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No.24 - インフォネット株式会社
インフォネットニュース Vol.24 2006/05/20 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 本日のメイン ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ Winny(ウィニー)って何? ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 最近ニュースによく取り上げられている、この言葉。著作権法違反として、開発者が逮 捕される等の問題を起こした Winny(ウィニー)ですが、その現在のユーザ数は 35 万∼45 万程度と言われています。今回はそんな「Winny」について勉強しましょう。 「Winny」とは P2P※の技術を利用した、Microsoft Windows で動作するファイル共有ソフ トの事です。主な用途は、パソコンに取り込んだ DVD や CD の中身をやり取りする等、著作 権を侵害した違法なファイルの交換であり、このソフトウェアの名前の由来は、開発当時 流行していた同様の用途に主に使われていた P2P ソフトである WinMX の次を目指すという 意味合いで WinNY(N と Y は M と X の次にくるアルファベット)→ Winny と命名されました。 Winny の特徴 ※P2P(ピアツーピア):コンピュータ同士を直接接続して、お互いの持つ情報を やり取りする通信形式。(アスキー デジタル用語辞典引用) Winny はサーバを必要としない P2P 方式で動作します。その為、システム上の障害に対し て非常に強い事が特徴です。通信の暗号化や、データを拡散する際に一定の確率で複数のコン ピュータを仲介させ、各々のコンピュータにキャッシュを残すいわゆる「転送」機能、似た様 なファイルを求めているノード同士を繋ぎ易くする為のクラスタ機能等の実装により、高い匿 名性と効率の良いファイル共有を高レベルなバランスで実現させています。そして、ファイル 共有機能ばかりが注目される Winny ですが、実際は匿名での電子掲示板機能の開発にも重点 が置かれています。電子掲示板では、スレッドを立てた者のコンピュータにスレッドの内容が 集約・保存される為、容易にスレッドの所有者の IP アドレスを特定できてしまうので、構造上 Winny 本体より匿名性が低いとされています。 Winny による社会問題 Winny の匿名性は、著作権法に抵触するような違法なファイル交換をしたい人にとって都 合の良い物であった為、利用者は急増し多数の事件を引き起こす社会問題となっています。 元々、Winny を使用する為にはパソコンやネットワークの知識が必要であるソフトウェアだっ たのですが、書籍や雑誌等で詳細に設定方法が取り上げられた為に、パソコン初心者の間に一 気に広まってしまいました。そこから登場した新たな問題が、Winny に蔓延したワームが引き 起こす個人情報の流出です。ワームはウイルスの一種で、これらは違法ファイルをまとめた圧 縮ファイルの中に隠れており、実行するとパソコン内にあるファイルを勝手に Winny で共有 されてしまいます。共有する事のできるファイルは画像ファイルから表計算ソフトまで様々、 住所録や会社の秘密書類が含まれていれば大変な事になります。 対処法はただ一つ、 Winny を使用しない事! ◆編集後記◆ Winny は、ただ便利だからという軽い気持ちで使用していると、世 界中に自分のパソコン内の情報を公開することになりかねませ ん。 現在は規制が厳しくなり、Winny を手に入れる事は不可能に近い 状態ですが、もしまだ Winny を使用されている方がいらっしゃいま したら、直ちにやめることをお勧めします。 (サポートスタッフ 中村) 〒060-0033 札幌市中央区北3条東2丁目2 TEL: (011)207-3201 FAX: (011)207-3205 http://www.infornet.co.jp mail: [email protected]