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当社は会計システムを グローバル戦略の基盤と

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当社は会計システムを グローバル戦略の基盤と
導入事例
東光株式会社
∼SAPクラウドサービス BusinessACXELで会計システムを刷新∼
当社は会計システムを
1
グローバル戦略の基盤と考える。
経営管理イメージはISIDの提案にあった。
東光株式会社 経理センター 経理財務部 部長
梶野 慎 氏
コイル関連製品を強みとする電子部品のトップリーダーである東光株式会社は、
基幹となる会計システムを国内4社・海外20社に一斉展開するに当たり
ISIDのクラウドサービス BusinessACXEL for SAP ERP を採用。
厳しいグローバルビジネスを勝ち抜く経営管理の実現に向けた
BusinessACXELに関する詳細は
www.isid.co.jp/acxel
システム再構築の詳細を、同社経理センター経理財務部部長の梶野慎氏に伺いました。
株式会社電通国際情報サービス
本社
〒108-0075 東京都港区港南2-17-1 Tel 03-6713-7100
関西支社 〒530-0004 大阪市北区堂島浜2-2-28 堂島アクシスビル内 Tel 06-6346-2011
中部支社
〒460-0008 名古屋市中区栄4-2-29 名古屋広小路プレイスTel 052-238-4571
※SAPは、
ドイツおよびその他の国々におけるSAP AGの商標または登録商標です。
※記載の会社名、製品名、サービス名およびロゴは、各社の商標または登録商標です。
※記載情報は取材時(2011年8月)におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承ください。
11.10-IF2011#1
東光株式会社
本社所在地:埼玉県鶴ヶ島市大字五味ヶ谷18番地
代表者:代表取締役社長 川津原 茂 URL:http://www.toko.co.jp/
設立:1955年8月9日 資本金:164億46百万円
事業内容:1955年に世界初のトランジスタラジオ用IFTを開発し、社会に必
要とされる電子部品の専門メーカーとして、半世紀以上電子産業の発展に
大きく貢献。現在は事業領域をPowerとRFの分野に集中し、コイル製品事
業を中核とした技術をより一層深化させ、
コイル関連製品・モジュール製品・
電子セラミック製品の開発・生産・販売をグローバルに展開。
内部統制の観点から海外子会社の動きを牽制できる環境
ビジネスとともに
リスクも海外へ
を作ることでした。」
東光株式会社(以下東光)は1955年に世界初のトランジ
業務には標準化
経営管理には拡張性を
スタラジオ用IFT(中間周波トランス)を開発し、コイル技
術において世 界をリードする企 業です。携 帯 電 話 、スマー
トフォン、ノートパソコン、タブレット端末、液晶テレビ、ゲー
さらにシステム選定のポイントとして重視したのが「標準化
ム機器などの電子部品を供給するメーカーとして、国内4
と拡張性」の観点です。
社・海外20社の体制で世界と取引し、生産拠点も海外に広
「 業 務に関しては、徹 底 的に標 準 化を求めました。だから
BusinessACXEL は、
クラウド上で SAP ERPを提供する
「ISIDを評価した最大のポイントは、そのコンサルティング
だけでなく、情報入力のためのワークフロー( Business
力でした。伝えたことがきっちり提案となって出てくる。私は
H A R M O N Y )、情 報 管 理 のため の 会 計 テンプレ ート
システムの専門家ではないので、初めから全ての構想が出
( BusinessFUSION )、情報活用のためのデータ連携フ
来ているわけではありません。こうしたい 、という要 望を
レームワーク
( BusinessSPECTRE )
といった独自の拡
ISIDにぶつけると、キャッチボールをしながら妥当な着地点
張ソリューションを提供し、帳票やデータ抽出のパラメータ
に落とし込んでいける実感がありました。ISIDとの打ち合わ
などが標準のテンプレートとして豊富に用意されています。
せを通じて、導入のイメージをどんどん膨らますことができ
「SAPでありながらSAPとは違うシステム、
というイメージを
た。提案当初からのメンバーが、キックオフ後も替わらず担
持ちました。標準化と拡張性の両立を求めた我々には、非常
当してくれることも安心材料でした。」
にマッチしていた。
コストをかけてカスタマイズする必要もな
東光の新会計システムは、2011年8月に当初計画どおり本
く、
すぐに利用できる点も大きなメリットと感じました。」
社での本稼働を開始しました。2012年末までに、国内・海
く展開しています。
ERPパッケージが最適と判断していた。各社各様のシステ
ムを一気に統一するには、システムに合わせて業務を変え
BusinessACXEL は、東光が従来から利用していたISID
東 光が 会 計システムの全 面 的な再 構 築に着 手したのは、
る方が合理的ですから。一方で、スピーディで的確な経営判
の連結会計パッケージ STRAVIS との自動連携機能を備
2010年のことです。導入するERPパッケージの選定にあたっ
断を可能とするためには、会計データを様々な切り口で即
えているため、連結データ収集業務のさらなる迅速化・効率
東光はいま、新素材コイルで世界No.1の地位を築きつつあ
ていたのが、再構築プロジェクトを統括する梶野氏でした。
座に分析できることが重要。そこには各社毎の指標も必要
化が実現できる点も評価されました。
ります。独自の技術で素材を調合したメタルアロイ系コイル
短期グローバル導入を
成功へ導く対応力
てる技術の投入に積極的です。こうした経営戦略の推進に
2年間で24拠点という、基幹システムのグローバル導入と
か つ 迅 速 な 経 営 情 報 の 把 握 が 絶 対 条 件 と なりま す。
してはかなり短期のプロジェクトを成功させるには、海外子
BusinessACXEL は、東光の経営戦略を支える確かで強
外の全24社へ展開する計画です。
「従来の東光本社の会計システムは、長い間改修を重ねた自
であり、状況に応じて分析軸を変化させられる柔軟性も無
は、電池の持ちを飛躍的に向上させることに成功。ほとんど
社開発システム。年々複雑化する会計処理に対応しようとし
くてはいけない。経営管理のための分析機能には、標準化と
のスマートフォンで採用され、圧倒的なシェアを誇っていま
ても、
システム変更による影響範囲すら分からず、EXCELな
対極にある拡張性・自由度を求めました。
( 図参照)」
どの手作業で補完するしかない状況でした。一方、国内の関
連会社や海外子会社の会計システムは各社各様で統一性が
全社
い。それなのに、
とても海外拠点をコントロールしきれている
と言える状態ではありませんでした。」
(梶野氏、以下同)
SR
商品合計
様々なビジネス上の問題が発生するリスクも海外の方が大き
コイ
ル
積層
商品
EF電
そんな中、東光ではIFRS(国際財務報告基準)への対応と
いう問題がクローズアップされました。
「いいタイミングでした。以前にも会計システムの変更は何
度も検討していたものの、部分的な対応に留まりグループ
全体への展開には至らなかった。IFRS対応を機に、
これま
で抱えてきた様々な課題を一気に解決に導きたい。そのた
めのツールとして会計システムを位置付けたのです。」
は、
どこに経営資源を集中すべきかを判断するための、的確
華成
香港
計
無かった。当社のビジネスの主体は海外にシフトしており、
誘電
体
す。一方で、価格が問われるボリュームゾーンについても、勝
SP
固定
会社のコンセンサスを早期に得ることも重要でした。
L
イン
ダク
タ
印刷
積層
PT・
シー
ト
PIN
固な経営管理基盤として動き始めています。
「検討段階から主要拠点の担当者を巻き込み、デモを見せ
る機会などを設けました。自分たちも主体的にシステムを選
んでいるという意識を持ってもらうためです。同時に、ISID
の海外導入への対応力も見極めようと思っていました。」
面付
ISIDでは、中国語によるデモ用の帳票入力画面を作成し、
製造
販売
開発
管理
全社
図:新会計システムによるグローバル多角分析のイメージ
会社や部門、
商品セグメントなど様々な軸での詳細なマトリックス分析を可能とする
さらに説 明 資 料も中国 語で用 意するなどの支 援を実 施 。
BusinessACXEL は、
クラウド環境で提供するため、現地
へのサーバー設置が不要という利点に加え、各種テンプレー
トが標準で日英中3カ国語対応していることも、短期間での
グローバル導入を支えるポイントとなっています。
またISID独
梶野氏が新たな会計システムに求めた要素は、大きく二つ
梶野氏が東光の新会計システムとして採用したのが、ISID
自のSAP海外展開手法により、グローバルでの勘定科目や
ありました。
のデータセンターで稼働するSAP ERPを、月額利用料形
業務プロセス等の業務標準化を支援しています。
「これまでは、償却年数一つとっても拠点間で異なり、損益
などの数字を同じレベルで比較することができませんでし
式で利用できるクラウドサービス BusinessACXEL for
SAP ERP(以下BusinessACXEL)です。
導入イメージを作れる
ベンダーと組む
た。これでは、いまどの拠点に競争力があるかをタイムリー
「実はSAP ERP自体は、ISIDの提案を受ける前から検討し
に把握できません。IFRSの原則主義では統一した基準をグ
ており、一度は不採用としていました。世界中での導入実績
ループ全体に展開できる。
『 比較可能性』をもった数字を、
は高く評価していましたが、コスト面とこちらが望む拡張が
一つのデータベースの中で管理することで、
より詳細なデー
難しいという点で、東光には適さないと判断していた。
とこ
今回のプロジェクトで、梶野氏がシステムベンダーを選ぶ際
タを分析できるようにする、
これが大きなねらいです。もう一
ろがISIDの提案は、SAPによる標準化と経営分析のための
に最も重視したのは「導入イメージを一緒に作り上げられ
つのねらいは、個々の仕訳データまで集中管理することで、
拡張性の両立を実現するものでした。」
るかどうか」だったと言います。
梶野 慎 氏 プロフィール
1993年、東光株式会社に入社。1998年にマレーシア・クアラルンプール
に経理担当として赴任。2003年に香港へ異動。管理部門として香港、
華南、華北を含む広い範囲を担当。香港、中国の再編を担当し、中国で
新会社3社を設立。9年間の駐在を経て、2007年帰国。帰国後は経理
財務部にてIFRS等の新会計基準の対応を推進。2011年経理財務部
部長に就任。
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