩 が で き た こ とで 楽 し く1年 が 過 ご せ ま した 。 特 に、 今 年 の2回 生 は 僕 た ち の 学 年 よ り優 秀 で 真 面 目で 、 ゼ ミの 中 で も4回 生 形 無 しの場 面 が 何 度 か あ っ た と思 い ます 。 当初 は1学 年 分 の 間 が 空 くこ とで 大 変 な ん じゃ な い か と い う話 も あ りま した が 、 これ な ら十 分 、 これ か らの ゼ ミ活 動 をや っ て い け る と思 い ま す 。 頑 張 っ て くだ さ い 。 (末 松 一85一 喜 吉) 今 年 の ゼ ミの2回 生 は よ くや っ て くれ た と 思 い ま す 。 本 当 に お 疲 れ 様 で した 。 学 業 以 外 で も得 る も の の 大 き か っ た ゼ ミ活 動 だ っ た と思 い ま す 。 (錦 織 大) 時 間 が 過 ぎ る の は 早 い も の で 、 ま た 「一 年 を 振 り返 って 」 を 書 く季 節 が や って き ま した 。 一 年 だ け で な く大 学 生 活 の 四年 を 振 り返 っ て み る とあ っ と い う 間 の こ とで 、 根 が楽 天 家 で マ イ ペ ー ス な 私 と 言 え ど も 果 た して こ れ か らの 自分 に つ な が る 四 年 で あ っ た の だ ろ うか とい う 一 抹 の 不 安 が よ ぎ り ま す 。 そ れ は 、 き っ と私 だ け で は な く在 学 生 も含 め も うす ぐ社 会 へ 出 て 行 くこ と を余 儀 な くさ れ る世 代 の 人 間 皆 が 抱 え る不 安 な の で し ょ う 。 しか し、 我 々 の 世 代 こ そ が こ れ か らの 日本 を 担 っ て い か な け れ ば な らず 、 担 っ て い こ う とい う不 羅 の 気 迫 を 持 た な け れ ば な り ませ ん 。 そ こ で 、 私 自身 の 支 え と もな っ て い る私 が 好 き な 坂 本 竜 馬 の 言 葉 を皆 さ ん に 送 っ て 締 め く く りた い と思 い ま す 。 不 安 に 押 し潰 され そ う に な っ た と き は 、こ の 言 葉 を思 い 出 す と共 に 、 「あ ん な に マ イ ペ ー ス に生 き て る 人 間 も い た な あ 」 と思 い 出 して くだ さ れ ば 落 ち 着 くこ と請 け合 い で す 。 卒 業 生 の 皆 さん 、 社 会 に 出 て か ら も頑 張 っ て くだ さ い 。 在 学 生 の 皆 さ ん 、 先 輩 と して 大 した 事 も して あ げ られ な くて御 免 ね 。 世の人は われをなにともゆはばいへ わがなすこ とは われのみぞ しる (松本 啓) こ の 一 年 を振 り返 る と初 め て の こ と ば か りで 大 変 だ っ た の 一 言 に 尽 き ま す 。 レ ジ ュ メ を 作 り,人 前 で 発 表 す る こ と さ え も は じめ て で した 。 と に か く要 領 が 掴 め ず,い ろ い ろ迷 惑 を か け て ば か りだ っ た よ う な 気 が し ま す 。 しか し、 な ん だ か ん だ とい い な が ら一 応 論 文 を 形 に で き て ほ っ と して い ま す 。 こ う して 振 り返 る とだ い ぶ 前 の こ との よ う に 感 じ ます 。 い や は や,一 年 は 短 い な 。 (内 田 朋 宏) あ っ とい う 間 に 半 年 が 過 ぎ て しま っ た と い う の が 現 在 の 実 感 で あ る。 財 務 諸 表 分 析 とい う 今 回 の 論 文 の 中 で も っ と も楽 な 部 分 と思 わ れ る部 分 を 担 当 さ せ て も らい 、 他 の 人 の助 け に も な れ た か は は な は だ 疑 問 で あ る 。 しか し、 や は り こ う で も な い と論 文 とい う の は な か な か 書 く機 会 に恵 ま れ な い もの で 、 そ うい っ た 意 味 で は い い 機 会 を 与 え て も ら え た と感 じ る 。 来 年 度 は 最 上 級 生 とな る わ け で 、 来 年 もゼ ミに 積 極 的 に 参 加 して い き た い な と思 う。 藤 井 先 生 及 び ゼ ミの 人 た ち 今 後 と も よ ろ し くお 願 い しま す 。 (菊 元 一86一 崇) わ ず か 半 年 とい う短 い 期 間 に もか か わ ら ず 、 か な りハ ー ドに 感 じ る と き もあ っ た もの の 、 か な り自分 に と っ て 、 充 実 した も の だ っ た 。 い ま まで の 勉 強 とち が い 、 自分 で 興 味 を も った こ とに 、 納 得 い くまで 調 べ て み る とい う新 しい経 験 が で き た か らだ と思 う。 た だ 、 ゼ ミの 中 にお い て は 、 話 す こ と に な れ て お らず 、 あ ま り発 言 もせ ず 聞 い て い る だ け で あ り、 上 回 生 の 方 々 の 発 言 の 勢 い に す ご さ を感 じて ば か りい ま した 。 僕 も 、 い ろ い ろ な こ と に疑 問 を 持 て、 積 極 的 に な っ て い け る よ う が ん ば っ て い き た い と思 い ま す 。 最 後 に 、 藤 井 先 生 や ゼ ミの み な さ ん 、 来 年 も よ ろ し くお 願 い し ます 。 (斉 藤 栄 慶) 論 文 を 書 くの も 初 め て な ら統 計 学 的 分 析 な ど と い う も の も も ち ろ ん 初 め て で 、 わ か らな い!!ど う・ した らい い の??こ ん な の で い い の??と ク エ ヅ シ ョ ンマ ー ク を 大 量 発 生 させ な が ら試 行 錯 誤 で 書 き上 げ た 論 文 で した 。 ま た 、 随 分 パ ソ コ ン に も い じめ られ 、 手 間 取 っ た りも しま した 。 そ れ で も、 皆 さ ん の 適 切 な 助 言 や 協 力 ・励 ま しが あ っ た か ら こそ 何 とか 担 当 部 分 を完 成 さ せ る こ とが で き ま した 。 一 年 間 本 当 に あ りが と う ご ざ い ま した 。 来 年 も ど うぞ よ ろ し く お願 い します 。 (坂 本 知 子) 私 は 、 今 年 サ ー ク ル 、 サ ー クル で ゼ ミで は 、 勉 強 に あ ま りつ い て い け ず 論 文 作 りで も最 後 まで み ん な に 迷 惑 か け て ば か りで した が 、 大 学 に 入 って 初 め て 、 真 剣 に試 験 以 外 の 目的 を も って 勉 強 を し た よ うな 気 が しま す 。 そ して 、 そ れ は な か な か 貴 重 で しん ど い な が らも 楽 しい 体 験 で した 。 来 年 は サ ー ク ル の 方 も 楽 に な る の で 、 ゼ ミに しっ か り力 を 入 れ て み ん な に迷 惑 を か け な い よ う に頑 張 りた い で す 。 (角 園 太 一) 大 学 生 に な っ て あ っ とい う間 の2年 間 で した 。 や は り今 年 度 も ク ラ ブ が 忙 し く、 学 業 の ほ う は 納 得 の い く成 果 を あ げ る こ とは で き な か っ た よ う に 思 い ま す 。 とは い え 、 昨 年 度 の 自主 ゼ ミ、 今 年 度 の 共 同研 究 を通 して 、 ち ょ っ とず つ 理 解 が 深 ま っ て い る よ う な 気 も し ます 。 来 年 度 は 気 分 を新 た に して 積 極 的 に ゼ ミに 貢 献 して い き た い と思 っ て い ま す 。 (友 野 一87 裕 充) 編集後記 論 文編 集委 員 友 野裕 充 実 際 編 集 を や って み て 、 パ ソ コ ン が 言 う こ と を 聞 い て くれ な くて 、 な か な か 思 う よ う に進 み ませ ん で し た が 、 四 回 生 の 方 に 助 け て も ら っ て 何 と か 入 稿 に こ ぎ つ け る こ と が で き ま した 。さ て 、 今 年 度 の テ ー マ は 流 通 と 自 動 車 業 界 と い う 身 近 な も の で 、 親 しみ や す い 反 面 、 論 文 の 資 料 とな る よ う な 文 献 を 十 分 に 集 め る の が 困難 だ っ た の で は な い で し ょ う か 。そ ん な と き に イ ンタ ー ネ ッ トの 情 報 は 大 変 あ りが た い も の で あ り、私 は 論 文 の 作 成 を 通 して そ の 重 要 性 を 再 認 識 しま し た 。来 年 度 は 四 回 生 な しで 論 文 を 作 成 す る こ とにな りますが、 二 回生、 三 回生 が 力 をあわ せ て有 意義 な 活動 が で きれ ば良 い と 思 い ます。