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安全報告書 2013 - 中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社
安全報告書 2013 中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社 注)安全報告書 2013 は 2014 年に発行したものですが、2013 年度の活動報告として、 2013 と名付けたものです。 安全報告書 2013 1. はじめに 目 次 ········································ 1 2. 安全確保に向けた基本方針 ···························· 2-1 安全に対する会社の姿勢・理念 ······················ 2-2 重点実施項目 ·································· 2 2 3 3. 安全管理体制 ····································· 3-1 安全管理体制 ·································· 3-2 安全のための活動 ······························· 4 4 5 4. 安全に関する技術開発 ······························· 4-1 技術開発の推進 ································ 4-2 新たな点検手法「高速路面点検システム」の開発 ·········· 4-3 新たな安全対策「緊急遠隔通報システム」の開発 ·········· 7 7 7 7 5. 事故等の実態とその対応 ······························ 5-1 お客さまとの事故状況 ···························· 5-2 労働災害の状況 ································ 5-3 交通事故の状況 ································ 8 8 8 10 6. 安全対策の実施状況 ································· 6-1 業務改善例 ··································· 6-2 交通事故防止例 ································ 6-3 お客さまの安全 ································ 12 12 12 13 7. 社員の声 ········································ 14 8. 新たな安全に対する取組み ···························· 8-1 安全文化醸成塾の設置 ···························· 8-2 道路交通安全マネジメントシステム(ISO 39001)の導入 ··· 15 15 16 1. はじめに だいぶ昔になるが、JRの車内に忘れ物が多いことを受けて、忘れ 物を防止する方法を問われた。いろいろ考えた結果、 『しっかりと手を 離さず、持っていること①』と答えたところ、 「正解」との声で「ほっ とした」。続いて再質問、「では大きいなど、手で持ち続けることが難 しい時は?」考えて「近くに置く」と回答、その評価は「半分正解」 と、悔しい結果になった。では、「正解は?」と問うと、『見えるとこ ろに置き②』、終始チェックすることだと。そうか「見える所か、なるほど」と納得する。 そして「最後に、忘れ物防止で一番大事なことは何か?」と厳しく問う。私は「降参」… してその答えは、『(席を離れるとき)振り返って確認する③』私は、この答え「振り返っ て確認」に本当に参ったと思った。 家を留守にするとき、「火は?」「電気は消したか?」「財布は持ったか?」「定期は?」 「携帯は?」 「戸締りは?」…などと、色々な事をしなければならない。時間に追われてい る時などは、電車の時刻が気になって、つい忘れてしまうことがある。その時にために、 私はドアに「外出時のチェック項目」を、メモしてある。家の中で「指差呼称」(火よし、 電気よし…)で確認して、家を飛び出す。この確認は、実に有効だ。家を出た後で、不安 になっても、指差呼称による確認行為を思い出すと、安心する。 今回中日本エンジ名古屋の安全報告書を刊行する。この目的は、弊社の安全姿勢や、安 全行動の概要を広く市民の方々へ知っていただくと共に、会社自身が安全に対して、一年 間の足跡を振り返って、安全を再確認する行為だと考えている。常に「より安全」を目指 し、たゆまず歩み続けるために、自分自身に課した目標だ。より高い安全を達成するため に、批判も含めて、厳しい意見をいただきたいと思う。 代表取締役社長 稲葉 英憲 1 2. 安全確保に向けた基本方針 2-1 安全に対する会社の姿勢・理念 当社では経営理念に掲げた「私たちは、セイフティ・ファースト(安全第一)で、すべ ての行動や判断を行います。」および「私たちは、常に変革と挑戦に努めながらNEXC O中日本グループの一員として、NEXCO経営理念を共有し、毎日の保全点検業務を通 して、お客さまの安心で快適な高速道路のご利用に貢献します。」に基づき、安全の確保 が高速道路事業の最大の使命との認識のもとで日々の業務を遂行しています。 業務の遂行に当たっては、「安全綱領」を制定し、全員が唱和することで社員の基本精 神としています。 《安全綱領》 2 2-2 重点実施項目 労災事故防止、交通事故防止を計画的にかつ重点的に推進するために、過去の災害事象 を考慮して、年度ごとに重点実施項目を定めています。 2010 年度~2012 年度は「労働災害0」を目標として、すべての労働災害の低減に取 り組みました。 2013 年度は、経営者の「安全がすべてに優先する」の基本方針を基に、確実な労働災 害防止に向けた安全意識のブラッシュアップおよび業務遂行に不可欠な自動車運行にお ける交通事故率低減に取組みました。 本社 2010 年度 0 ※1 名古屋支店 2 金沢支店 計 1 3 ※2 2011 年度 0 2 1 3 2012 年度 0 3 1 4 ※1 本社+IRC ※2 道路事務所 《2013 年度目標》 ① 労災事故発生防止 労災事故発生 0 件 ② 交通事故防止 事故発生率 5%(ランク AA) ③ 安全衛生教育の実施 安全管理者選任時講習受講 90 人 リスクアセスメント研修受講 90 人 《2013 年度結果》 ① 労災事故発生防止 労災事故発生 10 件(休業 4 日以上:4 件 ) ② 交通事故防止 事故発生率 7.5%(ランク A) ③ 安全衛生教育の実施 安全管理者選任時講習受講 69 人(達成率:77%) リスクアセスメント研修受講 72 人(達成率:80%) 3 3. 安全管理体制 3-1 安全管理体制 当社では業務の安全を確保するために「安全衛生管理規程」を「労働安全衛生マネジメ ントシステムに関する指針」 (平成 18 年 3 月 10 日厚生労働省告示 113 号)に準拠して 制定し、業務の安全確保や衛生管理に関する体制を確保しました。 安全衛生管理体制組織図 全社 安全衛生対策協議会 事業者 社 長 会長 副会長 副会長 委員 工務・安全部長 名古屋支店 企画総務部長 金沢支店 技術管理部長 本社・名古屋支店部長、金沢支店部長 事務局 工務・安全部 議長 委員 本社 安全衛生委員会 工務・安全部長 社員等 委員の過半数は労働者代表の推薦に基づく社員 名古屋支店 安全衛生対策協議会 会長 副会長 副会長 委員 名古屋支店 名古屋支店 名古屋支店 名古屋支店 事務局 名古屋支店 企画総務部 議長 委員 企画総務部長 施設保全管理部長 道路技術部長 部長、所長 等 名古屋支店 安全衛生委員会 企画総務部長 社員等 委員の過半数は労働者代表の推薦に基づく社員 事務所等 安全衛生委員会(名古屋地区) 議長 道路(統括)事務所長または道路点検部長 委員 委員の過半数は労働者代表の推薦に基づく社員 社員等 事務所等 安全衛生対策協議会 会長 委員 道路(統括)事務所長または道路点検部長 協力会社 会長が指名する者 金沢支店 安全衛生対策協議会 会長 副会長 委員 金沢支店 技術管理部長 金沢支店 企画総務部長 金沢支店 部長、所長 等 事務局 金沢支店 技術管理部 議長 委員 議長 委員 ※ 労働安全衛生法により届出又は掲示が必要な管理者等 管理者等 事業場の規模 総括安全衛生管理者 100人以上 届出 安全管理者 50人以上 届出 衛生管理者 50人以上 届出 安全衛生推進者 10人以上50人未満 届出 産業医 50人以上 届出 金沢支店 安全衛生委員会 技術管理部長 社員等 委員の過半数は労働者代表の推薦に基づく社員 事務所等 安全衛生委員会(金沢地区) 道路(統括)事務所長 社員等 委員の過半数は労働者代表の推薦に基づく社員 事務所等 安全衛生対策協議会 会長 委員 4 道路(統括)事務所長または道路技術部長 会長が指名する者 協力会社 3-2 安全のための活動 安心・安全で快適な高速道路を支える保全点検業務の遂行のため、提案制度、現場安全 確認および交通事故防止など様々な活動を行ないました。 ❏ リスクリダクション制度 従前から実施しているヒヤリ・ハット事象の投稿制度を発展させ、「①気付きの目② 安全意識の持続と向上③安全提案による、会社への貢献意識」を共有し、身近な危険か ら高速道路に係る危険までを取扱える仕組みとしました。また、投稿された内容で重要 な項目および件数の多い項目については、全社で対応しました。 182 100 143 121 122 119 116 87 62 50 0 5 54 59 59 65 開 218 200 150 リスクリダクション投稿件数 展 2013年度 250 社 図 3-2 リスクリダクション制度の実施の流れ 全 RR対策賞 提案部署で効果の検証 認 対策 まで 【社内ポータルシステム】 RR最多賞 工務・安全部 承認 承 ・安全に関する気づき ・ヒヤリハット体験 工務・安全部 承認 所 属 長 社員の提案 事象 のみ ❏ 安全パトロール 夜間工事および集中工事を中心に現場作業の安全を確認するため、本社や支店から社 員を派遣し、安全パトロールを実施しました。また、安全パトロールの結果から、問題 点や課題を抽出し、対応策を速やかに実施させることで安全確保に向けた現場作りを行 ないました。 名古屋道路事務所管内での安全パトロール 金沢道路事務所管内での安全パトロール ❏ 交通事故防止へ向けた個人特性分析 名古屋支店では、個人の運転特性、意 識および知識を測定するため、愛知県交 通安全協会主催による運転適性検査を実 施しました。検査結果を分析し、その 結果から改善すべき点を意識させること で事故防止の向上を図りました。 (実施率:96%) ❏ ドライブレコーダーによる交通事故分析 全車両に設置したドライブレコーダーを利用して、事故の原因分析を実施しました。 事故映像を分析して得られた問題点や課題を、交通安全講習で周知し事故防止の向上を 図りました。 6 4. 安全に関する技術開発 4-1 技術開発の推進 高速道路は、土木構造物、電気・通信設備、建築など様々な技術によって構築されています。 しかし、技術は日進月歩であり、お客さまに安全・安心・快適な道路空間を提供するため、積 極的に技術開発や技術力強化に取組むことが重要です。そこで当社の技術開発への取り組みを 強化するため、定期的に技術開発委員会を実施し、新技術・新工法に向けた方向性について検 討しました。 4-2 新たな点検手法「高速路面点検システム」の開発 舗装の路面性状や健全度を路面のみならず、伸縮装 置や路側付属物等を高速走行で撮影し、路面、段差、 付属物の状況や経年変化を画像により確認できる機器 およびシステムを開発することで、その状態や経年変 化を把握するとともに点検記録を残すという新たな点 検手法に向けた取り組みを進めました。 これにより、日常点検時における危険な路上作業削 減を目指しています。 4-3 新たな安全対策「緊急遠隔通報システム」の開発 高速道路上では、昼夜問わず様々な交通規制が実施 され、維持管理に関する路上作業をしています。居眠 り運転やマナー違反車両が、センサーを内蔵したセン サー付ラバコーンを倒すことで作業員へいち早く通報 する、新たな安全対策システムに向けた取り組みを進 めました。 7 5. 事故等の実態とその対応 5-1 お客さまとの事故状況 業務中に発生したお客さまに影響する事故は 10 件でした。 主な事故内容:・アウトリガーを格納中、敷板がアウトリガー内に挟まり油圧内のオイルが 一般道に流出 ・ETCレーン点検後、開閉バーの止めが甘かったため、バーが開き、お客 さまの車両に接触 ・運転中に規制材を倒し、規制材が後続のお客さま車両に接触 ・橋りょう打音点検中、コンクリート片を落下させ、動物侵入防止電線を切 断 ・交通事故により、お客さまの車両と衝突 事故発生時には、当該部署で緊急安全大会を開催し再発防止を社員に周知徹底しました。 5-2 労働災害の状況 期間内に発生した労災事故は 10 件で、事故の内容は、作業中の事故や切創事故などが ありました。 2013年度 労働災害事故発生件数 1 1 4 1 1 2 2013.4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 2014.1月 2月 3月 主な事故内容:・高所作業車内で咄嗟に移動したため、橋りょう床版に頬を擦傷 ・建設の施工管理立会検査中、ワーゲン足場内でバランスを崩し落下 ・盛土樹木の確認中、手袋上からのハチ刺され ・台風接近中、防風対策のためにすだれを撤去中ハサミで指を損傷 ・故障復旧作業のため、脚立で立入防護柵を乗越え、バランスを崩し落下 ・鋼材の分解作業中、鋼材が倒れた際に足が挟まれ骨折 8 《2013 年度 労働災害事例》 ① 墜落・転落による事故事例 発生日 時 間 路線名 原 因 12 月 26 日(木) 16:45 頃 東名高速道路 本人の不注意 概 要 東名高速下り線 292.4KP に設置されている交通量計測設備の故障復 旧作業のため折りたたみ脚立で立ち入り防護柵を乗り越えて 30cm 先 の法面に降りようとした際、バランスを崩し 1.5m 下に落下したもの 再発防止策 ①立入防止柵をやむを得ず跨ぐ場合は、確実に脚立が立入防止柵を越えて昇降可能とする措置をとる。 ②立入防止柵の開口部を内部で調整の上、設置する。 ② はさまれ・巻き込まれによる事故事例 発生日 時 間 路線名 原 因 2 月 25 日(火) 10:00 頃 東海北陸道 岐阜各務原 IC 内 作業方法の誤り 概 要 岐阜各務原 IC の重量計整備作業で車重計積荷板の撤去後、H 鋼フレ ームの分解作業中、ボルトをはずした後ピット中央部に戻ろうと H 鋼を 乗り越えようとした際、H 鋼(2.2t)が倒れ両大腿部をはさまれたもの 再発防止策 ①協力会社も含めた安全管理体制の強化を図る ②作業に対する安全教育の強化を図る ③施工計画の見直しと検討の強化を図る 事故への対応として、安全意識の向上とリスクアセスメントへ理解を深めるために各部署 役職者に対し、 「安全管理者選任時研修」および「リスクアセスメント研修」の受講を推奨 しました。 また、事故情報を掲示板で社員に共有することにより、各部署で開催している安全衛生委 員会で、自部署で発生した場合を想定し、予防処置を実践しています。 9 5-3 交通事故の状況 通勤時を含む業務で発生した交通事故は期間中 42 件で、事故発生率は 7.5%でした。 交通事故は増加傾向にあり、特に運転操作ミスによる事故や後方不確認による事故が顕著 に発生しました。 (事故発生率:総保有台数当たりの発生件数) 2013年度 業務中の交通事故発生件数(通勤時含む) 10 6 5 5 5 4 4 3 3 3 3 3 10月 11月 12月 2014.1月 2月 2 1 0 2013.4月 5月 6月 7月 8月 9月 《交通事故分析結果》 10 3月 《2013 年度 交通事故事例》 ① 後退時の事故事例 発生日 時 間 路線名 原 因 8 月 23 日(金) 13:15 頃 市道その他 後方の安全確認不足 略 図 概 要 高速道路 植栽点検業務中、移動するため道路をUターンしようと後方確認不十 分のままバックしたところ、道路沿いの電柱に自車右後部を衝突させ たもの。同乗者も後方確認せず。 再発防止策 ‡ 市道 中電柱 駐車場 建物 同乗者も下車して後方確認を実施する。 ② 出合い頭の事故事例 発生日 時 間 路線名 原 因 7 月 8 日(月) 16:27 頃 市道その他 前方不注意 略 図 農道 概 要 対向車両 気象観測工事現地調査に向かう途中、一般優先道路を時速約50キロ で走行中、見通しの良い前方交差点を左方農道から一旦停止後進行 してきた軽四貨物と出合い頭に衝突したもの 再発防止策 農道 常に前方の注視をし、前車の動向に注意する。 衝突状況 事故への対応として、 「安全運転管理者」のほか、各部署の責任者を「副安全運転管理者」 に選任し、運転前の体調確認および運行経路の確認を部門毎に必ず行うようにしました。ま た、全車にドライブレコーダーを装着し、事故の抑止と危険運転の事前発見に活用しました。 11 6. 安全対策の実施状況 6-1 業務改善例 ❏ 高所作業時の落下防止対策 高所作業時に劣化した構造物の落下、また は工具の落下が懸念されていました。それら を落下防止するため、高所作業車の作業台は、 いかなる場合も落下防止ネットを設置し作業 することとしました。 6-2 交通事故防止例 ❏ 車両後退時の誘導の徹底 車両後退時の事故が散見されたため、同乗 者がいる場合は、車両後退時に必ず助手席か ら降車し、後方の誘導を徹底しました。 ❏ 車両運行前の体調確認とアルコールチェック 車両を運行する前には、呼気のアルコール確認に合わせ、免許証の有効期限、体調管 理および運行経路の確認を確実に実施しました。実施者は「安全運転管理者」または「副 安全運転管理者」に対し、実施状況を確実に報告しました。 ❏ 「安全くん」の設置 富山道路事務所では、後退事故防止の観点 から、バックギヤに入れた際に音声で誘導す る「安全くん」を導入することで、事故防止 の効果が高まりました。 12 6-3 お客さまの安全 当社では、お客さまが高速道路を安全・安心・快適に走行や利用をしていただくために、 様々な点検・保守管理を行いました。 ❏ ETCの保守点検 お客さまが安全で安心して ETC ゲートをご利用していただくため、ETCバーの開閉等 の保守点検を実施しました。 ❏ 照明の灯具交換・清掃 お客さまが安全で安心して走行していただくため、トンネル照明の灯具交換・清掃を実施 しました。 ❏ 高速道路における日常点検 お客さまが安全で安心して走行しいただくため、定期的に本線等を走行し、路面等の日常 点検を実施しました。 13 7. 社員の声 社員の安全に対する意識の声を以下に示します。 名古屋支店 企画総務部 企画課 山田 洋司 安全は、意識しないでもできるようになることが最も大切です。そこで、私たちの部 署では朝礼時に『安全綱領』を唱和しています。また、私は社内の交通事故が多いこと から、運転時に事故を起さないよう細心の注意を払っています。具体的には車両運転時 の安全呼称を『クセ』にするため、意識的に安全呼称を行うよう心掛けており、車両後 退時も同乗者に必ず誘導をお願いして、交通事故防止に向けた取組みを積極的に行いま した。 名古屋支店 桑名道路事務所 土木管理課 森下 直也 桑名道路事務所では、東名阪自動車道・伊勢湾岸自動車道・新名神高速道路の重交通 路線を担当していますが、私は供用路線での調査・点検を行う際、特に『二人作業の徹 底』や『通行車両に背を向けない』を意識して作業を実施しています。その他、お客さ まが安全・安心・快適に走行できる配慮や受損事故対策を図るため、積極的に社内『リ スクリダクション制度』への提案も行っています。また、現場へ調査・点検に向かう際 は、必ず『アルコールチェック』・『体調管理』・『適切な運行ルートの確認』などを確実 に実施し、安全運転管理者へ報告するとともに、当日の重点安全対策を決定するため、 『安 全ミーティング(KY 活動) 』も併せて実施しました。 金沢支店 福井道路事務所 施設保全課 内田 博志 私は北陸自動車道の施設保全業務に従事しています。現場業務で重要なことは、いか に安全の意識を高めて、危険予知をするかということです。現場では、マニュアルを手 順どおりに作業を行うことは当然ですが、現地の地形や天候の変化、マナー違反車両な どの『危険』に対し、いち早く『気づく』ことが要求されます。そこで私は、これまで の経験や『気づく』の感性を養うため、日頃からのKY活動や安全ミーティングを大切 にしました。 14 8. 新たな安全に対する取組み 8-1 安全文化醸成塾の設置 現在、安全に対する意識を高めるための教育施設の設置を進めており、研修内容は過去 の事故事例から学ぶ『気づき』の習得および KYT4R 法などを予定しました。 《安全文化醸成塾 イメージ》 体感フィールドでの3D映像 足場、安全確認イメージ写真 15 8-2 道路交通安全マネジメントシステム(ISO 39001)の導入 交通事故削減を目指し、取組みを‘見みえる化’するため、2014 年度内に道路交通安 全マネジメントシステム(ISO 39001)を導入し認証取得を目指します(対象範囲:本 社、名古屋支店、金沢支店)。なお、ISO 39001 は既に、2013 年 10 月中日本高速道 路株式会社、2014 年 2 月 中日本ハイウェイ・パトロール名古屋株式会社において、そ れぞれの一部の部署で認証取得しました。 《ISO39001 の流れ》 16 中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社 編 集 : 工 務 ・ 安 全 部